JP5653569B2 - 回転電動機および内燃機関用過給機 - Google Patents

回転電動機および内燃機関用過給機 Download PDF

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Description

この発明は、回転子を磁性体で構成し、固定子にマグネット(永久磁石)を配した回転電動機、およびそれを用いた自動車などの内燃機関用過給機に関する。
従来のスイッチドリラクタンスモータ構造は、機械的な耐久性に富み高効率が期待できることから、特に高速回転用電動機として有利であることはよく知られており、例えば特許文献1などに開示されている。この特許文献1の永久磁石モータは、2個の積層された磁性体それぞれが所定の間隔を有してN極とS極に分離され、かつ、N極とS極となる突極がそれぞれ半ピッチ捻られて回転軸に装着された回転子と、前記回転子のN極とS極を囲むように磁性体を軸方向に2分割し、当該磁性体の間に軸方向に着磁された界磁起磁力発生用のマグネットを配置した固定子とを備える構造であった。このような従来の永久磁石モータは、固定子側に設けられたマグネットにより回転子の突極を磁極とする構成であるので、回転子側にマグネットを設ける必要がない。従って、耐遠心性に富む構造であることから、高速回転または超高速回転対応の回転電動機に適している。なお、特許文献1では固定子鉄心とマグネットが略同じ形状であることも図示されている。
特開8−214519号公報
従来の高速回転用モータは上記特許文献1に開示されているとおり、永久磁石モータ方式であり、一般的には固定子鉄心とマグネットが略同じ形状に設定されていた。しかし、固定子鉄心とマグネットが同じ形状である場合、大電流を必要とする高出力電動機では、固定子鉄心の隣接するティース間に過大な漏洩磁束が発生するためモータ効率が悪化し、その影響により必要回転数に達するまでの時間、即ち応答速度が極度に悪化するという課題があった。
例えば、大電流の供給により、モータの回転軸に連結された回転翼を高速回転させ内燃機関の吸入空気を加圧供給する自動車用の過給機などにおいては、いかにして応答速度を向上させるかが大きな課題となっている。しかしながら、固定子鉄心とマグネットが略同じ形状である限り、ティース間漏洩磁束の影響による応答速度の悪化が避けられない。よって、特に内燃機関用過給機において永久磁石モータ方式を採用する場合、ティース間漏洩磁束の軽減対策が重要な課題であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、大電流投入が必要で、かつ、回転数が10万回転に達するような超高速回転が要求される用途に適した回転電動機、およびそれを用いた内燃機関用過給機を提供することを目的とする。
この発明による回転電動機は、フレームと、フレームに軸支された回転軸に固着されて、フレーム内に回転自在に配設された回転子と、フレームに保持され、回転子を囲むように同軸心に配設された2つの同形状の固定子鉄心と、当該2つの固定子鉄心間に挟持され回転子を励磁する界磁起磁力発生用マグネット、および当該2つの固定子鉄心に巻装され回転子に回転トルクを発生させるトルク発生用駆動コイルを有する固定子とを備え、固定子鉄心それぞれは、円盤状のコアバック、および当該コアバック内周面から径方向内方に突設されて内周側に開口するスロットを構成するティースを有し、界磁起磁力発生用マグネットは、固定子鉄心のコアバックと同形状のコアバック状部、およびティースと同形状のティース状部を有し、固定子鉄心の軸方向から見たティースの投影面に対して、界磁起磁力発生用マグネットのティース状部の投影面の一部が周方向にはみ出るようにしたものである。
この発明による内燃機関用過給機は、上述の回転電動機を用いてコンプレッサの回転翼を回転駆動するようにしたものである。
この発明によれば、固定子鉄心の軸方向から見たティースの投影面に対して、界磁起磁力発生用マグネットのティース状部の投影面の一部が周方向にはみ出るようにした。このため、ティースの周方向幅を狭めて界磁起磁力発生用マグネットをはみ出させた場合、トルク発生用駆動コイルを囲む固定子のコアバック、周方向に隣接するティース、およびスロットを通じて発生する漏洩磁束を大幅に軽減できるため、漏洩磁束発生による駆動トルクの減少を抑制できる。一方、界磁起磁力発生用マグネットのティース状部の周方向幅を広げて固定子鉄心のティースからはみ出させた場合、ティースの磁束密度が高まるため、駆動トルクを大きくできる。従って、どちらの場合も超高速回転が要求される用途に適した回転電動機を提供することができる。
この発明によれば、超高速回転に適した回転電動機を用いることにより、過給機の過給能力が高まると共に、過給機能の応答性が大幅に改善できるため、運転者のアクセル操作に応じた応答性の高い内燃機関用過給機を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電動機の構成を示す一部破断斜視図である。 実施の形態1に係る回転電動機の固定子鉄心とマグネットを軸方向に重ね合わせた状態で、第1固定子鉄心の側から見た平面図である。 実施の形態1に係る回転電動機の固定子を、第1固定子鉄心の側から見た拡大図である。 実施の形態1に係る回転電動機のマグネットの形状を示す平面図である。 マグネットのはみ出し部が存在しない従来形状の固定子を、第1固定子鉄心の側から見た拡大図である。 実施の形態1に係る回転電動機における固定子のティース間に生じる漏洩磁束特性と従来形状における固定子のティース間に生じる漏洩磁束特性とを比較説明するためのティース間漏洩磁束比較グラフである。 実施の形態1に係る回転電動機の、従来形状の回転電動機に対する相対的な性能改善効果を示すグラフである。 実施の形態1に係る回転電動機の変形例を示し、固定子を第1固定子鉄心の側から見た平面図である。 実施の形態1に係る回転電動機の他の変形例を示し、固定子を第1固定子鉄心の側から見た平面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電動機の構成を示す一部破断斜視図である。 実施の形態2に係る回転電動機の変形例を示し、マグネットの形状を示す平面図である。 実施の形態2に係る回転電動機の他の変形例を示し、マグネットの形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電動機の構成を示す一部破断斜視図である。 実施の形態3に係る回転電動機のマグネットの形状を示す平面図である。 実施の形態1〜3に係る回転電動機それぞれの平均トルクを試算した比較結果を示すグラフである。 この発明の実施の形態4に係る内燃機関用過給機の構成を示す断面図であり、実施の形態1〜3の回転電動機を利用した構成である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1に示すように、回転電動機100は、回転軸1に同軸に固定された回転子2と、回転子2を囲むように同軸に配設され、界磁起磁力発生用のマグネット11を間に挟み込んだ固定子鉄心7に対して、トルク発生用駆動コイルとしての固定子コイル10を巻装してなる固定子6と、例えば鉄材またはアルミ材等の金属で作製され、円筒部内に回転子2および固定子6を収納、保持するフレーム12とを備えている。なお、フレーム12は、図1に示す円筒部と、この円筒部の両端開口を塞口する、不図示の一対の端板とを有する。
回転子2は、例えば所定形状に成形された多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1磁性体3および第2磁性体4と、所定枚の磁性鋼板を積層一体化して作製され、軸心位置に回転軸1を挿入する挿入孔が穿設された円盤状の隔壁5とを備える。第1磁性体3および第2磁性体4は、同一形状に作製され、軸心位置に回転軸1を挿入する挿入孔が穿設された円筒状の基部3a,4aと、基部3a,4aの外周面から径方向外方に突設されて周方向に等角ピッチで2つ設けられた突極3b,4bとから構成されている。なお、第1磁性体3および第2磁性体4は、周方向に半突極ピッチずらして、隔壁5を介して相対して互いに密接して配置され、それらの挿入孔に挿通された回転軸1に固着されるよう構成されている。
なお、第1磁性体3および第2磁性体4は多数枚の磁性鋼板を積層一体化したものとしたが、圧粉鉄芯のような鉄粉を樹脂にて固めたものでも、磁性鋼板を積層一体化したものと同様な効果を得ることが可能である。
固定子鉄心7は、所定形状に成形された複数の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9を備える。第1固定子鉄心8は、円筒状のコアバック8aと、コアバック8aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース8bとを備え、内周側に開口するスロット8cが、周方向に隣り合うティース8b間に形成されている。
なお、固定子鉄心7は、磁性鋼板を積層一体化したものとしたが、圧粉鉄芯のような鉄粉を樹脂にて固めたものでも、磁性鋼板を積層一体化したものと同様な効果を得ることが可能である。
第2固定子鉄心9は、第1固定子鉄心8と同一形状に作製され、円筒状のコアバック9aと、コアバック9aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース9bとを備え、内周側に開口するスロット9cが、周方向に隣り合うティース9b間に形成されている。
このように構成された第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9は、ティース8b,9bの周方向位置を一致させて、隔壁5の軸方向厚み分離間して同軸心上に配置され、第1固定子鉄心8が第1磁性体3を囲み、第2固定子鉄心9が第2磁性体4を囲んでいる。
固定子コイル10は、軸方向に相対して対をなすティース8b,9bに巻回した、いわゆる集中巻き方式に巻装された6相の相コイルで構成されている。なお、固定子コイル10は、実際には、軸方向に相対して対をなす6対のティース8b,9bに対して、順次U,V,Wの3相をN回繰り返して集中巻きに巻回して構成されている。
マグネット11は、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9と略同形状に形成され、これら第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9によって同軸心上に挟持されている。ただし、マグネット11はティース8b,9bから部分的にはみ出す形状に形成されている。第1固定子鉄心8、第2固定子鉄心9およびマグネット11の形状の詳細は後述する。
フレーム12の一対の図示しない端板に回転軸1が軸支され、回転子2が回転自在な状態でフレーム12の円筒部内に収納され、固定子6が、この回転子2を取り囲むように同軸に配置された状態でフレーム12の円筒部内に圧入、保持されて、回転電動機100が構成されている。
このように構成された回転電動機100においては、マグネット11の磁力により、図1に矢印で示されるように、第1磁性体3の突極3bから第1固定子鉄心8に流れ、第2固定子鉄心9から第2磁性体4の突極4bに戻る磁束が形成される。このとき、第1磁性体3および第2磁性体4の突極3b,4bが周方向に半突極ピッチずれているので、磁束は、軸方向から見るとN極とS極とが周方向に交互に配置されたように作用する。これにより、回転電動機100は、無整流子モータとして動作し、磁気的には、4極6スロットの集中巻き方式の永久磁石式回転電動機と同様に動作する。
次に、第1固定子鉄心8、第2固定子鉄心9およびマグネット11の形状の詳細を説明する。
図2は、実施の形態1に係る回転電動機100の固定子鉄心7とマグネット11を軸方向に重ね合わせた状態で、第1固定子鉄心8の側から見た平面図であり、図3にその一部の拡大図を示す。図4は、マグネット11の形状を示す平面図である。
マグネット11は、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9のコアバック8a,9aと略同形状であってコアバック8a,9aの間に挟み込まれたコアバック状部11aと、ティース8b,9bと略同形状であってティース8b,9bの間に挟み込まれたティース状部11bとを有する。また、ティース状部11b間には、スロット8c,9cと略同形状のスロット状部11dが開口し、スロット状部11dそれぞれに固定子コイル10が貫通する。ティース状部11bの周方向寸法(幅)は、ティース8b,9bの周方向寸法(幅)より大きく設定されており、ティース8b,9bからはみ出した部分をはみ出し部11cとする。図4でははみ出し部11cを斜線で示している。
従って、図2において、マグネット11を第1固定子鉄心8および隠れて見えない第2固定子鉄心9で挟持した状態の固定子鉄心7を、軸方向から見た場合、マグネット11のはみ出し部11cがティース8bの周方向へはみ出る。図2のTcは、第1固定子鉄心8および隠れて見えない第2固定子鉄心9のティース8b,9bの周方向の寸法を示し、Mcはマグネット11のはみ出し部11cを含めたティース状部11bの周方向の寸法を示し、Mc>Tcの関係にある。
ここで、固定子鉄心7のティース8b,9bにおけるマグネット11のはみ出し効果を説明する。
図5は、マグネット11のはみ出し部11cが存在しないMc=Tcの関係にある形状、即ち従来形状におけるティース8b間の漏洩磁束の発生状況を模式的に示している。図5においてマグネット11および第2固定子鉄心9が第1固定子鉄心8と同形状に形成されているため、これらを重ねた状態ではマグネット11および第2固定子鉄心9が第1固定子鉄心8に隠れて見えない。また、マグネット11のティース状部11bの周方向寸法を図2と図5で同じとする一方、図2ではティース8b,9bの先端部の周方向寸法を図5より小さくして(スロット8c,9cを広くして)、はみ出し部11cを形成している。
図2および図5において、固定子コイル10に電流を流すと、固定子コイル10を囲むコアバック8a,9aおよびティース8b,9bを経由してスロット8c,9cの大気中に磁束が漏れる。その結果、固定子コイル10を中心とする図中破線で示した磁路が形成され、磁束の漏れが生じる。
自動車の内燃機関用過給機のように大電流を流す必要がある回転電動機の場合、周方向に隣り合うティース8b間およびティース9b間の漏洩磁束発生による効率悪化は過給機の駆動トルクの減少につながり、例えば10万回転に達するような超高速回転電動機ではその応答速度が大幅に低下してしまう。
図6は、図2に示す本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)と、図5に示す従来形状(はみ出し部11cなし)におけるそれぞれのティース間漏洩磁束量の試算結果を示すグラフである。図中横軸は電気角[度]、縦軸はティース間漏洩磁束量[mWb]である。また、従来形状(はみ出し部11cなし)の漏洩磁束特性を点線にて示し、本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の漏洩磁束特性を実線にて表示している。
この試算例では、電気角180度毎に漏洩磁束の絶対値が最大値となり、この最大値において従来形状(はみ出し部11cなし)と本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の漏洩磁束を比較すると、本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の漏洩磁束は、従来形状(はみ出し部11cなし)の漏洩磁束に比べて約60%程度低減されることが分かる。
従って、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9のティース8b,9bの周方向寸法を小さく設定して、マグネット11のティース状部11bにはみ出し部11cを設けてMc>Tcの関係が成立する形状にしたことで、従来形状、即ちMc=Tcの関係にある形状の回転電動機に比べ漏洩磁束を大幅に軽減することが可能であることが分かった。
そこで、発明者等は、従来形状(はみ出し部11cなし)と本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の固定子鉄心7を有したモータ性能評価用試作機を製作し、漏洩磁束の低減による回転電動機の性能改善効果を確認した。
図7は、回転電動機の性能改善効果確認のための相対的な試験結果を示す棒グラフであり、白い棒は、従来形状(はみ出し部11cなし)の固定子鉄心を有する回転電動機の試験結果、黒い棒は、本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の固定子鉄心7を有する回転電動機100の試験結果を示している。
従来形状(はみ出し部11cなし)の固定子鉄心7に対して、本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の固定子鉄心7を用いることで、ティース間の漏洩磁束が約60%改善(減少)されることは、先の図6でも説明したとおりである。その際、本実施の形態1ではティース8b,9bの先端部の周方向寸法を小さくしたことにより、回転子2に向き合うティース8b,9bの先端面積が若干狭く設定されたため、平均トルクが4%低下した。しかし、この平均トルクの低下は微々たるものであり、回転電動機100の応答速度は従来形状(はみ出し部11cなし)の固定子鉄心を用いた回転電動機の応答速度と殆ど同等であった。
本発明の達成すべき目的である回転電動機100の出力向上については、図7に示されるとおり、従来形状の回転電動機に比べて約12%もの出力向上が見られた。従って、本実施の形態1の形状(はみ出し部11cあり)の固定子鉄心7により奏されるティース間漏洩磁束低減効果が、回転電動機100の出力向上に大きく貢献したことは明白である。
以上より、実施の形態1によれば、回転電動機100は、フレーム12と、フレーム12に軸支された回転軸1に固着されて、フレーム12内に回転自在に配設された回転子2と、フレーム12に保持され、回転軸1を囲むように同軸心に配設された同形状の第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9に挟持され回転子2を励磁するマグネット11、および第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9に巻装され回転軸1に回転トルクを発生させる固定子コイル10を有する固定子6とを備え、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9それぞれは、磁性鋼板を積層して作製され、円盤状のコアバック8a,9a、およびコアバック8a,9aの内周面から径方向内方に突設されて内周側に開口するスロット8c,9cを構成するティース8b,9bを有し、マグネット11は、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9のコアバック8a,9aと略同形状のコアバック状部11a、およびティース8b,9bと略同形状のティース状部11bを有し、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9の軸方向から見たティース8b,9bの投影面に対して、マグネット11のティース状部11bの投影面の一部が周方向にはみ出るように構成した。特に、固定子鉄心7のティース8b,9bの周方向寸法Tcを狭めてマグネット11のティース状部11bをはみ出させることによって、ティース8b,9b間の漏洩磁束を大幅に軽減することが可能であり、ティース8b,9bの磁束密度を高くすることができる。従って、回転電動機100の応答速度を低下させることなく出力性能を大幅に向上させることが可能となり、超高速回転が要求される用途に適する。
なお、上記実施の形態1では、集中巻きの回転電動機100を構成したが、分布巻きの回転電動機でも同様の効果が得られることは特筆するまでもない。
また、上記実施の形態1では、マグネット11の内径と固定子鉄心7の内径を同じにした(即ち、マグネット11のティース状部11bの径方向長さと固定子鉄心7のティース8b,9bの径方向長さを同じにした)が、異なっていてもよい。ただし、マグネット11の内径と固定子鉄心7の内径を同じにすることでトルクが向上するため、好ましい。
一方、回転電動機100を製作する上では、固定子鉄心7の内径よりマグネット11の内径を大きくして、マグネット11を外周側に配置することで、空いた内周側の空間を樹脂などで封止することができるので、好ましい。
例えば、図8に示す軸方向視の固定子鉄心7の平面図において、マグネット11のティース状部11bの径方向長さMrを、ティース8b,9bの径方向長さTrより短くし、空いた空間を樹脂封止して樹脂封止部13を形成し、ティース状部11bおよびはみ出し部11cを被覆する。樹脂封止部13を形成することで、マグネット11に万一割れまたはカケが発生しても、内周側の回転子2が回転しているところにマグネット11の破片が入って回転子2をロックする(動かなくする)などの故障を防ぐことができる。また、ネオジム磁石など、磁束の変化により磁石表面に渦電流が流れるような磁石をマグネット11に用いた場合は、図8のように回転子2からの位置を遠ざけることにより、渦電流損を減らす効果もある。渦電流を低減することで高効率な回転電動機100を実現できる。
また、上記実施の形態1では、マグネット11のティース状部11bの周方向寸法は変えずに、固定子鉄心7のティース8b,9bの周方向寸法を小さくすることによりはみ出し部11cを形成する構成にしたが、反対に、固定子鉄心7のティース8b,9bの周方向寸法は変えずに、マグネット11のティース状部11bの周方向寸法を大きくすることによりはみ出し部11cを形成することも可能である。
例えば、図9に示す軸方向視の固定子鉄心7の平面図において、マグネット11のティース状部11bの周方向寸法Mcを、ティース8b,9bの周方向寸法Tcより大きく設定して、はみ出し部11cを形成する。図5の従来形状(はみ出し部11cなし)とこの図9とではティース8b,9bの周方向寸法Tcは同じままとし、図9ではマグネット11のティース状部11bの先端部の周方向寸法Mcを大きくしてはみ出し部11cを形成している。この場合、ティース8b,9bの形状を変更していないので漏洩磁束は軽減されないが、マグネット11を大きくしているのでティース8b,9bの磁束密度が高まりトルクが向上する。よって、図5の従来形状(はみ出し部11cなし)と出力同等で、トルクが必要な場合には、図9の形状が有効である。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2に係る回転電動機100の構成を示す一部破断斜視図であり、図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。上記実施の形態1では、マグネット11のティース状部11bの周方向寸法を、固定子鉄心7のティース8b,9bの周方向寸法より大きく設定して、はみ出し部11cを形成していたが、本実施の形態2では、ティース8b,9bの固定子コイル10より径方向内方に位置するスロット8c,9cを埋めるための内側リング状マグネット21を設置して、はみ出し部11cを形成する。
図11は、本実施の形態2におけるマグネット11の形状例を示す平面図である。
具体的には、マグネット11を、大径の外側リング状マグネット20と、この外側リング状マグネット20に内接する小径の内側リング状マグネット21の2ピースで構成する。外側リング状マグネット20は、コアバック8a,9aおよびティース8b,9bの基部と略同形状で形成されている。また、固定子コイル10が貫通する部分に凹部20aを設けてスロット状部11dを構成している。内側リング状マグネット21は、外側リング状マグネット20の内周側に、回転子2の第1磁性体3と第2磁性体4との間に設けられた隔壁5の外周を囲むように配設されている。
外側リング状マグネット20と内側リング状マグネット21からなるマグネット11を、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9とで同軸心上に挟持した場合、内側リング状マグネット21の一部がティース8b,9bからはみ出すはみ出し部11c(図11に斜線で示す部分)を形成する。
図11に示す構成の場合はマグネット11が2ピース構成となっているため、回転電動機100の製作時に別体の外側リング状マグネット20と内側リング状マグネット21を組み付ける際、2部品であるがゆえに若干手間がかかることが課題として残る。しかし、その際は外側リング状マグネット20と内側リング状マグネット21の接触面に接着材を塗布するなどして一体化することにより、前記課題を解消できる。
図12は、本実施の形態2におけるマグネット11の他の形状例を示す平面図である。
具体的には、外側リング状マグネット20と内側リング状マグネット21からなるマグネット11を一体的に成形するために、6ピースのピースマグネット22−1〜22−6に分割している。ピースマグネット22−1〜22−6は扇状であり、その径方向長さが外側リング状マグネット20から内側リング状マグネット21までの径方向長さと略同じになっている。各々のピースマグネット22−1〜22−6の固定子コイル10が貫通する部分には凹部22aを設けてスロット状部11dを構成している。
ピースマグネット22−1〜22−6を組み合わせてドーナツ状にしたマグネット11を、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9とで同軸心上に挟持した場合、ピースマグネット22−1〜22−6それぞれの内周部分が図11の内側リング状マグネット21と略同形状になり、ティース8b,9bからはみ出すはみ出し部11c(図12に斜線で示す部分)を形成する。
図12に示す構成の場合、ピースマグネット22−1〜22−6と同様に、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9も6ピースに分割することで、固定子コイル10の占積率(スロット8c,9cに対する固定子コイル10の割合)を上げることができる。固定子コイル10の占積率が上がると、通電できる電流が増えることによるトルク向上、または銅損の低減が可能となり、固定子コイル10の効率向上が可能となる。
このときの製作方法としては、先ず、第1固定子鉄心8を6ピースに分割した第1固定子鉄心ピースと、第2固定子鉄心9を6ピースに分割した第2固定子鉄心ピースと、マグネット11を6ピースに分割したピースマグネット22−1〜22−6を接着などにより固定し、6ピースの固定子コアブロックを製作する。各固定子コアブロックに固定子コイル10を巻回することで、大電流を通電するための太くて堅い巻線を固定子コイル10として使用する場合でも巻回しやすくなり、固定子コイル10の占積率を向上させることができる。これを6ピース分製作し、最終的にフレーム12に組み付けることで、フレーム12の内周面に沿ってそれぞれの固定子コアブロックをドーナツ状に配置可能である。
また、回転子2と固定子6の隙間(エアギャップ)が重要な高速回転用の回転電動機100では、6ピース分の固定子コアブロックの内周面を揃えた状態で、樹脂などで成形してドーナツ状に一体化し、固定子6を製作する。このとき、部品寸法のばらつきなどにより固定子6の外周面が不揃いになることがあるため、外側に変形可能なフレーム12を使用して、固定子6をフレーム12に組み付ける。これにより、固定子6の内周面は真円度を確保可能な回転電動機100を製作可能である。また、接着材などを使用せずにピースマグネット22−1〜22−6を一体化することができる。
図11および図12に示す形状のマグネット11には、上記実施の形態1と同様に固定子コイル10を貫通させるスロット状部11dを形成しているので、ティース8b,9bに固定子コイル10を巻回して交流磁界を発生することができる。また、上記実施の形態1に比べてマグネット11の体積が増大することになり、ティース8b,9bの磁束密度を高めることができる。従って、回転軸1の駆動に必要な平均トルクを更に大きくすることができ、回転電動機100の応答速度を向上させることが可能となる。
なお、第1固定子鉄心8とマグネット11との隙間、第2固定子鉄心9とマグネット11との隙間をできるだけ少なくすることで、トルク低下を防ぐことができる。また、マグネット11の体積が大きい方がトルクが向上するので、図12の場合にはピースマグネット22−1〜22−6の隙間をできるだけ少なくして、体積を大きくすることが望ましい。
以上より、実施の形態2によれば、回転電動機100は、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9の軸方向から見たティース8b,9bの投影面に対して、マグネット11のティース状部11bの投影面の一部が周方向にはみ出るように構成すべく、回転軸1を囲むリング状の内側リング状マグネット21を設置して、ティース状部11bの先端側のはみ出し部11cを周方向に延設するようにした。このため、回転軸1の駆動に必要な平均トルクを大きくすることができ、回転電動機100の応答速度を向上させることができる。従って、超高速回転が要求される用途に適する回転電動機100を提供することができる。
なお、上記実施の形態2では、2ピースのマグネット(外側リング状マグネット20と内側リング状マグネット21)を組み合わせる構成と、6ピースのマグネット(ピースマグネット22−1〜22−6)を組み合わせる構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、6箇所のスロット状部を開口したドーナツ形状のマグネット1ピースで代用可能である。
実施の形態3.
図13は、この発明の実施の形態3に係る回転電動機100の構成を示す一部破断斜視図であり、図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。上記実施の形態1では、マグネット11のティース状部11bの周方向寸法を、固定子鉄心7のティース8b,9bの周方向寸法より大きく設定して、はみ出し部11cを形成していたが、本実施の形態3では、ティース8b,9bの固定子コイル10より径方向内方に位置するスロット8c,9cを埋めるための柱状マグネット31を設置して、はみ出し部11cを形成する。
図14は、本実施の形態3におけるマグネット11の形状例を示す平面図である。
具体的には、マグネット11を、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9と略同形状のマグネット30と、このマグネット30に形成されたスロット状部11dの内周側開口部を埋める柱状マグネット31とで構成する。なお、回転電動機100は4極6スロットのため、6箇所のスロット状部11dに6本の柱状マグネット31(図14の柱状マグネット31−1〜31−6)を、回転子2の第1磁性体3と第2磁性体4との間に設けられた隔壁5の外周を囲むように、軸方向に挿入している。
これら柱状マグネット31−1〜31−6が、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9のティース8b,9bからはみ出すはみ出し部11c(図14に斜線で示す部分)を形成する。
図14に示す構成の場合は、マグネット30を第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9の間に挟んで接着などにより一体化した後、固定子コイル10を巻回し、その後に柱状マグネット31−1〜31−6をスロット8c,9cへ軸方向に挿入してマグネット30、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9に接着する。
なお、柱状マグネット31−1〜31−6の形状はスロット8c,9cの形状に応じて変形可能であり、図14の例に限定されるものではない。図14では柱状マグネット31−1〜31−6をテーパ形状にして、外周側の周方向寸法をスロット8c,9cの内周側開口部の周方向寸法より小さく設定しているので、内周方向への抜け止めができる。柱状マグネット31−1〜31−6の周方向寸法をスロット8c,9cの内周側開口部の周方向寸法より小さくして、内周方向へ抜け出ることが可能な形状にした場合でも、柱状マグネット31−1〜31−6を固定子6に接着することで、固定子6との接着および固定子6との間に働く磁力の作用により、柱状マグネット31−1〜31−6が動くことは困難となる。
ここで、実施の形態1〜3に示した構造について効果を比較する。
図15は、実施の形態1〜3に示した構造について、それぞれの平均トルクを試算し比較した結果を示す棒グラフである。図中、横軸は実施の形態1〜3、縦軸は実施の形態1を100%としたときの実施の形態2,3のトルク比を示している。
図15で示されるとおり、実施の形態2,3のようにマグネット11をスロット8c,9cを埋める形状にしたことで、ティース8b,9bの磁束密度が高くなるため、回転子2を駆動する平均トルクは約3%前後向上できることが分かった。
以上より、実施の形態3によれば、回転電動機100は、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9の軸方向から見たティース8b,9bの投影面に対して、マグネット11のティース状部11bの投影面の一部が周方向にはみ出るように構成すべく、第1固定子鉄心8と第2固定子鉄心9のスロット8c,9cまで軸方向に延在した形状の柱状マグネット31−1〜31−6を設置して、ティース状部11bの先端側のはみ出し部11cを周方向に延設するようにした。このため、回転軸1の駆動に必要な平均トルクを大きくすることができ、回転電動機100の応答速度を向上させることができる。従って、超高速回転が要求される用途に適する回転電動機100を提供することができる。
なお、図示例では、柱状マグネット31−1〜31−6を、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9のそれぞれのスロット8c,9cまで軸方向に延在させる形状としたが、スロット8cおよびスロット9cのいずれか一方まで軸方向に延在させる形状であってもよい。
実施の形態4.
図16は、実施の形態1〜3に基づく回転電動機100を、自動車などの内燃機関用過給機に利用した場合の、具体的な構造を説明するための断面図である。以下では図1、図10および図13を援用して説明する。
回転子2の両端が2個の軸受101で回転自在に保持され、マグネット11を挟み込んだ第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9がフレーム12に内包されている。また、回転軸1はその片端に回転翼111が装着され、回転翼111はコンプレッサハウジング110に回転自在に内包されている。
回転電動機100のコンプレッサハウジング110とは反対側には、回転翼111の回転を制御するためのコントローラ200が図示しないネジによって一体的に装着されている。また、コントローラ200と同じ側の回転軸1の端部周辺に回転検出センサ207が設置されている。
なお、カバー206によって覆われたコントローラ200は、回転翼111を回転制御するために必要な電子部品205を搭載した基板ASSY204が内蔵されており、電源コネクタ201から供給された電力を、バスバーASSY202で一体的にモールドされたバスバー203を通じて固定子コイル10の各相に順次切り替え制御するものである。
このように構成された内燃機関用過給機は、実施の形態1〜3に示したようにマグネット11のティース状部11bの周方向幅が、第1固定子鉄心8および第2固定子鉄心9のティース8b,9bの周方向幅より大きく設定されている。
これにより、図1に矢印で示したような、回転子2の突極3bから第1固定子鉄心8のティース8bに流れる磁束密度、および第2固定子鉄心9のティース9bから回転子2の突極4bに流れる磁束密度を高められるため、回転軸1の駆動トルクが向上する。
よって、このようなマグネット11にて構成された回転電動機100を内燃機関用過給機に活用した場合、目標回転数への到達時間を大幅に短縮することが可能となる。
以上より、実施の形態4によれば、自動車等の内燃機関用過給機は、上記実施の形態1〜3に係る回転電動機100を用いてコンプレッサの回転翼111を回転駆動するように構成したので、回転翼111の駆動トルクを大きくすることができる。従って、過給機の過給能力が高まると共に、過給機能の応答性が大幅に改善できるため、運転者のアクセル操作に応じた応答性の高い内燃機関用過給機を提供することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る回転電動機は、固定子鉄心7のティース8b,9bの周方向幅に対して、マグネット11のティース状部11bの周方向幅を大きく設定して超高速回転に適する構成にしたので、自動車などに搭載された内燃機関用過給機などに用いるのに適している。
1 回転軸、2 回転子、3 第1磁性体、3a 基部、3b 突極、4 第2磁性体、4a 基部、4b 突極、5 隔壁、6 固定子、7 固定子鉄心、8 第1固定子鉄心、8a,9a コアバック、8b,9b ティース、8c,9c スロット、9 第2固定子鉄心、10 固定子コイル(トルク発生用駆動コイル)、11 マグネット(界磁起磁力発生用マグネット)、11a コアバック状部、11b ティース状部、11c はみ出し部、11d スロット状部、12 フレーム、13 樹脂封止部、20 外側リング状マグネット、20a,22a 凹部、21 内側リング状マグネット、22−1〜22−6 ピースマグネット、100 回転電動機、101 軸受、110 コンプレッサハウジング、111 回転翼、200 コントローラ、201 電源コネクタ、202 バスバーASSY、203 バスバー、204 基板ASSY、205 電子部品、206 カバー、207 回転検出センサ。

Claims (5)

  1. フレームと、
    前記フレームに軸支された回転軸に固着されて、前記フレーム内に回転自在に配設された回転子と、
    前記フレームに保持され、前記回転子を囲むように同軸心に配設された2つの同形状の固定子鉄心、当該2つの固定子鉄心間に挟持され前記回転子を励磁する界磁起磁力発生用マグネット、および当該2つの固定子鉄心に巻装され前記回転子に回転トルクを発生させるトルク発生用駆動コイルを有する固定子とを備え、
    前記固定子鉄心それぞれは、円盤状のコアバック、および当該コアバック内周面から径方向内方に突設されて内周側に開口するスロットを構成するティースを有し、
    前記界磁起磁力発生用マグネットは、前記固定子鉄心の前記コアバックと同形状のコアバック状部、および前記ティースと同形状のティース状部を有し、
    前記固定子鉄心の軸方向から見た前記ティースの投影面に対して、前記界磁起磁力発生用マグネットの前記ティース状部の投影面の一部が周方向にはみ出ていることを特徴とする回転電動機。
  2. 前記固定子鉄心の前記ティースの周方向幅に対して、前記界磁起磁力発生用マグネットの前記ティース状部の周方向幅が大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  3. 前記界磁起磁力発生用マグネットの前記ティースからはみ出た部分が周方向に延設されて、前記回転子を囲むリング状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の回転電動機。
  4. 前記界磁起磁力発生用マグネットの前記ティースからはみ出た部分が、前記2つの固定子鉄心のそれぞれの前記スロットまで軸方向に延在していることを特徴とする請求項2記載の回転電動機。
  5. 請求項1記載の回転電動機を用いてコンプレッサの回転翼を回転駆動することを特徴とする内燃機関用過給機。
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