JP2013200392A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成を複雑化させることなくフリッカの抑制を図ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録材にトナー像を形成する画像形成部と、交流電源から電力を供給されることでトナー像を加熱して記録材に定着させる定着装置と、力率改善回路を有し、交流電源から直流電圧を生成して、画像形成装置において交流電源に直接接続された一次側から交流電源に非接触の二次側に電力を供給する電源と、波数制御に基づいて交流電源から定着装置への通電をON/OFFする温調制御手段と、交流電源から力率改善回路への通電をON/OFFする通電制御手段と、を備え、通電制御手段は、温調制御手段が定着装置への通電をOFFにする所定期間前に、力率改善回路への通電をOFFにし、温調制御手段が定着装置への通電をOFFにしたときに、力率改善回路への通電をONにすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来から、電子写真プロセスを用いた画像形成手段により転写紙上にトナー像を形成し、未定着のトナー像を定着装置により転写紙上に加熱定着させる画像形成装置が知られている。定着装置としては、セラミック面発ヒータを熱源とするフィルム加熱式の定着装置などが知られている。このようなヒータへの電力供給は、双方向サイリスタ等のスイッチング素子を介して、商用交流電源から行うのが一般的となっている。セラミック面発ヒータを熱源とする定着装置においては、シーケンスコントローラにより、温度検出素子により検出された温度と予め設定された目標温度との温度差から、PI又はPID制御演算式に基づき、ヒータに供給する電力比が操作量として演算される。定着温度の波数制御では、この演算された電力比から相当する波数が決定され、該波数に基づいてスイッチング素子がON/OFF制御され、定着温度の温度が制御される。
一方、モータなどの2次側負荷に電力を供給する直流電源が発生させる高調波電流を抑制するため、力率改善回路を直流電源の前段に備える画像形成装置が知られている。力率改善回路(PFC回路)は、交流入力を整流する整流回路と、この整流出力を入力とし、チョークコイル、スイッチング素子、ダイオードにより構成されている。このようなPFC回路を有する電源装置の例としては、特許文献1に開示され周知となっている。
特開昭53−5755号公報
昨今のプリント速度の高速化によりヒータに供給される電力は増加の一途を辿っており、また、フリッカ規制や高調波電流規制等の規制強化により、従来の波数制御だけのヒータ電力制御では対応が困難となってきている。
本発明の目的は、構成を複雑化させることなくフリッカの抑制を図ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
交流電源から電力を供給されることで前記トナー像を加熱して前記記録材に定着させる定着装置と、
力率改善回路を有し、前記交流電源から直流電圧を生成して、画像形成装置において前記交流電源に直接接続された一次側から前記交流電源に非接触の二次側に電力を供給する電源と、
波数制御に基づいて前記交流電源から前記定着装置への通電をON/OFFする温調制御手段と、
前記交流電源から前記力率改善回路への通電をON/OFFする通電制御手段と、
を備え、
前記通電制御手段は、前記定着電流に流れる電流と前記力率改善回路に流れる電流との
合成電流のピーク値の変動を抑制すべく、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにする所定期間前に、前記力率改善回路への通電をOFFにし、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにしたときに、前記力率改善回路への通電をONにすることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、構成を複雑化させることなくフリッカの抑制を図ることができる。
本発明の実施例1における制御のフローチャート 本発明の実施例1における電源構成を示す構成図 本発明の実施例1におけるトライアック駆動回路の構成図 本発明の実施例1におけるゼロクロス検知回路の構成図 本発明の実施例1における波数制御のON/OFFパターンの一例を示す図 本発明の実施例1における制御を実施した場合の電流を示す図 本発明の実施例1における制御を実施しなかった場合の電流を示す図 本発明の実施例2における商用電源の電圧を検出する回路の構成図 本発明の実施例2における電源構成を示す構成図 本発明の実施例2における制御のフローチャート 本発明の実施例3における電源構成を示す構成図 本発明の実施例3における制御のフローチャート 本発明の実施例に係る画像形成装置の構成図 本発明の実施例1における制御を実施した場合の電流を示す図 本発明の実施例1における制御を実施しなかった場合の電流を示す図 本発明の実施例1における制御を実施した場合の電流を示す図 本発明の実施例1における制御を実施しなかった場合の電流を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
<画像形成装置>
図13を参照して、本発明の実施例に係る画像形成装置について説明する。図13は、本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示す模式的断面図である。本実施例に係る画像形成装置は、反転現像を利用して画像形成を行うプロセスカートリッジ(以下、カートリッジと称する)を使用した電子写真画像形成装置である。
図13に示すように、カートリッジ20は、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、クリーナユニット10と、現像器4とが枠体60により一体化されており、装置本体18に対して装着ガイド手段80を介して交換自在とされている。装置本体18には、カートリッジ20内の感光ドラム1の下方に転写帯電手段である転写ローラ9が配置される。更に、転写ローラ9に対し、給紙側には、給紙ローラ15が配置されている。一方、転写ローラ9の排紙側には、用紙17に転写されたトナー5を定着される定着ローラ13、定着ローラ13に用紙17を押し付ける加圧ローラ14、トナーが定着された用紙17を矢印に示すように装置本体18外へ排出する排紙ローラ16が配置されている。カートリッジ20の
上方には、帯電手段である帯電ローラ2により帯電された感光ドラム1をレーザ光で照射し感光面に静電潜像を形成させる露光装置3が配置されている。現像器4は、トナー5を収容する現像容器4a、現像容器4aの開口部に回転可能に設けられた現像ローラ7、現像容器4aに固定された現像ローラ7上のトナー層厚を規制する現像ブレード6、現像ローラ7側に移動されるトナーを撹拌する撹拌棒8、を備える。以上の構成において用紙17上にトナー像を形成する工程にかかわる構成が、本発明における画像形成部を構成し、用紙17上の未定着のトナー像を加熱定着させる工程にかかわる構成が、本発明における定着装置を構成する。
<画像形成プロセス>
電子写真感光体である感光ドラム1は、その軸を中心に一方向(図13では時計回り)に回転する。この感光ドラム1は、不図示の高圧ユニットから帯電ローラ2に供給される、交流成分と直流成分を重畳した一次バイアスにより表面が一様に帯電された後、露光装置3から照射されたレーザ光により静電潜像を形成される。現像ローラ7は、現像容器4a内よりトナー5の補給を受け、現像ブレード6によって表面に均一にコーディングされたトナー5を、高圧ユニットからの現像バイアスにより、感光体ドラム1の静電潜像に付着させ可視化する。
一方、給紙ローラ15により記録媒体(記録材)である用紙17は画像形成装置18外より送り込まれ、紙搬送方向に直交して同列に配置された先端センサ21と幅センサ22により用紙17の先端と幅を検知される。その後、用紙17は感光ドラム1と転写ローラ9に間に送り込まれ、トナー5によって可視化された感光体ドラム1の像が転写ローラ9により用紙17上に転写される。用紙17上に転写されたトナー5は定着ローラ13の発生する熱と加圧ローラ14の加える圧力により定着され記録画像となる。
その後、用紙17は、排出手段の一部を構成する排紙ローラ16により画像形成装置18外へ排出される。画像形成後の用紙17は、排紙センサで機外へ排紙されたことを検知され、また排紙口には排紙トレイが満載になったことを検知するための満載検知センサが付いている。
転写されずに残った感光体ドラム1上の残留トナーを、クリーニング手段であるクリーニングユニット10に取り付けられたクリーニングブレード11により除去したあと、感光体ドラム1が再び帯電ローラ2によって一様に帯電され、以後上記の工程を繰り返す。
<電源部及び定着器のヒータの通電制御部>。
図2は、本実施例の画像形成装置における電源部を構成する回路を示す。図2に示す電源回路は、商用交流電源から直流電圧を生成し、二次側に電力を供給するスイッチング電源である。画像形成装置の電源回路は、概略、商用交流電源に直接接続され定着ヒータなどを駆動するための一次側回路と、例えばリレーを駆動するための回路やカートリッジ、搬送系などを駆動するための回路などを含む商用交流電源と非接触の二次側回路と、で構成される。本実施例の画像形成装置における電源回路には、1次平滑コンデンサ105への入力電流波形を商用交流電源の電圧波形に線形と近づけるべく、力率改善回路101が設けられている。100は商用交流電源、104はブリッジダイオード、106はインダクタ、107は整流ダイオード、108はMOSFETである。109のPWM制御回路1は、コンデンサ105の電圧をモニタし、コンデンサ105の電圧が400Vの直流電圧となるようMOSFET108のスイッチングパルスを制御する。
力率改善回路101への通電はCPU125によりON/OFFされる。CPU125からのON/OFF信号はトライアック駆動回路2(127)を介し、トライアック114で行われる。図3にはトライアック駆動回路の一例を示す。CPU125より「hig
h」レベルのトライアックON信号が出力されるとトランジスタ306がONし、抵抗305を介してフォトカプラ301のLEDに電流が流れる。LEDがONするとフォトトライアック301のトライアックが導通し、抵抗304を介してトリガ電流がトライアックのゲート端子に流れ、トライアックが導通する。なお、抵抗303及びコンデンサ302は、トライアックの誤点弧を防止するために接続されている。以上の構成により、本発明における通電制御手段が構成される。
力率改善回路101により400Vまで昇圧された電圧を図2に示すスイッチング電源102により24Vまで降圧する。111はトランス、110は第2のMOSFET、112は2次側整流ダイオード、113は2次側電解コンデンサである。116、117は抵抗、118は3端子シリーズレギュレータである。119はフォトカプラPC1のLEDであり、115はフォトカプラのLEDに流れる電流を制限する抵抗である。
出力電圧を24Vに保つ制御は以下のような一連の動作で行っている。まず抵抗116、117で分圧された抵抗117の両端の電圧が3端子シリーズレギュレータ118内部にて設定される基準電圧となると、LED(発光ダイオード)115に電流が流れ、フォトカプラ119のLEDが発光する。したがって、DC出力電圧が基準値を超えるとLEDが発光することとなる。LEDが発光するとフォトカプラ119のフォトトランジスタが導通し、PWM制御回路2(120)はこの信号を受けて出力電圧を落とすようMOSFET110のスイッチングパルスを制御する。
図4を参照して、図2のゼロクロス検知回路124の一例について説明する。図4は、全波整流によるゼロクロス検知回路であり、100は商用交流電源、401は抵抗、403はフォトカプラ、404はダイオードである。本ゼロクロス検知回路では商用交流電源の電圧がLEDのON電圧以下となると発光が停止し、フォトカプラ403のトランジスタに流れる電流が遮断する。その結果、商用交流電源の電圧がゼロクロスになる付近での短いパルスを得ることになる。なお、抵抗402はフォトカプラ403のトランジスタのコレクタ出力をプルアップしている。
定着器122の温度検出はサーミスタ121で行っている。サーミスタ121は定着ヒータの温度を測定するように構成している。サーミスタ121が温度に伴う抵抗値の変化を検出回路により電圧変換し、CPU125で読み取り波数制御により一定温度に保つ制御を行う。
CPU125は、サーミスタ121が検出した温度情報により定着ローラ13を所定の表面温度にするための定着ヒータ(セラミックヒータ)103の通電量を計算し、通電量とゼロクロス信号とにより波数制御のヒータ制御信号を出力する。そして、CPU125より「high」レベルのヒータ制御信号の出力に基づいて、トライアック駆動回路部1(126)は、トライアック123をトリガさせ、定着ヒータ103に電流を流すように制御する。半波が終了して電圧が0になるとトライアック123がOFFされる。この動作を半波毎に繰り返すことによって波数制御で温調を制御する。以上の構成により、本発明における温調制御手段が構成される。
CPU125は、サーミスタ121からの情報を元にヒータ103への通電量を決定し、CPU125に格納された通電量に応じた5全波単位のヒータ駆動パターンを用いてヒータを駆動する。図5に通電量を例えば100%、60%、40%、20%とした場合のヒータ駆動パターンを示す。なお、本実施例では、定着装置の構成として、発熱部材を内包する定着ローラを用いるローラ加熱方式を用いているが、本発明を適用可能な定着装置の形態はこれに限られるものではない。例えば、定着フィルムを用いたいわゆるサーフ方式の定着装置や外部加熱方式などの定着装置を用いてもよい。
本実施例においては力率改善回路への通電を定着の波数制御にあわせてON/OFFする制御を行う。図6、図7の波形図を参照して説明する。
図6は、本実施例の制御を用いた場合、図7は、本実施例の制御を用いなかった場合の電流波形をそれぞれ示す。図6において、aは商用交流電源の入力電圧波形、bは前記入力電圧波形のゼロクロス信号、cは例えとして通電量が60%である場合の定着ヒータに流れる電流を示す。また、図6において、dは力率改善回路101への通電をON/OFFした場合の電流波形、eは定着器電流と力率改善回路電流の合成電流の波形を示す。図7において、aは例えとして通電量が60%である場合の定着器に流れる電流、bは力率改善回路101への通電をON/OFFしない場合の電流波形、cは定着器電流と力率改善回路電流の合成電流の波形を示す。図7のcに示すように1、2、3、4のタイミングで大きな電流変化が発生する。
本実施例においては、図6のdに示すように、力率改善回路101への通電を所定時間OFFする制御を行う。するとOFFした時間の電力をリカバリするために、次にONした時には力率改善回路101の電流が定常状態の電流値より増加する。前述の制御を定着器への通電のON/OFFと組み合わせることで、定着器電流と力率改善回路電流の合成電流の変動を抑えることが可能となる。具体的には、本実施例では、定着電流がOFFする所定期間前(所定波数前)、すなわち1全波(2半波)前の期間、定着電流がOFFしているタイミングの力率改善回路101の電流を増加させる。なお、力率改善回路101への通電をOFFにする所定期間は、装置の仕様等により好適な期間が異なるため、これに限定されるわけではなく、通電再開後の合成電流の変動が効果的に抑制できる限りにおいて適宜設定される。前述した制御を行うことで図7のcと比較して図6のeに示すように電流変化を小さくすることができる。その結果、本実施例の制御によりフリッカの低減を実現可能とする。通電量40%および20%の場合において本実施例の制御を適用した場合の電流波形の例を図14および図16に示す。いずれにおいても本実施例の制御を適用しなかった場合について示した図15、図17と比較して電流変化を小さく抑えることが可能となり、フリッカの低減を実現できる。
図1は、本実施例におけるCPU125の制御を示すフローチャートである。
まずステップ101でプリントコマンドを受信すると画像形成装置18はステップ102でサーミスタ121からのヒータの温度を検出する。その後、定着目標温度との差分からヒータ投入電力を決定し、決定された投入電力に応じたヒータ通電パターンをCPU125のメモリに格納されたテーブルから読み取る(ステップ103、ステップ104)。ステップ105でゼロクロス検知回路124からゼロクロスのタイミングを読み取り、ステップ106でヒータONのタイミングかどうかを通電パターンと照らし合わせて判断する。ヒータONと判断した場合、ステップ107でヒータ駆動回路を介してヒータをONする。その後、ヒータオフのタイミングより1全波前かどうかを判断し(ステップ108)、1全波前であった場合は、力率改善回路101への通電を遮断する(ステップ109)。ステップ108でヒータオフのタイミングより1全波前でない場合は、ステップ110に飛びステップ104で読み込んだ通電パターンが終了したかを判断する。終了していない場合ステップ105に戻り、再度、順次処理を行う。また、ステップ110で通電パターンが終了したと判断した場合、ステップ111でプリントジョブが終了したかを判断する。プリントジョブが終了した場合は画像形成処理を終了し、終了していない場合はステップ102に戻り順次処理を行う。
一方、ステップ106でヒータOFFタイミングであると判断した場合、ステップ112で力率改善回路101への通電を再開させヒータオフ時の力率改善回路101の電流を増加させる。
以上、説明したように、本実施例によれば、定着器への通電がOFFされるタイミングで力率改善回路への通電量が増大するよう制御することで、力率改善回路と定着器に流れる合成電流の電流変動を小さくすることができる。これにより、フリッカの低減が実現可能となる。
本実施例は、力率改善回路のON/OFFを行う制御に工夫を施すことでフリッカを抑制するものである。本実施例によれば、力率改善回路への通電を所定時間に限定して行うことで、力率改善回路のスイッチング素子に流れる電流のピーク値の増加(変動)を抑え、その結果、スイッチング素子のコストアップおよび冷却手段の追加、大型化を抑えることができる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、定着器への通電をOFFする度毎に、商用電源の電圧と2次側の負荷電流のそれぞれ大きさに応じて、力率改善回路への通電遮断の要否を判断することを特徴とする。図9は、本実施例における電源部を構成する回路を示す。なお、本実施例における要部構成は実施例1と同じであるため、共通する構成については説明を省略する。
実施例2は、実施例1の構成に対し、AC電圧検知回路28と電流検出抵抗129を追加した構成となっている。
図8のAC電圧検知回路128の一例について、図9を用いて説明する。本AC電圧検知回路128では商用電源100の電圧が所定電圧以上かどうかを判別することが可能である。商用電源100の電圧を抵抗801と抵抗805で分圧した値がツェナーダイオード804の降伏電圧を上回るとフォトカプラ803のLEDが点灯し、その結果、フォトトランジスタに電流が流れ、CPU125へLow信号が入力される。一方、商用電源100の電圧が低い場合は、フォトカプラ803のトランジスタがONせず、High信号のみがCPU125に入力される。CPU125はAC電圧検知回路128からの入力がパルスかどうかを判断して商用電源100が所定電圧以上かどうかを判別する。さらに、CPU125は電流検出抵抗129の電圧を読み取り、2次側の負荷電流を検出する。なお、抵抗802はフォトカプラ803のトランジスタのコレクタ出力をプルアップしている。
商用電源の入力電圧は変動することがあり、また、2次側の負荷電流も画像形成装置の動作状況によって変化する。したがって、力率改善回路の通電遮断時間として合成電流の電流変動を小さくするために最も効果的な時間は、商用電源の入力電圧の変動の大きさや2次側の負荷電流の程度に応じて異なることになる。そこで、本実施例では、効果的な遮断時間に応じて、力率改善回路の通電のON/OFFを波数制御する。より具体的には、本実施例は、より効果的な力率改善回路の通電遮断動作を行うべく、定着器への通電をOFFする度毎に、2次側の負荷電流と商用電源の電圧のそれぞれの大きさに応じて、力率改善回路101への通電遮断の要否を判断する。
表1は、それぞれの入力電圧値及び2次側負荷電流値において、合成電流の変動低減に効果的な遮断時間(目標遮断時間)を予め求めて表にしたものの一部である。各遮断時間は、二次側の負荷電流が少ない程および/または交流電源の電圧が高い程、長くなる傾向となっている。
Figure 2013200392
本実施例の検知構成では、商用電源の入力電圧の検知結果は、表1に示すそれぞれの所定値を超えているか否かとなる。また、二次側の負荷電流の検知結果は、表1に示す具体的な電流値となる。したがって、例えば、入力電圧が100V以上かつ110Vより小さいと検知された場合は、表1における100Vの列が選択される。そして、検出された電流値に対応する遮断時間が選択されることになる。
本実施例では、50Hzの波数制御で1全波(2半波)が20msecとなる構成となっている。そこで、検知結果から求められた表1における遮断時間が、20msecを超える場合には、実施例1と同様、定着電流OFF前の1全波の間、力率改善階の通電OFF期間を設ける制御を行う。例えば、入力電圧が100V以上110Vより小で2次側電流が1Aの場合は、遮断時願が83.3msecなので、通電OFFを行う。一方、表1における遮断時間が、20msecを下回る場合には、通電OFFを行わない、すなわち、従来と同様、ON状態を維持する制御を行う。例えば、入力電圧が115V以上127Vより小で2次側電流が5Aの場合は、遮断時願が19.2msecなので、通電OFFを行わない。
図10は本実施例におけるCPU125の制御を示すフローチャートである。まずステップ901でプリントコマンドを受信すると画像形成装置18はステップ902でサーミスタからのヒータの温度を検出する。その後、定着目標温度との差分からヒータ投入電力を決定し(ステップ903)、決定された投入電力に応じたヒータ通電パターンをCPUのメモリに格納されたテーブルから読み取る(ステップ904)。ステップ905でAC電圧を検出、ステップ906で2次側の負荷電流を検出、ステップ907でAC電圧と負荷電流からCPU125に格納された力率改善回路101の遮断時間を読み込む。ステップ908でゼロクロス検知回路からゼロクロスのタイミングを読み取り、ステップ909でヒータONのタイミングかどうかを通電パターンと照らし合わせて判断する。ヒータONと判断した場合、ステップ910でヒータ駆動回路を介してヒータをONする。その後、ヒータオフのタイミングから力率改善回路101を遮断するタイミングかどうかを判断し(ステップ911)、遮断タイミングであった場合は、力率改善回路101への通電を遮断する(ステップ912)。ステップ911で遮断タイミングではない場合及びAC電圧と負荷電流の検出結果が遮断を要しない結果だった場合は、ステップ913に飛びステップ904で読み込んだ通電パターンが終了したかを判断する。終了していない場合ステップ908に戻り、再度、順次処理を行う。また、ステップ913で通電パターンが終了したと判断した場合、ステップ914でプリントジョブが終了したかを判断する。プリン
トジョブが終了した場合は画像形成処理を終了し、終了していない場合はステップ902に戻り順次処理を行う。
一方、ステップ909でヒータOFFタイミングであると判断した場合、ステップ915で力率改善回路101への通電を再開させヒータオフ時の力率改善回路101の電流を増加させる。
以上、説明したように本実施例においては、力率改善回路の通電遮断の要否を商用電源の電圧と2次側負荷電流に応じて判断する。これにより、通電遮断時間を最小限に抑えることが可能になるとともに、力率改善回路への通電を再開させた時の電流増加量を均一にすることが可能となり、フリッカのより効果的な低減が実現できる。
なお、実施例2は20msecを閾値に設定した構成としているが、通電遮断時間を長くとることによる電源回路への影響を回避可能であれば、例えば、表1の遮断時間に応じて力率改善回路の通電OFF期間の波数を可変に制御する構成としてもよい。例えば、検知結果が30msecの場合には、3半波(1全波+1半波)のOFF期間を設ける制御を行う。また、例えば、検知結果が40msecの場合には、2全波のOFF期間を設ける制御を行う。これにより、力率改善回路の通電遮断時間を、画像形成装置の動作状況に応じて可変とする制御を実現できる。
(実施例3)
本発明の実施例3においては、力率改善回路へ流れる電流の大きさに応じて力率改善回路への通電遮断の要否を判断する。図11は、本実施例における電源部を構成する回路を示す。なお、本実施例における要部構成は実施例1と同じであるため、共通する構成については説明を省略する。
実施例3は、実施例1の構成に対し、力率改善回路に流れる電流を検出するためのカレントトランス130を追加した構成となっている。
実施例2では2次側の負荷電流と商用電源の電圧で遮断の要否を判断していたのに対し、本実施例では力率改善回路へ流れる電流で遮断の要否を判断する。具体的には、カレントトランス130の出力はCPU125に接続されており、カレントトランス130の出力に応じて表2に示す遮断時間を用いて制御を行う。
表2は、力率改善回路に流れる電流の値それぞれにおいて、合成電流の変動低減に効果的な遮断時間を予め求めて表にしたものの一部である。遮断時間は、電流値が小さくなる程、長くなる傾向を示している。
Figure 2013200392
実施例2と同様、検知結果から求められた表2における遮断時間が、20msecを超える場合には、定着電流OFF前の1全波の間、力率改善階の通電OFF期間を設ける制御を行い、20msecを下回る場合には、通電OFFを行わない。
図12は本実施例におけるCPU125の制御を示すフローチャートである。まずステップ1101でプリントコマンドを受信すると画像形成装置はステップ1102でサーミスタ121からのヒータの温度を検出する。その後、定着目標温度との差分からヒータ投入電力を決定し(ステップ1103)、決定された投入電力に応じたヒータ通電パターンをCPU125のメモリに格納されたテーブルから読み取る(ステップ1104)。ステップ1105で力率改善回路101に流れる電流を検出、ステップ1106で力率改善回路101に流れる電流からCPU125に格納された力率改善回路101の遮断時間を読み込む。ステップ1107でゼロクロス検知回路からゼロクロスのタイミングを読み取り、ステップ1108でヒータONのタイミングかどうかを通電パターンと照らし合わせて判断する。ヒータONと判断した場合、ステップ1109でヒータ駆動回路を介してヒータをONする。その後、ヒータオフのタイミングから力率改善回路101を遮断するタイミングかどうかを判断し(ステップ1110)、遮断タイミングであった場合は、力率改善回路101への通電を遮断する(ステップ1111)。ステップ1110で遮断タイミングではない場合及びAC電圧と負荷電流の検出結果が遮断を要しない結果だった場合は、ステップ1112に飛びステップ1112で読み込んだ通電パターンが終了したかを判断する。終了していない場合ステップ1107に戻り、順次処理を行う。また、ステップ1112で通電パターンが終了したと判断した場合、ステップ1113でプリントジョブが終了したかを判断する。プリントジョブが終了した場合は画像形成処理を終了し、終了していない場合はステップ1102に戻り順次処理を行う。
一方、ステップ1114でヒータOFFタイミングであると判断した場合、力率改善回路101への通電を再開させヒータオフ時の力率改善回路の電流を増加させる。
以上、説明したように本実施例においては、力率改善回路の通電遮断の要否を力率改善回路の電流値に応じて判断する。これにより、通電遮断時間を最小限に抑えることが可能
になるとともに、力率改善回路への通電を再開させた時の電流増加量を均一にすることが可能となり、フリッカのより効果的な低減が実現できる。
なお、実施例3は20msecを閾値に設定した構成としているが、通電遮断時間を長くとることによる電源回路への影響を回避可能であれば、例えば、表2の遮断時間に応じて力率改善回路の通電OFF期間の波数を可変に制御する構成としてもよい。例えば、検知結果が30msecの場合には、3半波(1全波+1半波)のOFF期間を設ける制御を行う。また、例えば、検知結果が40msecの場合には、2全波のOFF期間を設ける制御を行う。これにより、力率改善回路の通電遮断時間を、画像形成装置の動作状況に応じて可変とする制御を実現できる。
100…商用交流電源、101…力率改善回路、102…スイッチング電源、103…定着ヒータ、114…トライアック、121…サーミスタ、123…トライアック、124…ゼロクロス検知回路、125…CPU、126…トライアック駆動回路1、127…トライアック駆動回路2

Claims (4)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
    交流電源から電力を供給されることで前記トナー像を加熱して前記記録材に定着させる定着装置と、
    力率改善回路を有し、前記交流電源から直流電圧を生成して、画像形成装置において前記交流電源に直接接続された一次側から前記交流電源に非接触の二次側に電力を供給する電源と、
    波数制御に基づいて前記交流電源から前記定着装置への通電をON/OFFする温調制御手段と、
    前記交流電源から前記力率改善回路への通電をON/OFFする通電制御手段と、
    を備え、
    前記通電制御手段は、前記定着電流に流れる電流と前記力率改善回路に流れる電流との合成電流のピーク値の変動を抑制すべく、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにする所定期間前に、前記力率改善回路への通電をOFFにし、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにしたときに、前記力率改善回路への通電をONにすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記通電制御手段は、前記定着電流に流れる電流波形において、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにして前記定着装置に流れる電流がゼロになるタイミングから所定波数前となるタイミングで、前記力率改善回路への通電をOFFにすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記交流電源の入力電圧を検知する手段と、
    前記二次側の負荷電流を検知する手段と、
    を備え、
    前記通電制御手段は、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにする所定期間前において、検知された前記入力電圧及び前記負荷電流に基づいて定められる目標遮断時間が前記所定期間に対応する時間よりも短い場合、前記力率改善回路への通電をOFFにする制御を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記力率改善回路に流れる電流を検知する手段を備え、
    前記通電制御手段は、前記温調制御手段が前記定着装置への通電をOFFにする所定期間前において、検知された前記電流に基づいて定められる目標遮断時間が前記所定期間に対応する時間よりも短い場合、前記力率改善回路への通電をOFFにする制御を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
    画像形成装置。
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