JP2013201811A - 単相クローポール型モータ - Google Patents

単相クローポール型モータ Download PDF

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Abstract

【課題】
生産性を向上することができる単相クローポール型モータを提供すること。
【解決手段】
環状コイルを挟み込む第1,第2爪磁極4a,4bを有する固定子鉄心4により構成された固定子2と、径方向隙間を介して固定子2と対向し、複数の磁極が周方向に配置された回転子3と、を備え、前記径方向隙間が周方向で均一に形成され、第1、第2爪磁極4a,4bを構成する磁性体の密度は均一であり、第1,第2爪磁極4a,4bの回転子3(永久磁石32)に対向する面(爪部42)の軸方向に延びる一組の辺420,421は、少なくとも一部の(軸方向)範囲で平行に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動モータ、特に単相のクローポール型モータに関する。
従来、環状コイルを挟み込む第1爪磁極及び第2爪磁極を有する固定子鉄心により構成された固定子と、径方向隙間を介して前記固定子と対向し、複数の磁極が周方向に対称に配置された回転子と、を備えた単相クローポール型モータが知られている(例えば特許文献1)。
特開2008−167615号公報
しかし、従来の技術では、固定子鉄心の製造コストを十分に低減できず、生産性向上の余地を残していた。本発明の目的とするところは、生産性を向上することができる単相クローポール型モータを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の単相クローポール型モータは、好ましくは、第1爪磁極及び第2爪磁極を構成する磁性体の密度は略均一であり、第1爪磁極及び第2爪磁極の回転子に対向する面の軸方向に延びる一組の辺は、少なくとも一部の軸方向範囲で略平行に形成されていることとした。
よって、固定子鉄心の製造コストを低減し、生産性を向上することができる。
実施例1の固定子鉄心(第1,第2爪磁極)と回転子の分解斜視図である。 実施例1の固定子鉄心(第1,第2爪磁極)と回転子とのアセンブリの軸方向正面図である。 実施例1の第1爪磁極の斜視図である。 実施例1の第1爪磁極の側面図である。 実施例1の回転子(永久磁石)の各磁極と固定子鉄心の各磁極とを周方向に展開して示す図である。 比較例の、(a)第1爪磁極の側面図と、(b)回転子(永久磁石)の各磁極と固定子鉄心の各磁極とを周方向に展開して示す図である。 実施例3の第1爪磁極の側面図である。 実施例4の第1爪磁極の側面図である。
以下、本発明の単相クローポール型モータを実現する形態を、図面に基づき説明する。
[実施例1]
実施例1の単相クローポール型モータ(以下、モータ1という。)は、例えば、エンジン及び駆動用モータを併用して駆動するハイブリッド自動車において、エンジンや駆動用モータ又はスタータジェネレータ、及びその制御装置等を冷却するためのウォータポンプの駆動源(モータ部)として用いられる。この電動ウォータポンプは、モータ1の出力軸によりインペラを回転させて遠心力により冷却水を吐出する。なお、ポンプは遠心ポンプや冷却用ポンプに限らず、またモータ1を他の用途に用いてもよい。
モータ1は、内部に収容部を有するモータハウジングと、モータハウジング内に収容される固定子(ステータ)2及び回転子(ロータ)3とを有する。固定子2は、固定子鉄心4と、固定子鉄心4内に収容されるコイルとを有し、コイルに通電されることにより磁界を発生させる。回転子3は、固定子2に対向して配置され、永久磁石32を有する磁極部材である。図1は、モータ1を構成する部材である固定子鉄心4と回転子3を分離して同軸上に並置した分解斜視図である。図2は、固定子鉄心4と回転子3を組み合わせたものを軸方向から見た正面図である。回転子3は、図外のインペラに一体回転するように固定され、図外のハウジングに軸受を介して回転自在に設置された駆動軸30と、駆動軸30に固定された円柱状の磁性体である回転子鉄心31と、回転子鉄心31の外周に設けられた永久磁石32とを有する。永久磁石32は、周方向に対称に(略等間隔に)複数(実施例1では12)固定され、隣り合う磁極が異なるように設けられている。なお、リング状部材に着磁することで永久磁石32を構成することとしてもよい。回転子3は、永久磁石32の外周が固定子鉄心4の内周と径方向で対向するように配置される。図2に示すように、回転子3(永久磁石32)は、固定子鉄心4に対し、径方向の微小隙間CLを介して同心状に設置される。この径方向隙間CLは周方向で略均一である。すなわち、径方向隙間CLの大きさLは周方向で略一定である。
固定子鉄心4は2つに分割されるリング状部材により構成される。これらのリング状部材はクローティース形状(爪型磁極形状)であり、以下、これらのリング状部材を第1爪磁極4a及び第2爪磁極4bという。コイルは、両爪磁極4a,4bと略同心にリング状に巻かれる。図3は、第1爪磁極4aの斜視図である。図4は、第1爪磁極4aの一部を軸直方向から見た側面図である。第1爪磁極4aは、単層の電磁鋼鈑を切削加工やプレス等で成形することにより形成され、第1爪磁極4aを構成する磁性体の密度は略均一である。第1爪磁極4aは、中空円盤状の円環部40と、円環部40の周方向に略均等の間隔で設けられ、円環部40の内周から内径側(軸中心側)に向かって延びる複数(実施例1では12)の爪基部41と、爪基部41から相手側の爪磁極4bに向かって軸方向一方側に延びる爪部42とから構成される。爪部42と爪基部41とは、円環部40の内周側にて連続的に円弧状に接続されている。図4に示すように、各爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421のうち、少なくとも一部は互いに略平行となるように形成されている。実施例1では、各爪部42は略矩形状、具体的には周方向に延びる辺423よりも軸方向に延びる辺420,421のほうが長い略長方形状に形成されており、各爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421のうち全部(軸方向全範囲)が互いに略平行となるように形成されている。第2爪磁極4bも、第1爪磁極4aと同様に構成されている。
第1爪磁極4aと第2爪磁極4bの爪部42を向かい合わせに設置することで固定子鉄心4が形成される。すなわち、上記のように構成された2つの略同一形状の第1,第2爪磁極4a,4bは、爪部42側で対向するように配置され、各爪部42が交互に噛み合うように一体化される。図1に示すように、第1爪磁極4aの爪部42の先端(辺423)は第2爪磁極4bの隣接する爪基部41間の凹部に設置され、第2爪磁極4bの爪部42の先端(辺423)は第1爪磁極4aの隣接する爪基部41間の凹部に設置される。第1爪磁極4aの爪部42の軸方向に延びる辺420,421と第2爪磁極4bの爪部42の軸方向に延びる辺420,421とは、僅かな隙間を介して互いに略平行に配置される。円環部40の周方向における各爪42部の内周の曲率は互いに略同じ(円環部40と略同じ曲率)であり、組み合わされた第1,第2爪磁極4a,4bの複数の爪部42を全体として見ると、円環部40と同心の円筒形状となる。第1,第2爪磁極4a,4bに挟み込まれる形で、爪磁極4a,4bに沿って円環状に巻回されたコイルが、固定子鉄心4の内部に設置される。なお、コイルは絶縁被覆され、両端はコイルへの通電を行うため、爪磁極4a,4bの対向面から外側に引き出され、電流を制御するためのインバータに接続される。
また、回転子3の永久磁石32の磁極位置を検出する磁極位置検出器(磁極センサ)として、図外のホール素子が固定子鉄心4またはモータハウジングに設置される。その構造は従来のものと同様であるため、特に図示しない。実施例1では、ホール素子を、第1爪磁極4aと第2爪磁極4bの爪部42同士の間の隙間位置に設置する。なお、コイルの誘起電圧から磁極の位置を検出して通電の切換を行う誘起電圧位置検出方式、すなわちセンサレス方式を用いて回転子3の位置を検出してもよい。
[実施例1の作用]
次に、モータ1の作用を説明する。図5は、回転子3の永久磁石32の各磁極と、固定子鉄心4の各磁極とを、周方向(回転子の回転方向)に展開して示す模式図であり、磁束を矢印で示す。なお、実際には、永久磁石32の各磁極と固定子鉄心4の各磁極とは、軸方向で重なる。コイルには、バッテリ等の直流電源からインバータを介して交流電流が供給される。単相のコイルに交互方向に通電されることに伴い、固定子鉄心4における第1爪磁極4aから延びる爪部42と第2爪磁極4bから延びる爪部42に、異なった磁極が生じる。例えば、第1爪磁極4a(の爪部42)にN極が生じた場合、第2爪磁極4b(の爪部42)にS極が生じる。すなわち、固定子鉄心4において周方向に隣り合う爪部42の磁極が異なるように設けられている。通電が制御されることで、磁極が回転するように切り替えられる。爪磁極4a,4b(爪部42)に径方向で対向する回転子3に設けられた永久磁石32は、爪磁極4a,4bに生じる磁界に伴って周方向に駆動され、移動する。すなわち、回転子3が回転する。なお、インバータを制御する制御回路(半導体)によりコイルへの通電状態を制御することで、駆動軸30の回転数を制御することができる。回転子3の回転状態を制御する際は、回転子3の位置をホール素子によって検出する。
爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421は、少なくとも一部の軸方向範囲で略平行に形成されている。よって、第1爪磁極4aの爪部42と第2爪磁極4bの爪部42を、回転子3が起動可能な位置に停止することができる距離まで近づけることができる。また、固定子2の磁極形状と永久磁石32の磁極形状が異なることに起因する磁束の漏れを抑制することができ、サイズを増大させることなく出力トルクを増大させることができる。以下、具体的に説明する。非通電時、永久磁石32と固定子鉄心4(爪磁極4a,4b)との間に生じるコギングトルクにより、回転子3は固定子2に対し所定の位相で停止する。この停止位置で、コイルに電流を流しても、回転子3にトルクを発生させることができず、モータを起動することができない場合がある。これを回避するため、コギングトルクの位相をずらすことで回転子3の停止位置を起動不能の位置(デッドポイント)からずらす方法が一般的である。従来、永久磁石32に切り欠けを設ける、永久磁石32と爪磁極4a,4bとの間の空隙に不均一部分を設ける、等により上記問題を回避している。しかし、これらの方法では、コイルに発生する誘起電圧が歪むことで、トルクの脈動が大きくなり、回転時の振動や騒音が増大するおそれがある。また、永久磁石32による磁束が減少することで、コイルに発生する誘起電圧が低下することとなり、モータの出力が低下し、効率も低下するおそれがある。
これに対し、実施例1のモータ1では、爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421は、少なくとも一部の軸方向範囲(実施例1では軸方向全範囲。図4に示すAの範囲)で略平行に形成されている。よって、周方向で対向する第1爪磁極4aの爪部42の辺420,421と第2爪磁極4bの爪部42の辺420,421とを、軸方向の少なくとも一部の範囲(図4に示すAの範囲)で略平行とすることができる。このため、第1爪磁極4aの爪部42と第2爪磁極4bの爪部42との間の距離を所定値以下に縮めることができる。このように、隣接する爪部42間の距離を所定値以下とすることで、回転子3が起動可能な位置に停止することが容易になることを、本出願人は見出した。よって、永久磁石32に切り欠けを設けたり、永久磁石32と爪磁極4a,4bとの間の空隙に不均一部分を設けたりする等の対策が不要となるため、振動や騒音の増大やモータ出力の低下等を抑制することができる。具体的には、回転子3(永久磁石32)と固定鉄心(爪磁極4a,4b)との間の空隙(径方向隙間CL。図2参照)は、周方向に略均一である。すなわち、周方向のどの位置においても、永久磁石32の外周面と爪磁極4a,4bの内周面(爪部42)との間の径方向距離Lは略同じ(一定)である。よって、コイルに発生する誘起電圧が歪んだり低下したりすることを抑制できる。なお、上記径方向隙間CLが周方向に「均一」であるとは、厳密に均一であることを意味せず、上記誘起電圧の歪みや低下が許容範囲を超えない程度であれば、多少の不均一は許容される。また、一組の辺420,421が「平行」であるとは、厳密に平行であることを意味せず、隣接する爪部42間の距離が上記所定値を超えない程度であれば、多少の角度は許容される。実施例1では、各爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421のうち全部(軸方向全範囲)が互いに略平行となるように形成されているため、隣接する爪部42間の距離を可及的に短くすることができ、上記作用効果を最大化することができる。なお、回転子3が起動可能な位置に停止することをより確実にするため、例えば、爪部42の裏側(永久磁石32に対向する面とは反対側の、コイル設置側の面)に空隙を設け、起動不可能な位置における磁気抵抗を(起動可能な位置におけるよりも)増大させることとしてもよい。なお、上記記載における「軸方向」とは、厳密な意味での軸方向(周方向に対して直角方向)に限らず、周方向に対してゼロより大きい角度を有する方向を含む。
ここで、固定子2の爪磁極4a,4bの形状と永久磁石32の磁極形状が異なる場合でも、周方向で対向する第1爪磁極4aの爪部42の辺420,421と第2爪磁極4bの爪部42の辺420,421とを略平行とすることができる場合がある。図6は比較例を示し、(a)は図4と同様の側面図であり、(b)は図5と同様の展開図である。比較例では、爪磁極4a,4bの爪部42が台形状に形成されており、各爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421が互いに略平行でないが、組み合わされた第1,第2爪磁極4a,4bの爪部42の対向する辺420,421は略平行に配置される。よって、比較例でも、隣接する爪部42間の距離をできるだけ短くすることで、回転子3が起動可能な位置に停止することが容易になる。しかし、比較例では、爪部42が台形状に形成されていることにより、固定子2(爪部42)の磁極形状(台形)と永久磁石32の磁極形状(長方形)とが異なる。言換えると、永久磁石32に対向して固定子2の磁極を構成する部材(爪部42)の回転方向両側の境界線(辺420,421)が、永久磁石32の磁極の回転方向両側の境界線に対してなす角度が、大きい。このため、隣接する爪部42間の距離を短くすると、隣り合う磁極の漏れ磁束が回転子3の回転を阻害する方向に働き、十分なトルクを発生することができない。十分なトルクを発生させる為には、モータのサイズを大きくする必要があるが、コストの増大や搭載性の悪化を招くことになる。十分なトルクを発生させるもう一つの方法は、第1爪磁極4aと第2爪磁極4bの爪部42間の距離を漏れ磁束の影響が少なくなるまで遠くすることであるが、今度は回転子3が起動不可能な位置に停止することになってしまう。このように、比較例では、コスト増大や搭載性の悪化を招くことなく、モータの起動特性を確保し、十分な出力トルクを得ることは著しく困難である。
これに対し、実施例1のモータ1では、爪部42の一組の辺420,421が軸方向(ここでは、周方向に対して直角方向)に延びることで、固定子2(爪部42)の磁極形状(長方形)と永久磁石2の磁極形状(長方形)を近似させることができる。言換えると、永久磁石32に対向して固定子2の磁極を構成する部材(爪部42)の回転方向両側の境界線(辺420,421)が、永久磁石32の磁極の回転方向両側の境界線に対してなす角度が、小さい(略ゼロである)。このため、隣接する爪部42間の距離を短くしても、隣り合う磁極の漏れ磁束の影響を極小とすることができる。よって、モータサイズの増大(コスト増大、搭載性の悪化)を招くことなく、回転子3が起動可能な位置に停止することを容易化してモータ1の起動特性を確保しつつ、漏れ磁束の影響を極小として十分な出力トルクを得ることが可能である。実施例1では、各爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421のうち全部(軸方向全範囲)が互いに略平行となるように形成されているため、隣接する磁極の漏れ磁束の影響を可及的に小さくすることができ、上記作用効果を最大化することができる。
コイルは固定子鉄心4に沿って環状に周回するように巻回される。よって、トルク発生に寄与しないコイルエンドを省略し、固定鉄心とポンプ構成体とを可及的に近づけることができるため、電動ポンプの小型化を図ることができる。また、コイルの製作が容易であり、コイルを巻回した後の成形も、従来の積層鉄心のスロットに巻回されるコイルよりも容易である。収納空間に占めるコイルの占有率を高くし、これによりコイルの抵抗を下げることができるため、高効率のコイルとすることができる。実施例1では、単相のコイル(固定子鉄心4)を用いているため、構成を簡素化し、部品点数を削減して、モータ1のコスト低減や小型化を図ることができる。爪磁極4a,4bは単層の電磁鋼鈑により形成されている。よって、従来の積層鉄心に対して、全体が一体となっているため、構造上強固で振動しにくく、低騒音となる。また、実施例1では、爪磁極4a,4bを切削加工やプレス等で成形する。よって、例えば圧粉により爪磁極4a,4bを成形する場合に比べて高強度とすることができる。
また、実施例1のモータ1では、爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421の少なくとも一部が略平行に形成されているため、第1爪磁極4a及び第2爪磁極4bを近似した形状とすることができる。よって、成形においても第1爪磁極4aと第2爪磁極4bを同一工程とすることができるため、製造コストを削減し、生産性を向上できる。なお、上記記載における「軸方向」とは、厳密な意味での軸方向(周方向に対して直角方向)に限らず、周方向に対してゼロより大きい角度を有する方向を含む。具体的には、第1,第2爪磁極4a,4bは、円環部40及び爪基部41が同形状であり、爪部42も同形状である。このように、第1爪磁極4aと第2爪磁極4bを同一の形状としたことで、両爪磁極4a,4bを形成するための材料や金型が一種類で済むこととなり、更なる製造コストの低減が可能となる。なお、特許文献1に記載のモータは、爪磁極として圧粉鉄心を用い、爪磁極内での圧粉密度を変えることにより磁界偏倚部を形成している。しかし、この技術では、爪磁極を成形する際に、圧粉の成形密度を変化させなければならず、また第1爪磁極と第2爪磁極とでは密度を変化させる部位が異なるため、別工程となり生産性の向上としては不十分となるおそれがある。これに対し、実施例1のモータ1では、第1,第2爪磁極4a,4bを構成する磁性体の密度は略均一であり、特に密度を偏らせていない。よって、爪磁極4a,4b内での磁性体の密度を変える必要がなく、また第1,第2爪磁極4a,4bを同一工程で製造できるため、生産性をより向上することができる。なお、上記密度が「均一」であるとは、厳密に均一であることを意味せず、製造工程において発生する多少の不均一は許容される。
実施例1のモータ1は、回転子3の永久磁石32の磁極位置を判別する手段(磁極センサとしてのホール素子)を備えている。よって、起動時における通電方向の判定が容易となり、起動特性の更なる安定を図ることができる。実施例1では、ホール素子を、第1爪磁極4aと第2爪磁極4bの爪部42同士の間の隙間位置に設置しているため、起動時における通電方向の判定がより確実となる。
[実施例1の効果]
以下、実施例1のモータ1が奏する効果を列挙する。
(1)環状コイルを挟み込む第1,第2爪磁極4a,4bを有する固定子鉄心4により構成された固定子2と、径方向隙間を介して固定子2と対向し、複数の磁極が周方向に配置された回転子3と、を備え、前記径方向隙間が周方向で均一に形成され、第1、第2爪磁極4a,4bを構成する磁性体の密度は均一であり、第1,第2爪磁極4a,4bの回転子3(永久磁石32)に対向する面(爪部42)の軸方向に延びる一組の辺420,421は、少なくとも一部の(軸方向)範囲で平行に形成されている。
よって、固定子鉄心4の製造コストを低減し、生産性を向上することができる。
(2)固定子鉄心4は電磁鋼鈑により形成されている。
よって、固定子鉄心4を高強度とすることができる。
(3)第1爪磁極4aと第2爪磁極4bが同一の形状である。
よって、固定子鉄心4の製造コストをさらに低減することができる。
(4)回転子3の磁極を判別する磁極センサを備えている。
よって、起動特性の更なる安定を図ることができる。
[実施例2]
実施例2のモータ1は、固定子鉄心4(第1,第2爪磁極4a,4b)が、磁性粉末を圧縮成形した圧粉鉄心により形成されている。例えば、非磁性体にてコーティングされた磁性粉である鉄粉を圧縮して成形する。第1,第2爪磁極4a,4bを構成する磁性体(磁性粉)の密度は、実施例1と同様、爪磁極4a,4bの部位に関わらず略均一に設けられる。他の構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。このように磁性粉末を圧縮成形して第1,第2爪磁極4a,4bを形成することで、3次元の複雑な形状を比較的容易に作ることができる。また、従来の積層鉄心に対して、全体が一体となっているため、構造上強固で振動しにくく、低騒音となる。さらに、実施例1と同様、爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421の少なくとも一部が略平行に形成されているため、第1爪磁極4a及び第2爪磁極4bを近似した形状とすることができる。よって、両爪磁極4a,4bを形成するための成形金型が一種類でよいこととなり、更なるコストの低減が可能となる。
実施例2のモータ1は、実施例1の上記(1)(3)(4)と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
(5)固定子鉄心4は磁性粉末を圧縮成形した圧粉鉄心により形成されている。
よって、固定子鉄心4の成形自由度を向上できる。
[実施例3]
図7は、実施例3の第1爪磁極4aを示し、図4と同様の側面図である。実施例3のモータ1は、第1,第2爪磁極4a,4bの爪部42の形状が、実施例1と異なり、軸方向先端部分424が先細りのテーパ状となっている。具体的には、爪部42の軸方向先端部分424を、その周方向両側で、軸方向に対して略45度の直線で切り欠いた略台形状としている。爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421は、少なくとも一部の軸方向範囲(図7に示すBの範囲)で略平行に形成されている。実施例3では、爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421のうち略平行に形成された部分は、他の部分(切り欠け部分424)よりも周方向外側に設けられている。よって、第1爪磁極4aの爪部42と第2爪磁極4bの爪部42との間の距離を所定値以下に縮めることを容易化できる。他の構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。実施例3のモータ1は、実施例1と同様の作用効果を奏する。
[実施例4]
図8は、実施例4の第1爪磁極4aを示し、図4と同様の側面図である。実施例4のモータ1は、第1,第2爪磁極4a,4bの爪部42の形状が、実施例1と異なり、軸方向先端部分424が半円状となっている。具体的には、爪部42の軸方向先端部分424を、軸方向先端に向かって凸であり、直径が爪部42の周方向寸法に略等しい半円状としている。爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421は、少なくとも一部の軸方向範囲(図8に示すCの範囲)で略平行に形成されている。実施例4では、爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421のうち略平行に形成された部分は、他の部分(半円部分424)よりも周方向外側に設けられている。よって、第1爪磁極4aの爪部42と第2爪磁極4bの爪部42との間の距離を所定値以下に縮めることを容易化できる。他の構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。実施例4のモータ1は、実施例1と同様の作用効果を奏する。
[他の実施例]
以上、本発明を実現するための形態を、実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、爪部42の形状は実施例のものに限定されない。要は、爪部42の軸方向に延びる一組の辺420,421が、少なくとも一部の軸方向範囲で略平行に形成されていればよい。また、爪基部41の形状や寸法は実施例のものに限定されない。実施例では、爪基部41の長さ(径方向寸法)を可及的に短くしたため、固定子鉄心4の径方向寸法を抑制してモータの小型化を図ることができる。また、固定子2及び回転子3の磁極の数は実施例のものに限らず任意であり、例えば、回転子3の極数は任意の偶数でよい。また、実施例ではインナロータ型のモータに本発明を適用したが、アウタロータ型のモータに適用することとしてもよい。実施例では、表面磁石型のモータに本発明を適用したが、埋込磁石型のモータに適用することとしてもよい。また、実施例2の構成と実施例3又は実施例4の構成とを組み合わせることとしてもよい。
2 固定子
3 回転子
31 回転子鉄心
32 永久磁石
4 固定子鉄心
4a 第1爪磁極
4b 第2爪磁極
42 爪部
420 辺
421 辺

Claims (5)

  1. 環状コイルを挟み込む第1爪磁極及び第2爪磁極を有する固定子鉄心により構成された固定子と、
    径方向隙間を介して前記固定子と対向し、複数の磁極が周方向に配置された回転子と、を備え、
    前記径方向隙間が周方向で均一に形成され、
    前記第1爪磁極及び前記第2爪磁極を構成する磁性体の密度は均一であり、
    前記第1爪磁極及び前記第2爪磁極の前記回転子に対向する面の軸方向に延びる一組の辺は、少なくとも一部の範囲で平行に形成されている
    ことを特徴とする単相クローポール型モータ。
  2. 請求項1に記載の単相クローポール型モータにおいて、
    前記固定子鉄心は電磁鋼鈑により形成されていることを特徴とする単相クローポール型モータ。
  3. 請求項1に記載の単相クローポール型モータにおいて、
    前記固定子鉄心は磁性粉末を圧縮成形した圧粉鉄心により形成されていることを特徴とする単相クローポール型モータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の単相クローポール型モータにおいて、
    前記第1の爪磁極と前記第2の爪磁極が同一の形状であることを特徴とする単相クローポール型モータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の単相クローポール型モータにおいて、
    前記回転子の磁極を判別する磁極センサを備えていることを特徴とする単相クローポール型モータ。
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