JP2013204375A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーに関し、操作レバーの配置部分についての外観性の向上を図ることができ、操作レバーの取付基部に対する防塵性・防水性を得ることができるとともに、組立性およびメンテナンス性の向上を図ることができる作業車を提供するものである。
【解決手段】本発明に係る作業車は、機体を走行させる走行部と、該走行部上に設けられ、運転座席および該運転座席の左右一側に配置された操作レバーを有する運転部とを備える作業車であって、前記操作レバーは、その取付基部がカバーにより覆われ、前記カバーは、該カバーの前側を構成する前カバー体と、前記カバーの後側を構成する後カバー体と、を含み、前記前カバー体と前記後カバー体とが前後方向に互いに接合された分割構造を有し、前記前カバー体と前記後カバー体との接合位置を含む範囲に、前記操作レバーを貫通させるとともに、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前後方向の移動を許容するレバー開口部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、バックホー等の、運転部に設けられた操作レバーを備える作業車に関する。
従来、例えばバックホー等の作業車には、ブレードやドーザ等と称される排土板を備えるものがある。排土板は、例えば、作業車の走行部が左右一対のクローラを有する構成の場合、その一対のクローラの間に設けられ、走行部の前側に配置される。また、排土板は、上下方向に移動したり、左右方向に揺動したり、所定の動作を行うように設けられる。
上述したように所定の動作を行う排土板は、一般に、作業車において走行部上に構成される運転部に設けられる操作レバーにより操作される。このような排土板の操作レバーに関しては、従来、運転部の運転座席の左右一側に操作レバーを配置する構成がある(例えば、特許文献1〜3参照。)。特許文献1〜3には、運転座席の右側に排土板の操作レバーを配置した構成が開示されている。
特開2010−152617号公報 特開2002−149255号公報 特開平9−14000号公報
特許文献1に記載の構成においては、排土板の操作レバーは、その回動支点周り等の取付基部が露出した状態で設けられている。このため、外観性の面から好ましくない。また、排土板の操作レバーの連結構造が露出した構成は、例えば、作業車がキャノピを備える構成等のように、運転部がキャビン等により覆われることなく外部に開放された構成の場合、防塵や防水の面から好ましくない。
この点、特許文献2および特許文献3では、排土板の操作レバーの取付基部がカバーにより覆われた構成が採用されている。かかる構成においては、排土板の操作レバーは、その取付基部がカバー内に収容され、操作レバーの把持部分となる先端側がカバーから外部に突出した状態で設けられる。具体的には、特許文献2に記載の構成では、排土板の操作レバーが運転座席の右側に配置されたカバーの上面部に設けられた開口部から突出した状態で設けられている。また、特許文献3に記載の構成では、排土板の操作レバーが運転座席の右側に配置されたカバーの前壁部から突出した状態で設けられている。
確かに、特許文献2や特許文献3のように排土板の操作レバーの取付基部がカバーによりに覆われた構成によれば、外観性の面から好ましく、また、防塵や防水の面からも好ましい。しかしながら、特許文献2や特許文献3のような従来の構成によると、次のような問題がある。
上述したような従来の構成においては、排土板の操作レバーの取付基部を覆うカバーは、例えば排土板の操作レバーおよびこの近傍に配置される他のレバーやスイッチ等を含む操作部を、一体の部材により全体的に覆う構成を有する。具体的には、特許文献2に記載の構成においては、排土板の操作レバーのほか、バックホーが有するブーム・バケット用の操作レバーや、エンジンの回転を制御するアクセルレバー等の取付基部が、一体のカバーにより覆われている。また、特許文献3に記載の構成においても、排土板の操作レバーのほか、アクセルレバーの取付基部が、一体のカバーにより覆われている。
このように、排土板の操作レバーのカバーに関する従来の構成によれば、排土板の操作レバーの取付基部が一体のカバーで覆われることから、組立性やメンテナンス性の面で好ましくない。例えば、排土板の操作レバーの取付基部がワイヤを含むリンク構造の場合、組立時やメンテナンス時に、ワイヤの調整が行われ、このワイヤの調整に際しては、排土板の操作レバーを覆う一体のカバーを全体的に取り外した状態にする必要がある。このため、作業が大がかりなものとなり、良好な組立性やメンテナンス性が得られない。排土板の操作レバーのカバーに関する従来の技術については、組立性やメンテナンス性の面で改良の余地がある。
また、操作レバーに関しては、上述した排土板操作レバー以外で作業車の操作を行うための他の操作レバーに関しても同様の課題を有する場合がある。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、排土板操作レバーに限らず、操作レバーの配置部分についての外観性の向上を図ることができ、操作レバーの取付基部に対する防塵性・防水性を得ることができるとともに、組立性およびメンテナンス性の向上を図ることができる作業車を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の作業車は、機体を走行させる走行部と、該走行部上に設けられ、運転座席および該運転座席の左右一側に配置された操作レバーを有する運転部とを備える作業車であって、前記操作レバーは、その取付基部がカバーにより覆われ、前記カバーは、該カバーの前側を構成する前カバー体と、前記カバーの後側を構成する後カバー体とを含み、前記前カバー体と前記後カバー体とが前後方向に互いに接合された分割構造を有し、前記前カバー体と前記後カバー体との接合位置を含む範囲に、前記操作レバーを貫通させるとともに、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前後方向の移動を許容するレバー開口部が設けられているものである。
また、本発明の作業車においては、前記走行部の少なくとも前後一側に設けられた排土板をさらに備え、前記操作レバーは、前記排土板を操作するための排土板操作レバーである。
また、本発明の作業車においては、好ましくは、前記レバー開口部は、前記カバーの上面における略中央部に設けられている。
また、本発明の作業車においては、好ましくは、前記操作レバーは、その中立位置が前後方向について前記接合位置に略一致するように設けられている。
また、本発明の作業車においては、好ましくは、前記カバーは、全体として板面方向を略上下方向とする略厚板状の外形を有するとともに、略水平方向に沿う水平部と、該水平部の前側に設けられ前記水平部から斜め上方に立ち上がり前記カバーの上面に傾斜面をなす傾斜部とを有し、前記水平部は、前記後カバー体の全体および前記前カバー体の一部により構成され、前記傾斜部は、前記前カバー体の一部により構成されている。
また、本発明の作業車においては、好ましくは、前記レバー開口部には、前記操作レバーを貫通させるとともに、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前後方向の移動を許容するグロメットが装着されている。
また、本発明の作業車においては、好ましくは、前記グロメットは、弾性を有する部材であり、板状の本体部と、該本体部の一方の板面側に設けられ、前記本体部とともに前記レバー開口部の縁端部を挟む挟持片部と、前記本体部の一方の板面側に突設され、前記カバーにおける前記レバー開口部の周囲に形成された前後方向に沿う長孔に対して前記前後方向に隙間を持った状態で挿入され係止される係止突部とを有し、弾性変形により、前記本体部と前記挟持片部とで前記レバー開口部の縁端部を挟むとともに、前記係止突部を前記長孔に係止させることで、前記レバー開口部に装着される。
請求項1記載の本発明によれば、操作レバーに関し、その回動支点周り等の取付基部が露出しないように、操作レバーの把持部分となる先端側を、後述するカバーから外部に突出した状態で設け、その取付基部がカバーにより覆われているので、操作レバーの配置部分についての外観性の向上を図ることができると共に、操作レバーの取付基部に対する防塵性・防水性を得ることができる。特に、作業車がキャノピを備える構成等のように、運転部がキャビン等により覆われることなく外部に開放された構成の場合には、より大きな効果を得ることができる。
また、前記カバーは、該カバーの前側を構成する前カバー体と、前記カバーの後側を構成する後カバー体とを含み、前記前カバー体と前記後カバー体とが前後方向に互いに接合された分割構造とし、前記前カバー体と前記後カバー体との接合位置を含む範囲に、前記操作レバーを貫通させている。これにより、操作レバーの取付基部等、前記カバーで覆われた部分のメンテナンス等を行うために必要な前記各カバー体のいずれか、又は全部を容易に取り外して作業を行うことができ、組立性およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項2記載の本発明によれば、前記走行部の少なくとも前後一側に設けられた排土板をさらに備え、前記操作レバーは前記排土板を操作するための排土板操作レバーであり、該操作レバーは外部から視認しやすい運転部の運転座席近傍に配設されるのが一般的であるため、上述のような効果が特に有効に発揮される。
請求項3記載の本発明によれば、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前後方向の移動を許容するレバー開口部が、前記カバーの上面における略中央部に設けられているため、操作レバーを操作する際に、他の操作レバー等の構成機器との干渉がなく、略左右方向についてスペースの面で有利となり、良好な操作性を得ることができる。また、このような構成は外観性の面からも好ましい。
請求項4記載の本発明によれば、前記操作レバーの中立位置を前記前後方向について前記接合位置に略一致するように設けているので、前記操作レバーを中心に、その接合部が略左右方向に現れることになり、接合部をデザインとして利用でき、外観性のさらなる向上を図ることができる。
請求項5記載の本発明によれば、前記カバーは、全体として板面方向を略上下方向とする略厚板状の外形を有するとともに、略水平方向に沿う水平部と、該水平部の前側に設けられ前記水平部から斜め上方に立ち上がり前記カバーの上面に傾斜面をなす傾斜部とを有し、前記水平部は前記後カバー体の全体および前記前カバー体の一部により構成され、前記傾斜部は前記前カバー体の一部により構成することで、樹脂成型金型が2分割されるようにしており、単一金型成型に比し、各金型のサイズを小さくすることができると共に、大型の単一金型よりも金型費が低減され、価格的にも有利になる。
請求項6記載の本発明によれば、前記レバー開口部には、前記操作レバーを貫通させるとともに、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前記前後方向の移動を許容するグロメットが装着されているため、粉塵や水の浸入を防ぐことができる。
請求項7記載の本発明によれば、前記グロメットは、弾性を有する部材であり、板状の本体部と、該本体部の一方の板面側に設けられ、前記本体部とともに前記レバー開口部の縁端部を挟む挟持片部を設けたことにより、前記レバー開口部の全周を挟持するタイプのグロメットに比べて、前記レバー開口部への装着が容易に行えると共に、レバー開口部に対する、特に前後の位置調整、及び装着ズレに対する対応も容易となる。
また、前記本体部の一方の板面側に突設され、前記カバーにおける前記レバー開口部の周囲に形成された前記前後方向に沿う長孔に対して前記前後方向に隙間を持った状態で挿入され係止される係止突部とを有し、弾性変形により前記本体部と前記挟持片部とで前記レバー開口部の縁端部を挟むとともに、前記係止突部を前記長孔に係止させることで、前記レバー開口部に装着されるように構成したことで、前記レバー開口部への装着が容易に行えると共に、特に前後の位置調整、及び装着ズレの対応も容易となる。更に、前記前後方向の動きに一定の余裕をもった前記グロメットの固定ができる。
本発明に係る作業車(掘削作業車)の正面側斜視図。 本発明に係る作業車(掘削作業車)の背面側斜視図。 本発明に係る作業車(掘削作業車)の左側面図。 本発明に係る作業車(掘削作業車)の右側面図。 本発明に係る作業車(掘削作業車)の正面図。 本発明に係る作業車(掘削作業車)の背面図。 本発明に係る作業車(掘削作業車)の平面図。 旋回体における運転部の正面側斜視図。 旋回体における運転部の断面平面図。 旋回体における運転部の簡易断面左側面図。 運転部の操作パネル部周辺の拡大平面図。 操作パネル部のカバーの分解状態を示した正面側斜視図。 (a)操作パネル部におけるカバーを長手方向から見た場合の前カバー体の金型の概略図。(b)操作パネル部におけるカバーを長手方向から見た場合の後カバー体の金型の概略図。 操作パネル部のカバーが一体型であった場合の長手方向から見た単一金型の概略図。 (a)操作パネル部におけるグロメットの背面下側斜視図。(b)操作パネル部におけるグロメットの平面図。(c)操作パネル部におけるグロメットの長手方向側面図。(d)操作パネル部におけるグロメットの短手方向側面図。 (a)操作パネル部のカバーに装着したグロメットの底面図。(b)操作パネル部のカバーに装着したグロメットの長手方向断面側面図。 運転座席における作業者の視線範囲を示す概略図。 運転座席における作業者の視線範囲を示す概略図。 モニタ部と各操作レバーとの位置関係を示す概略図。 運転部の右レバー支持ケースの背面側斜視図。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
この発明は、機体を走行させる走行部4と、該走行部4上に設けられ、運転座席202および該運転座席202の左右一側に配置された操作レバー(本実施形態では排土板操作レバー53とする)を有する運転部7とを備える作業車であって、前記操作レバー(53)は、その取付基部がカバー208により覆われ、前記カバー208は、該カバー208の前側を構成する前カバー体206と、前記カバー208の後側を構成する後カバー体207とを含み、前記前カバー体206と前記後カバー体207とが前後方向に互いに接合された分割構造を有し、前記前カバー体206と前記後カバー体207との接合位置212を含む範囲に、前記操作レバー(53)を貫通させるとともに、前記操作レバー(53)の操作にともなう前記操作レバー(53)の少なくとも前後方向の移動を許容するレバー開口部213が設けられていることを特徴とする作業車を提供せんとするものである。
また、本発明は、前記走行部4の少なくとも前後一側に設けられた排土板27をさらに備え、前記操作レバー(53)は、前記排土板27を操作するための排土板操作レバー53であることを特徴とする。
また、本発明は、前記レバー開口部213は、前記カバー208の上面における略中央部に設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記操作レバー(53)は、その中立位置が前後方向について前記接合位置212に略一致するように設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記カバー208は、全体として板面方向を略上下方向とする略厚板状の外形を有するとともに、略水平方向に沿う水平部210と、該水平部210の前側に設けられ前記水平部210から斜め上方に立ち上がり前記カバー208の上面に傾斜面をなす傾斜部211とを有し、前記水平部210は、前記後カバー体207の全体および前記前カバー体206の一部により構成され、前記傾斜部211は、前記前カバー体206の一部により構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記レバー開口部213には、前記操作レバー(53)を貫通させるとともに、前記操作レバー(53)の操作にともなう前記操作レバー(53)の少なくとも前後方向の移動を許容するグロメット222が装着されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記グロメット222が、弾性を有する部材であり、板状の本体部223と、該本体部223の一方の板面側に設けられ、前記本体部223とともに前記レバー開口部213の縁端部を挟む挟持片部225と、前記本体部223の一方の板面側に突設され、前記カバー208における前記レバー開口部213の周囲に形成された前後方向に沿う長孔228に対して前記前後方向に隙間を持った状態で挿入され係止される係止突部227とを有し、弾性変形により、前記本体部223と前記挟持片部225とで前記レバー開口部213の縁端部を挟むとともに、前記係止突部227を前記長孔228に係止させることで、前記レバー開口部213に装着されることを特徴とする。
次に、本発明の具体的な実施形態を図面に基づき詳説する。図1〜図7に示すAは、本発明に係る作業車としての掘削作業車である。
[掘削作業車の全体の説明]
掘削作業車Aは、図1〜図7、図9に示すように、自走可能な走行機体1と、走行機体1に取り付けた作業部としての掘削部2と排土部3とから構成している。本実施形態では作業部の先端部に作業用アタッチメントとして掘削用のバケット13を装着して掘削部2となしている。
走行機体1は、左右一対のクローラ式の走行部4,4にそれぞれ油圧モータ(図示せず)を設けて、各油圧モータをそれぞれ正逆回転駆動させることで、前後方向に直進走行することも、また、前後左右方向に旋回走行することも、また、左右走行部4,4を相互に反対方向に回転駆動させて急旋回させることも可能となしている。走行部4,4間には基台5を介設し、基台5上に旋回体6を旋回自在に載設して、旋回モータ(図示せず)により左右いずれの方向にも旋回作動可能となしている。旋回体6は走行部4,4の左右側幅(左側走行部4の外側端縁部と右側走行部4の外側端縁部との間隔)内で旋回可能な平面視略円板状に形成している。旋回体6上には、前半部に運転部7とタンク部8を配設する一方、後半部にエンジンルーム9を配設している。旋回体6の前端部の一側寄り(本実施形態では右側寄り)位置にはブーム用ブラケット10を前方へ突設して、ブーム用ブラケット10に掘削部2の基端部を枢支して取り付けている。基台5には、左右一対の走行部4,4間において、排土部3を取り付けている。
掘削部2は、ブーム11とアーム12とバケット13とこれらを回動作動させるスイングシリンダ14とブームシリンダ15とアームシリンダ16とバケットシリンダ17を備えている。
旋回体6の前端部の右側寄り位置に突設したブーム用ブラケット10には、枢支体19を上下方向に軸芯線を向けた枢軸18により枢支して、枢軸18を中心にして枢支体19を左右揺動自在に取り付けている。旋回体6の右側中途部と枢支体19の右側前部との間には前後方向に伸縮作動するスイングシリンダ14を介設して、スイングシリンダ14の伸縮作動に連動して枢支体19がスイング(左右揺動)作動するようにしている。
枢支体19には、側面視「へ」の字状に屈曲して上下方向に伸延するブーム11の基端部を左右方向に軸芯線を向けた第1枢軸20により枢支して、第1枢軸20を中心にしてブーム11を上下回動自在に取り付けている。枢支体19の前端部とブーム11の前面中途部との間には上下方向に伸縮作動するブームシリンダ15を介設して、ブームシリンダ15の伸縮作動に連動してブーム11が上下回動作動するようにしている。
ブーム11の先端部には、上下方向に伸延するアーム12の基端部を、左右方向に軸芯線を向けた第2枢軸21により枢支して、第2枢軸21を中心にしてアーム12を前後回動自在(上下回動自在)に取り付けている。ブーム11の上面中途部に取り付けた第1シリンダ取付台23と、アーム12の基端部に取り付けた第2シリンダ取付台24との間には前後方向に伸縮作動するアームシリンダ16を介設して、アームシリンダ16の伸縮作動に連動してアーム12が前後回動作動するようにしている。
アーム12の先端部には、バケット13の基部を左右方向に軸芯線を向けた第3枢軸22により枢支して、第3枢軸22を中心にしてバケット13を前後回動自在(上下回動自在)に取り付けている。アーム12の先端部とバケット13の基部との間にはバケットリンク25を介設して、バケットリンク25とアーム12の第2シリンダ取付台24との間には上下方向に伸縮作動するバケットシリンダ17を介設して、バケットシリンダ17の伸縮作動に連動してバケット13が前後回動(上下回動)作動するようにしている。
排土部3は、左右一対の走行部4間において、基台5に前後方向に伸延する左右一対の排土アーム26、26の基端部を昇降可能に取り付け、両排土アーム26,26の先端部間に左右方向に伸延する排土板(ブレード)27を架設して構成している。28は排土板昇降シリンダである。かかる排土板昇降シリンダ28は、後述する運転部に設けた排土板操作レバー53によって作動操作されるよう構成されている。また、排土板27は走行部4,4の左右側幅と略同一幅に形成している。
このように構成して、走行機体1は、運転部7で走行部4を操作することで前後直進走行並びに左右旋回走行が適宜行えるようにしている。そして、運転部7で掘削部2を操作することで掘削作業が行えるようにしている。また、運転部7で排土部3を操作することで排土作業が行えるようにしている
[旋回体の説明]
旋回体6は、図7〜図10に示すように、平面視略円板状に形成したターンテーブル29の略前半部の上方に運転部フロア31を張設して形成している。ターンテーブル29上には、左右二列の機体フレーム30を縦板状に配設し、機体フレーム30の先端をブーム用ブラケット10としている。ターンテーブル29の略前半部には、スペーサー片32を介して、機体フレーム30上に運転部フロア31を張設している。機体フレーム30上で運転部フロア31の後方には略ケース状のシートマウント201を配設し、ターンテーブル29とシートマウント201との間の空間はエンジンルーム9としている。シートマウント201の上面には、運転座席202を載置固定している。なお、運転部7については後述する。
旋回体6の周面には、図1〜図4に示すように、ブーム用ブラケット10の左側部から平面視で反時計廻りに、順次、ランプカバー体36、コントロールバルブカバー体37、操作パターン切替弁カバー体38、工具等収容部カバー体39、カウンターウエイト40、及び、第1・第2タンクカバー体41,42を取り付けて、旋回体6の周面を閉塞している。そして、各カバー体36〜39,41,42は旋回体6の周壁の一部を形成しており、各カバー体36〜39,41,42により外側方を閉塞している。コントロールバルブカバー体37、操作パターン切替弁カバー体38、工具等収容部カバー体39、カウンターウエイト40、及び、第1・第2タンクカバー体41,42は、旋回体6の周端縁に沿わせて平面視円弧状に湾曲させて形成している。コントロールバルブカバー体37と操作パターン切替弁カバー体38と工具等収容部カバー体39は、旋回体6の周縁方向に伸延する横長四角形板状に形成するとともに、平面視円弧状に形成して、旋回体6に前後端部のいずれか一方の端部(本実施形態では前端部)を上下方向の軸線廻りに枢支して、その枢支部を中心に他方の端部(本実施形態では後端部)を横方向(本実施形態では前方側)に開閉自在となしている。
また、掘削作業車Aの後部にはケース状のシートマウント201の後側方を形成するボンネット203を開閉自在に設けており、ボンネット203は、旋回体の周面に沿わせて配設するとともに、ボンネット203の一側端縁部を上下方向の軸線廻りに枢支して、枢支部を中心にボンネット203を横方向に開閉自在となし、ボンネット203の他側縁部には開放操作が可能な把手204を設けている。
[タンク部およびエンジンルームの説明]
タンク部8は、図4、図7〜図9に示すように、エンジン56を駆動するための燃料を収容する燃料タンク57と、作動油を収容する作動油タンク58を前後に隣接させて配設している。これらのタンク57,58は、ターンテーブル29の右側部から立設した前端壁34と、ターンテーブル29の右側周縁部に配設した第1・第2タンクカバー体41,42と、これらの前端壁34及び第1・第2タンクカバー体41,42の上端縁部上に配設した上面カバー体35とにより閉塞している。
エンジンルーム9は、図9、図10に示すように、ターンテーブル29の後半部上におけるタンク部8の左側に形成している。エンジンルーム9には、略左右方向に軸線を向けて配置したエンジン56、油圧作動部に作動油を圧送するための油圧ポンプ(図示せず)、エンジン56を冷却するラジエータ59、エンジン56およびラジエータ59を冷却するファン33およびファンベルト63、エンジン56を始動させるためのスタータ60、発電機であるオルタネータ62等を収納している。
[運転部の説明]
図1、図8に示すように、運転部7には上方にキャノピ61又はキャビンが配設されている。その内部では図10に示すように、エンジンルーム9をケーシングする状態で略ケース状のシートマウント201が配設されており、シートマウント201上の中央部に運転座席202を載設している。シートマウント201上の運転座席202の左側には左レバー支持ケース45を配設する一方、運転座席202の右側には右レバー支持ケース46を配設している。左レバー支持ケース45内には左パイロット弁43a(形状は図示せず)を配設し、左レバー支持ケース45の前上部から左作業部操作レバー43を上方へ突設するとともに、左作業部操作レバー43を前後方向と左右方向に傾倒操作可能としている。
そして、左レバー支持ケース45は略水平な使用位置と、後部を中心に後上方へ跳ね上げた不使用位置との間で位置変更自在となしている。47は左レバー支持ケース45の前端壁から前方へ突設したロックレバーであり、ロックレバー47は、左レバー支持ケース45が使用位置に配置された場合には、油圧ロック機構(図示せず)が作動解除されて油圧作動部がロック解除され、作業者の運転部7への乗降が阻害されるようにしている。一方、左レバー支持ケース45が不使用位置に配置された場合には、油圧ロック機構が作動されて油圧作動部がロックされ、作業者の運転部7への乗降が阻害されないようにしている。ここで、油圧ロック機構は油圧作動部である掘削部2と排土部3と走行部4と旋回体6の作動が全てロック(油路が切断されて停止状態に固定)されるように構成している。
右レバー支持ケース46内には右パイロット弁44a(形状は図示せず)を配設し、右レバー支持ケース46の前上部から右作業部操作レバー44を上方へ突設するとともに、右作業部操作レバー44を前後方向と左右方向に傾倒操作可能としている。
運転座席202の直前方には運転部フロア31の前中央部に形成したレバー孔を通して上下方向に伸延する左・右走行レバー48,49を立設しており、各走行レバー48,49は前後方向に傾倒操作可能としている。各走行レバー48,49には走行制御弁(図示せず)を介して走行部4,4の油圧モータを油圧接続して、各走行レバー48,49の前後方向の傾倒動作に油圧モータの正逆転動作を連動させて、走行部4,4を走行操作可能としている。50は左側走行レバー48の左側近傍に位置させて運転部フロア31上に設けた増速ペダルであり、増速ペダル50を踏み込み操作することで車速が増速されるようにしている。
55は右側走行レバー49の右側近傍に位置させて運転部フロア31上に設けたブームスイング操作ペダルであり、ブームスイング操作ペダル55の左側部を踏み込み操作することでブーム11を左側にスイング作動させることができる一方、ブームスイング操作ペダル55の右側部を踏み込み操作することでブーム11を右側にスイング作動させることができるようにしている。ブームスイング操作ペダル55にはスイング制御弁(図示せず)を介してスイングシリンダ14を油圧接続して、ブームスイング操作ペダル55の左右側部の踏み込み操作にスイングシリンダ14の伸縮動作を連動させて、ブーム11をスイング作動可能としている。
右レバー支持ケース46の右側方には、図11に示すように、前後が長幅で左右幅が短幅に形成の後述する操作パネル部51を隣接させて配設している。操作パネル部51の上面前部には液晶モニタ52を設け、中途部から排土板操作レバー53を前後方向に傾倒操作可能に突出させて、後部に各種スイッチ群54を配設している。排土板操作レバー53には排土制御弁(図示せず)を介して排土部3の排土板昇降シリンダ28を油圧接続して、排土板操作レバー53の前後方向の傾倒操作に排土板昇降シリンダ28の伸縮動作を連動させて、排土部3を昇降作動可能としている。
本発明の作業車は上述のように構成されており、作業者は運転部7の運転座席202に着座して所定の操作レバー48,49等を操作することにより、走行部4の前行進をしながらブーム11、バケット13等の掘削作業装置を操作して掘削作業や排土作業を行っていくものである。
本発明の要旨は、かかる作業車において運転部7に設けた操作レバー(53)の取付基部が、前カバー体206と後カバー体207とに2分割するカバー208により覆われ、前後カバー体206,207との接合位置を含む範囲に操作レバー(53)を貫通させ、操作レバー(53)の少なくとも前後方向の移動を許容するレバー開口部213を設けたことにある。すなわち、操作レバー(53)に関し、操作レバー(53)の配置部分についての外観性の向上を図ることができ、操作レバー(53)の取付基部に対する防塵性・防水性を得ることができるとともに、組立性およびメンテナンス性の向上を図ることができる作業車に関するものである。
[本実施形態における作業車の排土板操作レバー周辺構造の説明]
次に、本願発明である作業車の操作レバーであり、本実施形態においては操作レバーを排土板操作レバー53として、その周辺の構造について詳説する。
図11、図12に示すように、右レバー支持ケース46の右側方には前後で略長手状の操作パネル部51を隣接して配設している。操作パネル部51は運転部7の操作基盤205上において前カバー体206と後カバー体207とを分割可能として前後に接合して一体としたカバー208の構造としている。
カバー208は全体を略厚板状とした中空ケース構造としており、カバー208を構成する前カバー体206は、前部を傾斜状とした傾斜部211とし、後部は前部の傾斜後端から水平に延設した水平状としており、後カバー体207は、全体水平状としている。このようにカバー208を構成する前カバー体206は、前部を傾斜状とし後部を水平状とし、後カバー体207は、全体を水平状としており、特に前カバー体206の前部の傾斜状面と、後部の水平状面との境は、操作パネル部51の長手方向に対して右外方へ下り勾配の斜めに形成しているため、前カバー体206前部の傾斜状面を運転座席202の方向にややねじった構成としている。
このようなねじり線209を設けることにより、後述するように運転座席の作業者の視線が排土板操作レバー53やその周辺の作業操作機器と干渉しないような操作パネル部の配置とし、作業者から操作パネル部51における前カバー体206前部のパネル表示部(液晶モニタ52)が見やすいようにしている。
このように操作パネル部51は前カバー体206の後部と後カバー体207の全体により、真上向きの水平部210を形成し、前カバー体206の前部により運転座席202方向へ向いたねじりを有する傾斜部211を形成していることになる。
しかも、前カバー体206と後カバー体207とは接合自在とした分割可能な構造としており、接合構造としては、差し込み式や当接式等その構造は問わない。
上述のようにカバー208を構成することで、排土板操作レバー53に関し、その回動支点周り等の取付基部である操作基盤205、例えばワイヤを含むリンク構造等が、露出せず、操作レバーの配置部分についての外観性の向上を図ることができると共に、排土板操作レバー53の取付基部に対する防塵性・防水性を得ることができる。特に、作業車がキャノピ61を備える構成等のように、運転部7がキャビン等により覆われることなく外部に開放された構成の場合には、より大きな効果を得ることができる。
また、カバー208は、前カバー体206と後カバー体207とが長手方向に互いに接合された分割構造としているので、排土板操作レバー53の取付基部等、前記カバーで覆われた部分のメンテナンス等を行うために必要な前記各カバー体206,207のいずれか、又は全部を容易に取り外して作業を行うことができ、組立性およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
前カバー体206と後カバー体207との接合位置212、すなわちカバー208の上面略中央部には、長手状のレバー開口部213を開口しており、レバー開口部213を貫通して排土板操作レバー53を上方に突出させている。
なお、排土板操作レバー53の下端はリンク機構を介して排土板昇降シリンダ28への油圧操作機構と連動連結している。
このようにレバー開口部213から排土板操作レバー53を突出しているため、該レバー53の前後シフト操作は、このレバー開口部213の長手開口幅の中で許容されるような開口長さにおいて行われる。
更には、排土板操作レバー53の中立位置は、前カバー体206と後カバー体207との接合位置212と略一対する個所となるように構成しており、しかも、レバー開口部213の略中央位置が接合位置212なるように構成している。従って、レバー開口部213は、前カバー体206と後カバー体207との接合位置212から各カバー体206,207の前後に開口形成されるように構成しているため、長手方向のレバー開口部213は横方向の接合位置212に直角に交差して配設されていることになる。
上述のように構成することで、排土板操作レバー53を操作する際に、他の操作レバー等の構成機器との干渉がなく、略左右方向についてスペースの面で有利となり、良好な操作性を得ることができる。また、このような構成は外観性の面からも好ましい。
また、上述のように構成することで、排土板操作レバー53を中心に、前後カバー体206,207の接合位置212が略左右方向に現れることになり、この部分をデザインとして利用でき、外観性のさらなる向上を図ることができる。
上記のように、カバー208の前カバー体206と後カバー体207とは別体で構成されているものであるが、このような別体構成は、樹脂成型金型の型取りにともなって金型サイズを可及的に小さくする必要性から派生したものである。従って、これらの前後カバー体206,207を樹脂成型する場合の金型は、図13(a)、(b)に示すように、それぞれの形状に合致した2分割の前後部金型214,215により樹脂成型を行う。
すなわち、前カバー体206は前部に傾斜面を有しているため、側面視略逆「へ」の字状に構成されているが、前部金型214は金型内部の雌型216を図13(a)に示すように前カバー体206の略逆「へ」の字状屈曲部分217が最下端に位置し、前部の傾斜状面と後部の水平状面とが左右に略同じ角度で斜めに立上がった逆「へ」の字状となる形状としている。このように前部金型214を構成することにより、前部金型214の図13(a)に示す第一縦幅員h1(深さ)を可及的に小さくすることができる。
後部金型215は、図13(b)に示すように水平状の後カバー体207の樹脂成型に用いるように後カバー体207の形状に合致した雌型の長方矩型とすることができ、可及的に最小サイズの金型となる。
このように、カバー208を前後カバー体206,207に2分割して別体の樹脂成型金型とした理由は、樹脂成型金型のそれぞれのサイズを可及的に小さくするための工夫であり、上記したように前後カバー体206,207に2分割し、特に、傾斜面を有する前カバー体206の雌型216の形成に工夫をこらしたことにより、カバー208全体の形状のままの単一金型成型に比し、各金型214,215のサイズを小さくすることができる。
従来の金型成型手法では、図14に示すように略逆「へ」の字状のカバー208全体を単一金型218で成型するため、金型の第二縦幅員h2はカバー前部の傾斜状部分の立上った分だけ大となり、単一金型218の全体サイズが大きくなる。結果として、本実施形態のように金型を小型サイズとして2分割しても、大型の単一金型よりも金型費が低減され、価格的に有利になるという効果を奏する。なお、図14中、219は単一金型218における割り線、図13(a)中、220は前部金型214における割り線、図13(b)中、221は後部金型215における割り線を示す。
図12に示す、レバー開口部213においては、次に説明するようにグロメット222が排土板操作レバー53を突出した状態でレバー開口部213を閉塞するように装着されている。
図11、図12、図15、図16に示すように、グロメット222は、ゴム等の弾性部材を用いており、略長手状で少なくともレバー開口部213の長手よりも長く、レバー開口部213の幅員よりも幅広に構成しており、前後端部は略半円弧の湾曲状としている。
かかるグロメット222は、板状の本体部223と、本体部223の裏面左右側縁部に略L字状に突設し、本体部223の裏面側縁部との間に外側方へ開口した挟持空間224を形成する挟持片部225と、本体部223の前後端部から下方へ突設して先端に膨大部226を形成した「ほぞ」形状の係止突部227とより構成されている。
グロメット222の本体部223は、レバー開口部213の全面を被覆するようにカバー208上面に装着されている。
装着に際しては、図16(a)、(b)に示すように、レバー開口部213の前後長さよりも少なくとも短い挟持片部225をレバー開口部213より挿入し、左右の挟持片部225の挟持空間224中にレバー開口部213の左右側端縁を嵌入して、レバー開口部213の左右側端縁を板状の本体部223の側縁と略L字状の挟持片部225との間で挟持係合する。挟持に際しては、本体部223と挟持片部225の弾性機能を利用して、レバー開口部213中に挟持片部225を変形しながら挿入して挟持係合する。
また、同時にグロメット222が前後にずれないように、グロメット222を係止突部227を介してカバー208のレバー開口部213に装着する。すなわち、予め、カバー208のレバー開口部213の前後位置、すなわち、前カバー体206の後端と、後カバー体207の前端とに係合用の前後長孔228,228を穿設しておき、この前後長孔228,228にグロメット222の本体部223の前後端部に垂設した前後係止突部227を、弾性部材の特性を利用し、長孔228,228中に挿入し、先端の膨大部226を長孔228の裏側に係合する。
なお、前後係止突部227は前後長孔228,228中に挿入係合されているので、挿入係合作業が行いやすいと共に、グロメット222の前後変位を吸収して排土板操作レバー53の操作シフト作動範囲に余裕をもたせている。
上述のようにグロメット222の本体部223の裏面側に挟持片部225を設けたことで、レバー開口部213の全周を挟持するタイプのグロメットに比べて、レバー開口部213への装着が容易に行えると共に、レバー開口部213に対する、特に前後の位置調整、及び装着ズレに対する対応も容易となる。
また、上述のようにグロメット222の本体部223の裏面側に係止突部227,227を設けたことで、前記レバー開口部213への装着が容易に行えると共に、特に前後の位置調整、及び装着ズレに対する対応も容易となる。更に、前記長手方向の動きに一定の余裕をもった前記グロメット222の固定ができる。
また、図11に示すように、前カバー体206の傾斜部211には、液晶の表示窓229が形成されており、作業時の各種の操作モニタリングが行われるように構成されており、表示窓229の下部には、モニタ操作用の各種モニタボタン230が配設されている。また、後カバー体207の中央右側部には各種スイッチ群54が配設されており、その運転座席側には小物入れ231、最後部にはカップホルダー232が形成されている。
また、図17〜図19に示すように、排土板操作レバー53を突出した長手状のレバー開口部213は、その周辺を覆ったカバー208が、上記のように構成されているものであるが、カバー208の前部、すなわち、前カバー体206の前部に配設したモニタ部233と、排土板操作レバー53のグリップ部234と、カバー208の左側方に配設された右作業部操作レバー44の作業グリップ部235との位置関係について一定の工夫が施されている。
すなわち、本発明の実施形態では、次に述べるような一定の位置関係を構成することにより、運転座席202に着座した標準的な体格の成年作業者から、作業中のモニタ部233を対面状態で適確に注視可能となる。
具体的には、図19に示すように、モニタ部233を排土板操作レバー53のケーシング用のカバー208と一体とすると共に、モニタ部233をカバー208の一部である前カバー体206前部で一定のねじり方向に傾けて配設する等の条件を前提として、該モニタ部233と排土板操作レバー53のグリップ部234とカバー208左側方の右作業部操作レバー44の作業グリップ部235との位置関係を、仮想略二等辺三角形Sの各頂点に配設させ、しかも、モニタ部233から排土板操作レバー53のグリップ部234までを仮想略二等辺三角形Sの底辺uとし、作業グリップ部235を該仮想略二等辺三角形Sの頂点tとした仮想略二等辺三角形Sの位置関係とした。
更には、図17、図18に示すように、作業中の作業者頭部の揺れにより変動する視線の揺れ幅を、モニタ部233の液晶モニタ52中心を焦点として作業者の直視線の前後及び左右が幅のそれぞれを略50°の角度αとなるようにして、視線の揺れ範囲を仮想略四角錐形Kとなるようにした。
この仮想略四角錐形K内で視線の揺れがあっても、視線の先にある傾斜したモニタ部233は、視線と常時対面可能な位置関係となり、作業中に作業者は傾斜したモニタ部233を常時見やすい状態で視界に入れることができる。
更には、上述のような位置関係、すなわちモニタ部233と排土板操作レバー53と右作業部操作レバー44とよりなる仮想略二等辺三角形Sの位置関係は、作業者が排土板操作レバー53や右作業部操作レバー44の操作のために手を伸ばしても、作業者の目からモニタ部233に至る視線を妨げることがないという効果を奏する。
また、上記のように排土板操作レバー53周辺における操作性、作業性の向上の一環として、図11、図20に示すように、運転部7における運転座席202の近傍に、外部電気機器に電源を供給するための、いわゆるシガーソケット236を配設している。
具体的には、運転座席202の右側方の右レバー支持ケース46後端壁下方に、外部電気機器のいわゆるシガープラグ(図示せず)の先端である電極側凸部を該ケース後部前面から挿入することができるシガーソケット236を設けている。また、シガーソケット236の電源は走行機体1のバッテリー(図示せず)から供給されるように走行機体1の内部において配線されている。
このようにシガーソケット236を配設したことにより、運転座席202に着座したままデジタルカメラや携帯電話等の電子機器が充電でき、更には、これらの機器をカバー208に設けられた小物入れ231やカップホルダー232に収納することで置き場が確保されると共に、充電等のために運転座席202から離れる必要がなく作業性の向上を図ることができる。
A 掘削作業車
K 仮想略四角錐形
S 仮想略二等辺三角形
u 底辺
t 頂点
α 角度
h1 第一縦幅員
h2 第二縦幅員
1 走行機体
4 走行部
7 運転部
27 排土板
53 排土板操作レバー
202 運転座席
206 前カバー体
207 後カバー体
208 カバー
210 水平部
211 傾斜部
212 接合位置
213 レバー開口部
222 グロメット
223 本体部
225 挟持片部
227 係止突部
228 長孔

Claims (7)

  1. 機体を走行させる走行部と、該走行部上に設けられ、運転座席および該運転座席の左右一側に配置された操作レバーを有する運転部とを備える作業車であって、
    前記操作レバーは、その取付基部がカバーにより覆われ、
    前記カバーは、該カバーの前側を構成する前カバー体と、前記カバーの後側を構成する後カバー体と、を含み、前記前カバー体と前記後カバー体とが前後方向に互いに接合された分割構造を有し、
    前記前カバー体と前記後カバー体との接合位置を含む範囲に、前記操作レバーを貫通させるとともに、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前後方向の移動を許容するレバー開口部が設けられている、
    ことを特徴とする作業車。
  2. 前記走行部の少なくとも前後一側に設けられた排土板をさらに備え、
    前記操作レバーは、前記排土板を操作するための排土板操作レバーである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業車。
  3. 前記レバー開口部は、前記カバーの上面における略中央部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車。
  4. 前記操作レバーは、その中立位置が前後方向について前記接合位置に略一致するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車。
  5. 前記カバーは、全体として板面方向を略上下方向とする略厚板状の外形を有するとともに、略水平方向に沿う水平部と、該水平部の前側に設けられ前記水平部から斜め上方に立ち上がり前記カバーの上面に傾斜面をなす傾斜部と、を有し、
    前記水平部は、前記後カバー体の全体および前記前カバー体の一部により構成され、
    前記傾斜部は、前記前カバー体の一部により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車。
  6. 前記レバー開口部には、前記操作レバーを貫通させるとともに、前記操作レバーの操作にともなう前記操作レバーの少なくとも前後方向の移動を許容するグロメットが装着されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業車。
  7. 前記グロメットは、
    弾性を有する部材であり、
    板状の本体部と、該本体部の一方の板面側に設けられ、前記本体部とともに前記レバー開口部の縁端部を挟む挟持片部と、前記本体部の一方の板面側に突設され、前記カバーにおける前記レバー開口部の周囲に形成された前後方向に沿う長孔に対して前記前後方向に隙間を持った状態で挿入され係止される係止突部と、を有し、
    弾性変形により、前記本体部と前記挟持片部とで前記レバー開口部の縁端部を挟むとともに、前記係止突部を前記長孔に係止させることで、前記レバー開口部に装着される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車。
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