JP2013203165A - 電気自動車用アクセルペダルユニット - Google Patents

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正樹 川口
Tomoshi Magai
知志 眞貝
Hideto Arigaya
英人 有ヶ谷
Katsutoshi Kumazawa
勝利 熊澤
Kentaro Yamauchi
健太郎 山内
Daisuke Yoshimoto
大介 吉本
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Abstract

【課題】ドライバーが、アクセルペダルの踏み込み操作により電気自動車の低電費走行を促すシグナルを直感的に把握可能な電気自動車用アクセルペダルユニットを提供する。
【解決手段】電気自動車用アクセルペダルユニット1は、ペダルピボットピン4に連結された第一および第二のダンパ6、7を有しており、第一のダンパ6は、ペダルピボットピン4の回転開始とともにペダルピボットピン4の回転制動を開始し、第二のダンパ7は、電気自動車の電費が所定のレベルに低下する所定位置までアクセルペダル21が踏み込まれたタイミングペダルでピボットピン4の回転制動を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車の低電費走行を促す触覚的なシグナルをドライバーに与える電気自動車用アクセルペダルユニットの構造に関する。
特許文献1には、一対のカムを含むダンパのヒステリシス特性を利用して、アクセルペダルの踏み込みに適度な負荷を与えてアクセルペダルの踏み込みすぎを防止するとともに、アクセルペダルをほぼ一定の位置に保持しているときのドライバーの足にかかる負担を低減するアクセルペダルユニットが記載されている。
このアクセルペダルユニットにおいては、アクセルペダルアームの回転が、リンク部材等からなる伝達機構を介してダンパの回転軸に伝達され、これにより、アクセルペダルアームの双方向の回転が制動される。具体的には、リンク部材の回転によりダンパの回転軸が回転するように、リンク部材の一端がダンパの回転軸に固定される。一方、アクセルペダルアームには、アクセルペダルアームの回転軸を挟んでアクセルペダルの反対側の端部に係合部材が固定され、この係合部材がリンク部材にスライド可能に保持される。これにより、アクセルペダルアームが回転すると、リンク部材を介して、アクセルペダルアームの回転方向に応じた回転方向にダンパの回転軸が回転し、ダンパのヒステリシス特性により、アクセルペダルの踏み込み時には適度な負荷が与えられ、アクセルペダルの復帰時には負荷が軽減する(段落0071〜0084、図13〜図19等)。
特開2002−12052号公報
ところで、電気自動車において、アクセルペダルを必要以上に踏み込むことは、バッテリーの消費電力を増大させ、走行距離が短くなる。そこで、ドライバーは、消費電力を抑えたいわゆるエコドライブを実践するため、電気自動車の走行中、インスツルパネル上のメータから得られる視覚情報によって電気自動車の走行状況を絶えず把握しながら、アクセルペダルの踏み込み具合を調整する必要がある。
しかし、インスツルパネル上のメータの表示情報を確認しなくても、電気自動車の低電費走行を促すシグナルをより直感的に把握することができれば、ドライバーの利便性が向上する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライバーが、アクセルペダルの踏み込み操作により、電気自動車の低電費走行を促すシグナルを直感的に把握可能な電気自動車用アクセルペダルユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、電気自動車用アクセルペダルユニットにおいて、アクセルペダルアームを保持するペダルピボットピンに2つのダンパを連結し、これら2つのダンパのうち、一方のダンパは、ペダルピボットピンの回転とともにペダルピボットピンの回転制動を開始して、アクセルペダルの揺動に対する抵抗力を発生させ、他方のダンパは、一方のダンパよりも遅れて、電気自動車の電費が悪化するタイミングでペダルピボットピンの回転制動を開始して、アクセルペダルの揺動に対する抵抗力の更なる増大を図るようにした。
例えば、本発明は、
一方の端部にアクセルペダルが固定されたアクセルペダルアームと、
一方の端部に前記アクセルペダルアームが固定されたペダルピボットピンと、
電気自動車の車体に固定され、前記ペダルピボットピンを当該ペダルピボットピンの軸心周りに回転可能に保持するペダルブラケットと、
前記アクセルペダルの踏み込み操作に伴う前記ペダルピボットピンの前記軸心周りの所定方向の回転を制動する第一および第二のダンパと、
前記アクセルペダルアームおよび前記ペダルブラケットに両端部が固定され、前記アクセルペダルの踏み込み操作により前記ペダルピボットピンの前記軸心周りに回転した前記アクセルペダルアームを初期位置に復帰させるスプリングと、を備え、
前記第一および第二のダンパは、それぞれ、
前記軸心の周りに所定の角度間隔で配置された複数の傾斜カム面を有し、前記ペダルピボットピンが挿入され、前記ペダルピボットピンの回転に連動して前記軸心周りに回転する円筒状の回転カムと、
前記軸心の周りに所定の角度間隔で配置され、前記回転カムの前記軸心周りの回転によって当該回転カムの傾斜カム面とすべり接触する複数の傾斜カム面を有し、当該傾斜カム面と前記回転カムの傾斜カム面とのすべり接触によって、前記軸心に沿った方向にスライドするスライドカムと、
前記スライドカムの傾斜カム面を前記回転カムの傾斜カム面に押し当てる方向に、前記スライドカムを付勢するコイルスプリングと、
前記回転カム、前記スライドカムおよび前記コイルスプリングを収容し、前記ペダルブラケットに固定されたケースと、を備え、
前記ペダルピボットピンは、
前記第一のダンパの回転カム内に位置する平行な二面の平坦面が形成された第一のダンパ連結部と、前記第二のダンパの回転カム内に位置する平行な二面の平坦面が形成された第二のダンパ連結部と、を同心に有し、
前記第一のダンパの回転カムの内壁には、前記第一のダンパ連結部の各平坦面に対向するように所定の二面幅で対向し、前記所定方向への前記ペダルピボットピンの回転開始とともに前記第一のダンパ連結部の各平坦面に接触する二面の平坦面が形成されており、
前記第二のダンパの回転カムの内壁には、前記第二のダンパ連結部の各平坦面に向かって突き出し、前記電気自動車の電費が所定のレベルに低下する所定角度、前記ペダルピボットピンが前記所定方向に回転したタイミングで前記第二のダンパ連結部の各平坦面に接触する平坦面を有する凸部が形成されており、
前記第一のダンパの回転カムは、前記所定方向への前記ペダルピボットピンの回転開始とともに、前記ペダルピボットピンの回転に連動した前記軸周りの回転を開始して、当該第一のダンパのスライドカムとの間の前記傾斜カム面同士のすべり接触によって、前記ペダルピボットピンの回転を妨げるトルクを発生し、
前記第二のダンパの回転カムは、前記電気自動車の電費が所定のレベルに低下する所定角度、前記ペダルピボットピンが前記所定方向に回転したタイミングで、前記ペダルピボットピンの回転に連動した前記軸周りの回転を開始し、当該第二のダンパのスライドカムとの間の前記傾斜カム面同士のすべり接触によって、前記ペダルピボットピンの回転を妨げるトルクを発生する。
本発明によれば、電気自動車アクセルペダルアームの回転軸に連結された2つのダンパのうち、一方のダンパは、ペダルピボットピンの回転とともにペダルピボットピンの回転制動を開始し、他方のダンパは、一方のダンパよりも遅れて、電気自動車の電費が悪化するタイミングでペダルピボットピンの回転制動を開始するため、電気自動車の運転中、ドライバーは、アクセルペダルの踏み込み操作感の変化を、電気自動車の低電費走行を促すシグナルとして検知することができる。このため、ドライバーは、アクセルペダルの踏み込み操作により、電気自動車の低電費走行を促すシグナルを直感的に把握することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気自動車用アクセルペダルユニット1における、アクセルペダルアーム2の保持部分の概略構成を示した図である。 図2(A)は、ペダルピボットピン4の外観図であり、図2(B)および(C)は、図2(A)のA−A断面図およびB−B断面図である。 図3は、第一のダンパ6の部品展開図である。 図4(A)および(B)は、初期状態(アクセルペダル21の踏み込み無しの状態)における第一のダンパ6の左側面図および右側面図であり、図4(C)は、図4(A)のC−C断面図である。 図5(A)および(B)は、ケース64の左側面図および右側面図であり、図5(C)は、図5(A)のD−D断面図である。 図6(A)および(B)は、カバー65の正面図および背面図であり、図6(C)は、図6(A)のE−E断面図である。 図7(A)、(B)および(C)は、回転カム61の正面図、左側面図および右側面図であり、図7(D)は、図7(C)のF−F断面図であり、図7(E)は、ピッチ円615上におけるカム面612の輪郭形状を模式的に示した図である。 図8(A)、(B)および(C)は、スライドカム62の正面図、背面図および下面図であり、図8(D)は、図8(A)のG−G断面図であり、図8(E)は、ピッチ円625上におけるカム面622の輪郭形状を模式的に示した図である。 図9(A)、(B)および(C)は、第二のダンパ7の回転カム71の正面図、左側面図および右側面図であり、図9(D)は、図9(C)のH−H断面図である。 図10(A)、(B)および(C)は、第一のダンパ6および第二のダンパ7の回転制動開始タイミングを説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る電気自動車用アクセルペダルユニット1における、アクセルペダルアーム2の保持部分の概略構成を示した図である。
本実施の形態に係る電気自動車用アクセルペダルユニット1は、ペダルピボットピン4と、一方の端部にアクセルペダル21が固定され、ペダルピボットピン4の軸心Oと交差した状態でペダルピボットピン4の一方の端部側(ペダルアーム固定部43)の外周面431に固定されたアクセルペダルアーム2と、アクセルペダル21の操作(踏み込みおよび解放)によってアクセルペダルアーム2が双方向に揺動するようにペダルピボットピン4をその軸心O周りに双方向に回転可能に保持するとともに電気自動車の車体(不図示)に固定されるペダルブラケット5と、ペダルブラケット5からのペダルピボットピン4の脱落を防止するための止め輪10と、アクセルペダル21の踏み込みにより圧縮されるようにアクセルペダルアーム2およびペダルブラケット5に両端部が連結され、アクセルペダル21の解放時に、アクセルペダル21の踏み込みによってペダルピボットピン4の軸心O周りに回転したアクセルペダルアーム2を反力によって初期位置に復帰させるスプリング3と、ペダルピボットピン4の軸心O周りの回転角度を検出して外部に出力するポテンショメータ等を含む検出部(不図示)と、を備えている。
また、アクセルペダル21の踏み込み中、ドライバーの足に適度な負荷を与えつつ、アクセルペダル21が所定位置まで踏み込まれたタイミング(ペダルピボットピン4がその軸心O周りの所定方向αに所定角度回転したタイミング)で、ドライバーの足にかかる負荷が、触感により検知可能な程度の大きさで急激に重くなるように、この電気自動車用アクセルペダルユニット1は、さらに、ペダルピボットピン4にそれぞれ連結され、互いに異なる制動開始タイミングでペダルピボットピン4の回転制動を開始する2つのダンパ(第一のダンパ6、第二のダンパ7)と、これらのダンパ6、7をペダルブラケット5に固定するためのボルト8およびナット9と、を備えている。
以下、これらの構成部品2〜10について説明する。ただし、アクセルペダルアーム2、スプリング3および検出部等、通常のアクセルペダルユニットと同様の部品についてはその詳細な説明を省略する。
図2(A)は、ペダルピボットピン4の外観図であり、図2(B)および図2(C)は、図2(A)のA−A断面図およびB−B断面図である。
図示するように、このペダルピボットピン4は、互いに外径の異なる三つの軸部41〜43が同心かつ一体的に形成された段付きピンである。具体的には、このペダルピボットピン4は、他方の端面412側から順に、第二のダンパ連結部41、第二のダンパ連結部41よりも大径の第一のダンパ連結部42、第一のダンパ連結部42よりも大径のペダルアーム固定部43を連続的に有している。このペダルピボットピン4は、他方の端面412側からペダルブラケット5のピン支持側板52のピン挿入穴内に挿入され、第一のダンパ連結部42のピン支持領域425において、ペダルブラケット5のピン支持側板52に回転可能に支持される。
ペダルアーム固定部43の外周面431には、ペダルピボットピン4の軸心Oに交差する方向に配置されたアクセルペダルアーム2が固定される。これにより、ペダルブラケット5のピン支持側板52に回転可能に支持されたペダルピボットピン4は、アクセルペダルアーム2の双方向の揺動に連動してペダルピボットピン4の軸心O周りに双方向に回転する。
第一のダンパ連結部42は、ペダルアーム固定部43の端面432に一体的に形成されており、その外周421には、ペダルアーム固定部43の端面432側に、ペダルブラケット5のピン支持側板52により支持される支持領域425が設けられている。また、第一のダンパ連結部42の外周421は、第二のダンパ連結部41との外径差により生じる段差面(第一のダンパ連結部42の端面)422から軸心O方向に沿って、第二のダンパ連結部41の外径R2とほぼ同寸法の二面幅t1で二面取りされている。これにより、第一のダンパ連結部42の外周421には、ピン支持領域425以外の領域に、ピン支持領域425と半径が等しい、対向する二面の円弧面426と、これらの二面の円弧面426に挟まれ、第二のダンパ連結部41の外径R2とほぼ同寸法の二面幅t1で対向する二面の平坦面423と、が形成されている。これらの平坦面423が第一のダンパ6内に収容されるまで、ペダルピボットピン4は、その他方の端面412側から第一のダンパ6内に挿入される。第一のダンパ6内において、第一のダンパ連結部42の各平坦面423は、後述する回転カム6内壁の平坦面618に対向しており、ペダルピボットピン4がその軸心O周り方向の回転を開始すると、これに連動してただちに回転カム61を回転させる。これにより、アクセルペダル21の踏み込み操作中、第一のダンパ6がペダルピボットピン4の軸心O周り方向の回転を制動するため、アクセルペダル21を踏み込むドライバーの足に適度な負荷が与えられる。
第二のダンパ連結部41は、第一のダンパ連結部42の端面422に一体的に形成されており、その外周411には、ペダルアーム固定部43と第一のダンパ連結部42との外径差により形成される段差面(ペダルアーム固定部43の端面)432から、ペダルブラケット5の2枚の側板(ピン支持用側板52、第一のダンパ固定用側板53)の間隔以上離れた位置に、止め輪10をはめ込むための周方向の溝414が形成されている。また、第二のダンパ連結部41の外周411は、その端面(ペダルピボットピン4の他方の端面412)から軸心O方向に沿って、所定の二面幅t2で二面取りされている。これらの平坦面413が第二のダンパ7内に収容されるまで、ペダルピボットピン4は、その他方の端面412側から第二のダンパ7内に挿入される。第二のダンパ7内において、第二のダンパ連結部41の各平坦面413は、ペダルピボットピン4がその軸心O周りに所定方向αに所定角度回転したタイミングで、後述する回転カム71内壁の平坦面に接触する。このため、アクセルペダル21が所定位置まで踏み込まれたタイミングで第二のダンパ7の後述する回転カム71の回転が開始する。したがって、アクセルペダル21が所定位置まで踏み込まれたタイミングで、第二のダンパ7がペダルピボットピン4の回転制動を開始するため、ドライバーの足にかかる負荷が、触感によりその変化を検知可能な程度の大きさまで急激に重くなる。
図1に示したように、ペダルブラケット5は、電気自動車の車体に固定される底板51と、底板51に立てられた3枚の側板(ピン支持用側板52、第一のダンパ固定用側板53、第二のダンパ固定用側板54)と、を一体的に有している。なお、図示していないが、このペダルブラケット5には、ペダルピボットピン4の軸心O周りに回転するアクセルペダルアーム2の他方の端部(アクセルペダル21と反対側の端部)に所定の位置で接触するストッパがさらに設けられており、このストッパとアクセルペダルアーム2の他方の端部との接触によって、ペダルピボットピン4の所定角度以上の回転が阻止されるようになっている。
底板51には、電気自動車の車体側のネジ穴に対応する複数の位置に貫通穴511が形成されている。これらの貫通穴511に挿入されたボルトを電気自動車の車体側のネジ穴に締結することによって、ペダルブラケット5は、電気自動車の車体において定められた取付け位置に固定される。
一方、3枚の側板52〜54のうち、ピン支持用側板52には、ペダルピボットピン4のペダルアーム固定部43よりも小径、かつ第一のダンパ連結部42よりも大径のピン支持穴521が形成されている。ペダルピボットピン4は、その他方の端面412側から第一のダンパ連結部42のピン支持領域425の位置までこのピン支持穴521に挿入される。これにより、ペダルピボットピン4は、第一のダンパ連結部42のピン支持領域425において、ピン支持用側板52のピン支持穴521に回転可能に支持される。
第一のダンパ固定用側板53は、第一のダンパ6のケース長さ(ケース本体641の両端面6410A、6410Bの間隔L1:図5(C)参照)よりも長い間隔L2(図1参照)をおいてピン支持用側板52と対向するように、ピン支持用側板52を挟んでアクセルペダルアーム2の位置と反対側の位置に配置されている。この第一のダンパ固定用側板53には、ピン支持用側板52のピン支持穴521と同心のピン挿入穴531と、ピン挿入穴531の両側に位置するボルト挿入穴(不図示)と、が形成されている。第一のダンパ6は、ピン支持用側板52と第一のダンパ固定用側板53との間に配置されており、ケース64のフランジ部642の後述するボルト挿入穴6421と第一のダンパ固定用側板53のボルト挿入穴とに挿入されたボルト8およびナット9の締結により第一のダンパ固定用側板53に固定されている。ペダルピボットピン4は、ピン支持用側板52のピン支持穴521に挿入されると、第一のダンパ6内を通過して第一のダンパ固定用側板53のピン挿入穴531に挿入される。これによりピン支持用側板52のピン支持穴521内に第一のダンパ連結部42のピン支持領域425が位置付けられると、第二のダンパ連結部41の溝414は、第一のダンパ固定用側板53のピン挿入穴531を抜け、第一のダンパ固定用側板53に対して第一のダンパ6の反対側に位置する。この状態において、第一のダンパ固定用側板53のピン挿入穴531よりも外径が大きな止め輪10が第二のダンパ連結部41の溝414内にはめ込まれる。これにより、止め輪10とペダルアーム固定部43の端面432とにより、ペダルブラケット5からのペダルピボットピン4の抜け落ちが阻止される。
第二のダンパ固定用側板54は、第二のダンパ7のケース長さ(ケース本体の両端面の間隔L3)よりも長い間隔L4をおいて第一のダンパ固定用側板53と対向するように、第一のダンパ固定用側板53を挟んでピン支持用側板52の位置と反対側の位置に配置されている。第二のダンパ固定用側板54には、ピン支持用側板52のピン支持穴521に支持されたペダルピボットピン4の両側に位置するボルト挿入穴(不図示)が形成されている。第二のダンパ7は、第一のダンパ固定用側板53と第二のダンパ固定用側板54との間に配置されており、ケース74のフランジ部742のボルト挿入穴と第二のダンパ固定用側板54のボルト挿入穴とに挿入されたボルト8およびナット9の締結により第二のダンパ固定用側板53に固定される。ピン支持用側板52のピン支持穴521にピン支持領域425まで挿入されたペダルピボットピン4の第二のダンパ連結部41は、第一のダンパ6の内部および第一のダンパ固定用側板53のピン挿入穴531を通過して第二のダンパ7の内部に収容されている。
図3は、第一のダンパ6の部品展開図である。また、図4(A)および(B)は、初期状態(アクセルペダル21の踏み込み無しの状態)における第一のダンパ6の左側面図および右側面図であり、図4(C)は、図4(A)のC−C断面図である。
図示するように、第一のダンパ6は、相対的な回転により互いの傾斜カム面611、621同士をすべり接触させる一対のカム(回転カム61、スライドカム62)と、スライドカム62の傾斜カム面621を回転カム61の傾斜カム面611に押し当てる方向にスライドカム62を付勢するコイルスプリング63と、これらの部品61〜63を収容し、ペダルブラケット5の第一のダンパ固定用側板53に固定されるケース64と、ケース64を封止する円板形のカバー65と、を備えている。
カバー65で封止されたケース64内において、回転カム61およびスライドカム62は、共通の軸心O周りで互いの傾斜カム面611、621がかみ合うようにはめ合わされており、コイルスプリング63は、スライドカム62の傾斜カム面621を回転カム61の傾斜カム面611に押し当てるように、スライドカム62の裏面側(カム面622の反対側の面に形成された後述のスプリングガイド穴6271の底面62711)とケース64の底面6415との間に配置されている。第一のダンパ6の初期状態においては、コイルスプリング63がプリロードされており、このコイルスプリング63の付勢によって、スライドカム62の傾斜カム面621は、回転カム61の傾斜カム面611に対して所定の位置(初期位置)に配置されている。
このような構造において、ケース64に対するスライドカム62の軸心O周りの回転運動を拘束し、さらに、回転カム61を軸心O周りの所定方向αに回転させると、スライドカム62は、傾斜カム面621を回転カム61の傾斜カム面611上でスライドさせながら、回転カム61のカムガイド部613に沿って、回転カム61から遠ざかる方向に移動する。この間、コイルスプリング63はさらに圧縮され、スライドカム62の傾斜カム面621が回転カム61の傾斜カム面611により強く押し付けられて、両者611、621間等の摩擦抵抗が徐々に増大する。このため、スライドカム62に対する回転カム62の軸心O周りの回転角度の増加とともに、回転カム61の軸心O周り方向のトルクが徐々に増大する。
ここで、回転カム61の回転を一旦停止させると、スライドカム62の傾斜カム面621が回転カム61の傾斜カム面611上で静止する。このとき、コイルスプリング63が伸長しようとするのを防ぐ方向に摩擦抵抗が生じて、回転カム61の軸心O周りのトルクが急激に減少する。
さらに回転カム61を逆方向βに回転させると、スライドカム62は、傾斜カム面621を回転カム61の傾斜カム面611上でスライドさせながら、回転カム61のカムガイド部613に沿って、回転カム61の傾斜カム面611に対する初期位置に向かって移動する。この間、コイルスプリング63が、初期位置(ダンパ6の初期状態における位置)に向かって徐々に復帰(伸長)してゆき、スライドカム62の傾斜カム面621と回転カム61の傾斜カム面611との間等の摩擦抵抗が徐々に減少する。このため、スライドカム62に対する回転カム61の軸心O周りの回転角度の減少とともに、スライドカム62の軸心O周り方向のトルクが徐々に減少する。
このような第一のダンパ6は、アクセルペダル21の踏み込みに適度な負荷を与えるとともに、アクセルペダル21を一定の位置に保持している間の負荷を低減するヒステリシス発生機構(ヒスユニット)としての利用に適したヒステリシス特性を有しており、電気自動車用アクセルペダルユニット1に取り付けた場合、自然なアクセル力を発生させつつ、自然なアクセルペダル操作感を実現することができる。このような機能を実現する第一のダンパ6の構成部品61〜65についてそれぞれ説明する。
図5(A)および(B)は、ケース64の左側面図および右側面図であり、図5(C)は、図5(A)のD−D断面図である。
図示するように、ケース64は、底付き円筒形状のケース本体641と、ケース本体641の外周面6412から径方向に張り出した2つのフランジ部642と、を一体的に備えている。
ケース本体641の開口部6414にはカバー65が装着される。この開口部6414の内周面には、カバー65の外周面651のネジ部652が締結されるネジ部6416が形成されている。このネジ部6416とカバー65の外周面651のネジ部652との締結により、カバー65は、ケース本体641に収容されたコイルスプリング63をプリロードしながら、ケース本体641の開口部6414にはめ込まれる。また、ケース本体641の縁部には、開口部6414に装着されたカバー65を固定するための複数の溶着用凹部6411が、ケース本体641の軸心O周りにほぼ等角度間隔で形成されている。
ケース本体641の底面6415の中央領域には、ケース本体641の軸心Oが通過する貫通穴6413と、この貫通穴6413の外周を囲む環状のスプリングガイド部6417と、が形成されている。スプリングガイド部6417は、ケース本体641内に挿入されたコイルスプリング63内にはめ込まれ、コイルスプリング63の一方の端部631の位置を固定する。
また、ケース本体641の内周面6418には、ケース本体641の軸心O方向に沿って3本の溝6419が、ケース本体641の軸心O周りにほぼ等角度間隔で形成されている。これらの溝6419の一端はケース本体641の開口部側端面6410Aに抜けており、スライドカム62がケース本体641の開口部6414から挿入される際、これらの溝6419内にスライドカム62の外周面624の凸部623がスライド可能に挿入される。これにより、ケース64に対するスライドカム62の回転運動、つまり、ペダルブラケット5に対するスライドカム62の回転運動が拘束される。
なお、本実施の形態ではケース本体641の内周面6418に3本の溝6419が軸心O周りに等角度間隔で形成されているが、溝6419の本数およびレイアウトは、使用するスライドカム62の凸部623の個数およびレイアウトに合わせて決定される。
一方、2つのフランジ部642は、ケース本体641の開口部側端面6410Aの両側から外側に張り出すように、ケース本体641の外周面6412に一体的に形成されている。これらのフランジ部642には、ケース本体641の開口部6414にはめ込まれたカバー65の中央領域に形成されている後述の貫通穴653をペダルブラケット5の第一のダンパ固定用側板53のピン挿入穴531に位置合わせしたときにペダルブラケット5の第一のダンパ固定用側板53側の各ボルト挿入穴に対応する位置に、ボルト8を挿入するためのボルト挿入穴6421が形成されている。
図6(A)および(B)は、カバー65の正面図および背面図であり、図6(C)は、図6(A)のE−E断面図である。
図示するように、カバー65の外周面651には、ケース本体641の開口部6414に形成されたネジ部6416に締結されるネジ部652が形成されている。カバー65の一方の面(ケース本体641の外側に向けられる表面)654には、ケース本体641に対してカバー65を回転させる工具を挿入するための六角穴656が形成され、カバー65の他方の面(ケース本体641の内側に向けられる裏面)655には、回転カム61の底面617が接触する座面657が形成されている。カバー65の表面654の六角穴656に挿入した工具を回転させることによって、カバー65の外周面651に形成されているネジ部652を、ケース本体641の開口部6414に形成されたネジ部6416に締結することにより、回転カム61の底面617がカバー65の座面657によって押圧される。これにより、回転カム61およびスライドカム62がケース本体641内の初期位置まで押し込まれ、ケース本体641の底面6415とスライドカム62のスプリングガイド穴6271の底面62711との間でコイルスプリング63がプリロードされる。
また、カバー65の中央領域には、ペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42の外径R1よりも大きな内径R2を有する貫通穴653が形成されている。組み立てられた第一のダンパ6において、ケース本体641の軸心Oは、この貫通穴653から、回転カム61の内部を介して、ケース本体641の底面6415の貫通穴6413を通過する(図4(C)参照)。ペダルピボットピン4はその他方の端面412側から、この貫通穴653に挿入され、回転カム61内部を通過してケース本体641の底面6415の貫通穴6413から突き出す。
図7(A)、(B)および(C)は、回転カム61の正面図、左側面図および右側面図であり、図7(D)は、図7(C)のF−F断面図であり、図7(E)は、ピッチ円615上におけるカム面612の輪郭形状を模式的に示した図である。
図示するように、回転カム61は、小径部のカムガイド部613と大径部のカム部610とが一体的に形成された段付き円筒形状を有している。カムガイド部613は、スライドカム62の内径ガイドとしてスライドカム62内に挿入される。カム部610は、スライドカム62の傾斜カム面621がスライドする傾斜カム面611を有する。
回転カム61の内部には、一方の端面616側から他方の端面(底面)617側に向けて、カバー65の貫通穴653を通過したペダルピボットピン4が挿入される。回転カム61の内壁面614には、ペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42の二面幅t1に応じた二面幅T1で対向する二面の平坦面618が形成されている。回転カム61内部にペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42が挿入されると、平坦面618とペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42の平坦面423との接触により、ペダルピボットピン4の回転力が回転カム61に伝達される。このため、アクセルペダル21の操作に伴うペダルピボットピン4の軸心O周り方向の回転に連動して、回転カム61も、その傾斜カム面611とスライドカム62の傾斜カム面621との間等で摩擦抵抗力を生じさせながら軸心O周り方向に回転する。
本実施の形態では、ペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42の外周面421を二面取りし、回転カム61の内壁面614に、対向する二面の平坦面618を形成しているが、必ずしも、このようにする必要はない。ペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42の外周面421および回転カム61の内壁面614に、互いに干渉する面が含まれていればよい。例えば、ペダルピボットピン4の第一のダンパ連結部42の断面形状および回転カム61の内壁の輪郭形状が、ともに多角形であってもよい。
カム部610のカム面612(カムガイド部613側の面)は、軸心O周りのピッチ円615上で、軸心O方向に凹凸を周期的に繰り返す。具体的には、このカム面612には、軸心O周りにほぼ等角度間隔で、ピッチ円615に対して所定の角度θで傾斜した3か所の傾斜カム面611が形成されており、さらに、隣り合う傾斜カム面611の間に、それぞれ、スライドカム62の傾斜カム面621の初期位置を定めるための段差面619が形成されている。
図8(A)、(B)および(C)は、スライドカム62の正面図、背面図および側面図であり、図8(D)は、図8(A)のG−G断面図であり、図8(E)は、ピッチ円625上におけるカム面622の輪郭形状を模式的に示した図である。
スライドカム62は、回転カム61のカムガイド部613がスライド可能に挿入される円筒形のカム部620と、カム部620の軸心Oに沿ってカム部620の外周面624に形成された凸部623と、を備えている。
カム部620の内周には、カム部620の一方の端面(底面)626側に大径部のスプリングガイド穴6271を有する段付き穴627が形成されている。このスプリングガイド穴6271は、コイルスプリング63の一方の端部631を受けるために用いられる。
カム部620のカム面(他方の端面)622は、軸心O周りのピッチ円625上で、軸心O方向に凹凸を周期的に繰り返す。具体的には、このカム面622には、軸心O周りにほぼ等角度間隔で、ピッチ円625に対して所定の角度θで傾斜した3か所の傾斜カム面621が形成され、さらに、この傾斜カム面621毎に、傾斜カム面621に続く平坦面628と、回転カム61のカム面612内の段差面619に接触する傾斜面629と、が形成されている。
カム部620のカム面622と回転カム61のカム面612とを向かい合わせた状態でカム部620の内部に回転カム61のカムガイド部613を挿入すると、回転カム61のカムガイド部613の先端616がカム部620の底面626側から突き出す。カム部620の底面626側から突き出したカムガイド部613にコイルスプリング63を挿入し、コイルスプリング63の一方の端部631をカム部620のスプリングガイド穴6271に収容する。このようにして組み立てられたコイルスプリング63、スライドカム62および回転カム61を、スライドカム62の凸部623をケース本体641の溝6419に位置合わせしてから、コイルスプリング63の他方の端部632からケース本体641の開口部6414に収容する。
コイルスプリング63の自由長さL0は、ケース本体641の底面6415からスライドカム62のスプリングガイド穴6271の底面62711までの距離よりも長いため、この状態で、ケース本体641の開口部6414にカバー65がねじ込まれると、ケース本体641の底面6415とスライドカム62のスプリングガイド穴6271の底面62711との間でコイルスプリング63がプリロードされる。これにより、スライドカム62の傾斜カム面621を回転カム61の傾斜カム面611に押し当てる方向にスライドカム62が付勢され、それに伴う回転カム61の回転により、スライドカム62のカム面622内の各傾斜面629と回転カム61のカム面612内の段差面619とが接触する。この位置が、回転カム61の傾斜カム面611に対する、スライドカム62の傾斜カム面621の初期位置となる。
なお、ケース本体641内において、コイルスプリング63の一方の端部631がスライドカム62のスプリングガイド穴6271の底面62711に接触し、他方の端部632ケース本体641の底面6415に接触するため(図4(C)参照)、コイルスプリング63の両端部631、632を研磨加工済みのクローズドエンドとして、このときのコイルスプリング63の両端部631、632の据わりをよくすることが好ましい。
第二のダンパ7は、回転カム71の内壁構造が異なる以外、第一のダンパ6と同様な構成を有しているため、ここでは、回転カム71についてのみ説明する。なお、第二のダンパ7の回転カム71以外の構成については第一のダンパ6と同じ符号を付すこととする。
図9(A)、(B)および(C)は、回転カム71の正面図、左側面図および右側面図であり、図9(D)は、図9(C)のH−H断面図である。
図示するように、回転カム71は、第一のダンパ6の回転カム61と同様、小径部のカムガイド部713と大径部のカム部710とが一体的に形成された段付き円筒形状を有している。カムガイド部713は、スライドカム62の内径ガイドとしてスライドカム62内に挿入される。カム部710は、スライドカム62の傾斜カム面621がスライドする傾斜カム面711を有する。
回転カム71の内部には、一方の端面717側から他方の端面716側に向けて、ケース本体641の開口部6414にはめ込まれたカバー65の貫通穴653を通過したペダルピボットピン4の第二のダンパ連結部41が挿入される。回転カム71の内壁面714は、軸心Oを挟んで対向する2つの凸部718を有している。これらの凸部718の表面には、それぞれ、軸心O方向に沿った平坦面7181が含まれており、これらの平坦面7181は、ペダルピボットピン4の第二のダンパ連結部41の二面幅t2に応じた間隔T2だけ離れている。ペダルピボットピン4の第二のダンパ連結部41は、これらの凸部718の間に収容される。2つの凸部71の平坦面7181は、それぞれ、ペダルピボットピン4がその軸心O周りに所定方向αに所定角度回転したタイミングで、ペダルピボットピン4の第二のダンパ連結部41のいずれか一方の平坦面413に接触し、ペダルピボットピン4の回転力が回転カム71に伝達される。これにより、回転カム71も、へダルピボットポン4の回転に連動して軸心O周り方向の回転を開始する。
このような構成により、本実施の形態に係る電気自動車用アクセルペダルユニット1によれば、以下に示すように、アクセルペダル21の踏み込み中、ドライバーの足に適度な負荷を与えつつ、アクセルペダル21が所定位置まで踏み込まれたタイミング(ペダルピボットピン4がその軸心O周りに所定方向αに所定角度回転したタイミング)で、ドライバーの足にかかる負荷を、触感により検知可能な程度の大きさで、急激に大きくすることができる。
図10(A)、(B)および(C)は、第一のダンパ6および第二のダンパ7の回転制動開始タイミングを説明するための図である。
図10(A)に示すように、アクセルペダル21が初期位置(踏み込み無しの状態における位置)から踏み込まれると、ペダルピボットピン4は、アクセルペダルアーム2の揺動に連動して、軸心O周りの所定方向αへの回転を開始する。このとき、第一のダンパ6内においては、第一のダンパ連結部42の各平坦面423が、回転カム61の対向平坦面618と接触し、回転カム61を軸心O周りの所定方向αへ回転させ始める。これにより、ペダルピボットピン4の軸心O周りの回転が制動され、アクセルペダル21を踏み込むドライバーの足に適度な負荷が与えられる。なお、このとき、第二のダンパ7においては、第二のダンパ連結部41の平坦面413と回転カム71の対向平坦面7181とは接触していない。
図10(B)に示すように、電気自動車の電費悪化直前の所定の位置までアクセルペダル21が踏み込まれると(つまり、ペダルピボットピン4が、図10(A)に示す初期位置から軸心周りの所定方向αに所定角度回転すると)、第二のダンパ7内においては、第二のダンパ連結部41の各平坦面413が、回転カム71の対向平坦面7181と接触し、回転カム71を軸心O周りの所定方向αへ回転させ始める。これにより、第二のダンパ7がペダルピボットピン4の軸心O周りの所定方向αの回転を制動し始めるため、アクセルペダル21を踏み込むドライバーの足にかかる負荷が、その分、急激に大きくなる。このため、ドライバーは、電気自動車の運転中、アクセルペダル21の踏み込み操作感の変化を、電気自動車の低電費走行を促すシグナルとして検知することができる。
図10(C)に示すように、さらにアクセルペダル21が踏み込まれると、第二のダンパ7内においては、第二のダンパ連結部41の各平坦面413と回転カム71の対向平坦面7181との接触により、回転カム71が、軸心O周りの所定方向αにさらに回転する。これにより、アクセルペダル21を踏み込むドライバーの足にかかる負荷が、急激な増加後に、さらに徐々に大きくなる。このため、ドライバーは、インスツルパネル上のメータから得られる視覚情報の変化を絶えず気にしていなくても、アクセルペダル21の踏み込み操作により、電気自動車の電費悪化を直感的に把握することができる。
以上説明したとおり、本実施の形態に係る電気自動車用アクセルペダルユニット1によれば、アクセルペダルアーム21を保持するペダルピボットピン4に2つのダンパ6、7が連結され、これら2つのダンパ6、7のうち、一方のダンパ6は、ペダルピボットピン4の回転とともにペダルピボットピン4の回転制動を開始し、他方のダンパ7は、一方のダンパ6よりも遅れて、電気自動車の電費が悪化するタイミングでペダルピボットピン4の回転制動を開始する。このため、アクセルペダル21の踏み込み中、ドライバーの足に適度な負荷を与えつつ、電気自動車の電費が悪化する所定の位置までアクセルペダル21が踏み込まれたタイミングで、ドライバーの足にかかる負荷を、触感により検知可能な程度の大きさで急激に重くすることができる。したがって、電気自動車の運転中、ドライバーは、アクセルペダル21の踏み込み操作感の急激な変化を、電気自動車の低電費走行を促すシグナルとして検知することができる。
1:電気自動車用アクセルペダルユニット、 2:アクセルペダルアーム、 3:スプリング、 4:ペダルピボットピン、 5:ペダルブラケット、 6:第一のダンパ、 7:第二のダンパ、 8:ボルト、 9:ナット、 10:止め輪、 21:アクセルペダル、 41:第二のダンパ連結部、 42:第一のダンパ連結部、 43:ペダルアーム固定部、 51:底板、 52〜54:側板、 61:回転カム、 62:スライドカム、 63:コイルスプリング、 64:ケース、 65:カバー、 412:ペダルピボットピンの端面、 413,423:平坦面、 414:溝、 422,432:ペダルピボットピンの段差面、 521:ピン支持穴、 531:ピン挿入穴、 610:カム部、 611:傾斜カム面、 612:カム面、 613:カムガイド部、 614:回転カムの内壁面、 615:ピッチ円、 616,617:回転カムの端面、 618:回転カム内壁の平坦面、 619:段差面、 620:カム部、 621:傾斜カム面、 622:カム面、 623:凸部、 624:カム部の外周面、 625:ピッチ円、 626:カム部の底面、 627:段付き穴、 628:平坦面、 629:傾斜面、 631,632:コイルスプリングの端部、 641:ケース本体、 642:フランジ部、 651:カバーの外周面、 652:ネジ部、 、653:貫通穴、 654:カバーの表面、 655:カバーの裏面、 656:六角穴、 657:回転カム用の座面、 718:回転カム内壁の凸部、 6410A,6410B:ケース本体の両端面、 6411:溶着用凹部、 6412:ケース本体の外周面、 6413:貫通穴、 6414:ケース本体の開口部、 6415:ケース本体の底面、 6416:ネジ部、 6417:スプリングガイド部、 6418:ケース本体の内周面、 6419:溝、 6421:ボルト挿入穴、 6271:スプリングガイド穴、 7181:平坦面

Claims (1)

  1. 一方の端部にアクセルペダルが固定されたアクセルペダルアームと、
    一方の端部に前記アクセルペダルアームが固定されたペダルピボットピンと、
    電気自動車の車体に固定され、前記ペダルピボットピンを当該ペダルピボットピンの軸心周りに回転可能に保持するペダルブラケットと、
    前記アクセルペダルアームおよび前記ペダルブラケットに両端部が固定され、前記ペダルピボットピンの軸心周りに回転した前記アクセルペダルアームを初期位置に復帰させるスプリングと、
    前記アクセルペダルの踏み込み操作に伴う前記ペダルピボットピンの前記軸心周りの所定方向の回転を制動する第一および第二のダンパと、を備え、
    前記第一および第二のダンパは、それぞれ、
    前記軸心の周りに所定の角度間隔で配置された複数の傾斜カム面を有し、前記ペダルピボットピンが挿入され、前記ペダルピボットピンの回転に連動して前記軸心周りに回転する円筒状の回転カムと、
    前記軸心の周りに所定の角度間隔で配置され、前記回転カムの前記軸心周りの回転によって当該回転カムの傾斜カム面とすべり接触する複数の傾斜カム面を有し、当該傾斜カム面と前記回転カムの傾斜カム面とのすべり接触によって、前記軸心に沿った方向にスライドするスライドカムと、
    前記スライドカムの傾斜カム面を前記回転カムの傾斜カム面に押し当てる方向に、前記スライドカムを付勢するコイルスプリングと、
    前記回転カム、前記スライドカムおよび前記コイルスプリングを収容し、前記ペダルブラケットに固定されたケースと、を備え、
    前記ペダルピボットピンは、
    前記第一のダンパの回転カム内に位置する平行な二面の平坦面が形成された第一のダンパ連結部と、前記第二のダンパの回転カム内に位置する平行な二面の平坦面が形成された第二のダンパ連結部と、を同心に有し、
    前記第一のダンパの回転カムの内壁には、前記第一のダンパ連結部の各平坦面に対向するように所定の二面幅で対向し、前記所定方向への前記ペダルピボットピンの回転開始とともに前記第一のダンパ連結部の各平坦面に接触する二面の平坦面が形成されており、
    前記第二のダンパの回転カムの内壁には、前記第二のダンパ連結部の各平坦面に向かって突き出し、前記電気自動車の電費が所定のレベルに低下する所定角度、前記ペダルピボットピンが前記所定方向に回転したタイミングで前記第二のダンパ連結部の各平坦面に接触する平坦面を有する凸部が形成されており、
    前記第一のダンパの回転カムは、前記所定方向への前記ペダルピボットピンの回転開始とともに、前記ペダルピボットピンの回転に連動した前記軸周りの回転を開始して、当該第一のダンパのスライドカムとの間の前記傾斜カム面同士のすべり接触によって、前記ペダルピボットピンの回転を妨げるトルクを発生し、
    前記第二のダンパの回転カムは、前記電気自動車の電費が所定のレベルに低下する所定角度、前記ペダルピボットピンが前記所定方向に回転したタイミングで、前記ペダルピボットピンの回転に連動した前記軸周りの回転を開始し、当該第二のダンパのスライドカムとの間の前記傾斜カム面同士のすべり接触によって、前記ペダルピボットピンの回転を妨げるトルクを発生する
    ことを特徴とする電気自動車用アクセルペダルユニット。
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