JP2013202875A - 帳票ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】配送伝票に適用した場合に、商品への貼付にかかる作業を軽減でき且つ該作業によるミスの発生を抑制できる帳票ラベルを提案する。
【解決手段】折込線P1を介して連成された第一紙片部5と第四紙片部8とからなる上側シート2と、折込線P2を介して連成された第二紙片部6と第三紙片部7とからなる下側シート3とを重ね合わせて貼り付け、第一紙片部5の第一印字欄11と、第二紙片部6の第二印字欄21、および第三紙片部7の第三印字欄31に夫々所定情報を印字可能とした帳票ラベル1である。かかる構成を配送伝票に適用した場合、第一印字欄11に送り先等の情報を印字し、かつ第二印字欄21と第三印字欄31に商品明細等の情報を印字した後に、第二印字欄21と第三印字欄31とが対面するように二つ折りにして貼り付けることにより、各印字欄11,21,31を切り離すことなく商品に貼付できる。
【選択図】図1
【解決手段】折込線P1を介して連成された第一紙片部5と第四紙片部8とからなる上側シート2と、折込線P2を介して連成された第二紙片部6と第三紙片部7とからなる下側シート3とを重ね合わせて貼り付け、第一紙片部5の第一印字欄11と、第二紙片部6の第二印字欄21、および第三紙片部7の第三印字欄31に夫々所定情報を印字可能とした帳票ラベル1である。かかる構成を配送伝票に適用した場合、第一印字欄11に送り先等の情報を印字し、かつ第二印字欄21と第三印字欄31に商品明細等の情報を印字した後に、第二印字欄21と第三印字欄31とが対面するように二つ折りにして貼り付けることにより、各印字欄11,21,31を切り離すことなく商品に貼付できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、配送用の伝票などに適用できる帳票ラベルに関するものである。
通信販売等により配達される商品には、その外面に、送り先を記入した配達票や商品の明細書等を収納用袋体(ビニール袋や紙製の袋)に封入した配送用の伝票(以下、配送伝票という)が貼付されている。この配送伝票としは、送り先を収納用袋体の外側から視認できるように配達票を配していると共に、商品の明細書等は前記収納用袋体により隠蔽していることが一般的である。ところが、配送伝票の配達票や明細書等は、それぞれ記載様式が異なることから、必要事項(情報)を夫々に記入または印字(プリント)しなければならない。そのため、別々に作成した配達票や明細書を突き合わせて、収納用袋体に封入する作業が必要である。ここで、配達票や明細書等を別々に作成する作業、これらを正しく突き合わせて収納用袋体に封入する作業などによって、配送伝票の準備作業にかかる負担が大きくなるという問題があった。また、別々に作成した配達票や明細書を突き合わせる作業で、異なる内容のものを同封してしまうというミスが発生する虞もあった。
上記した問題点を解決するために、例えば特許文献1の配送伝票が提案されている。この配送伝票は、配達票と明細書が切取線(ミシン目)を介して連成されており、その片側の面に送り先と商品明細とを印字できることから、上記した突き合わせ作業を軽減でき、作業ミスの発生も抑制することができる。さらに、この配送伝票は、配達票の裏面にタック基材が貼付されており、商品に貼り付けた場合に、該タック基材と商品との間で収納部を形成できるようにしている。そして、明細書を送り状から切り取って、前記収納部に収納することにより、明細書を隠蔽することができるようになっている。
ところで、上述した特許文献1の配送伝票にあっては、配達票と明細書とを分離し、商品に貼り付けることにより形成される収納部に、明細書を収納するという作業を要する。そのため、配送伝票を商品に貼付するまでの作業を軽減する効果に限界がある。これは、明細書を切り取る作業は、明細書等が破れないように注意する必要があったり、収納部に収納する作業にも手間を要する場合があることに因る。また、突き合わせ作業による作業ミスの発生を抑制できるものの、切り取った明細書を落として汚してしまったり、飛ばして紛失してしまったりするなどの作業ミスが生じる虞もある。さらに、明細書を落とす等して他の明細書と混ざってしまうと、突き合わせ作業が必要となるため、作業ミスの発生が懸念される。以上のことから、商品に貼付するまでの作業をさらに軽減でき、前記した作業ミスを抑制できる配送伝票に適用可能な構成(帳票ラベル)が求められている。
本発明は、商品への貼付にかかる作業を軽減でき且つ該作業によるミスの発生を抑制できる帳票ラベルを提案するものである。
本発明は、所定形状の第一紙片部と第四紙片部とが折返し可能な折込線を介して連成された上側シートと、前記第一紙片部と同一形状の第二紙片部と、前記第四紙片部と同一形状の第三紙片部とが折返し可能な折込線を介して連成された下側シートとからなり、前記上側シートと下側シートとが、両者の折込線を重ね合わせると共に、第一紙片部と第二紙片部とを重ね合わせ且つ第四紙片部と第三紙片部とを重ね合わせるようにして、表裏方向に貼り付けられてなるものであって、前記上側シートの第一紙片部は、切り取り可能な切断線により囲繞された、表面に所定情報を印字可能な第一印字欄と、該第一印字欄の裏面を囲むように接着剤層が形成された上側接着面部とを備え、前記下側シートの第二紙片部は、前記第一印字欄と重なり合うように、切り取り可能な切断線により囲繞された、裏面に所定情報を印字可能な第二印字欄と、該第二印字欄の表面を囲むように形成され且つ切断可能な切断線により囲繞された、前記上側接着面部に接着された下側被接着部と、該下側被接着部を囲むように、前記上側接着面部と剥離可能な剥離剤層が表面に形成された、当該下側シートから切り取り可能な下側剥離部とを備え、前記下側シートの第三紙片部は、その裏面が前記第二紙片部の裏面と重なり合うように前記折込線で折り返された状態で、前記第二印字欄と重なり合うように、切り取り可能な切断線により囲繞された、裏面に所定情報を印字可能な第三印字欄と、該第三印字欄の表面を囲むように接着剤層が形成された下側接着面部とを備え、前記上側シートの第四紙片部は、前記第三印字欄の表面と重なり合う裏面領域を囲むように形成された、前記下側接着面部に接着された上側被接着部を備えたものであることを特徴とする帳票ラベルである。
ここで、第一〜第四の全ての紙片部は、同一形状である構成が好適であり、または/および矩形状である構成が好ましい。また、第一紙片部の上側接着面部は、、第一印字欄の裏面を囲むように全体的に形成されていれば良く、連続して形成されているものだけでなく、部分的に途切れていたり、断続的に形成されているものであっても良い。また、上側接着面部、下側接着面部、第二紙片部の下側被接着部と下側剥離部、第四紙片部の上側被接着部は、いずれも所定領域を囲むように形成されているものであるが、ここで「囲む」とは各所定領域に隣接して囲む場合だけでなく、所定間隔を置いて囲む場合も含む。また、第一印字欄を囲む切断線と、第二印字欄を囲む切断線とは、上側シートおよび下側シートを重ね合わせた状態で表裏方向で一致するように同一形状であっても良いし、若干異なる形状や平面方向の位置が若干ズレている構成であっても良い。さらに、第二印字欄を囲む切断線と第三印字欄を囲む切断線とは、第二紙片部と第三紙片部との各裏面が重なり合うように折り返された状態で、表裏方向で一致するように同一形状であっても良いし、若干異なる形状や平面方向の位置が若干ズレている構成であっても良い。
本発明の帳票ラベルは、上側シートと下側シートとを貼り付けて一体化されたものであって、その表面の第一印字欄、裏面の第二印字欄、および裏面の第三印字欄にそれぞれ所定情報を印字可能であり、ラベル表面と裏面とに所定情報をプリントすることができる。そのため、例えば、上記した配送伝票に適用した場合に、送り先や明細などを各印字欄に両面プリントすることにより、それぞれに必要事項(情報)を正確に印字できる。そして、各印字欄に所定情報を印字した状態では、第一紙片部、第二紙片部、第三紙片部、および第四紙片部が別々に切り離されること無く配送伝票として使用できることから、上述した従来構成のように送り先を記入した配達票と商品明細を記入した明細書等とを突き合わせる作業を必要としない。
また、この帳票ラベルは、第二紙片部の下側剥離部を切り取って第一紙片部の上側接着面部を露出し、第二紙片部の裏面と第三紙片部の裏面とが対面するように折込線で折り返して、第一紙片部の上側接着面部を第三紙片部の裏面に接着することにより、二つ折りして接着した状態(以下、折り込み状態という)で使用できる。この折り込み状態では、第一印字欄が外部に表出しており、第二印字欄と第三印字欄とが隠蔽されている。ここで、第二印字欄と第三印字欄とを囲むように、第一紙片部の上側接着面部と第三紙片部の裏面とが接着することから、折り込み状態では、第二印字欄と第三印字欄との秘匿性が高く且つこれらが汚れてしまうことも抑制できる。例えば、本発明の帳票ラベルを配送伝票に適用した場合には、前記した送り先等の開示情報を第一印字欄にプリントしかつ明細等の隠匿情報を第二印字欄または第三印字欄にプリントし、折り込み状態として、第一印字欄が表出するように商品に貼り付けることにより好適に使用できる。すなわち、第一印字欄を配達票とし、且つ第二印字欄や第三印字欄を明細書等として用いる。そして、商品が送り先に届いた場合には、第一印字欄を切断線により切り取ることによって、その下の第二印字欄を切断線により切り取ることができ、さらにその下の第三印字欄を切断線により切り取ることができる。これにより、第二印字欄と第三印字欄とにプリントされている明細等の隠匿情報を、送り先では容易に確認できる。これは、折り込み状態で、第一印字欄、第二印字欄、および第三印字欄が表裏方向に重なり合っていることに因り、順次切り取っていくことによって、それぞれに印字された情報が得られるようになっている。
このように本発明の帳票ラベルを配送伝票に適用すれば、第二紙片部の下側剥離部を切り取って折り込み、商品に貼り付けることによって使用できることから、商品に貼り付けるまでに要する作業を簡素化することができると共に、該作業の際に破れや損失などのミスの発生を抑制できる。これにより、作業負担を軽減することができる。さらに、上述したように突き合わせ作業のミスも抑制できる。すなわち、本発明によれば、作業負担の軽減と作業ミスの抑制という作用効果を発揮できる。
上述した本発明の帳票ラベルにあって、上側シートの第四紙片部は、第三紙片部の下側接着面部に接着された上側被接着部が、切り取り可能な切断線により囲繞されていると共に、前記上側被接着部を囲むように、前記下側接着面部と剥離可能な剥離剤層が裏面に形成された、当該上側シートから切り取り可能な上側剥離部を備えたものである構成が提案される。
ここで、上側剥離部としては、上側被接着部に隣接して囲むように形成された場合だけでなく、所定間隔を置いて囲むように形成された場合も含む。
かかる構成によれば、上側剥離部を切断線により切り取って下側接着面部を露出することにより、当該帳票ラベルを貼り付けることができる。すなわち、本構成の帳票ラベルを配送伝票に適用した場合に、上述した折り込み状態として、上側剥離部を切り取って商品に貼り付けることができるため、商品に貼付するまでの作業を一層軽減することができる。
上述した本発明の帳票ラベルにあって、下側シートの第二紙片部は、第二印字欄の表面に、所定の案内情報が印刷されているものである構成が提案される。ここで、案内情報には、お知らせ、注意事項などが含まれる。
かかる構成にあっては、第一印字欄を切断線により切り取ることにより、第二印字欄の表面に印刷された案内情報を見ることができるようになっている。すなわち、本構成の帳票ラベルを配送伝票に適用した場合に、商品の送り先で第一印字欄を切り取れば、第二印字欄の表面の案内情報を得ることができる。
上述した本発明の帳票ラベルにあって、上側シートの第四紙片部は、下側シートの第三紙片部に形成された第三印字欄の表面と重なり合う裏面領域に、所定の案内情報が印刷されているものである構成が提案される。ここで、案内情報には、お知らせ、注意事項などが含まれる。
かかる構成にあっては、第一印字欄、第二印字欄、および第三印字欄を順次切断線により切り取ることにより、第四紙片部の表面領域に印刷された案内情報を見ることができるようになっている。すなわち、本構成の帳票ラベルを配送伝票に適用した場合に、商品の送り先で第一印字欄から第三印字欄までを切り取れば、第四紙片部の案内情報を得ることができる。
本発明の帳票ラベルによれば、その表裏面の第一印字欄、第二印字欄、および第三印字欄に所定情報を印字することができ、それぞれを切り離すことなく、配送伝票などとして使用することができる。そして、第二紙片部の裏面と第三紙片部の裏面とを対向するように折り込み、下側剥離部を切り取ることにより露出した上側接着面部を第三紙片部の裏面と接着することによって、第二印字欄と第三印字欄とに印字した情報を隠蔽することができる。これにより、例えば、本発明の帳票ラベルを配送伝票に適用した場合には、第一印字欄に送り先等の開示情報を印字し且つ第二印字欄と第三印字欄に明細等の隠匿情報を印字し、折り込み状態として、商品に貼り付けることにより使用することができる。ここで、商品に貼り付けるまでの作業では、各印字欄を切り離すことが無いために、送り先と明細等を突き合わせる作業を必要とせず、さらに、作業中に破損等のミスが発生することも抑制できる。したがって、作業負担を軽減でき且つ作業ミスを抑制できるという作用効果が高く生じ得る。また、折り込み状態で、第一印字欄、第二印字欄、第三印字欄を順次切り取ることができ、隠蔽されている第二印字欄と第三印字欄を使用可能となる。そのため、前記した配送伝票に適用した場合に、第二印字欄と第三印字欄に印字された明細等の隠匿情報を、送り先で得ることができる。このように本発明の帳票ラベルは、所定情報を印字した配達票や明細書等の複数の帳票を必要とする配送伝票として好適に使用することができる。
本発明にかかる実施形態を添付図面に従って説明する。
図1に、配送伝票として適用される帳票ラベル1を示し、図2に、該帳票ラベル1を構成する上側シート2を示し、図3に、該帳票ラベル1を構成する下側シート3を示す。ここで、上側シート2および下側シート3は、同一の矩形状を成し、表裏方向で重ね合わせて貼り付けられて帳票ラベル1を構成する。尚、上側シート2および下側シート3は、プリンタなどで印字し易い上質紙により構成されている。
図1に、配送伝票として適用される帳票ラベル1を示し、図2に、該帳票ラベル1を構成する上側シート2を示し、図3に、該帳票ラベル1を構成する下側シート3を示す。ここで、上側シート2および下側シート3は、同一の矩形状を成し、表裏方向で重ね合わせて貼り付けられて帳票ラベル1を構成する。尚、上側シート2および下側シート3は、プリンタなどで印字し易い上質紙により構成されている。
上側シート2は、その紙面を二分するように折返し可能な折込線P1が形成されており、該折込線P1を介して第一紙片部5と第四紙片部8とが連成された構成となっている。第一紙片部5と第四紙片部8とは、同一矩形状を成す。一方、下側シート3は、前記上側シート2と同様に、紙面を二分するように折込線P2が形成されており、該折込線P2を介して第二紙片部6と第三紙片部7とが連成された構成となっている。第二紙片部6と第三紙片部7とは、同一矩形状を成す。さらに、第一紙片部5、第二紙片部6、第三紙片部7、および第四紙片部8は、同一の矩形状となっている。これにより、折込線P1と折込線P2が重なるように、上側シート2と下側シート3とを重ね合わせた帳票ラベル1は、第一紙片部5と第二紙片部6、第四紙片部8と第三紙片部7がそれぞれ重なり合っている。
尚、上側シート2は、下側シート3と重ね合わせた状態で対面する側の面を裏面(図2(B))とし、対面しない側の面を表面(図2(A))とする。一方、下側シート3は、上側シート2と重ね合わせた状態で対面する側の面を表面(図3(A))とし、対面しない側の面を裏面(図3(B))とする。そして、帳票ラベル1は、上側シート2側の面を表面(図1(A))、下側シート3側の面を裏面(図1(B))とする。また、折込線P1は、上側シート2の表面側で山折り線として形成され、折込線P2は、下側シートの表面側で山折り線として形成されている。これにより、帳票ラベル1は、下側シート3の第二紙片部6と第三紙片部7の裏面同士が対面するように、折込線P1,P2により山折りし易くなっている。この折込線P1,P2は、折り返し易く且つ切断し難いようにしたミシン目により形成されたものが好ましい。
図2のように、上側シート2の第一紙片部5は、その表面の内部領域に、切り取り可能な切断線S1により囲繞された矩形状の第一印字欄11が形成されている。この第一印字欄11は、切断線S1を切断することにより上側シート2から分離することができる。ここで、第一印字欄11は、配達票となっており、送り先や商品名の記入欄と受領証などが印刷され、該記入欄と受領証に送り先の住所や氏名等の情報を印字可能としている。また、第一紙片部5には、第一印字欄11の裏面19を除く裏面全域に接着剤層が塗工され、上側接着面部12が形成されている。この接着剤層は、第一紙片部5の裏面で、第一印字欄11の裏面領域19を囲むように塗工されている。
上側シート2の第四紙片部8は、折込線P1と略平行な切断線S2が該折込線P1に近接して設けられており、この切断線S2により、折込線P1側の帯状の幅狭領域と反対側の広い領域とに区画される。この広い領域の裏面には、上記した第一紙片部5を折込線P1により折り返した場合に第一印字欄11に重なり合う裏面領域13に、返品案内などの案内情報が印刷されている。さらに、裏面領域13の外側に、該裏面領域13を囲むように矩形状の切断線S3が形成されており、該切断線S3の外側全域にあたる裏面に剥離剤層が塗工された上側剥離部15が形成されている。この上側剥離部15は、前記切断線S2側の角部がカットされている。尚、切断線S2,S3は、上記した切断線S1と同様に切り取り可能に形成されている。
図3のように、下側シート3の第二紙片部6は、折込線P2と略平行な切断線S4が該折込線P2に近接して設けられており、この切断線S4により、折込線P2側の帯状の幅狭領域と反対側の広い領域とに区画される。この広い領域の裏面には、その内部領域に、切り取り可能な切断線S5により囲繞された矩形状の第二印字欄21が形成されており、該切断線S5を切断することにより第二印字欄21を下側シート3から分離することができる。ここで、第二紙片部6と上側シート2の第一紙片部5とを重ね合わせた状態で、第二印字欄21の表面28と第一印字欄11の裏面19とが重なり合うように、切断線S5と切断線S1とが表裏方向で略一致する略同一の矩形状に形成されている。さらに、第二印字欄21の外側に、該第二印字欄21を囲むように矩形状の切断線S6が形成されており、該切断線S6の外側全域にあたる表面に剥離剤が塗工された下側剥離部23が形成されている。この下側剥離部23は、前記切断線S4側の角部がカットされている。尚、切断線S4,S6は、上記した切断線S5と同様に切り取り可能に形成されている。
上記の第二印字欄21は、商品の明細書と返品票となっており、商品名、数量、商品番号などの明細の記入欄が印刷されている。そして、明細書や返品票の記入欄に、これら商品名や数量等の情報を夫々に印字可能となっている。さらに、第二印字欄21の表面28には、返金や商品交換に関する案内情報が印刷されている。これにより、第二印字欄21として切り取られる紙片は、該第二印字欄21としての明細書および返品票の役割と、案内情報を伝達する役割とを有するものである。
下側シート3の第三紙片部7の裏面には、上記した第二紙片部6を折込線P2により折り返した場合に第二印字欄21に重なり合うように、第三印字欄31が形成されている。この第三印字欄31は切り取り可能な切断線S7により囲繞されて形成されており、該切断線S7と切断線S6とが表裏方向で略一致する略同一の矩形状に形成されている。ここで、第三印字欄31は、振込票となっており、振込人の氏名や金額などの記入欄が印刷されている。そして、この第三印字欄31には、振込人の氏名や金額等の情報を印字可能となっている。さらに、第三紙片部7の表面には、第三印字欄31の表面39を除く表面全域に接着剤層が塗工され、下側接着面部32が形成されている。この接着剤層は、第三紙片部7の表面で、第三印字欄31の表面領域39を囲むように塗工されている。
上述した上側シート2と下側シート3とは、第一紙片部5の裏面と第二紙片部6の表面とが重なり合うようにして、第一紙片部5の上側接着面部12により貼り付けられると共に、第四紙片部8の裏面と第三紙片部7の表面とが重なり合うようにして、第三紙片部7の下側接着面部32により貼り付けられる。こうして、図1のように、本実施例の帳票ラベル1が形成される。この帳票ラベル1にあって、下側シート3の第二紙片部6は、第二印字欄21の裏面と切断線S6との間の領域が、上側シート2の第一紙片部5の上側接着面部12と接着されており、下側被接着部22となる(図3(A)参照)。これにより、第二紙片部6は、第二印字欄21の裏面領域を囲むように下側被接着部22があり、該下側被接着部22を囲むように下側剥離部23がある。さらに、上側シート2の第四紙片部8は、案内情報が印刷された裏面領域13と切断線S3との間の領域が、下側シート3の第三紙片部7の下側接着面部32と接着されており、上側被接着部14となる(図2(B)参照)。これにより、第四紙片部8は、前記裏面領域13を囲むように上側被着部14があり、該上側被接着部14を囲むように上側剥離部15がある。
帳票ラベル1は、図1(A)のように表面に第一印字欄11が表出し、図1(B)のように裏面に第二印字欄21および第三印字欄31が表出することから、各印字欄11,21,31に所定情報を印字(プリント)することができる。すなわち、配達票である第一印字欄11には、送り先の住所や氏名等の情報をプリントでき、明細書と返品票である第二印字欄21には、商品名、数量、商品番号等の情報をプリントでき、振込票である第三印字欄31には、振込人の氏名や金額などをプリントすることができる。そのため、これら各情報を予めデータとしてパソコンなどに入力し、プリンタで両面プリントすることにより、配達票、明細書、返品票、振込票を一度にプリントできる。これにより、それぞれを突き合わせる作業が必要でなく、該作業によるミスも生じない。
次に、配送伝票に適用した帳票ラベル1を、配送する商品に貼り付けるまでの流れについて説明する。
上述したように第一印字欄11は配達票として、第二印字欄21は明細書および返品票として、第三印字欄31は振込票として、夫々に所定情報を両面プリントにより印字する。その後、当該帳票ラベル(配送伝票)1を商品に貼り付ける作業を行う。
上述したように第一印字欄11は配達票として、第二印字欄21は明細書および返品票として、第三印字欄31は振込票として、夫々に所定情報を両面プリントにより印字する。その後、当該帳票ラベル(配送伝票)1を商品に貼り付ける作業を行う。
図4(A),(B)のように、第二紙片部6の下側剥離部23を、切断線S4と切断線S6とを切断することにより帳票ラベル1から剥ぎ取る。これにより、第一紙片部5の上側接着面部12の外周縁部が露出する。尚ここで、第二紙片部6の下側被接着部22が第一紙片部5の上側接着面部12に接着していることから、第二印字欄21も帳票ラベル1に保持された状態で残る。その後、第二紙片部6の裏面と第三紙片部7の裏面とを重なり合うように、図4(C)のように折込線P1,P2で山折りにして折り畳み、上側接着面部12の外周縁部を第三紙片部7の裏面に接着する。こうして折り込んだ状態(折り込み状態)では、図5(A)のように配達票である第一印字欄11が表出して視認可能であり、第二印字欄21と第三印字欄31とが隠蔽されて、外部から視認不能である。特に、上側接着面部12は、第二印字欄21と第三印字欄31とを囲むように、第三紙片部7と接着することから、当該帳票ラベル1を切断したり破ることなく視認することができない。そのため、第二印字欄21の明細書と返品票、第三印字欄31の振込票に夫々印字された情報が、配送途中で他人に見られてしまうことを防止できる。
尚、帳票ラベル1は、上述したように、上側シート2の折込線P1と下側シート3の折込線P2とが重なり合っていることから、比較的容易に折り込んで二つ折りにすることができる。
上記のように折り込み状態で、図5(B)のように、第四紙片部8の上側剥離部15を、切断線S2と切断線S3とを切断することにより帳票ラベル1から剥ぎ取る。これにより、第三紙片部7の下側接着面部32の外周縁部が露出する。尚ここで、第四紙片部8の上側被接着部14が第三紙片部7の下側接着面部32と接着していることから、案内情報が印刷された第四紙片部8の裏面領域13も帳票ラベル1に保持された状態で残る。こうして、第三紙片部7の下側接着面部32の外周縁部が露出した状態で、該下側接着面部32を商品と接着することにより、配送伝票である帳票ラベル1を商品に貼り付けることができる。商品に貼り付けた状態で、配達票である第一印字欄11が表出した状態であり(図6(A)参照)、明細書と返品票(第二印字欄21)、振込票(第三印字欄31)が隠蔽した状態である(図6参照)。
このように帳票ラベル1を商品に貼付すると、貼り付ける作業が終了し、この商品が、第一印字欄11の配達票にプリントされた送り先へ配送される。
一方、商品が送り先に届けられた場合に、切断線S1を切断することにより第一印字欄11の受領証を切り取る。こうして第一印字欄11が切り取られたあとには、図7(B)のように第二印字欄21の表面28が露出することから、そこに印刷されている返金や商品交換に関する案内情報を確認できる。そして、この案内情報に従って、切断線S5を切断することにより第二印字欄21を切り取ると、該第二印字欄21の明細書と返品票を得ることができる(図6参照)。この明細書により、商品や数量等を確認することができ、返品する場合には返品票を利用できる。さらに、第二印字欄21が切り取られたあとには、図7(C)のように第三印字欄21が露出することから、該第三印字欄21の振込票を確認でき、切断線S7を切断することにより該振込票を切り取って使用できる。さらに、第三印字欄21を切り取ると、図7(D)のように第四紙片部8の裏面領域13が露出することから、そこに印刷されている返品案内などの案内情報を確認することができる。
このように配送電票に適用した帳票ラベル1は、切り取り可能な第一印字欄11、第二印字欄21、第三印字欄31が重なり合って商品に貼り付けられていることから、上から順に切り取っていくことにより(図7参照)、順に露出させて遊技者に視認可能とすると共に、切り取った各印字欄11,21,31を夫々用途に応じて使用できる。また、上述したように、第二印字欄21と第三印字欄31とは、その上に重なっている印字欄11,21を切り取らなければ視認できないため、明細書や振込票などに秘匿性の高い隠匿情報をプリントして使用できる。また、第二印字欄21の表面と第四紙片部8の裏面領域13とは、帳票ラベル1の形態でプリント(印字)不能であるが、予め案内情報を印刷しておくことにより、各印字欄11,21,31を順次切り取っていくことで該案内情報を提供できる。これは、各印字欄11,21,31を切り取っていくことを利用したものであり、案内情報の提供を効率的に行うことができ、且つ高い有用性を発揮でき得る。
本実施例の帳票ラベル1によれば、上述したように、その表面の第一印字欄11と、裏面の第二印字欄21および第三印字欄31とに両面プリントにより所定情報を印字することができるため、夫々に正確な情報を印字することができる。そして、配送伝票に適用した場合に、各印字欄11,21,31とを分離することなく商品に貼付して使用することができるため、上述した従来構成のように突き合わせ作業を必要とせず、該作業によるミスの発生を可及的に抑制できる。さらに、二つ折りにして商品に貼付して使用できるため、商品に貼り付けるまでの作業を軽減することができる。また、二つ折りにした折り込み状態では、第二印字欄21と第三印字欄31とが隠蔽されることから、商品明細や金額などを印字して使用することができる。そして、第一印字欄11、第二印字欄21、第三印字欄31を順次切り取っていくことにより、第二印字欄21や第三印字欄31の隠蔽情報を得ることができると共に、これらを所望の役割にしたがって使用可能である。したがって、本実施例の帳票ラベル1は、商品に貼付して使用する配送伝票として好適に使用でき、該配送伝票として使用する際の作業ミスの抑制効果と作業の低減効果とを発揮できるものである。
上述した実施例にあっては、第一印字欄11、第二印字欄21、第三印字欄31をそれぞれ一体的に切り取り可能としたものであるが、その他の構成として、各印字欄が複数の分割できるように切り取り可能とすることもできる。例えば、第一印字欄を二分割するための切断線が形成されており、一方を配達票とし他方を受領証として使用するようにしても良い。
また、上述した実施例にあっては、第一印字欄11、第二印字欄21、および第三印字欄31をほぼ同じ矩形状に形成し且つ各切断線S1,S5,S7が表裏方向でほぼ一致した位置となるように形成したものであるが、それぞれの形状や大きさ、および位置関係は適宜設定することができる。但し、第一印字欄11を切り取った後に、第二印字欄21が切り取り易くなっていると共に、第二印字欄21を切り取った後に、第三印字欄が切り取り易くなっているように、各印字欄11,21,31の形状および大きさを設定することが求められる。
また、上述した実施例にあっては、商品に貼付する配送伝票に適用した場合の構成であるが、その他の用途にも適用可能である。例えば、ダイレクトメール用の葉書として適用することもできる。この場合には、配送までの作業を軽減するという作用効果が発揮され得る。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1 帳票ラベル
2 上側シート
3 下側シート
5 第一紙片部
6 第二紙片部
7 第三紙片部
8 第四紙片部
11 第一印字欄
12 上側接着面部
13 裏面領域
14 上側被接着部
15 上側剥離部
21 第二印字欄像
22 下側被接着部
23 下側剥離部
31 第三印字欄
32 下側接着面部
P1,P2 折込線
S1,S3,S5,S6,S7 切断線
2 上側シート
3 下側シート
5 第一紙片部
6 第二紙片部
7 第三紙片部
8 第四紙片部
11 第一印字欄
12 上側接着面部
13 裏面領域
14 上側被接着部
15 上側剥離部
21 第二印字欄像
22 下側被接着部
23 下側剥離部
31 第三印字欄
32 下側接着面部
P1,P2 折込線
S1,S3,S5,S6,S7 切断線
Claims (4)
- 所定形状の第一紙片部と第四紙片部とが折返し可能な折込線を介して連成された上側シートと、
前記第一紙片部と同一形状の第二紙片部と、前記第四紙片部と同一形状の第三紙片部とが折返し可能な折込線を介して連成された下側シートとからなり、
前記上側シートと下側シートとが、両者の折込線を重ね合わせると共に、第一紙片部と第二紙片部とを重ね合わせ且つ第四紙片部と第三紙片部とを重ね合わせるようにして、表裏方向に貼り付けられてなるものであって、
前記上側シートの第一紙片部は、
切り取り可能な切断線により囲繞された、表面に所定情報を印字可能な第一印字欄と、
該第一印字欄の裏面を囲むように接着剤層が形成された上側接着面部と
を備え、
前記下側シートの第二紙片部は、
前記第一印字欄と重なり合うように、切り取り可能な切断線により囲繞された、裏面に所定情報を印字可能な第二印字欄と、
該第二印字欄の表面を囲むように形成され且つ切断可能な切断線により囲繞された、前記上側接着面部に接着された下側被接着部と、
該下側被接着部を囲むように、前記上側接着面部と剥離可能な剥離剤層が表面に形成された、当該下側シートから切り取り可能な下側剥離部と
を備え、
前記下側シートの第三紙片部は、
その裏面が前記第二紙片部の裏面と重なり合うように前記折込線で折り返された状態で、前記第二印字欄と重なり合うように、切り取り可能な切断線により囲繞された、裏面に所定情報を印字可能な第三印字欄と、
該第三印字欄の表面を囲むように接着剤層が形成された下側接着面部と
を備え、
前記上側シートの第四紙片部は、前記第三印字欄の表面と重なり合う裏面領域を囲むように形成された、前記下側接着面部に接着された上側被接着部を備えたものであることを特徴とする帳票ラベル。 - 上側シートの第四紙片部は、
第三紙片部の下側接着面部に接着された上側被接着部が、切り取り可能な切断線により囲繞されていると共に、
前記上側被接着部を囲むように、前記下側接着面部と剥離可能な剥離剤層が裏面に形成された、当該上側シートから切り取り可能な上側剥離部を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の帳票ラベル。 - 下側シートの第二紙片部は、第二印字欄の表面に、所定の案内情報が印刷されているものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帳票ラベル。
- 上側シートの第四紙片部は、下側シートの第三紙片部に形成された第三印字欄の表面と重なり合う裏面領域に、所定の案内情報が印刷されているものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の帳票ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012072922A JP2013202875A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 帳票ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012072922A JP2013202875A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 帳票ラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013202875A true JP2013202875A (ja) | 2013-10-07 |
Family
ID=49522518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012072922A Pending JP2013202875A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 帳票ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013202875A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016107475A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 小林クリエイト株式会社 | 配送帳票 |
-
2012
- 2012-03-28 JP JP2012072922A patent/JP2013202875A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016107475A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 小林クリエイト株式会社 | 配送帳票 |
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