JP2013198913A - 溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】システムを構成する溶接ロボットの数に対する溶接箇所の数にかかわりなく、溶接ロボットの溶接作業の無駄を少なくすることができる溶接方法を提供すること。
【解決手段】溶接方法Sは、平行する第1走行レール1L及び第2走行レール2Lの間に複数の被溶接部材Wが配置され、第1走行レールを走行する第1走行躯体10に搭載した溶接ロボットA30及び第2走行レールを走行する第2走行躯体20に搭載した溶接ロボットB30により、被溶接部材について予め担当する担当溶接箇所を設定して溶接する溶接方法において、移動工程S4(S10等)と、溶接工程S7(S13等)と、判定工程S8(S14等)とを、前記配置された複数の被溶接部材の溶接箇所を溶接するまで繰り返し行う。そして、前記溶接方法において、前記移動工程は、判定工程において、担当溶接箇所の終了の有無により前記第1走行躯体及び第2走行躯体を移動させる手順とした。
【選択図】図10

Description

本発明は、人手によらず溶接ロボットにより被溶接部材を溶接する溶接方法に関する。
一般に、溶接装置は、被溶接部材を人によらず溶接ロボットにより自動的に溶接するものが多数提案されている。そして、自動的に溶接する溶接装置は、例えば、被溶接部材としてUリブあるいはUトラフ等の補強部材を平坦なパネル部材に溶接する場合、溶接ロボットを設置したフレーム体がレール上を移動することで溶接する構成のものが提案されている。前記した溶接装置の一例としては、門形に形成された門形支持フレームを左右のレールに沿って移動させ、その門形支持フレームの内側に配置した載置台に載置した被溶接部材に対して、門形支持フレームに設置した第1溶接ロボット及び第2溶接ロボットにより、溶接するものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
この溶接装置は、溶接されるUリブ等の補強部材をパネル部材に仮付けした被溶接部材を載置台に載置し、第1溶接ロボット及び第2溶接ロボットの溶接トーチを被溶接部材の溶接箇所に対面させて配置した状態で、門形支持フレームをレールに沿って移動させながら溶接を行っている。そして、前記溶接装置は、一つの補強部材の溶接を終了させると、隣の補強部材の溶接箇所に第1溶接ロボット及び第2溶接ロボットを移動させて配置し、レールに沿って門形支持フレームを移動させることで溶接を行っている。前記溶接装置は、前記した動作を繰り返し、全ての補強部材の溶接箇所を溶接することで、一つの被溶接部材の溶接作業を行っている。
特開平11−031009号公報 特開平07−284932号公報
しかし、前記した従来の溶接装置の溶接方法では、以下に示すような問題点が存在していた。
特許文献1、2に記載の溶接装置の溶接方法では、レールを移動する門形支持フレームの移動する移動方向により、被溶接部材の溶接対象となる部分が、複数の溶接ロボットにより溶接されるので、支持フレームの移動方向により複数の溶接ロボットの溶接作業が制限されてしまう。つまり、従来の溶接装置の溶接方法では、2つの溶接ロボットが門形支持フレームに設置されていた場合、パネル部材に補強材を溶接するような1対の溶接箇所に対して、2つの溶接ロボットが同時に溶接作業を行う場合は作業効率に無駄がでない。しかし、溶接装置は、被溶接部材の補強材の溶接箇所が、システムを構成している溶接ロボットの数に対して整数倍ではない数の場合に、第1溶接ロボット及び第2溶接ロボットが同じ方向に移動して溶接作業を行う構成なので、どちらか一方が溶接作業をしない状態で動作することになり、無駄が発生してしまう。
すなわち、従来の溶接装置の溶接方法では、例えば、5本のUリブを並列してパネルに溶接する場合、載置台を傾斜させ、傾斜したパネルの左から1番目のUリブの右側長手方向に沿って一方の溶接ロボットが溶接作業をし、同時に、左から5番目のUリブの右側長手方向に沿って他方の溶接ロボットが溶接作業する場合がある。このとき、従来の溶接方法では、2番目と4番目のUリブまでは同時に溶接作業をできるが、溶接ロボットの数と溶接箇所が対応していないため、3番目のUリブの溶接箇所について、一方の溶接ロボットが溶接作業できない状態となる。つまり、従来の溶接装置では、門形支持フレームがレール上を往復移動し、その移動に伴って溶接ロボットが溶接作業をしているので、溶接箇所が溶接ロボットの数に対して整数倍ではない数の場合に、一方の溶接ロボットが溶接作業しているときに、他方の溶接ロボットは溶接作業をする対象がないことになる。特に、溶接装置では、被溶接部材の寸法が数メートル単位の大きな場合には、溶接対象がない溶接ロボットの無駄な状態が増えてしまう。
本発明は、前記した問題点に鑑み創案されたものであり、システムを構成する溶接ロボットの数に対する溶接箇所の数にかかわりなく、溶接ロボットの溶接作業の無駄を少なくすることができる溶接方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係る溶接方法は、以下のような手順とした。すなわち、本発明の溶接方法は、平行して設置した第1走行レール及び第2走行レールの間に複数の被溶接部材が配置され、前記第1走行レールを走行する第1走行躯体に搭載した溶接ロボット及び前記第2走行レールを走行する第2走行躯体に搭載した溶接ロボットにより、溶接箇所が複数並列する前記被溶接部材について予め担当する担当溶接箇所を設定して溶接する溶接方法において、移動工程と、溶接工程と、判定工程とを、前記配置された複数の被溶接部材の溶接箇所を溶接するまで繰り返し行うこととした。そして、前記溶接方法において、前記移動工程は、判定工程において、担当溶接箇所の終了の有無により前記第1走行躯体及び第2走行躯体を移動させることとした。
かかる手順により、本発明の溶接方法は、移動工程により、前記第1走行躯体の溶接ロボットを予め設定された被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、かつ、前記第2走行躯体の溶接ロボットを予め設定された被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させる。そして、本発明の溶接方法は、移動工程により移動した前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとのそれぞれの担当溶接箇所を溶接工程により溶接線に沿って溶接する。なお、本発明の溶接方法では、溶接工程の実施前にセンシング作業を行なうセンシング工程を実行することがより好ましい。また、溶接方法では、判定工程により、前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとのそれぞれの担当溶接箇所が終了したかを制御手段により判定することしている。そして、本発明の溶接方法では、配置された複数の被溶接部材の溶接箇所を全て溶接するまで、前記移動工程、溶接工程及び判定工程を繰り返し行う。さらに、本発明の溶接方法では、前記移動工程は、判定工程において、前記第1走行躯体の溶接ロボットの担当溶接箇所の溶接が終了したと判定された場合、前記第1走行躯体の溶接ロボットを次の被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、溶接が終了していないと判定された場合、前記第1走行躯体の溶接ロボットを溶接が終了していない当該担当溶接箇所に移動させている。そして、本発明の溶接方法では、移動工程は、前記判定工程において、前記第2走行躯体の溶接ロボットの担当溶接箇所の溶接が終了したと判定された場合、前記第2走行躯体の溶接ロボットを次の被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、溶接が終了していないと判定された場合、前記第2走行躯体の溶接ロボットを溶接が終了していない当該担当溶接箇所に移動させている。
また、本発明に係る前記溶接方法において、前記被溶接部材は、当該被溶接部材を載置する載置面を、前記第1走行レール又は前記第2走行レールに直交する方向に傾斜させる回動部を備える載置台に固定して、前記第1走行レール及び前記第2走行レールの間に配置され、前記溶接工程は、前記載置面を回動部により所定角度傾斜させてから前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとにより、それぞれの被溶接部材の担当溶接箇所の溶接を行うようにしても構わない。
かかる手順により、本発明の溶接方法では、載置台の回動部により載置面を傾斜させることで、被溶接部材を傾斜させ、被溶接部材が傾斜した状態で溶接箇所を、第1走行躯体の溶接ロボット及び第2走行躯体の溶接ロボットにより溶接することができる。なお、本発明の溶接方法において、第1走行レール及び第2走行レール間に沿って、例えば、第1載置台及び第2載置台を設置した場合には、第1載置台の被溶接部材の溶接箇所の溶接作業を終了した第1走行躯体の溶接ロボット及び第2走行躯体の溶接ロボットの一方と、第2載置台の被溶接部材の溶接箇所の溶接作業を行う第1走行躯体の溶接ロボット及び第2走行躯体の溶接ロボットの他方とが独立して動作させることができる。
また、本発明に係る前記溶接方法において、前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとが、それぞれ始めに担当する担当溶接箇所が同じ被溶接部材に設定されることや、あるいは、前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとが、それぞれ始めに担当する担当溶接箇所が異なる被溶接部材に設定されることとしてもよい。
かかる手順により、本発明の溶接方法は、第1走行躯体の溶接ロボットと、第2走行躯体の溶接ロボットとがそれぞれ担当する被溶接部材の溶接箇所に対して、独立して移動して溶接、判定等を行なうことができるので、溶接作業の設定の自由度が高いものとなる。
なお、溶接方法において、一つの前記被溶接部材の溶接箇所は、前記第1走行躯体の溶接ロボット及び前記第2走行躯体の溶接ロボットの搭載される合計の搭載数に対して、同数以外及びその整数倍以外の数である場合や、あるいは、整数倍と同じ数である場合であっても効率よく溶接作業を行なうことができる。
本発明に係る溶接方法は、以下に示すような優れた効果を奏するものである。
本発明に係る溶接方法は、移動工程において溶接ロボットを設置した第1走行躯体が第1走行レールに沿って移動し、溶接ロボットを設置した第2走行躯体が第2走行レールに沿って移動しながらそれぞれが独立して溶接工程により溶接作業を行い、判定工程により次の被溶接部材の担当する溶接箇所に移動するのか否かが判断されるので、被溶接部材の溶接箇所の数に関わりなく効率よく溶接作業をすることができる。
本発明に係る溶接方法は、載置台の回動部により載置面を傾斜させることで被溶接部材を傾斜させた状態で溶接することができ、様々な被溶接部材についてその溶接姿勢を変えて溶接作業を行うことができる。
本発明に係る溶接方法は、複数の被溶接部材に対して、第1走行躯体の溶接ロボット及び第2走行躯体の溶接ロボットが独立して溶接作業を行うので、スタートする溶接担当位置を自在に設定でき、溶接作業の設定の自由度が高い。
本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の全体を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の走行台車を模式的に示す正面図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の全体を模式的に示す正面図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の全体を模式的に示し載置台を傾斜させた状態の正面図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の一部を省略して模式的に示す平面図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の横行・昇降フレームの上下方向の位置を変えた状態を模式的に示す側面図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の横梁と横行・昇降フレームとの位置関係において一部を省略して模式的に示す拡大側面図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の横行・昇降フレームの昇降方向(Z方向)の駆動機構及び梁長手方向(Y方向)の駆動機構を模式的に示す模式図である。 本発明に係る溶接方法で一例として使用する溶接装置の制御手段を模式的に示すブロック図である。 本発明に係る溶接方法の手順を示すフローチャート図である。 本発明に係る溶接方法において被溶接部材を同期した状態で溶接する手順を示すフローチャート図である。 (a)〜(d)は本発明に係る溶接方法の手順に示す溶接装置の状態を模式的に示す模式図である。 (a)〜(d)は本発明に係る溶接方法の手順に示す溶接装置の状態を模式的に示す模式図である。 (a)〜(h)は本発明に係る溶接方法について、それぞれ他の溶接する順番を示す模式図である。 (a)〜(d)は本発明に係る溶接方法について、溶接箇所が溶接ロボットの数の整数倍である場合の溶接する順番を示す模式図である。
以下、本発明に係る溶接装置及び溶接方法について図面を参照して説明する。
はじめに、図1及び図3に示すように、溶接装置1は、第1走行レール1Lと、第2走行レール2Lと、第1走行躯体10と、第2走行躯体20と、複数の載置台50として第1載置台50Aと、第2載置台50Bとを備えている。そして、溶接装置1は、一側溶接ロボットA30を搭載した第1走行躯体10が第1走行レール1L上を走行すると共に、他側溶接ロボットB30を搭載した第2走行躯体20が第2走行レール2Lを走行して、第1走行レール1L及び第2走行レール2Lの間に設置した第1載置台50A及び第2載置台50Bに載置した被溶接部材(ワーク)W(W1,W2)を溶接するように構成されている。
なお、溶接装置1では、第1走行躯体10は、第1横梁13に一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14を備えると共に、一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30を搭載し、また、第2走行躯体20は、第2横梁23に他側第1横行・昇降フレーム25及び他側第2横行・昇降フレーム24を備えると共に、他側第1溶接ロボットBo30及び他側第2溶接ロボットBi30を搭載して備える構成について説明する。
図1及び図2に示すように、第1走行レール1L及び第2走行レール2Lは、それぞれ第1走行躯体10及び第2走行躯体20をレールに沿って移動させるものである。この第1走行レール1L及び第2走行レール2Lは、ここでは、同じ構成で左右対称となるように設置されている。第1走行レール1Lは、平行に配置した2本のレール1La,1Lbを備えている。同様に、第2走行レール2Lは、平行に配置した2本のレール2La,2Lbを備えている。
図1及び図2に示すように、レール1La,1Lb、2La,2Lbは、一般的なものであり「エ」型に形成された金属部材により所定の長さに設置されている。このレール1La,1Lb及びレール2La,2Lbは、それぞれ所定間隔で互いに平行となるように設けられている。なお、レール1La,1Lb及びレール2La,2Lbは、それぞれ所定高さとなるようにH型鋼材の台レールを介して設置面に設けられている。また、レール1Lb,2Lbは、それぞれ、ラック1Ld(図2参照),2Ldが側面に向いて長手方向に沿って設けられている。
図1、図3及び図4に示すように、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、第1走行レール1L及び第2走行レール2Lに沿って移動しながら第1載置台50A及び第2載置台50Bに載置されたワークWを溶接するものである。なお、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、同じ構成のものを対向するように配置して使用されているので、ここでは、第1走行躯体10を中心に説明する。
図1及び図2に示すように、第1走行躯体10は、第1走行レール1L上を走行するための走行台車11と、この走行台車11上に設けた第1柱体12と、この第1柱体の上部に設けた第1横梁13と、この第1横梁13を挟んで対向する位置に設けた一側溶接ロボットA30(図3参照)と、を備えている。第1走行躯体10は、ここでは、一側溶接ロボットA30として、一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30を備えている。そして、一側第1溶接ロボットAo30は、一側ロボットアームA31及び一側の溶接トーチ32(図4参照)を備え、一側第2溶接ロボットAi30は、一側ロボットアームA31及び一側の溶接トーチ32(図4参照)を備えている。
図2に示すように、走行台車11は、第1柱体12を支持する走行台車本体11aと、この走行台車本体11aの下方でレール1La,1Lb上を走行する位置に設けた走行車輪11b、11bと、走行台車本体11aの側面に突出する位置に設けた走行モータ11cと、この走行モータ11cに設けられ、第1走行レール1Lのラック1Ldに噛合するように設置したピニオン11dと、を備えている。
なお、走行台車11は、走行車輪11b、11bの走行方向に対して前側又は後側あるいは前側及び後側になる位置には、レール1Laの側面の段差部分に沿って形成した転倒防止手段11fと、レール1Lbの側面に沿って移動する側面ローラ11gとをここでは設置している。
また、走行台車本体11aは、第1柱体12を支持すると共に、後記する横梁上を横行・昇降フレームが移動したときに保持できる重量を備えている。
走行車輪11bは、走行台車本体11aの下方に向かって設置した支持部材に設けたシャフトに回動自在に支持されており、レール1La及びレール1Lbに少なくとも前後2箇所ずつの4箇所に配置されている。
走行モータ11cは、レール1Lb側に設けたラック1Ldに噛合するピニオン11dを、減速機構を介して回転させるものである。この走行モータ11cは、ここでは走行台車11を移動、走行させる駆動源である。
転倒防止手段11fは、走行台車本体11aの下方に突出して設置され、レール1Laの断面で示す段差部分に係合するように配置されて、走行台車11の転倒を防止するためのものである。この転倒防止手段11fは、レール1Laに沿って移動しているので、地震等により揺れが発生しても第1走行躯体の転倒を防止するように機能する。なお、転倒防止手段11fは、少なくとも両レール1La、1Lbの外側となるレール、あるいは、両方のレールに設けられることが好ましい。
走行台車11は、以上のように構成されているので、走行モータ11cの回転方向及び回転数を制御することで、減速機構を介してピニオン11dをラック1Ldに沿って回転させ、走行車輪11b,11bによりレール1La,1Lbに沿って移動(走行)することができる。
図1ないし図4に示すように、第1柱体12は、走行台車11に支持されて垂直に設置され第1横梁13を保持するためのものである。この第1柱体12は、ワークWの第1載置台50A及び第2載置台50Bの高さ(ワークWを傾斜したときの高さも含む)に対して、後記する一側第1溶接ロボットAo30、一側第2溶接ロボットAi30及び他側第1溶接ロボットBo30、他側第2溶接ロボットBi30の操作しやすい高さに設定されている。一例として、第1柱体12は、6m〜7mの高さに、ここでは設定されている。なお、第1柱体12は、作業者が登り降りできるように、梯子がその側面あるいは並列して設置されていることが好ましい。また、第1柱体12の上端には、作業者が立てる段状の作業スペースが形成されその回りが安全柵で囲まれるように構成されている(図3、図4参照)。
図1、図3及び図4に示すように、第1横梁13は、第1柱体12の上部に設けられ、後記する一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14を支持するためのものである。この第1横梁13は、その梁左側面及び梁右側面に一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14を移動させるための梁左側面及び梁右側面にそれぞれ形成したラック13a,13aと、そのラック13a,13aに沿って形成された横行リニアガイド13b,13b、横行リニアガイド13b,13bを備えている。
図5及び図6に示すように、一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は、第1横梁13の梁左側面と梁右側面に設けられ梁長手方向に沿って移動すると共に、昇降(上下)方向に移動するように設置されている。また、一側第1横行・昇降フレーム15は、下端側に一側水平介在フレーム16を介して一側第1溶接ロボットAo30が設けられている。また、一側第2横行・昇降フレーム14は、下端側に一側第2溶接ロボットAi30が設けられている。
図7に示すように、一側第1横行・昇降フレーム15は、第1横梁13に係合すると共に梁長手方向に移動自在に設けた横行フレーム150と、この横行フレーム150に支持されて昇降方向に移動自在に設けた昇降フレーム156とを備えている。そして、一側第1横行・昇降フレーム15は、昇降フレーム156の下端側に一側第1溶接ロボットAo30が搭載され一側第1溶接ロボットAo30の一側ロボットアームA31と、溶接トーチ32とが設置されている。
また、一側第2横行・昇降フレーム14は、第1横梁13に係合すると共に梁長手方に沿って移動自在に設けた横行フレーム140と、この横行フレーム140に支持されて昇降方向に移動する昇降フレーム146とを備えている。そして、一側第2横行・昇降フレーム14は、昇降フレーム146の下端側に一側第2溶接ロボットAi30が搭載され、一側第2溶接ロボットAi30の一側ロボットアームA31と、溶接トーチ32が設置されている。
なお、一側第1横行・昇降フレーム15と一側第2横行・昇降フレーム14とでは、一側水平介在フレーム16の有無が異なるのみで他の構成は同じであるため、一側第1横行・昇降フレーム15を主に説明する。
図7に示すように、一側第1横行・昇降フレーム15の横行フレーム150は、支持フレーム本体151と、この支持フレーム本体151を第1横梁13に係合すると共に第1横梁13に沿って移動自在とする移動機構154と、この移動機構154による移動をガイドする従動機構153と、昇降フレーム156を昇降自在に案内する昇降案内部152、155とを備えている。
図7及び図8に示すように、支持フレーム本体151は、矩形の板フレームに形成され、第1横梁13に係合すると共に移動機構154、従動機構153、及び、昇降案内部155,152を介して昇降フレーム156を支持するものである。この支持フレーム本体151は、第1横梁13側に従動機構153及びピニオン154aを設置すると共に、昇降フレーム156側に昇降案内部155,152を設置している。
図7に示すように、移動機構154は、第1横梁13のラック13aに噛合するピニオン154aと、このピニオン154aを回転させる横行駆動モータ154bと、この横行駆動モータ154bの回転を減速してピニオン154aに伝達する減速機構154cとを備えている。また、移動機構154は、図8に示すように、支持フレーム本体151の一端側に横行駆動モータ154bが昇降フレーム156に隣り合う位置に突出するように設けられている。
図7及び図8に示すように、従動機構153は、移動機構154のピニオン154aが回転することで、その移動に伴って横行リニアガイド13b,13bに沿って摺動する横行リニアガイドベアリング153a、153bを備えている。
昇降案内部155、152は、昇降フレーム156を支持して上下方向(昇降方向)に案内するものである。この昇降案内部155は、昇降フレーム156のフレーム外面に固定した昇降リニアガイドレール157が摺動できるように設けた昇降リニアガイドベアリング155a,155aを備えている。また、昇降案内部152は、昇降フレーム156の内部に設けたボールネジ158に螺合して昇降フレーム156を支持するボールネジナット152aを支持フレーム本体151から突出して形成した支持凸部に設けている。
昇降フレーム156は、支持フレーム本体151で支持され昇降方向に移動するものである。この昇降フレーム156は、その上部に設けた昇降駆動モータ159と、フレーム外周長手方向に平行に設けた昇降リニアガイドレール157,157と、昇降駆動モータ159に接続して回動するボールネジ158と、サイドフレーム156aを備え、そのフレーム下部に一側水平介在レーム16を介して一側第1溶接ロボットAo30が設置されている。昇降フレーム156は、ボールベアリングの回転により昇降できるように、ボールネジナット152aの位置が上下方向に亘って溝状に形成された筒状フレーム体に長板形状のサイドフレームが隣接して設けられた外観形状に形成されている。
一側水平介在フレーム16は、横行フレーム150が移動端の位置になったときに、第1横梁13と第2横梁23とが対面した場合、その中間点位置を超える長さに昇降フレーム156の下部に取り付けられている。この一側水平介在フレーム16は、昇降フレーム156の下部にその一端が固定されその他端に一側第1溶接ロボットAo30の基端部分を支持するように構成されている。この一側水平介在フレーム16が設定されていることにより、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が対向するように設定されて、中央に間が開く状態であっても、ワークWの中心部分について溶接することができる状態を確保できる。なお、一側水平介在フレーム16及び他側水平介在フレーム26は、第1横梁13と第2横梁23とが対面したときに、横行フレーム150及び横行フレーム250が移動端の位置になった場合でも、対面する第1横梁13及び第2横梁23との右梁側面側と左梁側面側とに位置するため(図5参照)、同じ方向に移動する場合には、同じワークWの溶接作業をしていても互いに接触することはない。
一側第1溶接ロボットAo30は、6軸可動の一側ロボットアームA31と、この一側ロボットアームA31の先端に設けた溶接トーチ32とを備えている。なお、溶接トーチ32に供給される溶接材料である溶接ワイヤ、溶接雰囲気ガス等は、図示しないコンジットケーブルを介して供給されるように構成されている。
また、一側第2横行・昇降フレーム14は、一側水平介在フレーム16を介することなくフレーム下部に一側第2溶接ロボットAi30が設置されている以外は一側第1横行・昇降フレーム15と同じ構成であるので説明を省略する。
以上のように、溶接装置1では、一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30と、他側第1溶接ロボットBo30及び他側第2溶接ロボットBi30と、のそれぞれのペアを使用して溶接作業を行うので、第1ワークW1、第2ワークW2のそれぞれにおいて溶接手順を設定するときの自由度が広い。
第1載置台50A及び第2載置台50Bは、第1ワークW1及び第2ワークW2をそれぞれ支持して溶接作業を行うための台である。この第1載置台50A及び第2載置台50Bは、第1走行レール1L及び第2走行レール2Lの間に互いに離間して設置されている。第1載置台50A及び第2載置台50Bは、ここでは同じ構成のものであり、設置面に支持された支持フレーム台51と、この支持フレーム台51の上部に設けた回動部52と、この回動部52に支持される載置面53とを備え、載置面53の所定位置にワークWを着脱自在に支持する支持機構(図示せず)を備えている。第1載置台50A及び第2載置台50Bは、回動部52が所定角度回動することで、載置面53に支持機構により載置しているワークWを水平状態及び傾斜状態とする。
以上説明したように、一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は構成されているので、つぎのような動作をすることができる。
一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は、第1横梁13の梁方向に沿って移動する場合には、移動機構154,144の横行駆動モータ154b,144bの駆動によりピニオン154a,144aを回転させ、ラック13a,13aに沿って支持フレーム本体151,141を移動させる。支持フレーム本体151,141が移動するときには、従動機構153,143の横行リニアガイドベアリング153a,153b、143a,143bが、横行リニアガイド13b,13b、13b,13bにそれぞれが沿って従動する。
一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は、支持フレーム本体151,141を梁長手方向(Y方向)に移動させることで、一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30がワークWの幅方向(Y方向)における設定位置の調整をできるようにしている。なお、一側第1横行・昇降フレーム15は、一側第2横行・昇降フレーム14が移動することによる溶接範囲より、一側水平介在フレーム16の長さ分広いので、ワークWの幅方向の中心部分の溶接箇所に対応して一側第1溶接ロボットAo30が溶接作業できる状態となる。
また、一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は、昇降フレーム156,146を昇降させる場合には、昇降駆動モータ159,149を駆動させボールネジ158,148を回転させることで、支持フレーム本体151,141にボールネジナット152a,142aにより支持されている昇降フレーム156,146を上昇又は降下する方向(Z方向)に移動させる。昇降フレーム156,146が移動するときには、支持フレーム本体151,141に設けた昇降リニアガイドベアリング155a、155a、145a,145aが昇降フレーム156,146にそれぞれ平行に設けた昇降リニアガイド157,157,147,147に係合して昇降フレーム156,146の移動をガイドする。一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は、昇降フレーム156,146を昇降移動させることで、一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30をワークWの溶接箇所の高さ方向における位置を調整している。
このように、一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14は、水平方向となるY方向及び昇降方向(上下方向)となるZ方向に移動して、それぞれの溶接ロボット30の位置を調整し、溶接トーチ32を溶接箇所に設定できるようにすることが可能となる。また、ここでは、溶接装置1は、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の移動方向(X方向)に沿って溶接作業を行う構成として図示しているが、溶接トーチ32をY方向に移動して溶接作業を行うことや、Z方向に移動して溶接作業を行うことも勿論可能である。
次に、制御手段100について説明する。なお、この制御手段100の各構成について、制御手段100と別体で備えるようにしても構わない。
図9に示すように、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、それぞれ独立して動作するように、制御手段100の第1制御手段110及び第2制御手段120により制御されている。この制御手段100は、入力部102と、第1制御手段110と、第2制御手段120と、載置台制御部103と、一側記憶部104と、他側記憶部105と、出力部106とを備え、外部のコントロールパネル等の操作手段101により制御操作がなされるように構成されている。
第1制御手段110は、第1走行躯体10のX方向の移動と、一側第1横行・昇降フレーム15、一側第2横行・昇降フレーム14のY方向、Z方向の移動と、一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30の移動と、一側ロボットアームA31,A31、溶接トーチ32,32のセンシング動作及び溶接動作とを制御するものである。この第1制御手段110は、予め操作手段101から入力されて一側記憶部104に記憶させた記憶データに基づいて、予め設定した担当する溶接箇所が終了したか否かを判断しながら各部を制御している(なお、第1制御手段110は、図示しない第1移動手段、第1センシング手段、第1溶接手段、第1判定手段を備える)。
また、第2制御手段120は、第2走行躯体20のX方向の移動と、他側第1横行・昇降フレーム25、他側第2横行・昇降フレーム24のY方向、Z方向の移動と、他側溶接ロボットB30の他側第1溶接ロボットBo30及び他側第2溶接ロボットBi30の移動と、他側ロボットアームB31,B31、溶接トーチ32,32のセンシング動作及び溶接動作とを制御するものである。この第2制御手段120は、予め操作手段101から入力されて他側記憶部105に記憶させた記憶データに基づいて、予め設定した担当する溶接箇所が終了したか否かを判断しながら各部を制御している(なお、第2制御手段120は、図示しない第2移動手段、第2センシング手段、第2溶接手段、第2判定手段を備える)。
なお、第1制御手段110及び第2制御手段120は、第1ワークW1及び第2ワークW2の一方の担当する溶接箇所が終了したと判断した後に、第1ワークW1及び第2ワークW2の他方の担当する溶接箇所が終了したと判断したときに、第1走行躯体10及び第2走行躯体20のそれぞれが担当している溶接箇所の溶接が終了するまで終了した位置で待機させ、両者の溶接が終了して次の動作を行なうように、お互いが同期を取るようにしている。
さらに、載置台制御部103は、第1載置台50A及び第2載置台50Bの回動部52,52を制御するものである。この載置台制御部103は、溶接装置1のエリアごとに設定した図示しないセンサからの信号と、第1制御手段110及び第2制御手段120からの信号により、回動部52,52を予め設定された傾斜角度に回動させるように構成されている。載置台制御部103は、ここでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20がポジショナエリア1あるいはポジショナエリア2から移動すると、図示しないセンサから信号を受けてカウントし、そのカウントの数が予め設定した数を超え、かつ、第1制御手段110及び第2制御手段120が溶接動作が終了したことを示す信号を受けた場合には、第1載置台50A及び第2載置台の傾斜方向を変えるように制御している。
一側記憶部104及び他側記憶部105は、ハードディスク、光メモリ等の記憶する手段であり、操作手段101から入力されたデータ(第1走行躯体10及び第2走行躯体20の担当する溶接箇所等)や、溶接作業時に溶接装置1から送られてくるデータ、動作履歴、操作履歴等を記憶するものである。
入力部102は、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の各構成部分が動作したことを検出する図示しないセンサや、エリアを移動したこと示す図示しないセンサ等からの信号を入力するインターフェイスである。
出力部106は、第1制御手段110、第2制御手段120、載置台制御部103からの制御信号を溶接装置1に出力するインターフェイスである。
なお、溶接装置1では、センシング作業を行う場合に、例えば、図示しないワイヤタッチセンサ、アークセンサを使用している。そして、これらのセンサのうち,ワイヤタッチセンサは溶接前の事前センシングに使用され、アークセンサは溶接中の溶接制御となるリアルタイムセンシングに用いられる。また、溶接装置1は、ここでは、センシング作業がワイヤタッチセンサにより行われるようにしている。センシング作業は、溶接開始前に開先位置を特定できる壁面をタッチセンシングして、教示時の開先位置を実ワークにおける開先位置に修正することができる。
また、溶接装置1では、アークセンサを利用した開先溶接センシングが一例として使用される。アークセンサとは、開先部でウィービング溶接を行う際に発生する溶接電流または電圧の変化を計測して現在位置と理想の位置との誤差を求め、溶接中リアルタイムに位置の補正を行うときに使用されるものである。
つぎに、溶接装置1の溶接方法の一例について、図10〜図13を主に参照して説明する(構成については適宜他の図を参照する)。なお、ワークW(W1、W2…)は、例えば、第1ワークW1、第2ワークW2とし、長手方向に一様なU溝断面を有するUトラフWbの溝開口を平坦なパネル材Waに対面した状態で溶接することとし、そのときのUトラフWbの数を5本とし、各UトラフWbの溶接箇所はそのUトラフWbがパネル材Waに当接する長手方向の2箇所とした場合について例示する。また、図10は、第1走行躯体10及び第2走行躯体20それぞれの動作について、同じ手順で作業を行うために同一のフローチャートとして表示をS1〜S31及びSS1〜SS31として説明する。そして、図11では、第2走行躯体20の手順について、第1走行躯体10における各ステップS1〜S31と同等のステップSS1〜SS31として簡略化して表示し、同期を取る動作について示すフローチャートとして説明する。さらに、ワークW1において、図12(d)に示すように、(I)で示す側を始端側とし、(II)で示す側を終端側とし、(III)で示す側を右側とし、その反対側を左側とし、UトラフWbの(III)側を一側とし、その反対側を他側として説明する(ワークW2も同様、図12(b)参照)。
また、溶接方法Sでは、準備として、第1載置台50A及び第2載置台50Bに第1ワークW1及び第2ワークW2をそれぞれ設置する(ステップS1)、つぎに、溶接装置1の制御手段100に予め溶接条件等が入力されており、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が溶接を担当する溶接範囲や溶接条件が設定され確認される(ステップS2)。ここでは、例えば、第1載置台50Aにおいて、第1走行躯体10が1番目〜3番目のUトラフWbを担当し、第2走行躯体20が4番目、5番目のUトラフWbを担当する。そして、第2載置台50Bにおいて、第1走行躯体10が1番目、2番目のUトラフWbを担当し、第2走行躯体20が3番目〜5番目のUトラフを担当するように設定されている例として説明する。さらに、溶接装置1は、第1載置台50A及び第2載置台50Bが、所定角度、例えば、それぞれ+45度に左側に傾斜して設定され(ステップS3)、つぎに、それぞれ−45度に傾斜するように設定されている(ステップS17)こととして説明する。
溶接方法Sは、ここでは、第1載置台50Aが設置されているポジショナエリア1と、第2載置台50Bが設置されているポジショナエリア2の間となる退避エリアとの大きく3つのエリア分けされた位置に移動して作業あるいは退避するように構成されている。そして、溶接装置1では、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が各エリアの境を通過してどのエリアに位置しているかを検出するためのセンサ(図示せず)が各エリアに設定されている。溶接装置1の第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、はじめに退避エリアに位置し、操作手段101からの作業を開始する信号が制御手段100を介して送られることで、ポジショナエリア1に移動して溶接する作業を開始することになる。
以上のことを踏まえて以下、本発明に係る溶接方法S(ステップS4(SS4)〜S30(SS30))について、具体的に説明する。なお、第2走行躯体20の動作(SS4〜SS30)については、第1走行躯体10の動作位置の違いはあるが基本的に同じであるため第1走行躯体10側を主に同じ図10のフローチャートで説明する。また、第1走行躯体10及び第2走行躯体20のスタート位置、及び、作業の区切りでは、退避エリアを基準とする(図12(a)の仮想線の位置)。
溶接方法Sでは、第1載置台50Aに載置している第1ワークW1の設定位置に、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が第1走行レール1L及び第2走行レール2Lに沿って移動してX方向の設定位置まで移動して停止する(ステップS4、SS4のX方向の移動)(図12(a)の実線の位置)。
そして、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、X方向の移動位置に配置されると、それぞれの一側第1横行・昇降フレーム15、一側第2横行・昇降フレーム14、及び、他側第1横行・昇降フレーム25、他側第2横行・昇降フレーム24を作動させる。そのため、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、それぞれの横行フレーム150,140,250,240の移動機構154,144,254,244が駆動することで、Y方向の設定位置に昇降フレーム156,146,256,246を移動させる(ステップS4のY方向の移動)。それと共に、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、昇降フレーム156,146、256,246を昇降させてZ方向の設定位置に昇降フレーム156,146、256,246を移動させることで4台の溶接ロボットAo30,Ai30,Bo30,Bi30の溶接トーチ32,32,32,32を溶接箇所の始端側に配置する(ステップS4のZ方向の移動)(図6参照)。なお、各溶接ロボットAo30,Ai30,Bo30,Bi30は、第1横梁の左右の梁側面及び第2横梁の左右の梁側面に位置しているが、六軸のロボットアームA31,A31、B31,B31が回動屈伸することで、溶接トーチ32,32,32,32を溶接開始位置において一直線上に配置している。
溶接方法Sでは、第1走行躯体10のX方向の位置と、一側第1横行・昇降フレーム15及び一側第2横行・昇降フレーム14の動作により、溶接トーチ32,32のY方向及びZ方向の位置とが溶接開始位置に設定されると、既に入力されているセンシング条件により、ここではセンシング作業の有無が判断される(ステップS5)。溶接方法Sでは、センシング作業を行なうと設定されているので、第1制御手段110からの信号により担当する溶接箇所のセンシング作業を開始する(ステップS5のYes及びステップS6)。溶接装置1は、センシング作業を溶接トーチ32,32に設けた図示しないセンサを使用して行なっている(ステップS6)。
同様に、溶接方法Sでは、第2走行躯体20のX方向の位置と、他側第1横行・昇降フレーム25及び他側第2横行・昇降フレーム24の動作により、溶接トーチ32,32のY方向及びZ方向の位置とが溶接開始位置に設定されると、既に入力されているセンシング条件により、ここではセンシング作業の有無が判断される(ステップSS5)。溶接方法Sでは、センシング作業を行なうと設定されているので、第2制御手段120からの信号により担当する溶接箇所のセンシング作業を開始する(ステップSS5のYes及びステップSS6)。溶接装置1は、センシング作業を溶接トーチ32,32に設けた図示しないセンサを使用して行なっている(ステップSS6)。
なお、溶接方法Sでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が、センシング作業について、ここでは、両方のセンシング作業が終了するまで一方あるいは他方が待機するように同期を取っている。そして、溶接装置1は、センシング作業が終了すると予め設定された複数のパス、あるいは1パス等、溶接条件に従って溶接作業が開始される(ステップS7、SS7)。
また、ここでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、X方向に沿った移動により溶接作業を行っている(図12(b)参照)。そして、溶接作業は、第1載置台50Aで傾斜している第1ワークW1のUトラフWbの一側の溶接箇所を予め設定されているパス数に応じて、第1制御手段110及び第2制御手段120により、始端側から終端側に対して往復移動溶接、あるいは、往方向移動の溶接で復方向は移動のみの動作により溶接作業を行う(ステップS7、SS7)。
溶接作業について、ここでは、図12(b)に示すように、溶接装置1では、第1走行躯体10はX方向に沿って始端側から終端側に向かって移動しながら、第1ワークW1の左側となる1番目と2番目のUトラフWbの一側を溶接し、第2走行躯体20がX方向に沿って始端側から終端側に向かって移動しながら、第1ワークW1の右側となる4番目と5番目のUトラフWbの一側を溶接する。また、第1走行躯体10の溶接トーチ32,32及び第2走行躯体20の溶接トーチ32,32は、それぞれ電流及び電圧等を測定してトーチの位置や、溶接ワイヤの送給速度等が第1制御手段110及び第2制御手段120により適宜制御されながら溶接作業が行われる。
次に、溶接方法Sでは、はじめの担当する溶接箇所についての溶接作業が終了すると、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の担当範囲の終了の有無が判断される(ステップS8、SS8)。溶接方法Sでは、第1走行躯体10が第1載置台50Aにおいて、1,2番目と3番目のUトラフWbを担当しているので、第1走行躯体10の担当する担当溶接範囲は終了していないと第1制御手段110により判断される(ステップS8のNo)。また、第2走行躯体20は、担当する溶接範囲は4番目と5番目のUトラフWbなので担当する担当溶接範囲は終了していると第2制御手段120により判断される(ステップSS8のYes)。そのため、溶接方法Sでは、図12(c)の仮想線で示すように、第1走行躯体10が、第1制御手段110により第1ワークW1の3番目のUトラフWbの溶接開始位置となるようにX方向に沿って終端側から始端側に向かって移動するように制御される(ステップS4のX方向の移動)。さらに、溶接方法Sでは、第2走行躯体20が第2制御手段120によりポジショナエリア1からポジショナエリア2の第2ワークW2の3番目のUトラフWbの溶接開始位置に移動するように制御される(ステップSS9)。
なお、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、UトラフWbの溶接開始位置から溶接終了位置まで複数パスあるうちの1パス目の溶接作業が一旦終了して再度溶接開始位置に移動するような溶接作業をすることなく移動するときには、溶接トーチ32,32,32,32を退避させている。すなわち、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、Z方向及びY方向について予め設定した退避位置に昇降フレーム146,156,246,256あるいは溶接ロボット30を作動させ、溶接トーチ32,32,32,32が第1ワークW1あるいは第2ワークW2等に接触しないように退避した状態で移動している。
そして、第1走行躯体10又は第2走行躯体20がエリアを移動すると、図示しないセンサからの信号が制御手段100に送られ、載置台制御部103により第1ワークW1及び第2ワークW2を傾斜させるか否かの判断するためのデータとして載置台制御部103でカウントされる。また、第1ワークW1の全UトラフWbの一側が溶接されたかの判断は、第1制御手段110及び第2制御手段120からの担当する溶接箇所が終了したことを示す信号を載置台制御部103が受けることで行なっている。なお、ここでは、載置台制御部103は、左側に傾斜した状態で第1走行躯体10及び第2走行躯体20がポジショナエリア1からポジショナエリア2に両方とも移動したかをセンサからの信号を受けることを合わせて行っており判断の条件としている。
図12及び図10に示すように、溶接方法Sでは、ステップS8のNoとなった次の動作として、第1走行躯体10が第1ワークW1の3番目のUトラフWbの溶接開始位置にX方向に沿って終端側から始端側に向かって移動して設置され(ステップS4のX方向の移動)、溶接トーチ32をY方向、Z方向に移動して予め設定されている溶接トーチ32の一方のみの位置の位置合わせを行う(ステップS4のY、Z方向の移動)(図12(c)の仮想線)。また、溶接方法Sでは、第2走行躯体20が、第2ワークW2側に移動して、第2ワークW2の3番目のUトラフWbの溶接開始位置にX方向に沿って移動して(ステップSS10のX方向の移動)、さらに溶接トーチ32をY方向、Z方向に移動して溶接トーチ32の一方のみの位置の位置合わせを行なう(ステップSS10のY、Z方向の移動)。
そして、溶接方法Sでは、第1走行躯体10が、X方向に沿って始端側から終端側に向かって移動して第1ワークW1の3番目のUトラフWbのセンシング作業(ステップS5のYes、ステップS6)をした後に溶接作業を行う(ステップS7)と共に、第2走行躯体20が第2ワークW2の3番目のUトラフWbのセンシング作業(ステップSS11のYes、ステップSS12)を行なった後に溶接作業を行う(ステップSS13)(図12(c)参照)。このステップでは、溶接装置1は、第1走行躯体10の一方の溶接トーチ32及び第2走行躯体20の一方の溶接トーチ32を使用して、それぞれの他方となる溶接トーチ32,32は使用しない状態で溶接作業が行われることとなる。また、ここでは、センシング作業を2度目以降の溶接作業でも行うと予め設定されているので(ステップS5のYes、ステップSS11のYes)、センシング作業(ステップS6、SS12)を行なった後に溶接作業が行われる(ステップS7,SS13)。
溶接方法Sでは、第1走行躯体10のX方向の移動で3番目のUトラフWbの一側が溶接されると、第1走行躯体10の第1ワークW1での担当する溶接範囲が終了する(ステップS8のYes)。第1ワークW1の担当溶接箇所を終了すると、溶接装置1では、第1制御手段110からその終了したことを示す信号が載置台制御部103に送られると共に、第1走行躯体10が、第1制御手段110からの制御信号により第2載置台50Bのポジショナエリア2に走行移動する(ステップS9)(図12(d)参照)。そして、第1走行躯体10は、溶接トーチ32,32を第2ワークW2における1番目及び2番目のUトラフWbの一側となる溶接開始位置に配置する。なお、第1走行躯体10がエリアを移動すると、各エリアに設置しているセンサから信号が制御手段100に送られて載置台制御部103でカウントされる。
そして、溶接方法Sでは、第2走行躯体20は、第2ワークW2の3番目のUトラフWbの一側を始端側から終端側に向かって移動しながら溶接すると、担当溶接箇所が終了したかが判断される(ステップSS14のNo)。そして、第2走行躯体20は、担当している溶接箇所が終了していないので、第2制御手段120により次の担当する溶接箇所に向かうようにX方向に沿って終端側から始端側に向かって移動させられる。そして、第2走行躯体20は、第2ワークの4番目及び5番目のUトラフWbの溶接箇所に溶接トーチ32,32を配置する(ステップSS10のYZ移動)。
溶接方法Sでは、第2ワークW2において、第1走行躯体10は、溶接トーチ32,32を1、2番目のUトラフWbの一側となる位置に配置してセンシング作業(ステップS12)を行った後に溶接作業(ステップS13)を行い、かつ、第2走行躯体20は、溶接トーチ32,32を4,5番目のUトラフWbの一側となる位置に配置してセンシング作業(ステップSS12)を行った後に溶接作業(ステップSS13)を行う(図12(d)参照)。そして、溶接方法Sでは、溶接作業が終了すると、溶接する担当範囲が終了したか否かが判断される(ステップS14のYes、SS14のYes)。溶接方法Sでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の溶接作業が終了すると、第1制御手段110及び第2制御手段120のそれぞれから担当した溶接箇所が終了したことを示す信号が載置台制御部103に送られる。
図10及び図11に示すように、溶接方法Sは、第1走行躯体10のステップS14及び第2走行躯体20のステップSS14の次に、両方が溶接作業を終了するまで第1制御手段110及び第2制御手段120において同期が取られ(ステップS15、ステップSS15)、両方の作業が終わるまで、ステップS15のNo、SS15のNoで待機するように設定されている。
そして、溶接方法Sでは、第1ワークW1及び第2ワークW2の一側における溶接箇所が全て終了したかの判断は、第1制御手段110及び第2制御手段120から、第1ワークW1及び第2ワークW2の一側における担当溶接箇所が終了したことを示す信号を載置台制御部103が受けたときに行なわれる。なお、ここでは、制御手段100が、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の両方がポジショナエリア1から他のエリアに移動したことによるセンサからの信号(カウントした回数が設定した回数を越えたとき)と併せて判断している。
そして、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、ステップS15、SS15が終了すると(ステップS15、SS15のYes)、退避エリアに移動する(ステップS16、SS16)(図13(a)、(b)参照)。
つぎに、溶接方法Sでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が退避エリアに移動したときに、図示しないセンサからの信号を第1制御手段110及び第2制御手段120を経由して載置台制御部103が受けると、載置台制御部103からの制御信号により第1載置台50A及び第2載置台50Bの傾斜方向が左側から右側に反転させられる(ステップS17、ステップSS17)。
第1載置台50A及び第2載置台50Bを+45度から−45度に傾斜させる場合は、第1ワークW1及び第2ワークW2の一側における担当溶接箇所が終了したことを示す信号と、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の両方が退避エリアに戻ったことを示すセンサからの信号(カウントした回数が設定した回数を越えたとき)を受けた後であるため、図13(b)に示すように、周りの安全を確保することができる。
図10に示すように、溶接方法Sでは、ステップS4、SS4〜ステップS17、SS17までの動作が終了すると、第1走行躯体10及び第2走行躯体20を第1制御手段110及び第2制御手段120により、ステップS18、SS18〜ステップS30、SS30まで同様に第1ワークW1及び第2ワークW2のUトラフWbの他側となる溶接箇所において、繰り返し行なう(図13(b)と図13(c)との間の矢印参照)。
そして、溶接方法Sでは、第1ワークW1及び第2ワークW2の全UトラフWbが終了したか否かの判断は、第1制御手段110及び第2制御手段120からの担当の溶接箇所が終了したことを示す信号を受けることで行なっている。なお、図12に示すように、第1制御手段110及び第2制御手段120は、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の溶接作業が互いに終了したか否かについて、互いに信号をやり取りすることで同期をとり確認している。
図13(c)、(d)に示すように、溶接方法Sでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が担当する溶接箇所の範囲の全てを終了して、同期(ステップS29、ステップSS29)が確認された後に、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が退避エリアに移動する(ステップS30、ステップSS30)。そして、制御手段100(第1制御手段110及び第2制御手段120)は、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が退避エリアに移動したことを図示しないセンサから受け取ると、制御信号を送り第1載置台50A及び第2載置台50Bの回動部52、52を作動させ載置面53が水平になるようにして第1ワークW1及び第2ワークW2を水平状態にする。そして、溶接方法Sでは、図示しないクレーン等により第1載置台50A及び第2載置台50Bから第1ワークW1及び第2ワークW2を搬出する(ステップ31、ステップSS31)。つづけて、溶接装置1では、新たな第3ワークW3、第4ワークW4を搬入して、再び同じ手順の溶接方法Sにより溶接作業が行われる。
なお、溶接方法Sでは、制御手段100の第1制御手段110及び第2制御手段120が信号のやり取りをすることで、第1走行躯体10及び第2走行躯体20の各動作を同期させている。例えば、常に、第1走行躯体10及び第2走行躯体20は、移動開始、センシング開始、溶接開始、溶接終了等の動作を同時にスタートすることができるため、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)があたかももう一台があるように同期のタイミングを取って制御するように構成されることになり更に都合がよい。
以上のように、溶接装置1の溶接方法Sでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20を担当する溶接箇所に移動させる移動工程(S4、S10、S18、S24、SS4、SS10、SS18、SS24)と、担当する溶接位置に移動した第1走行躯体10の一側溶接ロボットA30及び第2走行躯体20の他側溶接ロボットB30で溶接する溶接工程(S7、S13、S21、S27、SS7、SS13、SS21、SS27)と、担当する溶接位置に移動した第1走行躯体10の一側溶接ロボットA30及び第2走行躯体20の他側溶接ロボットB30で溶接した後に、当該担当する溶接箇所が終了したかを制御手段100で判定(判断)する判定工程(S8、S14、S22、S28、SS8、SS14、SS22、SS28)と、を行なっている。
そして、溶接方法Sでは、移動工程において、判定工程が、第1走行躯体10の溶接ロボットA30の担当溶接箇所の溶接が終了したと判定された場合、第1走行躯体10の一側溶接ロボットA30を次の被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、溶接が終了していないと判定された場合、第1走行躯体10の一側溶接ロボットA30を溶接が終了していない当該担当溶接箇所に移動させている。さらに、溶接方法Sでは、移動工程において、判定工程が、第2走行躯体20の他側溶接ロボットB30の担当溶接箇所の溶接が終了したと判定された場合、第2走行躯体20の他側溶接ロボットB30を次の被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、溶接が終了していないと判定された場合、第2走行躯体20の他側溶接ロボットB30を溶接が終了していない当該担当溶接箇所に移動させるようにしている。
したがって、溶接装置1は、溶接方法Sにより、第1走行躯体10と第2走行躯体20とにより溶接作業を行っているので、同じワークWに対して同じ動作あるいは別々の動作や、別々のワークWに対して同じ動作あるいは別々の動作をすることができるようになり、溶接効率を上げることが可能となる。
さらに、前記した溶接方法Sに基づいて被溶接部材の溶接箇所の溶接する順番として、図14、図15に示すように、様々な設定を自在にすることが可能となる。図14(a)はすでに説明した図10〜図13の手順を示している。また、図14において第1走行躯体10側から溶接箇所を1番目〜5番目とし、溶接の順序は紙面の左長辺から右長辺に向かって動作することとして説明する。また、図14及び図15において、移動工程、溶接工程、判定工程についての詳細は省略する。
図14(b)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が、第1ワークW1の1番目、2番目からスタートし、第2ワークW2の1番目、さらに2番目、3番目を担当し、第2走行躯体20が、第1ワークW1の3番目からスタートし、4番目、5番目、第2ワークW2の4番目、5番目を担当しても構わない。
また、図14(c)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第2ワークW2の1番目、2番目からスタートし、第1ワークW1の3番目、さらに1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第2ワークW2の4番目、5番目からスタートし、3番目、第1ワークWの4番目、5番目を担当してもよい。
さらに、図14(d)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第2ワークW2の1番目、2番目からスタートし、第1ワークW1の1番目、2番目さらに3番目を担当し、第2走行躯体20が第2ワークW2の3番目、4番目からスタートし、5番目、第1ワークW1の4番目、5番目を担当してもよい。
そして、図14(e)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第1ワークW1からスタートし第1ワークW1の1〜3番目及び第2ワークWの1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第2ワークW2からスタートし第2ワークW2の1〜3番目を担当し、第1ワークW1の4番目、5番目を担当するようにしてもよい。
また、図14(f)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第1ワークW1の3番目からスタートし、第2ワークW2の1番目、2番目、第1ワークの1番目、2番目を担当し、第2走行躯体が第2ワークの3番目からスタートし、第2ワークの4番目、5番目、第1ワークW1の4番目、5番目を担当してもよい。
さらに、図14(g)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第2ワークW2の1番目、2番目からスタートし、3番目、第1ワークW1の1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第1ワークW1の4番目、5番目からスタートし、3番目、第2ワークW2の4番目、5番目を担当してもよい。
また、図14(h)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第2ワークW2の1番目からスタートし、2番目、3番目、第1ワークW1の1番目、2番目を担当し、第2走行躯体が第1ワークW1の5番目からスタートし、3番目、4番目、第2ワークW2の4番目、5番目を担当するようにしても構わない。
さらに、図15で示すように、溶接方法では、第1走行躯体10の溶接ロボットA30及び第2走行躯体20の溶接ロボットB30の数と、溶接箇所が同じあるいは、当該数の整数倍であるときの溶接作業の順番について、説明する。図15において第1走行躯体10側から溶接箇所を1番目〜4番目として説明する。なお、溶接作業するタイミングは図示の通りである。
図15(a)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第1ワークW1の1番目、2番目からスタートして第2ワークW2の1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第1ワークW1の3番目、4番目からスタートして、第2ワークW2の3番目、4番目を担当してもよい。
また、図15(b)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第2ワークW2の1番目、2番目からスタートして第1ワークW1の1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第2ワークW2の3番目、4番目からスタートして、第1ワークW1の3番目、4番目を担当してもよい。
さらに、図15(c)に示すように、第1走行躯体10が第1ワークW1の1番目、2番目からスタートして第2ワークW1の1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第2ワークW2の3番目、4番目からスタートして、第1ワークW1の3番目、4番目を担当してもよい。
そして、図15(d)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10が第2ワークW2の1番目、2番目からスタートして第1ワークW2の1番目、2番目を担当し、第2走行躯体20が第1ワークW1の3番目、4番目からスタートして、第2ワークW2の3番目、4番目を担当してもよい。
図15(a)〜(b)に示すように、溶接方法では、第1走行躯体10と第2走行躯体20の溶接ロボットの数と同じ溶接箇所の数であっても、溶接箇所の条件が全く同じではないので、第1走行躯体10と第2走行躯体20とにセンシング作業及び溶接作業で時間差が発生することもある。したがって、溶接装置1では、第1走行躯体10及び第2走行躯体20がそれぞれ独立して動作することで、時間差が発生してもスムーズに各作業を行なうことが可能となる。
なお、溶接方法Sでは、各動作の判断に使用される情報として、図示しないセンサからの信号を受けてカウントした結果を使用することとして説明したが、第1制御手段110及び第2制御手段120の各動作の終了を示す信号のみにより判断する構成としても構わない。
また、溶接装置1では、4台の溶接ロボットAo30,Ai30,Bo30,Bi30の数の整数倍とは異なる数の溶接箇所に対して溶接作業を行うように説明したが、当該整数倍と同じ数の溶接箇所に対しても同様に効率よく作業を行なうことが可能となる。
また、溶接装置1では、第1載置台50A及び第2載置台50Bを同じ向きに傾斜させた状態で溶接作業を行なう手順として示したが、第1載置台50A及び第2載置台50Bを異なる傾斜方向にした状態で溶接作業を行なうようにしても構わない。
以上説明したように、本発明の溶接装置1は、第1走行躯体10と第2走行躯体20とが独立して作動して溶接作業を行うことができるため、第1載置台50Aと第2載置台50Bとに第1ワークW1及び第2ワークW2をさらに新たなものに入れ替えて溶接作業を効率よく行うことが可能となる。
なお、溶接装置1は、ワークWを傾斜させた状態で溶接作業を行う例として説明したが、ワークWが水平な状態で、UトラフWbの一側と他側の両方を一側第1溶接ロボットAo30及び一側第2溶接ロボットAi30、ならびに、他側第1溶接ロボットBo30及び他側第2溶接ロボットBi30により溶接するようにしても構わない。
そして、溶接装置1では、載置台50を使用して溶接作業を行なうように説明したが、載置台50(50A、50B)は、無くてワークW(W1,W2)を床面に直接置いて溶接作業を行なうようにしても構わない。
また、溶接方法Sでは、センシングを一つのワークに対して1回目は行い2回目以降は行わなくてよいように設定しても構わない。
また、溶接装置1では、横行・昇降フレーム14,15,24,25を使用する構成として説明したが、昇降動作はロボットアームA31,A31,B31,B31の動作範囲で行なうこととして、第1横梁13あるいは第2横梁23に沿って水平方向にのみ移動する横行フレーム(図示せず)による構成としても構わない。
さらに、溶接ロボット30は、第1走行躯体10に2台を搭載し、第2走行躯体20に2台を搭載する構成として説明したが、それぞれ1台ずつ搭載する構成としても構わない。なお、溶接装置1では、溶接ロボット30を第1走行躯体10及び第2走行躯体に1台ずつ搭載する場合には、一側水平介在フレーム16,他側水平介在フレーム26をそれぞれ介して設置される構成にしても構わない。溶接装置1では、水平介在フレーム16,26をそれぞれが介在することで、第1ワークW1又は第2ワークW2のどちらから溶接作業を開始しても、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が同じ動作を行なうことができる。つまり、第1ワークW1及び第2ワークW2の中央のUトラフWbから溶接動作を行なうことや、あるいは、第1ワークW1の右側から中心側までと、第2ワークW2の左側から中心側まで等、動作を左右対称にすること等を自在に行なうことが可能となる。
溶接方法Sでは、第1走行躯体10及び第2走行躯体20が同じ第1ワークW1の左側の始端側及び右側の始端側からスタートする手順について説明したが、第1ワークW1の左側の始端側と、第2ワークW2の右側の始端側とからスタートするようにすること等、どの位置からでも自在に設置することが可能となる。
さらに、溶接方法Sでは、第1ワークW1と第2ワークW2の搬入搬出時はそれぞれ略同じタイミングで行なうようにする手順として説明したが、第1ワークW1のUトラフWbの一方の溶接作業を終了したときに、第1載置台50Aの傾斜方向を変更し、第2ワークW2の一方のUトラフWbの溶接作業を終了したときに、第2載置台50Bの傾斜方向を変更するように、交互に傾斜方向を変更するようにしても構わない。
1 溶接装置 1L 第1走行レール
1La レール 1Lb レール
1Ld ラック 2L 第2走行レール
2La レール 10 第1走行躯体
11 走行台車 11a 走行台車本体
11b 走行車輪 11c 走行モータ
11d ピニオン
11f 転倒防止手段 11g 側面ローラ
12 第1柱体 13 第1横梁
13a ラック 13b 横行リニアガイド
14 昇降フレーム 15 昇降フレーム
16 一側水平介在フレーム 20 第2走行躯体
23 第2横梁
24 昇降フレーム 25 昇降フレーム
26 他側水平介在フレーム 30 溶接ロボット
32 溶接トーチ 50 載置台
50A 第1載置台 50B 第2載置台
51 支持フレーム台 52 回動部
53 載置面 100 制御手段
101 操作手段 102 入力部
103 載置台制御部 104 一側記憶部
105 他側記憶部 106 出力部
110 第1制御手段 120 第2制御手段
140 横行フレーム 141 支持フレーム本体
142 昇降案内部 143 従動機構
143a 横行リニアガイドベアリング 144 移動機構
144a ピニオン 144b 横行駆動モータ
144c 減速機構 145 昇降案内部
145a 昇降リニアガイドベアリング 142a ボールネジナット
146 昇降フレーム 146a サイドフレーム
147 昇降リニアガイドレール
148 ボールネジ 149 昇降駆動モータ
150 横行フレーム 151 支持フレーム本体
152 昇降案内部 152a ボールネジナット
153 従動機構 153a 横行リニアガイドベアリング
154 移動機構 154a ピニオン
154b 横行駆動モータ 154c 減速機構
155 昇降案内部 155a 昇降リニアガイドベアリング
156 昇降フレーム 156a サイドフレーム
157 昇降リニアガイドレール 158 ボールネジ
159 昇降駆動モータ 240 横行フレーム
241 支持フレーム本体 246 昇降フレーム
250 横行フレーム 251 支持フレーム本体
256 昇降フレーム
A30 一側溶接ロボット A31 一側ロボットアーム
Ao30 一側第1溶接ロボット Ai30 一側第2溶接ロボット
B30 他側溶接ロボット Bo30 他側第1溶接ロボット
Bi30 他側第2溶接ロボット S 溶接方法
W ワーク Wb Uトラフ
Wa パネル材
S4、S10、S18、S24 移動工程
SS4、SS10、SS18、SS24 移動工程
S7、S13、S21、S27 溶接工程
SS7、SS13、SS21、SS27 溶接工程
S8、S14、S22、S28 判定工程
SS8、SS14、SS22、SS28 判定工程

Claims (4)

  1. 平行して設置した第1走行レール及び第2走行レールの間に複数の被溶接部材が配置され、前記第1走行レールを走行する第1走行躯体に搭載した溶接ロボット及び前記第2走行レールを走行する第2走行躯体に搭載した溶接ロボットにより、溶接箇所が複数並列する前記被溶接部材について予め担当する担当溶接箇所を設定して溶接する溶接方法において、
    前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとが、それぞれ予め設定された被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動する移動工程と、
    移動工程により移動した前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとのそれぞれの担当溶接箇所を溶接線に沿って溶接する溶接工程と、
    前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとのそれぞれの担当溶接箇所が終了したかを制御手段により判定する判定工程とを、前記配置された複数の被溶接部材の溶接箇所を溶接するまで繰り返し行い、
    前記移動工程は、判定工程において、前記第1走行躯体の溶接ロボットの担当溶接箇所の溶接が終了したと判定された場合、前記第1走行躯体の溶接ロボットを次の被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、溶接が終了していないと判定された場合、前記第1走行躯体の溶接ロボットを溶接が終了していない当該担当溶接箇所に移動させる共に、前記判定工程において、前記第2走行躯体の溶接ロボットの担当溶接箇所の溶接が終了したと判定された場合、前記第2走行躯体の溶接ロボットを次の被溶接部材の予め設定された担当溶接箇所に移動させ、溶接が終了していないと判定された場合、前記第2走行躯体の溶接ロボットを溶接が終了していない当該担当溶接箇所に移動させることを特徴とする溶接方法。
  2. 前記被溶接部材は、当該被溶接部材を載置する載置面を、前記第1走行レール又は前記第2走行レールに直交する方向に傾斜させる回動部を備える載置台に固定して、前記第1走行レール及び前記第2走行レールの間に配置され、
    前記溶接工程は、前記載置面を回動部により所定角度傾斜させてから前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとにより、それぞれの被溶接部材の担当溶接箇所の溶接を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶接方法。
  3. 前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとが、それぞれ始めに担当する担当溶接箇所が同じ被溶接部材に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶接方法。
  4. 前記第1走行躯体の溶接ロボットと、前記第2走行躯体の溶接ロボットとが、それぞれ始めに担当する担当溶接箇所が異なる被溶接部材に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶接方法。
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