JP2013201814A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、インバータ回路を構成する各相の出力電流を合成した結果が零となるという法則に従って各出力電流を演算することができることを課題とする。
【解決手段】 2つ以上のインバータ回路と、該2つ以上のインバータ回路から出力される出力電流を検出する電流検出回路と、前記2つ以上のインバータ回路の出力電流を制御する制御部とを備え、前記電流検出回路は、前記出力電流を検出しない1相を除いた相の出力電流を検出する電流検出部を備え、前記制御部は、前記出力電流を検出している相の検出電流を合成した合成電流に基づき、すべての相の出力電流の合成電流が零となるように、前記電流検出部で検出されていない出力電流を演算する電流演算部を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を備える電力変換装置に関する。特に、本発明は、複数のインバータ回路を並列運転可能に構成する電力変換装置に関する。
従来から、直流電源から出力される直流電力を交流に電力変換するための装置として、特許文献1のような電力変換装置が使用されている。この電力変換装置は、スイッチング素子をオン・オフ操作することにより、直流電圧を交流に電力変換する。
ところで、このような電力変換装置の大容量化に対応する方法として、スイッチング素子自体を大容量化する方法がある。しかし、この電力変換装置に用いられるスイッチング素子にも対応できる容量に限界があり、そのスイッチング素子が対応できる容量を超える大容量化には、この方法は、適用することができない。そこで、この特許文献1のように、電力変換装置は、複数の電力変換装置を並列運転させることにより大容量化に対応している。
この電力変換装置は、直流電力を3相交流電力に変換する2つのインバータ回路と、これらの2つのインバータ回路を相ごとに結合する結合リアクトルと、これらの2つのインバータ回路から出力される出力電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路から検出される検出電流に基づいてこれらの2つのインバータ回路の出力電流を演算する演算部とを備えている。
しかし、インバータ回路を並列に接続して運転する際に、それぞれのインバータ回路が出力する出力電圧や位相のずれなどによって、インバータ回路が出力する出力電流のバランスが崩れることがある。このようなときは、すべてのインバータ回路から出力される出力電流が負荷にすべて出力されず、一方のインバータ回路から出力される一部の電流が他方のインバータ回路に出力される。この一方のインバータ回路から他方のインバータ回路に流れる電流は、一般的に横流電流と呼ばれている。この横流電流は、出力電流として利用されないだけでなく、他方のインバータ回路が出力する電流を相殺するように作用してその出力電流を低下させる。よって、この横流電流は、電力変換装置全体の効率を低下させる原因となっている。そのため、インバータ回路間を流れる電流を抑制してこの横流電流を低減するために、インバータ回路間に結合リアクトルが設けられている。
また、1つのインバータ回路から出力される対称3相交流方式の出力電流を検出する出力電流検出方法として、特許文献2に記載されているように、インバータ回路を構成する3相の出力電流のうち2相の出力電流を電流検出部で検出し、検出しなかった1相の出力電流を電流検出部で検出した2相の検出電流から演算で求めるという方法がある。この出力電流検出方法は、インバータ回路の各相の出力電流を合成した結果が零となる法則を利用しており、1つのインバータ回路の出力電流を検出する方法として一般的な方法である。
そこで、特許文献1のような複数のインバータ回路を並列運転させている電力変換装置において、特許文献2のような出力電流検出方法により出力電流を検出して制御する場合、電流検出部は、一方のインバータ回路を構成する3相の出力電流のうち2相の出力電流に設けられ、他方のインバータ回路を構成する3相の出力電流のうち2相の出力電流に設けられることになる。そして、演算部は、これらの電流検出部が検出した検出電流に基づいて、それぞれのインバータ回路ごとに検出していない1相の出力電流を演算で求める。
国際公開第95/ 24069号 特開平 9− 23671号公報
このようにして求められた出力電流は、これらのインバータ回路間でバランスするように各インバータ回路を制御するための制御量として扱われるが、電流検出部で出力電流を直接検出していない1相の出力電流をそれぞれのインバータ単位で演算することになるため、インバータ回路間の出力電流のバランスを調整するためのアルゴリズムが別途必要となり、これを実現することは極めて困難であった。
これを改善するために、各インバータ回路を構成する3相すべての出力電流を電流検出部で検出して各インバータ回路を制御しても、原理的に含まれるリップル電流や検出誤差に起因して、対称3相交流方式において各相の出力電流を合成した結果が零となるという法則を満足しない。電力変換装置では、このインバータ回路を構成する各相の出力電流を合成した結果が零となるという法則に基づいて出力電流を制御しているため、この検出誤差の影響によりこの法則が満足されないと、制御が不安定になる。
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、インバータ回路を構成する各相の出力電流を合成した結果が零となるという法則に従って各出力電流を演算することができる電力変換装置を提供することを課題とする。
本発明に係る電力変換装置は、直流電力を多相交流電力に変換する2つ以上のインバータ回路と、該2つ以上のインバータ回路から出力される出力電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路から検出される検出電流に基づいて前記2つ以上のインバータ回路の出力電流を制御する制御部とを備える電力変換装置であって、前記電流検出回路は、前記2つ以上のインバータ回路から出力される相のうち、前記出力電流を検出しない1相を除いた残りの相の出力電流を検出する電流検出部を備え、前記制御部は、前記電流検出部で検出される検出電流を合成した合成電流に基づき、すべての相の出力電流の合成電流が零となるように、前記電流検出部で検出されていない1相の出力電流を演算により決定する電流演算部を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、電流演算部は、すべての相の出力電流を合成した合成電流が零となるように、電流検出部で検出しない1相の出力電流を演算する。つまり、電流演算部は、横流電流や検出誤差などに起因して、インバータ回路における各相の出力電流を合成した結果が零となるという法則の成立の障害となる障害電流を、電流検出部で検出されていない1相の出力電流に含めるように演算する。そのため、この法則が成立する。そして、このようにして2以上のインバータ回路におけるすべての相の出力電流のうち1相の出力電流を電流検出部で検出することなく、電流演算部により演算することにより求めることができる。また、電流検出回路は、1相分の電流検出部を減らすことができるため、各相に電流検出部を設けた場合と比較して、電力変換装置を安価にすることができる。
また、本発明に係る電力変換装置は、直流電力を3相交流電力に変換する2つのインバータ回路と、該2つのインバータ回路から出力される出力電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路から検出される検出電流に基づいて前記2つのインバータ回路の出力電流を制御する制御部とを備える電力変換装置であって、前記電流検出回路は、前記2つのインバータ回路から出力される6相のうち、前記出力電流を検出しない1相を除いた残りの5相の出力電流を検出する電流検出部を備え、前記制御部は、前記電流検出部で検出される5相の検出電流を合成した合成電流に基づき、すべての6相の出力電流の合成電流が零となるように、前記電流検出部で検出されていない1相の出力電流を演算により決定する電流演算部を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、2つのインバータ回路から出力される6相の出力電流うち1相の出力電流は、電流検出部で直接検出することなく、電流演算部により演算することにより求めることができる。よって、電流検出回路は、1相分の電流検出部を減らすことができるため、各相に電流検出部を設けた場合と比較して、電力変換装置を安価にすることができる。
以上の如く、本発明に係る電力変換装置によれば、インバータ回路を構成する各相の出力電流を合成した結果が零となるという法則に従って各出力電流を演算することができるという優れた効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインバータ回路の全体回路図である。 図2は、同実施形態に係るインバータ回路の制御部を表したブロック図である。 図3は、他の実施形態に係るインバータ回路の制御部を表したブロック図である。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置について、図1及び図2を参酌しつつ説明する。まず、同実施形態に係る電力変換装置1の構成について、説明する。
電力変換装置1は、図1に示すように、3相交流電力を供給する交流電源2と、1以上の3相交流の負荷3と、該負荷3に供給する目標出力電流を該電力変換装置1に対して指令する目標出力電流指令部4とに接続される。なお、目標出力電流は、電力変換装置1から出力される出力電流をdq座標変換したd軸目標出力電流Id_ref及びq軸目標出力電流Iq_refから構成される(図2参照)。
電力変換装置1は、交流電源2から入力される交流電力を電力変換する2つ以上の電力変換ユニット10,11と、該電力変換ユニット10,11を結合する結合リアクトル12と、電力変換ユニット10,11から出力される出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2(以下、「Iu1,…」と略する)のうち一部の出力電流を検出する電流検出回路13と、電流検出回路13から検出される検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_det,Iu2_det,Iw2_det(以下、「Iu1_det,…」と略する)に基づいて電力変換ユニット10,11の出力電流Iu1,…を制御する制御部14とを備える。電力変換ユニット10,11は、本実施形態では、2つである例を説明する。そこで、本明細書では、これらの電力変換ユニットを「第1及び第2の電力変換ユニット10,11」と呼ぶ。
第1の電力変換ユニット10は、交流電源2から入力される交流電力を整流する整流回路100と、該整流回路100から出力される直流電力を平滑化する平滑化回路101と、該平滑化回路101から入力される直流電力を多相交流電力に変換する第1のインバータ回路102とを備える。
第2の電力変換ユニット11は、整流回路100から出力される直流電力を平滑化する平滑化回路110と、該平滑化回路110から入力される直流電力を多相交流電力に変換する第2のインバータ回路111とを備える。
整流回路100は、交流電力を整流する整流素子を用いて、交流電源2から入力される交流電力を直流電力に変換する。この整流回路100は、複数の整流ダイオードを組み合わせて整流する。なお、整流回路100は、スイッチング素子をスイッチング制御して整流する制御整流回路であってもよい。
平滑化回路101,110は、整流回路100から入力される入力電圧に含まれるスイッチングリプルを減衰させて平滑化する。平滑化回路101,110は、整流回路100の出力側に並列に接続される平滑化コンデンサである。この平滑化コンデンサは、具体的には、電解コンデンサである。
第1及び第2のインバータ回路102,111は、整流回路100から入力される直流電力を交流電力に変換する。これらのインバータ回路102,111は、目標出力電流指令部4からゲートに入力されるPWM信号に基づいて出力電圧を変換する。
結合リアクトル12は、第1及び第2の電力変換ユニット10,11の各インバータ回路102,111から出力される出力相を結合する。結合リアクトル12は、各インバータ回路102,111に共通する出力相同士をリアクトルを介して接続する。そして、結合リアクトル12は、第1及び第2の電力変換ユニット10,11から出力される出力電圧の電圧差をこのリアクトルで分圧し、第1及び第2の電力変換ユニット10,11間に流れる横流電流を抑制する。
電流検出回路13は、第1及び第2の電力変換ユニット10,11から出力される出力相のうち、出力電流を検出しない1相を除いた残りの相の出力電流Iu1,…,Iu2,Iw2を検出する電流検出部130〜134を備える。この電流検出回路13が検出する検出電流Iu1_det,…は、第1のインバータ回路102の出力側のすべてのu1相,v1相及びw1相の出力電流Iu1,Iv1,Iw1と、第2のインバータ回路111の出力側のv2相を除くu2相及びw2相の出力電流Iu2,Iw2とを検出したものである。つまり、電流検出回路13は、第1及び第2の電力変換ユニット10,11から出力される6相の出力電流Iu1,…のうち5相の出力電流Iu1,…,Iu2,Iw2を検出する回路である。第2のインバータ回路111の出力側のv2相の出力電流Iv2は、電流検出回路13では検出していない。このv2相の出力電流Iv2は、制御部14で演算によって求められる。
電流検出部130〜134は、一次電流をこれに比例する二次電流に変成して出力する計器用変成器である。電流検出部130〜134は、出力相ごとに独立して取り付けられる構造を有している。つまり、電流検出部130〜134は、検出したい出力相1相あたり1つ取り付けられる。
制御部14は、図1に示すように、目標出力電流指令部4から目標出力電流が入力される目標出力電流入力部140と、該目標出力電流入力部140から入力される目標出力電流を各電力変換ユニット10,11に分割する目標出力電流分割部141と、電流検出回路13から検出電流Iu1_det,…が入力される検出電流入力部142,143と、電流検出回路13で検出されていない出力電流Iv2を演算する電流演算部144と、検出電流Iu1_det,…に基づいて該電力変換ユニット10,11から目標出力電流が出力されるようにフィードバック制御する第1〜第3のフィードバック制御部145〜147と、該第1〜第3のフィードバック制御部145〜147の補償量に基づいてPWM制御のデューティ比を決定し、そのデューティ比に基づいて各インバータ回路102,111を駆動制御するPWM制御部148,149とを備える。
目標出力電流入力部140は、目標出力電流指令部4から目標出力電流を受け付ける入力インターフェースである。
目標出力電流分割部141は、受信した目標出力電流を各インバータ回路102,111で分割する数で割算する割算器である。第1及び第2のインバータ回路102,111は、同一容量であり、2つである。よって、目標出力電流分割部141は、第1及び第2のインバータ回路102,111に対して目標出力電流が均等に分割されるように、目標出力電流を2で割算する。
検出電流入力部142,143は、電流検出回路13から出力電流Iu1,…,Iu2,Iw2を検出している検出相の検出電流Iu1_det,…を受け付ける入力インターフェースである。一方の検出電流入力部142は、電流検出回路13から第1の電力変換ユニット10側のu1相,v1相及びw1相からなる検出相から検出された検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detが入力される。他方の検出電流入力部143は、電流検出回路13から第2の電力変換ユニット11側のu2相及びw2相からなる検出相から検出された検出電流Iu2_det,Iw2_detが入力される。本明細書では、一方の検出電流入力部142を「第1の検出電流入力部142」と呼び、他方の検出電流入力部143を「第2の検出電流入力部143」と呼ぶ。
電流演算部144は、検出相の検出電流Iu1_det,…を合成した合成検出電流に基づき、すべての相の出力電流Iu1,…の合成電流が零となるように、電流検出部130〜134で検出されていない出力電流Iv2を演算する。
電流演算部144は、第1のインバータ回路102の出力側のすべての相の検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detを第1の加算検出電流として加算する第1の加算器1440と、第2のインバータ回路111の出力側の検出されたすべての相の検出電流Iu2_det,Iw2_det及び第1の加算検出電流を第2の加算検出電流として加算する第2の加算器1441と、第2の加算検出電流の正(+)符号若しくは負(−)符号を反転させたv2相演算電流Iu1_calを出力する符号変換器1442とを備える。
第1及び第2のフィードバック制御部145,146は、第1及び第2のインバータ回路102,111にそれぞれ対応させて設けられている。第1及び第2のフィードバック制御部145,146は、第1及び第2のインバータ回路102,111から出力される出力電流Iu1,…と目標出力電流との補償量を算出する。
第3のフィードバック制御部147は、第1のフィードバック制御部145と第2のフィードバック制御部146とが算出する補償量をバランスするように、第2のフィードバック制御部146の補償量を算出する。
第1及び第2のPWM制御部148,149は、それぞれ第1及び第2のインバータ回路102,111のゲートに3相出力電圧Vu1*,Vv1*,Vw1*,Vu2**,Vv2**,Vw2**に基づくPWM信号を入力する。
次に、同実施形態に係る電力変換装置1の第1〜第3のフィードバック制御部145,146,147について、図2のブロック図を参酌しつつ詳細に説明する。
まず、第1及び第2のフィードバック制御部145,146は、目標出力電流分割部141を介して目標出力電流入力部140に接続されている。そして、第1及び第2のフィードバック制御部145,146のそれぞれには、目標出力電流入力部140から目標出力電流分割部141によって分割された目標出力電流が入力される。
第1フィードバック制御部145には、更に、第1の検出電流入力部142から、第1のインバータ回路102のu1相,v1相及びw1相から検出された検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detが入力される。そして、第1のフィードバック制御部145は、検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detをdq座標系に座標変換する2相3相変換器1450と、目標出力電流からdq座標変換された検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detを減算する減算器1451と、目標出力電流からの検出電流の誤差に基づいてPI(比例積分)制御を行うPI制御器1452と、PI制御器1452に基づくd軸出力電圧及びq軸出力電圧を3相交流電圧Vu1*,Vv1*,Vw1*に変換する3相2相変換器1453とを備える。
第2フィードバック制御部146にも、更に、第2の検出電流入力部143から、第2のインバータ回路111のu2相及びw2相から検出された検出電流Iu2_det,Iw2_detが入力されるとともに、電流演算部144で演算されたv2相演算電流Iv1_calが入力される。そして、第2のフィードバック制御部146は、検出電流Iu2_det,Iw2_det及び演算電流Iv2_calをdq座標系に座標変換する2相3相変換器1460と、目標出力電流からdq座標変換された検出電流Iu2_det,Iw2_det及び演算電流Iv2_calを減算する減算器1461と、目標出力電流からの検出電流の誤差に基づいてPI(比例積分)制御を行うPI制御器1462と、PI制御器1462に基づくd軸出力電圧及びq軸出力電圧を3相交流電圧Vu2*,Vv2*,Vw2*に変換する3相2相変換器1463とを備える。
第3のフィードバック制御部147は、第1のインバータ回路102側の検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detから第2のインバータ回路111側の検出電流Iu2_det,Iw2_det及び演算電流Iv2_calを減算する減算器1470と、第1のインバータ回路102側の検出電流からの第2のインバータ回路111側の検出電流の誤差に基づいてPI(比例積分)制御を行うPI制御器1471と、該PI制御器1471に基づく3相出力電圧Vu2*,Vv2*,Vw2*にPI制御器1452,1462に基づく3相出力電圧Vu2**,Vv2**,Vw2**を加算する加算器1472とを備える。
次に、同実施形態に係る電力変換装置1の動作について、図1及び図2を参酌しつつ説明する。
まず、図2に示すように、制御部14の目標出力電流入力部140が目標出力電流指令部4から目標出力電流を受信すると、各インバータ回路102,111は、第1及び第2の電力変換ユニット10,11の出力電流Iu1,…の合成電流が目標出力電流となるように駆動制御される。
つまり、目標出力電流入力部140は、受信した目標出力電流のd軸目標出力電流Id_ref及びq軸目標出力電流Iq_refを目標出力電流分割部141に入力する。目標出力電流分割部141では、入力されたd軸目標出力電流Id_ref及びq軸目標出力電流Iq_refを、第1及び第2のインバータ回路102,111間で出力電流Iu1,…が平衡するように分割する。そして、目標出力電流分割部141は、この分割された目標出力電流を各インバータ回路102,111の減算器1451,1461に入力する。
一方、電流検出回路13では、第1及び第2のインバータ回路102,111の検出相の検出電流Iu1_det,…が検出されている。そして、電流検出部130〜134は、検出した検出電流Iu1_det,…を第1及び第2の検出電流入力部142,143に入力する。
第1の検出電流入力部142は、第1のインバータ回路102から検出した検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detを、電流演算部144と、第1及び第3のフィードバック制御部145,147とに入力する。
第2の検出電流入力部143は、第2のインバータ回路111から検出した検出電流Iu2_det,Iw2_detを、電流演算部144と、第2及び第3のフィードバック制御部146,147とに入力する。
電流演算部144は、第1の検出電流入力部142から入力された検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detを第1の加算器1440で加算する。そして、電流演算部144は、この第1の加算器1440で加算された第1の加算検出電流と、第2の検出電流入力部143から入力された検出電流Iu2_det,Iw2_detを第2の加算器1441で加算する。この第2の加算器1441で加算された第2の加算検出電流は、符号変換器1442でその符号が反転される。この符号が反転された第2の加算検出電流が電流検出回路13で検出されなかったv2相の演算電流Iv2_calである。
第1及び第2のフィードバック制御部145,146は、検出された各インバータ回路102,111の検出電流Iu1_det,…及び演算電流Iv2_calを3相2相変換器1450,1460でそれぞれ2相のdq座標変換する。減算器1451,1461がd軸目標出力電流Id_ref及びq軸目標出力電流Iq_refから、dq座標変換されたd軸検出電流及びq軸検出電流を減算する。そして、PI制御器1452,1462が目標出力電流値からの検出電流の誤差に基づいてPI(比例積分)制御を行う。そして、3相2相変換器1453,1463は、PI制御器1452,1462が出力したd軸出力電圧及びq軸出力電圧を3相交流電圧Vu1*,Vv1*,Vw1*,Vu2**,Vv2**,Vw2**に変換する。
第3のフィードバック制御部147は、第1のインバータ回路102の検出電流Iu1_det,Iv1_det,Iw1_detから第2のインバータ回路111の検出電流Iu2_det,Iw2_det及び演算電流Iv2_calを減算器1470で減算する。そして、PI制御器1471が第1のインバータ回路102の検出電流からの第2のインバータ回路111の検出電流の誤差に基づいてPI(比例積分)制御を行う。そして、加算器1472は、PI制御器1471が出力した出力電圧と、第2のフィードバック制御部146が出力した補償量としての出力電圧Vu2*,Vv2*,Vw2*とを加算する。
この第1のフィードバック制御部145から出力された補償量としての出力電圧Vu1*,Vv1*,Vw1*は、第1のPWM制御部148に入力され、第1のインバータ回路102を駆動制御する。一方、第3のフィードバック制御部147から出力された補償量としての出力電圧Vu2**,Vv2**,Vw2**は、第2のPWM制御部149に入力され、第2のインバータ回路111を駆動制御する。よって、第2のインバータ回路111の出力電流は、第1のインバータ回路102の出力電流に一致するように駆動制御される。
このようにして、電流演算部144は、すべての相の出力電流Iu1,…の合成電流が零となるように、電流検出部130〜134で検出しない1相の出力電流Iv2を演算する。つまり、電流演算部144は、横流電流や検出誤差による誤差電流などに起因して、第1及び第2のインバータ回路102,111における各相u1,…の出力電流Iu1,…を合成した結果が零となるという法則の成立の障害となる障害電流を、電流検出部130〜134で検出されていない1相の出力電流Iv2に含めるように演算する。そのため、この法則が成立する。
しかし、従来技術のように第1及び第2のインバータ回路102,111の3相の出力電流のうち2相の出力電流を検出し、検出していない残りの出力電流を演算にてそれぞれ独立して求めると、第1のインバータ回路102と第2のインバータ回路111との間を流れる横流電流や誤差電流により、この法則が成立しない。また、第1及び第2のインバータ回路102,111のすべての出力電流を検出すると、誤差電流により、この法則が成立しない。
本実施形態に係る電力変換装置1では、第1及び第2のインバータ回路102,111における各相u1,…の出力電流Iu1,…を合成した結果が零となるという法則が成立するため、2つのインバータ回路102,111から出力される6相の出力電流Iu1,…のうち1相の出力電流Iv2は、電流検出部130〜134で直接検出することなく、電流演算部144により演算することにより求めることができる。また、電流検出回路13は、1相分の電流検出部130〜134を減らすことができるため、各相に電流検出部130〜134を設けた場合と比較して、電力変換装置1を安価にすることができる。
また、第1及び第2のインバータ回路102,111を単体で動作させても、第3のフィードバック制御部147が第1及び第2のインバータ回路102,111から出力される出力電流が一致するように第1及び第2のインバータ回路102,111のゲートに入力するPMW信号を制御している。そのため、第1及び第2のインバータ回路102,111から出力される出力電流は、バランスが取られており、出力波形が崩れないように制御されている。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で様々変更が可能である。
上記実施形態に係る電力変換装置1は、第1のインバータ回路102の3相交流電流を目標値として、第2のインバータ111の出力電流を補償する第3のフィードバック制御部147を備える例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電力変換装置は、図3に示すように、各インバータ回路にそれぞれの3相交流電流を目標値として、それぞれのインバータ回路の出力電流を補償する第3のフィードバック制御部147A,147Bであってもよい。
第3のフィードバック制御部147A,147Bは、目標出力電流を3相交流電流に座標変換する3相2相変換器1470A,1470Bと、座標変換された目標出力電流Id_ref,Iq_refから第1及び第2のインバータ回路102,111の検出電流を減算する減算器1471と、減算器1471で求められた誤差を増幅するアンプ1472A,1472Bと、該アンプ1472A,1472Bにより増幅された誤差を第1及び第2のフィードバック制御部146,147に加算する加算器1473A,1473Bとを備える。
第3のフィードバック制御部147A,147Bは、第1及び第2のフィードバック制御部145,146と異なり、dq座標で指令される目標出力電流を3相交流電流に変換した目標出力電流を目標値として検出電流Iu1_det,…及び演算電流Iv2_calを減算して誤差を求める。その誤差をアンプ1472A,1472Bで増幅して、第1及び第2のフィードバック制御部145,146の補償値に加算する。
そのため、第1及び第2のインバータ回路102,111を単体で動作させても、第3のフィードバック制御部147A,147Bがそれぞれ第1及び第2のインバータ回路102,111から出力される出力電流が一致するように第1及び第2のインバータ回路102,111のゲートに入力するPMW信号を制御することができる。そして、第1及び第2のインバータ回路102,111から出力される出力電流は、バランスが取られており、出力波形が崩れないように制御される。
上記実施形態に係る電力変換装置1は、複数のインバータが出力を大容量化に対応する用途のために並列運転する例を説明したが、この用途に限定されるものではない。例えば、本発明の電力変換装置は、複数の電力変換部で負荷を分担して供給することにより一部の電力変換部が故障したような場合であっても一定の電力供給を維持できるデュプレックスシステムとして用いられるものであってもよい。
上記実施形態に係る電力変換装置1は、入力された交流電力を整流回路で整流し、整流された直流電力を交流電力に変換する、整流回路とインバータとの組み合わせからなる回路である例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電力変換装置は、直流電力の入力を受け付けて、直流電力を交流電力に変換するインバータであってもよい。
上記実施形態に係る電力変換装置1は、直流電力を3相交流電力に変換するインバータ102,111を2つ備える例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、インバータは、6相や12相などの多相交流電力に変換するインバータであってもよい。また、インバータは、2以上のインバータであってもよい。その場合、電流検出回路は、これらのすべてのインバータから出力されるすべての相のうち1相を除いたすべての相に電流検出部を備える。そして、この電流検出部で検出していないインバータの相の出力電流値は、電流検出部から検出されたすべての電流検出値を合成した合成電流を符号を反転することにより演算される。
上記実施形態に係る電力変換装置1は、交流電力2からインバータ回路102,111共通の整流回路100で整流された直流電力が2つのインバータ回路102,111に並行して供給されている例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数のインバータ回路には、インバータ回路ごとに設けられた整流回路で整流された直流電力がインバータ回路ごとに供給されていてもよい。
1…電力変換装置、102…第1のインバータ回路、111…第2のインバータ回路、12…結合リアクトル、13…電流検出回路、130〜134…電流検出部、14…制御部、144…電流演算部

Claims (2)

  1. 直流電力を多相交流電力に変換する2つ以上のインバータ回路と、該2つ以上のインバータ回路から出力される出力電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路から検出される検出電流に基づいて前記2つ以上のインバータ回路の出力電流を制御する制御部とを備える電力変換装置であって、
    前記電流検出回路は、前記2つ以上のインバータ回路から出力される相のうち、前記出力電流を検出しない1相を除いた残りの相の出力電流を検出する電流検出部を備え、
    前記制御部は、前記電流検出部で検出される検出電流を合成した合成電流に基づき、すべての相の出力電流の合成電流が零となるように、前記電流検出部で検出されていない1相の出力電流を演算により決定する電流演算部を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 直流電力を3相交流電力に変換する2つのインバータ回路と、該2つのインバータ回路から出力される出力電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路から検出される検出電流に基づいて前記2つのインバータ回路の出力電流を制御する制御部とを備える電力変換装置であって、
    前記電流検出回路は、前記2つのインバータ回路から出力される6相のうち、前記出力電流を検出しない1相を除いた残りの5相の出力電流を検出する電流検出部を備え、
    前記制御部は、前記電流検出部で検出される5相の検出電流を合成した合成電流に基づき、すべての6相の出力電流の合成電流が零となるように、前記電流検出部で検出されていない1相の出力電流を演算により決定する電流演算部を備えることを特徴とする電力変換装置。
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