JP2013204793A - 継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性及び信頼性を高めうる継手の提供。
【解決手段】本発明に係る継手の一例は、雄管4と、雌管6と、クイックファスナー8と、ファスナー操作部10と、装着部材12とを備えている。係止状態と非係止状態との相互移行が、ファスナー操作部10の操作によって可能とされている。装着部材12は、上記操作を許容しつつ、上記非係止状態においてファスナー操作部10及び/又はクイックファスナー8を保持可能である。クイックファスナー8の両アーム部の上端部に、拡開変形を実現するための拡開用傾斜面p1、p2が設けられている。この拡開用傾斜面p1、p2は、係止可能状態にあるクイックファスナー8が上記雄管挿入に伴う上記拡開変形を起こすように構成されている。正規接続状態を維持したまま、クイックファスナー8、ファスナー操作部10及び装着部材12は周方向に回転可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、継手に関する。
クイックファスナーを用いた継手が知られている。特許第3711224号は、一動作(ワンアクション)で管の接続を行うことができる迅速管継手を開示する。特許第3711246号公報は、ワンタッチ動作で接続を行うことのできるワンタッチジョイントを開示する。
特許第3711224号公報 特許第3711246号公報
クイックファスナーを用いた継手において、利便性及び信頼性を一層高めることが可能であることが判明した。
本発明の目的は、利便性及び信頼性を高めうる継手の提供にある。
本発明に係る継手の好ましい態様は、雄側接続部を有する雄管と、雌側接続部を有する雌管と、上記雄側接続部と上記雌側接続部との正規接続状態を保持する係止状態、及び、上記正規接続状態の解除を許容する非係止状態とを実現可能なクイックファスナーと、上記クイックファスナーを操作しうるファスナー操作部と、上記雄管又は上記雌管に取り付け可能な装着部材とを備えている。上記係止状態と上記非係止状態との相互移行が、上記ファスナー操作部の操作によって可能とされている。上記装着部材が、上記操作を許容しつつ、上記非係止状態において上記ファスナー操作部及び/又は上記クイックファスナーを保持可能である。上記クイックファスナーが、一対のアーム部と、両アーム部を繋ぐ連結部とを有している。上記両アーム部の上端部に、上記クイックファスナーの拡開変形を実現するための拡開用傾斜面が設けられている。上記クイックファスナーが上記雌側接続部において係止位置にある状態が係止可能状態とされ、上記雌管に上記雄管が挿入される動きが雄管挿入とされるとき、上記拡開用傾斜面は、上記係止可能状態にある上記クイックファスナーが上記雄管挿入に伴う上記拡開変形を起こすように構成されている。この継手では、上記正規接続状態を維持したまま、上記クイックファスナー、上記ファスナー操作部及び上記装着部材が周方向に回転可能である。
好ましくは、上記装着部材が、上記クイックファスナーを覆う保護ケースである。好ましくは、上記相互移行が、上記ファスナー操作部の移動に伴う上記クイックファスナーの移動によって実現可能とされている。好ましくは、上記クイックファスナーが、上記保護ケースに係合しうるストッパ部を有している。好ましくは、上記保護ケースが、上記ストッパ部に係合しうるストッパ面を有している。好ましくは、上記ストッパ部と上記ストッパ面との係合により、上記非係止状態において、上記保護ケースからの上記クイックファスナーの脱落が規制されている。
好ましくは、上記保護ケースが、分割構造又は開閉構造を有している。好ましくは、上記分割構造又は上記開閉構造を利用して、上記雄管又は上記雌管に上記保護ケースが取り付けられている。好ましくは、上記分割構造又は上記開閉構造を利用して、上記クイックファスナーが上記保護ケースに格納されている。
好ましくは、上記継手は、上記保護ケースに外側から装着可能なアウター部材を更に備えている。好ましくは、上記クイックファスナーが上記係止状態にあり、且つ、上記雄側接続部と上記雌側接続部とが上記正規接続状態にあるとき、上記アウター部材は正規位置に装着可能である。好ましくは、上記クイックファスナーが上記非係止状態にあるとき、及び/又は、上記雄側接続部と上記雌側接続部とが非正規接続状態にあるとき、上記アウター部材は正規位置に装着不能である。好ましくは、上記アウター部材が上記雄管に当接しうるアウター突出部を有している。好ましくは、上記アウター部材を上記正規位置となるまで押圧すると、上記アウター突出部が上記雄管を上記正規接続状態となるまで押圧するように構成されている。
好ましくは、上記ファスナー操作部の側面に正規位置確認用凸部が設けられている。好ましくは、上記アウター部材の側面に正規位置確認用孔が設けられている。好ましくは、上記アウター部材が上記正規位置にあるときに限り、上記正規位置確認用凸部と上記正規位置確認用孔とが係合する。
好ましくは、上記装着部材が、上記クイックファスナーを覆う保護ケースである。好ましくは、上記相互移行が、上記ファスナー操作部の移動に伴う上記クイックファスナーの移動によって実現可能とされている。好ましくは、上記ファスナー操作部が、上記保護ケースに係合しうる係合凸部を有している。好ましくは、上記保護ケースが、上記係合凸部に係合しうる仮係合凹部を有している。好ましくは、上記係合凸部と上記仮係合凹部との係合により、上記非係止状態において、上記保護ケースに対する上記ファスナー操作部の位置決めがなされうる。
好ましくは、上記雌側接続部が、正規接続状態において上記雄管の当接面と当接する雌側端面を有している。好ましくは、上記保護ケースがスライド溝を有している。好ましくは、上記保護ケースが確認用貫通孔を有している。好ましくは、上記ファスナー操作部が上記スライド溝と係合しつつ当該スライド溝をスライド移動できるように構成されている。好ましくは、上記正規接続状態にあるとき、上記確認用貫通孔を通して目視できる位置に上記雌側端面及び上記雄管の当接面が位置する。
好ましくは、上記一対のアーム部が、上記係止状態において上記雌管の側面との面接触を可能とする曲面部を有している。好ましくは、上記係止状態において、上記2つの曲面部の延在角度が内向きである。
クイックファスナーを用いた継手において、利便性及び信頼性を高めることができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る継手の斜視図である。図1の継手は、正規接続状態である。 図2は、図1の継手の斜視図である。図2の視点は、図1の視点と異なる。 図3は、図1の継手の側面図である。 図4は、図1の継手の分解斜視図である。 図5は、図1の継手の軸方向に沿った断面図である。 図6は、クイックファスナー及びファスナー操作部の斜視図である。 図7は、クイックファスナーがファスナー操作部に保持された状態を示す平面図である。 図8は、雄管挿入によるワンタッチ接続を説明するための図である。 図9は、雄管挿入によるワンタッチ接続を説明するための図である。 図10は、雄管挿入によるワンタッチ接続を説明するための図である。 図11は、ファスナー操作部の移動を示す斜視図である。 図12は、ファスナー操作部が引き出された状態における側面図である。 図13は、係合凸部と仮係合凹部との係合を示す断面図である。図13は、図12のA−A線に沿った断面図である。 図14は、図12の形態の軸方向断面図である。 図15は、図12のB−B線に沿った断面を示す斜視図である。 図16は、アウター部材の斜視図である。 図17は、接続解除の過程を示す図である。 図18(a)は正規接続状態における軸方向断面図であり、図18(b)は非正規接続状態における軸方向断面図である。 図19は、変形例のクイックファスナーの斜視図である。 図20は、図19のクイックファスナーが係止状態にあるときの断面図である。 図21は、他の変形例に係るクイックファスナーが係止状態にあるときの断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
なお、本願において周方向とは、雄管4及び雌管6の周方向を意味する。本願において軸方向とは、雄管4及び雌管6の軸方向を意味する。本願において、この軸方向に対して直角な方向が、軸垂直方向とも称される。
本願では、典型的な使用状態を考慮して、「上」、「上側」、「下」、「下側」等の文言が用いられる。この典型的な使用状態では、雄管4が雌管6に対して上側に位置する。もちろん、本願における継手は非典型的な使用状態で使用されてもよい。例えば、本願における継手は、軸方向が水平な状態で用いられても良い。例えば、本願における継手は、雄管4が雌管6に対して下側に位置する状態で用いられても良い。
図1及び図2は第一実施形態の継手2を示す斜視図であり、図3は、継手2の側面図である。図1、図2及び図3は、接続状態を示している。図4は継手2の分解斜視図である。図4において、開閉構造の装着部材12は、開いた状態である。図5は軸方向に沿った継手2の断面図である。図1、図2、図3及び図5において、雄管4と雌管6とは正規接続状態にある。
継手2は、雄管4、雌管6、クイックファスナー8、ファスナー操作部10、装着部材12及びアウター部材14を有する。クイックファスナー8は、雄管4と雌管6との正規接続状態を保持しうる。継手2は、ファスナー操作部10を有するのが好ましい。継手2は、装着部材12を有するのが好ましい。
アウター部材14は無くてもよい。アウター部材14が無くても、継手2は、複数の作用及び効果を奏しうる。好ましくは、継手2は、アウター部材14を有する。アウター部材14については、後述される。
クイックファスナー8は、装着部材12の内部に格納されている。雄管4を雌管6に着脱するときに、装着部材12を取り外す必要はない。装着部材12を雌管6に取り付けられたままで、雄管4は雌管6に着脱されうる。
装着部材12は、図4の例の構成では、クイックファスナー8を覆う保護ケースである。よって、クイックファスナー8は、外部から視認されない。装着部材12は、クイックファスナー8を覆っていなくてもよい。また、装着部材12は、クイックファスナー8の一部を覆っていてもよいし、クイックファスナー8の全体を覆っていてもよい。好ましくは、装着部材12は、異常接続状態の検知機能(後述の検知機能A)及びクイックファスナー8を保護する保護機能を有し、且つ、クイックファスナー8の一部又は全体を覆っているのが好ましい。雄管4又は雌管6が挿入される隙間を確保する観点からは、装着部材12は、クイックファスナー8の一部を覆っているのがより好ましい。
装着部材12は、ファスナー操作部10を保持しうる。装着部材12は、ファスナー操作部10の可動範囲の全ての位置において、ファスナー操作部10を保持する。本実施形態では、装着部材12は、直接的にファスナー操作部10を保持している。なお、この保持は間接的であってもよい。すなわち、装着部材12が、他の部材を介して間接的にファスナー操作部10を保持していてもよい。装着部材12は、ファスナー操作部10を直接的又は間接的に保持しているのが好ましい。
この間接的な保持の一例は、装着部材12がクイックファスナー8を保持する形態である。クイックファスナー8が保持されることで、クイックファスナー8に連結されているファスナー操作部10も装着部材12から脱落しない。すなわちこの場合、ファスナー操作部10は、他の部材(クイックファスナー8)を介して間接的に保持される。装着部材12は、ファスナー操作部10のみを保持していてもよいし、クイックファスナー8のみを保持していてもよいし、ファスナー操作部10及びクイックファスナー8を保持していてもよい。上記実施形態では、装着部材12は、ファスナー操作部10及びクイックファスナー8を保持している。
図6は、クイックファスナー8とファスナー操作部10とが分解された斜視図である。クイックファスナー8とファスナー操作部10との組み立て状態の斜視図は図4に記載されている。図7は、クイックファスナー8とファスナー操作部10との組み立て状態の平面図である。クイックファスナー8は、ファスナー操作部10に保持されている。
雄管4は、雄側接続部4aを有している(図4参照)。雌管6は、雌側接続部6aを有している(図4参照)。雄側接続部4aが雌側接続部6aに接続される。雄側接続部4aは、雌側接続部6aに着脱可能である。正規接続状態において、雄側接続部4aは、雌側接続部6aの内側に挿入される(図5参照)。
雄側接続部4aは、シール部材s1を有している(図4参照)。シール部材s1は、雄側接続部4aの外面に設けられた周溝に配置されている。このシール部材s1は、Oリングである。正規接続状態において、シール部材s1は、雌側接続部6aの内面に密着する。この密着は、水密性を向上させる。シール部材s1は、雌側接続部6aに設けられてもよい。水密性の観点から、雄側接続部4a又は雌側接続部6aがシール部材s1を有しているのが好ましい。
雄管4は、雄側係止部k1を有する(図4参照)。雄側係止部k1は、軸垂直方向に延在している。雄側係止部k1は、リング状である。雄側係止部k1は、フランジである。フランジ以外の形状であってもよい。
雌管6は、雌側係止部k2を有する(図4参照)。雌側係止部k2は、軸垂直方向に延在している。雌側係止部k2は、リング状である。雌側係止部k2は、フランジである。フランジ以外の形状であってもよい。
雄側係止部k1は、当接面t1を有する(図4参照)。雌側係止部k2は、当接面t2を有する(図4参照)。この当接面t2は、雌管6の上端面である。この当接面t2は、正規接続状態において上記雄管4の当接面(フランジk1の下面)と当接する雌側端面である。図5が示すように、正規接続状態において、当接面t1は当接面t2に面接触している。正規接続状態を安定化させる観点から、正規接続状態において、この面接触が達成されるのが好ましい。
雄側接続部4a及び雌側接続部6aは、シンプルな形状である。あらゆる軸方向位置において、雄側接続部4aの外面及び内面の断面形状は円形である。あらゆる軸方向位置において、雌側接続部6aの外面及び内面の断面形状は円形である。雄側接続部4aは、筒状部及びフランジのみからなる。雌側接続部6aは、筒状部及びフランジのみからなる。雄側接続部4aの側面に貫通孔は存在しない。雌側接続部6aの側面に貫通孔は存在しない。
装着部材12は、雄側接続部4aの通過を許容する通過孔12tを有する(図4及び図5参照)。通過孔12tの直径は、雄側係止部k1の外径よりも大きい。装着部材12は、雌管6に対する雄管4の着脱を阻害しない。
図6及び図7が示すように、クイックファスナー8は、一対のアーム部として、第一アーム部8a及び第二アーム部8bを有する。更にクイックファスナー8は、連結部8cを有する。連結部8cは、第一アーム部8aと第二アーム部8bとを連結している。クイックファスナー8は、連結部8cとは逆側において開放されている。第一アーム部8aと第二アーム部8bとは互いに対向している。
第一アーム部8aは、第一貫通孔h1と、外方延在部g1と、拡開用傾斜面p1と、ストッパ部st1とを有する。第二アーム部8bは、第二貫通孔h2と、外方延在部g2と、拡開用傾斜面p2と、ストッパ部st2とを有する。拡開用傾斜面p1は第一貫通孔h1の上側に設けられている。拡開用傾斜面p2は第二貫通孔h2の上側に設けられている。ストッパ部st1は、第一アーム部8aの開放側の端部の上側に設けられている。ストッパ部st2は、第二アーム部8bの開放側の端部の上側に設けられている。ストッパ部st1及びストッパ部st2は、上方に突出している。ストッパ部st1及びストッパ部st2の機能については後述される。
第一貫通孔h1の周囲には、平板部j1が形成されている。平板部j1の上側に拡開用傾斜面p1が設けられている。 第一貫通孔h1は、平板部j1内に位置する。第二貫通孔h2の周囲には、平板部j2が形成されている。平板部j2の上側に拡開用傾斜面p2が設けられている。第二貫通孔h2は、平板部j2内に位置する。
外方延在部g1は、第一アーム部8aの開放側の端部に設けられている。外方延在部g2は、第二アーム部8bの開放側の端部に設けられている。外方延在部g1と外方延在部g2との距離は、クイックファスナー8の開放端Tg(2箇所)に近づくに従って大きくされている。
第一アーム部8aは、平板部j1と連結部8cとの間に、第一中間部m1を有する(図6及び図7参照)。第二アーム部8bは、平板部j2と連結部8cとの間に、第二中間部m2を有する。平板部j1は、中間部m1によって、連結部8cに繋がっている。平板部j2は、中間部m2によって、連結部8cに繋がっている。連結部8cは、第一中間部m1と第二中間部m2とを繋いでいる。
第一中間部m1は、貫通孔haを有する(図6参照)。貫通孔haは、第一中間部m1から連結部8cに亘って設けられている。第二中間部m2は、貫通孔hbを有する。貫通孔hbは、第二中間部m2から連結部8cに亘って設けられている。貫通孔ha及び貫通孔hbの仕様(開口面積、輪郭形状等)により、クイックファスナー8の拡開変形のしやすさが調整されうる。貫通孔ha及び貫通孔hbは、クイックファスナー8の軽量化に寄与しうる。
クイックファスナー8について、次の高さが定義される。なお、これらの高さは、いずれも、上下方向(軸方向)に沿って測定される。
・貫通孔hcの高さHhc
・連結部8cの高さH8c
・貫通孔haの高さHha
・第一中間部m1の高さHm1
・貫通孔hbの高さHhb
・第二中間部m2の高さHm2
・第一貫通孔h1の高さHh1
・第一アーム部8aの下端から拡開用傾斜面p1の下端までの高さH8a
・第二貫通孔h2の高さHh2
・第二アーム部8bの下端から拡開用傾斜面p2の下端までの高さH8b
これらの高さより、以下の高さ比が算出されうる。
・比(Hhc/H8c)
・比(Hha/Hm1)
・比(Hhb/Hm2)
・比(Hh1/H8a)
・比(Hh2/H8b)
クイックファスナー8の拡開変形の容易性を高める観点から、比(Hhc/H8c)は、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.6以上が更に好ましい。クイックファスナー8の耐久性の観点から、比(Hhc/H8c)は、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下が更に好ましい。
クイックファスナー8の拡開変形の容易性を高める観点から、比(Hha/Hm1)は、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.6以上が更に好ましい。クイックファスナー8の耐久性の観点から、比(Hha/Hm1)は、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下が更に好ましい。
クイックファスナー8の拡開変形の容易性を高める観点から、比(Hhb/Hm2)は、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.6以上が更に好ましい。クイックファスナー8の耐久性の観点から、比(Hhb/Hm2)は、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下が更に好ましい。
クイックファスナー8の拡開変形の容易性を高める観点から、比(Hh1/H8a)は、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.6以上が更に好ましい。クイックファスナー8の耐久性の観点から、比(Hh1/H8a)は、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下が更に好ましい。
クイックファスナー8の拡開変形の容易性を高める観点から、比(Hh2/H8b)は、0.4以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.6以上が更に好ましい。クイックファスナー8の耐久性の観点から、比(Hh2/H8b)は、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下が更に好ましい。
なお、これら5つの高さ比は同一とする必要はない。例えば、比(Hhc/H8c)、比(Hha/Hm1)及び比(Hhb/Hm2)の3つの高さ比を同一とする必要はない。これらの高さ比は、上記数値範囲を用いてそれぞれ別々に規定されうる。
連結部8cは、凹曲面部e1を有する(図6参照)。凹曲面部e1は、クイックファスナー8の開放側に向かって凹んでいる。凹曲面部e1の形状(曲率等)により、クイックファスナー8の拡開変形のしやすさが調整されうる。なお、後述する変形例が示すように、連結部8cは平板状であってもよい。
連結部8cは、貫通孔hcを有する(図6参照)。貫通孔hcの仕様(開口面積、輪郭形状等)により、クイックファスナー8の拡開変形のしやすさが調整されうる。貫通孔hcは、クイックファスナー8の軽量化に寄与しうる。
クイックファスナー8は、弾性変形可能である。クイックファスナー8は、全体として、板バネのように変形しうる。クイックファスナー8の材質は、例えば、金属又は樹脂である。クイックファスナー8は、第一アーム部8aと第二アーム部8bとの間隔が拡がるように弾性変形しうる。本願において、この変形が拡開変形とも称される。拡開変形がなされると、クイックファスナー8は、自然状態に戻ろうとする付勢力を生じる。この付勢力が、係止状態8yを維持するのに寄与する。
図8及び図9は、係止状態8yを説明するための図である。理解を容易とするため、図8及び図9では、ファスナー操作部10及び装着部材12の記載が省略されている。
図8が示すように、使用状態において、クイックファスナー8は、雌管6に係止されている。換言すれば、クイックファスナー8は、雌側接続部6aにおいて係止位置にある。この状態が、係止可能状態8zとも称される。係止可能状態8zでは、雌側係止部k2が第一貫通孔h1及び第二貫通孔h2に入り込んでいる。換言すれば、係止可能状態8zでは、雌側係止部k2は、第一貫通孔h1から外側に突出し、且つ、第二貫通孔h2から外側に突出している。クイックファスナー8を拡開変形させる外力が加えられない限り、係止可能状態8zは維持される。
この係止可能状態8zにあるクイックファスナー8は、雄管4の挿入に伴い、拡開変形を起こす。本願では、雌管6に雄管4が挿入される動きが、雄管挿入とも称される。拡開用傾斜面p1及び拡開用傾斜面p2は、雄管挿入に伴う上記拡開変形を起こすように構成されている。拡開用傾斜面p1及び拡開用傾斜面p2は、円錐面に略沿った形状である。係止可能状態8zにおいて、拡開用傾斜面p1の上端と拡開用傾斜面p2の上端とは、雄側係止部k1の受入が可能な程度の離間距離を有している。雄管挿入により、雄側係止部k1は、拡開用傾斜面p1の内面及び拡開用傾斜面p2の内面に当接する(図示省略)。更に雄管挿入を進行させると、雄側係止部k1が、拡開用傾斜面p1及び拡開用傾斜面p2を押圧する。この押圧により、上記拡開変形が起こる。更に雄管挿入を進行させると、雄側係止部k1が第一貫通孔h1及び第二貫通孔h2に入り込むと同時に、クイックファスナー8の縮閉変形が起こる。縮閉変形とは、拡開変形とは逆の変形である。縮閉変形は、クイックファスナー8の弾性的な復元力によって起こる。この縮閉変形により、係止状態8yが実現される(図9参照)。この係止状態8yでは、雄側係止部k1及び雌側係止部k2の両方が、第一貫通孔h1及び第二貫通孔h2に入り込んでいる。換言すれば、係止状態8yでは、雄側係止部k1及び雌側係止部k2は、第一貫通孔h1から外側に突出し、且つ、第二貫通孔h2から外側に突出している。クイックファスナー8を拡開変形させる外力が加えられない限り、係止状態8yは維持される。第一貫通孔h1及び第二貫通孔h2により、雌管6からの雄管4の離脱は阻止される。第一貫通孔h1の軸方向幅は、雄側係止部k1の厚みと雌側係止部k2の厚みとの和に略等しい。第二貫通孔h2の軸方向幅は、雄側係止部k1の厚みと雌側係止部k2の厚みとの和に略等しい。
フランジk1の受入を容易としつつ、拡開用傾斜面の軸方向高さを抑制する観点から、拡開用傾斜面の傾斜角度は、20°以上が好ましく、30°以上がより好ましい。雄管挿入の抵抗を抑制する観点から、拡開用傾斜面の傾斜角度は、60°以下が好ましく、45°以下がより好ましい。本実施形態では、拡開用傾斜面の傾斜角度は39°とされた。この傾斜角度は、軸方向に対する角度である。
このように、係止状態8yにあるとき、雄側係止部k1及び雌側係止部k2が、第一貫通孔h1を貫通している。同時に、係止状態8yにあるとき、雄側係止部k1及び雌側係止部k2が、第二貫通孔h2を貫通している。なお、係止状態8yにあるとき、クイックファスナー8は、自然状態であってもよいし、拡開変形されていてもよい。
図8及び図9では図示されていないが、実際の使用状態では、ファスナー操作部10及び装着部材12が装着されたまま、雄管挿入がなされる。図10は、実際の使用状態における雄管挿入の様子を示す斜視図である。図10では図示されないが、装着部材12の内部において、クイックファスナー8は係止可能状態8zにある。この装着部材12が装着されたまま、雄管4が雌管6に挿入される。この雄管挿入により、装着部材12の内部で、係止状態8yが達成される。
図示しないが、外力により、クイックファスナー8は、係止状態8yから非係止状態8xへと移行しうる。この移行は、ファスナー操作部10の操作によって達成される。
装着部材12は雌管6に取り付けられている。装着部材12は、雌管6に対して回転可能な状態で、雌管6に取り付けられている。図4及び図5が示すように、装着部材12は、雌管6との係合を可能とする係合部12kを有する。この係合部12kは、突出端面w1と溝v1とを有する。
一方、雌管6は、装着部材12との係合を可能とする係合部6kを有する。この係合部6kは、第一フランジf1と第二フランジf2とを有する(図4参照)。第一フランジf1と第二フランジf2との間には隙間が設けられている。この隙間は、装着部材12の取り付けに役立つ。
前述したように、装着部材(保護ケース)12は、開閉構造を有している。図4では開状態が示されている。一方、雌管6に取り付けられた状態では、装着部材12は閉状態である。
図4が示すように、装着部材12は、第一部分12aと第二部分12bと連結部12cとを有する。連結部12cは、第一部分12aと第二部分12bとを回動可能に連結している。この連結部12cとして、ヒンジ状構造が用いられている。ヒンジ状構造は、ヒンジと同様に、開閉を許容する。本実施形態では、連結部12cは、弾性変形可能な材質よりなる。具体的には、連結部12cは、薄い樹脂である。第一部分12aと第二部分12bの開閉を許容するように、連結部12cは変形可能である。このような開閉構造によって、装着部材12は、雌管6に取りつけられうる。第一部分12aと第二部分12bとによって、雌管6が挟み込まれている。
第一部分12a及び第二部分12bにおいて、突出端面w1は略半周面である。しかし、第一部分12aが第二部分12bと合体することにより、突出端面w1は略円周面となる。換言すれば、装着部材12が閉状態となることで、突出端面w1は略円周面となる。この突出端面w1が、第一フランジf1の外周面f11に当接している(図5参照)。この当接により、雌管6に対する装着部材12の移動が、軸垂直方向において、規制される。すなわち、軸垂直方向における移動規制が達成されている。
第一部分12a及び第二部分12bにおいて、溝v1は半周溝である。しかし、第一部分12aが第二部分12bと合体することにより、溝v1は周溝となる。換言すれば、装着部材12が閉状態となることで、溝v1は周溝となる。この溝v1に、第二フランジf2が挿入されている。この挿入により、雌管6に対する装着部材12の移動が、雌管6の軸方向において、規制される。すなわち、軸方向における移動規制が達成されている。
これらの移動規制により、雌管6に対する装着部材12の取り付けが達成されている。この取り付け構造では、雌管6に対する装着部材12の回転は阻害されない。装着部材12は雌管6に対して回転可能である(図1及び図10の矢印Rt参照)。この相対回転は、ファスナー操作部10を操作する際の自由度を高める点で好ましい。また、この相対回転により、装着部材12の向きを変更できるため、狭い場所に継手2を設置する場合に有利である。
本実施形態では、装着部材12と雌管6との相対回転は自由回転である。本実施形態では、装着部材12と雌管6との相対回転角度は360°である。本実施形態では、全周にわたって上記相対回転が可能である。この相対回転は、周方向の一部範囲であってもよい。換言すれば、装着部材12と雌管6との相対回転角度は360°未満であってもよい。周方向の一部範囲であっても、上記相対回転により、ファスナー操作部10の操作性が向上しうる。この操作性の観点から、装着部材12と雌管6との相対回転角度は、90°以上が好ましく、180°以上がより好ましく、270°以上が更に好ましい。
上述した従来技術では、上記相対回転が不能である。特許第3711246号公報では、抜止クリップ72及びカバー88が設けられているが(図4及び図6参照)、これら抜止クリップ72及びカバー88は、雌管46に対して回転することができない。また、特許第3711246号公報において、抜止クリップ72及びカバー88が雌管46に対して回転した場合、係止状態が解除され、抜止クリップ72及び/又はカバー88が破損するおそれがある。本実施形態では、このような不都合が存在しない。本実施形態では、装着部材12が雌管6に対して回転しても、係止状態は維持され、破損等の不都合は生じない。正規接続状態を維持したまま、クイックファスナー8、ファスナー操作部10及び装着部材12は周方向に回転可能である。
係合部6kと係合部12kとの係合は、第一部分12aと第二部分12bで雌管6を挟み込むことによって達成される。装着部材12の開閉構造は、この挟み込みを可能としている。
この装着部材12は、閉じた状態を維持しうる維持機構が設けられている。本実施形態では、第一の維持機構及び第二の維持機構が設けられている。
第一の維持機構は、係合部Ea1と係合部Eb1との係合である(図4参照)。閉状態において、係合部Ea1と係合部Eb1とが係合する。本実施形態では、係合部Ea1が凸部であり、係合部Eb1が孔を有している。孔の代わりに凹部が設けられても良い。係合部Ea1の凸部が係合部Eb1の孔に嵌ることで、係合が達成される。なお、係合を解除するには、例えば、係合部Eb1を弾性変形させる。
第二の維持機構は、係合部Ea2と係合部Eb2との係合である(図4参照)。閉状態において、係合部Ea2と係合部Eb2とが係合する。本実施形態では、係合部Ea2が孔であり、係合部Eb2が凸部である。孔の代わりに凹部が設けられても良い。係合部Eb2の凸部が係合部Ea2の孔に嵌ることで、係合が達成される。なお、係合を解除するには、例えば、係合部Ea2と係合部Eb2とが離れるように、装着部材12を弾性変形させる。
この挟み込みを可能とする他の構造の例は、分離構造(図示省略)である。分離構造の場合、好ましい装着部材(保護ケース)は、2分割構造である。この装着部材は、第一部分と第二部分とを有する。第一部分は、第二部分と合体するための第一係合部を有する。第二部分は、第一部分と合体するための第二係合部を有する。好ましくは、第一係合部は凸部又は凹部である。凹部は孔であってもよい。好ましくは、第二係合部は凸部又は凹部である。凹部は孔であってもよい。第一係合部が第二係合部に係合することにより、第一部分が第二部分と合体した合体状態が維持される。第一係合部及び第二係合部は、この合体状態を維持する維持機構の一例である。
図4、図6及び図7が示すように、ファスナー操作部10は、全体として略U字状である。ファスナー操作部10は、第一アーム10aと、第二アーム10bと、連結部10cとを有する。第一アーム10aと第二アーム10bとは互いに対向している。連結部10cは、第一アーム10aと第二アーム10bとを連結している。
連結部10cは、ファスナー保持部10hを有する。ファスナー保持部10hは、クイックファスナー8を保持している。ファスナー保持部10hは、クイックファスナー8の連結部8cを保持している。
ファスナー保持部10hは、開閉構造を有している。具体的には、ファスナー保持部10hは、回動体101と、ヒンジ状部102と、固定係合部103と、保持体105とを有する(図6参照)。更に、連結部10cの一部も、ファスナー保持部10hとして機能している。保持体105は、略平板状である。保持体105は、連結部10cに固定されている。保持体105は、連結部10cの内面に対向して配置されている。連結部10cと保持体105との間にはファスナー挿入隙間gp1が設けられている。ファスナー挿入隙間gp1は、上側には開放されており、下側には閉じている。固定係合部103は、保持体105に設けられている。回動体101は、係合部104を有する。固定係合部103と係合部104とは係合しうる。本実施形態では、係合部104が孔であり、固定係合部103は凸部である。
ヒンジ状部102は、ファスナー保持部10hの開閉を許容する。ヒンジ状部102は、回動体101の回動を許容する。ヒンジ状部102は、ヒンジと同様の作用を奏する。本実施形態では、ヒンジ状部102は、弾性変形可能な材質よりなる。具体的には、ヒンジ状部102は、薄い樹脂である。
ファスナー操作部10にクイックファスナー8を取り付けるには、先ず、ファスナー保持部10hが開状態とされる(図6参照)。次に、連結部8cが、ファスナー挿入隙間gp1の上側開口から、ファスナー挿入隙間gp1に挿入される。この挿入により、連結部8cは、連結部10cと保持体105とによって挟まれる。すなわち、この挿入により、連結部8cは、ファスナー保持部10hによって挟み込まれうる位置に配置される。次に、回動体101が回動され、ファスナー保持部10hが閉状態とされる(図4及び図6参照)。この閉状態は、固定係合部103と係合部104との係合によって達成される(図4参照)。閉状態にあるファスナー保持部10hにより、ファスナー挿入隙間gp1の上側開口が閉じられる。よって、クイックファスナー8は、より確実に、ファスナー操作部10によって保持される。ファスナー操作部10が操作されると、クイックファスナー8はファスナー操作部10とともに移動する。ファスナー操作部10がスライド移動されると、クイックファスナー8もスライド移動される。
なお、ファスナー保持部10hの構造は本実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態から回動体101が除かれた場合であっても、クイックファスナー8はファスナー操作部10に保持される。もちろん、より簡便な構造により、クイックファスナー8がファスナー操作部10に保持されてもよい。
第一アーム10aは、外側凸部106を有する(図7参照)。第二アーム10bも、外側凸部106を有する。これらの外側凸部106は、アウター部材14との係合に寄与する。この点については後述される。これら外側凸部106は、ファスナー操作部10の外面に設けられている。この外側凸部106は、操作時における滑り止めの役割をも果たしうる。
第一アーム10aは、係合凸部108を有する。第二アーム10bも、係合凸部108を有する。これら係合凸部108は、ファスナー操作部10の内面に設けられている。これら係合凸部108の機能については、後述される。
第一アーム10aは、内側レール110を有する。第二アーム10bも、内側レール110を有する。これら内側レール110は、ファスナー操作部10の内面に設けられている。これら内側レール110の機能については、後述される。
図11は、ファスナー操作部10の移動を説明するための斜視図である。図11の左側では、クイックファスナー8及びファスナー操作部10は第一位置Pfにある。図11の右側では、クイックファスナー8及びファスナー操作部10は第二位置Psにある。ファスナー操作部10を移動させることで、第一位置Pf及び第二位置Psの相互移行が可能である。第一位置Pfから第二位置Psへの移行は、例えば、第一アーム10aと第二アーム10bとを指で押圧しながらファスナー操作部10を引くことで達成される。なお、第一アーム10a及び第二アーム10bには、滑り止めのための凹凸部as1が設けられている。
係止状態8yにおいて、クイックファスナー8及びファスナー操作部10は第一位置Pfに位置する。一方、クイックファスナー8及びファスナー操作部10が第二位置Psに移動すると、非係止状態8xとなる。正規接続状態を解除するには、ファスナー操作部10を操作し、クイックファスナー8及びファスナー操作部10を第一位置Pfから第二位置Psへと移動させる。この移動の過程で、クイックファスナー8は拡開変形し、雄側係止部k1及び雌側係止部k2から外れる。
第一位置Pf及び第二位置Psのいずれにおいても、クイックファスナー8、ファスナー操作部10及び装着部材12は、雌管6に対して回転可能である。よって、あらゆる方向からファスナー操作部10を操作することができる。
図12は、図11の第二位置Psの側面図である。装着部材12は、確認用貫通孔hc1を有する。確認用貫通孔hc1は長孔である。確認用貫通孔hc1は、装着部材12の第一側面及び第二側面のそれぞれに設けられている。ファスナー操作部10が第一位置Pfにあるとき、確認用貫通孔hc1はファスナー操作部10によって覆われている。しかし、ファスナー操作部10が第二位置Psに移動すると、確認用貫通孔hc1が外部に露出する。ファスナー操作部10が第二位置Psにあるとき、確認用貫通孔hc1から装着部材12の内部を覗くことができる。図12の側面視においては、確認用貫通孔hc1を通して、雌管6の上端面t2が外部から視認される。正規接続状態にあるとき、雄管4のフランジk1が上端面t2に当接する。正規接続状態にあるとき、確認用貫通孔hc1から、フランジk1及び上端面t2が目視で確認されうる。このように、正規接続状態にあるとき、確認用貫通孔hc1を通して目視できる位置にフランジk1が位置する。従って、確認用貫通孔hc1により、正規接続状態にあるか否かを外部から確認することができる。
ファスナー操作部10の内側レール110は、確認用貫通孔hc1に係合している。ファスナー操作部10の移動において、内側レール110は確認用貫通孔hc1内をスライド移動する。確認用貫通孔hc1は、内側レール110のスライド移動をガイドする機能(ガイド機能A)を果たしている。確認用貫通孔hc1は、正規接続状態の確認機能と共に、上記ガイド機能Aをも果たしている。
装着部材12は、スライド溝gv1を有している。スライド溝gv1は、装着部材12の第一側面及び第二側面のそれぞれに設けられている。スライド溝gv1は、ファスナー操作部10の係合凸部108と係合している。ファスナー操作部10の移動において、係合凸部108はスライド溝gv1内をスライド移動する。スライド溝gv1は、ファスナー操作部10のスライド移動のガイド機能(ガイド機能B)を果たしている。
図13は、図12のA−A線に沿った拡大断面図である。装着部材12は、仮係合凹部12pを有する。仮係合凹部12pは、スライド溝gv1の延長線上に設けられている。スライド溝gv1と仮係合凹部12pとの間には仕切りbr1が存在する。仕切りbr1は、仮係合凹部12pに近づくほど高くなる斜面br2を有する。ファスナー操作部10を第二位置Psに向かってスライド移動させると、係合凸部108が斜面br2に当接し、更に同じ方向にスライドさせると、係合凸部108は、仕切りbr1を乗り越えて、仮係合凹部12pに至る。この乗り越えには、ファスナー操作部10の拡開変形が必要である。この乗り越えには適度な抵抗力を要する。係合凸部108と仮係合凹部12pとの係合により、ファスナー操作部10は第二位置Psに仮止めされる。一方、ファスナー操作部10を第一位置Pfに向かって移動させると、仮係合凹部12pに係合していた係合凸部108は、仕切りbr1を乗り越えて、スライド溝gv1に至る。この乗り越えにも、ファスナー操作部10の拡開変形が必要である。この乗り越えには適度な抵抗力を要する。このように、適度な抵抗力を伴う仮止めにより、装着部材12に対するファスナー操作部10の位置決めがなされる。この位置決めにより、クイックファスナー8が第二位置Psで安定的に維持されうる。
上記ガイド機能Aと上記ガイド機能Bとにより、ファスナー操作部10の移動方向がガイドされる。これらのガイド機能により、第一位置Pfと第二位置Psとの相互移行は円滑である。よって、非係止状態8xと係止状態8yとの相互移行も円滑である。
クイックファスナー8は、ファスナー操作部10と共に移動する。よって、上記ガイド機能により、クイックファスナー8の移動方向もガイドされている。クイックファスナー8の移動方向は、軸垂直方向である。この移動方向は、係止状態8yへの移行及び係止状態8yの解除を容易とする。
上述したように、クイックファスナー8は、ファスナー操作部10によって保持されている。更にクイックファスナー8は、装着部材12にも保持されている。図4が示すように、装着部材12は、クイックファスナー8の上下方向の移動を規制するファスナー収容空間fv1を有する。ファスナー収容空間fv1の上側は、装着部材12の上面部12uによって画定されている。ファスナー収容空間fv1の下側は、仕切りsk1及びsk2によって画定されている。
図14は、図12に対応する断面図である。図14は、雌管6の軸線に沿った断面図である。図14において両矢印H1で示されるのは、ストッパ部st1、st2が設けられた部分を除くクイックファスナー8の軸方向最大高さである。図14において両矢印H2で示されるのは、ストッパ部st1、st2が設けられた部分におけるクイックファスナー8の軸方向高さである。高さH2は高さH1よりも大きい。ファスナー収容空間fv1の軸方向高さは、高さH1に略等しい。よって、装着部材12内におけるクイックファスナー8の軸方向での動きは規制されている。ファスナー収容空間fv1は、クイックファスナー8の移動方向を規制するガイド機能(ガイド機能C)を果たしている。このガイド機能Cにより、ファスナー操作部10及びクイックファスナー8のスライド移動が安定的になされうる。
図15は、図12のB−B線に沿った断面図である。ただし図15は断面斜視図とされている。装着部材12は、ストッパ面st12を有する。このストッパ面st12は、上面部12uの裏面に形成されている。第二位置Psにおいて、クイックファスナー8のストッパ部st1、st2は、ストッパ面st12に当接する。この当接により、クイックファスナー8のスライド移動は規制され、クイックファスナー8は脱落しない。よってファスナー操作部10も脱落しない。上記ガイド機能Cが作用しているので、ストッパ部st1、st2を回避してクイックファスナー8を装着部材12から取り外すことはできない。よってクイックファスナー8及びファスナー操作部10の脱落が確実に防止されている。クイックファスナー8を装着部材12から取り外すには、装着部材12を開状態としなければならない。
なお、ファスナー操作部10とクイックファスナー8とが一体成形されていてもよい。例えば、板バネ状の部材に、クイックファスナー8に相当する部分とファスナー操作部10に相当する部分とが設けられても良い。また、弾性変形しうる樹脂によって、ファスナー操作部10とクイックファスナー8とが一体成形されてもよい。
上述したように、アウター部材14は無くても良い。好ましくは、継手2は、アウター部材14を有する。
図16は、アウター部材14を斜め下方から見た斜視図である。アウター部材14は、ファスナー操作部10が第一位置Pfにあるときに、装着部材12及びファスナー操作部10を覆うことができる(図1参照)。図1では、アウター部材14は正規位置にある。
一方、前述したように、ファスナー操作部10は、外側凸部106を有する。この外側凸部106は、正規位置確認用凸部である。
アウター部材14は、正規位置確認用孔14hを有する。正規位置確認用孔14hは、アウター部材14の2つの側面のそれぞれに設けられている。更にアウター部材14は、雄管4の通過を許容する欠け部14kを有している。欠け部14kは、アウター部材14の上面部に設けられている。更にアウター部材14は、雄管4に当接しうるアウター突出部14tを有している。アウター突出部14tは、アウター部材14の上面部の内面から下方に突出している。アウター突出部14tは、円筒の一部のような形態を呈している。
図17は、このアウター部材14が用いられた場合の接続解除の手順(a)から(f)を示す斜視図である。図17の状態(a)では、正規接続状態にあり、アウター部材14は正規位置にある。アウター部材14が正規位置にあるとき、正規位置確認用凸部106と正規位置確認用孔14hとは係合している。
次に、アウター部材14が外される(手順(b))。アウター部材14を引き上げることで、正規位置確認用孔14hと正規位置確認用凸部106との係合が解除され、アウター部材14が取り外される。
次に、ファスナー操作部10を引き、係止状態8yが解除される(手順(c))。クイックファスナー8及びファスナー操作部10は第二位置Psに移動する。この係止状態8yの解除により、雌管6からの雄管4の引き抜き(手順(d))が可能となる。
次に、第二位置Psにあるファスナー操作部10が押し込まれる(手順(e))。この押し込みにより、クイックファスナー8は第一位置Pfに移動する(状態(f))。この状態(f)では、クイックファスナー8が係止可能状態となる。すなわち、再接続の準備が完了する。よって、雄管4を雌管6に差し込むだけで、正規接続状態が実現する。
ファスナー操作部10が第一位置Pfにない状態では、ファスナー操作部10がアウター部材14と干渉するため、アウター部材14を正規位置に装着することができない。よって、アウター部材14は、クイックファスナー8が係止状態8yにあるか否かを検知する検知機能(検知機能X)を有する。アウター部材14が正規位置にあるか否かは、正規位置確認用凸部106と正規位置確認用孔14hとの係合によって確認される。この係合は、触覚(嵌合フィーリング)、音及び視覚によって確認することができる。正規位置確認用孔14hが貫通孔であるから、視覚による確認も可能である。
アウター部材14は、雄側接続部4aと雌側接続部6aとが正規接続状態にあるか否かを検知する機能(検知機能Y)を有する。図18は、検知機能Yを説明するための図である。上述したように、アウター部材14は、アウター突出部14tを有する。正規接続状態において、アウター部材14が正規位置にあるとき、アウター突出部14tの端面14mは雄側係止部k1(フランジk1)に当接する(図18(a)参照)。一方、非正規接続状態では、雌管6に対する雄管4の挿入が不足しており、フランジk1とフランジk2とが離れている(図18(b)参照)。この状態では、アウター突出部14tの端面14mとフランジk1との当接により、正規位置確認用孔14hを正規位置確認用凸部106の位置まで下げることができない。よって、正規位置確認用凸部106とアウター突出部14tとの係合が不能となる。非正規接続状態にあるとき、アウター部材14は正規位置に装着不能である。このようにアウター部材14は、上記検知機能Yを奏する。
また、アウター部材14は、非正規接続状態を正規接続状態に補正する補正機能(正規接続補正機能)を有する。図18(b)の状態において、アウター部材14を下方に押圧すると、アウター突出部14tによってフランジk1が押圧される。そして、アウター部材14が正規位置となるまで押圧を続行すると、最終的には、正規接続状態が実現する。このように、アウター部材14は、検知機能X及び検知機能Yに加えて、正規接続補正機能を有する。これらの機能により、非正規接続状態が効果的に防止されうる。
図19は、変形例に係るクイックファスナー80の斜視図である。クイックファスナー80は、一対のアーム部として、第一アーム部80a及び第二アーム部80bを有する。更にクイックファスナー80は、連結部80cを有する。連結部80cは、第一アーム部80aと第二アーム部80bとを連結している。クイックファスナー80は、連結部80cとは逆側において開放されている。第一アーム部80aと第二アーム部80bとは互いに対向している。
第一アーム部80aは、第一貫通孔h1と、外方延在部g1と、拡開用傾斜面p1と、ストッパ部st1とを有する。第二アーム部80bは、第二貫通孔h2と、外方延在部g2と、拡開用傾斜面p2と、ストッパ部st2とを有する。拡開用傾斜面p1は第一貫通孔h1の上側に設けられている。拡開用傾斜面p2は第二貫通孔h2の上側に設けられている。ストッパ部st1は、第一アーム部80aの開放側の端部の上側に設けられている。ストッパ部st2は、第二アーム部80bの開放側の端部の上側に設けられている。ストッパ部st1及びストッパ部st2は、上方に突出している。
前述したクイックファスナー8とは異なり、クイックファスナー80は、曲面部を有する。第一アーム部80aは、曲面部r1を有する。第二アーム部80bは、曲面部r2を有する。第一貫通孔h1の下側に曲面部r1が設けられている。第二貫通孔h2の下側に曲面部r2が設けられている。
図20は、係止状態にあるときのクイックファスナー80の断面図である。図21は、クイックファスナー90の断面図である。曲面部r1及び曲面部r2が平面とされた他は、クイックファスナー90はクイックファスナー80と同じである。図20及び図21は、下方から見た断面図である。
図20が示すように、曲面部r1及び曲面部r2は、係止状態において、雌管6との面接触を可能としている。係止状態において、曲面部r1及び曲面部r2は、雌管6の外周面cf1(図4参照)と面接触している。外周面cf1は、フランジk2の下側に位置する。外周面cf1は、フランジk2とフランジf1との間に位置する。
図20において両矢印E1で示されているのは、クイックファスナー80とフランジk2との係合長さである。図21において両矢印E2で示されているのは、クイックファスナー90とフランジk2との係合長さである。長さE1は長さE2よりも大きい。すなわち、曲面部r1及び曲面部r2により、フランジk2との係合長さE1が大きくされている。よって、より大きな係止力が得られ、また係止状態の安定性が高まる。よって、正規接続状態の保持性が高まる。
図20において両矢印Exで示されているのは、クイックファスナー80とフランジk2との係合幅である。図21において両矢印Eyで示されているのは、クイックファスナー90とフランジk2との係合幅である。幅Exは幅Eyよりも大きい。曲面部r1及び曲面部r2により、係合幅Exが大きくされている。よって、より大きな係止力が得られ、また係止状態の安定性が高まる。よって、正規接続状態の保持性が高まる。
クイックファスナー80では、2つの曲面部r1、r2の延在角度が内向きである。「延在角度が内向き」とは、直線Lxと直線Lyとが、クイックファスナー80の開放側において交わることを意味する(図20参照)。なお直線Lxは、第二アーム部80bとフランジk2との係合部の両端点P1x同士を結ぶ直線である。直線Lyは、第一アーム部80aとフランジk2との係合部の両端点P1y同士を結ぶ直線である。直線Lx及び直線Lyは、図20の断面において定義される。この断面は、軸垂直方向に沿った断面である。
図20において、仮想線Lxと仮想線Lyとの成す角(図示されず)の二等分線Lcが示されている。更に、この二等分線Lcに直交する直線Lpが示されている。角度θ1は、仮想線Lxと上記直線Lpとの成す角度である。角度θ2は、仮想線Lyと上記直線Lpとの成す角度である。
角度θ1が小さくされることで、係止状態を解除するための拡開変形量が大きくなる。よって、係止状態から非係止状態への移行が起こりにくく、係止状態の安定性が高まる。この観点から、角度θ1は、90度未満が好ましく、88度以下が好ましく、86度以下がより好ましい。非係止状態から係止状態への移行を円滑とする観点から、角度θ1は、65度以上が好ましく、70度以上がより好ましく、75度以上がより好ましい。本実施形態では、角度θ1は86°とされた。
角度θ1と同じ理由で、角度θ2は、90度未満が好ましく、88度以下が好ましく、86度以下がより好ましい。角度θ1と同じ理由で、角度θ2は、65度以上が好ましく、70度以上がより好ましく、75度以上がより好ましい。本実施形態では、角度θ2は86°とされた。
上記継手2では、装着部材12は、ファスナー操作部10及び/又はクイックファスナー8を保持する保持機能を有している。更に、装着部材12は、保護ケースとしての役割を果たす。すなわち装着部材12は、クイックファスナー8を保護する保護機能を有する。装着部材12は、上記保持機能又は上記保護機能の少なくとも1つを有しているのが好ましく、上記保持機能及び上記保護機能を有しているのがより好ましい。
上記実施形態では、上記保持機能により、接続状態及び非接続状態のいずれにおいても、装着部材12、クイックファスナー8及びファスナー操作部10が継手に保持されている。装着部材12は、ファスナー操作部10の操作を許容しつつ、非係止状態8xにおいてファスナー操作部10及びクイックファスナー8を保持しうる。よって、クイックファスナー8及びファスナー操作部10の脱落が防止される。また、非接続状態においても、クイックファスナー8の存在が常に意識される。よって、クイックファスナー8の取付を忘れるミスが抑制される。更に、クイックファスナー8の紛失が防止される。
クイックファスナー8が露出している場合、このクイックファスナー8に異物等が引っかかる事態が起こりうる。上記保護機能により、このような事態が防止される。なお、上記実施形態の継手2では、雄管4を挿通するための通過孔12tがある。よって、装着部材12は、クイックファスナー8の全体を完全に覆っている訳ではない。しかし、通過孔12tによって生ずる隙間は小さいので、上記保護機能は実質的に減退しない。
上記保持機能を有しつつ、上記保護機能が減少又は除去された装着部材も可能である。このような装着部材として、壁面を減少させつつ、骨格部分及び貫通孔12hを残存させた構成が例示される。
上記実施形態では、装着部材12は、雌管6に取り付けられている。これとは異なり、装着部材12は、雄管4に取り付けられても良い。より好ましい形態は、上記実施形態のように、装着部材12は雌管6に取り付けられる。通常の使用形態では、雌管6に装着部材12を取り付けて、雄管4を出し入れするほうが、着脱操作が容易である。また通常、雄管4に比べて雌管6は太い。よって、通過孔12tを小さくする観点からも、装着部材12は雌管6に取り付けられるのが好ましい。
上記実施形態では、ファスナー操作部10は、クイックファスナー8を移動させ、この移動に伴い、クイックファスナー8の拡開変形が生じさせている。この拡開変形により、非係止状態8xと係止状態8yとの相互移行が可能とされている。更に、雄管挿入により、クイックファスナー8の拡開変形が可能である。よってクイックファスナー8が係止可能状態とされていれば、雄管4を差し込むだけで正規接続状態が実現する。
上記開閉構造又は上記分離構造が採用されることにより、雌管6(又は雄管4)への装着部材12の取付は容易とされている。この取付は、雌管6(又は雄管4)を挟み込むことにより、容易に実現しうる。上記開閉構造又は上記分離構造により、雌管6(又は雄管4)と装着部材12との取付構造が単純化される。この単純化は、継手の小型化及びコストの低減に寄与しうる。
開閉構造又は分離構造が採用されなくてもよい。例えば、雌管6を装着部材に挿入することで、雌管6を装着部材に装着する構成(以下、構成Xとする)も可能である。ただしこの場合、容易に外れないような取付を実現するためには、雌管6を挿入する際に、装着部材の係合部を弾性変形等させて圧入する必要が生じうる。この係合部の干渉(引っかかり)により、挿入が行いにくい。よって、上記実施形態に比較すると、装着部材を取り付けにくい。また、上記弾性変形の繰り返しにより、装着部材に破損又は摩耗が生じうる。
上記実施形態では、開閉構造又は分離構造によって雌管6を挟み込んでいるため、装着部材12を雌管6に固定するための固定構造の設計自由度が高い。例えば、固定構造の位置、数、寸法、形状等の自由度が高い。よって、より確実な固定がなされうる。これに対して、上記構成Xでは、圧入が可能な範囲で固定構造を設計せざるを得ないため、固定構造の設計自由度が低い。このため、充分な固定強度を確保しにくい。
拡開用傾斜面p1及び拡開用傾斜面p2を用いた拡開変形においては、雄管4のフランジk1が傾斜面p1、p2に当接する。よって、水密性に係る外周面を傾斜面p1、p2に当接させる必要がない。よって、水密性に影響を与える傷等は生じにくい。
雄管4を雌管6に挿入することによってクイックファスナーを拡開変形させる場合、雌管の内側において雄管をクイックファスナーに当接させる必要がある。この当接を実現させるには、例えば、雌管の周方向の2箇所に孔を設け、この2箇所の孔を挟むようにしてクイックファスナーを設けることが考えられる。そして、この2箇所の孔から、クイックファスナーを、雌管の内側に突出させる。この突出した部分には、雌管に挿入された雄管が当接しうる。この当接により、クイックファスナーを拡開変形させることが可能となる。このような構成が採用される場合、雄管を雌管に挿入することでクイックファスナーの拡開変形が実現される。このような構造は、上述した特許第3711224号公報及び特許第3711246号公報において採用されている。
ただしこの構成は、いくつかの問題を有する。第一の問題は、2箇所の孔を設けることにより、雌管6の構造が複雑となることである。この場合、水密性に係る部分に孔を設けることになり、水密性に影響が出るような寸法誤差等が生じることがある。また、この複雑化は、製造コストを上昇させうる。第二の問題は、装着部材に回転力が作用した場合の耐久性である。この構成では、クイックファスナー8の回転(雌管6の中心軸回りの回転)が不能であり、このクイックファスナー8を保持する装着部材の回転も不能である。回転不能な装着部材に回転力が作用した場合、いずれかの部位又は部品において、変形又は破損が生じうる。上記実施形態では、装着部材12及びクイックファスナー8の回転が許容されているため、このような問題は生じない。
また、本実施形態では、ファスナー操作部10の回転が許容されているため、周方向におけるあらゆる方向からファスナー操作部10を操作することができる。よって、設置場所が狭い場合においても、操作が容易である。
クイックファスナー8の材質は限定されない。強度の観点から、クイックファスナー8の材質は金属が好ましく、弾性(バネ性)の観点からバネ鋼がより好ましい。また、防錆性の観点から、クイックファスナー8の材質は、ステンレス系金属が好ましく、ステンレス鋼がより好ましい。例えば、SUS304が好ましい。上記実施形態では、クイックファスナー8の材質として、「SUS304−CSP−3/4H」を用いた。
ファスナー操作部10の材質は限定されない。成形の自由度及び操作性の観点から、ファスナー操作部10の材質として、樹脂が好ましい。この樹脂として、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(POM)等が挙げられる。それほど高い強度は必要ないので、ポリプロピレン(PP)、ABS等の汎用樹脂が好適に用いられうる。上記実施形態では、低コストの観点から、ポリプロピレンが用いられた。
装着部材12(保護ケース)の材質は限定されない。成形の自由度の観点から、装着部材12の材質として、樹脂が好ましい。この樹脂として、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(POM)等が挙げられる。ヒンジ状構造の可動性及び耐久性の観点、及び低コストの観点から、上記実施形態では、ポリプロピレンが用いられた。
アウター部材14の材質は限定されない。成形の自由度の観点から、アウター部材14の材質として、樹脂が好ましい。この樹脂として、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(POM)等が挙げられる。装着部材12(保護ケース)との係合を容易とする観点及び低コストの観点から、上記実施形態では、ポリプロピレンが用いられた。
以上に説明されたように、上記実施形態では、継手の着脱の際にクイックファスナー8が保持されているため、クイックファスナー8の取り付け忘れ及び紛失を防止できる。また、クイックファスナー8の移動がファスナー操作部10の操作によってなされるため、クイックファスナー8の着脱が容易である。また、クイックファスナー8が保護ケース12によって覆われているため、クイックファスナー8が異物に引っかかる事態が防止される。よって、意図しないクイックファスナー8の外れが防止される。更に、アウター部材14によって、非正規接続状態を検知することができ、クイックファスナーの非係止状態及び/又はファスナー操作部の非正規位置を検知することができる。よって、クイックファスナーの装着の不具合が高い精度で検知されうる。
本願には、請求項(独立形式請求項を含む)に係る発明に含まれない他の発明も記載されている。本願の請求項及び実施形態に記載されたそれぞれの形態、部材、構成等は、それぞれが有する作用効果に基づく発明として認識される。
上記各実施形態で示されたそれぞれの形態、部材、構成等は、これら実施形態の全ての形態、部材又は構成をそなえなくても、個々に、本願請求項に係る発明をはじめとした、本願記載の全発明に適用されうる。
以上説明された方法は、あらゆる用途の継手に用いられ得る。
2・・・継手
4・・・雄管
4a・・・雄側接続部
6・・・雌管
6a・・・雌側接続部
8、80、90・・・クイックファスナー
8a・・・第一アーム部
8b・・・第二アーム部
p1、p2・・・拡開用傾斜面
10・・・ファスナー操作部
12・・・装着部材(保護ケース)
14・・・アウター部材
14t・・・アウター突出部
14h・・・正規位置確認用孔
106・・・正規位置確認用凸部
k1・・・雄側係止部(フランジ)
k2・・・雌側係止部(フランジ)

Claims (8)

  1. 雄側接続部を有する雄管と、
    雌側接続部を有する雌管と、
    上記雄側接続部と上記雌側接続部との正規接続状態を保持する係止状態と、上記正規接続状態の解除を許容する非係止状態とを実現可能なクイックファスナーと、
    上記クイックファスナーを操作しうるファスナー操作部と、
    上記雄管又は上記雌管に取り付け可能な装着部材とを備えており、
    上記係止状態と上記非係止状態との相互移行が、上記ファスナー操作部の操作によって可能とされており、
    上記装着部材が、上記操作を許容しつつ、上記非係止状態において上記ファスナー操作部及び/又は上記クイックファスナーを保持可能であり、
    上記クイックファスナーが、一対のアーム部と、両アーム部を繋ぐ連結部とを有しており、
    上記両アーム部の上端部に、上記クイックファスナーの拡開変形を実現するための拡開用傾斜面が設けられており、
    上記クイックファスナーが上記雌側接続部において係止位置にある状態が係止可能状態とされ、上記雌管に上記雄管が挿入される動きが雄管挿入とされるとき、上記拡開用傾斜面は、上記係止可能状態にある上記クイックファスナーが上記雄管挿入に伴う上記拡開変形を起こすように構成されており、
    上記正規接続状態を維持したまま、上記クイックファスナー、上記ファスナー操作部及び上記装着部材が周方向に回転可能とされている継手。
  2. 上記装着部材が、上記クイックファスナーを覆う保護ケースであり、
    上記相互移行が、上記ファスナー操作部の移動に伴う上記クイックファスナーの移動によって実現可能とされており、
    上記クイックファスナーが、上記保護ケースに係合しうるストッパ部を有しており、
    上記保護ケースが、上記ストッパ部に係合しうるストッパ面を有しており、
    上記ストッパ部と上記ストッパ面との係合により、上記非係止状態において、上記保護ケースからの上記クイックファスナーの脱落が規制されている請求項1に記載の継手。
  3. 上記保護ケースが、分割構造又は開閉構造を有しており、
    上記分割構造又は上記開閉構造を利用して、上記雄管又は上記雌管に上記保護ケースが取り付けられており、
    上記分割構造又は上記開閉構造を利用して、上記クイックファスナーが上記保護ケースに格納されている請求項2に記載の継手。
  4. 上記保護ケースに外側から装着可能なアウター部材を更に備えており、
    上記クイックファスナーが上記係止状態にあり、且つ、上記雄側接続部と上記雌側接続部とが上記正規接続状態にあるとき、上記アウター部材は正規位置に装着可能であり、
    上記クイックファスナーが上記非係止状態にあるとき、及び/又は、上記雄側接続部と上記雌側接続部とが非正規接続状態にあるとき、上記アウター部材は正規位置に装着不能であり、
    上記アウター部材が上記雄管に当接しうるアウター突出部を有しており、上記アウター部材を上記正規位置となるまで押圧すると、上記アウター突出部が上記雄管を上記正規接続状態となるまで押圧するように構成されている請求項1から3のいずれかに記載の継手。
  5. 上記ファスナー操作部の側面に正規位置確認用凸部が設けられており、
    上記アウター部材の側面に正規位置確認用孔が設けられており、
    上記アウター部材が上記正規位置にあるときに限り、上記正規位置確認用凸部と上記正規位置確認用孔とが係合する請求項4に記載の継手。
  6. 上記装着部材が、上記クイックファスナーを覆う保護ケースであり、
    上記相互移行が、上記ファスナー操作部の移動に伴う上記クイックファスナーの移動によって実現可能とされており、
    上記ファスナー操作部が、上記保護ケースに係合しうる係合凸部を有しており、
    上記保護ケースが、上記係合凸部に係合しうる仮係合凹部を有しており、
    上記係合凸部と上記仮係合凹部との係合により、上記非係止状態において、上記保護ケースに対する上記ファスナー操作部の位置決めがなされうる請求項1から5のいずれかに記載の継手。
  7. 上記雌側接続部が、正規接続状態において上記雄管の当接面と当接する雌側端面を有しており、
    上記保護ケースがスライド溝を有しており、
    上記保護ケースが確認用貫通孔を有しており、
    上記ファスナー操作部が上記スライド溝と係合しつつ当該スライド溝をスライド移動できるように構成されており、
    上記正規接続状態にあるとき、上記確認用貫通孔を通して目視できる位置に上記雌側端面及び上記雄管の当接面が位置する請求項6に記載の継手。
  8. 上記一対のアーム部が、上記係止状態において上記雌管の側面との面接触を可能とする曲面部を有しており、
    上記係止状態において、上記2つの曲面部の延在角度が内向きである請求項1から7のいずれかに記載の継手。
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