JP2013204222A - トンネル掘進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラカッターフレームとバイトカッターフレームの何れか一方の前後方向位置を切換え可能に構成することにより、1つのトンネル掘進機で硬軟の両地山の掘削を可能とする。
【解決手段】トンネル掘進機において、前記カッターヘッドは、複数のローラカッターを装備したローラカッターフレームと、複数のバイトカッターを装備したバイトカッターフレームとを備え、ローラカッターフレームとバイトカッターフレームの一方を前記カッタードラムに固定的に連結する固定連結機構と、前記ローラカッターフレームとバイトカッターフレームの他方を、その複数のカッターにより切羽を掘削する前進位置と、前記一方の複数のカッターにより切羽を掘削するように前記前進位置よりも後退させた後退位置とに亙って位置切換え可能に前記カッタードラムに連結する可動連結機構と、前記他方を前進位置と後退位置とに亙って切換える切換え駆動手段とを設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、トンネル掘進機に関し、特に第1カッターを装備した第1カッターフレームと、第1カッターとは異なる第2カッターを装備した第2カッターフレームとを備え、
第1カッターフレームをカッタードラムに固定的に連結し、第2カッターフレームを前進位置と後退位置とに切換え可能にカッタードラムに連結して、岩盤等の硬質地層では第1カッター(複数のローラカッター)で掘削し、軟弱地層では第2カッター(複数のバイトカッター)で掘削するようにしたトンネル掘進機に関する。
トンネル掘進機は、胴部材の前端側にカッターヘッドを有し、カッターヘッド回転させながら胴部材をシールドジャッキにより前進駆動することで切羽の掘削を行うようになっている。地層に軟弱地層と岩盤層とが混在するケースが多くある。また、軟弱地層の掘削中に大きな岩石や鉄筋コンクリート等に遭遇する場合もある。このような場合、バイトカッターを装備したトンネル掘進機と、ローラカッターを装備したトンネル掘進機とを切換えて掘削するか、1台のトンネル掘進機のカッターヘッドの全部又は一部のカッターをバイトカッターからローラカッターへ又はその反対に交換することにより対処している。岩盤掘削用のローラカッターは軟弱地層においてカッターが回転せずに偏摩耗するため、軟弱地層の掘削に適していない。
特許文献1に記載のシールド掘進機においては、複数のバイトカッターを装備したカッターヘッドの中央部分に、複数のローラカッターを装備した副カッターヘッドを設け、その外径側に複数のローラカッターを装備した4つの小径の補助カッターヘッドを設け、上記の副カッターヘッドと4つの補助カッターヘッドを、それらのカッター先端部が面板よりも所定距離前進した前進位置と、それらのカッター先端部がカッターヘッドの面板と面一になる位置まで後退させた後退位置とに切換える進退駆動手段を夫々設け、前記カッターヘッドに、副カッターヘッド用の回転駆動手段と、補助カッターヘッド用の4組の回転駆動手段を設けている。
通常時には、副カッターヘッドと補助カッターヘッドを後退位置に保持して掘削を行い、パイプ等の障害物に遭遇した場合に、副カッターヘッドと補助カッターヘッドを前進位置に切換えて、ローラカッターにより障害物を破壊し、その後再び副カッターヘッドと補助カッターヘッドを後退位置に切換えて、バイトカッターによる掘削へ復帰する。
特開平8−189294号公報
特許文献1に記載されたシールド掘進機においては、カッターヘッドに、1組の副カッターヘッドと4組の補助カッターヘッドとを設けるため、カッターヘッドの構造が複雑化する。また、4組の補助カッターヘッドを面板に支持する構造であるため面板の剛性を通常の面板よりも高める必要がある。しかも、1組の副カッターヘッドと4組の補助カッターヘッドを夫々回転させる回転駆動手段(油圧モータ又は電動モータ)に油圧や電力を、スイベルジョントを介して供給する動力供給系統の数も多くなるため動力供給系が複雑化する。
また、4組の小径の補助カッターヘッドは、短時間の間はパイプや岩石等を掘削できるにしても、岩盤層等の硬質地層を連続掘削するのに適したものではなく、副カッターヘッドと補助カッターヘッドはあくまで補助的なものに過ぎず、このシールド掘進機は主としてバイトカッターで掘削することを前提にしたものである。
本発明の目的は、ローラカッターフレームとバイトカッターフレームとを夫々カッタードラムに連結して支持可能にすること、何れか一方のカッターフレームの位置を前進位置と後退とに切換えて、ローラカッターで掘削する状態とバイトカッターで掘削する状態とに適宜切換え可能にすることである。
請求項1のトンネル掘進機は、胴部材の前端側に配置されたカッターヘッドと、機内とチャンバーを仕切る隔壁に回転自在に装着されたカッタードラムと、このカッタードラムを介してカッターヘッドを回転駆動するカッター回転駆動手段とを有するトンネル掘進機において、前記カッターヘッドは、第1カッターを装備した第1カッターフレームと、前記第1カッターとは異なる第2カッターを装備した第2カッターフレームとを備え、前記第1カッターフレームを前記カッタードラムに固定的に連結する固定連結機構と、前記第2カッターフレームを、前記第2カッターにより切羽を掘削する前進位置と、前記第1カッターにより切羽を掘削するように前記前進位置よりも後退させた後退位置とに亙って位置切換え可能に前記カッタードラムに連結する可動連結機構と、前記第2カッターフレームを前進位置と後退位置とに亙って切換える切換え駆動手段とを備えたことを特徴としている。
請求項2のトンネル掘進機は、請求項1の発明おいて、前記前進位置では、前記第2カッターの刃先が前記第1カッターの刃先よりも切羽側に位置し、前記後退位置では、前記第2カッターの刃先が前記第1カッターの刃先よりも反切羽側に位置することを特徴としている。
請求項3のトンネル掘進機は、請求項1の発明において、前記第1カッターが複数のローラカッターであり、前記第2カッターが複数のバイトカッターであることを特徴としている。
請求項4のトンネル掘進機は、請求項3の発明において、前記第1カッターフレームは、前記カッターヘッドの軸心に対して放射方向へ延びる複数の第1カッタースポークを有し、前記第2カッターフレームは、前記軸心に対して放射方向へ延びる複数の第2カッタースポークを有することを特徴としている。
請求項5のトンネル掘進機は、請求項4の発明において、前記複数の第1カッタースポークの前記軸心側内端部は一体的に連結されていることを特徴としている。
請求項6のトンネル掘進機は、請求項4の発明において、前記複数の第2カッタースポークの前記軸心側内端部を一体的に連結する環状部材を有することを特徴としている。
請求項7のトンネル掘進機は、請求項4の発明において、前記複数の第2カッタースポークは、前記軸心側において分断されていることを特徴としている。
請求項8のトンネル掘進機は、請求項6の発明において、前記可動連結機構は、前記複数の第2カッタースポークに対応する複数の支持部材であって前記カッタードラムに固定的に連結された複数の支持部材と、前記複数の第2カッタースポークに夫々固定された前記軸心と平行な複数の第1筒体と、これら複数の第1筒体に摺動自在に夫々挿入され且つ後端部が前記複数の支持部材に固定された複数の第2筒体とを有することを特徴としている。
請求項9のトンネル掘進機は、請求項7の発明において、前記可動連結機構は、前記複数の第2カッタースポークに対応する複数の支持部材であってカッタードラムに固定的に連結された複数の支持部材と、前記複数の第2カッタースポークを対応する前記支持部材に夫々連結する複数の平行リンク機構とを有することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記カッターヘッドは、第1カッターを装備した第1カッターフレームと、前記第1カッターとは異なる第2カッターを装備した第2カッターフレームとを備えており、第1カッターフレームが固定連結機構によりカッタードラムに固定的に連結され、第2カッターフレームが切換え駆動手段により、第2カッターで切羽を掘削する前進位置と、第1カッターで切羽を掘削するように前進位置よりも後退させた後退位置とに亙って切換えられる。従って、第1カッターで掘削する状態と第2カッターで掘削する状態とに適宜切換えることができる。
第2カッターによる掘削が適した地層を掘削する際には、第2カッターフレームを前進位置に保持して第2カッターにより切羽の掘削を行い、第1カッターによる掘削が適した地層を掘削する際には、第2カッターフレームを後退位置に切換えて、第1カッターにより切羽の掘削を行なう。例えば、第1カッターが岩盤等の硬質地層の掘削に適したローラカッターであり、第2カッターが軟弱地層の掘削に適したバイトカッターである場合、軟弱地層を掘削する際には、第2カッターフレームを前進位置に切換えて第2カッター(複数のバイトカッター)で掘削し、岩盤等の硬質地層を掘削する際には第2カッターフレームを後退位置に切換えて第1カッター(複数のローラカッター)で掘削することができる。
また、前記第1カッターフレームをカッタードラムに固定的に連結する固定連結機構と、第2カッターフレームを前進位置と後退位置に切換え可能にカッタードラムに位置切換え可能に連結する可動連結機構を設けたので、両方のカッターフレームをカッタードラムに連結して支持できるから、それらを支持する支持剛性を確保することができる。
また、両方のカッターフレームをカッター回転駆動手段で回転駆動するため、カッターヘッドの構造が複雑化することがなく、カッターヘッドにスイベルジョンイトを介して油圧や電力を供給する動力供給系が複雑化することがない。
また、両方のカッターフレームをカッター回転駆動手段によりカッタードラムを介して回転駆動する構成にし、前記第2カッターフレームを前進位置と後退位置とに亙って切換える切換え駆動手段を設けたので、カッターヘッドの第1,第2カッターを何ら交換することなく、軟弱地層を第1,第2カッターの一方で連続的に掘削し、また硬質地層を第1,第2カッターの他方で連続的に掘削できるため、軟弱地層と硬質地層が入り交じった複合的な地層を連続的に能率的に掘削することができる。
請求項2の発明によれば、前記前進位置では、前記第2カッターの刃先が前記第1カッターの刃先よりも切羽側に位置するため第2カッターで掘削でき、前記後退位置では、前記第2カッターの刃先が前記第1カッターの刃先よりも反切羽側に位置するため、第1カッターで掘削できる。
請求項3の発明によれば、第1カッターが複数のローラカッターであり、第2カッターが複数のバイトカッターである。それ故、岩盤等の硬質地層の掘削に適したローラカッターで掘削する状態と、軟弱地層の掘削に適したバイトカッターで掘削する状態とに適宜切換えて掘削することができる。
しかも、掘削時に後方向きの大荷重が作用する方のカッターフレームを第1カッターフレームとすることにより、第1カッターフレーム(ローラカッターフレーム)を固定連結機構によりカッタードラムに強固に連結することができる。
請求項4の発明によれば、前記第1カッターフレームは、前記カッターヘッドの軸心に対して放射方向へ延び且つ軸心側において一体的に連結された複数の第1カッタースポークを有し、第2カッターフレームは前記軸心に対して放射方向へ延びる複数の第2カッタースポークを有するため、第1,第2カッターで掘削する際の高い掘削能力を確保することができる。
請求項5の発明によれば、前記複数の第1カッタースポークの前記軸心側内端部は一体的に連結されているため、第1カッターフレームの一体性を高めることができる。
請求項6の発明によれば、前記複数の第2カッタースポークの前記軸心側内端部を一体的に連結する環状部材を有するため、第2カッターフレームの一体性を高めることができる。
請求項7の発明によれば、前記複数の第2カッタースポークは、前記軸心側において分断されているため、第2カッタースポークを個別に前進位置と後退位置とに亙って切換えるような可動連結機構を採用することが可能になる。
請求項8の発明によれば、前記可動連結機構は、前記複数の第2カッタースポークに対応する複数の支持部材であって前記カッタードラムに固定的に連結された複数の支持部材と、複数の第2カッタースポークに夫々固定された前記軸心と平行な複数の第1筒体と、これら複数の第1筒体に摺動自在に夫々挿入され且つ後端部が前記複数の支持部材に固定された複数の第2筒体とを有するため、前記可動連結機構の構造を簡単化することができる。しかも、第1,第2筒体の内部に、切換え駆動手段としての油圧シリンダを組み込むことも可能になる。
請求項9の発明によれば、前記可動連結機構は、前記複数の第2カッタースポークに対応する複数の支持部材であってカッタードラムに固定的に連結された複数の支持部材と、複数の第2カッタースポークを対応する前記支持部材に夫々連結する複数の平行リンク機構とを有するため、第2カッタースポークを後退位置に切換える際に、後方且つ軸心側
へ移動させるように構成して、第2カッタースポークとカッターヘッドの外周リングとの干渉を防止することができる。
本発明の実施例1に係るトンネル掘進機の縦断面図である。 トンネル掘進機の正面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3の要部拡大図である。 バイトカッタースポークを後退位置にした状態の図3の要部拡大図である。 バイトカッターと平行リンク機構の要部断面図である。 実施例2に係るトンネル掘進機の正面図である。 図7のトンネル掘進機の図3相当図である。 図7のトンネル掘進機における図4相当図である。 図7のトンネル掘進機における図5相当図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、本実施例に係るトンネル掘進機SMは、カッターヘッド1のカッターを着脱交換することなく、土砂や礫等の軟弱地層を複数のバイトカッター23で掘削する状態と、大きな岩石や岩盤等の硬質地層を複数のローラカッター21で掘削する状態とに適宜切換え可能なトンネル掘進機である。
最初に、トンネル掘進機SMの全体の構造と機構類について説明する。
このトンネル掘進機SMは、円筒状の胴部材2と、この胴部材2の前端側に配置されたカッターヘッド1と、カッターヘッド1の後側のチャンバー3の後端を仕切る隔壁4と、この隔壁4に回転自在に装着されたカッタードラム5と、このカッタードラム5を介してカッターヘッド1を回転駆動するカッター回転駆動機構6と、複数のシールドジャッキ7と、掘削した土砂や岩石片を排出する排土装置8と、トンネル内面をセグメントSで覆工するエレクタ9と、後部作業デッキ10などを備えている。前記胴部材2、カッターヘッド1、隔壁4、カッタードラム5などは鋼製のものである。
前記胴部材2は、前胴部材2aと中胴部材2bと後胴部材2cとを有し、前胴部材2aの後端部と中胴部材2bの前端部を中折れ可能に連結する第1中折れ機構11と、中胴部材2bの後端部と後胴部材2cの前端部を中折れ可能に連結する第2中折れ機構12も設けられている。第1中折れ機構11は複数の中折れジャッキ11aを有し、第2中折れ機構12は複数の中折れジャッキ12aを有する。中胴部材2bには複数のグリッパー13も装備され、後胴部材2cの後端部分にはテールシールも装備されている。尚、チャンバー3内へ作業者が出入りする為のマンロック14a〜14cも設けてある。
次に、カッタードラム5とカッター回転駆動機構6について説明する。
図1、図3に示すように、環状のカッタードラム5は、隔壁4に形成した環状穴の内周側と外周側とに夫々固定されて後方へ突出する内側筒部材15と外側筒部材16の間に、シール兼潤滑部を介して回転自在に装着され、カッタードラム5の前端部がチャンバー3内へ突出し、その前端にカッターヘッド1を連結するための環状板5aが固定されている。
カッター回転駆動機構6は、カッタードラム5の後端に固定され且つ内歯ギヤ17aを有するリングギヤ部材17と、外側筒部材16とこれに固定した環状板18にリングギヤ部材17を旋回自在に支持する旋回ベアリング(図示略)と、リングギヤ部材17の内歯ギヤ17aに噛合したピニオン19aとこのピニオン19aを回転駆動する回転駆動機19(電動モータ又は油圧モータ)とからなる複数の回転駆動ユニット20とを備えている。尚、カッター回転駆動機構6は一般的なカッター回転駆動機構と同様のものである。
次に、前記カッターヘッド1について説明する。
図1〜図3に示すように、前記カッターヘッド1は、複数のローラカッター21を装備したローラカッターフレーム22と、複数のバイトカッター23を装備したバイトカッターフレーム24と、外周リング25と、複数の面板部材26とを備えている。ローラカッターフレーム22とそれに隣接する面板部材26の間には、土砂や岩石片をチャンバー3内へ取り込む開口部27が形成されている。同様に、バイトカッターフレーム24とそれに隣接する面板部材26の間には、土砂や岩石片をチャンバー3内へ取り込む開口部28が形成されている。尚、カッターヘッド1には、チャンバー3内に突出する複数の攪拌棒1a,1bが設けられ、隔壁4にはチャンバー3内に突出する複数の攪拌棒4aが設けられている。
尚、複数のローラカッター21が「第1カッター」に相当し、複数のバイトカッターが「第2カッター」に相当し、ローラカッターフレーム22が「第1カッターフレーム」に相当し、バイトカッターフレーム24が「第2カッターフレーム」に相当する。
最初に、前記ローラカッターフレーム22について説明する。
前記ローラカッターフレーム22は、カッターヘッド1の軸心に対して放射方向(半径方向)へ延びる例えば4本のローラカッタースポーク22a〜22dを有し、これらローラカッタースポーク22a〜22dは正面視にて十文字状に配置され、4本のローラカッタースポーク22a〜22dの前記軸心側内端部は一体的に連結されている。尚、ローラカッタースポーク22a〜22dの各々が「第1カッタースポーク」に相当する。
4本のローラカッタースポーク22a〜22dの外周側部分の前面は湾曲状に形成されている。ローラカッタースポーク22a〜22dの各々には、例えば5つのローラカッター21がその中心軸を放射方向向きにして装着されており、各ローラカッター21が交換可能に装着されている。但し、カッターヘッド1の軸心近傍のローラカッター21と外周リング25の近傍のローラカッター21は中心軸を傾斜させた状態に装着されている。
尚、ローラカッタースポーク22a〜22dの数は4本に限定されるものではなく、複数であればよい。また、ローラカッタースポーク22a〜22dの各々に装備されるローラカッター21の数も5つに限るものではなく、カッターヘッド1の半径の大きさに応じた複数のローラカッター21が装着される。そして、カッターヘッド1が1回転するとき、切羽の全面を確実に掘削できるように、複数のローラカッター21の軸心からの半径方向位置が適切に設定されている。
1対のローラカッタースポーク22a,22cの周方向幅は一定であり、これらローラカッタースポーク22a,22cは、一定間隔あけて平行に対向させた連続した1対のスポーク板30と面板31とで構成されている。1対のスポーク板30の径方向途中部には後方へ突出する連結部30aが形成され、1対の連結部30aの後端に連結板30bが固定されている。尚、各ローラカッター21は面板31に形成した開口部31aに配置され、スポーク板30に固定された装着部(図示略)に回転自在に且つ交換可能に装着されている。
1対のローラカッタースポーク22b,22dの各々の周方向幅は、放射方向外側(半径拡大側)に向ってが徐々に拡大している。ローラカッタースポーク22b,22dの各々は、ローラカッタースポーク22a,22cと同様に、1対のスポーク板30と面板31とで構成されている。1対のスポーク板30には、前記連結部30aと同様の連結部(図示略)が形成され、1対の連結部の後端に連結板(図示略)が固定されている。尚、各ローラカッター21は面板31に形成した開口部31aに配置され、スポーク板30に固定された装着部(図示略)に回転自在に装着されている。
次に、ローラカッターフレーム22とバイトカッターフレーム24の一方(本実施例ではローラカッターフレーム22)を、カッタードラム5に固定的に連結する固定連結機構34について説明する。図1に示すように、4つのローラカッタースポーク22a〜22dに対応する部位において、前記カッタードラム5の環状板5aの前面には前方へ所定長さ延びる4つの角筒部材35であって前端にフランジ板35aを有する角筒部材35が固定されている。各ローラカッタースポーク22a〜22dの連結部30aの後端に固定された連結板30bが対応する角筒部材35のフランジ板35aの前面に当接され、溶接又はボルト等により固定されている。
次に、バイトカッターフレーム24について説明する。
図2〜図5に示すように、バイトカッターフレーム24は、カッターヘッド1の軸心に対して放射方向へ延びる4本の同じ構造のバイトカッタースポーク24aを有し、これらバイトカッタースポーク24aは周方向に隣接するローラカッターフレーム22a〜22dの間の中間位置に配設されている。4本のバイトカッタースポーク24aは、前記軸心側において互いに分断され、ローラカッターフレーム22と干渉しないように構成してある。尚、バイトカッタースポーク24aが「第2カッタースポーク」に相当する。
各バイトカッタースポーク24aは径方向と前後方向に夫々所定距離可動に構成されている。各バイトカッタースポーク24aの外周側部分の前面は湾曲状に形成されている。 各バイトカッタースポーク24aには径方向に小間隔おきに前後方向に細長い複数組(例えば12組)のバイトカッター23が固定されている。尚、バイトカッタースポーク24aの数は4本に限らず複数であればよく、バイトカッター23の数は12組に限らず、カッターヘッド1の半径の大きさに応じた複数組のバイトカッター23が設けられる。
図2〜図5に示すように、各バイトカッタースポーク24aは、所定の前後幅の1枚の板部材で構成されている。各組の1対のバイトカッター23は、そのバイト部23aをバイトカッタースポーク24aの前端よりも前方へ突出させ且つバイトカッタースポーク24aを挟んで両面に当接させた状態で、1対のバイトカッター23とバイトカッタースポーク24aに圧入により貫通させた複数(例えば、6本)のピン部材23bにより、バイトカッタースポーク24aに固定されている。尚、通常は固定部材としてボルト・ナットが使用されるが、本実施形態ではピン部材23bが使用されている。1対のバイトカッター23のバイト部23aは、互いに反対側へ尖った鋭角的な形状に形成されている。
次に、 前記バイトカッターフレーム24を、その複数のバイトカッター23により切羽を掘削する前進位置と、前記ローラカッターフレーム22の複数のローラカッター21により切羽を掘削するように前記前進位置よりも後退させた後退位置とに亙って位置切換え可能に前記カッタードラム5に連結する可動連結機構36について説明する。
図4、図5に示すように、 前記可動連結機構36は、4つのバイトカッタースポーク24aを、夫々前進位置と後退位置とに切換え可能な4組の可動連結機構部36Aを有する。可動連結機構部36Aは、バイトカッタースポーク24と平行な1対の支持板38と、これら支持板38の後部に形成した連結部38aの後端に固定された連結板38bと、カッタードラム5の前端の環状板5aに固定された角筒部材39と、1対の支持板38の両端部をバイトカッタースポーク24aに連結する平行リンク機構37とを備えている。
平行リンク機構37は、第1,第2リンク部37a,37bとを備えている。1対の支持板38の連結部38aの連結板38bを角筒部材39の前端のフランジ板39aに溶接又はボルト等で固定し、1対の支持板38をカッタードラム5に固定している。尚、1対の支持板38と角筒部材39とが支持部材に相当する。
1対の支持板38の前部はバイトカッタースポーク24aの後部の両面に摺動自在に当接している。第1リンク部37aは、1対の支持板38の内側端部をバイトカッタースポーク24aに連結し、第2リンク部37bは1対の支持板38の外側端部をバイトカッタースポーク24aに連結している。第1,第2リンク部37a,37bは、前後方向に細長い1対のリンク部材40を夫々備えている。
図6に示すように、第1リンク部37aの前端部分は、バイトカッタースポーク24aとその両側の1対の環状スペーサ41とその両側の1対のリンク部材40 に貫通させたピン部材42によりバイトカッタースポーク24aに回動自在に連結されている。第2リンク部37bの前端部分も第1リンク部37aと同様にバイトカッタースポーク24aに回動自在に連結されている。
第1リンク部37aの後端部分は、環状スペーサ43とその両側の1対の支持板38とその両側の1対のリンク部材40に貫通させたピン部材44により1対の支持板38に回動自在に連結されている。第2リンク部37bの後端部分も第1リンク部37aと同様に1対の支持板38に回動自在に連結されている。尚、第1リンク部37aの近傍において、1対の支持板38の後端部の間には環状スペーサ43の後端に当接する連結部材45が固定され、第2リンク部37bの近傍において、1対の支持板38の後端部の間には環状スペーサ43の後端に当接する連結部材46が固定されている。
バイトカッターフレーム24を前進位置と後退位置とに切換える切換え駆動手段49は、4つのバイトカッタースポーク24aを前進位置と後退位置とに夫々切換える4つの油圧シリンダ47を備えている。油圧シリンダ47のピストンロッド47aの前端部は、バイトカッタースポーク24aの内側端部近傍部に回動可能に連結され、油圧シリンダ47のシリンダ本体の長さ方向途中部に固定した1対のピン47bが平行な1対の連結板48に回動自在に支持され、1対の連結板48の後端部は、チャンバー3内の中央部に位置するヘッダー部材33aであってカッターヘッド1と一体的に回転するヘッダー部材33aに固定されている。ヘッダー部材33aは、スイベルジョイト33に相対回転自在に連結されている。
図4に示すように、油圧シリンダ47のピストンロッド47aを伸長させて、バイトカッタースポーク24aを前進位置に切換えた状態では、平行リンク機構37のリンク部材40が前記軸心と平行方向向きになり、複数のバイトカッター23の刃先からなる掘削面Aが複数のローラカッター21の刃先からなる掘削面Bよりも所定距離(例えば、40mm)だけ前方に位置し、バイトカッターフレーム24の複数のバイトカッター23により切羽を掘削可能になる。
図5に示すように、油圧シリンダ47のピストンロッド47aを収縮させると、バイトカッタースポーク24aが平行リンク機構37を介して後方且つ軸心側へ移動して、バイトカッタースポーク24aが後退位置に切換わる。バイトカッタースポーク24aを後退位置に切換えた状態では、平行リンク機構37のリンク部材40が前記軸心に対して傾斜状態(図5に示すθが約50°)になり、複数のバイトカッター23の刃先からなる掘削面Cが複数のローラカッター21の刃先からなる掘削面Bよりも所定距離(例えば、40mm)だけ後方(反切羽側)に位置し、ローラカッターフレーム22の複数のローラカッター21により切羽を掘削可能になる。
バイトカッタースポーク24aには、第1,第2リンク部37a,37bに対応する切欠部50と、この切欠部50の内側へ延びる傾斜端部51が形成されており、バイトカッタースポーク24aが前進位置になったとき、傾斜端部51が環状スペーサ43に当接して、平行リンク機構37のリンク部材40の姿勢が安定し且つバイトカッタースポーク24aから環状スペーサ43にも荷重が伝達する係合状態になる。バイトカッタースポーク24aが後退位置になったとき、環状スペーサ43が切欠部50に係合する。
次に、上記のトンネル掘進機SMの作用、効果について説明する。
前記カッターヘッド1は、複数のローラカッター21を装備したローラカッターフレーム22と、複数のバイトカッター23を装備したバイトカッターフレーム24とを備え、ローラカッターフレーム22とバイトカッターフレーム24の一方(本実施例では、ローラカッターフレーム22)を固定連結機構34によりカッタードラム5に固定的に連結し、ローラカッターフレーム22とバイトカッターフレーム24の他方(本実施例では、バイトカッターフレーム24)を可動連結機構36により前進位置と後退位置とに切換え可能にカッタードラム5に連結し、軟弱地層の切羽を掘削する際には切換え駆動手段49によりバイトカッターフレーム24を前進位置に切換えて複数のバイトカッター23により掘削し、岩盤等の硬質地層の切羽を掘削する際には切換え駆動手段49によりバイトカッターフレーム24を後退位置に切換えて複数のローラカッター21で掘削することができる。
掘削時に後方向きの大荷重が作用するローラカッターフレーム22を固定連結機構34によりカッタードラム5に強固に連結する構造にしたので、ローラカッターフレーム22をカッタードラム5に連結して支持する構造の剛性、強度の面で有利である。
バイトカッターフレーム24を、可動連結機構49を介してカッタードラム5に支持させる構造にしたので、掘削時にバイトカッターフレーム24に作用する荷重をローラカッターフレーム22で支持する必要がないから、カッターヘッド1の構造と、バイトカッターフレーム24を支持する支持剛性確保の面で有利である。ローラカッターフレーム22とバイトカッターフレーム24の両方をカッタードラム5を介して共通のカッター回転駆動機構6により駆動するため、カッターヘッド1の構造が複雑化することがない。
カッターヘッド1に装備する補助的なカッターを回転駆動する回転駆動手段をカッターヘッド1に装備する必要がないため、カッターヘッド1にスイベルジョンイト33を介して油圧や電力を供給する動力供給系が複雑化することがない。
前記バイトカッターフレーム24を前進位置と後退位置とに亙って切換える切換え駆動手段49を設け、バイトカッターフレーム24に装備した複数のバイトカッター23で掘削する状態と、ローラカッターフレーム22に装備した複数のローラカッター21で掘削する状態とに適宜切換えることができるため、カッターヘッド1のローラカッター21やバイトカッター23を交換することなく、軟弱地層を複数のバイトカッター23で連続的に掘削し、また岩盤等の硬質地層を複数のローラカッター21で連続的に掘削することができる。そのため、軟弱地層と岩盤層が入り交じった複合的な地層を連続的に能率的に掘削することができる。
前記ローラカッターフレーム22は、前記カッターヘッド1の軸心に対して放射方向へ延び且つ軸心側において一体的に連結された4つのローラカッタースポーク22a〜22dを有するため、ローラカッターフレーム22の一体性を確保でき、4つのローラカッタースポーク22a〜22dに設けた複数のローラカッター21による高い掘削能力を確保することができる。
前記バイトカッターフレーム24は、前記カッターヘッド1の軸心に対して放射方向へ延び且つ前記軸心側において分断された4つのバイトカッタースポーク24aを有するため、4つのバイトカッタースポーク24aに設けた複数のバイトカッター23による高い掘削能力を確保できる。また、4つのバイトカッタースポーク24aを個別に前進位置と後退位置に切換え可能になる。
前記可動連結機構36は、4つのバイトカッタースポーク24aに対応する4対の支持部材38であってカッタードラム5に固定的に連結された4対の支持部材38と、4つのバイトカッタースポーク24aを対応する前記支持板38に夫々連結する4組の平行リンク機構37とを有し、バイトカッタースポーク24aを後退位置に切換える際に、後方且つ軸心側へ移動させる構造にしたので、バイトカッタースポーク24aとカッターヘッド1の外周リング25との干渉を防止することができる。
バイトカッターフレーム24を前進位置に切換えた状態において、平行リンク機構37において、バイトカッタースポーク24aの傾斜端部51が支持部材38とピン部材44に支持された環状スペーサ43に当接して荷重伝達するように構成してあるため、バイトカッター23で掘削する際における、バイトカッターフレーム24を支持する支持剛性を確保することができる。また、バイトカッタースポーク24aの後部が1対の支持部材38の間に摺動自在に挟持されているため、バイトカッタースポーク24aの掘削時の安定性を確保することができる。
実施例2に係るトンネル掘進機SMAについて説明する。
図1、図7〜図10に示すように、このトンネル掘進機SMAのローラカッターフレーム及びローラカッターは、実施例1のトンネル掘進機SMのローラカッターフレーム22及びローラカッター21と同じ構造であり、カッターヘッド以外の構造も前記トンネル掘進機SMと同様であるので、図1は本実施例にも適用される。このトンネル掘進機SMAは、バイトカッターフレーム24Aの一部と、可動連結機構50と、切換え駆動手段54とが実施例1と相違しているだけであるので、それらについてのみ説明し、同様の構成部材には同じ符号を付して説明を省略する。
前記バイトカッターフレーム24Aは、前記カッターヘッド1Aの軸心に対して放射方向へ延びる4つのバイトカッタースポーク24bと、これら4つのバイトカッタースポーク24bの軸心側内端部を一体的に連結する環状部材24cとを備えている。このバイトカッターフレーム24Aは、ローラカッターフレーム22と干渉することなく、前進位置と後退位置とに切換え可能に構成されている。
尚、バイトカッターフレーム24Aが「第2カッターフレーム」に相当し、バイトカッタースポーク24bが「第2カッタースポーク」に相当し、複数のバイトカッターが「第2カッター」に相当する。
バイトカッターフレーム24Aを前進位置にした状態では、複数のバイトカッター23の刃先からなる掘削面Aが複数のローラカッター21の刃先からなる掘削面Bよりも所定距離(例えば、40mm)だけ前方に位置し、バイトカッターフレーム24Aを後退位置にした状態では、複数のバイトカッター23の刃先からなる掘削面Cが複数のローラカッター21の刃先からなる掘削面Bよりも所定距離(例えば、40mm)だけ後方に位置する。
バイトカッターフレーム24Aを前進位置と後退位置とに切換え可能にカッタードラム5に連結する可動連結機構50が設けられている。この可動連結機構50は、4つのバイトカッタースポーク24bに対応するように夫々カッタードラム5に固定的に連結された4つの角筒部材51(これが、支持部材に相当する)と、4つのバイトカッタースポーク24bに夫々固定され且つカッターヘッド1Aの軸心と平行な軸心を有する4つの第1筒体52と、これら4つの第1筒体52に摺動自在に夫々挿入され且つ後端部が前記4つの角筒部材51に夫々固定された4つの第2筒体53とを有する。
前記第1筒体52の前端部分には半球部52aが形成され、第1筒体52の前部の片側半分がバイトカッタースポーク24bの片面側へ突出し、第1筒体52の前部の他側半分がバイトカッタースポーク24bの他面側へ突出している。4組の第1,第2筒体52,53の前記軸心と平行方向への相対的な摺動を介して、バイトカッターフレーム24Aが前進位置と後退位置とに亙って位置切換え可能になっている。尚、この可動連結機構50は、バイトカッターフレーム24Aを前後方向に平行移動させて位置切換えする直動式の可動連結機構である。
バイトカッターフレーム24Aを前進位置と後退位置とに亙って切換える切換え駆動手段54は、4つのバイトカッタースポーク24bに対応する4つの油圧ジャッキ55で構成されている。油圧ジャッキ55は、第1,第2筒体52,53の内部に収容され、そのシリンダ本体の前端が半球部52aの後端面に当接し、油圧ジャッキ55のピストンロッド55aの先端が角筒部材51の前端のフランジ板51aに当接している。尚、油圧ジャッキ55に前記スイベルジャイント33を介して油圧を供給する油圧供給系も設けられている。
図9に示すように、4つの油圧ジャッキ55のピストンロッド55aを伸長させると、バイトカッターフレーム24Aが前進位置に切換えられ、図10に示すように4つの油圧ジャッキ55のピストンロッド55aを退入させると、バイトカッターフレーム24Aが後退位置に切換えられる。
このトンネル掘進機SMAは基本的に前記トンネル掘進機SMとほぼ同様の作用、効果を奏する。この切換え駆動手段54では、油圧ジャッキ55が第1,第2筒部材52,53の内部に収容されるため、油圧ジャッキ55が前記チャンバー3内の土砂や岩石片で損傷しにくく、耐久性に優れる。また、4つのバイトカッタースポーク24aの軸心側が環状部材24cで一体的に連結され、バイトカッターフレーム24Aを前後に平行移動させる構造であるため、可動連結機構50と切換え駆動手段54の構造が簡単になる。しかも、バイトカッターフレーム24Aの一体性が高まり、その作動安定性も高まる。
次に、前記実施例1,2を部分的に変更する例について説明する。
(1)前記実施例1,2のトンネル掘進機SM,SMAにおいては、ローラカッターフレーム22を固定連結機構34を介してカッタードラム5に固定し、バイトカッターフレーム24,24Aを可動連結機構36,50を介してカッタードラム5に連結する例について説明したが、実施例2のバイトカッターフレーム24Aと同様のバイトカッターフレームを前記固定連結機構34と同様の固定連結機構を介してカッタードラム5に固定し、ローラカッターフレーム22を前記可動連結機構50と同様の可動連結機構を介して前進位置と後退位置とに亙って切換え可能にカッタードラム5に連結してもよい。
この場合、軟弱地層を掘削する際にはローラカッターフレーム22を後退位置に切換えて複数のバイトカッター23により掘削し、岩盤等の硬質地層を掘削する際にはローラカッターフレーム22を前進位置に切換えて複数のローラカッター21で掘削する。
(2)前記バイトカッタースポーク24a,24bの各々を、それらと同様の2枚の板部材と、これら2枚の板部の前端に固定された面板とで構成してもよい。
(3)その他、当業者であれば、前記実施例に部分的な変更を付加して適宜実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
SM,SMA トンネル掘進機
1,1A カッターヘッド
2 胴部材
3 チャンバー
4 隔壁
5 カッタードラム
6 カッター回転駆動手段
21 ローラカッター
22 ローラカッターフレーム
22a〜22d ローラカッタースポーク
23 バイトカッター
24,24A バイトカッターフレーム
24a,24b バイトカッタースポーク
24c 環状部材
34 固定連結機構
36,50 可動連結機構
37 平行リンク機構
37a,37b 第1,第2リンク部
38 支持板
39 角筒部材
49,54 切換え駆動手段
52,53 第1,第2筒体

Claims (9)

  1. 胴部材の前端側に配置されたカッターヘッドと、機内とチャンバーを仕切る隔壁に回転自在に装着されたカッタードラムと、このカッタードラムを介してカッターヘッドを回転駆動するカッター回転駆動手段とを有するトンネル掘進機において、
    前記カッターヘッドは、第1カッターを装備した第1カッターフレームと、前記第1カッターとは異なる第2カッターを装備した第2カッターフレームとを備え、
    前記第1カッターフレームを前記カッタードラムに固定的に連結する固定連結機構と、
    前記第2カッターフレームを、前記第2カッターにより切羽を掘削する前進位置と、前記第1カッターにより切羽を掘削するように前記前進位置よりも後退させた後退位置とに亙って位置切換え可能に前記カッタードラムに連結する可動連結機構と、
    前記第2カッターフレームを前進位置と後退位置とに亙って切換える切換え駆動手段とを備えたことを特徴とするトンネル掘進機。
  2. 前記前進位置では、前記第2カッターの刃先が前記第1カッターの刃先よりも切羽側に位置し、
    前記後退位置では、前記第2カッターの刃先が前記第1カッターの刃先よりも反切羽側に位置することを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘進機。
  3. 前記第1カッターが複数のローラカッターであり、前記第2カッターが複数のバイトカッターであることを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘進機。
  4. 前記第1カッターフレームは、前記カッターヘッドの軸心に対して放射方向へ延びる複数の第1カッタースポークを有し、前記第2カッターフレームは、前記軸心に対して放射方向へ延びる複数の第2カッタースポークを有することを特徴とする請求項3に記載のトンネル掘進機。
  5. 前記複数の第1カッタースポークの前記軸心側内端部は一体的に連結されていることを特徴とする請求項4に記載のトンネル掘進機。
  6. 前記複数の第2カッタースポークの前記軸心側内端部を一体的に連結する環状部材を有することを特徴とする請求項4に記載のトンネル掘進機。
  7. 前記複数の第2カッタースポークは、前記軸心側において分断されていることを特徴とする請求項4に記載のトンネル掘進機。
  8. 前記可動連結機構は、前記複数の第2カッタースポークに対応する複数の支持部材であって前記カッタードラムに固定的に連結された複数の支持部材と、前記複数の第2カッタースポークに夫々固定された前記軸心と平行な複数の第1筒体と、これら複数の第1筒体に摺動自在に夫々挿入され且つ後端部が前記複数の支持部材に固定された複数の第2筒体とを有することを特徴とする請求項6に記載のトンネル掘進機。
  9. 前記可動連結機構は、前記複数の第2カッタースポークに対応する複数の支持部材であってカッタードラムに固定的に連結された複数の支持部材と、前記複数の第2カッタースポークを対応する前記支持部材に夫々連結する複数の平行リンク機構とを有することを特徴とする請求項7に記載のトンネル掘進機。
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