JP2013198325A - 電動機 - Google Patents

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JP2013198325A
JP2013198325A JP2012064073A JP2012064073A JP2013198325A JP 2013198325 A JP2013198325 A JP 2013198325A JP 2012064073 A JP2012064073 A JP 2012064073A JP 2012064073 A JP2012064073 A JP 2012064073A JP 2013198325 A JP2013198325 A JP 2013198325A
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Akiyoshi Oya
聡義 大矢
Satoshi Ishikawa
聡 石川
Shigemitsu Akutsu
重光 圷
Kota Kasaoka
広太 笠岡
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Abstract

【課題】回転軸が同心に配置された2つの可動子をそれぞれ独立に制御可能な小型の電動機を提供すること。
【解決手段】電動機は、所定方向に並んだ複数の磁極で構成された磁極列を有する第1可動子と、所定方向に並んだ複数の第1電機子を有して、磁極列と対向して配置され、複数の第1電機子に発生する第1電機子磁極により移動磁界を磁極列との間に発生させる第1電機子列を有する第1固定子と、磁極列と電機子列との間に位置し、第1可動子の回転軸と同心の回転軸を有し、コア部と該コア部よりも透磁率が低い部分が所定方向に交互に配置された第2可動子と、所定方向に並んだ複数の第2電機子を有して、磁極列と対向して配置され、複数の第2電機子に発生する第2電機子磁極により移動磁界を磁極列との間に発生させる第2電機子列を有する第2固定子とを備える。第1電機子磁極の数とコア部の数と磁極の数と第2電機子磁極の数との比が、1:(1+m)/2:m:mに設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸が同心に配置された2つの可動子を有する電動機に関する。
回転軸が同心に配置された2つのロータとステータが径方向に配置された電動機が知られている。当該電動機では、ステータが発生する回転磁界が作用して回転する2つのロータが各々異なる回転軸を有する。
特許文献1には、上記電動機を用いたハイブリッド車両1が開示されている。図5に示すように、特許文献1に開示されたハイブリッド車両1は、エンジン3、第1電気モータ10及び第2電気モータ20と、これらの動力源によって駆動される左右の前輪4,4などを備える。第1電気モータ10及び第2電気モータ20は、ギヤ機構6、差動ギヤ機構7及び左右の駆動軸8,8を介して、左右の前輪4,4に連結されている。
第1電気モータ10は、径方向の内側から外側に向かって、互いに同心に配置された第1ロータ14、第2ロータ15及びステータ16を有する。第2ロータ15は、エンジン3のクランクシャフトに連結された入力軸12と一体に回転する。周方向に配置された複数の永久磁石を有する第1ロータ14は、出力軸13と一体に回転する。また、第2電気モータ20は、出力軸13に同心に固定されたロータ22と、ステータ23とを有する。ロータ22にも、永久磁石列が周方向に沿って設けられている。
国際公開第2008/018539号 特開2009−261071号公報
上記説明したハイブリッド車両1では、図5に示したように、第1電気モータ10の第1ロータ14と第2電気モータ20のロータ22が出力軸13を介して連結されている。当該構成では、第1電気モータ10、第2電気モータ20及び出力軸13の3つの部品が必要である。部品点数が多いと小型化が困難でありかつ製造コストを低減できないばかりか、組み立て効率の点でも好ましくない。このため、電気モータから構成される動力源の小型化又は製造コストの低減といった点では、第1ロータ14とロータ22が共有化された構成が望ましい。
また、第1ロータ14の磁極数とロータ22の磁極数が異なれば、各電気モータを独立に駆動制御するためには、それぞれ異なる駆動周波数で各電機モータを駆動制御する必要がある。
本発明の目的は、回転軸が同心に配置された2つの可動子をそれぞれ独立に制御可能な小型の電動機を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の電動機(例えば、実施の形態での回転機103)は、所定方向に並んだ複数の磁極(例えば、実施の形態での永久磁石512)で構成された磁極列を有する第1可動子(例えば、実施の形態での第1ロータ51)と、前記所定方向に並んだ複数の第1電機子(例えば、実施の形態での電機子533)を有して、前記磁極列と対向して配置され、電力の供給に応じて前記複数の第1電機子に発生する第1電機子磁極により、前記所定方向に移動する移動磁界を前記磁極列との間に発生させる第1電機子列を有する第1固定子(例えば、実施の形態での第1ステータ53)と、前記磁極列と前記電機子列との間に位置し、前記第1可動子の回転軸と同心の回転軸を有し、コア部(例えば、実施の形態でのコア521)と該コア部よりも透磁率が低い部分が前記所定方向に交互に配置された第2可動子(例えば、実施の形態での第2ロータ52)と、前記所定方向に並んだ複数の第2電機子(例えば、実施の形態での電機子633)を有して、前記磁極列と対向して配置され、電力の供給に応じて前記複数の第2電機子に発生する第2電機子磁極により、前記所定方向に移動する移動磁界を前記磁極列との間に発生させる第2電機子列を有する第2固定子(例えば、実施の形態での第2ステータ54)と、を備え、前記第1電機子磁極の数と前記コア部の数と前記磁極の数と前記第2電機子磁極の数との比が、1:(1+m)/2:m:m(但し、m≠1.0)に設定されたことを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の電動機では、前記第2固定子、前記第1可動子、前記第2可動子及び前記第1固定子が、この順に同心円状に配置されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の電動機では、前記第2固定子、前記第1可動子、前記第2可動子及び前記第1固定子が、この順に軸心方向に配置されていることを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の電動機では、前記第1固定子に発生させる移動磁界及び前記第2固定子に発生させる移動磁界は、それぞれ独立に制御されることを特徴としている。
請求項1〜4に記載の発明の電動機によれば、回転軸が同心に配置された2つの可動子をそれぞれ独立に制御可能な小型の電動機を提供できる。
請求項2に記載の発明の電動機によれば、当該電動機の出力を各可動子の厚さによって調整することができる。また、可動子の厚さ方向の拡大は、構造強度的に容易であり、大トルクが得られる。
請求項3に記載の発明の電動機によれば、各可動子の回転軸の構成をシンプルにできるため、電動機の薄型化が可能であり、回転軸の延伸に関して複数種類の態様が実現可能である。その結果、電動機のレイアウトが容易になる。また、固定子を外形側に露出できるため、当該固定子が有する電機子への配電が容易である。また、単位体積当たりのトルク発生面積を大きく設計できるため、高いトルク密度及び出力密度が可能である。
一実施形態の電動機システムの構成と回転機の軸心での断面を示す図 回転機の一部切り欠き斜視断面図 回転機の各構成要素をその周方向に展開した図 他の実施形態の電動機システムの構成と回転機の軸心での断面を示す図 特許文献1のハイブリッド車両1の駆動系の概略構成を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態の電動機システム及び当該電動機システムに設けられる回転機について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、一実施形態の電動機システムの構成と回転機の軸心での断面を示す図である。図2は、回転機の一部切り欠き斜視断面図である。図3は、回転機の各構成要素をその周方向に展開した図である。
図1に示すように、本実施形態の電動機システムは、回転機103(本発明の電動機に相当する)と、回転機103の動作制御を行うECU(Electronic Control Unit,本発明の制御装置に相当する)160と、インバータ回路を含む駆動回路である第1PDU(Power Drive Unit)110及び第2PDU120と、バッテリ111とを備えている。
ECU160は、CPU,RAM,ROM,インターフェース回路等を含む電子回路ユニットであり、予め実装された回転機103の制御用プログラムをCPUで実行することによって、回転機103の動作制御を行う。
図1及び図2に示すように、回転機103は、そのハウジング106内に回転自在に支承された第1ロータ51(本発明の第1可動子に相当する)、及び第2ロータ(本発明の第2可動子に相当する)52を同軸心に備えている。なお、軸心側を内側、ハウジング106側を外側とすると、第1ロータ51は内側、第2ロータ52は外側に設けられている。
また、回転機103のハウジング106内には、第1ステータ53(本発明の第1固定子に相当する)及び第2ステータ54(本発明の第2固定子に相当する)が設けられている。第1ステータ53は、第2ロータ52に対向して第2ロータ52の外側に配置され、ハウジング106に固定されている。第2ステータ54は、第1ロータ51に対向して第1ロータ51の内側に配置され、ハウジング106に固定されている。
第1ロータ51及び第2ロータ52は、第2ステータ54と第1ステータ53の間に、隣り合うロータ又はステータと非接触状態で回転するように配置されている。そのため、第2ステータ54、第1ロータ51、第2ロータ52、及び第1ステータ53は、この順に同心円状に配置されている。
なお、以下では、特にことわらない限り、「周方向」は回転機103の軸心周り方向を意味し、「軸心方向」は第1ロータ51及び第2ロータ52の各回転軸の軸心方向を意味するものとする。
以下、第1ステータ53について説明する。第1ステータ53は、第1ロータ51及び第2ロータ52に対して作用させる回転磁界を発生する複数の電機子533を有し、複数の鋼板を積層して円筒状に形成された鉄芯(電機子鉄芯)531と、この鉄芯531の内周面部に装着された3相(U,V,W相)分のコイル(電機子巻線)532とを備えている。鉄芯531はハウジング106に固定されている。
U,V,Wの各相のコイル532は、各コイル532と鉄芯531とにより個々の電機子533を構成している。これらのU,V,Wの3相分のコイル532は、周方向に並ぶようにして鉄芯531に装着されている(図3参照)。これにより、複数(3の倍数個)の電機子533を周方向に並べた電機子列が構成されている。
この電機子列の3相分のコイル532は、3相の交流電流を通電したときに、鉄芯531の内周面部に、周方向に等間隔で並び、且つ周方向に回転する複数(偶数)の電機子磁極が発生するように配列されている。この電機子磁極の列は、周方向で、N極及びS極が交互に並ぶ配列(互いに隣り合う任意の2つの電機子磁極が異なる極性となる配列)である。第1ステータ53は、この電機子磁極列の回転によって、鉄芯531の内側に回転磁界を発生するものである。
3相分のコイル532は、第1PDU110を介してバッテリ111に接続され、第1PDU110を介してコイル532とバッテリ111との間の電力の授受(コイル532に対する電気エネルギーの入出力)が行われる。そして、ECU160により、第1PDU110を介してコイル532の通電を制御することによって、回転磁界の発生形態(回転磁界の回転速度や磁束強度)を制御することができる。
次に、第1ロータ51について説明する。図3に示したように、第1ロータ51は、軟磁性体から成る円筒状の基体511と、基体511の中に挿入された複数(偶数)の永久磁石(磁石磁極,本発明の磁極に相当する)512とを備えている。基体511は、例えば鉄板又は鋼板を積層して形成されている。
また、第1ロータ51の複数の永久磁石512は、周方向に等間隔で配列されている。この永久磁石512の配列によって、第1ロータ51には、第1ステータ53の鉄芯531の内周面部に対向して周方向に並ぶ複数の磁極からなる磁極列が構成されている。この場合、図3中の(N),(S)で示したように、周方向で互いに隣り合う2つの永久磁石512,512の外表面部(第1ステータ53の鉄芯531の内周面部に対応する面部)の磁極は、互いに異なる磁性の磁極となっている。すなわち、第1ロータ51の複数の永久磁石512の配列によって、第1ロータ51の外周面部に形成される磁極列は、N極及びS極が交互に並ぶ配列となっている。
なお、第1ロータ51の基体511及び永久磁石512の軸心方向の長さは、第1ステータ53の鉄芯531の軸心方向の長さと同程度とされている。
次に、第2ロータ52について説明する。第2ロータ52は、軟磁性体から成る複数のコア521(本発明のコア部に相当する)を備えている。軟磁性体列を構成する複数のコア521は、コア521よりも透磁率が低い部分522を挟んで周方向に等間隔で配列されている。各コア521は、例えば複数の鋼板を積層して形成されている。
なお、各コア521の軸心方向の長さは、第1ステータ53の鉄芯531の軸心方向の長さと同程度とされている。
以下、第1ステータ53、第1ロータ51及び第2ロータ52の磁極の関係について説明する。回転機103の第1ステータ53の電機子磁極の個数をp、第2ロータ52の軟磁性体のコア521の個数をq、第1ロータ51の磁極の個数(永久磁石512の個数)をrとしたときに、これらのp,q,rは、以下の式(1)の関係を満たすように設定されている。
Figure 2013198325
但し、m≠1。なお、p,rは偶数であり、mは正の有理数である。
この場合、例えば、p=4、q=6、r=8、m=2に設定すれば、上記式(1)の関係が満たされる。
以上のように回転機103の第1ステータ53の電機子磁極の個数pと、第2ロータ52のコア521の個数qと、第1ロータ51の磁極の個数(永久磁石512の個数)rとが、上記式(1)の関係を満たすように構成された回転機103では、第1ロータ51及び第2ロータ52の両方又は一方の回転時に、第1ロータ51の磁極から第2ロータ52のコア521を経由して第1ステータ53の各相のコイル532に作用する磁束(鎖交磁束)の時間的変化率dΨu/dt,dΨv/dt,dΨw/dt(但し、ΨuはU相、ΨvはV相、ΨwはW相の各コイルに作用する鎖交磁束)は、以下の式(2)、式(3)、式(4)により表される。
Figure 2013198325
Figure 2013198325
Figure 2013198325
但し、Ψf:第1ロータ51の磁極の磁束の最大値、θe2:第1ステータ53の3相コイル532のうちの1つの基準コイル(例えば、U相のコイル)に対する第2ロータ52の電気角度位置、ωe2:第2ロータ52の電気角速度、θe1:上記基準コイルに対する第1ロータ51の電気角度位置、ωe1:第1ロータ51の電気角速度。
なお、上記式(2)〜式(4)では、第1ロータ51の1つの磁極が上記基準コイルに対向する状態でのθe1の値を“0”とし、第2ロータ52の1つのコア521が上記基準コイルに対応する状態でのθe2の値を“0”としている。また、上記“電気角度”は、機械角に電機子磁極の極対数(N極及びS極の対の個数(=p/2))を乗じた角度を意味する。
この場合、第1ロータ51の磁極から、第2ロータ52のコア521を経由せずに直接的に各コイル532に作用する磁束は、コア521を経由する磁束に対して微小であるので、上記式(2)〜式(4)のdΨu/dt,dΨv/dt,dΨw/dtは、第1ステータ53に対する第1ロータ51や第2ロータ52の回転に伴って、各相のコイル532に発生する逆起電力(誘起電圧)を表すものとなる。
そこで、本実施形態では、第1ステータ53のコイル532の通電によって発生する回転磁界の磁束ベクトルの回転角度位置θmf(電気角での回転角度位置)と、その時間的変化率(微分値)である角速度ωmf(電気角速度)とが、それぞれ、以下の式(5),式(6)の関係を満たすように、第1ステータ53のコイル532の通電電流をECU160により第1PDU110を介して制御する。
Figure 2013198325
但し、θmf:回転磁界の磁束ベクトルの回転角度位置、θe2:第2ロータ52の電気角度位置、θe1:第1ロータ51の電気角度位置、c:電機子磁極の対極数、θ2:第2ロータ52の機械角度位置、θ1:第1ロータ51の機械角度位置。
Figure 2013198325
但し、ωmf:回転磁界の磁束ベクトルの角速度、ωe2:第2ロータ52の電気角速度、ωe1:第1ロータ51の電気角速度、c:電機子磁極の対極数、ω2:第2ロータ52の機械角速度、ω1:第1ロータ51の機械角速度。
上記のように、第1ステータ53に回転磁界を発生させることにより、第1ロータ51及び第2ロータ52にトルクを発生させることができる。このとき、第1ステータ53のコイル532への供給電力(入力電力)又はコイル532からの出力電力を、回転磁界の電気角での角速度ωmfで除したものを、この回転磁界の等価トルクTmf(以下、回転界磁等価トルクTmfという)と定義し、第1ロータ51に発生するトルクをT1、第2ロータ52に発生するトルクをT2としたときに、Tmf,T1,T2の間には、以下の式(7)の関係が成立する。なお、ここでは、銅損、鉄損等によるエネルギー損失は無視し得る程度に微小であるとする。
Figure 2013198325
上記式(6)により示される角速度の相互関係、及び上記式(7)により示されるトルクの相互関係は、シングルピニオン型の遊星歯車装置のサンギヤ,リングギヤ,キャリアの回転速度の相互関係、及びトルクの相互関係と同じ関係となる。すなわち、第1ステータ53及び第1ロータ51の一方がサンギヤ、他方がリングギヤに対応し、第2ロータ52がキャリアに対応する。
したがって、第1ロータ51と第1ロータ51と第2ロータ52の回転が、式(6)で示される共線関係を保って行われる。
以下、第2ステータ54について説明する。第2ステータ54は、第1ロータ51に対して作用させる回転磁界を発生する複数の電機子633を有し、第1ステータ53と同様に、複数の鋼板を積層して円筒状に形成された鉄芯(電機子鉄芯)631と、この鉄芯631の内周面部に装着された3相(U,V,W相)分のコイル(電機子巻線)632とを備えている。鉄芯631はハウジング106に固定されている。
U,V,Wの各相のコイル632は、各コイル632と鉄芯631とにより個々の電機子633を構成している。これらのU,V,Wの3相分のコイル632は、周方向に並ぶようにして鉄芯631に装着されている(図3参照)。これにより、複数(3の倍数個)の電機子633を周方向に並べた電機子列が構成されている。
この電機子列の3相分のコイル632は、3相の交流電流を通電したときに、鉄芯631の内周面部に、周方向に等間隔で並び、且つ周方向に回転する複数(偶数)の電機子磁極が発生するように配列されている。この電機子磁極の列は、周方向で、N極及びS極が交互に並ぶ配列(互いに隣り合う任意の2つの電機子磁極が異なる極性となる配列)である。第2ステータ54は、この電機子磁極列の回転によって、鉄芯631の内側に回転磁界を発生するものである。
3相分のコイル632は、第2PDU120を介してバッテリ111に接続され、第2PDU120を介してコイル632とバッテリ111との間の電力の授受(コイル632に対する電気エネルギーの入出力)が行われる。そして、ECU160により、第2PDU120を介してコイル632の通電を制御することによって、回転磁界の発生形態(回転磁界の回転速度や磁束強度)を制御することができる。
なお、上述したように、第2ステータ54は第1ロータ51に対して作用する。第1ロータ51には、複数の永久磁石512が周方向に等間隔で配列されているため、第1ロータ51には、第2ステータ54の鉄芯631の外周面部に対向して周方向に並ぶ複数の磁極からなる磁極列が構成されている。第2ステータ54の電機子列は、第2ステータ54の電機子磁極の個数が第1ロータ51の磁極の個数(永久磁石512の個数)と同数となるよう構成されている。したがって、上記式(1)に第2ステータ54の電機子磁極の個数をsとして加えると、以下の式(8)の関係が満たされる。
Figure 2013198325
pは第1ステータ53の電機子磁極の個数、qは第2ロータ52の軟磁性体のコア521の個数、rは第1ロータ51の磁極の個数(永久磁石512の個数)であり、p,r,sは偶数である。また、mは正の有理数であり、m≠1である。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1ステータ53に回転磁界を発生させると第1ロータ51及び第2ロータ52にトルクを発生させることができ、かつ、第2ステータ54に回転磁界を発生させると第1ロータ51にトルクを発生させることができる。また、第1ステータ53に発生させる回転磁界と第2ステータ54に発生させる回転磁界は、それぞれ独立にECU160によって制御される。さらに、第1ステータ53と第1ロータ51と第2ロータ52と第2ステータ54とがハウジング106内に構成されているため、回転軸が同心に配置された2つのロータをそれぞれ独立に制御可能な小型の回転機103を実現できる。
本実施形態では、回転機103を構成する第2ステータ54、第1ロータ51、第2ロータ52及び第1ステータ53が、この順に同心円状に配置された構造(径方向配置構造)である。但し、この構成に限らず、図4に示すように、第2ステータ54、第1ロータ51、第2ロータ52及び第1ステータ53が、この順に軸心方向に間隔を空けて配置された構成(軸心方向配置構造)であっても良い。
なお、径方向配置構造の場合は、回転機103の出力を各ロータの積厚によって調整することができる。すなわち、電磁部の断面形状が同じでも積厚が異なるロータであれば、回転機103のトルク及び出力は異なる。また、ロータの積厚方向の拡大は、構造強度的に容易であり、大トルクが得られる。
一方、軸心方向配置構造の場合は、軸構成がシンプルであり、入出力軸を図4に示す右方向へも左方向へも延ばすことができる。kのため、回転機103のレイアウトが容易である。また、ステータを外形側に露出できるため、ステータへの配電が容易である。また、単位体積当たりのトルク発生面積を大きく設計できるため、高いトルク密度及び出力密度が可能である。さらに、軸のオーバハングが無く、軸部材を軽量化できるため、回転機103の薄型化が可能である。当該回転機103は、車両の挟み込みモータとして設置する際に有用である。
51 第1ロータ
52 第2ロータ
53 第1ステータ
54 第2ステータ
103 回転機
106 ハウジング
110 第1PDU
111 バッテリ
120 第2PDU
160 ECU
511 基体
512 永久磁石
521 コア(軟磁性体)
531,631 鉄芯
532,632 コイル
533,633 電機子

Claims (4)

  1. 所定方向に並んだ複数の磁極で構成された磁極列を有する第1可動子と、
    前記所定方向に並んだ複数の第1電機子を有して、前記磁極列と対向して配置され、電力の供給に応じて前記複数の第1電機子に発生する第1電機子磁極により、前記所定方向に移動する移動磁界を前記磁極列との間に発生させる第1電機子列を有する第1固定子と、
    前記磁極列と前記第1電機子列との間に位置し、前記第1可動子の回転軸と同心の回転軸を有し、コア部と該コア部よりも透磁率が低い部分が前記所定方向に交互に配置された第2可動子と、
    前記所定方向に並んだ複数の第2電機子を有して、前記磁極列と対向して配置され、電力の供給に応じて前記複数の第2電機子に発生する第2電機子磁極により、前記所定方向に移動する移動磁界を前記磁極列との間に発生させる第2電機子列を有する第2固定子と、を備え、
    前記第1電機子磁極の数と前記コア部の数と前記磁極の数と前記第2電機子磁極の数との比が、1:(1+m)/2:m:m(但し、m≠1.0)に設定されたことを特徴とする電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記第2固定子、前記第1可動子、前記第2可動子及び前記第1固定子が、この順に同心円状に配置されていることを特徴とする電動機。
  3. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記第2固定子、前記第1可動子、前記第2可動子及び前記第1固定子が、この順に軸心方向に配置されていることを特徴とする電動機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動機であって、
    前記第1固定子に発生させる移動磁界及び前記第2固定子に発生させる移動磁界は、それぞれ独立に制御されることを特徴とする電動機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6052926B1 (ja) * 2015-09-29 2016-12-27 アツ子 森内 多目的多重モータ

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