JP2009201298A - クローポール型モータ及びポンプ - Google Patents

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俊治 橋本
Takafumi Seki
孝文 関
Shinji Suematsu
真二 末松
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Abstract

【課題】クローポール型モータにおいて、トルク値及びモータ効率を向上させる。
【解決手段】ステータ5、25のマグネット42、62に対向する側の面を、爪磁極53、73の個数で等間隔に区画した1区画の面積に対し、この1区画に配置される爪磁極53、73のマグネット42、62に対向する面の実面積が、0.27〜0.76の面積比と成るように設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、クローポール型モータ及び当該モータを駆動源としたポンプに関する。
従来より、例えば、液体を吸排するポンプなどでは、羽根車を回転駆動させるモータとしてクローポール型モータが利用されている。このクローポール型モータは、固定子として機能するステータにその特徴部分である複数の爪状の磁極(爪磁極)を有した構造であり、この爪磁極の各磁極に対峙する複数のマグネットを有したロータが、当該ステータに対向配置されている。そして、この爪磁極を、ステータ内部に収容された環状コイルを介して通電させることで磁界を発生させ、この磁界を爪磁極からロータへと伝達することにより、当該ロータを介して羽根車を回転駆動させるものである。
このようなクローポール型モータは、構造が比較的単純であることから生産性が良く、しかも製造コストも低く抑えることができるという利点を有している。しかしながら、その一方では、クローポール型モータは、主に位置制御が的確に行われることだけを重視して構成されているため、強力な磁気回路(つまり、高トルクのモータ)は望むことができないという問題があった。
クローポール型モータは、その構造のシンプルさから、今やポンプや家庭用のシャワーなど用途が次第に拡大されつつある。用途が広がるにつれ、的確な位置制御は然ることながらトルクが求められるケースも増加してきており、そのため、このような構造では、モータのトルク値を向上させる必要があった。
例えば、特許文献1には、クローポール型モータのトルク値を向上させるために、ロータに設けられた永久磁石(マグネット)とステータの爪磁極とのギャップ(距離)に着目し、このギャップを周方向に等間隔で配置されたマグネットピッチの1/6から1/4に設定することで、トルク値を向上させた構造が開示されている。
特開2005−20884
しかしながら、このような構造では、周波数の高い高回転域でのトルク値は向上されるものの、低回転域でのトルク値は低下する。したがって、モータの全回転域での効率(すなわち、モータ全体の効率)を考えた場合には、その効率が向上されているとは言えなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、クローポール型モータにおいて、トルク値及びモータ効率を向上させることである。
かかる課題を解決するために、本発明は、周方向に沿ってマグネットを有した回転可能なロータと、前記ロータのマグネットと対向する側に、周方向に沿って等間隔で且つその磁極が交互となるように配置された爪磁極を有するステータと、を備えたクローポール型モータであって、前記ステータの前記マグネットに対向する側の面を、前記爪磁極の個数で等間隔に区画した1区画の面積に対し、前記1区画に配置される前記爪磁極の前記マグネットに対向する面の実面積が、0.27〜0.76の面積比であることを特徴とする。
本発明によれば、ステータのマグネットに対向する側の面を、爪磁極の個数で等間隔に区画した1区画の面積に対し、前記1区画に配置される爪磁極のマグネットに対向する面の実面積の面積比を0.27〜0.76となるように設定したので、モータのトルク値並びにモータ効率を向上させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、本実施形態のポンプ1を示した図であり、図1は斜視図、図2は、図1中のA−A断面図を示している。本実施形態のポンプ1は、例えば、給湯器や家庭用のシャワーなどで利用されるものであり、液体を吸排する羽根車3と、液体を吸排させる吸入口12及び吐出口13を有したポンプケース6と、羽根車3を回転自在に収容させるポンプ室9を前記ポンプケース6と対をなして形成する分離板2と、ポンプ1の駆動源となるクローポール型モータと、を備えている。このクローポール型モータは、羽根車3を回転駆動させるマグネット42を有したロータ4と、ロータ4に回転駆動力を伝達する爪磁極53を有したステータ5と、ステータ5で発生させた磁界を制御する制御基板7と、を備えている。
そして、本実施形態のポンプ1に用いられるクローポール型モータは、分離板2を挟んで内側にロータ4を配置し且つ外側にステータ5を配置した、いわゆるインナー型ロータ構造のモータ構成となっている。
ポンプ室9は、天面中央に開口された吸入口12と側壁に設けられた吐出口13とを有したポンプケース6に、ロータ4とステータ5を水密状態に分離(ポンプ部とモータ部を分離)する分離板2が結合されることにより形成されている。なお、ポンプケース6と分離板2の結合部分には、ポンプ部とモータ部を水密状態に仕切るためにシール部材8を介在させている。また、ポンプ1は、ポンプケース6を除いた部位全体がモールド樹脂10で覆われている。このため、制御基板7を含めたモータ部全体をこのモールド樹脂10で保護することができると共に強度も高めることができる。
ロータ4は、羽根車3に一体的に設けられた円筒形状のロータ本体41と、ロータ本体41の外壁(外周側)に設けられた複数のマグネット42とで構成されている。マグネット42は、周方向に沿って等間隔でN極とS極が交互に並ぶように配置されている。ロータ本体41は、ポンプケース6に設けられた軸支え部43と、分離板2に設けられた軸支え部44とに挿入嵌合させた固定軸45に対して、軸受け部46を介して回転自在に支持されている。固定軸45は、その両端側に取り付けられた一対の回り止め板47により回転不可能とされている。なお、マグネット42と分離板2との間には、ロータ4の回転時に接触しない程度の隙間(クリアランス)が確保されている。
羽根車3は、ロータ4と一体化されていることから固定軸45を中心に回転し、吸入口12からポンプ室9内へと吸い込んだ液体に遠心力を与えて吐出口13からポンプ1外へと排出する。
ステータ5は、ロータ4の外周側に対向して配置された環状の鉄心51の内部に図示せぬ絶縁板を介して環状コイル52を配置させた構成とされている。ステータ5は、電流を流すことにより環状コイル52で発生した磁界を、鉄心51が備える複数の爪磁極53からロータ4へと伝達する。
制御基板7は、分離板2の背面に設けられており、ロータ5の回転位置を検出するセンサ(位置検出部11)からの信号を受けて、環状コイル52に流す電流を制御する。これにより、制御基板6は、ロータ4の回転位置に応じて、環状コイル52で発生した磁界を制御する。
このように構成されたポンプ1は、環状コイル52において発生する磁界が爪磁極53からマグネット42へと伝達されることにより、このマグネット42が吸引反発することで、ロータ4と一体的に設けられた羽根車3が、固定軸45を中心として回転する。そして、この羽根車3の回転にともないポンプ作用が発生し、液体が吸入口12よりポンプ室7内へと吸い込まれ、羽根車3により遠心力を加えられて吐出孔13からポンプ1外へと吐出される。
次に、本実施形態の特徴部分であるステータ5の構造について、図3〜図5に基づいて詳しく説明する。
上述したように、ステータ5は、環状の鉄心51とこの鉄心51の内部に収容される環状コイル52とで構成される。そして、本実施形態の鉄心51は、環状コイル52を収容するために、互いに分離可能な一対の上部鉄心51aと下部鉄心51bとで構成されている。
具体的には、図3に示すように、これら上部鉄心51a及び下部鉄心51bは、略面が略コの字形状を成していて、環状コイル52の外周側を覆う側壁部55a、55bと、環状コイル52をステータ5の軸方向から挟み込む一対の底面部54a、54bと、この底面部54a、54bの内縁からそれぞれ屈曲して軸方向に延在する爪磁極53a、53bと、で構成されている。本実施形態では、いわゆるインナー型ロータ構造のモータ構成となっているため、爪磁極53a、53bは底面部54a、54bの内縁から屈曲して形成され、ロータ4のマグネット42に対向配置される。
このような形状の上部鉄心51a及び下部鉄心51bを、周方向にかけてそれぞれの爪磁極53a、53bが互いに重ならないようにオフセットして、側壁部55a、55bを結合させることで一対の底面部54a、54b間にスペースが生じ、このスペースに環状コイル52が収容される。また、この時、爪磁極53a、53bは、周方向に沿って等間隔で複数(本実施形態では、8つ)設けられると共に、上部鉄心51aを構成する上側の爪磁極53aと下部鉄心51bを構成する下側の爪磁極53bとが交互に配置される。上側の爪磁極53aと下側の爪磁極53bとを交互に設けることで、ロータ4のマグネット42に対向するS極とN極を構成している。
また、各爪磁極53a、53bの先端に対応する位置の底面部54a、54bには、鉄心51の材料コストを低減させる目的から切欠部56が形成されている。この切欠部56は、ロータ4を回転駆動させる時に発生する磁路を基準として、磁路を除いた非磁路領域に部材を切り欠いて形成されている。
なお、鉄心51は、例えば、絶縁皮膜された鉄粉をバインダとともに圧縮成形した圧粉鉄心で構成されている。具体的には、鉄粉にリン酸皮膜処理などの絶縁処理を施すとともに、金型にエポキシなど熱硬化性樹脂を塗布する。そして、金型に粉体を充填して、圧縮した後に、取り出すことにより成形される。
ここで、図3に示すように、本実施形態の爪磁極53は、隣り合う爪磁極53a、53b間で周方向に沿って適宜隙間Sを介在させている。爪磁極53は通常、その面積が大きければ大きい程ロータ4のマグネット42との対向面積が拡大するため、マグネット42からの磁束(磁力線の量)を増加させることができ、モータ効率が向上する。しかしながら、隣り合う爪磁極53a、53b間の間隔がせまくなると、磁束が正規の磁路を流れない、いわゆる漏れ磁束が増加してしまうという問題がある。
例えば、ロータ4のマグネット(N極)42から出た磁束は、それと位置的に対向する爪磁極(例えば、上側の爪磁極)53aに入り、この爪磁極53aから環状コイル52を鎖交して隣接する下側の爪磁極53bに入り、この爪磁極53bからそれに対向するロータ4のマグネット(S極)42へと入り、当初のマグネット(N極)42へと戻る磁路を形成する。漏れ磁束とは上記過程において、上側の爪磁極53aへと進入した磁束が、環状コイルを鎖交せずに、そのまま隣接する下側の爪磁極53bへとショートカットしてしまう磁路のことで、マグネット42の起磁力を使用する割合を低下させてしまうため、モータ効率が低下してしまう。
したがって、最適な爪磁極53a、53b間の間隔Sを見い出すべく、本出願人は、ロータ4に対向される爪磁極53の面積比を変えて、隙間Sの割合を変化させる実験を行った。図4は、上記実験の説明図であり、図5は、実験結果を示したグラフである。
すなわち、図4は、図3に示した爪磁極53をステータ5の内周側(つまり、ロータ4側)から周方向に沿って見た概略図である。図4に斜線Bで示す面積は、ステータ5のマグネット42に対向される側の面を爪磁極53の個数で等間隔に区画した1区画の面積(つまり、本実施形態ではステータ5の内周面積の1/8)であり、斜線Aで示す面積は、この1区画に配置される爪磁極53のマグネット42に対向する面の実面積を示している。この時、斜線Bが隣り合う爪磁極53a、53b間の中間部を示すように、爪磁極53は周方向に沿って等間隔で配置されるため、各爪磁極53a、53b間の隙間Sの間隔(割合)も周方向に沿ってすべて等しくなると共に、爪磁極53の面積も等しくなる。換言すれば、爪磁極53の実面積/1区画面積の割合は、爪磁極53の総面積/ステータ5の内周面積に相当する。なお、ステータ5の内周面積は、爪磁極53a、53bの面積と、隙間Sの仮想的な内周面の面積とを合わせたものである。
その結果、図5に示すように、実面積/1区画面積の割合が0.27〜0.76の範囲内で、65%以上の定格効率(つまり、定格点においてモータに入力された電力に対してロータが出力するエネルギー〔回転数×トルク〕の割合)が得られることが判明した。また、実面積/1区画面積の割合が0.35〜0.72の範囲内で70%以上の定格効率が得られ、0.48〜0.60の範囲内で75%以上の定格効率が得られる。
したがって、1区画面積に対し、この1区画に配置される爪磁極53の実面積の面積比を0.27〜0.76の範囲内となるように構成することで、モータのトルク値並びにモータ効率を向上させることができると言える。また、この実験結果に基づいて、同じトルク値が得られる範囲内でも爪磁極53の割合が低い方を選択することで、爪磁極53の材料コストを低減させることができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態にかかるポンプ100を示した断面図である。本実施形態のポンプ100は、液体を吸排する羽根車23と、液体を吸排させる吸入口32及び吐出口(図示を省略する)を有したポンプケース26と、羽根車23を回転自在に収容させるポンプ室29を前記ポンプケース26と対をなして形成する分離板22と、ポンプ100の駆動源となるクローポール型モータと、を備えている。このクローポール型モータは、羽根車23を回転駆動させるマグネット62を有したロータ24と、ロータ24に回転駆動力を伝達する爪磁極73を有したステータ25と、ステータ25で発生させた磁界を制御する制御基板27と、を備えている。
そして、本実施形態のポンプ100に用いられるクローポール型モータは、分離板22を挟んで外側にロータ24を配置し且つ内側にステータ25を配置した、いわゆるアウター型ロータ構造のモータ構成となっている。
ポンプ室29は、天面中央に開口された吸入口32と側壁に設けられた吐出口(図示せぬ)とを有したポンプケース26に、ロータ24とステータ25を水密状態に分離(ポンプ部とモータ部を分離)する分離板22が結合されることにより形成されている。なお、ポンプケース26と分離板22の結合部分には、ポンプ部とモータ部を水密状態に仕切るために図示を省略するシール部材を介在させている。また、ポンプ100は、ポンプケース26を除いた部位全体がモールド樹脂30で覆われている。このため、制御基板27を含めたモータ部全体をこのモールド樹脂30で保護することができると共に強度も高めることができる。
羽根車23は、ポンプ室29に設けられた固定軸65に対し軸受け部66を介して回転自在に支承されている。かかる羽根車23は、固定軸65を中心に回転することにより、吸入口32からポンプ室29内へと吸い込んだ液体に遠心力を与えて図示せぬ吐出口からポンプ100外へと排出する。なお、軸受け部66の上部には、受板67が設けられている。
ロータ24は、羽根車23に一体的に設けられた円筒形状のロータ本体61と、ロータ本体61の内壁(内周側)に設けられた複数のマグネットと62で構成されている。マグネット62は、周方向に沿って等間隔で、N極とS極とが交互に並ぶように配置されている。マグネット62と分離板22との間には、ロータ24の回転時に接触しない程度の隙間(クリアランス)が確保されている。
ステータ25は、ロータ24の内周側に対向して配置された環状の鉄心71の内部に絶縁板77を介して環状コイル72を配置させた構成とされている。ステータ25は、電流を流すことにより環状コイル72で発生した磁界を、鉄心71が備える複数の爪磁極73からロータ24へと伝達する。
制御基板27は、分離板22の背面に設けられており、ロータ24の回転位置を検出するセンサ(図示を省略する)からの信号を受けて、環状コイル72に流す電流を制御する。これにより、制御基板27は、ロータ24の回転位置に応じて、環状コイル72で発生した磁界を制御する。
このように構成されたポンプ100は、環状コイル72において発生する磁界が爪磁極73からマグネット62へと伝達されることにより、このマグネット62が吸引反発することで、ロータ24と一体的に設けられた羽根車23が、固定軸65を中心として回転する。そして、この羽根車23の回転にともないポンプ作用が発生し、液体が吸入口32よりポンプ室29内へと吸い込まれ、羽根車23により遠心力を加えられて、図示せぬ吐出口からポンプ100外へと吐出される。
次に、本実施形態の特徴部分であるステータ25の構造について、図7に基づいて説明する。
本実施形態のステータ25も上記第1実施形態のステータ5と同様に、鉄心71とこの鉄心71の内部に収容される環状コイル72とで構成され、鉄心71が環状コイル72を収容するために、互いに分離可能な一対の上部鉄心71aと下部鉄心71bとで構成されている。
具体的には、これら上部鉄心71a及び下部鉄心71bは、環状コイル52をステータ25の軸方向から挟み込む一対の底面部74a、74bと、この底面部74a、74bの外縁からそれぞれ屈曲して軸方向に延在する爪磁極73a、73bと、底面部74a、74bの内方から突出形成される内壁部75a、75b(図6参照)と、で構成されている。本実施形態では、いわゆるアウター型ロータ構造のモータ構成となっているため、爪磁極73a、73bは底面部74a、74bの外縁から屈曲して形成され、ロータ24のマグネット62に対向配置される。
このような形状の上部鉄心71a及び下部鉄心71bを、周方向にかけてそれぞれの爪磁極73a、73bが互いに重ならないようにオフセットして、内壁部75a、75bどうしを嵌合させることで、内壁部75a、75bと爪磁極74a、74bとの間にスペースが生じ、このスペースに環状コイル72が収容される。また、この時、爪磁極73a、73bは、周方向に沿って等間隔で複数(本実施形態では、6つ)設けられると共に、上部鉄心71aを構成する上側の爪磁極73aと下部鉄心71bを構成する下側の爪磁極73bとが交互に配置される。上側の爪磁極73aと下側の爪磁極73bとを交互に設けることで、ロータ24のマグネット62に対向するS極とN極を構成している。
ここで、本実施形態では、ステータ25のマグネット62に対向される面は外周面であり且つ爪磁極73の数は6つであるため、外周面積の1/6の1区画面積に対して、この1区画に配置される爪磁極73のマグネット62に対向する面の実面積の割合を0.27〜0.76の範囲内となるように設定している。したがって、上記第1実施形態と同様に、モータのトルク値並びにモータ効率を向上させることができる。
なお、上述した各実施形態では、鉄心51、71を圧粉鉄心で構成する形態を例示したが本発明はこれに限定されない。例えば、鉄心51、71は、金属ガラスで構成してもよいし、絶縁皮膜された鉄粉とバインダとを混ぜ合わせた磁性材料をインジェクション成型にて作成してもよい。このケースでは、表面にリン酸皮膜処理などの絶縁処理を行った鉄粉とナイロンなどの熱可塑性樹脂を混ぜ合わせた磁性材料を用いることができる。なお、鉄心51、71を圧粉鉄心で構成した場合には、電磁軟鉄材を用いる場合と比較して損失を小さくすることができ、同体積でより高出力のモータを構成することができるという利点がある。また、インジェクション成形の場合には、圧粉鉄心を用いた場合と比較して製造コストを低減することができるという利点がある。また、鉄心51、71を金属ガラスで構成した場合には、圧粉鉄心を用いた場合と比較して製造コストを低減することができると共に、渦電流損も低く抑えることができるという利点がある。
なお、上述した各実施形態では、爪磁極のマグネットに対向する面の形状は、あくまで基準となる四角形の場合を例に挙げて説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、漏れ磁束を低減するために、爪磁極の側端部を切り欠いて丸みを帯ばせたり、爪磁極の先端部の形状を波状と成るように形成することが考えられるが、爪磁極の実面積/1区画面積の割合が0.27〜0.76の範囲内で上記事項を適用することで、より高いモータ効率を得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかるポンプの斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるステータの斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる爪磁極の概略図である。 本発明における爪磁極の実験結果(実面積/1区画面積)を示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかるポンプの断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるステータの斜視図である。
符号の説明
4,24 ロータ
5,25 ステータ
42,62 マグネット
53,73 爪磁極

Claims (10)

  1. 周方向に沿ってマグネットを有した回転可能なロータと、
    前記ロータのマグネットと対向する側に、周方向に沿って等間隔で且つその磁極が交互となるように配置された爪磁極を有するステータと、
    を備えたクローポール型モータであって、
    前記ステータの前記マグネットに対向する側の面を、前記爪磁極の個数で等間隔に区画した1区画の面積に対し、前記1区画に配置される前記爪磁極の前記マグネットに対向する面の実面積が、0.27〜0.76の面積比であることを特徴とするクローポール型モータ。
  2. 前記1区画の面積に対する爪磁極の実面積の面積比を0.35〜0.72としたことを特徴とする請求項1記載のクローポール型モータ。
  3. 前記1区画の面積に対する爪磁極の実面積の面積比を0.48〜0.60としたことを特徴とする請求項1記載のクローポール型モータ。
  4. 前記爪磁極は、前記ロータに対向される環状の鉄心に設けられていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載のクローポール型モータ。
  5. 前記鉄心は、絶縁皮膜された鉄粉をバインダとともに圧縮成形した圧粉鉄心で構成されていることを特徴とする請求項4記載のクローポール型モータ。
  6. 前記鉄心は、金属ガラスで構成されていることを特徴とする請求項4記載のクローポール型モータ。
  7. 前記鉄心は、絶縁皮膜された鉄粉とバインダとを混ぜ合わせた磁性材料をインジェクション成型にて作成されることを特徴とする請求項4記載のクローポール型モータ。
  8. 前記クローポール型モータは、内側にロータを配置し且つ外側にステータを配置したインナー型ロータ構造であることを特徴とする請求項1〜7何れか1項に記載のクローポール型モータ。
  9. 前記クローポール型モータは、外側にロータを配置し且つ内側にステータを配置したアウター型ロータ構造であることを特徴とする請求項1〜7何れか1項に記載のクローポール型モータ。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の前記クローポール型モータを駆動源とするポンプ。
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