JP2013197345A - 磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ - Google Patents

磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ Download PDF

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Abstract

【課題】磁気抵抗効果素子の特性向上を図る。
【解決手段】本実施形態の磁気抵抗効果素子は、磁化の向きが可変な第1の磁性膜10と、磁化の向きが不変な第2の磁性膜11と、第1及び第2の磁性膜間に設けられ、前記第1及び第2の磁性膜の少なくとも一方に接し、銅、銀及び金を含む第1のグループから選択される少なくとも1つの元素が添加された酸化マグネシウム膜を含む非磁性膜12と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気抵抗効果素子及び磁気メモリに関する。
TMR(Tunnel Magneto Resistive)素子を利用した磁気メモリを実現するために、様々な技術が提案されている。
その1つとして、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子の磁化配列状態に対応するように“1”又は“0”データを、MTJ素子に記録し、TMR効果による素子の抵抗値の違いに基づいて、データを読み出す方式がある。
磁気メモリのデータの書き込み、すなわち、MTJ素子の磁性膜の磁化を反転させる方式として、素子の微細化と低電流化の観点から、スピン偏極電流をMTJ素子に流すことによって引き起こされる磁化反転方式(以下、スピン注入磁化反転方式とよぶ)が、注目されている。
スピン注入磁化反転方式の磁気メモリ(例えば、MRAM)は、低消費電力、高速動作、及び、大容量化が可能なメモリとして、開発が推進されている。
特開2010−147213号公報 特開2010−109208号公報
磁気抵抗効果素子の特性を向上する技術を提案する。
実施形態の磁気抵抗効果素子は、磁化の向きが可変な第1の磁性膜と、磁化の向きが不変な第2の磁性膜と、第1及び第2の磁性膜間に設けられ、前記第1及び第2の磁性膜の両方に接し、銅、銀及び金からなる第1のグループから選択される少なくとも1つの元素が添加された酸化マグネシウム膜と、を含む。
第1の実施形態の磁気抵抗効果素子を説明するための図。 第1の実施形態の磁気抵抗効果素子を説明するための図。 第2の実施形態の磁気抵抗効果素子を説明するための図。 実施形態の磁気抵抗効果素子の適用例を示す図。 実施形態の磁気抵抗効果素子の適用例を示す図。
[実施形態]
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付し、重複する説明は必要に応じて行う。
(1) 第1の実施形態
図1及び図2を参照して、第1の実施形態の磁気抵抗効果素子について、説明する。
図1は、本実施形態の磁気抵抗効果素子1の構造を説明するための模式的な断面図である。図1に示されるように、本実施形態の磁気抵抗効果素子1は、素子1の2つの電極19A,19B間に、2つの磁性膜10,11を含んでいる。
2つの磁性膜10,11は、磁性膜10,11の膜面に対して垂直方向において磁気異方性を有する。2つの磁性膜10,11の磁化は、膜面に対して垂直方向を向いている。以下では、磁化が膜面に対して垂直方向を向く磁性膜(磁性体、磁性層)のことを、垂直磁化膜ともよぶ。
2つの磁性膜10,11のうち、一方の磁性膜10の磁化の向きは、可変であり、他方の磁性膜11の磁化の向きは、不変(固定状態)である。以下では、磁化の向きが可変な磁性膜10のことを、記憶層10(記録層、自由層、磁化可変層ともよばれる)とよび、磁化の向きが不変な(固定状態)の磁性膜11のことを、参照層11(磁化不変層ともよばれる)とよぶ。
記憶層10及び参照層11の磁化は、記憶層10及び参照層11内の複数のスピン(磁性粒の磁化)の集合によって、形成されている。
記憶層10は、磁化の向きが反転可能である。参照層11は、記憶層10よりも大きい磁化反転しきい値を有し、参照層11の磁化の向きは実質的に固定状態である。
2つの磁性膜(記憶層及び参照層)10,11間に、非磁性膜12が設けられている。2つの磁性膜10,11と2つの磁性膜10,11間の非磁性膜12とによって、磁気トンネル接合が形成される。以下では、非磁性膜12のことを、トンネルバリア層12とよぶ。
記憶層10、非磁性膜11、及び、参照層11は、基板(図示せず)上に積層されている。磁気トンネル接合を形成している積層構造は、積層方向において、2つ電極19A,19B間に挟まれている。
磁気抵抗効果素子1が設けられる基板側の電極(以下では、下部電極とよぶ)19Aと記憶層10との間に、下地層(以下では、中間層ともよぶ)16が設けられている。下地層15は、記憶層10に対して、記憶層10における非磁性膜12が設けられた側と反対側に設けられている。下地層15は、記憶層10に接する。記憶層10と下地層16との間で生じるスピンポンピングを低減し記憶層10のダンピング定数を低下する。下地層16によって、記憶層10のダンピング定数が低減し、書込み電流低減に寄与する。
磁気抵抗効果素子1が設けられる基板側とは反対側において、参照層11上に、電極(以下では、上部電極とよぶ)19Bが設けられている。参照層11は、非磁性膜12と上部電極19Bとの間に設けられている。
本実施形態のMTJ素子1は、例えば、スピン注入磁化反転方式(Spin Torque Transfer、以下では、STTと表記する)によって、記憶層10と参照層11との相対的な磁化の向きが反転される。
STTにおいて、MTJ素子1の記憶層10の磁化の向きは、MTJ素子1に流された電流IWRに起因するスピントルクによって、変化される。すなわち、記憶層10の磁化の向きは、MTJ素子1に供給された電流IWRが含むスピン偏極した電子が、記憶層10の磁化(スピン)に作用することによって、変化する。
ここで、「参照層の磁化の向きが固定状態である」又は「参照層の磁化の向きが不変である」とは、記憶層10の磁化の向きを反転させるための磁化反転しきい値以上の電流が、参照層11に流れた場合に、参照層11の磁化の向きが変化しないことを意味する。
したがって、MTJ素子1において、磁化反転しきい値の大きな磁性膜が参照層11として用いられ、参照層11よりも磁化反転しきい値の小さい磁性膜が記憶層10として用いられる。これによって、磁化の向きが可変な記憶層10と磁化の向きが固定された参照層11とを含むMTJ素子1が、形成される。
書き込み電流IWRは、記憶層10の磁化反転しきい値より大きい電流値を有し、且つ、参照層11の磁化反転しきい値より小さい電流値を有している。
記憶層10の磁化の向きが参照層11の磁化の向きと平行(P:Parallel)状態にされる場合、つまり、記憶層10の磁化の向きが参照層11の磁化の向きと同じにされる場合、記憶層10から参照層11に向かって流れる電流IWRが、MTJ素子1に供給される。
この場合において、電子は、非磁性膜12を経由して、参照層11から記憶層10に向かって移動する。参照層11及び非磁性膜12を通過して記憶層10に移動した電子のうち、マジョリティーな電子(スピン偏極した電子)は、参照層11の磁化(スピン)の向きと同じ向きを有している。このスピン偏極した電子のスピン角運動量(スピントルク)が、記憶層10の磁化(スピン)に印加され、記憶層10の磁化は、参照層11の磁化の向きと同じ向きに反転する。MTJ素子1の磁化配列が平行配列(平行状態)であるとき、MTJ素子1の抵抗値は最も小さくなる。
記憶層10の磁化の向きが参照層11の磁化の向きと反平行(AP:Antiparallel)状態にされる場合、つまり、記憶層10の磁化の向きが参照層11の磁化の向きに対して反対にされる場合、参照層11から記憶層10に向かって流れる電流IWRが、MTJ素子1に供給される。
この場合、電子は、記憶層10から参照層11に向かって移動する。参照層11の磁化の向きと反平行のスピンをもつ電子は、参照層11によって反射される。反射された電子は、スピン偏極した電子として、記憶層10に注入される。このスピン偏極した電子(反射された電子)のスピントルクが、記憶層10の磁化に印加され、記憶層10の磁化は、参照層11の磁化の向きと反対の向きに反転する。MTJ素子1の磁化配列が、反平行配列(反平行状態)であるとき、MTJ素子1の抵抗値は最も大きくなる。
MTJ素子1が、磁気メモリのメモリ素子に用いられた場合、例えば、抵抗値が小さい状態(磁化配列が平行状態)のMTJ素子1は、“0”データ保持状態に対応づけられ、抵抗値が高い状態(磁化配列が反平行状態)のMTJ素子1は、“1”データ保持状態に対応付けられる。
MTJ素子1が、磁気メモリのメモリ素子に用いられた場合、STTによって、メモリ素子としてのMTJ素子1にデータが書き込まれる。
本実施形態のMTJ素子1の抵抗状態を判別する場合において、MTJ素子1内に電流を流すことによって、MTJ素子1が“0”データ保持状態であるか、“1”データ保持状態であるかが判定される。MTJ素子1を流れる抵抗状態を判別するための電流(以下では、読み出し電流又は抵抗判定電流とよぶ)に基づく信号(読み出し出力、読み出し信号)の大きさは、MTJ素子1の抵抗値に応じて、変動する。読み出し電流の電流値は、読み出し電流によって記憶層10の磁化が反転しないように、書き込み電流IWRの電流値(磁化反転しきい値)より小さい値に設定される。
このように、MTJ素子1が、磁気メモリのメモリ素子に用いられた場合、MTJ素子1に電流を流すことによって、メモリ素子としてのMTJ素子に記憶されたデータが、読み出される。
図1に示されるMTJ素子1は、例えば、トップピン型のMTJ素子1であり、非磁性膜11が、下部電極19A上方の記憶層10上に積層され、参照層11が非磁性膜12上に積層されている。
MTJ素子1が含む磁性膜(記憶層及び参照層)10,11の垂直磁気異方性は、例えば、磁性体(磁性膜)の結晶磁気異方性を利用して形成される。
結晶磁気異方性を利用した垂直磁化型のMTJ素子1は、結晶のc軸が膜面に対して垂直方向に対応するため、各結晶粒が膜の面内方向において回転したとしても、結晶のc軸は膜面に対して垂直方向を保ったままで分散しない。それゆえ、結集磁気方性を利用した垂直磁化膜は、結晶軸の分散を抑制できる。
例えば、大きな結晶磁気異方性エネルギー密度を有する材料として、Co−Cr合金が挙げられる。Co−Cr合金材料の結晶構造は、六方晶構造であり、c軸を磁化容易軸とした一軸の結晶磁気異方性を有する。そのため、Co−Cr合金を用いた磁性膜の結晶方位において、結晶のc軸が膜面の垂直方向と平行になるように、Co−Cr合金の結晶成長の方向が制御される。これによって、結晶磁気異方性を利用した磁性膜における結晶軸の分散が、抑制される。結晶軸の分散が抑制されることによって、反転しきい値電流の増大が抑制される。
これと同様に、正方晶構造の磁性膜をMTJ素子1に用いた場合においても、c軸を膜面に対して垂直方向に制御することによって、垂直磁化型のMTJ構成を実現することが可能になる。正方晶構造の磁性材料は、例えば、L1型の結晶構造を有する材料が用いられる。例えば、Fe−Pt規則合金、Fe−Pd規則合金、Co−Pt規則合金、Fe−Co−Pt規則合金、Fe−Ni−Pt規則合金、Fe−Ni−Pd規則合金等が挙げられる。L1型の結晶構造の材料を、垂直磁化膜として用いる場合、その結晶配向性が(001)面に優先配向させることが好ましい。
MTJ素子1の磁性膜10,12の垂直磁気異方性は、積層膜の界面の歪みや界面の電子状態に起因する磁性膜の界面磁気異方性を利用して、発現されてもよい。結晶磁気異方性が垂直磁化膜の形成に利用された場合と同様に、磁性膜10,12の垂直磁気異方性が界面磁気異方性によって形成された場合においても、結晶軸の分散を抑制できる。
界面磁気異方性を利用した垂直磁化膜には、例えば、人工格子がある。人工格子の一例として、磁性体のCoと非磁性体のPt(又はPd)とが交互に積層された構造が、挙げられる。人工格子内の各磁性体(各層)は、磁気異方性エネルギー密度の向上のため、0.3〜1.0nm程度の膜厚であることが好ましい。但し、人工格子内の各層の膜厚が薄くなると、スピンポンピング効果がより顕著になり、人工格子のダンピング定数が大きくなる。それゆえ、人工格子が記憶層10に用いられる場合、人工格子の各層の膜厚を考慮することが好ましい。或いは、非磁性膜12にMgO(MgOを主成分とする膜)を用い、記憶層(磁性膜)にFeB或いはCoFeBを用いることで、MgOとFeBとの間、又は、MgOとCoFeBとの間で、界面磁気異方性が生じ、垂直磁気異方性を得ることが可能である。垂直磁気異方性は、非磁性膜12と記憶層10との間で発現するため、異方性分散を抑制でき、反転しきい値電流の増大が抑制される。
STTを用いたメモリ素子としてのMTJ素子に対するデータ書き込みを考慮した場合、記憶層10は、ダンピング定数が小さい材料を用いて形成されることが好ましい。
トンネルバリア層(非磁性膜)12は、酸化マグネシウム(MgO)を主成分とする膜から形成される。MgOは、塩化ナトリウム(NaCl)構造の結晶構造を有する。MgOのようにNaCl構造を有する材料が、トンネルバリア層11として用いられる場合、トンネルバリア層11としてのMgOを主成分とする膜は結晶配向している、例えば、fcc(001)面(又は方位)及びそれに等価な面(又は方位)に優先配向している、ことが好ましい。
記憶層10とトンネルバリア層12との界面近傍、及び、参照層11とトンネルバリア層12との界面近傍に、界面層111,112が設けられてもよい。界面層111,112は、トンネルバリア層12に接触する磁性膜である。なお、記憶層10及び参照層11とは別途に設けられた磁性膜だけでなく、トンネルバリア層12に接触する記憶層10又は参照層11の部分(領域)を界面層とよぶ場合もある。界面層111,112は、トンネルバリア層12と磁性膜10,11との格子不整合を緩和し、トンネルバリア層12及び磁性膜10,11の結晶性を改善させる。この結果として、MTJ素子の特性(例えば、MR比)が向上する。例えば、界面層は、Co(コバルト)、Fe(鉄)及びB(ボロン)を含むグループのうち少なくとも2つの元素を含む磁性膜を用いて、形成される。ただし、界面層の材料は、Co、Fe又はBを含む磁性膜に限定されない。
また、MTJ素子1は、参照層11の磁化の向きと反対の向きの磁化を有するシフト調整層(図示せず)を含んでもよい。シフト調整層(バイアス層又はシフト磁界調整層ともよばれる)は、参照層11に起因する漏れ磁場を実質的にゼロにし、参照層11からの漏れ磁場に起因して記憶層10内にシフト磁界が生じるのを抑制する。例えば、シフト調整層は、参照層11におけるトンネルバリア層12が設けられた側(面)に対して反対側(対向する面)に設けられている。
下地層15は、記憶層10に接するように、MTJ素子1内に設けられている。例えば、下地層15は、記憶層10におけるトンネルバリア層12が設けられた側と反対側に設けられている。下地層15は、記憶層10と下部電極19Aとの間に設けられている。MTJ素子1がトップピン型の構造を有する場合、記憶層10は、下地層15上に積層される。記憶層10は、下地層15とトンネルバリア層12との間に設けられている。記憶層10の磁化特性の向上のため、記憶層10の材料に応じて、原子稠密面を有する材料が、下地層15に用いられてもよい。或いは、記憶層10のダンピング定数を低減させるために、記憶層10と下地層16の間で生じるスピンポンピング効果の小さい材料が、用いられてもよい。例えば、白金(Pt)、Pd(パラジウム)、イリジウム(Ir)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)などが原子稠密面を有する材料として、下地層15に用いられる。或いは、窒化物、ホウ化物などが、スピンポンピング効果が小さい材料として、下地層15に用いられる。
MTJ素子1の上部電極19Bは、MTJ素子1を所定の形状に加工するためのハードマスクとして用いられてもよい。下部電極19Aは、下地層としての機能を有していてもよい。MTJ素子1の下部電極19Aは、基板(図示せず)上に設けられている。下部電極19A及び上部電極19Bは、例えば、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、或いは、これらの積層膜が用いられる。下部電極19Aには、Irやルテニウム(Ru)が用いられてもよい。
下部電極19A及び上部電極19Bは、抵抗値が低く、不純物の耐拡散耐性に優れた材料であることが好ましい。
例えば、Ta/Cu/Taの積層膜のような、積層構造の電極が、下部及び上部電極19A、19Bに用いられてもよい。以下では、積層膜を、“A/B”と表記した場合、“A”が“B”上に積層されていることを示す。
例えば、下地層15にTaが用いられた場合、記憶層10に、CoFeB/Ta/Coが用いられる。Co膜が下地層15としてのTa膜に接し、記憶層10のCoFeB膜がトンネルバリア層12に接する。CoFeB膜とCo膜との間のTa膜は、CoFeB膜とCo膜との間の不純物の拡散を防止する。これによって、垂直磁気異方性を有する記憶層10が、形成される。例えば、記憶層10のCoFeBは、記憶層10の一部であるとともに、界面層111としての機能もする。
例えば、垂直磁気異方性を有する参照層11を形成するために、例えば、TbCoFeなどのフェリ磁性膜(フェリ磁性体)が、参照層11に用いられてもよい。参照層11としてのTbCoFe膜とトンネルバリア層12との間に、界面層としてのCoFeB膜112が、設けられることによって、MTJ素子のMR比を向上できる。
尚、記憶層10側の界面層111としてのCoFeB膜と参照層11側の界面層112としてのCoFeB膜とに関して、Co、Fe及びBの組成比は、2つの界面層111,112において互いに異なっていてもよい。
尚、本実施形態のMTJ素子1は、PVD法などによって、基板上に順次堆積された各層19A,15,10,12,11,19Bが、イオンミリングやRIEなどを用いて加工されることによって、形成される。以下では、Cuが添加されたMgOのことを、MgCuOと表記する。
本実施形態において、Cuが添加されたMgO膜が、MTJ素子1のトンネルバリア層12として、記憶層10と参照層11との間に設けられている。
例えば、MgO膜内に添加されたCu(例えば、Cu2+)は、MgOの結晶格子におけるMg(Mg2+)と格子置換している。但し、MgO膜に添加されたCuイオンのうち、一部が1価のCuイオン(Cu)として膜内に存在し、Cuが、MgO内で格子置換している場合もある。
MgCuO膜12は、記憶層10及び参照層11に接触する。記憶層10及び参照層11が界面層111,112を含む場合、MgCuO膜12は、界面層(例えば、CoFeB)111,112に接触している。
MgO膜内に添加されたCuは、MgO膜の表面(トンネルバリア層12と磁性層10,11との界面近傍)に偏析していないことが好ましい。すなわち、MgCuO膜12と磁性膜との界面に、Cuの層が形成されないことが好ましい。
図2は、磁気トンネル接合膜(MTJ膜)のMR比を示す図(グラフ)である。図2のグラフの横軸は、MTJ膜の抵抗値(単位:Ω・μm)に対応し、図2のグラフの縦軸は、MTJ膜のMR比(単位:%)に対応している。
ここで、MR比の測定に用いられたMTJ膜は、MgCuO膜からなるトンネルバリア層が2つのCoFeB膜で挟まれた構造(CoFeB/MgCuO/CoFeB)を有している。
また、図2において、MgCuO膜を用いたMTJ膜との比較のため、Cuが添加されていないMgO膜がCoFeB膜間に設けられた構造(CoFeB/MgO/CoFeB)のMR比と抵抗との関係が、示されている。
図2において、MTJ膜のMgCuO膜の組成比に関して、MgとOとが1:1の組成比で形成されたMgOに対して、Cuが1atomic%程度添加されている。
図2に示されるように、単位面積あたりに規格化されたMTJ膜の抵抗(RA:Resistance-Area Product)のそれぞれに関して、本実施形態のCoFeB/MgCuO/CoFeB構造のMTJ膜は、CoFeB/MgO/CoFeB構造のMTJ膜よりも、MR比が大きい。トンネルバリア層としてのMgOにCuを添加させることによって、Cuが添加されないMgOに比較して、MTJ素子のMR比は、約20%程度向上する。
このように、トンネルバリア層としてのMgOに、Cuを添加させることで、MTJ素子のMR比を向上できる。
MgOにCuが添加された場合、CuとMgO中のO(酸素)とから形成される銅酸化物が、半導体的に作用する。銅酸化物(例えば、CuO)のバンドギャップは、1.2eV程度と、MgOのバンドギャップ(7.8eV)に比較して小さい。それゆえ、MgCuOのバンドギャップは、MgOに対するCuの添加量に応じて、MgOのバンドギャップに比較して、小さくなる。
半導体的に作用する銅酸化物に起因して、トンネルバリア層の抵抗値(電気抵抗)が下がる。それゆえ、MgCuO膜とMgO膜とを同じ抵抗値で比較した場合において、MgCuO膜の膜厚は、MgO膜の膜厚より厚くなる。
例えば、MTJ膜の抵抗値RAが10Ω・μm程度に設定される場合において、トンネルバリア層としてのMgOの膜厚は、1.1nm程度となるのに対して、Cuを1atomic%添加させたMgCuOのトンネルバリア層としてのMgCuOの膜厚は、1.2nm程度となる。
MgOを主成分とするトンネルバリア層12の膜厚が厚くなると、MgOのfcc(001)面(又はそれと等価な面)となる結晶核を安定させる核形成エネルギーΔGの絶対値が、上昇する。そのため、Cuの添加に起因して、MgOを主成分とする膜を厚くすることができることによって、結晶配向性の良いMgOのfcc(001)面の生成が可能になる。その結果として、図2に示されるように、トンネルバリア層の結晶性の向上に起因して、高いMR比を有するMTJ膜が、形成される。なお、MTJ膜を、図1のMTJ素子1として用いても同等のMR比を得ることが可能である。
Cuのスピン拡散長は、100nm以上であり、磁性金属(例えば、Co及びFe)のスピン拡散長に比較して、非常に長い。MgOに対してCuを添加することによって、電子のスピン情報が、MgCuOを用いたトンネルバリア層12中で保持される。
このように、Cuが不純物としてMgOに添加されたとしても、MgOを主成分として含むトンネルバリア層12の劣化は抑制され、トンネルバリア層12内の不純物に起因したMTJ素子のMR比の低下も生じない。
但し、MgOに対するCuの添加量を増加させていくと、膜中の結晶におけるCuの依存性が増大し、MgOの(001)面の結晶構造が崩れる。
MgOに対するCuの添加量がある濃度を超えると、MgCuOからなるトンネルバリア層が劣化し、MTJ素子のMR比が低下する。それゆえ、MgOに添加されるCuの濃度は、10atomic%以下であることが好ましい。尚、MgOに添加されるCuの濃度は、1atomic%以上であることが好ましい。
Cuの代わりに、Cuと同じ11族に属する銀(Ag)又は金(Au)が、MgOに添加されてもよい。Ag又はAuがMgOに添加された場合においても、CuがMgOに添加された場合と同様の効果が得られる。但し、Ag又はAuが、MgO膜中に添加された場合においても、Cuが添加された場合と同様に、Ag又はAuが過剰に添加されると、MgOの結晶構造が崩れる。それゆえ、MgOに対するAg又はAuの添加量は、10atomic%以下であることが好ましい。尚、トンネルバリア層12としてのMgOに対して、Cu、Ag及びAuを含むグループ(11族元素)から選択される2以上の元素が添加されてもよい。
MTJ素子の磁性膜間のトンネルバリア層に、MgOが用いられた場合、MgOに形成されるΔ1バンドの有無が、MTJ素子のMR比の大きさに作用する。
MgOが(001)面(及びそれに等価な面)に結晶配向されると、MgOを挟む2つの磁性膜の磁化の向きが平行な状態において、Δ1バンドがMgO内に形成され、MTJ素子(磁気トンネル接合)の抵抗値が減少する。一方、MgOを挟む2つの磁性膜の磁化の向きが反平行な状態において、Δ1バンドがフェルミレベルにおいて消失し、MTJ素子(磁気トンネル接合)の抵抗値が増大する。このように、MgOを用いたトンネルバリア層の結晶性が、MTJ素子のMR比(抵抗比)の大きさに依存する。
それゆえ、高品質な(結晶性の良い)MgO膜を形成することが、高いMR比を有するMTJ素子を形成するために、望ましい。
また、MTJ素子をメモリ素子に用いた磁気メモリ(例えば、MRAM)の開発は、シリコンデバイスが牽引してきた素子の微細化による低消費電力化と低コスト化のトレンドを伴わせることが好ましい。そのため、素子の微細化とメモリの低消費電力化の観点から、MgOからなるトンネルバリア層の抵抗値を、小さくすることが望ましい。
例えば、MRAMを1Gbitレベルの汎用メモリとして用いることを目指すと、MgOからなるトンネルバリア層の抵抗値RAは、10Ω・μm程度となる。この場合において、トンネルバリア層としてのMgOの膜厚は、1nm程度となる。
但し、MgO膜の膜厚が1nm程度になると、核形成エネルギーの絶対値が小さくなり、MgOの結晶核が形成されにくくなりため、MgOのfcc(001)面(又はそれに等価な面)の結晶化が阻害される。その結果として、高品質なMgO膜の形成が困難になり、素子の微細化(MgOの薄膜化)に伴って、MTJ素子のMR比の低下が、顕在化し始める。
MTJ素子のMR比が低下すると、MTJ素子の高抵抗状態と低抵抗状態との判別が困難になり、メモリ素子としてのMTJ素子のデータの読み出しが困難になる。さらに、MRAMの記憶容量が増大された場合、MTJ素子間のばらつきが大きくなる可能性がある。MTJ素子のばらつきに起因して、MTJ素子の抵抗状態に対応するデータの判別が、さらに困難になる。また、MTJ素子のMR比の低下に伴って、MTJ素子の書き込み電流が増大し、消費電力が増大する。
本実施形態のように、トンネルバリア層12としてのMgOにCuを添加することによって、MgOを主成分とするトンネルバリア層12の抵抗を小さくでき、MgOを主成分とするトンネルバリア層12の膜厚を、厚くできる。それゆえ、低抵抗且つ良質なMgOを主成分とするトンネルバリア層12を形成でき、MTJ素子のMR比を向上できる。
この結果として、MTJ素子における高抵抗状態と低抵抗状態とで大きい抵抗差が生じ、メモリ素子としてのMTJ素子のデータの判別が、比較的容易になる。
以上のように、第1の実施形態の磁気抵抗効果素子は、素子の特性を向上できる。
(2) 第2の実施形態
図3を参照して、第2の実施形態の磁気抵抗効果素子について、説明する。本実施形態の磁気抵抗効果素子において、第1の実施形態の磁気抵抗効果素子と実質的に同じ構成を有する構成に関しては同じ符号を付し、その構成の説明は、必要に応じて行う。
第2の実施形態の磁気抵抗効果素子は、トンネルバリア層に用いられる材料が第1の実施形態と異なるのみで、図1に示される構造と実質的に同じである。それゆえ、本実施形態の構造については、図1を参照して説明する。
第1の実施形態において、Cuが添加されたMgO膜をトンネルバリア層12に用いたMTJ素子が示されている。
Cuの代わりに、MgOにn型又はp型の導電性が付与される元素(ドナー又はアクセプタとなるドーパント)が、MgOを含むトンネルバリア層12に添加されてもよい。
MgO膜内において、2価の陽イオンとなるMgが、添加された3価又は1価の陽イオンと格子置換されることによって、MgO膜がn型又はp型の導電性を有する。MgOのバンドギャップ中に、添加された元素(イオン)に起因するドナー準位又はアクセプタ準位が形成される結果として、MgOは、n型化又はp型化する。MgOのn型化又はp型化によって、MgO膜の抵抗値は低下する。尚、添加された不純物に起因して、MgOのバンドギャップ中に、深い準位の欠陥が形成される場合もある。
例えば、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)を含むグループのうち少なくとも1つの元素が、Cuの代わりに、MgOに導電性を付加するドーパントとして、MgOを主成分とするトンネルバリア層12内に添加されてもよい。B、Al、Ga及びInは、3価の陽イオンを形成する。
図3は、MgOに添加された不純物からなる酸化物のバンドギャップの大きさを示している。
図3に示されるように、B酸化物(例えば、B)のバンドギャップは6.2eV程度であり、Ga酸化物(例えば、Ga)のバンドギャップは4.8eV、及び、In酸化物(例えば、(例えば、In)のバンドギャップは、3.8eVである。これらの酸化物は、MgOのバンドギャップよりも小さい。但し、Al酸化物(例えば、Al)のバンドギャップは、8.8eVと、MgOのバンドギャップより大きい。
MgOよりもバンドギャップの小さい酸化物を形成する元素が、MgOに添加されることによって、その元素が添加されたMgOのバンドギャップは、不純物が添加されないMgOのバンドギャップより小さくなる。
Cuと同様に、MgOに対して、In又はGaなどの不純物の添加量が過剰になると、MgOの結晶構造が崩れる。そのため、MgOに対してドナー又はアクセプタとなる不純物が添加される場合においても、トンネルバリア層12としてのMgO膜に対するそれらの不純物濃度は、10atomic%以下に設定されることが好ましい。
また、一般に、n型半導体は、スピン緩和時間が短い。それゆえ、MgOに対してドナーとなる不純物(ドナー不純物)が大量に添加された場合、電流のスピンがトンネルバリア層内で、緩和してしまう。それゆえ、MgOを低抵抗させるためのドーパントとしては、スピン緩和がn型ドーパントに比べ小さい、p型ドーパントを用いることが望ましい。ただし、p型のドーパントを、トンネルバリア層12のMgOに添加して、トンネルバリア層12の抵抗を低下させる場合において、スピン緩和を抑制するためにトンネルバリア層12のMgOに添加されるp型ドーパント(アクセプタ不純物)の添加量は、3atomic%以下、より好ましくは、1atomic%以下であることが好ましい。
尚、トンネルバリア層12としてのMgCuO膜内に、B、Al、Ga及びInが添加されていてもよい。この場合、MgCuO膜におけるB、Al、Ga及びInの濃度は、MgCuO膜におけるCuの濃度より低いことが好ましい。
以上のように、MgOに対するドナー不純物/アクセプタ不純物の添加によるMgOの半導体化(n型化/p型化)によって、MgOを含むトンネルバリア層12が、低抵抗化され、MgOを主成分とするトンネルバリア層12の膜厚を厚くされる。これによって、本実施形態の磁気抵抗効果素子において、第1の実施形態と同様に、良質なMgOを主成分とするトンネルバリア層を形成できる。それゆえ、第2の実施形態のMTJ素子は、MR比を向上できる。
以上のように、第2の実施形態の磁気抵抗効果素子は、素子特性を向上できる。
(3) 適用例
図4及び図5を参照して、実施形態の磁気抵抗効果素子の適用例について、説明する。尚、上述の実施形態で述べた構成と実質的に同じ構成に関しては、同じ符号を付し、その構成の説明は、必要に応じて行う。
上述の実施形態の磁気抵抗効果素子は、磁気メモリ、例えば、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)のメモリ素子として、用いられる。本適用例において、STT型MRAM(Spin-torque transfer MRAM)が例示される。
図4は、本適用例のMRAMのメモリセルアレイ及びその近傍の回路構成を示す図である。
図4に示されるように、メモリセルアレイ9は、複数のメモリセルMCを含む。
複数のメモリセルMCは、メモリセルアレイ9内にアレイ状に配置される。メモリセルアレイ9内には、複数のビット線BL,bBL及び複数のワード線WLが設けられている。ビット線BL,bBLはカラム方向に延在し、ワード線WLはロウ方向に延在する。2本のビット線BL,bBLは、1組のビット線対を形成している。
メモリセルMCは、ビット線BL,bBL及びワード線WLに接続されている。
カラム方向に配列されている複数のメモリセルMCは、共通のビット線対BL,bBLに接続されている。ロウ方向に配列されている複数のメモリセルMCは、共通のワード線WLに接続されている。
メモリセルMCは、例えば、メモリ素子としての1つの磁気抵抗効果素子(MTJ素子)1と、1つの選択スイッチ2とを含む。メモリセルMC内のMTJ素子1には、第1又は第2の実施形態で述べられた磁気抵抗効果素子(MTJ素子)1が用いられている。
選択スイッチ2は、例えば、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor)である。以下では、選択スイッチ2としての電界効果トランジスタのことを、選択トランジスタ2とよぶ。
MTJ素子1の一端は、ビット線BLに接続され、MTJ素子1の他端は、選択トランジスタ2の電流経路の一端(ソース/ドレイン)に接続されている。選択トランジスタ2の電流経路の他端(ドレイン/ソース)は、ビット線bBLに接続されている。選択トランジスタ2の制御端子(ゲート)は、ワード線WLに接続されている。
ワード線WLの一端は、ロウ制御回路4に接続される。ロウ制御回路4は、外部からのアドレス信号に基づいて、ワード線の活性化/非活性化を制御する。
ビット線BL,bBLの一端及び他端には、カラム制御回路3A,3Bが接続される。カラム制御回路3A,3Bは、外部からのアドレス信号に基づいて、ビット線BL,bBLの活性化/非活性化を制御する。
書き込み回路5A,5Bは、カラム制御回路3A,3Bを介して、ビット線BL,bBLの一端及び他端に接続される。書き込み回路5A,5Bは、書き込み電流を生成するための電流源や電圧源などのソース回路、書き込み電流を吸収するためのシンク回路を、それぞれ有する。
STT型MRAMにおいて、書き込み回路5A,5Bは、データの書き込み時、外部から選択されたメモリセル(以下、選択セル)に対して、書き込み電流を供給する。
書き込み回路5A,5Bは、MTJ素子1に対するデータの書き込み時、選択セルに書き込まれるデータに応じて、書き込み電流をメモリセルMC内のMTJ素子1に双方向に流す。即ち、MTJ素子1に書き込むデータに応じて、ビット線BLからビット線bBLに向かう書き込み電流、或いは、ビット線bBLからビット線BLに向かう書き込み電流が、書き込み回路5A,5Bから出力される。
読み出し回路6Aは、カラム制御回路3A,3Bを介して、ビット線BL,bBLの一端及び他端に接続される。読み出し回路6Aは、読み出し電流を発生する電圧源又は電流源や、読み出し信号の検知及び増幅を行うセンスアンプ、データを一時的に保持するラッチ回路などを含んでいる。読み出し回路6Aは、MTJ素子1に対するデータの読み出し時、選択セルに対して、読み出し電流を供給する。読み出し電流の電流値は、読み出し電流によって記録層の磁化が反転しないように、書き込み電流の電流値(磁化反転しきい値)より小さい。
読み出し電流が供給されたMTJ素子1の抵抗値の大きさに応じて、読み出しノードにおける電流値又は電位が異なる。この抵抗値の大きさに応じた変動量(読み出し信号、読み出し出力)に基づいて、MTJ素子1が記憶するデータが判別される。
尚、図4に示される例において、読み出し回路6Aは、カラム方向の一端側に設けられているが、2つの読み出し回路が、一端及び他端にそれぞれ設けられてもよい。
例えば、メモリセルアレイ9と同じチップ内に、ロウ/カラム制御回路、書き込み回路及び読み出し回路以外の回路(以下、周辺回路とよぶ)が、設けられている。例えば、バッファ回路、ステートマシン(制御回路)、又は、ECC(Error Checking and Correcting)回路などが、周辺回路としてチップ内に設けられてもよい。
図5は、本適用例のMRAMのメモリセルアレイ9内に設けられるメモリセルMCの構造の一例を示す断面図である。
メモリセルMCは、半導体基板70のアクティブ領域AA内に形成される。アクティブ領域AAは、半導体基板70の素子分離領域に埋め込まれた絶縁膜71によって、区画されている。
MTJ素子1の上端は、上部電極19Bを介してビット線76(BL)に接続される。また、MTJ素子1の下端は、下部電極19A、コンタクトプラグ72Bを介して、選択トランジスタ2のソース/ドレイン拡散層64に接続される。選択トランジスタ2のソース/ドレイン拡散層63は、コンタクトプラグ72Aを介してビット線75(bBL)に接続される。
ソース/ドレイン拡散層64及びソース/ドレイン拡散層63間のアクティブ領域AA表面上には、ゲート絶縁膜61を介して、ゲート電極62が形成される。ゲート電極62は、ロウ方向に延在し、ワード線WLとして用いられる。
尚、MTJ素子1は、プラグ72B直上に設けられているが、中間配線層を用いて、コンタクトプラグ直上からずれた位置(例えば、選択トランジスタのゲート電極上方)に配置されてもよい。
図5において、1つのアクティブ領域AA内に1つのメモリセルが設けられた例が示されている。しかし、2つのメモリセルが1つのビット線bBL及びソース/ドレイン拡散層63を共有するように、2つのメモリセルがカラム方向に隣接して1つのアクティブ領域AA内に設けられてもよい。これによって、メモリセルMCのセルサイズが縮小される。
図5において、選択トランジスタ2は、プレーナ構造の電界効果トランジスタが示されているが、電界効果トランジスタの構造は、これに限定されない。例えば、RCAT(Recess Channel Array Transistor)やFinFETなどのように、3次元構造の電界効果トランジスタが、選択トランジスタとして用いられてもよい。RCATは、ゲート電極が、半導体領域内の溝(リセス)内にゲート絶縁膜を介して埋め込まれた構造を有する。FinFETは、ゲート電極が、短冊状の半導体領域(フィン)にゲート絶縁膜を介して立体交差した構造を有する。
第1の実施形態のMTJ素子1が、MRAMのメモリ素子として用いられる。メモリセルMC内のMTJ素子1は、MgCuO膜がトンネルバリア層12に用いられている。これによって、MgOを主成分とするトンネルバリア層12の結晶性が改善される。
尚、トンネルバリア層は、MgCuO膜内に、Ag、Au、B、Al、Ga及びInのうち少なくとも1つが、さらに添加されていてもよい。また、トンネルバリア層12は、Cuの代わりに、Ag、Au、B、Al、Ga及びInのうち少なくとも1つが添加されたMgO膜でもよい。
MgCuO膜がトンネルバリア層12に用いられことによって、MTJ素子1のMR比を大きくできる。また、ドナー/アクセプタドーパントの添加によってn型/p型のMgO膜が、トンネルバリア層12に用いられることによって、MTJ素子1のMR比を大きくできる。
それゆえ、第1又は第2の実施形態のMTJ素子を用いてMRAMが形成されることによって、MRAMのデータ読み出し特性が向上される。
したがって、実施形態の磁気抵抗効果素子を含む磁気メモリは、動作特性を向上できる。
[その他]
上述の実施形態の磁気抵抗効果素子において、垂直磁化膜を例示した。但し、トンネルバリア層としてのMgOにCuが添加されていれば、MgCuOを挟む記憶層及び参照層としての磁性膜において、磁性膜の磁化の向きが膜面に対して平行方向を向いている平行磁化膜(面内磁化膜)が用いられた場合においても、上述の効果が得られる。MgOを主成分とするトンネルバリア層に、Cuに加えて、又は、Cuとは別途に(Cuの添加無しに)、Ag、Au、B、Ga、又はInが添加された場合においても、平行磁化膜が記憶層及び参照層に用いられてもよい。
第1及び第2の実施形態の磁気抵抗効果素子は、MRAM以外の磁気メモリに適用されてもよい。第1又は第2の磁気抵抗効果素子を用いた磁気メモリは、例えば、DRAM、SRAMなどの代替メモリとして、用いられる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:磁気抵抗効果素子、10:記憶層、11:非磁性膜、12:参照層、MC:メモリセル。

Claims (10)

  1. 磁化の向きが可変な第1の磁性膜と、
    磁化の向きが不変な第2の磁性膜と、
    第1及び第2の磁性膜間に設けられ、前記第1及び第2の磁性膜の両方に接し、銅、銀及び金からなる第1のグループから選択される少なくとも1つの元素が添加された酸化マグネシウム膜と、
    を具備することを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記酸化マグネシウム膜内における前記第1のグループから選択される1つの元素の濃度は、10atomic%以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記酸化マグネシウム膜は、ボロン、アルミニウム、ガリウム、及び、インジウムからなる第2のグループから選択される少なくとも1つの元素が、さらに添加されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 磁化の向きが可変な第1の磁性膜と、
    磁化の向きが不変な第2の磁性膜と、
    第1及び第2の磁性膜間に設けられ、前記第1及び第2の磁性膜の少なくとも一方に接し、第1の導電型の酸化マグネシウムを含む非磁性膜と、
    を具備することを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  5. 前記第1の導電型の前記酸化マグネシウムは、p型の酸化マグネシウムである、ことを特徴とする請求項4に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 前記酸化マグネシウムは、ボロン、アルミニウム、ガリウム、及び、インジウムからなる第2のグループから選択される少なくとも1つの元素が添加されている、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 前記酸化マグネシウム内における前記第2のグループから選択される1つの元素の濃度は、10atomic%以下である、ことを特徴とする請求項6に記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 前記酸化マグネシウムは、fcc(001)面及びそれに等価な面に優先配向している、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  9. 前記第1及び第2の磁性膜は、膜面に対して垂直方向を向く磁化を有している、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子を含むメモリセルを具備する磁気メモリ。
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