JP2013199346A - 巻胴式エレベータ - Google Patents

巻胴式エレベータ Download PDF

Info

Publication number
JP2013199346A
JP2013199346A JP2012068874A JP2012068874A JP2013199346A JP 2013199346 A JP2013199346 A JP 2013199346A JP 2012068874 A JP2012068874 A JP 2012068874A JP 2012068874 A JP2012068874 A JP 2012068874A JP 2013199346 A JP2013199346 A JP 2013199346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
belt
winding drum
hoistway
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012068874A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tsuchida
健二 土田
Teruyoshi Kuribayashi
輝佳 栗林
Katsunori Sakai
克典 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Hitachi Home Elevator Corp
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Home Elevator Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Home Elevator Corp filed Critical Mitsubishi Hitachi Home Elevator Corp
Priority to JP2012068874A priority Critical patent/JP2013199346A/ja
Publication of JP2013199346A publication Critical patent/JP2013199346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】かごが両端部を第1及び第2のベルトによりそれぞれ連結固定するので、かごを安定して昇降し得る巻胴式エレベータを得ること。
【解決手段】巻胴式エレベータは、昇降路5内に設けられたかご7と、かご7の一端部7a側に連結固定された第1のベルト15と、かご7の他端部7b側に連結固定された第2のベルト17と、昇降路5内の上部に設けられ、第1のベルト15を重ねて巻回する第1の溝24aと第2のベルト17とを重ねて巻回する第2の溝24bとを有し、一端部7a側に設けられた巻胴24を有する巻上機26と、巻胴24を駆動するモータ28と、巻胴24の下側から引き出し、第2のベルト17の方向を機械台20の他端部側に向かって沿って平面視で真っ直ぐに、側面視で斜めに上昇してから下方に変換して昇降路5に沿って下側に変換させると共に、昇降路5内の上部の他端部5b側に設けられた返し車32とを備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻胴式エレベータに関するものである。
従来の巻胴式エレベータで昇降路上部に巻上機を設置したものとして下記特許文献1が知られており、かごを昇降するのにベルトを用いたものとして下記特許文献2が知られている。この特許文献1には、昇降路の乗場側に立設された一対のガイドレールと、該ガイドレール上端に支持台を介して直接載設した巻胴を有する巻上機と、該巻胴を駆動するモータと、該巻上機によって主ロープを介してガイドレールに沿って昇降するかごとを備えたものが記載されている。
かかる巻胴式エレベータによれば、巻胴式の主駆動装置を昇降路頂部に設けてかごを昇降するようにしたために、吊り車を設ける必要がなく、主駆動装置を設置する特別の空間を設けるまでもなく、昇降路頂部を高くすれば良い。これにより、エレベータ装置の設置空間を節約することができる。
上記特許文献2には、かごを昇降するのにベルトを用い、このベルトをかごの中央部に連結固定している。これにより、かごをベルトにより簡易に昇降できる。
実開昭63−178278号公報 特開2003−192249号公報
しかしながら、上記巻胴式エレベータは、かごの乗場側に近接するかごの端部に主ロープが固定されていたり、かごの中央部にベルトが連結固定されていたりするので、かごに定員の乗客が乗った場合、かごの端部側が撓み易くなる。したがって、かご内乗客などの重量制限を受けやすいと共に、かご内の乗客位置などにより、かごの着床誤差も変動するという課題を有することを見出した。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、昇降路内の上部に巻胴式の巻上機を配置しておいて、該巻胴に第1及び第2のベルトを巻き取るようにし、この第1のベルトの端部をかごの一側面部に固定し、第2のベルトの端部をかごの他側面部に固定することにより、かごが両端部を第1及び第2のベルトによりそれぞれ連結固定するので、かごを安定して昇降し得る巻胴式エレベータを得ることを目的とする。
第1の発明に係る巻胴式エレベータは、昇降路内に設けられ、昇降すると共に、一端側と他端側とを側面に有するかごと、前記かごの一端部側に連結固定された平板状の第1のベルトと、前記かごの他端部側に連結固定された平板状の第2のベルトと、前記昇降路内の上部に設けられ、前記第1のベルトを重ねて巻回する第1の溝と前記第2のベルトとを重ねて巻回する第2の溝とを有すると共に、前記一端部側に設けられた巻胴を有する巻上機と、該巻胴を駆動するモータと、前記巻胴から引き出されると共に、前記第2のベルトの方向を変換させると共に、前記昇降内の上部の他端側に設けられた返し車と、を備え、前記第1のベルトは、前記巻胴から出てから前記昇降路側壁の一端部側に沿って下方に垂らして前記かごの一端部側に連結固定される、前記第2のベルトは、前記巻胴から出てから前記返し車を介して前記昇降路側壁の他端部側に沿って下方に垂らして前記かごの他端部側に連結固定される、ことを特徴とするものである。
かかる巻胴式エレベータによれば、巻上機,返し車が昇降路内の上部に設けられると共に、巻上機は第1のベルトを重ねて巻回する第1の溝と第2のベルトとを重ねて巻回する第2の溝とを有すると共に一端部側に設けられた巻胴を有し、該巻胴に連結固定され、該巻胴を駆動するモータを備えており、返し車は、巻胴から引き出されると共に、第2のベルトの方向を変換させると共に、昇降内の上部の他端側に設けられている。そして、前記第1のベルトは、前記巻胴から出てから前記昇降路側壁の一端部側に沿って下方に垂らして前記かごの一端部側に連結固定される、前記第2のベルトは、前記巻胴から出てから前記返し車を介して前記昇降路側壁の他端部側に沿って下方に垂らして前記かごの他端部側に連結固定される。
すなわち、昇降路の上部に第2のベルトの方向を変換する返し車を設けることにより、かごの両端部を第1及び第2のベルトによりそれぞれ連結固定するので、かごを上記一端部側又は上記他端部側のみ或いは、かごの中央部にベルトにより連結固定する場合に比較し、かごを安定して昇降し得る巻胴式エレベータを得る。
巻胴の第1の溝に第1のベルトを重ねて巻回し、第2の溝に第2のベルトを重ねて巻回するので、巻胴の軸方向に多数の溝を設け、この溝にロープを順番に案内する方式に比べて、巻胴の軸方向の長さが著しく短くなる。これは、第1の溝と第2の溝とを並べて配置することにより顕著となる。
第2の発明に係る巻胴式エレベータは、かごを昇降方向に案内し、かごの両端部側に設けられると共に、昇降路内に設けられた一対のガイドレールを備え、第1のベルトは、前記かごの中央部側面の一端部、第2のベルトは、前記かごの中央部側面の他端部にそれぞれ連結固定されている、ことが好ましい。
これにより、かごの中央部側面の両端部に第1及び第2のベルトが連結固定されているので、かごは中央部側面の両端部を用いて昇降するので、より安定して昇降できる。
第3の発明に係る巻胴式エレベータにおける第1及び第2の溝は、断面凹状にて底部が中央から山状に盛り上がっている山部を有しており、該山部に第1又は第2のベルトが重ねて巻回されると共に、前記溝の側面と該ベルトの側面とに隙間を有する、ことが好ましい。これにより、第1の溝,第2の溝の山部の径が巻胴の中心から長くなるので、周速が溝内で最も高くなり、該山部にスムーズに第1,第2のベルトが案内されて巻回されたり、巻戻したりできる。
更に、丸径ロープを使用した場合には、ロープの曲げ疲労寿命を向上するために巻胴の径を大きくしなければならないが、このようなことがないので、巻胴の径を小さくできる。
また、返し車の溝にも巻胴の第1及び第2の溝と同様な上記山部を形成することにより、第2のベルトの案内をスムーズにできる。
第4の発明に係る巻胴式エレベータにおける第1及び第2のベルトは、スチール製である、ことが好ましい。
これにより、スチール製のベルトにしたので、かご荷重などに基づくベルトの伸びを丸径ロープに比較して低減し得る。なお、スチールには、ステンレススチールも含まれる。
第5の発明に係る巻胴式エレベータにおける第1及び第2のベルトは、前記第1及び第2のベルトは、その厚さを同一としており、前記モータの回転位置を検知する回転位置検出手段と、前記回転位置に基づいて前記かごの位置を求めるかご位置演算手段と、前記モータの回転速度を変更する回転数変更手段と、前記かごの位置に基づいて前記モータの回転速度を変更する速度指令信号を生成して前記回転数変更手段に与える速度制御手段と、を備えることが好ましい。
かかる巻胴式エレベータでは、かごの位置に対応して第1,第2のベルトの巻回により巻胴の巻径が変化する。これにより、速度制御手段は、かごの位置に基づいてモータの回転速度を変更する速度指令信号を生成して回転数変更手段に与えるので、巻胴の巻径がベルトの重ね巻により変化しても、かごが加速から定速度になった定速度区間の速度を一定にして走行できる。
本発明によれば、昇降路内の上部に巻胴式の巻上機を配置しておいて、該巻胴に第1及び第2のベルトを巻き取るようにし、この第1のベルトの端部をかごの一側面部に固定し、第2のベルトの端部をかごの他側面部に固定することにより、かごの両端部を第1及び第2のベルトによりそれぞれ連結固定するので、かごを安定して昇降し得る巻胴式エレベータを得ることができる。
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図5によって説明する。図1は本発明の一実施の形態による巻胴式エレベータの全体構成図、図2は図1に示す巻胴式エレベータの平面図、図3は図1に示す巻胴式エレベータの右側面図、図4は図2に示す巻上機の巻胴の溝の断面図(a)、返し車の断面図(b)、図5は図1に示す巻胴式エレベータの制御装置の結線図(a)、かご位置に対応するモータ速度特性曲線図(b)である。
図1から図3において、個人住宅などに施設される巻胴式エレベータ1は、昇降路5内に設けられ、上下方向に移動すると共に、一端部7aと他端部7bとを側面に有するかご7を有している。かご7の底面部には、かご7の速度が上昇し過ぎると、動作する非常止め9が設けられている。かご7の上部には、かごドア装置13が設けられており、乗場には、乗場ドア装置19も設けられている。
かご7の一端部7a及び他端部7bの乗場側には、かご7を上下方向に移動の際に案内する一対のガイドレール11を有しており、このガイドレール11と摺動係合するガイドシュー12がかご7の側面に固定されている。かご7の中央部側面の一端部7aに連結固定された第1のベルト15と、かご7の中央部側面の他端部7bに連結固定された第2のベルト17とを有している。第1及び第2のベルト15,17は平板状で、均一の厚さを有している。
なお、昇降路5の底部には、緩衝器6を設けている。
昇降路5の上部5uには、機械台20が設けられており、昇降路5の一端部5a側には、機械台20に巻胴24を有すると共に、減速機能を有する巻上機26が固定されており、巻上機26には、巻胴24を回転させるモータ28を備え、モータ28の軸には、モータ28の回転位置を検出するエンコーダ29が設けられている。
巻胴24に二つの第1の溝24aと第2の溝24bとを並べて備え、モータ28を回転させることにより巻胴24を回転させて第1の溝24aに第1のベルト15を重ねて巻回し、第2の溝24bに第2のベルト17を重ねて巻回し、巻胴24を逆回転させることにより第1のベルト15、第2のベルト17を巻き戻すように形成されている。
また、巻上機26の巻胴24の第1及び第2のベルト15,17の引き出し部は、平面視でかご7の一端部7a側の中央部に位置している。これは、第1のベルト15によりかご7の一端部7aの中央部を連結固定するためである。
第1及び第2のベルト15,17は、鋼製のワイヤーをウレタン樹脂などで覆い平板状に成形されている。このため、ロープグリスが不要になるから、長期にわたり安定した摩擦力が得られるとともに、保守性が高い特徴を有している。そして、第1及び第2のベルト15,17は経年変化による伸びがすくない。さらに、第1及び第2のベルト15,17をスチール製(ステンレススチールも含む)とすると、かご7の荷重による伸びが減少して該伸びによる着床誤差も減少しえる。
図2において、巻胴式エレベータ1は、巻胴24の第1の溝24aから下側に引き出された第1のベルト15の端部がかご7の一端部7aに固定されている。機械台20のかご7の他端部7b側には、巻胴24の第2の溝24bの下側より引き出される共に、第2のベルト17の方向を機械台20の他端部側に向かって沿って平面視で真っ直ぐに、側面視で斜めに上昇してから下方にほぼ90°変換して昇降路5に沿って下側に垂らす返し車32が昇降路5の上部5uの他端部5b側に設けられている。このように、第1のベルト15は、巻胴24から引き出され、真っ直ぐ下方に垂らして昇降路5の一端部5a側の側面に沿って非常止め9の一端部側の中央部に連結固定されている。第2のベルト17は、返し車32から引き出すと共に、下方に真っ直ぐに垂らして非常止め9の他端部側の中央部に連結固定されている。
また、返し車32の第2のベルト17の引き出し部は、平面視でかご7の他端部7b側の中央部に位置している。これは、第2のベルト17によりかご7の他端部7bの中央部を連結固定するためである。
図4(a)において、巻胴24における第1の溝24a,第2の溝24bは断面凹状にて底部が中央にいくにしたがい山状に盛り上がっている山部24tを有しており、第1の溝24a,第2の溝24bの山部24tそれぞれに第1,第2のベルト15,17が重ねて巻回される。第1の溝24a,第2の溝24bの側面と第1,第2のベルト15,17の側面とに二つの隙間gを有している。これにより、第1の溝24a,第2の溝24bの山部24tの径が巻胴24の中心から長くなるので、周速が溝24a,24b内で最も高くなり、該山部24tにスムーズに第1,第2のベルト15,17が案内されて巻回されたり、巻戻したりできる。これにより、第1及び第2のベルト15,17は山部24t表面との密着度、或いは重ね巻による密着度を向上して摩擦係数を上げることができるので、しっかりと確実に巻胴24に巻き取ったり巻戻したりすることができる。
さらに、丸径ロープを使用した場合には、ロープの曲げ疲労寿命を向上するために巻胴24の径を大きくしなければならないが、このようなことがないので、巻胴24の径を小さくできる。
図4(b)において、返し車32における溝32uは、第1及び第2の溝24a,24bと同様に、断面凹状にて底部が中央にいくにしたがい山状に盛り上がっている山部32tを有しており、溝32uの山部32tに第2のベルト17が案内される。溝32uの側面と第2のベルト17の側面とに二つの隙間gを有している。これにより、溝32uの山部32tの径が巻胴24の中心から長くなるので、周速が溝32u内で最も高くなり、該山部32tにスムーズに第2のベルト17が案内される。
図5(a)において、制御装置60は、単相交流の商用電源62が電源スイッチ64を介してモータ駆動部66によりモータ28を回転するように形成されている。制御装置60は、モータ28の軸には、モータ28の回転位置を検出する回転位置検知手段としてのエンコーダ29を有しており、検知された回転位置を積算することによりかご7の位置を演算するかご位置演算手段としてのかご位置演算部68を有している。モータ駆動部66には、交流を直流に変換するコンバータ66aと、得られた交流を可変電圧可変周波数に変換してモータ28の回転速度を変更する回転数変更手段としてのインバータ66bとを有している。そして、制御装置60は、位置演算部68からの位置指令信号によりかご7の定速度が一定になるようにモータ28の回転速度を変更する速度指令信号を生成してインバータ66bに与える速度制御手段としての速度制御部69を備えている。
図5(b)において、速度制御部69は、モータ28の回転数が一定の場合、巻胴24に第1及び第2のベルト15,17が巻回されると巻径が増して、かご7が上昇するに従いかご7の一定速度が点線のように上昇するので、かご7の位置に応じてモータ28の回転数を一点鎖線のように直線的に低下する必要がある。すなわち、速度制御部69は、かご7の位置が高くなるにつれて低くなるように速度指令信号を生成するように形成されている。
上記のように構成された巻胴式エレベータの動作を図1から図5を参照して説明する。いま、かご7が最上階に停止しており、かご7の最下階への下降方向指令が発生すると、モータ28が回転して巻胴24が反時計方向に回転し、実線の矢印のように第1のベルト15が下降すると共に、第2のベルト17は巻胴24の下部から返し車32の上部へ巻回して90度方向を変換して実線のように下降する。したがって、かご7が下降して最下階に停止する。
かご7が最下階に停止状態で、かご7の最上階への上昇方向指令が発生すると、モータ28が回転して巻胴24が時計方向に回転し、一点鎖線の矢印のように第1のベルト15を巻き取ると共に、第2のベルト17は巻胴24の下部から返し車32の上部から巻回して90度方向を変換して一点鎖線のようになりかご7が上昇する。したがって、かご7が上昇して最上階に停止する。
上記実施形態の巻胴式エレベータ1は、昇降路5内に設けられ、昇降すると共に、一端部7aと他端部7bとを側面に有するかご7と、かご7の一端部7a側に連結固定された平板状の第1のベルト15と、かご7の他端部7b側に連結固定された平板状の第2のベルト17と、昇降路5内の上部に設けられ、第1のベルト15を重ねて巻回する第1の溝24aと第2のベルト17とを重ねて巻回する第2の溝24bとを有すると共に、一端部7a側に設けられた巻胴24を有する巻上機26と、巻胴24を駆動するモータ28と、巻胴24の下側から引き出し、第2のベルト17の方向を機械台20の他端部側に向かって沿って平面視で真っ直ぐに、側面視で斜めに上昇してから下方に変換して昇降路5に沿って下側に変換させると共に、昇降路5内の上部の他端部5b側に設けられた返し車32とを備え、第1のベルト15は、巻胴24から出てから昇降路5側壁の一端部5a側に沿って真っ直ぐに下方に垂らしてかご5の一端部5a側に連結固定され、第2のベルト17は、返し車32から引き出すと共に、下方に垂らしてかご7の他端部7b側に連結固定される、ものである。
かかる巻胴式エレベータ1によれば、巻上機26,返し車32が昇降路5内の上部5uに設けられると共に、巻上機26は第1のベルト15を重ねて巻回する第1の溝24aと第2のベルト17とを重ねて巻回する第2の溝24bとを有すると共に、昇降路5の上部5uの一端部5a側に設けられた巻胴24を有し、巻胴24に連結固定され、巻胴24を駆動するモータ28を備えており、返し車32は、巻胴24から引き出されると共に、第2のベルト17の方向を変換させると共に、昇降路5内の上部5uの他端部5b側に設けられている。そして、巻胴24から引き出されると共に、かご7の一端部7a側に連結固定された第1のベルト15と、かご7の他端部7b側に連結固定された第2のベルト17とを備えたので、かご7の両端部7a,7bを第1及び第2のベルト15,17によりそれぞれ連結固定する。
したがって、昇降路5の上部5uに第2のベルト17の方向を変換する返し車32を他端部5側に設けることにより、巻胴のかご7の両端部を第1及び第2のベルト15,17によりそれぞれ連結固定するので、かご7を一端部7a側又は他端部7b側のみ或いは、かご7の中央部を主索(ベルト又はロープ)により連結固定していた上記従来技術(特許文献1,2)に比較し、かご7の両端部を安定して昇降し得る巻胴式エレベータ1を得る。
上記実施形態の巻胴式エレベータ1は巻上機26などを昇降路5の上部5uに設置したので、昇降路5を有効に活用できると共に、昇降路5下部の冠水などの影響を受けない。加えて、巻胴24の第1の溝24aに第1のベルト15を重ねて巻回し、第2の溝24bに第2のベルト17を重ねて巻回するので、巻胴24の軸方向に多数の溝を設け、この溝にロープを順番に案内する方式に比べて、巻胴24の軸方向の長さが著しく短くなる。
また、上記実施形態の巻胴式エレベータ1は図2に示す平面視において、かご7上に設けられたかごドア装置13が機械台20、巻上機26などと干渉しないので、かご5が上昇する際に昇降路5内の上部スペースを有効に活用できる。
また、上記実施形態の巻胴式エレベータ1は第1及び第2のベルト15,17がその厚さを同一としており、モータ28の回転位置を検知すると共に、該回転位置に基づいてかご7の位置を求めるエンコーダ29と、検知された回転位置よりかご7の位置を演算するかご位置演算手段としてのかご位置演算部68と、モータ28の回転速度を変更するインバータ66bと、かご7の位置に基づいてモータ28の回転速度を変更する速度指令信号を生成してインバータ66bに与える速度制御部69と、を備えている。
これにより、かご位置演算部68はモータ28の回転位置に基づいてかご7の位置を求める。このかご7の位置は第1及び第2のベルト15,17が巻胴24に巻回された巻径に対応する。したがって、速度制御部69は、間接的に巻胴24の巻径に基づいてモータ28の回転速度を変更する速度指令信号を生成してインバータ66bに与えるので、巻胴24の巻径が第1,第2のベルト15,17の重ね巻により変化しても、かご7が加速から定速度になった定速度区間の速度を一定にして走行できる。
本発明は、上記発明の実施の形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。
本発明は、巻胴式エレベータに適用できる。
本発明の一実施の形態による巻胴式エレベータの全体構成図である。 図1に示す巻胴式エレベータの平面図である。 図1に示す巻胴式エレベータの右側面図である。 図2に示す巻上機の巻胴の溝の断面図(a)、返し車の断面図(b)である。 図1に示す巻胴式エレベータの制御装置の結線図(a)、かご位置に対応するモータ速度特性曲線図(b)である。
5 昇降路
5u 昇降路上部
7 かご
7a かごの一端部
7b かごの他端部
11 ガイドレール
15 第1のベルト
17 第2のベルト
24 巻胴
24a 第1の溝
24b 第2の溝
24t 32t 山部
26 巻上機
28 モータ
29 エンコーダ
32 返し車
32u 返し車の溝
66b インバータ
68 かご位置演算部
69 速度制御部

Claims (5)

  1. 昇降路内に設けられ、昇降すると共に、一端側と他端側とを側面に有するかごと、
    前記かごの一端部側に連結固定された平板状の第1のベルトと、
    前記かごの他端部側に連結固定された平板状の第2のベルトと、
    前記昇降路内の上部に設けられ、前記第1のベルトを重ねて巻回する第1の溝と前記第2のベルトとを重ねて巻回する第2の溝とを有すると共に、前記一端部側に設けられた巻胴を有する巻上機と、
    該巻胴を駆動するモータと、
    前記巻胴から引き出されると共に、前記第2のベルトの方向を変換させると共に、前記昇降内の上部の他端側に設けられた返し車とを備え、
    前記第1のベルトは、前記巻胴から出てから前記昇降路側壁の一端部側に沿って下方に垂らして前記かごの一端部側に連結固定され、
    前記第2のベルトは、前記巻胴から出てから前記返し車を介して前記昇降路側壁の他端部側に沿って下方に垂らして前記かごの他端部側に連結固定される、
    ことを特徴とする巻胴式エレベータ。
  2. 前記かごを昇降方向に案内し、前記かごの両端部側に設けられると共に、前記昇降路内に設けられた一対のガイドレールを備え、
    前記第1のベルトは、前記かごの中央部側面の一端部、前記第2のベルトは、前記かごの中央部側面の他端部にそれぞれ連結固定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻胴式エレベータ。
  3. 前記第1及び第2の溝は、断面凹状にて底部が中央から山状に盛り上がっている山部を有しており、該山部に前記第1又は第2のベルトが重ねて巻回されると共に、前記溝の側面と該ベルトの側面とに隙間を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の巻胴式エレベータ。
  4. 前記第1及び第2のベルトは、スチール製である、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の巻胴式エレベータ。
  5. 前記第1及び第2のベルトは、その厚さを同一としており、
    前記モータの回転位置を検知する回転位置検出手段と、
    前記回転位置に基づいて前記かごの位置を求めるかご位置演算手段と、
    前記モータの回転速度を変更する回転数変更手段と、
    前記かごの位置に基づいて前記モータの回転速度を変更する速度指令信号を生成して前記回転数変更手段に与える速度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の巻胴式エレベータ。
JP2012068874A 2012-03-26 2012-03-26 巻胴式エレベータ Pending JP2013199346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068874A JP2013199346A (ja) 2012-03-26 2012-03-26 巻胴式エレベータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068874A JP2013199346A (ja) 2012-03-26 2012-03-26 巻胴式エレベータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013199346A true JP2013199346A (ja) 2013-10-03

Family

ID=49519895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012068874A Pending JP2013199346A (ja) 2012-03-26 2012-03-26 巻胴式エレベータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013199346A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105403517A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 浙江大学 一种用于田间光谱成像系统校正的自动存取白板装置
CN105403510A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 浙江大学 一种室内高光谱成像系统校正过程中自动存取白板的装置
CN105403516A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 浙江大学 一种用于校正光谱成像系统的自动存取白板装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105403517A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 浙江大学 一种用于田间光谱成像系统校正的自动存取白板装置
CN105403510A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 浙江大学 一种室内高光谱成像系统校正过程中自动存取白板的装置
CN105403516A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 浙江大学 一种用于校正光谱成像系统的自动存取白板装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2278812C2 (ru) Безредукторный лифт с тросовым приводом
TWI580629B (zh) 電梯設備
US20200354195A1 (en) Elevator system roping arrangement
WO2015089976A1 (zh) 一种家用电梯曳引驱动装置
JP2013199346A (ja) 巻胴式エレベータ
CN105692400A (zh) 一种单柱悬臂式家庭电梯
EP2862831A2 (en) Elevator hoisting machine and an elevator installation
JP6126953B2 (ja) エレベーター
CN215924103U (zh) 一种升降机用下置式伸缩拼装顶梁
CN104355206B (zh) 一种10吨梯
JP2009263015A (ja) エレベーター装置
US20150158701A1 (en) Low-rise elevator
WO2021035864A1 (zh) 一种曳引式建筑施工升降机的绕线结构
CN105793184A (zh) 电梯设备
JP2013199347A (ja) 巻胴式エレベータ
CN204873350U (zh) 一种无机房电梯
AU2015366414B2 (en) Electrical energy generation within an elevator installation
JP2018039629A (ja) ダブルデッキエレベータ及びその駆動方法
CN219669885U (zh) 一种井道式施工升降机
JPH10182034A (ja) エレベータの移動ケーブル装置
JP6625012B2 (ja) 斜行エレベータ
JP2527839B2 (ja) ロ―プレスリニアモ―タエレベ―タ―
CN104909246A (zh) 一种家用强制卷筒电梯
WO2001089976A1 (fr) Dispositif elevateur
CN202464998U (zh) 无机房电梯装置