JP2013203465A - キャップ - Google Patents

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Kiyoshi Wada
潔 和田
Takekuni Seki
関  武邦
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Abstract

【課題】開封すると、容器口部に開封履歴明示バンドが残るが、開封履歴明示バンドが外に膨れて開封されたことが容易に確認でき、再封するときは、開封履歴明示バンドが容器側に残っているので、そのままキャップ本体を容器口部につけることができ、また、開封履歴明示バンドを外す場合は、容易に外すことができるキャップを提供する。
【解決手段】螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、キャップ本体のスカート部下端に複数のブリッジを介し接続された開封履歴明示バンドとからなるキャップにおいて、開封履歴明示バンドには、その上端から下端に至るスリットが設けられ、スリットの近傍の開封履歴明示バンドの両上端に、ブリッジが設けられ、開封履歴明示バンドの内面には内方に突出したリブが、容器口部に設けられ外方に盛り上がったロックリングにあたって、ブリッジが切断されるように設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャップに関する。更に詳細には、容器口部に螺合して被冠するキャップ本体と、キャップ本体のスカート部下端に接続して設けられた開封履歴明示バンドからなるキャップに関する。
今日では、容器内容物の品質保証やいたずら防止などのため、開封履歴を明示する開封履歴明示バンド(タンパーエビデンドバンドとも、呼ばれる。)を備えたキャップが広く使用されている。そして、この種のキャップは、開封したときには、キャップ本体と開封履歴明示バンドとの連結が切断され、これにより、キャップが開封された事実を明示するようになっている。
このようなキャップは、例えば、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、キャップ本体のスカート部下端に、破断可能なブリッジ(弱化部)を介して接続された開封履歴明示バンドとからなり、キャップ本体を開栓方向に旋回すると、開封履歴明示バンドとキャップ本体とを繋いでいるブリッジが破断し、開封履歴明示バンドが切り離され、キャップ本体のみが容器口部から取り外されるというものである。即ち、開封履歴明示バンドが切り離されている事実により、キャップが開封されたという事実を認識できるのである。
しかしながら、上述した従来の開封履歴明示バンド付キャップは、いずれのキャップも、開封したのちに、開封履歴明示バンドがキャップ本体と完全に切り離されて容器側に残り、再封すると、開封履歴明示バンドがキャップ本体と切り離されているのがわかりにくく、開封されていないと誤認される恐れがあった。
そこで、キャップ本体の周壁下端の一箇所に四角い開封認知用舌状片を垂設し、開封認知用舌状片の右側の下端に、強化脆弱ブリッジを介して、開封認知用舌状片の左側に間隙をもって近傍位置に至る開封履歴明示バンド(不正開封防止封緘リング)を接続し、且つ、開封履歴明示バンドの上面の周方向の複数箇所に、強化脆弱ブリッジより弱い脆弱ブリッジを介してキャップ本体のスカート部の下端に接続させ、開封したときに、開封履歴明示バンドがキャップ本体に部分的に接続したままになるキャップが提案されている(特許文献1)。
また、開封したときに、開封履歴明示バンドがキャップ本体に部分的に接続したままになる、同様なキャップが他にも報告されている(特許文献2)。
このようなキャップの場合は、開封すると脆弱ブリッジが切断されて、強化脆弱ブリッジによりキャップ本体に開封履歴明示バンドが付いたままであるので、開封履歴明示バンドが広がって開封したことがわかりやすいが、再封すると開封履歴明示バンドがキャップ本体に繋がっていて、再封しにくく、開封履歴明示バンドを外すためには、強化脆弱ブリッジを切断しなければならず、手間が掛かるのと同時に、ごみの数が増えてしまう。
公知文献を以下に示す。
特開2006−131232号公報 特開2005−324806号公報
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、開封すると、容器口部に開封履歴明示バンドが残るが、開封履歴明示バンドが外に膨れて開封されたことが容易に確認でき、再封するときは、開封履歴明示バンドが容器側に残っているので、そのままキャップ本体を容器口部につけることができ、また、開封履歴明示バンドを外す場合は、スリットにより切れているので容易に外すことができるキャップを提供することを課題としている。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に複数のブリッジを介し接続された開封履歴明示バンドとからなるキャップにおいて、
前記開封履歴明示バンドには、その上端から下端に至るスリットが設けられ、該スリットの近傍の前記開封履歴明示バンドの両上端に、それぞれ、前記ブリッジが設けられ、前記キャップ本体を廻して開栓するときに、容器口部に設けられ外方に盛り上がったロックリングにあたって、前記ブリッジが切断され、前記開封履歴明示バンドが前記キャップ本体からはずれるように、前記開封履歴明示バンドの内面には内方に突出したリブが一定間隔毎に設けられていることを特徴とするキャップである。
本発明のキャップは、以上のような構成であって、開封履歴明示バンドに、その上端から下端に至るスリットが設けられ、スリットの近傍の開封履歴明示バンドの両上端に、それぞれ、ブリッジが設けられ、キャップ本体を廻して開栓するときに、容器口部に設けられ外方に盛り上がったロックリングにあたって、ブリッジが切断され、開封履歴明示バンドがキャップ本体からはずれるように、前記開封履歴明示バンドの内面には内方に突出したリブが一定間隔毎に設けられているので、開封すると、ブリッジが切断され、容器口部に開封履歴明示バンドが残るが、スリットが設けられているので、開封履歴明示バンドが外に膨れ、開封されたことが容易に確認できる。
再封するときは、開封履歴明示バンドが容器側に残っているので、そのままキャップ本体を容器口部につけることができ、また、開封履歴明示バンドを外す場合は、スリットにより切れているので容易に外すことができる。
本発明の請求項2の発明は、前記リブの内方に突出する部分の幅が、前記スリットの近傍のリブに比べて、該スリットと対向する位置に向かって大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のキャップである。
本発明はさらに、リブの内方に突出する部分の幅が、スリットの近傍のリブに比べて、スリットと対向する位置に向かって大きくなっているので、開封するときに、スリットと対向する位置のリブにより、その位置のブリッジから切断され、最後にスリットの近傍のブリッジが切断されるので、スリットが開いて、開封履歴明示バンドが容器口部から外れることなく、容器側に残すことができる。
本発明のキャップは、開封すると、ブリッジが切断され、容器口部に開封履歴明示バンドが残るが、スリットが設けられているので、開封履歴明示バンドが外に膨れ、開封されたことが容易に確認でき、再封するときは、開封履歴明示バンドが容器側に残っているので、そのままキャップ本体を容器口部につけることができ、また、開封履歴明示バンドを外す場合は、スリットにより切れているので容易に外すことができる。
また、開封履歴明示バンドの内面に内方に突き出たリブが設けられ、リブの内方に突き出る幅が、前記スリットの近傍より、該スリットと対向する位置に向かって大きくなっていると、開封するときに、スリットと対向する位置のリブにより、その位置のブリッジから切断され、最後にスリットの近傍のブリッジが切断されるので、スリットが開いて、開封履歴明示バンドが容器口部から外れることなく、容器側に残すことができる。
本発明のキャップの一例の正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明のキャップの一例を容器口部とともに示した部分断面図である。 (A)本発明のキャップの一例が開封されるときの開封履歴明示バンドの状態を表す説明図である。(B)本発明のキャップの一例が開封されたときの開封履歴明示バンドの状態を表す説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明のキャップの一例の正面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、本発明のキャップの一例を容器口部とともに示した部分断面図である。
本発明のキャップ100は、図1のように、キャップ本体1と、筒形状の開封履歴明示バンド2とから形成されている。キャップ本体1は、頂板部3と、頂板部3の周縁部から垂下しているスカート部4とから成っている。
そして、スカート部4の外面には、滑り止め用のローレット5が形成されており、手で廻して、キャップ本体1の閉栓方向及び開栓方向への旋回をスムーズに行えるようになっている。
頂板部3の内面には、図3の部分断面図に示されているように、スカート部4とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング6が形成されており、閉栓時の密封性を高めるようになっている。
また、スカート部4の内面には、螺条7が形成されており、この螺条7は、容器口部8の外面に形成されている螺条9と係合する。即ち、スカート部4の内面の螺条7と容器口部8の外面の螺条9とが螺子係合することにより、キャップ本体1は容器口部8に装着される。
筒形状の開封履歴明示バンド2は、その上端が、複数のブリッジ10を介して、キャップ本体1のスカート部4の下端に接続されている。また、開封履歴明示バンド2には、上端から下端に至るスリット11が一箇所設けられ、スリット11の左右の近傍の開封履歴明示バンド2には、その上端に、それぞれ、ブリッジ10aが設けられている。
ブリッジ10a以外のブリッジ10b、10c、10d、10eは、図2の断面図のように、開封履歴明示バンド2の上端と、キャップ本体1のスカート部4の下端をバランスよく接続するように、円周上に例えば均等に設けられている。
このように、開封履歴明示バンド2が複数のブリッジ10を介して、キャップ本体1に接続され、開封履歴明示バンド2にスリット11が設けられているので、開栓して開封すると、ブリッジ10が切断され、容器口部8に開封履歴明示バンド2が残される。
そして、スリット11が設けられているので開栓の時、スリット11の幅が広がり、開封履歴明示バンド2が外側に膨らみ、容易に開栓されていることが確認できる。さらには、キャップ本体2に開封履歴明示バンド2が接続していないので、再封するときにキャップ本体1を容器口部8につけることができる。
また、スリット11の幅が広がるので、開封履歴明示バンド2が外側に膨らみ、容易に開栓されたことが確認できる。また、開封履歴明示バンド2を容器口部8から外すときにもスリット11で切れているので、容易に外すことができる。
開封履歴明示バンド2の内面には内方に突き出たリブ12が設けられている。そして、容器口部8には外方に盛り上がったロックリング13が設けられていて、キャップ本体1を廻して開栓するときに、リブ12がロックリング13にあたって、ブリッジ10が切断されて、開封履歴明示バンド2がキャップ本体1からはずれるように設けられている。
リブ12は、内方に突き出る幅が同一ではなく、図2のように、スリット11の近傍に設けられたリブ12aが、もっとも突き出る幅が小さく、スリット11と対向する位置に向かってリブ12b、12c、12dの内方に突き出る幅が徐々に大きくなっている。
図2を参照して、例えば、リブ12bの内方に突き出る幅は、リブ12aのその幅より0.1mm大きく、リブ12cの内方に突き出る幅は、リブ12bのその幅よりさらに0.1mm大きく、リブ12dの内方に突き出る幅は、リブ12cのその幅よりさらに0.1mm大きく形成されている。
このようにすることによって、開栓(開封)するときに、まず、リブ12dがロックリング13に強く押されて、図2で、スリット11から最も離れた2つのリブ12dの間のブリッジ10eが切断される。
そしてさらに、ブリッジ10d、ブリッジ10c、ブリッジ10bの順で切断されていき、図4(A)のように、ブリッジ10aのみが切断されない状態になり、最後にブリッジ10aが切断されて、図4(B)のように、すべてのブリッジ10が切断され、キャップ本体1と開封履歴明示バンド2が分離される。
このように、ブリッジ10a以外のブリッジ10が先行して切断され、ブリッジ10aが最後に切断されるので、開封途中にスリット11が開くなどして、開封履歴明示バンド2が容器口部8から外れることがない。
そして、開封履歴明示バンド2は容器口部8のロックリング13の下方に付いたまま、キャップ本体1を容器口部から外して開栓することができる。
以上のように、本発明のキャップは、開封すると、容器口部に開封履歴明示バンドが残るが、開封履歴明示バンドが外に膨れて開封されたことが容易に確認でき、再封するときは、開封履歴明示バンドが容器側に残っているので、そのままキャップ本体を容器口部につけ再封することができ、また、開封履歴明示バンドを外す場合は、スリットにより切れているので容易に外すことができる。
本発明のキャップは、飲料用ペットボトルのキャップや容器本体が大口径(例えば38mm径)の大型のペットボトルのキャップに好適に使用できる。また、ペット以外のプラスチックボトルや液体紙容器など、他の容器のキャップとしても、改ざん防止の必要があり、開封履歴明示バンドがキャップ本体につながったままにならず、容器口部に残る用途に使用できる。
100・・・キャップ
1・・・キャップ本体
2・・・開封履歴明示バンド
3・・・頂板部
4・・・スカート部
5・・・ローレット
6・・・インナーリング
7・・・螺条
8・・・容器口部
9・・・螺条
10(10a、10b、10c、10d、10e)・・・ブリッジ
11・・・スリット
12(12a、12b、12c、12d)・・・リブ
13・・・ロックリング

Claims (2)

  1. 螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に複数のブリッジを介し接続された開封履歴明示バンドとからなるキャップにおいて、前記開封履歴明示バンドには、その上端から下端に至るスリットが設けられ、該スリットの近傍の前記開封履歴明示バンドの両上端に、それぞれ、前記ブリッジが設けられ、前記キャップ本体を廻して開栓するときに、容器口部に設けられ外方に盛り上がったロックリングにあたって、前記ブリッジが切断され、前記開封履歴明示バンドが前記キャップ本体からはずれるように、前記開封履歴明示バンドの内面には内方に突出したリブが一定間隔毎に設けられていることを特徴とするキャップ。
  2. 前記リブの内方に突出する部分の幅が、前記スリットの近傍のリブに比べて、該スリットと対向する位置に向かって大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015101360A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 日本クロージャー株式会社 合成樹脂製容器蓋

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