JP2013202927A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の画像形成装置は、カラー印刷を行った場合の画素値の変換は固定のため、現像剤の消費量を減らすと画像形成結果における文字が判別し難くなった。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、残量の少ない色を示す残量情報LTCを検知する現像剤残量検知部6と、画像データ4aに含まれる各オブジェクトにおける各色の濃さを示す第1の画素値Xを、オブジェクトの種類αと残量情報LTCとに基づいて、現像剤の各色の使用量を示す第2の画素値Yに変換し、変換された前記第2の画素値Yに対応する現像剤の使用量により、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクトについて、画像を形成するようにしている。これにより、現像剤の残量の少ない色が検知された場合にも、現像剤の使用量を削減しつつ、画像の色相が極端に変化せず、文字の色の濃さを極端に下げずに、文字の可読性を継続されるといった効果がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、現像剤の残量が少なくなったときに、現像剤の使用量を削減して画像処理を行う画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、文字等を表現する文字オブジェクトと、階調性のある中間調の画像を表現する画像オブジェクトと、を含むイメージデータから、文字、画像といったオブジェクトの種類に応じて、画素値を変換するテーブルを切り替えて、印刷用データを得る画像形成方法及び画像形成装置が知られている。
特開平10−44532号公報
しかしながら、従来の画像形成方法及び画像形成装置では、次の(a)、(b)のような課題があった。
(a) カラー印刷を行った場合の画素値の変換テーブルは固定であるため、残量の少なくなった現像剤の使用量を減らすと、画像の色相が極端に変化して不自然な画像になる。
(b) カラー印刷を行った場合の画素値の変換テーブルは固定であるため、残量の少なくなった現像剤の使用量を減らすと、文字の濃度が極端に下がって文字を判別し難くなる。
本発明の画像形成方法は、種類と色の濃さとの情報とをそれぞれ有する複数のオブジェクトを含む画像データをメモリに格納するデータ格納処理と、前記メモリに格納された前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトと、前記複数のオブジェクトに対応する前記各色の濃さを示す第1の画素値を含む前記複数のオブジェクトの前記種類と、を抽出するオブジェクト抽出処理と、画像形成用の複数色の現像剤のうちの残量の少ない色を示す残量情報を求め、前記残量情報と前記オブジェクトの前記種類とに基づいて、前記第1の画素値を前記現像剤の前記各色の使用量を示す第2の画素値に変換するための画素値変換マトリックスを作成するマトリックス作成処理と、前記画素値変換マトリックスに基づき、前記現像剤の前記各色の前記第1の画素値を前記第2の画素値にそれぞれ変換する画素値変換処理と、前記画素値変換処理により変換された前記第2の画素値に対応する前記現像剤の前記使用量により、前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトについて、画像を形成する画像形成処理と、を順次実行することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、種類と色の濃さの情報とをそれぞれ有する複数のオブジェクトを含む画像データを格納するメモリと、画像形成用の複数色の現像剤のうちの残量の少ない色を示す残量情報を検知して出力する現像剤残量検知部と、前記メモリに格納された前記画像データに含まれる前記各オブジェクトにおける前記各色の濃さを示す第1の画素値を、前記オブジェクトの前記種類と前記残量情報とに基づいて、前記各オブジェクト毎に、前記現像剤の前記各色の使用量を示す第2の画素値に変換する制御部と、前記制御部により変換された前記第2の画素値に対応する前記現像剤の前記使用量により、前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトについて、前記現像剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成方法及び画像形成装置によれば、画像データに含まれるオブジェクトの種類と、少ない現像剤の色を示す残量情報と、に基づいて、現像剤の使用量を調整して、画像、文字等を形成するようにしている。これにより、現像剤の残量の少ない色が検知された場合にも、現像剤の使用量を削減しつつ、画像の色相を極端に変化させず、且つ、文字の色の濃さを極端に下げないで、画像の色相を維持し、且つ、文字の可読性を損なうことなく、画像形成を継続することができるといった効果がある。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の概略の構成を示すブロック図である。 図2は図1中のメモリ4に格納された画像データ4aの例を示す図である。 図3は図1中のメモリ4に格納されたオブジェクト情報テーブル4b,4cの例を示す図である。 図4は図1中の画素値補正関数テーブル53aの例を示す図である。 図5は図1の画像形成処理を示すフローチャートである。 図6は図5中のステップS6の画素値変換マトリックス作成処理を示すフローチャートである。 図7は本発明の実施例2の画像形成装置の概略の構成を示すブロック図である。 図8は図7中の画素値補正関数テーブル53bの例を示す図である。 図9は図7中の画像前処理部3におけるRGB色空間からYCbCr色空間への画素値変換特性を示す図である。 図10は図7の画像形成処理を示すフローチャートである。 図11は図10中のステップS16の画素値変換マトリックス作成処理を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における画像形成装置の概略の構成を示すブロック図である。
本実施例1の画像形成装置は、例えば、複写機であり、スキャナ1と、受信部2と、画像前処理部3と、メモリ4と、制御部5と、現像剤残量検知部6と、画像形成部7と、から構成されている。
スキャナ1は、印刷物、書籍、写真等の原画の各色の画素値の色の濃さを電気信号Zに変換するものであり、この出力側には受信部2が接続されている。受信部2は、入力された電気信号Zを赤緑青(RGB)の色の立方体からなるRGB色空間で表現されたRGB画像データに変換して出力するインターフェースであり、この出力側には画像前処理部3が接続されている。
画像前処理部3は、入力されたRGB画像データを、輝度信号Yと2つの色信号Cb,CrからなるYCbCr色空間上で256階調により表現された画像データ4aに変換するものであり、この出力側にはメモリ4が接続されている。
メモリ4は、画像データ4a及びオブジェクト情報テーブル4b,4c等を一時的に記憶するものであり、このメモリ4には、制御部5が接続されている。
制御部5は、メモリ4、現像剤残量検知部6、及び画像形成部7と接続されている。制御部5は、現像剤残量検知部6の出力結果と、メモリ4に格納されている画像データ4aの解析結果に基づいて、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクトの各色の濃さを示す第1の画素値Xを、現像剤の各色の使用量を示す第2の画素値Yに変換するものである。この制御部5は、オブジェクト抽出部51と、コピー画像処理部52と、画素値変換マトリックス作成部53と、画素値変換部54と、を有し、中央処理装置(CPU)等から構成されている。
オブジェクト抽出部51は、画像前処理部3によりYCbCr色空間256階調に変換され、メモリ4に格納された画像データ4aを領域分離し、複数のオブジェクトを「画像オブジェクト」と「文字オブジェクト」との種類αに判別するものであり、このオブジェクト抽出部51には、コピー画像処理部52と画素値変換マトリックス作成部53とが接続されている。
コピー画像処理部52は、画像前処理部3でYCbCr色空間256階調に変換され、メモリ4に格納された画像データ4aを読み込み、オブジェクト抽出部51から入力される判別されたオブジェクトの種類αに応じて、複写(コピー)を行うに当たり最適な画像データ4aに調整し、再びメモリ4に書き込むものである。
現像剤残量検知部6は、画像形成装置に搭載されたシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色の現像剤タンク6c,6m,6y,6k内の各色の残量を検知し、残量の少ない現像剤の色を示す残量情報LTCをメモリ6aに保持するものであり、この出力側には、制御部5内の画素値変換マトリックス作成部53が接続されている。現像剤の残量検出の方法として、例えば、各色の現像剤タンク6c,6m,6y,6kにそれぞれ集積回路(IC)タグを埋め込み、未使用時の現像剤量から使用した現像剤の量を減算した値をICタグに上書き保存し、この現像剤量が所定値以下となったとき、その現像剤の色の情報を残量情報LTCとしてメモリ6aに記憶しておく方法等が考えられる。
画素値変換マトリックス作成部53は、オブジェクト抽出部51で抽出された画像データ4aに含まれるオブジェクト毎に、画素値変換マトリックスを作成し、作成した画素値変換マトリックスを、メモリ4内のオブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックス欄に格納するものである。
画素値変換部54は、メモリ4に格納されている画像データ4a及びオブジュクト情報テーブル4cを参照して、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクト毎に、各オブジェクトにおける各色の濃さを示す第1の画素値Xを、該当する画素値変換マトリックスに基づいて、現像剤の各色の使用量を示す第2の画素値Yに変換するものであり、複数のオブジェクト毎に変換された第2の画素値Yを画像形成部7へ出力する。
画像形成部7は、変換された第2の画素値Yに対応する現像剤の使用量により、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクトを紙等の記録媒体に印刷して、画像形成するものである。
図2は、図1中のメモリ4に格納された画像データ4aの例を示す図である。
図2に示されているように、画像データ4aは、CMYKの4色について256階調の値の何れかの値の第1の画素値Xの集合であるが、オブジェクト抽出部51により領域分離されて認識される。
画像データ4aとして、「AbcDef」及び「いろはに・・・ゑひもせすん」の文字からなる文字オブジェクト4a1,4a2と、ビルの一部が描かれた画像オブジェクト4a3及びビル、雲、靄等を含む風景が描かれた画像オブジェクト4a4から構成されている。図2の例から、文字オブジェクト4a1,4a2は、文字の輪郭と一定値の第1の画素値Xからなり、画像オブジェクト4a3,4a4は、形と複数値の第1の画素値Xからなることが判る。このことから、ヒトが情報を認識するという観点から考えると、文字オブジェクト4a1,4a2は、文字の輪郭を表す色の濃さが重要であり、画像オブジェクト4a3,4a4は、各色間の比率を表す色相や各色の濃さの変化を表すグラデーションが重要である。
図2において、各オブジェクトには、オブジェクト抽出部51で領域分離した結果が付記されており、領域4a1,4a2は、「テキスト」領域として抽出され、領域4a3,4a4は、「画像」領域として抽出されている。又、識別のために、各オブジェクト4a1,4a2,4a3及び4a4には、識別番号としてオブジェクトIDi(但し、i=1,2,3,4)がそれぞれ付与されている。オブジェクト抽出結果は、オブジェクト情報テーブル4b,4cの形式でメモリ4内に格納される。
図3(a)、(b)は、図1中のメモリ4に格納されたオブジェクト情報テーブル4b,4cの例を示す図である。
オブジェクト情報テーブル4bは、座標値の欄とオブジェクトIDの欄を有し、画像データ4a内の座標値と、この座標値が属している領域分割された複数のオブジェクトに付与されているオブジェクトIDとが対応付けられている。ここでは、どのオブジェクトにも属さない画素のオブジェクトIDを0とする。図3に示された例では、どのオブジェクトにも属さない座標値(0,0)、(0,1)、(0,2)に対応するオブジェクトIDは、0となる。又、座標値(551,1023)、(2015,2022)、(1321,2800)に対応するオブジェクトIDが、それぞれ「2,3,4」である例が図3に示されている。
オブジェクト情報テーブル4cは、オブジェクトIDの欄、種類αの欄及び画素値変換マトリックスの欄を有しており、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクト4a1〜4a4の各オブジェクトIDに対応するオブジェクトの種類α及び画素値変換マトリックスを格納するテーブルである。オブジュクトID=0に対する種類αは「none」であり、オブジュクトID=1,2に対しては「テキスト」(文字)であり、オブジェクトID=3,4に対しては「画像」である。画素値変換マトリックスの欄に格納される画素値変換マトリックスについては、後述する。
図4は、図1中の画素値補正関数テーブル53aの例を示す図である。
横方向のx軸は、0〜255の範囲の第1の画素値X、縦方向のy軸には、0〜255の範囲の第2の画素値Yが記載されている。画素値変換マトリックス作成部53内に格納された3種類の傾き係数を適用した画素値補正関数テーブル53aのうち特定の色、例えば、シアン(c)のテーブルが図4に示されている。各色について、256階調の階調を持つため、x軸及びy軸の画素値の範囲は、0〜255である。
図4において、無補正関数53a0は、xy座標の原点(0,0)と(255,255)を通る傾き1の直線であり、第1の画素値Xと第2の画素値Yとは等しい。低濃度補正関数53a1は、xy座標の原点(0,0)と(255,255/m)を通る傾き係数1/mの直線であり、低濃度補正関数53a1による第2の画素値Yを見たとき、無補正関数53a0による第2の画素値Yより小さい。中濃度補正関数53a2は、xy座標の原点(0,0)と(255,255/n)を通る傾き係数1/nの直線であり、中濃度補正関数53a2による第2の画素値Yを見たとき、無補正関数53a0による第2の画素値Yより小さいが、低濃度補正関数53a1による第2の画素値Yより大きい。即ち、m,nは1より大きく、m>nとなる値を持つ。
(実施例1の動作)
(I)画像形成装置全体の動作と、(II)画素値変換マトリックスの作成方法と、(III)画像形成方法と、に分けて説明する。
(I) 画像形成装置全体の動作
図2〜図4を参照しつつ、図1の画像形成装置の全体の動作を説明する。
図1において、スキャナ1は、印刷物、書類、写真等の原画を読み取り電気信号Zに変換して、受信部2へ出力する。受信部2は、入力された電気信号ZをRGB色空間で表現された画像データに変換して、画像前処理部3へ出力する。画像前処理部3は、入力されたRGB画像データをYCbCr色空間256階調で表現された画像データ4aへ変換し、メモリ4に一時格納する。
オブジュクト抽出部51は、メモリ4に格納された画像データ4aを領域分離し、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクト4a1〜4a4を、「画像オブジェクト」と「文字オブジェクト」とに判別し、メモリ4内の図3に示されたオブジェクト情報テーブル4b,4cに、座標値、オブジェクトID、種類αを格納する。この時点では、オブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックス欄は空欄である。
コピー画像処理部52は、メモリ4に格納された画像データ4aを読み込み、オブジェクト抽出部51から入力される判別されたオブジェクトの種類αに応じて、コピーを行うに当たり最適な画像に調整し、再びメモリ4に書き込む。具体的には、文字強調、デスクリーニング、コントラスト調整、ユーザ色調整といった一般的なコピー画像処理を行う。そして、最後にCMYK色空間256階調で表現される画像データ4aに変換し、メモリ4に上書き保存する。尚、この時、文字強調及びデスクリーニングを行うために、画像データ4aを文字領域と画像領域に分離する必要があるが、ここではオブジェクト抽出部51でオブジェクト抽出した結果を用いる。
画素値変換マトリックス部53は、現像剤残量検知部6が出力する残量情報LTCと、オブジェクト情報テーブル4cに格納されたオブジェクトの種類αと、に基づいて、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクトのそれぞれに対し、図4に示された画素値補正関数テーブル53a中の3本の補正関数53a0,53a1,53a2を選択して、画素値変換マトリックスを作成する。作成された画素値変換マトリックスは、図3に示されたオブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックス欄に格納される。
画素値変換部54は、メモリ4に格納されている画像データ4aと、オブジェクト情報テーブル4cからオブジュクトIDと、画素値マトリックスを読み出して、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクト毎に、各色の第1の画素値Xを画素値変換マトリックスに基づき、各色の現像剤の使用量を示す第2の画素値Yに変換して、画像形成部7へ出力する。
画像形成部7内の2値化処理7aは、画素値変換部54で画素値変換された画像データをラインディザ、誤差拡散といった手法による2値化処理を行い、2値化処理された画像データをプリンタエンジン7bにより紙等の記録媒体に印刷を行う。
(II) 画素値変換マトリックスの作成方法
図2〜図4を参照しつつ、図1中の画素値変換マトリックス作成部53における画素値変換マトリックスの作成方法を説明する。
画素値変換マトリックス|A|は、画像データ4aに含まれる複数のオブジェクトの各色の濃さを示す第1の画素値Xを現像剤の各色の使用量を示す第2の画素値Yに変換するマトリックスであり、オブジェクト抽出部51で判断されたオブジェクトの種類αと現像剤残量検知部6で検知された残量情報LTCと、を基に作成されるマトリックスである。
具体的な画素値変換マトリックスは、4行、4列の行列式で構成され、行列式内の各要素Aij(但し、i=1,2,3,4、j=1,2,3,4)は、i≠jの要素Aij=0であり、
i=jの要素(対角線上の要素)A11,A22,A33,A44は、それぞれCMYKの色毎の4つの変換係数Ac,Am,Ay,Akである。即ち、画素値変換マトリックスは、次の行列式(1)で表される。
Figure 2013202927

更に、式(1)による行列式により、各色の第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)を、変換後の各色の第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)に変換する画素値変換式は、行列の積を表す次の式(2)で表される。
Figure 2013202927

式(2)から判るように、各色の第1の画素値Xと第2の画素値との関係は、Yc=Ac×Xc、Ym=Am×Xm、Yy=Ay×Xy、Yk=Ak×Xkであり、各色の第1の入力画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)が、式(1)に示された4×4の画素値変換マトリックス|A|により、各色の現像剤の使用量を示す第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)に変換される。尚、画素値変換マトリックス作成部53は、3種類の傾き係数の画素値補正関数を予め格納しておく図4の画素値補正関数テーブル53aを有している。
画素値変換マトリックスの作成方法は、オブジェクト抽出部51で抽出されたオブジェクトの種類αと現像剤残量検知部6で検知された現像剤残量情報LTCとを基に、予めテーブル53aに記憶されている3種類の画素値補正関数53a0,53a1,53a2のうち1つをCMYKの色毎に選択し、選択した画素値補正関数53a0,53a1,53a2のそれぞれの傾き係数1,1/m,1/nを、式(1)中の変換係数(Ac,Am,Ay,Ak)に代入し、画素値変換マトリックス|A|を作成する。
先ず、現像剤残量検知部6で検知された現像剤残量情報LTCより、残量の少ない現像剤の色である少量現像剤色が存在しない場合は、画素値変換をする必要がないため、傾き係数1の無補正関数53a0を全色に適用する。即ち、変換係数(Ac,Am,Ay,Ak)として(1,1,1,1)を適用する。このときの画素値変換マトリックス|A|は、次の行列式(3)で与えられる。
Figure 2013202927

次に、現像剤残量検知部6で検知された現像剤残量情報LTCより、少量現像剤色が存在する場合は、オブジェクト抽出部51で抽出されたオブジェクトの種類αに応じて傾き係数を選択する。オブジェクトの種類αが「画像」である場合、少量現像剤色に対応する現像剤色には低濃度画素値補正関数53a1を表現する傾き係数1/mを、その他の現像剤色に対応する現像剤色には中濃度画素値補正関数53a2を表現する傾き係数1/nを選択する。
例えば、少量現像剤色がシアン(C)である場合の「画像」オブジェクト4a3,4a4の変換係数は、(Ac,Am,Ay,Ak)=(1/m,1/n,1/n,1/n)となるので、このときの画素値変換マトリックス|A|は、次の行列式(4)となる。
Figure 2013202927

オブジェクトの種類αが「文字」である場合、少量現像剤色に対応する色成分には傾き係数1/mの低濃度補正関数53a1を、その他の現像剤色に対応する色成分には傾き係数1の無補正関数53a0を選択する。例えば、少量現像剤がシアンである場合の文字オブジェクトの変換係数は(Ac,Am,Ay,Ak)=(1/m,1,1,1)となるので、このときの画素値変換マトリックス|A|は、次の行列式(5)となる。
Figure 2013202927

少量現像剤色が存在しないときは、現像剤量を抑制する必要がないので、式(3)の画素値変換マトリックス|A|が式(2)に適用され、画素値の変換を行われない。一方、少量現像剤色が存在するときは、画像オブジェクト4a3,4a4においては、式(4)の画素値変換マトリックス|A|が式(2)に適用され、少量現像剤色に対応する色の現像剤の使用量を少なく、その他の現像剤色に対応する色成分の濃度もやや薄くすることで、少量現像剤の使用量を抑制しつつ画像の色相が極端に変化しないようにできる。又、少量現像剤色が存在するとき、文字オブジェクト4a1,4a2においては、式(5)の画素値変換マトリックス|A|が式(2)に適用され、少量現像剤色に対応する色の現像剤の使用量を少なくし、その他の色の現像剤に対応する色の画素値変換を行わないことで、少量現像剤の使用量を抑制しつつ、色の濃さの差を極端に下げないことでテキストの可読性を維持することができる。
(III) 画像形成方法
図5は、図1の画像形成装置における画像形成処理を示すフローチャートである。
図1〜図4を参照しつつ、図5に基づき、本実施例1の画像形成方法を説明する。
処理が開始されると、ステップS1において、受信部2は、スキャナ1が読み取ったRGB色空間で表現された画像データを受信すると、ステップS2へ進む。ステップS2において、画像前処理部3は、受信したRGB画像データをYCBCr色空間256階調で表現される画像に変換し、変換したYCBCr色空間256階調で表現された画像データ4aをメモリ4に格納し、ステップS3へ進む。
ステップS3において、オブジェクト抽出部51は、画像前処理部3にてYCBCr変換色空間256階調で表現された画像データ4aを領域分離し、各画素を「文字」、「画像」の2種類のオブジェクトに判別する。判別結果は、各オブジェクトにオブジェクトIDが付与され、オブジェクト情報テーブル4b,4cに格納し、ステップS4へ進む。尚、この時点ではオブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックス|A|の欄には未だ何も格納しない。
ステップS4において、コピー画像処理部52は、画像前処理部3にてYCbCr色空間256階調で表現された画像に、コピーを行うに当たり最適な画像処理を施す。具体的には、文字強調、デスクリーニング、コントラスト調整、ユーザ色調整といった一般的な画像処理を行い、最後にCMYK色空間上に256階調で表現される画像データ4aに変換し、ステップS5へ進む。ステップS5において、画素値変換マトリックス作成部53は、変数i(但し、i=1,2,3・・)を宣言し、変数iに1をセットし、ステップS6へ進む。
ステップS6において、画素値直変換マトリックス作成部53は、オブジェクトIDiが指し示すオブジェクトに対する画素値変換マトリックスを作成し、作成した画素値変換マトリックス|A|をオブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックスの欄に格納し、ステップS7へ進む。
ステップS7において、変数iに1をインクリメントし、ステップS8へ進む。ステップS8において、変数iがオブジェクト抽出部51で抽出されたオブジェクトの合計数より大きいか否かの判断を行い、大きい場合(Y)は、ステップS9へ進み、そうではない場合(N)は、ステップS6へ戻る。
ステップS9において、画素値変換部54は、コピー画像処理部52で処理されてCMYK色空間256階調で表現された画像データ4aに含まれる複数のオブジェクト4a1〜4a4に対し、オブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックス欄に格納された画素値変換マトリックス|A|を適用し、式(2)により各オブジュクト内の第1の画素値Xを第2の画素値Yに変換し、ステップS10へ進む。具体的には、コピー画像処理部52で処理された画像データ4aに対し、全座標を走査してオブジェクト情報テーブル4b,4c内に対応付けられたオブジェクトIDを参照し、オブジェクト情報テーブル4b,4c内のオブジェクトIDに対応付けられた画素値変換マトリックス|A|を参照して画素値変換を行う。
ステップS10において、画像形成部7は、画素値変換部54で作成した画素値変換後のCMYK色空間多値の画像データを2値化し、ステップS11へ進む。2値化の方法は、ラインディザ、誤差拡散のいずれかを採用する。ステップS11において、画像形成部7は、ステップS10で2値化された画像データを、プリンタエンジン7bを通して紙等の用紙に画像形成して、処理を終了する。
図6は、図5中のステップS6の画素値変換マトリックス作成処理を示すフローチャートである。
図5中のステップ5の処理が終了すると、ステップS6の処理が開始され、図6中のステップS61へ進む。ステップS61において、現像剤残量検知部6は、現像剤残量情報LTCを取得し、ステップS62へ進む。ここで、現像剤残量が所定値以下の現像剤色を少量現像剤色であると判断する。現像剤残量情報LTCは、少量現像剤色と判断されるとシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)が書き込まれている。例えば、変数LTC=‘CY’であれば、シアン(C)とイエロー(Y)が少量現像剤色となる。
ステップS62において、画素値変換マトリックス作成部53は、少量現像剤が存在するかどうか判断する。即ち、現像剤残量情報LTCに文字が代入されているかどうか判断し、代入されていれば少量現像剤が存在すると判断する。少量現像剤が存在すれば(Y)、ステップS64へ進む。少量現像剤が存在しなければ(N)、ステップS63へ進む。
ステップS63において、画素値変換マトリックス作成部53は、全色の変換係数に無補正関数53a0を選択して式(3)の画像値変換マトリックス|A|を作成する。即ち、画像値変換マトリックス|A|を構成する変換係数(Ac,Am,Ay,Ak)として(1,1,1,1)選択して、式(3)の画素値変換マトリックスを作成し、ステップS67へ進む。
ステップS64において、画素値変換テーブル作成部53は、現在注目しているオブジェクトIDi(ID1,ID2,ID3,ID4)のオブジェクトの種類αが文字であるかどうか判断し、オブジェクトの種類αが文字であれば(Y)、ステップS66へ進み、オブジェクトの種類αが文字でなければ(N)、ステップS65へ進む。
ステップS65において、画素値変換マトリックス作成部53は、ステップS61で取得した現像剤残量情報LTCに基づき、少量現像剤色に対応する色には低濃度補正関数53a1を選択し、その他の色には中濃度補正関数53a2を選択して画像変換マトリックス|A|を作成する。例えば、LTC='CY'の場合、画像変換テーブルを構成する変換係数(Ac,Am,Ay,Ak)として(1/m,1/n,1/m,1/n)を選択して、式(4)のような画素値変換マトリックス|A|を作成し、ステップS67へ進む。
ステップS66において、画素値変換テーブル作成部53は、ステップS61で取得した現像剤残量情報LTCに基づき、少量現像剤色に対応する色には低濃度変換テーブル81aを選択し、その他の色には無補正関数53a0を選択して画像値変換マトリックス|A|を作成する。例えば、LTC=‘CY'の場合、画像値変換マトリックス|A|を構成する変換係数(Ac,Am,Ay,Ak)として(1/m,1,1/m,1)を選択して、式(5)のような画素値変換マトリックス|A|を作成し、ステップS67へ進む。
ステップS67において、ステップS64〜S66において作成した画素値変換マトリックス|A|をメモリ4内のオブジェクト情報テーブル4cの各オブジェクトIDに対応する画素値変換マトリックスの欄にセットし、図6の処理を終了し、図5中のステップS7へ進む。その後、上述したように、ステップS7〜S11の処理において、画素値変換マトリックス|A|による式(2)の画素値変換が実行された各色の現像剤量により記録媒体への画像形成が行われ、処理が終了する。
(実施例1の効果)
本実施例1の画像形成方法及び画像形成装置によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 画像形成装置は、オブジェクト抽出部51と、現像剤残量検知部6と、画素値変換マトリックス作成部53とを備え、現像剤のうちの残量の少ない色が検出されたときに、画像オブジェクトに対しては、残量の少ない色の現像剤の使用量を削減すると共に、それ以外の色の現像剤の使用量もやや削減すようにしている。これにより、残量の少ない色の現像剤の使用量を削減しつつ画像の色相が極端に変化しないようにできる。
(b) 画像形成装置は、オブジェクト抽出部51と、現像剤残量検知部6と、画素値変換マトリックス作成部53とを備え、現像剤のうちの残量の少ない色が検出されたときに、文字オブジェクトに対しては、残量の少ない色の現像剤の使用量減らすとともに、それ以外の色の画素値変換を行わないようにしている。これにより、残量の少ない色の現像剤の使用量を削減しつつ、文字の濃度を極端に下げないことで、テキストの可読性を維持することができる。
(実施例2の構成)
図7は、本発明の実施例2における画像形成装置の概略の構成を示すブロック図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置とは異なる制御部5Aと、実施例1と同様の構成のスキャナ1、受信部2、画像前処理部3、メモリ4、現像剤残量検知部6及び画像形成部7と、から構成されている。
実施例2の制御部5Aは、実施例1の画素値変換マトリックス作成部53とは構成の異なる画素値変換マトリックス作成部53Aと、実施例1と同様の構成のオブジェクト抽出部51、コピー画像処理部52及び画素値変換部54と、から構成されている。
実施例2の画素値変換マトリックス作成部53Aは、実施例1の画素値補正関数テーブル53aに代えて、実施例1とは異なる画素値補正関数テーブル53bが格納されている。その他の構成は、実施例1の構成と同様である。
図8は、図7中の画素値補正関数テーブル53bの例を示す図である。
横方向のx軸は、0〜255の範囲の第1の画素値X、縦方向のy軸には、0〜255の範囲の第2の画素値Yが記載されている。画素値変換マトリックス作成部53A内に格納された3種類の傾き係数を適用した画素値補正関数テーブル53bのうち特定の色、例えば、シアン(c)のテーブルが図8に示されている。各色について、256階調の階調を持つため、x軸及びy軸の画素値の範囲は、0〜255である。
図8において、ガンマ変換関数53b0は、傾き係数1のガンマ変換関数のテーブルであり、xy座標の原点(0,0)と(255,255)を通る上に凸の曲線である。ガンマ変換関数f(X)は、次式(6)で表される。
f(X/255)=255×(X/255)1/γ (但し、γ>1) ・・・(6)
式(6)は、画像前処理後の画像を画像形成部の2値化(ディザイリング)特性及び現像剤の濃度特性から自然な色合いで画像形成できるように調整したγ値を設定したガンマ変換式である。
低濃度ガンマ変換関数53b1は、ガンマ変換関数53b0に傾き係数1/mを乗じたテーブルであり、XY座標の原点(0,0)と(255,255/m)を通る上に凸の曲線である。低濃度ガンマ変換関数53b1による第2の画素値Yを見たとき、ガンマ変換関数53b0による第2の画素値Yより小さい。中濃度ガンマ変換関数53b2は、ガンマ変換関数53b0に傾き係数1/nを乗じたテーブルであり、XY座標の原点(0,0)と(255,255/n)を通る上に凸の曲線である。中濃度ガンマ変換関数53b2による第2の画素値Yを見たとき、ガンマ変換関数53b0による第2の画素値Yより小さいが、低濃度ガンマ変換関数53b1による第2の画素値Yより大きい。即ち、m,nは1より大きく、m>nとなる値を持つ。
図9は、図7中の画像前処理部3におけるRGB色空間からYCbCr色空間への画素値変換特性を示す図である。
横方向のz軸は、0〜255の範囲のRGB色空間における画素値Z、縦方向のx軸には、0〜255の範囲の第1の画素値Xが記載されている。
図9において、RGB色空間における画素値Zから第1の画素値Xへの変換特性は、zx座標において、原点(0,0)と(255,255)座標を通り、下に凸の曲線になる。
図9から、スキャナ1で読み取られたRGB色空間の画素値ZからYCbCr色空間の第1の画素値Xへ変換される際に、画素値変化が歪んで変換されることが判る。
ここで、図9の変換特性g(Z)は、次式(7)で表せる。
g(Z/255)=255×(Z/255)γ ・・・(7)
但し、式(7)は、受信した画像から、画像前処理・コピー画像処理を行うのに適した(例えば、像域分離し易い)γ値を設定したガンマ変換式である。そして、本実施例2では、図4の画素値補正関数テーブル53aに換えて、図8に示された画素値補正関数テーブル53bを用いている。
(実施例2の動作)
本実施例2の画像形成装置全体の動作は、実施例1の(I)画像形成装置の動作と同様であるので、以下(I)画素値変換マトリックスの作成方法と、(II)画像形成方法と、について説明する。
(I) 画素値変換マトリックスの作成方法
図8を参照しつつ、図7中の画素値変換マトリックス作成部53Aにおける画素値変換マトリックスの作成方法を説明する。
本実施例2の画素値変換マトリックス|B|は、実施例1の画素値変換マトリックス|A|と同様に、4行、4列の行列式で構成され、行列式内の各要素Bij(但し、i=1,2,3,4、j=1,2,3,4)は、i≠jの要素Bij=0であり、i=jの要素(対角線上の要素)B11,B22,B33,B44は、それぞれCMYKの色毎の4つの変換係数Bc,Bm,By,Bkである。即ち、画素値変換マトリックスは、次の行列式(8)で表される。
Figure 2013202927

更に、式(8)による行列式により、各色の第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)を、変換後の各色の第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)に変換する画素値変換式は、行列の積を表す次の式(9)で表される。
Figure 2013202927

式(9)におけるf(X)は、上述した式(6)のγ>1となるガンマ変換関数である。
実施例2において、画素値補正関数としてガンマ変換関数を用いるのは、画素値変換後に低濃度部分がかすれないように色の濃さを上げるためである。
式(6)、式(8),式(9)より判るように、各色の第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)と、各色の第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)と、の関係は、Yc=Bc×f(Xc)、Ym=Bm×f(Xm)、Yy=By×f(Xy)、Yk=Bk×f(Xk)の関係となる。各色の入力画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)が、式(8)に示された4×4のマトリックス|B|及び式(9)に示されたガンマ変換関数により、各色の現像剤の使用量を示す第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)に変換される。
画素値変換マトリックスの作成方法は、オブジェクト抽出部51で抽出されたオブジェクトの種類αと現像剤残量検知部6で検知された現像剤残量情報LTCとを基に、図8に示された画素値変換マトリックスの作成53A内の画素値補正関数テーブル53baに記憶されている3種類の傾き係数を有する画素値補正関数53b0〜53b2のうち1つをCMYKの色毎に選択し、これらを変換係数(Bc,Bm,By,Bk)に代入することで画素値変換マトリックス|B|を作成する。
先ず、現像剤残量検知部6で検知された現像剤残量情報LTCより、少量現像剤色が存在しない場合は、画素値変換をする必要がないため、ガンマ変換関数53b0を表現する傾き係数1を全色成分に適用する。即ち、変換係数(Bc,Bm,By,Bk)として(1,1,1,1)が選択される。第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)から第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)への画素値変換式は、次の式(10)で与えられる。
Figure 2013202927

即ち、少量現像剤色が存在しない場合は、全ての色について、図8中のガンマ変換関数53b0により、第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)から第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)への画素値変換が行われる。
次に、現像剤残量検知部6で検知された現像剤残量情報LTCより、少量現像剤色が存在する場合は、オブジェクト抽出部51で抽出されたオブジェクトの種類αに応じて傾き係数を選択する。
オブジェクトの種類αが「画像」である場合、少量現像剤色に対応する色には傾き係数1/mの低濃度ガンマ変換関数53b1を、その他の現像剤色に対応する色には傾き係数1/nの中濃度ガンマ変換関数53b2を選択する。例えば、少量現像剤がシアン(C)である「画像」オブジェクトの場合、変換係数は(Bc,Bm,By,Bk)として(1/m,1/n,1/n,1/n)が選択される。このときの第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)から第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)への画素値変換式は、次の式(11)で与えられる。
Figure 2013202927

一方、オブジェクトの種類αが「文字」である場合、少量現像剤色に対応する色には低濃度画素値ガンマ変換関数53b1を表現する傾き係数1/mを、その他の現像剤色に対応する色成分には濃度補正なしガンマ変換関数53b0を表現する傾き係数1を選択する。例えば、少量現像剤がシアン(C)である場合の「文字」オブジェクトの変換係数(Bc,Bm,By,Bk)として(1/m,1,1,1)が選択される。このときの第1の画素値X(Xc,Xm,Xy,Xk)から第2の画素値Y(Yc,Ym,Yy,Yk)への画素値変換式は、次の式(12)で与えられる。
Figure 2013202927

少量現像剤色が存在しないときは、現像剤量を抑制する必要がないので、第1の画素値Xから第2の画素値Yへの画素値変換に、式(10)が適用され、カンマ変換関数53b0による画素値変換のみが行われる。
一方、少量現像剤色が存在するとき、画像オブジェクトにおいては、第1の画素値Xから第2の画素値Yへの画素値変換に、例えば、式(11)が適用され、少量現像剤色に対応する色の現像剤の使用量を少なく、その他の現像剤色に対応する色の現像剤の使用量をやや少なくすることで、少量現像剤の使用量を抑制しつつ画像の色相が極端に変化しないようにできる。又、文字オブジェクトにおいては、第1の画素値Xから第2の画素値Yへの画素値変換に、例えば、式(12)が適用され、少量現像剤色に対応する色の現像剤の使用量を少なくし、その他の色の現像剤に対応する色の画素値についてはガンマ変換関数53b0による変換を行うことで、少量現像剤の使用量を抑制しつつ、色の濃さを極端に下げないことでテキストの可読性を維持することができる。
(II) 画像形成方法の詳細な動作
図10は、図7の画像形成装置における画像形成処理を示すフローチャートであり、実施例1の画像形成処理を示す図5と共通の要素には共通の符号が付されている。
図2、図3、図5、図7及び図8を参照しつつ、図10に基づき、本実施例2の動作を説明する。
処理が開始されると、図5に示された実施例1のステップS1〜S5と同様の処理が行われ、ステップS16へ進む。
ステップS16において、画素値直変換マトリックス作成部53Aは、オブジェクトIDi(但し、i=1,2,・・・)が指し示すオブジェクトに対する画素値変換マトリックス|B|を作成し、作成した画素値変換マトリックス|B|をオブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックスの欄に格納し、ステップS7へ進む。
ステップS7において、変数iに1をインクリメントし、ステップS8へ進む。ステップS8において、変数iがオブジェクト抽出部51で抽出されたオブジェクトの合計数より大きいか否かの判断を行い、大きい場合(Y)は、ステップS9へ進み、そうではない場合(N)は、ステップS16へ戻る。
ステップS9において、画素値変換部54は、コピー画像処理部52で処理されてCMYK色空間上において256階調で表現された画像データ4aに対し、オブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックスの欄に格納された画素値変換マトリックス|B|を適用し、CMYKの各第1の画素値Xを変換し、ステップS10へ進む。その後、図5に示された実施例1のステップS11と同様の印刷処理が行われ、処理を終了する。
図11は、図10中のステップS16の画素値変換マトリックス作成処理を示すフローチャートであり、図5中のステップS6を示す図6と共通の要素には共通の符号を付している。
図10中のステップ5の処理が終了すると、ステップS16の画素値変換マトリックス作成処理が開始され、図11中のステップS61へ進む。ステップS61において、実施例1と同様の少量現像剤色の取得処理が行われ、ステップS62へ進む。ステップS62において、実施例1と同様な少量現像剤色の有無の判定が行われ、少量現像剤が存在すれば(Y)、ステップS64へ進み、少量現像剤が存在しなければ(N)、ステップS71へ進む。
ステップS71において、画素値変換マトリックス作成部53Aは、全色成分にガンマ変換関数8b0を選択して画像変換マトリックス|B|を作成する。即ち、画像値変換マトリックス|B|を構成する変換係数(Bc,Bm,By,Bk)として(1,1,1,1)を適用する。画素値補正関数f(X)として、式(8)で表されるガンマ変換関数とを選択して、画素値変換マトリックス|B|を作成し、ステップS67へ進む。
ステップS64において、画素値変換マトリックス作成部53Aは、現在注目しているオブジェクトIDi(但し、i=1,2,3・・)のオブジェクトの種類αが文字であるかどうか判断する。オブジェクトの種類αが文字であれば(Y)、ステップS73へ進み、オブジェクトの種類αが文字でなければ(N)、ステップS72へ進む。
ステップS72において、画素値変換マトリックス作成部53Aは、ステップS61で取得した現像剤残量情報LTCに基づき、少量現像剤色に対応する現像剤色には、低濃度ガンマ変換関数53b1を選択した画像値変換マトリックス|B|を作成する。その他の色成分には中濃度ガンマ変換関数53b2を選択した画像変換マトリックス|B|を作成する。例えば、現像剤残量情報LTC=‘CY’の場合、画像変換マトリックス|B|を構成する変換係数(Bc,Bm,By,Bk)として(1/m,1/n,1/m,1/n)を適用し、画素値補正関数f(X)には、式(11)で表されるガンマ変換関数とを選択して、画素値変換マトリックスを作成し、ステップS67へ進む。
ステップS73において、画素値変換マトリックス作成部53Aは、ステップS61で取得した現像剤残量情報LTCに基づき、少量現像剤色に対応する現像剤色には、低濃度ガンマ変換関数53b1を選択した画像変換マトリックス|B|を作成する。その他の色成分にはガンマ変換関数53b0を選択した画像変換マトリックス|B|を作成する。例えば、LTC=‘CY’の場合、画像変換マトリックスを構成する傾き係数(Ac,Am,Ay,Ak)=(1/m,1,1/m,1)と、画素値補正関数f(X)には式(12)で表されるガンマ変換関数とを選択して、画素値変換マトリックス|B|を作成し、ステップS67へ進む。
ステップS67において、ステップS71〜S73において作成した画素値変換マトリックス|B|をメモリ4内のオブジェクト情報テーブル4cの画素値変換マトリックスの欄にセットし、図11の画素値変換マトリックス作成処理を終了し、図10中のステップS7へ進む。その後、上述したように、ステップS7〜S11の処理により、画素値変換マトリックス|B|による画素値変換がされた各色の現像剤量により記録媒体への画像形成が行われ、画像形成処理が終了する。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果に加え、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 画素値補正関数として、式(6)で表されるγ>1となるガンマ変換関数を適用するようにしている。これにより、印刷物の低濃度部分がかすれなくなり、印刷物の可読性が向上する効果が得られる。
(b) 式(6)で表されるγ>1となるガンマ変換関数は、式(7)で表される画素値変換特性の逆関数となっている。これにより、スキャナ1から画像形成部7の全体を通した色の変化(グラデーション)が原画に近い自然な変化になるという効果が得られる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形例が可能である。この利用形態や変形例として、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 実施例1、2の説明では、画像形成装置として複写機を例にして説明したが、本発明は複写機に限らず、画像データ4aを生成し出力するパーソナルコンピュータや、原稿画像を生成し、画像処理を行い印刷するプリンタ装置にも適用可能である。
(b) 実施例1、2では、現像剤の残量の少ない色の現像剤が検出された場合には、現像剤の使用量を削減すものとして説明したが、画像形成装置に現像剤使用量の削減制御の有無を切り替えるスイッチを設け、現像剤の削減制御の実施・不実施をユーザが選択するようにしても良い。
(c) 実施例1、2では、第1の画素値Xから第2の画素値Yへの画素値補正関数として、1次関数及びガンマ変換関数を用いた例を説明したが、画素値補正関数は、1次関数及びガンマ変換関数に限定されない。本発明は、例えば、残量が少ない色の現像剤の使用量と印刷画像の文字の可読性及び画像の色相の変化から、実験的に求めた画素値補正関数にも適用可能である。
(d) 実施例1、2では、現像剤の色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色として説明したが、現像剤の色はこの4色に限定されない。本発明は、例えば、4色以上の色の現像剤を使用する画像形成装置にも応用できる。
1 スキャナ
2 受信部
3 画像前処理部
4,6a メモリ
4a 画像データ
4b,4c オブジェクト情報テーブル
5,5A 制御部
6 現像剤残量検知部
6c,6m,6y,6k 現像剤タンク
7 画像形成部
7a 2値化処理部
7b プリンタエンジン
51 オブジェクト抽出部
52 コピー画像処理部
53,53A 画素値変換マトリックス作成部
53a,53b 画素値補正関数テーブル
54 画素値変換部

Claims (15)

  1. 種類と色の濃さとの情報とをそれぞれ有する複数のオブジェクトを含む画像データをメモリに格納するデータ格納処理と、
    前記メモリに格納された前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトと、前記複数のオブジェクトに対応する前記各色の濃さを示す第1の画素値を含む前記複数のオブジェクトの前記種類と、を抽出するオブジェクト抽出処理と、
    画像形成用の複数色の現像剤のうちの残量の少ない色を示す残量情報を求め、前記残量情報と、前記オブジェクトの前記種類と、に基づいて、前記第1の画素値を前記現像剤の前記各色の使用量を示す第2の画素値に変換するための画素値変換マトリックスを作成するマトリックス作成処理と、
    前記画素値変換マトリックスに基づき、前記現像剤の前記各色の前記第1の画素値を前記第2の画素値にそれぞれ変換する画素値変換処理と、
    前記画素値変換処理により変換された前記第2の画素値に対応する前記現像剤の前記使用量により、前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトについて、画像を形成する画像形成処理と、
    を順次実行することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記画素値変換マトリックスは、
    n次(但し、nは自然数)の行列式により構成され、前記行列式の行数と列数の異なる要素は、0であり、前記行列式の前記行数と前記列数が等しい主対角線上の要素は、前記各色に対応する変換係数であり、
    前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトの前記種類と、前記現像剤の前記各色の残量のうち少ない色を示す残量情報と、に基づいて、前記主対角線上の前記要素を決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 種類と色の濃さの情報とをそれぞれ有する複数のオブジェクトを含む画像データを格納するメモリと、
    画像形成用の複数色の現像剤のうちの残量の少ない色を示す残量情報を検知して出力する現像剤残量検知部と、
    前記メモリに格納された前記画像データに含まれる前記各オブジェクトにおける前記各色の濃さを示す第1の画素値を、前記オブジェクトの前記種類と前記残量情報とに基づいて、前記各オブジェクト毎に、前記現像剤の前記各色の使用量を示す第2の画素値に変換する制御部と、
    前記制御部により変換された前記第2の画素値に対応する前記現像剤の前記使用量により、前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトについて、前記現像剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記メモリに格納された前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトの種類を抽出するオブジェクト抽出部と、
    前記複数のオブジェクトについて、前記各種類と、前記残量情報と、に基づいて、前記各第1の画素値を前記各第2の画素値にそれぞれ変換する画素値変換マトリックスを作成する画素値変換マトリックス作成部と、
    前記画素値変換マトリックスに基づいて、前記複数のオブジェクトにおける前記各第1の画素値を前記各第2の画素値にそれぞれ変換する画素値変換部と、
    を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、更に、
    前記第2の画素値に変換された画像に対して2値化処理を行う2値化処理部を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のオブジェクトは、それぞれ識別番号を有し、
    オブジェクト抽出部は、
    前記メモリに格納された前記画像データから前記複数のオブジェクトの前記識別番号と、前記各識別番号毎に前記第1の画素値Xを含む前記複数のオブジェクトの前記種類と、を抽出することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 前記種類には、画像オブジェクトと、文字オブジェクトを含むその他のオブジェクトとがあり、
    前記画素値変換マトリックス作成部は、
    前記オブジェクト抽出部で抽出した前記種類αが前記画像オブジェクトの場合には、第1の画素値変換マトリックスを作成し、前記種類αが前記その他のオブジェクトの場合には、第2の画素値変換マトリックスを作成することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  8. 前記画素値変換マトリックスは、
    n次(但し、nは自然数)の行列式であって、前記行列式の行数と列数の異なる要素は、0であり、前記行列式の前記行数と前記列数が等しい対角線上の要素は、前記各色に対応する変換係数であり、
    前記画素値変換マトリックス作成部は、
    前記現像剤残量検知部により、前記現像剤のうちの前記残量の少ない色の前記現像剤が検知されたとき、前記対角線上の前記要素に、複数の画素値補正関数の中から1つを選択して、前記画素値変換マトリックスを作成することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  9. 前記画素値変換部において、
    第1の画素値補正関数により前記第1の画素値から前記第2の画素値への画素値変換を行った場合には、
    前記画像形成部において形成される前記画像における前記各色の濃さが、画素値変換を行わずに形成された前記画像における前記各色の濃さの1/m倍(但し、m>1)になり、
    第2の画素値補正関数により画素値変換を行った場合には、
    前記画像形成部において形成される前記画像の前記色の濃さが、画素値変換を行わずに形成された前記画像における前記色の濃さの1/n倍(但し、m>n>1)になることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  10. 前記画素値変換マトリックス作成部は、
    前記現像剤残量検知部で検知した前記現像剤の前記各色の残量のうち、所定の残量未満の色の前記現像剤が存在するとき、前記文字オブジェクトに適用する前記画素値変換マトリックスは、前記所定の残量未満の前記現像剤の色には、傾き係数1/mの第1の画素値補正関数(f(X)/m)を選択し、その他の色の前記現像剤の色には、前記傾き係数1を選択して、前記画素値変換マトリックスを作成することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  11. 前記画素値変換部において、
    前記第1の画素値補正関数f(X)/m(但し、m>1)を適用して画素値変換を行った場合、前記画像形成部において形成される画像の色の濃さが、画素値変換を行わずに形成された画像の色の濃さに対し、前記画素値補正関数1/m倍(但し、m>1)になることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  12. 複数の前記画素値補正関数は、
    傾き係数が、1、1/n、1/m(但し、m>n>0)の関数であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  13. 複数の前記画素値補正関数は、
    1、1/n、1/m(但し、m>n>0)の傾き係数と、
    ガンマ変換関数:
    f(X/階調数)=階調数×(X/階調数)1/γ(但し、γ>1)
    との積の関数であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  14. 種類と色の濃さの情報とをそれぞれ有する複数のオブジェクを含む画像データを格納するメモリと、
    前記メモリに格納された前記画像データに含まれる前記複数のオブジェクトと、前記オブジェクトの各色の濃さを示す第1の画素値Xを含む前記種類と、を抽出するオブジェクト抽出部と、
    前記オブジェクト抽出部で抽出された前記種類の前記第1の画素値を、前記現像剤のうち残量の少ない色を示す残量情報に基づいて、前記各オブジェクト毎に、前記現像剤の各色の使用量を示す第2の画素値に変換する画素値変換部と、
    前記画素値変換部において、変換された前記第2の画素値に対応する前記使用量の前記現像剤により、前記画像を形成する前記オブジェクト抽出部は、前記文字オブジェクトと、文字とは異なる1種類以上の前記画像オブジェクトとを抽出し、
    前記画素値変換部は、
    残量が少ない色の前記現像剤に対する前記第1の画素値から前記第2の画素値への変換における削減量(第2の画素値Y−第1の画素値X)を、前記画像オブジェクトにおける前記削減量より前記文字オブジェクトにおける前記削減量を小さくすることを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記画像値変換部は、
    残量が多い前記色の前記現像剤より残量が少ない色の前記現像剤の削減量を大きくすることを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
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