JP2013200756A - 火災受信機およびその筐体 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、サイズの異なる予備電池を保持可能として筐体の共通化を実現し、低コスト化を図ることができる火災受信機およびその筐体を得る。
【解決手段】筐体は、扉体が本体10の前面に開閉可能に取り付けられて箱形に構成される。予備電池23は、扉体に相対する本体10の底板11の電池装着部13に取り付けられた電池支え板19により下支えされ、底板11の電池装着部13に取り付けられた面ファスナ18により連結されて本体10に保持されている。
【選択図】図8
【解決手段】筐体は、扉体が本体10の前面に開閉可能に取り付けられて箱形に構成される。予備電池23は、扉体に相対する本体10の底板11の電池装着部13に取り付けられた電池支え板19により下支えされ、底板11の電池装着部13に取り付けられた面ファスナ18により連結されて本体10に保持されている。
【選択図】図8
Description
この発明は、火災などに関する受信機からなる火災受信機およびその筐体に関し、特にサイズの異なる予備電池を保持できる電池保持構造に関するものである。
従来の火災受信機は、火災感知器、ガス漏れ検知器、防排煙機器などが接続され、火災発生時に、火災感知器の検知信号を受信して、防火戸などの防排煙機器を起動し、火災感知器の動作や防排煙機器の起動の履歴を、プリンタ・バッファを介してプリンタに印字するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の火災受信機には、商用電源が供給されているが、蓄電池が設けられており、停電時にも、火災感知器などの動作が可能となっている。
蓄電池は火災受信機の筐体内に配設されるが、火災受信機の機種に応じて要求される蓄電容量が異なるので、搭載される蓄電池のサイズが異なる。そこで、筐体が機種毎に異なり、低コスト化が図れないという課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、サイズの異なる予備電池を保持可能として汎用性を高め、低コスト化を図ることができる火災受信機およびその筐体を得ることを目的とする。
この発明による火災受信機は、商用電源が供給されるとともに、本体、および該本体に開閉可能に取り付けられた扉体からなる樹脂製の筐体内に予備電池を装備し、火災感知器の検知信号を受信して火災の発生を報知する火災受信機であって、上記予備電池は、上記扉体に相対する上記本体の底板に面ファスナにより保持されている。
この発明によれば、予備電池を面ファスナで本体の底板に保持しているので、大きさに拘らず予備電池を保持できる。そこで、火災受信機の筐体を共通化でき、低コスト化が図られる。
以下、本発明による火災受信機およびその筐体の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機を示す正面図、図2はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体の電池装着部周りを示す要部正面図、図3はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体の電池装着部周りを示す要部斜視図、図4はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体に小型の予備電池を装着した状態を示す要部斜視図、図5はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体に大型の予備電池の装着治具を取り付けた状態を示す要部正面図、図6はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体に大型の予備電池の装着治具を取り付けた状態を示す要部斜視図、図7はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体に大型の予備電池を装着した状態を示す要部正面図、図8はこの発明の一実施の形態に係る火災受信機の筐体を構成する本体に大型の予備電池を装着した状態を示す要部斜視図である。なお、図2乃至図8では、説明の便宜上、予備電池の装着に関係しない部品を省略している。
図1において、火災受信機1は、扉体3が本体(図示せず)の前面に開閉可能に取り付けられた箱形の筐体2の内部に、電気回路部や外部からの信号線(回線)が接続される端子などが実装された回路基板など(図示せず)を収納して構成され、例えば建物の管理室の壁に設置される。そして、電源などの状態を表示する表示灯群4、各種の操作を行うための操作部5、および監視区域とその監視区域における監視する状態情報を表示する地区窓6などが扉体3に設けられ、筐体2内部で回路基板などと電気的な接続がなされる。
このように構成された火災受信機1には、火災感知器、ガス漏れ検知器、防排煙機器などが接続されている。そして、火災発生時、火災受信機1は、火災感知器の検知信号を受信し、防火戸などの防排煙機器を起動する。そして、火災検知信号を受信した回線に対応する地区窓6の地区灯7を点灯させ、火災発生を報知する。そこで、管理者は、地区灯7が点灯した地区窓6の表示から、例えば、第1会議室(監視区域)で火災発生(監視状態情報)を把握できる。ついで、火災受信機1は、防排煙機器の動作検知信号を受信すると、その動作検知信号を受信した回線に対応する地区窓6の地区灯7を点灯させ、防排煙機器の動作を報知する。そこで、管理者は、地区灯7が点灯した地区窓6の表示から、第1会議室(監視区域)の防排煙機器が動作(監視状態情報)したことを把握できる。
この火災受信機1には、商用電源が接続されるとともに、予備電池(図示せず)が装備され、停電時にも、動作可能となっている。そして、火災受信機1の機能、例えば回線数、制御する外部機器の数や種類により、予備電池に要求される電池容量が異なり、装備される予備電池のサイズが異なる。
ついで、筐体2の予備電池の保持構造について図2乃至図8を参照しつつ説明する。
図2および図3において、筐体2を構成する本体10は、底板11および底板11の外周縁部から立ち上がって全周にわたって延設された周壁12を有しており、電池装着部13が本体10の下部側に設けられている。なお、火災受信機1が建物の管理室の壁に設置されることから、便宜的に、壁に設置された筐体2の鉛直方向および水平方向をそれぞれ本体10の上下方向および左右方向とする。また、本体10および扉体3は、樹脂成型体である。
嵌着凹部14は、電池容量の小さい小型の予備電池22を嵌着できる矩形に形成され、底板11の電池装着部13の一側に、長手方向を左右方向に一致させて周壁12に沿って凹設されている。電池押さえ部15が、電池装着部13の嵌着凹部14の長手方向一側に本体10と一体となるように配設されている。電池押さえ部15は、本体10から立設された側壁部15aと、電池装着部13の他側方向に、側壁部15aから延設された前面壁部15bとを有する略L字状に形成されている。
一対の貫通穴16が、電池装着部13の左右方向の略中央、かつ嵌着凹部14より上方に位置して、上下方向に離間して形成されている。さらに、一対のねじ穴17が、電池装着部13の貫通穴16の左右方向の両側に所定距離離間して、かつ嵌着凹部14より上方に位置して形成されている。
一対の貫通穴16が、電池装着部13の左右方向の略中央、かつ嵌着凹部14より上方に位置して、上下方向に離間して形成されている。さらに、一対のねじ穴17が、電池装着部13の貫通穴16の左右方向の両側に所定距離離間して、かつ嵌着凹部14より上方に位置して形成されている。
また、面ファスナ18および電池支え板19が、図5および図6に示されるように、底板11の電池装着部13にプッシュリベット20およびねじ21により着脱可能に取り付けられている。電池支え板19は、金属平板を略J字状に曲げ成形されている。なお、一対の貫通穴16が面ファスナ18の取付部となり、ねじ穴17が電池支え板19の締着部となる。
ここで、電池容量の小さい小型の予備電池22を本体10に装着する場合について説明する。予備電池22は直方体に構成され、その一側を電池押さえ部15の前面壁部15bと嵌着凹部14との間に差し込みながら、その底部側を嵌着凹部14に嵌着する。これにより、予備電池22は、図4に示されるように、電池押さえ部15により抜けを防止されて、嵌着凹部14の嵌着力により底板11に保持される。
つぎに、電池容量の大きな大型の予備電池23を本体10に装着する場合について説明する。まず、プッシュリベット20を面ファスナ18に押し通して底板11の貫通穴16に押し込む。ついで、ねじ21を電池支え板19の貫通穴(図示せず)に通してねじ穴17に締着する、これにより、面ファスナ18および電池支え板19が、図5および図6に示されるように、底板11に取り付けられる。そして、予備電池23を一対の電池支え板19に載せ、その長さ方向の端面を電池押さえ部15の前面壁部15bの端面に押し当てる。ついで、面ファスナ18を予備電池23に密着させて巻き付け、面ファスナ18の端部同士を貼り付ける。これにより、予備電池23は、図7および図8に示されるように、電池押さえ部15と左側の周壁12とにより左右方向の移動が規制され、電池支え板19により下支えされ、面ファスナ18の連結力により手前方向の移動が規制されて底板11に保持される。
この発明によれば、面ファスナ18が底板11の電池装着部13に着脱可能に取り付けられ、嵌着凹部14が電池装着部13の一側に凹設されている。そこで、火災受信機1に要求される予備電池がサイズの小さい予備電池22の場合には、面ファスナ18及び電池支え板19を取り外し、予備電池22を嵌着凹部14に嵌着させることにより、底板11に保持できる。また、火災受信機1に要求される予備電池がサイズの大きい予備電池23の場合には、面ファスナ18及び電池支え板19を電池装着部13に取り付け、面ファスナ18の端部同士を貼り付けて予備電池23を連結することにより、底板11に保持できる。このように、筐体2はサイズの異なる予備電池22,23を保持可能となり、火災受信機1における筐体2の共通化が図られ、低コスト化できる。
電池支え板19を電池装着部13に締着固定し、予備電池23を下支えしているので、予備電池23の保持の安定性が高められるとともに、大型の予備電池23の重量が薄肉の周壁12に直接作用することによる周壁12の損傷発生を抑制できる。
嵌着凹部14が電池装着部13の一側に凹設され、電池押さえ部15が電池装着部13の嵌着凹部14の長手方向一側に配設されているので、電池押さえ部15が邪魔になることなく予備電池23を装着できる。さらに、電池押さえ部15が予備電池23の長さ方向の移動を規制するので、予備電池23の保持の安定性が高められる。
電池装着部13に形成された貫通穴16にプッシュリベット20を押し込んで面ファスナ18を取り付けているので、面ファスナ18の着脱が簡易となる。
なお、上記実施の形態では、小型の予備電池22を嵌着凹部14に嵌着して本体10に保持し、大型の予備電池23を面ファスナ18で本体10に保持するものとしているが、面ファスナ18でサイズの異なる予備電池22,23を本体10に保持してもよい。この場合、電池装着部13の上下方向位置および左右方向位置の異なる複数箇所に貫通穴16の対を形成し、予備電池の大きさに合わせて面ファスナ18の取付位置を変えるようにすることが望ましい。例えば、小型の予備電池に対しては、電池装着部13の一側の高さの低い貫通穴16の対を用いて面ファスナ18を取り付け、大型の予備電池に対しては、電池装着部13の左右方向の中央の高さの高い貫通穴16の対を用いて面ファスナ18を取り付ければよい。また、予備電池の大きさに合わせて、面ファスナ18の長さを変えることが望ましい。
また、上記実施の形態では、電池装着部13に形成された貫通穴16にプッシュリベット20を押し込んで面ファスナ18を取り付けるものとしているが、面ファスナ18の取付手段はこれに限定されず、例えば電池装着部にねじ穴を形成し、ねじをそのねじ穴に締着して面ファスナを取り付けてもよい。
1 火災受信機、2 筐体、3 扉体、10 本体、11 底板、13 電池装着部、14 嵌着凹部、18 面ファスナ、19 電池支え板、22,23 予備電池。
Claims (5)
- 商用電源が供給されるとともに、本体、および該本体に開閉可能に取り付けられた扉体からなる樹脂製の筐体内に予備電池を装備し、火災感知器の検知信号を受信して火災の発生を報知する火災受信機であって、
上記予備電池は、上記扉体に相対する上記本体の底板に面ファスナにより保持されていることを特徴とする火災受信機。 - 上記予備電池は、上記本体の底板に取り付けられた電池支え板により下支えされていることを特徴とする請求項1記載の火災受信機。
- 樹脂製の本体、および該本体に開閉可能に取り付けられた樹脂製の扉体からなり、該扉体に相対する該本体の底板に予備電池が装備される電池装着部を有する火災受信機の筐体であって、
上記電池装着部は、上記予備電池を保持する面ファスナが着脱可能に構成されていることを特徴とする火災受信機の筐体。 - 上記電池装着部の一側に凹設された嵌着凹部を備え、上記面ファスナに保持される上記予備電池より小さい予備電池が該嵌着凹部に嵌着させて保持できるように構成されている請求項3記載の火災受信機の筐体。
- 上記電池装着部は、上記予備電池を下支えする電池支え板が締着固定可能に構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の火災受信機の筐体。
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JP2017084484A (ja) * | 2015-10-23 | 2017-05-18 | 積水化学工業株式会社 | 蓄電池設置構造 |
CN112060913A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-11 | 重庆交通职业学院 | 一种基于小孔节流的新能源汽车电池应急处理装置 |
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2012
- 2012-03-26 JP JP2012069237A patent/JP2013200756A/ja active Pending
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