JP2013197254A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013197254A
JP2013197254A JP2012061793A JP2012061793A JP2013197254A JP 2013197254 A JP2013197254 A JP 2013197254A JP 2012061793 A JP2012061793 A JP 2012061793A JP 2012061793 A JP2012061793 A JP 2012061793A JP 2013197254 A JP2013197254 A JP 2013197254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
resistance change
forming
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012061793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamamoto
山本  和彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012061793A priority Critical patent/JP2013197254A/ja
Publication of JP2013197254A publication Critical patent/JP2013197254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】メモリセル駆動電流を低減しうる半導体記憶素子装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体記憶装置は、半導体基板100と、前記半導体基板の表面方向に沿って配置される複数の第1配線層402と、前記複数の第1配線層と交差する方向に配置される複数の第2配線層406と、前記第1、第2配線層が交わる交点に配置される複数の抵抗変化膜405と有する複数のメモリセルMCを備えるメモリセルアレイMAとを具備する。前記第1配線層は、導電性ナノマテリアル101を含み、前記導電性ナノマテリアル101の一端は、前記交点おいて前記抵抗変化膜と接する。
【選択図】図5

Description

半導体記憶装置及びその製造方法に関するものである。
これまで、不揮発性メモリとして、トランジスタ構造をベースに浮遊ゲート電極を設け、その浮遊ゲート電極に蓄積された電荷量の違いによって、トランジスタ閾値を変え、それを情報として用いるメモリ素子が用いられてきた。これらデバイスは一般にシリコン基板平面上に形成されており、素子サイズの微細化を進めるにつれて蓄積できる電荷量が減少してしまい、信号のセンス感度を十分に維持できなくなる課題がある。このため素子サイズの縮小化には、浮遊ゲート電極に保持可能な電荷量という物理的な制約から、限界があると考えられている。
そこで、従来のシリコン基板平面といった二次元方向のみでなく、シリコン基板上にも素子を積層する三次元セル構造が必要と想定されている。三次元化によって、素子サイズを維持したまま、単位面積あたりの情報記録密度を上げることができるからである。
さらには、三端子が必要な従来のトランジスタ構造をベースとしたメモリセル素子ではなく、記録素子と整流素子、もしくは記録素子のみといったより簡素な二端子メモリ素子を用いることができれば、構造がより簡素化され、さらなる情報記録密度の増加を図ることができる。記録素子には、与える電界・電流・電荷で、例えば、抵抗値が変わる抵抗変化メモリ(ReRAM:Resistance Random Access Memory)等を用いることが想定される。抵抗変化メモリには、抵抗変化膜部分が結晶相・アモルファス相などに変化することで導電性が変化する相変化型材料や、媒体中に形成された導電性パスが生成・消滅することで導電性が変化する導電性パス型、あるいは静電力などで可動部が機械的に移動するメカニカルスイッチ型などがある。これらの抵抗変化メモリに共通して要求される点は、安定した可逆性のある導電、非導電特性の繰り返し変化に耐え、かつ、長期間データを保持できることが必要であって、このため抵抗変化メモリ材の材質、電極、これらの界面の特性などを均一に揃えることが必要である。さらに、複数配列されたメモリセルアレイを動作させるには低消費電力化の要求に加えて、メモリセルに供給する電圧、電流を確保するため、駆動セル電流は極力少ない方が望ましい。一セル当たりの駆動電流が少ないと配線中の電圧降下が少なく、必要な電力を供給することができる。
特開2011−129639号公報 特開2010−74145号公報
メモリセル駆動電流を低減しうる半導体記憶素子装置及びその製造方法を提供する。
実施形態によれば、半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面方向に沿って配置される複数の第1配線層と、前記複数の第1配線層と交差する方向に配置される複数の第2配線層と、前記第1、第2配線層が交わる交点に配置される複数の抵抗変化膜と有する複数のメモリセルを備えるメモリセルアレイとを具備する半導体記憶装置であって、前記第1配線層は、導電性ナノマテリアルを含み、前記導電性ナノマテリアルの一端は、前記交点おいて前記抵抗変化膜と接する。
第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図。 図1中のメモリブロックの3次元構成を示す斜視図。 図1中のメモリセルアレイを示す等価回路図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置のSet, Reset, Readを示す図。 第1の実施形態に係るメモリセルアレイの断面図及び平面図。 図5中の破線で囲った部分の近傍を示す断面図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第1の実施形態、参考例に係る半導体記憶装置の抵抗変化電圧と確率分布との関係を示す図。 第2の実施形態に係るメモリセルアレイの断面図及び平面図。 第2の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第2の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第2の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。 第2の実施形態に係る半導体記憶装置の一製造工程を示す図。
[参考例]
まず、下記第1、第2の実施形態と比較するために、参考例について説明する。
(参考例1)
参考例1では、抵抗変化層を基板面に対して平行に積層せずに、垂直に配置するメモリ素子アレイを備える構成を一例に挙げる。この構成を製造するためには、電極となる導電性膜、絶縁層膜を交互に積層した後で、深溝を形成し、その溝側面に露出した導電性膜を一方の電極となし、側面に抵抗変化層と、対をなす電極を埋め込んでメモリセルアレイを形成する。この結果、抵抗変化層を挟持する一対の電極層が形成される。
ここで、抵抗変化膜の一例として、金属酸化物材料がある。また成膜直後の金属酸化物は絶縁体の特性を示し電流は流れない。しかし高電圧を印加すると、導電性へと変わる。このとき具体的には絶縁耐性の低い部分に局所的に電流が流れ、発熱による状態変化やキャリア捕獲・欠陥生成などによって局所的な高導電性伝導パス(フィラメント)が形成される。この伝導パスの位置、大きさは、形成した金属酸化物の特性、例えば、膜厚、結晶性、欠陥密度やその分布、組成変化、表面凹凸などに依存する。ここで、繰り返し抵抗変化動作させるには、適したフィラメントサイズや組成があって、大きすぎる伝導パスは破滅的な絶縁破壊と等しく繰り返しの抵抗変化ができない。逆に所謂小さく不安定な伝導パスの場合には、一定の抵抗状態の維持ができずデータ保持の観点から望ましくない。したがって、抵抗変化を繰り返し行いつつ、十分なデータ保持特性を実現するには、フィラメントパスの形成を適切に制御する必要がある。
しかしながら、参考例1では、抵抗変化層が半導体基板面に対して、垂直方向に配置される。そのため、この構成では、電極面積は、積層する導電性膜の膜厚と、縦方向に貫通する電極幅の積で決定される。積層する導電性膜と縦方向に貫通する電極間に電圧を印加し電流通電を行ったとき、ある閾値電圧を越えると伝導パスが形成されるが、そのパスの大きさや位置は、前記の積で決まる電極内で不均一となり易く、電気抵抗値の制御や抵抗変化動作の安定性、データ保持特性のばらつきが増える傾向にある。そこで、以下の実施形態では、少なくとも一方の電極をカーボンナノチューブ等の微細なナノマテリアル構造体を用いることにより、実質的に微細な電極とすることで、電気抵抗変化を安定化することを提案する。
(参考例2)
参考例2では、カーボンナノチューブなどの微小サイズの伝導性材料と金属酸化物と接触させる構成を一例に挙げる。しかしながら、この構成では、カーボンナノチューブを半導体基板面に対して一方向の垂直方向に配置しており、垂直方向の電気伝導性は高いが、それに交差する方向には隣接したカーボンナノチューブ間をある接触抵抗を介して電気的に接続されているため電気伝導性が低く、配線として十分低抵抗な状態を得られない。したがって、カーボンナノチューブを電極かつ配線として用いるためには、二次元的に基板面に沿った方向に配置しカーボンナノチューブに沿った方向に電流を流すことが望ましい。
そこで、以下の実施形態では、三次元メモリセルアレイ構造において、カーボンナノチューブ等を含むナノマテリアルを半導体基板面に沿った方向に配置することにより、電極の他に配線としても同時に用いることを提案する。
ここでカーボンナノチューブの電気抵抗は低いが、これらが凝集してカーボンナノチューブ網となった場合には、カーボンナノチューブ間の接触抵抗の効果が表れる。すなわち、カーボンナノチューブ網が層状になった場合、層に対して垂直方向の電気伝導性は、多くの接点が介在するために抵抗値が高く、一方、層に対して平行、本発明においては同時に基板面に対して平行配置した場合には抵抗値が低く、配線層としても用いることができる。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。この説明においては、半導体記憶装置及びその製造方法として、ReRAMを一例に挙げるが、これに限られることはない。尚、この説明においては、全図にわたり共通の部分には共通の参照符号を付す。
[第1の実施形態]
<1.構成例>
まず、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成例について説明する。
1−1.全体構成例
まず、図1を用い、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成例について説明する。
図示するように、本例に係る半導体記憶装置は、メモリブロック20、アドレスバッファ14−1、コマンドバッファ14−2、ヒューズ用レジスタ15、パワーオンリセット回路16、制御回路17、電圧生成回路18、および入出力バッファ19を備える。
メモリブロック(Memory Block)20は、メモリセルアレイ(Memory Cell Array)MA、ロウデコーダ(Row Dec)11、カラムデコーダ(Col Dec)12、およびセンスアンプ(SA)13を備える。
メモリセルアレイMAは、複数のビット線および複数のワード線の交差位置にマトリクス状にそれぞれ配置される複数のメモリセルを有する。また、メモリセルアレイMAは、後述するように半導体基板の基板面垂直方向Zに沿って、複数積層される三次元構造である。
ロウデコーダ11は、ロウアドレスをデコードする。ロウデコーダ11は、ワード線を駆動する駆動回路を備える(図示せず)。
カラムデコーダ12は、カラムアドレスをデコードする。カラムデコーダ12は、ビット線を駆動する駆動回路を備える(図示せず)。
センスアンプ(SA)13は、カラムデコーダ12により選択されるビット線に電気的に接続されたメモリセルのデータを読み出す。
アドレスバッファ14−1は、ロウデコーダ11およびカラムデコーダ12に電気的に接続され、ロウアドレスおよびカラムアドレスを保持する。
コマンドバッファ14−2は、制御回路17に電気的に接続され、制御コマンドを保持する。
ヒューズ(Fuse)用レジスタ15は、入出力バッファ19にデータバス線等を介して電気的に接続され、例えば、管理データ等の必要なデータを保持する。
パワーオンリセット回路16は、この半導体記憶装置のパワーオンを検知してリセット信号を制御回路17に出力する。
電圧生成回路18は、ロウデコーダ11、カラムデコーダ12、センスアンプ13に電気的に接続され、制御回路17の制御に従ってこれらの回路に必要な電圧を供給する。
入出力バッファ19は、センスアンプ13およびヒューズ用レジスタ15にデータバス線を介して電気的に接続され、外部のホスト装置等のデータ(Data)、アドレス(Address)、コマンド(Command)を保持する。
制御回路17は、上記回路を制御する。例えば、制御回路17は、上記回路を制御し、後述するSet, Reset, Read, and Sensing operation等を行う。
1−2.メモリブロックの構成例
次に、図2を用い、図1中のメモリブロック20の3次元構成(3D Structure)について説明する。
図示すように、第1の実施形態に係るメモリブロック20は、グローバルバス等の配線やトランジスタが形成される周辺領域23、及びワード線コンタクト領域25上に積層される複数層(この例では、4層)のメモリセルアレイMA0〜MA3を備える。
半導体基板100には、周辺領域23が設けられる。周辺領域23には、メモリブロック20に書き込み/読み出しされるデータを外部とやり取りするためのグローバルバス等が設けられる。この周辺領域23には、上記カラムデコーダ12や、センスアンプ13、ロウデコーダ11等が配置されていても良い。
積層された各メモリセルアレイMA0〜MA3のワード線WL及びビット線BLと、半導体基板21上に形成された周辺領域23とを接続するために、メモリブロック20の側面に垂直配線(ビアコンタクト)が必要になる。周辺領域23の二辺には、ワード線コンタクト領域25が設けられる。ワード線コンタクト領域25には、ワード線WLと制御回路等とを接続するためのワード線コンタクト27が形成される。
ワード線WLは、半導体基板100の表面方向(ここではx方向)に沿って配置され、その一端がワード線コンタクト領域25に形成されたワード線コンタクト27を介して周辺領域23に接続される。
ビット線BLは、ワード線WLと交差するように半導体基板100の表面垂直方向(ここではz方向)に沿って、メモリセルアレイMA0〜MA3に共通して配置され、その一端が周辺領域23に接続される。ワード線WLとビット線BLとの交差位置に、メモリセルMCが配置される。
図示する構成では、複数のメモリセルアレイMA0〜MA3が半導体基板100に垂直な方向(z方向)に積層した1つのメモリブロック20について示している。しかしながら、更にこのような単位メモリブロック20が、ワード線WLの長手方向及びビット線BLの長手方向(z方向)に複数個マトリクス状に配置されていても良い。
また、ワード線コンタクト領域25は、本例で示した構成に限られるものではない。
1−3.メモリセルアレイ(MA)の構成例
次に、図3を用い、各メモリセルアレイ(MA)の構成例について説明する。ここでは、図2で示したメモリセルアレイMA0を一例に挙げる。
図示するように、メモリセルアレイMA0には、複数のワード線WLと複数のビット線BLとの交差位置に、複数のメモリセルMCが配置される。本例では、ワード線WLが、導電性カーボンナノマテリアルを含む材料により構成される。導電性カーボンナノマテリアルとは、例えば、シングルウォール、ダブルウォール、若しくはマルチウォールのカーボンナノチューブ、又はグラフェンのうちのいずれか一つを含む。詳細については、後述する。
メモリセルMCは、電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして不揮発に記憶する可変抵抗素子33により構成される。
可変抵抗素子33の電流経路の一端は、複数のワード線WLのいずれかに接続され、他端はビット線BLに接続される。可変抵抗素子33は、例えば、金属酸化物からなり、タンタル、ニオブ、タングステン、ニッケル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、遷移金属を含む金属酸化物、もしくはシリコン、アルミニウム等の合金から構成される。尚、メモリセルMCの構成は、本例に示す形態に限らない。
1−4.Set, Reset, Read動作
次に、図4を用い、本例に係るSet, Reset, Read動作について簡単に説明する。
(Set)
まず、メモリセルのデータ書き込み動作(Set)について、簡単に説明する。
データを書き込むためには、選択されたメモリセルの可変抵抗素子33に電圧を印加し、その選択可変抵抗素子33内に電位勾配を発生させて電流を流すことにより行う。
例えば、ワード線WLの電位がビット線BLの電位よりも相対的に低い状態を作る。図示するように、例えば、時間tsetの間、ワード線WLに接地電位を与え、ビット線BLに書込み電圧(Vset)を与える。
(Reset)
メモリセルのデータ消去動作(Reset)は、選択された可変抵抗素子33を電流パルスによりジュール加熱して、その可変抵抗素子VRにおける酸化還元反応を促進させること等により行う。
例えば、図示するように、時間tresetの間、ワード線WLおよびビット線BLの間に消去電圧(Vreset)を与える。
(Read)
メモリセルのデータ読み出し動作(Read)は、例えば、電圧パルスを選択された可変抵抗素子33に印加し、そのメモリセルの抵抗によって定まる電流をセンスアンプ13により、検出することにより行う。ここで、この電圧パルスは、可変抵抗素子33を構成する材料が状態変化を起こさない程度の微小な振幅とすることが望ましい。そして、読み出し電圧を、ビット線BLから選択メモリセルに印加し、センスアンプ13によりそのときの電流値を測定することにより行う。
例えば、図示するように、時間treadの間、読み出し電圧(Vread)を、ビット線BLから選択メモリセル与えることにより行う。
また、上記のように、本例では、時間tread <時間tset<時間treset、であって、書込み電圧Vset>消去電圧Vreset>読み出し電圧Vreadの関係にある。しかしながら、これには限られず、上記の関係は、可変抵抗素子33の材料等の必要に応じて、適宜変更することが可能である。
1−5.平面及び断面構成
次に、図5を用い、本例に係るメモリセルアレイMAの平面及び断面構成について説明する。
(a)は、メモリセルアレイMAの平面構造である。
図示するように、二端子素子を形成する領域が円柱状であって、絶縁性層403によって隔離される複数の単位メモリセルMCが配置される。例えば、図中で囲って示す単位メモリセルMCは、二端子素子を形成する領域が円柱状であって、対向電極406(BL)と導電層402(WL)との間に挟まれた抵抗変化層405の接点に形成される。対向電極406(BL)及び導電層402(WL)に流れる電流より形成される抵抗変化層405中の可変抵抗が、単位メモリセルMCの可変抵抗素子33となる。
(b)は、(a)中のA1−A1´線におけるメモリセルアレイMAの断面構造である。
図示するように、半導体基板(Si-sub)100の表面上に、導電層402(WL)及び絶縁層403が積層される。導電層402(WL)及び絶縁層403の積層中を層間絶縁膜401まで貫通するように、対向電極406および抵抗変化層405が配置される。例えば、図中で囲って示す単位メモリセルMCは、対向電極406(BL)と導電層402(WL)との間に挟まれた抵抗変化層405の接点に形成される。
対向電極406(BL)は、層間絶縁膜401中に設けられるコンタクトプラグ404を介して、上記周辺領域23に電気的に接続される。
周辺領域23は、層間絶縁膜120中に配置される配線層121、122、およびトランジスタTR等が配置される。配線層121、122は、コンタクトプラグ404とトランジスタTRの電流経路とを電気的に接続する。トランジスタTRは、半導体基板100上に設けられるゲート絶縁膜111、ゲート絶縁膜上に設けられるゲート電極112、ゲート電極112の側壁に沿って配置されるスペーサ113を備える。
ここで、本例では、半導体基板100の表面に対し、電極層402-抵抗変化層405-電極層406の積層構造を三次元状に配置したメモリセルアレイ構造において、少なくとも一方の電極が、カーボンナノチューブ、又は、カーボンナノチューブと絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜、絶縁性有機膜)を含むナノマテリアル材料から構成され、上記カーボンナノチューブは半導体基板100の表面方向に沿って配置される。
本例では、半導体基板100の表面方向に沿って配置される導電性層402は、カーボンナノチューブを含むナノマテリアル材料から構成される。
1−6.ナノマテリアル材料について
次に、図6を用い、本例に係る導電性層402が含むナノマテリアル材料の構成について説明する。ここでは、図5中の破線で囲った部分110の近傍を拡大して説明する。
図示するように、本例では、導電性層402は、複数のカーボンナノチューブ101と絶縁膜102とを備えるナノマテリアル材料から構成される。
絶縁膜102は、複数のカーボンナノチューブ101の間を埋めるように形成される。絶縁膜102は、例えば、本例では、シリコン酸化膜等により形成される。
ナノマテリアル材料は、微小導電体としてのカーボンナノチューブ101が集合した層である。各カーボンナノチューブ101の形状は筒状であり、その長さは例えば500nm程度である。大部分のカーボンナノチューブ101が延びる方向は、ナノマテリアル集合層の下面に対して垂直な方向(上下方向)よりも、下面に対して平行な方向に近い。すなわち、カーボンナノチューブ101は、絶縁膜102中に、半導体基板100の表面に沿ったx及びy方向に沿って配置される。そのため、図中に矢印で示すように、導電性層402の端面において、カーボンナノチューブ101と抵抗変化層405とは、微小な領域で点接触する構成となる。
このように、本例に係るカーボンナノチューブ102は、抵抗変化膜層405と微小な領域で点接触しており、この接触面において電気的に接続される。カーボンナノチューブ101の径は、例えば、約1nm程度以上のシングル、ダブル、又は多重マルチウォールもしくはこれらの混合物を有するカーボンナノチューブである。接触面において、電気的導通が取れ、フィラメントパスが形成される位置と、そのサイズを制御することができる。接触面における電流は、これらの接点のみからしか流れないので、小電流でも効率的に動作に必要な電力を供給することができる。即ち、接触点のサイズはナノチューブの太さ(径)や長さで制御できるので、フィラメントパス形成も制御でき、かつ電流経路が制限されるため、省電力化を実現することができる。
なお、カーボンナノチューブ101の形成は、CNT分散液の塗布、もしくはスプレーによる形成、もしくはCVD法を用いた直接形成、もしくは抽出した後、転写させても構わない。さらに含水させた該当基板上に形成させ、再度乾燥させることで表面張力によってカーボンナノチューブ網が圧縮され密度が上がる。高密度にできれば、積層膜の膜厚を薄くすることができるので、加工が容易になる。
また、本例のようにカーボンナノチューブ間を絶縁体102で埋めても構わない。絶縁体102は、例えば、分子量が比較的小さく、疎水性であり、アンモニアに対する耐性があり、縮合反応等によって密着性を確保でき、充填にあたりCNTに損傷を与えない材料であることが好ましく、例えば、シリコン(Si)、酸素(O)、炭素(C)及び水素(H)を含むSOD(spin on dielectric:塗布絶縁材料)とすることができ、例えば、MSQ(Methylsilsesquioxane:メチルシルセスキオキサン)とすることができる。
カーボンナノチューブ101間に絶縁体102があっても、電気伝導はカーボンナノチューブ101とその接点で主に決まり、かつ絶縁体102は薄膜であれば、電気的な影響を受けにくく、電気抵抗上昇を抑えることができる。埋め込みに用いる絶縁体102と、メモリセルアレイMAに用いる絶縁層膜の材料が同一の場合、メモリセルアレイの加工時のエッチングレート差が小さく、垂直な溝、又は、ホール加工が容易になるというメリットもある。
なお、カーボンナノチューブは、シングルウォール、ダブルウォール、若しくはマルチウォールのカーボンナノチューブ、又はグラフェンのうちのいずれか一つを含んでいる。直径が細い程、接点が小さく微細化しても動作することができる。さらにカーボンナノチューブが開いたグラフェンなど導電性があって電流経路が制限できる材質であればよい。
<2.製造方法>
次に、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、図示は省略するが、半導体基板100上に、メモリセルアレイMAを駆動するための上記周辺領域を含む周辺回路23を形成する。
続いて、図7に示すように、周辺回路23上に層間絶縁膜701を形成する。続いて、例えば、導電性層702と絶縁性層703の積層構造を順次形成する。積層構造は二層以上の複数の導電性層702と絶縁性層703の繰り返しからなる。ここでは、簡略化のために導電性層が三層の場合を図示している。導電性層702及び絶縁性層703の膜厚は、例えばそれぞれ20nm程度、10nm程度が望ましい。導電性層702の膜厚は、カーボンナノチューブ端面数を確保するために、絶縁性層703よりも厚い方がより望ましく、5nm以上が望ましい。導電性層702の膜厚を厚くすると、端面から露出するカーボンナノチューブ数が増え、抵抗値が減少する。一方、絶縁性層703の膜厚は、上下配線間のリーク電流を低く保つ程度に、5nm以上が望ましい。
導電性層702は、導電性カーボンナノチューブを含むナノマテリアル材料から構成されるように形成する。導電性層702は、導電性カーボンナノチューブとシリコン酸化物の複合膜、金属酸化物、有機物など絶縁体との複合物でも構わない。すなわちカーボンナノチューブ間の間隙や、カーボンナノチューブ内に複合膜材料が含まれていても構わない。導電性はカーボンナノチューブとこれらが接していれば保つことができるからである。
導電性層702は、層間絶縁膜701上に、例えば、ナノチューブ分散液を塗布した後に乾燥する工程や、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてナノチューブを堆積する工程等を用いることで、カーボンナノチューブ101を形成する。ここで、導電性層702を形成する際、カーボンナノチューブ101を半導体基板100の表面方向に平行配列するために、半導体基板100上に形成したナノチューブ膜を一旦含水させた後、乾燥させる工程も有効である。
より具体的な回転塗布によって形成する場合を詳述する。まず塗布装置に装入した後、ホットプレートにより、プリベーク(塗布前熱処理)を行う。このとき、例えば、雰囲気は窒素雰囲気とし、加熱温度は200〜300℃とし、加熱時間は5分間とする。その後、基板温度を室温まで降下させる。
次に、スピンコート法により、カーボンナノチューブ101が液中に分散された分散液を基板上に塗布する。すなわち、基板を例えば毎分1000〜2000回転程度の回転数で回転させながら、例えば1cm程度の分散液を基板上に滴下し、塗り広げる。その後、分散液を乾燥させる。この塗布及び乾燥を、必要な回数だけ繰り返す。これにより、カーボンナノチューブ101を含む導電性層702が形成される。導電性層702においては、複数本のカーボンナノチューブ101が集合しており、カーボンナノチューブ101には隙間が形成されている。また、分散液が乾燥して厚さが減少する過程で、カーボンナノチューブ101が延びる方向は、水平方向、すなわち、ワード線方向に平行な方向に近づく。
次に、塗布装置のホットプレートにより、ポストベーク(塗布後熱処理)を行う。このとき、例えば、雰囲気を窒素雰囲気とし、加熱温度を200〜300℃とし、加熱時間を5分間とする。その後、基板温度を室温まで降下させる。
次に、スピンコート法により、絶縁膜102を溶質とする溶液、例えばMSQ溶液を基板上に塗布する。このMSQ溶液に含まれるMSQの分子量は2000程度とする。具体的には、基板を例えば毎分1000〜2000回転程度の回転数で回転させながら、例えば1cm程度の絶縁材料溶液を基板上に滴下し、塗り広げる。その後、この溶液を乾燥させる。これにより、絶縁膜102が層状に堆積し、堆積層が形成される。
次に、塗布装置のホットプレートを用いて、ポストベーク(塗布後熱処理)を行う。このとき、例えば、雰囲気を大気雰囲気とし、加熱温度を100〜200℃とする。その後、基板温度を室温まで降下させて、基板を塗布装置から取り出す。
次に、基板を縦型炉に装入し、アニール(熱処理)する。このアニール処理は、塗布後のポストベーク処理よりも、高温長時間の熱処理とする。例えば、雰囲気を窒素雰囲気とし、加熱温度を500〜600℃とし、加熱時間を1時間とする。これにより、カーボンナノチューブ101間で架橋反応が生じ、カーボンナノチューブ101同士が緩く結合する。また、絶縁材料25において、MSQ分子間でOH基脱水縮合反応が生じ、架橋反応が生じる。その後、基板を室温まで冷却し、縦型炉から取り出す。
このように、導電性層702を形成する際、後に形成される抵抗変化層405との接触点のサイズを制御するために、例えば、カーボンナノチューブ101の太さ(径)や長さ、巻き数、巻き方などのカーボンナノチューブ固有の物理的性質に加えて、回転塗布中の回転数、滴下量、熱処理温度等でも制御できる。そのため、フィラメントパス形成も制御でき、かつ電流経路が制限されるため、省電力化を実現することができる。
導電性層702が、カーボンナノチューブ101とシリコン酸化膜102の複合膜の場合、機械強度が高まるとともに導電性層702と絶縁性層703の密着性が高まるために製造がより容易になるという利点がある。密着性が低い場合には、膜剥がれが生じ、あるいは接触抵抗が上昇し電気的特性もばらつくためである。さらに、続くエッチング加工する際に、導電性層072と絶縁性層703とが同一母体の材料であればエッチング時に同時に加工しやすくなり、エッチングレートの調整が容易となり、形状も制御しやすい利点もある。
また、導電性カーボンナノチューブ101は、基板100の表面に対してより平行な向きに配置されていることが望ましい。一本のチューブ内の電気伝導性は高いが、カーボンナノチューブ101が網目状にネットワークを形成した場合には、複数のチューブ間の接触抵抗が直列に加わるため、電気伝導性が低下する。しかし、基板面に対して平行に並んであれば、平行方向でのナノチューブ間の接点数は少なく、電気伝導性の低下を抑制できるためである。電気伝導性を低く保つことができれば、配線として用いても抵抗による電圧降下を防止することができる。
絶縁性層703は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、若しくは金属酸化膜、又はこれらの化合物のいずれか一つを含むように、例えば、CVD法等用いて、導電性膜702上に堆積させることにより形成する。
続いて、図8に示すように、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法などの異方性エッチング技術を用いて、積層構造を分断する複数の平行配置した溝714を層間絶縁膜701の表面上まで形成する。溝714の形成は、例えば、絶縁性層703上に塗布したレジストを溝形状にパターニングし、これをマスクとして異方性エッチングすることで形成する。エッチングは、層間絶縁膜701に達するまで行い、導電性層702と絶縁性層703を加工する。
続いて、形成した溝714に、例えば、CVD法等を用いてシリコン酸化膜等を埋め込み、表面の平坦化を行うことで、絶縁層704を形成する。絶縁層704の成膜は、CVD法のほか、塗布法など溝714の内部までカバレッジよく埋める方法であればよい。
続いて、図9に示すように、セル部における絶縁層704に対して、層間絶縁膜701上の深さまで、例えば、RIE法等の異方性エッチングを行い、ホール720を開口する。ホールの形状は、矩形、円形、楕円等でも構わない。ここで、図10の左側に示すように、図9中のB1−B1´に沿った開口したホール720の断面では、導電性層702と絶縁性層703の側面が露出する。図10の矢印で示すように、導電性層702の側面には、カーボンナノチューブ101の断面がさらに露出している。
ここで、側壁に露出したカーボンナノチューブ101の端面は、次に形成される抵抗変化層と接するために、エッチング時に付着した反応物を十分に除去する必要がある。そのため、希釈フッ酸、希釈塩酸等を用いて残渣物除去を行う。また、水素、アンモニア等の還元性雰囲気で熱処理することが望ましい。残渣物は主に酸化物であり、還元することでより効率的に除去することができる。さらにカーボンナノチューブ101の端部は窒化しておくことが望ましい。これは、酸化性雰囲気に対して、カーボンナノチューブ101が酸化されることを防止できるからである。
一方、非セル部における絶縁層704に対しては、ホール720が形成されない。そのため、図10の右側に示すように、図9中のC1−C1´に沿った断面では、絶縁膜704が溝中に埋め込まれている。
続いて、図11に示すように、セル部において、ホール720の側壁に沿って、例えば、CVD法等を用いて、抵抗変化層705を形成する。この際、抵抗変化層705は、金属酸化物からなり、タンタル、ニオブ、タングステン、ニッケル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、遷移金属を含む金属酸化物、もしくはシリコン、アルミニウム等の合金から構成される。抵抗変化層705膜厚は、例えば、5nm程度であればよい。その他、スパッタ法やCVD法で成膜できるが、ホール内に成膜するためにはカバレッジよく成膜できる手法、例えばCVD法は原子層成長法などがより望ましい。
続いて、層間絶縁膜701中に形成されたコンタクトホール(図示せず)と接続させるために、抵抗変化層705の下部を、例えば、異方性エッチングを用いて開口させる。
続いて、抵抗変化膜705が形成されたホール720中に、対向電極706を形成して埋め込む。以上の工程により、本例に係るメモリセルアレイMAを製造する。対向電極706は、単体金属、例えば、チタン、タングステン、タンタル、アルミニウム、ポリシリコンなどや、窒化物等、導電性があれば構わない。
抵抗変化層705は、ホール720中から露出したカーボンナノチューブ101と、抵抗変化膜705となる金属酸化物を埋めた後に形成した導電性対向電極706により、電極702-抵抗変化膜705-電極706の二端子構造が形成される。導電性層702中のカーボンナノチューブ101が基板面に沿った方向に配置されているため、電極702-抵抗変化膜705界面において微細コンタクトが形成され、電流が流れるパスが制限されて駆動電流が少なくなるというメリットがある。加えて、低消費電力化が実現されるとともに、配線層23を電流がながれる際に生じる電圧降下が低減されるので、メモリセルアレイMAの規模を大きくすることができる。カーボンナノチューブ101は、微細コンタクトを形成しつつ、配線としても用いることができるので、工程を簡略化することができる。
導電性層702の各層に対してそれぞれに端子を接続し、対向電極706を対にすることにより、それらの接点に電界を加えることができ、電界(電圧)により抵抗変化層705の抵抗値を変化させる。抵抗値の大小を外部センス回路により情報として読み出すことができ、かつ状態を変化させて情報を記憶することで、メモリセルMCとして機能させることができる。
<3.作用効果>
第1の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法によれば、少なくとも下記(1)乃至(2)の効果が得られる。
(1)メモリセルの駆動電流を低減し得る。
ここで、本例のように、抵抗変化素子33を備える半導体記憶装置では、例えば、図4に示したような、Set, Reset, Read動作を行うために、電気伝導に寄与する導電パスの大きさ、長さ、組成等を制御して安定した可逆性のある導電、非導電特性の繰り返し変化をもたらす必要がある。さらに、二端子素子である抵抗変化素子33が並列してアレイを形成することから、駆動に必要な電流値は極力少なくする必要がある。駆動電流値が多いと消費電力が増えることは勿論、配線での電圧降下が大きく、大規模なメモリ素子アレイを駆動できなくなるためである。
そこで、第1の実施形態では、半導体基板100の表面に対し、導電性層402-抵抗変化層405-対向電極406の積層構造を三次元状に配置したメモリセルアレイMA構造において、少なくとも一方の電極が、カーボンナノチューブ101、又は、カーボンナノチューブ101と絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜、絶縁性有機膜)102を含むナノマテリアル材料から構成され、上記カーボンナノチューブ101は半導体基板100の表面方向に沿って配置される。
そのため、カーボンナノチューブ101は、抵抗変化層405と微小な領域で点接触し、この接触面において電気的にそれぞれが接続される。例えば、図6中に矢印で示すように、導電性層402の端面において、カーボンナノチューブ101と抵抗変化層405とは、微小な領域で点接触してする構成となる。カーボンナノチューブ101の接触面において、抵抗変化膜層405との電気的導通が取れ、フィラメントパスが形成される位置と、そのサイズを制御することができる。接触面における電流は、これらの接点のみからしか流れないので、小電流でも効率的に動作に必要な電力を供給することができる。
即ち、図7において説明したように、導電性層702を形成する際、後に形成される抵抗変化層405との接触点のサイズを制御するために、例えば、カーボンナノチューブ101の太さ(径)や長さ、巻き数、巻き方などのカーボンナノチューブ固有の物理的性質に加えて、回転塗布中の回転数、滴下量、熱処理温度等を制御することで、フィラメントパス形成も制御できる。このように、フィラメント形成において、カーボンナノチューブ101のサイズ、密度を制御することができ、抵抗変化膜405の特性ばらつきと分離できるので、フィラメント形成の制御がしやすくなる。この結果、特性のばらつきを抑えることができる。
また、カーボンナノチューブ101は、基板面100に対し平行に形成できるので、塗布やスプレー法など簡易に形成でき、金属触媒を用いることがないので不純物の少ない特性劣化の少ない素子を形成することができる。
例えば、図12は、第1の実施形態と参考例との抵抗変化が生じる電圧の分布である。図示するように、参考例に比べ、導電性ナノマテリアルを含む電極402を用いる第1の実施形態では、電圧値が低減すると同時に、特性分布を狭めることができることは明らかである。
このように、本例に係る構成およびその製造方法によれば、駆動電流値を低減でき、消費電力化に対して有利である。そのため、メモリセル駆動電流を低減し得る。
加えて、電気伝導パスを制御して形成することで抵抗変化特性を安定化できる等、メリットが多い。
(2)配線での電圧降下を低減でき、メモリセルアレイの大容量化に対して有利である。
さらに、導電性層402は、導電性が高いカーボンナノチューブ101を含むため、抵抗変化層405との接点領域では電極となると同時に、その他の領域では配線(ワード線WL)としても兼用して機能する。そのため、上記接点領域以外の領域における配線(WL)402の電圧降下を低減でき、メモリセルアレイMAの大容量化に対して有利である。
また、導電性層402が電極と配線とを兼用することから、製造工程を増加、複雑にすることなくメモリセルアレイMAを形成することができるメリットもある。
さらに、本例のようにカーボンナノチューブ101の間に絶縁膜102を埋める構成も有効である。このように、カーボンナノチューブ101の間に絶縁膜102があっても、電気伝導はカーボンナノチューブ101とその接点で生じるため、電気的な影響を受けにくい。さらに、本例のように、埋め込みに用いる絶縁膜102と、メモリセルアレイMAに用いる絶縁性膜403との材料が同一の場合、溝714やホール720を形成する際のエッチングレート差を小さくすることができる。そのため、垂直な溝714を形成でき、ホール720加工が容易になるというメリットもある。
[第2実施形態(メモリセルアレイの平面構成のその他の一例)]
次に、第2の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法について説明する。この実施形態は、メモリセルアレイの平面構成のその他の一例に関するものである。この説明において、上記第1の実施形態と重複する部分の詳細な説明を省略する。
<平面及び断面構成>
図13(a)に示すように、第2の実施形態では、半導体基板100の表面方向において隣接する単位メモリセルMCを電気的に分離する層間絶縁膜503が円柱状である。そのため、図中で囲って示すように、2つの円柱状の層間絶縁膜503に挟まれる半分の領域に二端子素子33が形成される点で、上記第1の実施形態と相違する。
ここで、上記第1の実施形態では、抵抗変化層405は円柱上であって、同一平面内で隣接している二つのセルは、同一の抵抗変化層405で構成されている。抵抗変化層405は絶縁性であって、導電パスは電流がもっとも流れ易い電極間距離が短い部分に形成されるため、同一の抵抗変化層であっても素子の動作上は問題がない。
さらに本例では、2つの円柱状の層間絶縁膜503に挟まれる半分の領域にメモリセルMCを配置することで、y方向の隣接セル間の抵抗変化層505を分断し、y方向の隣接セル間の距離を増大させることにより、相互干渉をより抑制することができる。
断面構成等その他の構成、動作等に関しては、上記第1の実施形態と実質的に同様であるため、詳細な説明を省略する。
<製造方法>
次に、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、図示は省略するが、メモリセルアレイMAを駆動する周辺回路23が形成された半導体基板100上に、層間絶縁膜801を形成する。
続いて、図14に示すように、導電性層802と絶縁性層803とが順次積層される積層構造を形成する。この積層構造は、二層以上の複数の導電性層802と絶縁性層803の繰り返しからなる。ここでは、簡略化のために導電性層803が三層の場合を図示している。
導電性層802は、上記と同様に、導電性カーボンナノチューブ101を含む層から構成されている。導電性層802は、導電性カーボンナノチューブ101とシリコン酸化物102の複合膜、金属酸化物、有機物など絶縁体との複合物でも構わない。すなわちカーボンナノチューブ101間の間隙や、カーボンナノチューブ101内に複合膜材料が含まれていても構わない。導電性はカーボンナノチューブ101とこれらが接していれば保つことができるからである。
導電性層802がカーボンナノチューブとシリコン酸化膜の複合膜の場合、機械強度が高まるとともに導電性層802と絶縁性層803の密着性が高まるため製造がより容易になる。密着性が低い場合には、膜剥がれが生じ、あるいは接触抵抗が上昇し電気的特性もばらつくためである。さらにエッチング加工する際に、導電性層と絶縁性層が同一母体の材料であればエッチング時に同時に加工しやすくなり、エッチングレートの調整が容易となり、形状も制御しやすい利点もある。導電性カーボンナノチューブは、基板面に対して平行な向きに配置されていることが望ましい。一本のチューブ内の電気伝導性は高いが、カーボンナノチューブが網目状にネットワークを形成した場合には、複数のチューブ間の接触抵抗が直列に加わるため、電気伝導性が低下する。しかし、基板面に対して平行に並んであれば、平行方向でのナノチューブ間の接点数は少なく、電気伝導性の低下を抑制できるためである。電気伝導性を低く保つことができれば、配線として用いても抵抗による電圧降下を防止することができる。
導電性ナノチューブ101の形成は、ナノチューブ分散液の塗布と乾燥や、ナノチューブのCVD堆積等を用いてもよい。さらに基板面に対し平行配列するために、基板上に形成したナノチューブ膜を一旦含水させた後、乾燥させても構わない。
絶縁性層803は、同様に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、若しくは金属酸化膜、又はこれらの化合物のいずれか一つを含むように、例えば、CVD法等用いて、導電性膜802上に堆積させることにより形成する。
続いて、図15に示すように、例えば、RIE法などの異方性エッチング技術を用いて、層間絶縁層801上まで、導電性層802と絶縁性層803との積層構造を分断する複数の平行配置した溝814を形成する。溝814の形成は、例えば、レジストパターニング技術を用いて溝形状のレジストを形成した後、これをマスク材料として異方性エッチングすることで行う。エッチングは、層間絶縁膜801に達するまで行い、導電性層802と絶縁性層803を加工する。溝814の断面では、導電性層802と絶縁性層803の側面が露出する。導電性層802の側面にはカーボンナノチューブの断面がさらに露出している。側壁に露出したカーボンナノチューブ端面は抵抗変化層と接するために、エッチング時に付着した反応物を十分に除去する必要がある。希釈フッ酸、希釈塩酸等を用いて残渣物除去を行う。また、水素、アンモニア等の還元性雰囲気で熱処理することが望ましい。残渣物は主に酸化物であり、還元することでより効率的に除去することができる。さらにカーボンナノチューブ101の端部は窒化しておくことが望ましい。これは、酸化性雰囲気に対して、カーボンナノチューブ101が酸化されることを防止できるからである。
続いて、図16に示すように、溝814に沿って、例えば、CVD法等を用いて、抵抗変化層805を形成する。さらに層間絶縁膜801中に形成されたコンタクトホール(図示せず)と接続するために、抵抗変化層805の下部を、異方性エッチング技術を用いて開口する。続いて、溝814内に、対向電極806を埋め込み形成する。抵抗変化層805は、金属酸化物からなり、タンタル、ニオブ、タングステン、ニッケル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、遷移金属を含む金属酸化物、もしくはシリコン、アルミニウム等の合金から構成される。膜厚は5nm程度であればよい。スパッタ法やCVD法で成膜できるが、ホール内に成膜するためにはカバレッジよく成膜できる手法、例えばCVD法は原子層成長法などがより望ましい。対向電極806は、単体金属、例えば、チタン、タングステン、タンタル、アルミニウム、ポリシリコンなどや、窒化物等、導電性があれば構わない。
続いて、非セル部において、RIE法などの異方性エッチング技術を用いて、層間絶縁層801上まで、導電性層802と絶縁性層803との積層構造を貫通するホール820を形成する。ホールの平面形状は矩形、円形、楕円でも構わない。
続いて、開口したホール820内に、絶縁層804を埋め込み、CMPなどの平坦化プロセスを用いて、素子上面を平坦化させる。この平坦化を行うことで、溝814間の素子分離を行う。
その結果、図17の左側に示すように、セル部における図16中のB2−B2´に沿った断面では、同様に、導電性層802と絶縁性層803の側面が露出する。
一方、非セル部では、ホール820内に絶縁層804が埋め込まれる。そのため、図17の右側に示すように、図16中のC2−C2´に沿った断面では、円柱状の絶縁膜804がホール820中に埋め込まれている。
上記の製造工程により製造した導電性層802の各層に対して、同様に、それぞれに端子を接続し、対向電極806を対にすることにより、それらの接点に電界を加えることができ、電界(電圧)により抵抗変化層805の抵抗値を変化させる。抵抗値の大小を外部センス回路により情報として読み出すことができ、かつ状態を変化させて情報を記憶することができる。
その他に関しては、上記第1の実施形態と実質的に同様であるため、詳細な説明を省略する。
<作用効果>
上記のように、第2の実施形態に係る半導体記憶装置及びその製造方法によれば、少なくとも上記(1)乃至(2)と同様の効果が得られる。
さらに、第2の実施形態では、対向電極506を中心とした隣接セル間に、円柱状の層間絶縁膜503が配置されることにより、抵抗変化層805が電気的に分断される。そのため、対向電極506を中心とした隣接セル間の絶縁性を向上でき、抵抗変化層505を介したリーク電流を低く抑えることができる点で、更に有利である。
このように、必要に応じて、本例のような構成および製造方法を適用することが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…半導体基板、101…導電性ナノマテリアル、502…導電性層(第1配線層)、403、503…絶縁性層、405、505…抵抗変化層、406、506…対向電極(第2配線層)。

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面方向に沿って配置される複数の第1配線層と、前記複数の第1配線層と交差する方向に配置される複数の第2配線層と、前記第1、第2配線層が交わる交点に配置される複数の抵抗変化膜と有する複数のメモリセルを備えるメモリセルアレイとを具備する半導体記憶装置であって、
    前記第1配線層は、導電性ナノマテリアルを含み、
    前記導電性ナノマテリアルの一端は、前記交点おいて前記抵抗変化膜と接する。
  2. 前記第1配線層は、前記導電性ナノマテリアルと、前記導電性ナノマテリアルの間を絶縁する絶縁性膜との複合膜である
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記導電性ナノマテリアルは、シングルウォール、ダブルウォール、若しくはマルチウォールのカーボンナノチューブ、又はグラフェンのうちのいずれか一つを含む
    請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記絶縁性膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、若しくは金属酸化膜、又はこれらの化合物のいずれか一つを含む
    請求項2に記載の半導体記憶装置。
  5. 半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に、導電性ナノマテリアルを含む第1配線層と第1絶縁層とを交互に積層して積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜に、前記層間絶縁膜の表面上までの溝を形成する工程と、
    前記溝の内部を第2絶縁膜で埋める工程と、
    セル部における前記第2絶縁膜に、前記前記層間絶縁膜の表面上までの穴を形成し、前記導電性ナノマテリアルの一端を露出させ工程と、
    前記穴の側壁上に抵抗変化膜を形成する工程と、
    前記抵抗変化膜上に第2配線層を形成し、前記穴の内部を埋め込む工程とを具備する
    半導体記憶装置の製造方法。
  6. 半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に、導電性ナノマテリアルを含む第1配線層と第1絶縁層とを交互に積層して積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜に前記層間絶縁膜の表面上までの溝を形成し、前記導電性ナノマテリアルの一端を露出させる工程と、
    前記溝の側壁上に抵抗変化膜を形成する工程と、
    前記抵抗変化膜上に第2配線層を形成し、前記溝の内部を埋め込む工程と、
    非セル部における前記抵抗変化膜及び前記第2配線膜に、前記前記層間絶縁膜の表面上までの穴を形成する工程と、
    前記穴の内部に第2絶縁膜を埋め込み、素子分離膜を形成する工程とを具備する
    半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記第1配線層は、前記導電性ナノマテリアルと、前記導電性ナノマテリアルの間を絶縁する絶縁性膜との複合膜である
    請求項5又は6に記載の半導体記憶装置の製造方法。
JP2012061793A 2012-03-19 2012-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法 Pending JP2013197254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061793A JP2013197254A (ja) 2012-03-19 2012-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061793A JP2013197254A (ja) 2012-03-19 2012-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013197254A true JP2013197254A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49395862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012061793A Pending JP2013197254A (ja) 2012-03-19 2012-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013197254A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9779812B1 (en) 2016-03-17 2017-10-03 Toshiba Memory Corporation Semiconductor memory device
JP2017224477A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 国立大学法人信州大学 伸縮性導電膜の製造方法
KR20190108752A (ko) * 2018-03-15 2019-09-25 에스케이하이닉스 주식회사 3차원 수직 교차점 구조의 다층 시냅스 가중치 소자 및 그 제조 방법
KR20200119346A (ko) * 2018-03-19 2020-10-19 마이크론 테크놀로지, 인크 수평 액세스 라인을 가진 자가-선택 메모리 어레이

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9779812B1 (en) 2016-03-17 2017-10-03 Toshiba Memory Corporation Semiconductor memory device
JP2017224477A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 国立大学法人信州大学 伸縮性導電膜の製造方法
KR20190108752A (ko) * 2018-03-15 2019-09-25 에스케이하이닉스 주식회사 3차원 수직 교차점 구조의 다층 시냅스 가중치 소자 및 그 제조 방법
KR102476540B1 (ko) 2018-03-15 2022-12-13 에스케이하이닉스 주식회사 3차원 수직 교차점 구조의 다층 시냅스 가중치 소자 및 그 제조 방법
KR20200119346A (ko) * 2018-03-19 2020-10-19 마이크론 테크놀로지, 인크 수평 액세스 라인을 가진 자가-선택 메모리 어레이
JP2021517361A (ja) * 2018-03-19 2021-07-15 マイクロン テクノロジー,インク. 水平方向のアクセス・ラインを有する自己選択メモリ・アレイ
US11404117B2 (en) 2018-03-19 2022-08-02 Micron Technology, Inc. Self-selecting memory array with horizontal access lines
JP7230051B2 (ja) 2018-03-19 2023-02-28 マイクロン テクノロジー,インク. 水平方向のアクセス・ラインを有する自己選択メモリ・アレイ
KR102532103B1 (ko) 2018-03-19 2023-05-15 마이크론 테크놀로지, 인크 수평 액세스 라인을 가진 자가-선택 메모리 어레이

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhao et al. Reversible alternation between bipolar and unipolar resistive switching in Ag/MoS 2/Au structure for multilevel flexible memory
US8098520B2 (en) Storage device including a memory cell having multiple memory layers
JP4981302B2 (ja) 不揮発性メモリ素子、不揮発性メモリ素子アレイ、及び不揮発性メモリ素子アレイの動作方法
US9478560B2 (en) Memory device
TWI421868B (zh) 半導體記憶裝置
US8202737B2 (en) Magnetic memory device and method for manufacturing the same
JP5313522B2 (ja) 相変化材料を有するマルチレベル・データ記憶装置
CN108987400A (zh) 具有铁电层的半导体器件及其制造方法
CN103855304B (zh) 可变电阻存储器件
KR101773731B1 (ko) 멀티-비트 강유전체 메모리 디바이스 및 멀티-비트 강유전체 메모리 디바이스를 형성하는 방법
CN104813471A (zh) 用于金属-导电氧化物-金属(mcom)存储器元件的垂直交叉点嵌入式存储器架构
JP2009081251A (ja) 抵抗変化素子とその製造方法ならびに抵抗変化型メモリ
US20080078982A1 (en) Current focusing memory architecture for use in electrical probe-based memory storage
JP2012523648A (ja) 垂直ビット線および二重グローバルビット線アーキテクチャを有する再プログラミング可能な不揮発性メモリ素子の3次元アレイ
US20140077150A1 (en) Semiconductor memory storage array device and method for fabricating the same
US10777740B2 (en) Phase changeable memory device and semiconductor integrated circuit device including the same
US10354728B2 (en) Write verification and resistive state determination based on cell turn-on characteristics for resistive random access memory
JP5223084B2 (ja) 多層構造の抵抗層を備える不揮発性メモリセルおよびその製造方法、並びにそれを用いた抵抗可変型不揮発性メモリ装置
JP2013197254A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
KR20030051866A (ko) 비휘발성 메모리 셀 장치를 구비하는 집적 메모리와 그제조 및 동작 방법
US9379165B2 (en) Semiconductor memory device
US20120012805A1 (en) Nonvolatile memory device and method for manufacturing same
US20070187744A1 (en) Integrated circuits, memory device, method of producing an integrated circuit, method of producing a memory device, memory module
JP2011523204A (ja) トンネル障壁を有する記憶装置並びにこの記憶装置内での情報の書込みおよび読出し方法
US20090098681A1 (en) Process for manufacturing a cbram memory having enhanced reliability

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109