JP2013199881A - 多気筒エンジン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この課題解決のため、シリンダヘッド1の横一側に排気マニホルド2を取り付け、この排気マニホルド2の合流排気出口通路3の下流に真っ直ぐなセンサ配置通路4を接続し、このセンサ配置通路4に排気センサ5を配置した、多気筒エンジンにおいて、排気マニホルド2の天井壁2aから上方に合流排気出口通路3を突出させ、この合流排気出口通路3の反シリンダヘッド側である横外側にセンサ配置通路4を接続し、このセンサ配置通路4の天井壁4aに排気センサ5を取り付け、合流排気出口通路3の天井壁3aの下面に合流排気案内面3bを設け、合流排気案内面3bをセンサ配置通路4の中心軸線4cと平行な向きにして、この合流排気案内面3bがセンサ配置通路4の天井壁4aの下面4bと真っ直ぐに連なるようにした。
【選択図】 図1
Description
この種の多気筒エンジンによれば、合流排気の検出により空燃比の管理等を行なうことができる利点がある。
しかし、この従来技術では、センサ配置通路に上流側で隣接する合流排気出口通路の内面が湾曲しているため、問題がある。
センサ配置通路に上流側で隣接する合流排気出口通路の内面が湾曲しているため、合流排気が合流排気出口通路の内面に沿って湾曲しながらセンサ配置空間に案内され、センサ配置通路に流入する合流排気の向きがセンサ配置通路の中心軸線と平行にならず、合流排気がセンサ配置通路の壁面に衝突して偏向され、合流排気の乱れにより排気センサの検出精度が低下する。
図1(A)に例示するように、シリンダヘッド(1)の横一側に排気マニホルド(2)を取り付け、この排気マニホルド(2)の合流排気出口通路(3)の下流に真っ直ぐなセンサ配置通路(4)を接続し、このセンサ配置通路(4)に排気センサ(5)を配置した、多気筒エンジンにおいて、
図1(A)に例示するように、排気マニホルド(2)の天井壁(2a)から上方に合流排気出口通路(3)を突出させ、この合流排気出口通路(3)の反シリンダヘッド側である横外側にセンサ配置通路(4)を接続し、このセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)に排気センサ(5)を取り付け、
図1(A)に例示するように、合流排気出口通路(3)の天井壁(3a)の下面に合流排気案内面(3b)を設け、合流排気案内面(3b)をセンサ配置通路(4)の中心軸線(4c)と平行な向きにして、この合流排気案内面(3b)がセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)の下面(4b)と真っ直ぐに連なるようにした、ことを特徴とする多気筒エンジン。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 排気センサの検出精度を高めることができる。
図1(A)に例示するように、合流排気出口通路(3)の天井壁(3a)の下面に合流排気案内面(3b)を設け、合流排気案内面(3b)をセンサ配置通路(4)の中心軸線(4c)と平行な向きにして、この合流排気案内面(3b)がセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)の下面(4b)と真っ直ぐに連なるようにしたので、合流排気案内面(3b)の案内で、センサ配置通路(4)に流入する合流排気(11)の向きがセンサ配置通路(4)と中心軸線(4c)と平行になり、合流排気(11)がセンサ配置通路(4)の壁面に衝突して偏向される不具合がなくなり、合流排気(11)の乱れがなく、排気センサ(5)の検出精度を高めることができる。
図1(A)に例示するように、排気マニホルド(2)の天井壁(2a)から上方に合流排気出口通路(3)を突出させ、この合流排気出口通路(3)の反シリンダヘッド側である横外側にセンサ配置通路(4)を接続し、このセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)に排気センサ(5)を取り付けているので、排気マニホルド(2)の横壁から合流排気出口通路(3)を突出させた場合に比べ、センサ配置通路(4)の横外側への張り出しが抑制され、エンジンの横幅を小さくすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 排気センサの検出精度を高めることができる。
図1(A)に例示するように、センサ配置通路(4)の中心軸線(4c)及び合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)と平行な断面図上、合流排気案内面(3b)の長さ(3d)を、センサ配置通路(4)の内径(4d)の50%以上となる長さに設定したので、これが50%未満である場合に比べ、合流排気(11)の向きをセンサ配置通路(4)の中心軸線(4c)と平行にする機能が高く、排気センサ(5)の検出精度を高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 排気センサの検出精度を高めることができる。
図2(C)に例示するように、シリンダヘッド(1)の排気ポートの中心軸線(7a)(7a)(7a)と平行な向きに見て、シリンダ中心軸線(6)と平行な向きで、隣合う排気ポートの中心軸線(7a)(7a)をそれぞれ通過する一対の仮想線(7b)(7b)を想定し、この一対の仮想線(7b)(7b)間の領域内に合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)を位置させたので、合流排気出口通路(3)の合流排気(11)が各排気ポートから放出される後続排気(12)(12)の直撃を受け難く、これに起因する合流排気(11)の乱れが抑制され、排気センサ(5)の検出精度を高めることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 排気センサの検出精度を高めることができる。
図2(C)に例示するように、一対の仮想線(7b)(7b)間の領域を4等分した部分領域(8a)(8b)(8c)(8d)のうち、中間の2個の部分領域(8b)(8c)内に合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)を位置させたので、両端の2個の部分領域(8a)(8d)内に合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)を位置させる場合に比べ、合流排気出口通路(3)の合流排気(11)が各排気ポートから放出される後続排気(12)(12)の直撃を受け難く、これに起因する合流排気(11)の乱れが抑制され、排気センサ(5)の検出精度を高めることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 排気センサの検出精度を高めることができる。
図1(A)、図3、図4に例示するように、排気マニホルド(2)の天井壁(2a)を上側遮熱カバー板(9)で覆い、この上側遮熱カバー板(9)に切欠き(10)を設け、この切欠き(10)から合流排気出口通路(3)を上方に突出させ、合流排気出口通路(3)の横外側に出口フランジ(3e)を配置し、この出口フランジ(3e)にセンサ配置通路(4)の入口フランジ(4e)を接続し、この入口フランジ(4e)の横外側に排気センサ(5)を配置したので、排気マニホルド(2)の天井壁(2a)から排気センサ(5)の露出部分への放熱は、上側遮熱カバー板(9)で遮熱され、合流排気出口通路(3)の天井壁(3a)から排気センサ(5)の露出部分への放熱は、出口フランジ(3e)や入口フランジ(4e)によって遮熱され、排気センサ(5)の露出部分の熱負荷が低減し、排気センサ(5)の検出精度を高めることができる。
このエンジンの構成は、次の通りである。
図3、図4に示すように、シリンダブロック(13)の上部にシリンダヘッド(1)を組み付け、シリンダヘッド(1)の上部にシリンダヘッドカバー(14)を組み付け、シリンダブロック(13)の前部にギヤケース(15)を組み付けるとともに、エンジン冷却ファン(19)を配置し、シリンダブロック(13)の後部にフライホイール(16)を配置し、シリンダブロック(13)の下部にオイルパン(17)を組み付けている。
排気マニホルド(2)は遮熱カバー(18)で覆っている。
排気センサ(5)は酸素センサ(31)であり、この酸素センサ(31)はエンジンECU(図外)と連携させ、混合気の空燃比を管理する。
吸気マニホルド(20)のサージタンク(21)には、ステー(22)を介してコイル一体型プラグキャップ(23)を取り付け、このコイル一体型プラグキャップ(23)をシリンダヘッド(1)に組み付けた点火プラグ(図外)に嵌合させている。
図1(A)に示すように、合流排気出口通路(3)の天井壁(3a)の下面に合流排気案内面(3b)を設け、合流排気案内面(3b)をセンサ配置通路(4)の中心軸線(4c)と平行な向きにして、この合流排気案内面(3b)がセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)の下面(4b)と真っ直ぐに連なるようにしている。
図3、図4に示すように、センサ配置通路(4)の導出端から排気導出通路(33)を導出しており、この排気導出通路(33)は、センサ配置通路(4)の導出端から下向きに垂直に折り曲げた後、後向きに水平に折り曲げている。
この長さ(3d)が50%未満になると、合流排気(11)の向きをセンサ配置通路(4)の中心軸線(4c)と平行にする機能が低下し、排気センサ(5)の検出精度を高めることができない場合がある。この長さ(3d)が150%を超えると、センサ配置通路(4)の横外側への張り出しが大きくなり過ぎ、エンジンの横幅が大きくなる場合がある。
遮熱カバー(18)は、上側遮熱カバー板(9)と前後側遮熱カバー板(28)(29)と横外側遮熱カバー板(30)と下側遮熱カバー板(25)とで構成されている。
排気マニホルド(2)の下側を下側遮熱カバー板(25)で覆い、下側遮熱カバー板(25)の反シリンダヘッド側の横外側縁部から横外側斜め下向きに延長遮熱カバー板(26)を導出し、センサ配置通路(4)とエンジン部品(24)との間に延長遮熱カバー板(26)を介在させている。
このエンジン部品(24)はスタータモータ(27)である。
このような構成により、排気マニホルド(2)からエンジン部品(24)への放熱は下側遮熱カバー板(25)で遮熱され、センサ配置通路(4)からエンジン部品(24)への放熱は延長遮熱カバー板(26)で遮熱され、排気マニホルド(2)の下方に配置されたエンジン部品(24)の熱劣化を抑制することができる。
このような構成により、遮熱カバー(18)を板金の曲げ加工で簡単に製作することができる。
(2) 排気マニホルド
(2a) 天井壁
(3) 合流排気出口通路
(3a) 天井壁
(3b) 合流排気案内面
(3c) 中心軸線
(3d) 長さ
(3e) 出口フランジ
(4) センサ配置通路
(4a) 天井壁
(4b) 下面
(4c) 中心軸線
(4d) 内径
(4e) 入口フランジ
(5) 排気センサ
(7a) 排気ポートの中心軸線
(7b) 仮想線
(8a) 領域
(8b) 領域
(8c) 領域
(8d) 領域
(9) 上側遮熱カバー板
(10) 切欠き
Claims (5)
- シリンダヘッド(1)の横一側に排気マニホルド(2)を取り付け、この排気マニホルド(2)の合流排気出口通路(3)の下流に真っ直ぐなセンサ配置通路(4)を接続し、このセンサ配置通路(4)に排気センサ(5)を配置した、多気筒エンジンにおいて、
排気マニホルド(2)の天井壁(2a)から上方に合流排気出口通路(3)を突出させ、この合流排気出口通路(3)の反シリンダヘッド側である横外側にセンサ配置通路(4)を接続し、このセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)に排気センサ(5)を取り付け、
合流排気出口通路(3)の天井壁(3a)の下面に合流排気案内面(3b)を設け、合流排気案内面(3b)をセンサ配置通路(4)の中心軸線(4c)と平行な向きにして、この合流排気案内面(3b)がセンサ配置通路(4)の天井壁(4a)の下面(4b)と真っ直ぐに連なるようにした、ことを特徴とする多気筒エンジン。 - 請求項1に記載した多気筒エンジンにおいて、
センサ配置通路(4)の中心軸線(4c)及び合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)と平行な断面図上、合流排気案内面(3b)の長さ(3d)を、センサ配置通路(4)の内径(4d)の50%以上となる長さに設定した、ことを特徴とする多気筒エンジン。 - 請求項1または請求項2に記載した多気筒エンジンにおいて、
シリンダヘッド(1)の排気ポートの中心軸線(7a)(7a)(7a)と平行な向きに見て、シリンダ中心軸線(6)と平行な向きで、隣合う排気ポートの中心軸線(7a)(7a)をそれぞれ通過する一対の仮想線(7b)(7b)を想定し、この一対の仮想線(7b)(7b)間の領域内に合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)を位置させた、ことを特徴とする多気筒エンジン。 - 請求項3に記載した多気筒エンジンにおいて、
一対の仮想線(7b)(7b)間の領域を4等分した部分領域(8a)(8b)(8c)(8d)のうち、中間の2個の部分領域(8b)(8c)内に合流排気出口通路(3)の中心軸線(3c)を位置させた、ことを特徴とする多気筒エンジン。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載した多気筒エンジンにおいて、
排気マニホルド(2)の天井壁(2a)を上側遮熱カバー板(9)で覆い、この上側遮熱カバー板(9)に切欠き(10)を設け、この切欠き(10)から合流排気出口通路(3)を上方に突出させ、合流排気出口通路(3)の横外側に出口フランジ(3e)を配置し、この出口フランジ(3e)にセンサ配置通路(4)の入口フランジ(4e)を接続し、この入口フランジ(4e)の横外側に排気センサ(5)を配置した、ことを特徴とする多気筒エンジン。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11306687B2 (en) | 2019-12-31 | 2022-04-19 | Kubota Corporation | Engine exhaust manifold |
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2012
- 2012-03-26 JP JP2012068634A patent/JP5756777B2/ja active Active
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