JP2013196090A - 豪雨警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】局所的な豪雨をリアルタイムで把握し、その発生地域を迅速且つ正確に特定して周辺自治体へ的確な警報を配信することが可能な豪雨警報システムを提供する。
【解決手段】センタ装置2の降雨判定手段23において、雨量計4からの雨量情報と、高速道路や主要な一般道路を走行する車両1から送信される車両情報(ワイパ動作速度、ライト点灯情報、外気温度情報、車速情報、車両位置情報)に基づいて降雨を検知し、雨量及び降雨地域を判定するようにしたので、雨量計4が設置されていない地域においても降雨に関する情報が得られ、局地的な豪雨の発生を検知することが可能である。よって、豪雨発生地域をリアルタイムで把握し、その発生地域を迅速且つ正確に特定して周辺自治体5へ的確な警報を配信することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、雨量計及び道路を走行する車両から収集した情報に基づいて豪雨発生地域を特定し、周辺自治体へ警報を配信する豪雨警報システムに関する。
従来の気象観測システムでは、全国各地に設置された観測機器(雨量計、水位計等)により計測されたデータを、ネットワークを介してセンタ装置へ収集し、各地の降雨状況を把握している。このような気象情報を配信するシステムとして、日本気象協会のオンライン総合気象情報サービスであるMICOS(登録商標)がある。MICOSデータは、アメダス、気象レーダー、注意報警報、台風情報等の気象庁情報の他、花粉情報、紫外線情報、洗濯指数、不快指数等の各種指数等、多岐にわたっている。
一方、道路利用者に道路交通情報を配信する道路情報システムとして、道路交通情報通信システム(VICS(登録商標))の整備が進み、広く利用されている。VICSセンターは、高速道路、都市高速、都市部やその周辺の主要な一般道路を中心に設置されているビーコン装置を介して車両から収集した情報を処理、編集し、これを通信、放送メディアによってVICS対応のカーナビゲーション装置に表示させている。VICSによって提供される情報は、渋滞情報、所要時間、事故・故障車・工事情報、速度規制情報、駐車場・サービスエリア等の満車・空車情報等がある。
さらに、道路管理者や道路利用者に的確な道路気象情報の提供を行うことを目的とし、MICOSを活用した道路気象情報システムの運用が開始されている。このシステムでは、MICOS気象情報と従来の道路情報システムにおけるセンサ系情報を融合し、道路に特化した予測情報、例えば大雨による通行規制に関する局地的な雨量予測や氷結区間における積雪凍結予測情報を作成するものである。
また、渋滞や降雨の状況をリアルタイムで把握することを目的としたシステムの先行例として、特許文献1には、センタ装置がプローブカーから受信した走行情報から渋滞や降雨の地域を検知した場合、各プローブカーからのデータを基にその地域近傍を走行していると推定されるプローブカーを判定し、そのプローブカーに対して直ちにプローブデータを送信するように要求するようにした交通情報収集システムが提示されている。
特開2005−266926号公報
従来の気象観測システムにおいては、雨量計が設置されている場所以外では雨量を検知することができないため、局所的な豪雨(例えばゲリラ豪雨)をリアルタイムで把握し的確な警報を配信することが難しく、豪雨による被害が後を絶たない。このため、豪雨発生地域を迅速且つ正確に特定し、周辺自治体へ的確な警報を配信することが可能な豪雨警報システムの開発が求められている。しかし、従来の気象観測システムにおいて、雨量データの精度を上げるためには、さらに多数の雨量計の設置と通信路の整備が必要であり、早急な実現は困難である。
また、上述のMICOSを活用した道路気象情報システムは、道路に特化した気象情報
を提供するために従来の気象データを用いたもので、気象データの精度は従来と同じであり、局所的な豪雨をリアルタイムで把握するには不十分である。また、このシステムから配信される気象情報は道路管理者及び道路利用者向けであり、周辺自治体へ警報を配信するものではない。
このように、現在のところ、道路交通情報を配信するシステムに従来の気象データを活用したものはあるが、従来の気象データを補完し精度を上げるために道路交通情報を活用したシステムはない。
なお、特許文献1に提示された交通情報収集システムは、従来の気象観測システムと連携しておらず、プローブカーから収集した情報のみで降雨を検知しているため、得られる情報量はプローブカーの台数に左右されるが、局所的な豪雨をリアルタイムで把握するには不十分であると考えられる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、局所的な豪雨をリアルタイムで把握し、その発生地域を迅速且つ正確に特定して周辺自治体へ的確な警報を配信することが可能な豪雨警報システムを提供することを目的とする。
本発明に係る豪雨警報システムは、各地に設置された雨量計、第1の無線通信手段を有する車両、道路に沿って設置され第2の無線通信手段を有する路側装置、第2の無線通信手段を介して第1の無線通信手段と通信する第3の無線通信手段を有するセンタ装置、及び雨量計とセンタ装置を通信可能に接続するネットワークを備えた豪雨警報システムであって、車両は、自車両の位置の緯度経度情報を取得する車両位置取得手段と、自車両のセンサ情報であるワイパ動作速度情報、ライト点灯情報、外気温度情報、及び車速情報の少なくとも1つを収集する情報収集手段を有し、路側装置が設置された道路を走行中の車両は、情報収集手段が収集したセンサ情報と車両位置取得手段が取得した緯度経度情報を含む車両情報を、第1の無線通信手段により第2の無線通信手段に送信し、センタ装置は、ネットワークを介して雨量計から取得した雨量情報と、第2の無線通信手段を介して第3の無線通信手段により受信した車両情報を蓄積する降雨情報データベースと、降雨情報データベースに蓄積された雨量情報及び車両情報のいずれか一方または両方に基づいて降雨を検知し雨量及び降雨地域の判定を行う降雨判定手段を備え、降雨判定手段は、豪雨が発生していると判定した地域に対して警報を配信するものである。
本発明に係る豪雨警報システムによれば、雨量計からの雨量情報と、道路を走行する車両からの車両情報に基づいて降雨を検知し、雨量及び降雨地域を判定するようにしたので、雨量計が設置されていない地域においても降雨に関する高精度な情報が得られ、局地的な豪雨の発生をリアルタイムに検知し、その発生地域を迅速且つ正確に特定して的確な警報を配信することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る豪雨警報システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る豪雨警報システムの降雨情報データベースにおける車両情報の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る豪雨警報システムの降雨判定手段による処理の流れを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る豪雨警報システムの降雨判定手段による処理の流れを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る豪雨警報システムの車両情報を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る豪雨警報システムの表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る豪雨警報システムの表示画面を示す図である。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1に係る豪雨警報システムについて、図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態1に係る豪雨警報システムの全体構成を示している。本実施の形態1に係る豪雨警報システム100は、雨量計4からの雨量情報と道路を走行する車両1からの車両情報に基づいて降雨を検知し雨量及び降雨地域を判定するシステムであり、図1に示すように、道路を走行する車両1、道路に沿って設置された路側装置3、各地に設置された雨量計4、車両1及び雨量計4から情報を収集し管理するセンタ装置2、及び雨量計4とセンタ装置2を通信可能に接続するネットワーク(図示せず)を含んで構成される。
車両1は、無線通信手段11(第1の無線通信手段)を有し、路側装置3は、第2の無線通信手段(図示せず)を有している。また、センタ装置2は、路側装置3の第2の無線通信手段を介して車両1の無線通信手段11と通信する無線通信手段21(第3の無線通信手段)を有している。すなわち、車両1とセンタ装置2は、路側装置3を介して無線通信を行う。
車両1の情報収集手段17は、自車両1の走行に関するセンサ情報であるワイパ動作速度情報12、ライト点灯情報であるライトON/OFF情報13、外気温度情報14、及び車速情報15の少なくとも1つを収集する。本実施の形態1では、これらのセンサ情報をすべて収集している。また、車両位置情報16は、車両1の位置情報取得手段であるGPS(図示せず)により取得した自車両の緯度経度情報である。
路側装置3が設置された道路を走行中の車両1は、情報収集手段17が収集したセンサ情報12〜15と車両位置情報16を含む車両情報を、無線通信手段11により路側装置3の第2の無線通信手段に送信する。路側装置3の第2の無線通信手段は、受信した車両情報を、センタ装置2の無線通信手段21へ送信する。
なお、豪雨警報システム100を構成する路側装置3には、既存の路側装置を利用することができる。既存の路側装置として、例えば道路脇や道路上に設置された電波ビーコン(超音波式車両感知器)または光ビーコン(光学式車両感知器)等がある。これらのビーコン装置は、道路交通情報通信システム(VICS)等により、高速道路、都市高速、都市部やその周辺の主要な一般道路を中心に設置されている。
車両1の無線通信手段11は、ビーコン装置から発射された電磁波や赤外線を受信すると、これに対応して自車両1の車両情報をビーコン装置に送信する。ビーコン装置の無線通信手段は、受信した車両情報をセンタ装置2の無線通信手段21に送信する。なお、車両1の無線通信手段11とセンタ装置2の無線通信手段21の中継を行う無線通信手段は、ビーコン装置に限定されるものではなく、その他の無線通信手段であってもよい。
センタ装置2の降雨情報データベース22は、ネットワークを介して雨量計4から取得した雨量情報(雨量計ID、設置場所、雨量データ等)と、無線通信手段21により所定の周期で受信した車両情報を蓄積する。降雨情報データベース22における車両情報の構成例を図2に示す。この例では、車両情報には、車両1の車両ID、現在位置を示す緯度経度、進行方向、車速及び車速変化、ワイパ動作速度、ライトON/OFF、外気温度、外気温度変化量が含まれている。これらの車両情報は、降雨の検知や、雨量とその変化、
降雨地域とその推移等を判定する際の判定材料となる。
また、降雨判定手段23は、降雨情報データベース22に蓄積された雨量情報及び車両情報のいずれか一方または両方に基づいて降雨を検知し、雨量及び降雨地域の判定を行う。降雨の検知は、基本的には雨量計4からの雨量情報によりなされるが、これを補完する情報として車両情報が用いられる。すなわち、本システム100では、高速道路や主要な一般道路を走行する車両1が降雨検知センサの役割を果たしており、雨量計4が設置されていない場所(道路上、市街地)における降雨を検知することができる。
さらに、降雨判定手段23は、豪雨が発生していると判定した地域の周辺自治体5等に対して警報を配信する。なお、警報の配信手段は特に限定されるものではなく、インタネットやその他の通信、放送メディア等を用いることができる。表示手段24は、降雨判定手段23による判定結果を表示したり、管理者が必要な情報を閲覧したりするための表示画面を有する。
次に、降雨判定手段23の動作について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、降雨判定手段23が車両1からの車両情報に含まれるワイパ動作速度情報により降雨を検知した際の処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップ1(S1)において、降雨情報データベース22に蓄積された情報の中に、ワイパ動作をしている車両1を検出した場合、ステップ2(S2)において、ワイパ動作をしている車両1が複数有るかどうかを確認する。
S2において、降雨情報データベース22の中にワイパ動作をしている車両1が複数有る場合(YES)、降雨を検知したと判定し、ステップ3(S3)に進む。S3において、ワイパ動作をしている車両1のワイパ動作速度を確認し、ワイパ動作速度が「強」であった場合(YES)、雨量が多いと判定し、ステップ4(S4)に進む。S4において、ワイパ動作速度「強」の複数の車両1の緯度経度情報から雨量範囲を特定する。さらに、ステップ5(S5)において、雨量範囲の周辺自治体5へ通報する。この通報は、雨量の程度によって警報とする。
一方、S2において、降雨情報データベース22の中にワイパ動作をしている車両1が複数ではない場合(NO)はS1に戻り、S1、S2の処理を繰り返す。また、S3において、ワイパ動作をしている車両1のワイパ動作速度が「強」でない場合(NO)は、通常の雨量であると判定し、S1に戻る(S4、S5の処理は行わない)。
次に、降雨判定手段23が雨量計4からの雨量情報により降雨を検知した際の処理の流れについて、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップ11(S11)において、降雨情報データベース22に蓄積された雨量情報から、ある雨量計4が雨量を観測したことを検知した場合、ステップ12(S12)において、その雨量計4の設置場所付近の道路を走行する車両1が、ワイパ動作をしているかどうかを確認する。
S12において、ワイパ動作をしている車両1が有る場合(YES)、ステップ13(S13)に進む。S13において、ワイパ動作をしている車両1のワイパ動作速度を確認し、ワイパ動作速度が「強」であった場合(YES)、ステップ14(S14)に進む。S14において、ワイパ動作速度「強」の車両1の緯度経度情報から雨量範囲を特定する。さらに、ステップ15(S15)において、雨量範囲の周辺自治体5へ通報する。この通報は、雨量の程度によって警報とする。
一方、S12において降雨情報データベース22の中にワイパ動作をしている車両1がない場合(NO)と、S13においてワイパ動作をしている車両1のワイパ動作速度が「
弱」の場合(NO)は、ステップ16(S16)に進み、通常の雨量であると判定し処理を終了する。
以上のように、本実施の形態1に係る豪雨警報システム100では、センタ装置2の降雨判定手段23において、雨量計4からの雨量情報と、高速道路や主要な一般道路を走行する車両1から送信される車両情報に基づいて降雨を検知し、雨量及び降雨地域を判定するようにしたので、雨量計4が設置されていない地域においても降雨に関する情報が得られ、局地的な豪雨の発生を検知することが可能である。
また、従来の気象観測システムでは、雨量計4からの雨量情報を通常10分程度の周期で収集しているが、本システム100では車両1からの車両情報をより短い周期(例えば1分周期)で収集することができるため、降雨に関する高精度の情報が得られ、特に局地的な豪雨に対して有効である。
よって、本実施の形態1に係る豪雨警報システム100によれば、豪雨発生地域をリアルタイムで把握し、その発生地域を迅速且つ正確に特定して周辺自治体5へ的確な警報を配信することが可能である。また、本システム100における雨量計4及び路側装置3は既存のもので良く、多数の雨量計4や路側装置3を新たに設置したり、通信路の整備をしたりする必要がない。
さらに、車両1のセンサ情報12〜15及び車両位置情報16を車両1から取得する技術についても、従来の道路情報システムによって既に実用化されており、多くの車両1からの車両情報を容易に収集することが可能である。これらのことから、本システム100は、既存の技術、設備を利用することにより早期実現が可能であり、著しいコスト削減効果が得られる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2における豪雨警報システム100の構成は、上記実施の形態1と同様であるため、図1を流用して説明する。上記実施の形態1では、センタ装置2の降雨情報データベース22に蓄積された車両情報のうち、ワイパ動作車両の有無から降雨を検知し、ワイパ動作速度から雨量を判定する例について説明した。本実施の形態2では、さらに他の車両情報(車速、ライトON/OFF、外気温度)を判定材料として加えることで、より精度の高い判定を行うものである。
上記実施の形態1で説明したように、車両情報がワイパ動作速度情報を含む場合には、降雨判定手段23は、ワイパ動作速度情報に基づいて、ワイパ動作をしている車両1が複数ある地域を降雨地域として検知する。さらに、ワイパ動作の速度変化から雨量の変化を判定する。
また、車両情報がライト点灯(ON/OFF)情報を含む場合には、降雨判定手段23は、このライト点灯情報に基づいて、夜間を除く時間帯でライトがオフからオンに変化した車両1が複数ある地域を降雨地域として検知する。さらに、ライト点灯状態(ロー、フォグ等)の変化から雨量の変化を判定する。
また、車両情報が外気温度情報を含む場合には、降雨判定手段23は、外気温度情報に基づいて、外気温度の変化から雨量の変化を判定する。さらに、車両情報が車速情報を含む場合には、降雨判定手段23は車速情報に基づいて、車速の変化から雨量の変化を判定する。
図5は、本実施の形態2に係る豪雨警報システム100において、降雨判定手段23が
降雨検知や雨量及び降雨地域の判定材料として用いる車両情報を示している。図5に示す例では、車両ナンバー(ID)に対し、車両位置(緯度経度)、車速変化、ワイパ動作速度変化、ライトON/OFF変化、外気温度変化を判定材料として用いている。図5中、車速変化の欄では、車速と、その横に矢印で車速の変化を示している(横矢印は速度変化なし、下矢印は速度低下)。また、ワイパ動作速度変化の欄では、ワイパ動作速度を「強」「弱」で示し、その横に矢印でワイパ動作の変化を示している(上矢印は弱から強、下矢印は強から弱)。
また、ライトON/OFF変化の欄では、ライトの状態を「ロー」「フォグ」で示し、その横に矢印で、ライトの状態の変化を示している(横矢印は変化なし、上矢印はオフからオン)。さらに、外気温度変化の欄では、外気温度と、その横に矢印で外気温度の変化を示している(上矢印は気温上昇、下矢印は気温低下)。
降雨判定手段23は、車速が低下した車両1、ワイパ動作速度が弱から強に変化した車両、及びライトの状態がオフからオンに変化した車両1を複数検出した場合、それらの車両1の走行している地域では雨量が増加していると判定する。さらに、ライトの状態がローからフォグに変化した車両が複数走行している地域や、外気温度が大きく低下した地域では、豪雨の可能性があると判定する。
以上のように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、車両情報に含まれる車速の変化、ワイパ動作速度の変化、ライト点灯状態の変化、外気温度の変化等を判定の参考とすることにより、雨量の変化や降雨地域の推移等も把握することができ、より精度の高い判定を行うことが可能である。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3における豪雨警報システム100の構成は、上記実施の形態1と同様であるため、図1を流用して説明する。上記実施の形態2では、センタ装置2の降雨判定手段23が降雨検知及び雨量判定の材料として用いる車両情報を図5のような表に示したが、本実施の形態3では、図5と同様の情報を、表示手段24の画面に表示した地図上に示したものである。
本実施の形態3におけるセンタ装置2の表示手段24は、観測地域の地図上に、雨量情報及び車両情報を表示する機能を有している。図6において、車両1a〜1fは道路6上を走行している。車両1dに近接して車両1dの車両情報25が表示される。車両情報25には、車速とその変化、ワイパ動作速度とその変化、ライト点灯状態とその変化、外気温度とその変化が含まれ、車両1dには車速低下、ワイパ動作「強」、ライト「オン」、外気温度低下が認められる。これらの車両情報25から、車両1dが走行している位置(緯度経度)における雨量が増加していると判定される。
また、地図上には、雨量計4bの雨量情報26や自治体の管轄範囲51も表示される。なお、地図上には全ての車両1a〜1fの車両情報25を表示するのではなく、降雨が検知された車両1dの車両情報25のみを表示すれば良い。同様に、雨量情報26についても、雨量を観測した雨量計4bの雨量情報26のみを表示すれば良い。
なお、表示される車両情報25の内容や表示形態は、図6に示すものに限定されるものではなく、ユーザ(管理者)が表示条件、表示形態を適宜選択可能なものである。例えば、ワイパ動作速度が「弱」から「強」に変化し且つライト点灯状態が「オフ」から「オン」に変化した車両、という条件や、ワイパ動作速度が「弱」から「強」に変化し且つ車速が低下した車両、という条件を選択し、これに該当する車両1を表示させることにより、雨量が増加している地域を容易に特定することができる。
また、図6と異なる表示形態の例として、図7では、車両1の進行方向を矢印で示すと共に、ワイパ動作速度の変化(弱から強)や外気温度の低下等、雨量の増加を示唆する車両情報を送信している車両1について、車両1のシンボル(図7では三角形)の色や模様を変えて表示している。図7の例では、車両1fよりも車両1a、すなわち自治体の管轄範囲51内の方が雨量の増加が進んでいることを示している。なお、雨量の増加を示唆する車両1を表す方法として、車両1のシンボルの色や模様を変える他、形状や大きさを変える方法もある。
また、これらの地図情報を、インタネットを通じて地理情報システム(GIS;Geographic Information System)上に表示することにより、インタネットによる情報の共有化が可能となる。さらに、周辺自治体5へ警報を配信する際に、正確で詳細な地図情報に基づいて、避難路や通行止め区間等の情報を提供することが可能となる。
本実施の形態3に係る豪雨警報システム100によれば、上記実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果に加え、降雨を検知した車両1dの車両情報25や雨量計4bの雨量情報26を地図上に表示することにより、雨量が増加している地域の特定がさらに容易になる効果がある。また、避難路や通行止め区間の確認や土砂崩れの危険区域予測等、よりきめ細かな情報を周辺自治体5へ提供することが可能となる。なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は、豪雨発生地域を迅速且つ正確に特定し、周辺自治体へ警報を配信する豪雨警報システムとして利用することができる。
1a、1b、1c、1d、1e、1f 車両、2 センタ装置、3 路側装置、
4、4a、4b 雨量計、5 周辺自治体、6 道路、11、21 無線通信手段、
12 ワイパ動作速度情報、13 ライトON/OFF情報、14 外気温度情報、
15 車速情報、16 車両位置情報、22 降雨情報データベース(DB)、
23 降雨判定手段、24 表示手段、25 車両情報、26 雨量情報、
51 自治体管轄範囲。

Claims (6)

  1. 各地に設置された雨量計、第1の無線通信手段を有する車両、道路に沿って設置され第2の無線通信手段を有する路側装置、前記第2の無線通信手段を介して前記第1の無線通信手段と通信する第3の無線通信手段を有するセンタ装置、及び前記雨量計と前記センタ装置を通信可能に接続するネットワークを備えた豪雨警報システムであって、
    前記車両は、自車両の位置の緯度経度情報を取得する車両位置取得手段と、自車両のセンサ情報であるワイパ動作速度情報、ライト点灯情報、外気温度情報、及び車速情報の少なくとも1つを収集する情報収集手段を有し、前記路側装置が設置された道路を走行中の前記車両は、前記情報収集手段が収集したセンサ情報と前記車両位置取得手段が取得した緯度経度情報を含む車両情報を、前記第1の無線通信手段により前記第2の無線通信手段に送信し、
    前記センタ装置は、前記ネットワークを介して前記雨量計から取得した雨量情報と、前記第2の無線通信手段を介して前記第3の無線通信手段により受信した車両情報を蓄積する降雨情報データベースと、前記降雨情報データベースに蓄積された雨量情報及び車両情報のいずれか一方または両方に基づいて降雨を検知し雨量及び降雨地域の判定を行う降雨判定手段を備え、前記降雨判定手段は、豪雨が発生していると判定した地域に対して警報を配信することを特徴とする豪雨警報システム。
  2. 車両情報はワイパ動作速度情報を含み、前記降雨判定手段はワイパ動作速度情報に基づいて、ワイパ動作をしている車両が複数ある地域を降雨地域として検知し、ワイパ動作の速度変化から雨量の変化を判定することを特徴とする請求項1記載の豪雨警報システム。
  3. 車両情報はライト点灯情報を含み、前記降雨判定手段はライト点灯情報に基づいて、夜間を除く時間帯でライトがオフからオンに変化した車両が複数ある地域を降雨地域として検知し、ライト点灯状態の変化から雨量の変化を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の豪雨警報システム。
  4. 車両情報は外気温度情報を含み、前記降雨判定手段は外気温度情報に基づいて、外気温度の変化から雨量の変化を判定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の豪雨警報システム。
  5. 車両情報は車速情報を含み、前記降雨判定手段は車速情報に基づいて、車速の変化から雨量の変化を判定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の豪雨警報システム。
  6. 前記センタ装置は、観測地域の地図上に雨量情報及び車両情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の豪雨警報システム。
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