JP2013195905A - 環境制御装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Tomoyasu Hirasawa
友康 平澤
Kenichi Takehara
賢一 竹原
Hiromitsu Fujitani
博充 藤谷
Keisuke Yuasa
慶祐 湯淺
Keisuke Ikeda
圭介 池田
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Abstract

【課題】画像形成装置内の制御対象箇所の環境を制御する環境制御装置において、制御対象箇所で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置を提供する。
【解決手段】各現像装置5内に温度センサを設ける。前もって各現像装置5でトナーの帯電不良を起こさない下限温度T1min、現像装置5内でトナーが軟化・溶融しない上限温度:T1maxを求めるとともに、T1min<T1<T2<T1maxの関係にあるT1とT2を規定し、T1とT2との中間値をフィードバック制御を行う際の目標値T3として定める。そして、急速加熱運転(S3)やフィードバック制御(S6)を行う際の少なくとも加熱運転時には、各現像装置5に密着する各加熱・冷却ジャケット56に供給する制御気流を、ガラス転移点温度Tgminなどの所定の温度以下にし、各流量制御弁55による制御気流の流量の増減で加熱量を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、装置内の環境を制御する環境制御装置、及びこの環境制御装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式の画像形成装置に、エアコン等の空調装置を有した環境制御装置を装置内に設けて、空調された空気の流れ(以下、制御気流という)を制御対象箇所に作用させる画像形成装置の構成が知られている。また、装置内全体を環境制御装置の制御対象箇所とする構成や、温度や湿度の変化の影響を受け易い作像部のみを環境制御装置の制御対象箇所とする構成も知られている。
例えば、特許文献1には感光体ドラム(感光体)の一部のみが露出する転写用開口が形成された作像ケース(ケース)と温度センサ及び湿度センサとを設け、各センサの検出値に応じて、作像部(作像ケース内)にのみ制御気流を作用させる構成が記載されている。このように環境制御装置の制御対象箇所を作像部のみとすることで、装置内全体を制御対象とする構成に比べて、制御対象箇所の容積を小さくして空調装置の小型化や省電力化等が図れる。
しかしながら、制御対象箇所の容積の大小に関わらず、環境制御装置で制御対象箇所に制御気流を作用させる電子写真方式の画像形成装置では、次のような不具合が発生するおそれがある。
環境制御装置の加熱運転時に、制御気流の加熱制御によっては、制御気流が直接当たる部分が局所的に目標とする温度範囲を超えて、過剰に加熱されるおそれがある。このように加熱される部分が、トナーに接触する現像装置や感光体ドラム等で生じると、現像装置の内壁や感光体ドラム表面等に接触するトナーが許容上限温度を超えて加熱されてしまい、トナーの軟化や溶融が生じてしまう可能性が高くなる。
さらに、近年、省電力化の要求から定着装置の電力を削減するためトナーの低温定着化が進められており、トナーの許容上限温度は下がってきている。このように下がってきているため、制御気流の加熱制御によっては、現像装置内や感光体ドラム表面の温度を測定しながら加熱したとしても、高温の制御気流が直接当たって加熱される部分で局所的に温度が上昇してトナーが許容上限温度を超えて加熱されることが起こり得る。
上記のようにトナーが許容上限温度を超えて加熱されてしまうと、現像装置内や感光体ドラム表面で生じる局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像が発生する可能性が高まってしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のような環境制御装置を提供することである。画像形成装置内の制御対象箇所の環境を制御する環境制御装置において、制御対象箇所で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置である。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像形成装置内の制御対象箇所の温度を検出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段の検出値に基づいて前記制御対象箇所に作用させる制御気流の温度と流量を制御する環境制御装置において、少なくとも加熱運転時は制御気流を所定の温度以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御することを特徴とするものである。
本発明は、加熱運転時は制御気流を所定の温度以下にしているので、制御対象箇所が制御気流の温度より高くなることはない。また、制御気流の流量を増減することで、制御気流と制御対象箇所の熱伝達率を変化させたり、制御気流の熱容量を変化させて加熱量を制御することも可能である。したがって、制御対象箇所を所定の温度以下に保ちながら、加熱する加熱量を制御することができる。
本発明は、画像形成装置内の制御対象箇所を所定の温度以下に保ちながら、加熱する加熱量を制御することができる。
よって、画像形成装置内の制御対象箇所の環境を制御する環境制御装置において、制御対象箇所で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置を提供することができる。
一実施形態に係る、プリンタの概要説明図。 実施例1に係る、環境制御装置の説明図。 環境制御装置に有した空調装置の制御フロー図。 実施例2に係る、環境制御装置の説明図。 実施例3に係る、環境制御装置の説明図。 実施例4に係る、環境制御装置の説明図。
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるカラープリンタに適用した一実施形態について、複数の実施例を挙げて説明する。
まず、各実施例に共通する本実施形態のカラープリンタ(以下、プリンタ300という)の構成・動作について、図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る、プリンタ300の概要説明図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ300は、装置本体100と装置本体100の下方に配置された給紙部200とから構成されている。装置本体100の略中央には、画像形成部10が配置され、画像形成部10の上方には光書き込み装置15が配置され、下方には中間転写ユニット20が配置されている。
画像形成部10には、感光体ドラム1Y,M,C,Bkをそれぞれ有した4つの作像部である画像形成ユニット11Y,M,C,Bkが、中間転写ユニット20の中間転写ベルト21に各感光体ドラムが接触するように配置されている。また、画像形成ユニット11Y,M,C,Bkの配置は、中間転写ベルト21の無端移動方向上流側から、Y,M,C,Bkの順で配置されている。各画像形成ユニット11の感光体ドラム1Y,M,C,Bkの周囲には、それぞれ、現像装置5Y,M,C,Bkと、不図示の帯電装置、感光体クリーニング装置、及び除電装置等が配置されている。また、光書き込み装置15の上方には、現像装置5Y,M,C,Bkに補給するトナーを収容したトナーボトル12Y,M,C,Bkが配置されている。
中間転写ユニット20は、駆動ローラ22、テンションローラとしても機能する従動ローラ23、2次転写ローラ25に対向する2次転写対向ローラ24等と、これに掛け渡された中間転写ベルト21とを有している。また、各感光体ドラム1に対向し、1次転写ニップ部を形成するとともに、1次転写バイアスを印加する不図示の1次転写ローラも4つ有している。また、中間転写ユニット20の2次転写対向ローラ24と、中間転写ベルト21を介して対向する位置には2次転写ローラ25が配置され、2次転写対向ローラ24とで2次転写部26を構成している。
2次転写部26のシート搬送方向上流側には、給紙部200から、シート搬送路30を搬送されてきた記録媒体であるシートPを一旦、受け止めて、2次転写のタイミングに合わせて搬送するレジストローラ対32が配置されている。一方、シート搬送方向下流側には、2次転写されたトナー画像をシートP上に熱と圧力で定着する定着ローラ41と加圧ローラ42を有した定着装置40が配置されている。定着装置40のシート搬送方向下流側には、装置本体100の筐体外部にシートPを排出する排紙口35が設けられており、この排紙口35の筐体外部の下方には、排出されたシートPを積載する積載トレイ37が配置されている。また、定着装置40と排紙口35の間には、不図示の切替え爪が設けられており、定着後のシートPを排紙口35、又は不図示の両面ユニットに導く。不図示の両面ユニットは、シートPの両面に画像形成を行なう場合に、片面に画像形成が行われ定着されたシートPを反転して再度、シート搬送路30に設けられたレジストローラ対32の上流側に搬送するものである。
また、詳しくは後述する環境制御装置50の空調装置であるエアコン51を装置本体100内に設けている。
給紙部200には、給紙カセット210が着脱可能に設けられており、給紙カセット210に収納した記録媒体であるシートPを1枚づつシート搬送路30に送り出す給紙ローラ31等を備えている。また、シート搬送路30には、不図示の搬送ローラとガイド部材が設けられている。
そして、プリンタ300に、パソコン等の外部機器や不図示の制御部からの画像情報が入力されると、各画像形成ユニット11では各感光体ドラム1を回転駆動させるとともに、各帯電装置で各感光体ドラム1上を一様帯電する。その後、各感光体ドラム1の上方に配置された、光書き込み装置15が、パソコン等から送信された画像情報に基づいて、各感光体ドラム1表面上にレーザー光を照射して静電潜像を形成する。この静電潜像を、各現像装置5でトナーを付着させてトナー画像として現像(顕像化)する。
各感光体ドラム1表面上にそれぞれ形成された各色のトナー画像は、各感光体ドラム1の図1図中、反時計回りの回転にともない、図1図中、時計回りに無端移動する中間転写ベルト21を介した対向位置に、それぞれ設けられた不図示の1次転写ローラの位置まで搬送される。そして、1次転写ローラに印加される1次転写バイアスにより、各感光体ドラム1表面上から中間転写ベルト21上に、順次、重ね合わせられるようにして1次転写され、中間転写ベルト21上にカラーのトナー画像が形成される。中間転写ベルト21上に1次転写されたカラーのトナー画像は、中間転写ベルト21の無端移動により、2次転写対向ローラ24と2次転写ローラ25とで構成された2次転写部26の2次転写位置まで搬送される。一方、カラーのトナー画像が2次転写位置に搬送されるタイミングに合わせて、2次転写部26の下方に設けられた給紙部200から図1中、点線で示すシート搬送路30に沿って搬送されてきたシートPが、レジストローラ対32により2次転写部に送り出される。そして、レジストローラ対32により送り出されたシートP上に、カラーのトナー画像が2次転写部26で一括転写される。
カラーのトナー画像が一括転写されたシートPは、シート搬送路30に沿って2次転写位置の転写紙搬送方向下流側に設けられた、定着装置40まで搬送される。定着装置40に搬送されたシートPは、熱と圧力が加えたれてカラーのトナー画像を形成するトナーが溶融してシートP上に圧着(定着)される。この後、シートPの片面のみに画像形成する場合は、不図示の切替え爪が排紙口35側に切替えられ、シートPは排紙口35から排出され、積載トレイ37上に積載される。一方、シートPの両面に画像形成する場合には、不図示の両面ユニットでシートPの表裏を反転し、再びシート搬送路30に設けられたレジストローラ対32の上流側に搬送し、再度上記の画像形成の各工程を行った後、排紙口35から排出し、積載トレイ37上に積載する。
また、1次転写位置で各感光体ドラム1上から中間転写ベルト21上に1次転写し切れなかった転写残トナーは、各感光体ドラム1における1次転写位置の感光体ドラム回転方向下流側に設けられた不図示の感光体クリーニング装置によりクリーニングされる。そして、2次転写位置で中間転写ベルト21上からシートP上に2次転写しきれなかった転写残トナーも、不図示の中間転写ベルトクリーニング装置によりクリーニングされ、再度の画像形成に備える。
次に、本実施形態のプリンタ300の特徴部である、各現像装置5、各感光体ドラム、各画像形成ユニット11等の特定箇所のみ、制御対象箇所とする環境制御装置50について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
本実施形態の第1の実施例について、図を用いて説明する。図2は、本実施例に係る、環境制御装置50の説明図、図2は、環境制御装置50に有した空調装置であるエアコン51の制御フロー図である。
また、以下の説明で用いるエアコン51、エアダクト54、加熱・冷却ジャケット56、流量制御弁55等については、それぞれ周知な構成を適宜、適用可能であるので、詳しい説明は省略する。
図2に示すように、本実施例においては、環境制御装置50に有した空調装置であるエアコン51(エアコンディショナー)を、装置本体100内に設けている。そして、エアコン51の制御気流を吐出する制御気流吐出口52から、各現像装置5に密着し、かつ着脱可能に設けられた加熱・冷却ジャケット56Y,M,C,Bkを経由し、制御気流を吸入する制御気流吸込口53に戻るように循環経路部材であるエアダクト54を並列に構成している。各加熱・冷却ジャケット56には、エアコン51の制御気流吐出口52にエアダクト54を経由して接続される流入口(不図示)を、感光体ドラム1の軸方向、図2図中奥側の上部に設けている。一方、感光体ドラム1の軸方向、図2図中手前側の下部には、エアコン51の制御気流吸込口53にエアダクト54を経由して接続される流出口(不図示)を設けている。また、各加熱・冷却ジャケット56の流入口の直前(制御気流上流側)のエアダクト54の箇所には、それぞれ流量制御弁55Y,M,C,Bkが設けられており、各加熱・冷却ジャケット56に供給される制御気流の流量が制御可能になっている。上記の構成とすることで、同一の温度のエアコン51からの制御気流の流量を各加熱・冷却ジャケット56において制御することで、各加熱・冷却ジャケット56における加熱又は冷却の度合いを、個々に正確に制御することができる。
本実施例の各現像装置5内には不図示の温度センサが設けられており、各現像装置5内の現像剤の温度を検知している。そして、前もって各現像装置5でトナーの帯電不良を起こさない下限温度T1min、現像装置5内でトナーが軟化・溶融しない上限温度:T1maxを求めている。また、T1min<T1<T2<T1maxの関係にあるT1とT2を規定するとともに、T1とT2との中間値をフィードバック制御を行う際の目標値T3として定めている(T1<T3<T2)。
そして、現像装置5Y内の現像剤(Y)の温度センサの値:Tsy、現像装置5M内の現像剤(M)の温度センサの値:Tsm、現像装置5M内の現像剤(C)の温度センサの値:Tsc、現像装置5Bk内の現像剤(Bk)の温度センサの値:Tsbkの全てが、速やかにT1以上、T2以下になり、それを維持するようにエアコン51、及び各流量制御弁55を制御する。
具体的には、図3の制御フロー図に示すように、プリンタ300の駆動を開始(S1)したら、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの少なくとも1つがT1よりも低いか否かを判断する判断1(S2)を行う。判断1(S2)で、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの少なくとも1つがT1よりも低い(S2でYes)場合は、エアコン51の急速加熱運転(S3)を行い、再度、判断1(S2)に戻る。一方、判断1(S2)で、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT1以上(S2でNo)の場合は、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの少なくとも1つがT2より高いか否かの判断2(S4)に移行する。また、エアコン51の急速加熱運転(S3)を行って、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT1以上(S2でNo)になった場合は、急速加熱運転を停止した後、判断2(S4)に移行する。
判断2(S4)で、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの少なくとも1つがT2より高い(S4でYes)場合は、エアコン51の急速冷却運転(S5)を行い、再度、判断1(S2)に戻る。一方、判断2(S4)で、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT2以下(S4でNo)の場合は、T1とT2との中央値T3を目標としたフィードバック制御(S6)に移行する。また、エアコン51の急速冷却運転(S5)を行って、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT2以下(S4でNo)になった場合は、急速冷却運転を停止した後、中央値T3を目標としたフィードバック制御(S6)に移行する。
すなわち、プリンタ300の駆動を開始(S1)したら、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの少なくとも1つがT1よりも低い(S2でYes)場合は、急速加熱運転(S3)を行う。一方、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT1以上(S2でNo)、T2以下(S4でNo)の場合は、T1とT2との中央値T3を目標としたフィードバック制御(S6)を行う。また、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの少なくとも1つがT2より高い(S4でYes)場合は、急速冷却運転を行う(S5)。
中央値T3を目標としたフィードバック制御(S6)においては、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT3より小さい場合は、エアコン51の加熱運転を行う。また、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの全てがT3より大きい場合は、エアコン51の冷却運転を行う。そして、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkのうちで、T3以下、T3以上のものが混在する場合は、エアコン51を停止する制御を行い、再度、判断1(S2)に戻る。
本実施例では、急速加熱運転時には、エアコン51から吐出する制御気流の温度を、4種類のトナーのガラス転移点温度Tgうちの最も低い温度Tgminとし、制御気流の流量は最大流量Lmaxとする(S3)。また、中央値T3を目標としたフィードバック制御(S6)を行う場合、エアコン51を加熱運転をする際も、制御気流の温度は上記ガラス転移点温度Tgminとする。そして、中央値T3とTsy、Tsm、Tsc、Tsbkの中の最も小さい値との差ΔTに応じて、制御気流の流量を以下の表1に示すように制御する。
Figure 2013195905
すなわち、制御気流の温度をガラス転移点温度Tgminとし、ΔTが0より大きく0.1×(T3−T1)以下のときは、流量をLmaxの10%、ΔTが0.1×(T3−T1)より大きく0.3×(T3−T1)以下のときは、流量をLmaxの20%とする。また、ΔTが0.3×(T3−T1)より大きく0.6×(T3−T1)以下のときは、流量はLmaxの50%、ΔTが0.6×(T3−T1)より大きく1.0×(T3−T1)以下のときは、流量はLmaxの90%とする制御を行う。
このように制御を行うことで、各現像装置5内の現像剤の温度を、各トナーの内、最もガラス転移点温度Tgが低いトナーのガラス転移点温度Tgmin以下に保ったまま、加熱の度合いを制御することができる。
上記のように、少なくとも加熱運転時は制御気流を上記ガラス転移点温度Tgmin(所定の温度)以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御しているので、制御対象箇所である各現像装置5が制御気流の温度より高くなることはない。また、制御気流の流量を増減することで、制御気流と各現像装置5の熱伝達率を変化させたり、制御気流の熱容量を変化させて加熱量を制御することも可能である。したがって、各現像装置5をガラス転移点温度Tgmin以下に保ちながら、加熱する加熱量を制御することができる。
よって、プリンタ300内の各現像装置5(制御対象箇所)の環境を制御する環境制御装置において、各現像装置5で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置50を提供することができる。また、この環境制御装置50を備えることで、同様な効果を奏することができるプリンタ300を提供できる。
また、本実施例では、加熱運転時の制御気流温度をトナーのガラス転移点温度Tgminとした例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、各現像装置5内においてトナーが軟化・溶融しない上限の温度であればよい。あらかじめ各現像装置5内のトナー温度を上げて稼動して、トナーが軟化・溶融する温度を測定して制御気流の温度を決定したり、トナーの溶融特性から推測して決定したりすることもできる。
また、加熱運転時の制御気流の温度を一定値としたが、トナーの上記ガラス転移点温度Tgmin以下であればよく、T1と、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkの内、最も低い値との差ΔTに基づいて、トナーのガラス転移点温度Tgmin以下で可変とすることもできる。また、フィードバック制御の方法も上記のような制御に限るものではない。
また、上記図3のフロー図を用いた説明では、各加熱・冷却ジャケット56に同等の流量に制御した制御気流を供給する構成について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、急速加熱運転時、急速冷却運転時、及びフィードバック制御で加熱運転又は冷却運転時を行う際に、各加熱・冷却ジャケット56の直前に設けた各流量制御弁55を、次のように制御することもできる。T1、T2、T3等の基準温度と、Tsy、Tsm、Tsc、Tsbkとの値の差、ΔTy、ΔTm、ΔTc、ΔTbkに応じて各流量制御弁55を個別に制御して、各加熱・冷却ジャケット56に供給する制御気流の流量を異ならせる。このように制御気流の流量を異ならせることで、各基準温度からの差ΔTが大きな現像装置5に対応した加熱・冷却ジャケット56に供給される制御気流の流量を、同等の流量に制御する構成よりも増すことが可能となる。したがって、各基準温度からの差ΔTが大きな現像装置5内の現像剤を、同等の流量に制御する構成よりも、より早く目標の温度範囲内に加熱又は冷却することができる。
(実施例2)
本実施形態の第2の実施例について、図を用いて説明する。図4は、本実施例に係る、環境制御装置50の説明図である。
本実施例の環境制御装置50は実施例1の環境制御装置と次ぎの構成に係る点のみ異なる。実施例1では、制御対象箇所が各現像装置5であったのに対し、本実施例では各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域を制御対象箇所としている構成に係る点である。したがって、実施例1と同様な構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を適宜省略して説明する。
図4に示すように、本実施例の環境制御装置50に有したエアコン51も、実施例1と同様に、装置本体100内に設けている。また、エアコン51の制御気流吐出口52から制御対象箇所を介して、制御気流吸込口53に戻るエアダクト54は並列に構成されている。しかし、上述したように、本実施例の環境制御装置50の制御対象箇所は、各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域である。具体的には、不図示の帯電装置の感光体ドラム1の回転方向下流側から、現像装置5の現像ローラと対向し形成される現像領域の感光体ドラム1の回転方向上流側の範囲における、感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1の表面に近接した領域である。
そこで、本実施例の環境制御装置50では、各感光体ドラム1近傍のエアダクトを次のように構成している。各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1の表面に近接した領域に制御気流を吐出させる吐出口であるドラム吐出口61Y,M,C,Bkを、感光体ドラム1の軸方向、図4図中奥側に各感光体ドラム1に向けて配置している。また、上記領域に吐出させた制御気流を吸込む吸込口であるドラム吸込口62Y,M,C,Bkを、感光体ドラム1の軸方向、図4図中手前側に各感光体ドラム1に向けて配置している。このようにドラム吐出口61とドラム吸込口62とを配置することで、不図示の部品が密集している各感光体ドラム1の上記領域では、ドラム吐出口61から吐出された制御気流の大部分はドラム吸込口62から吸い込まれることとなる。したがって、各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域を、制御気流を用いて、効率良く加熱したり冷却したりできる。
また、実施例1では、各加熱・冷却ジャケット56の直前(制御気流上流側)に流量制御弁55Y,M,C,Bkをそれぞれ配置していた。これに対し、本実施例では、並列して設けられた各ドラム吸込口62から吸込まれた制御気流が、他のドラム吸込口62から吸込まれた制御気流と合流する直前に、流量制御弁55Y,M,C,Bkをそれぞれ配置している。このように制御気流の流量を吸込み側で制御することで、密閉されていない領域で吐出側の流量を制御しても、吸込み側では開放された空間からの空気を吸引してしまい、加熱又は冷却効果が損なわれてしまうといった不具合を抑制できる。したがって、実施例1の各加熱・冷却ジャケット56のように密閉されていない構成でも、各感光体ドラム1表面及び近接する上記領域における加熱又は冷却の度合いを個々に正確に制御することができる。
また、本実施例においては、各感光体ドラム1の上記領域に不図示の温度センサが設けられており、各感光体ドラム1近傍の雰囲気温度を検知している。そして、前もって各感光体ドラム1上の静電潜像のぼやけ(画像流れ)が発生しない下限温度T2min、感光体ドラム1上でトナーが軟化・溶融しない上限温度:T2maxを求めている。また、T2min<T4<T5<T2maxの関係にあるT4とT5を規定するとともに、T4とT5との中間値をフィードバック制御を行う際の目標値T6として定めている(T4<T6<T5)。
そして、感光体ドラム1Yの近傍の雰囲気の温度センサの値:Tsy2、感光体ドラム1Mの近傍の雰囲気の温度センサの値:Tsm2、感光体ドラム1Cの近傍の雰囲気の温度センサの値:Tsc2、感光体ドラム1Bkの近傍の雰囲気の温度センサの値:Tsbk2の全てが、速やかにT4以上、T5以下になり、それを維持するようにエアコン51、及び各流量制御弁55を制御する。
具体的には、実施例1の説明で用いた図3の制御フロー図と同様に、プリンタ300の駆動を開始したら、Tsy2、Tsm2、Tsc2、Tsbk2の少なくとも1つがT4よりも低い場合は、急速加熱運転を行う。一方、Tsy2、Tsm2、Tsc2、Tsbk2の全てがT4以上、T5以下の場合は、T4とT5との中央値T6を目標としたフィードバック制御を行う。また、Tsy2、Tsm2、Tsc2、Tsbk2の少なくとも1つがT5より高い場合は、急速冷却運転を行う。また、各制御の詳細は、実施例1と同様であるので省略する。
このように制御を行うことで、各感光体ドラム1表面上に担持されるトナーの温度を、各トナーの内、最もガラス転移点温度Tgが低いトナーのガラス転移点温度Tgmin以下に保ったまま、加熱の度合いを制御することができる。
上記のように、少なくとも加熱運転時は制御気流を上記ガラス転移点温度Tgmin(所定の温度)以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御している。このように制御することで、制御対象箇所である各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域が制御気流の温度より高くなることはない。また、制御気流の流量を増減することで、制御気流と各感光体ドラム1の表面の熱伝達率を変化させたり、制御気流の熱容量を変化させて加熱量を制御することも可能である。したがって、各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域をガラス転移点温度Tgmin以下に保ちながら、加熱する加熱量を制御することができる。
よって、プリンタ300内の各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域(制御対象箇所)の環境を制御する環境制御装置において、各現像装置5で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置50を提供することができる。また、この環境制御装置50を備えることで、同様な効果を奏することができるプリンタ300を提供できる。
また、本実施例では、加熱運転時の制御気流温度をトナーのガラス転移点温度Tgminとした例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、各感光体ドラム1表面上に担持されるトナーが軟化・溶融しない上限の温度であればよい。あらかじめ各感光体ドラム1表面上に担持されるトナー温度を上げて稼動して、トナーが軟化・溶融する温度を測定して制御気流の温度を決定したり、トナーの溶融特性から推測して決定したりすることもできる。
また、加熱運転時の制御気流の温度を一定値としたが、トナーの上記ガラス転移点温度Tgmin以下であればよく、T4と、Tsy2、Tsm2、Tsc2、Tsbk2の内、最も低い値との差ΔTに基づいて、トナーのガラス転移点温度Tgmin以下で可変とすることもできる。
また、実施例1と同様に、急速加熱運転時、急速冷却運転時、及びフィードバック制御で加熱運転又は冷却運転時を行う際に、各流量制御弁55を個別に制御することもできる。そして、各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域に供給する制御気流の流量を異ならせる。このように制御気流の流量を異ならせることで、各基準温度からの差ΔTが大きな感光体ドラム1表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域に供給される制御気流の流量を、同等の流量に制御する構成よりも増すことが可能となる。したがって、各基準温度からの差ΔTが大きな感光体ドラム1表面上に担持された現像剤を、同等の流量に制御する構成よりも、より早く目標の温度範囲内に加熱又は冷却することができる。
(実施例3)
本実施形態の第3の実施例について、図を用いて説明する。図5は、本実施例に係る、環境制御装置50の説明図である。
本実施例の環境制御装置50は実施例1、2の環境制御装置と次ぎの構成に係る点のみ異なる。制御対象箇所が、実施例1では各現像装置5、実施例2では各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域であった。これらに対し、本実施例では各画像形成ユニット11に、感光体ドラム1、現像装置5、及び不図示の帯電装置、感光体クリーニングユニット、除電装置等を収納する作像ケース71Y,M,C,Bkをそれぞれ設けている。そして、作像ケース71Y,M,C,Bk内を制御対象箇所としている構成に係る点である。したがって、実施例1、2と同様な構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を適宜省略して説明する。
図5に示すように、本実施例の環境制御装置50に有したエアコン51も、実施例1、2と同様に、装置本体100内に設けている。そして、本実施例の環境制御装置50では、上記のように各画像形成ユニット11に作像ケース71を設け、エアコン51の制御気流を吐出する制御気流吐出口52から、各作像ケース71を経由し、制御気流を吸入する制御気流吸込口53に戻るように循環経路部材であるエアダクト54を並列に構成している。作像ケース71には、エアコン51の制御気流吐出口52にエアダクト54を経由して接続される流入口(不図示)を、感光体ドラム1の軸方向、図5図中奥側の上部に設けている。一方、感光体ドラム1の軸方向、図5図中手前側の下部には、エアコン51の制御気流吸込口53にエアダクト54を経由して接続される流出口(不図示)を設けている。
また、各作像ケース71の流出口の直後(制御気流下流側)のエアダクト54には、それぞれ流量制御弁55Y,55M,56C,55Bkが設けられており、各作像ケース71に供給される制御気流の流量が制御可能になっている。上記の構成とすることで、同一の温度のエアコン51からの制御気流の流量を各作像ケース71において制御することで、各作像ケース71における加熱又は冷却の度合いを、個々に正確に制御することができる。したがって、現像装置5や感光体ドラム1等を含む各画像形成ユニット11全体の制御が可能となる。
本実施例においては、各現像装置5内の現像剤のほうが、各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域よりも熱容量が大きく温度変化が遅いことから、各現像装置5内の現像剤の温度を基準として実施例1と同じ制御を行っている。
そして、少なくとも加熱運転時は制御気流を上記ガラス転移点温度Tgmin(所定の温度)以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御している。このように制御することで、制御対象箇所である各作像ケース71に収納した現像装置5や感光体ドラム1等を含む各画像形成ユニット11全体が制御気流の温度より高くなることはない。また、制御気流の流量を増減することで、制御気流と各画像形成ユニット11に有した現像装置5や感光体ドラム1表面等との熱伝達率を変化させたり、制御気流の熱容量を変化させて加熱量を制御することも可能である。したがって、各作像ケース71に収納した現像装置5や感光体ドラム1表面等を含む各画像形成ユニット11全体をガラス転移点温度Tgmin以下に保ちながら、加熱する加熱量を制御することができる。
よって、プリンタ300内の各作像ケース71に収納した現像装置5や感光体ドラム1表面等を含む各画像形成ユニット11全体(制御対象箇所)の環境を制御する環境制御装置において、各現像装置5で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置50を提供することができる。また、この環境制御装置50を備えることで、同様な効果を奏することができるプリンタ300を提供できる。
(実施例4)
本実施形態の第4の実施例について、図を用いて説明する。図6は、本実施例に係る、環境制御装置50の説明図である。
本実施例の環境制御装置50は実施例1の環境制御装置と次ぎの構成に係る点のみ異なる。実施例1では各加熱・冷却ジャケット56毎に流量制御弁を設けていたのに対し、本実施例ではエアコン51の制御気流吐出口52の直後(制御気流下流側)に1つの流量制御弁55を設けている構成に係る点である。したがって、実施例1と同様な構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を適宜省略して説明する。
図6に示すように、本実施例の環境制御装置50に有したエアコン51も、実施例1と同様に、装置本体100内に設けている。しかし、本実施例の環境制御装置50では、上記のようにエアコン51の制御気流吐出口52の直後(制御気流下流側)に1つの流量制御弁55を設け、この流量制御弁55から、各加熱・冷却ジャケット56を経由し、制御気流を吸入する制御気流吸込口53に戻るように循環経路部材であるエアダクト54を並列に構成している。
そして、並列して設けた各加熱・冷却ジャケット56に、それぞれ接続するエアダクト54は圧力損失がほぼ同じになるように、断面積や長さが調節されている。このように構成することで、各加熱・冷却ジャケット56に同等の流量に制御した制御気流を供給することができるので、各加熱・冷却ジャケット56における加熱又は冷却の度合いを一律に制御することができる。また、本実施例の環境制御装置50の制御については、実施例1で説明した制御と同様であるので、その説明は省略する。
上記のように環境制御装置50を構成することで、実施例1のように各加熱・冷却ジャケット56毎に制御気流の流量の制御は行えないものの、次の実施例1と同様な効果を奏することができる。少なくとも加熱運転時は制御気流を上記ガラス転移点温度Tgmin(所定の温度)以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御しているので、制御対象箇所である各現像装置5が制御気流の温度より高くなることはない。また、制御気流の流量を増減することで、制御気流と各現像装置5の熱伝達率を変化させたり、制御気流の熱容量を変化させて加熱量を制御することも可能である。したがって、各現像装置5をガラス転移点温度Tgmin以下に保ちながら、加熱する加熱量を制御することができる。
よって、プリンタ300内の各現像装置5(制御対象箇所)の環境を制御する環境制御装置において、各現像装置5で局所的なトナーの軟化や溶融に起因した異常画像の発生を抑制できる環境制御装置50を提供することができる。また、この環境制御装置50を備えることで、同様な効果を奏することができるプリンタ300を提供できる。
また、1つの流量制御弁55と圧力損失を調整したエアダクト54とで、各加熱・冷却ジャケット56に供給する制御気流を同等の流量に制御でき、実施例1の構成よりも環境制御装置50の簡素化、及びコスト低減が可能である。
また、本実施形態の各実施例で用いた空調装置であるエアコン51は、いわゆる蒸気圧縮式冷凍サイクル等を利用した空調機器のことである。このようなエアコンを用いることで、周囲環境の温度によらずエアコンの性能内で所定の温度の空気を発生できる。また、一般に機器の消費電力量よりも大きな熱・冷熱量が得られ、他の環境制御手段に比べ省エネを図ることができる。ただし、空調装置はエアコンに限るものではなく、ペルチェ素子とファンからなる気流発生手段なども利用可能である。
また、本実施形態の各実施例では各現像装置5、各感光体ドラム1の表面、及び感光体ドラム1周囲の所定の領域、又は各画像形成ユニット11の感光体ドラム1や現像装置5等を収納する作像ケース内を制御対象箇所としている。しかし、本発明はこれらの構成に限定されるものではなく、例えば、2次転写装置周囲や他のトナーが存在する箇所へ適用することも可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
プリンタ300などの画像形成装置内の現像装置5Y,M,C,Bkなどの制御対象箇所の温度を検出する温度センサなどの温度検出手段を有し、前記温度検出手段の検出値に基づいて前記制御対象箇所に作用させる制御気流の温度と流量を制御する環境制御装置において、少なくとも加熱運転時は制御気流をガラス転移点温度Tgminなどの所定の温度以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1乃至4について説明したように、プリンタ300などの画像形成装置内の現像装置5などの制御対象箇所の環境を制御する環境制御装置において、制御対象箇所で局所的なトナーの軟化や溶融を抑制できる環境制御装置50などの環境制御装置を提供することができる。
(態様B)
(態様A)において、エアコン51などの空調手段と、該空調手段と現像装置5Y,M,C,Bkなどの複数の制御対象箇所を並列で連結する制御気流のエアダクト54などの循環経路とを設けたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1乃至4について説明したように、エアコン51などの空調手段と、空調手段と現像装置5Y,M,C,Bkなどの複数の制御対象箇所を並列で連結する制御気流の循環経路とを設けているので、複数の制御対象箇所に同じ温度の制御気流を作用させることができる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、エアダクト54などの前記循環経路内に制御気流の流量を調整する流量制御弁55Y,M,C,Bkなどの流量調整手段を有することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1乃至4について説明したように、エアダクト54などの循環経路内に制御気流の流量制御弁55Y,M,C,Bkなどの流量調整手段を有することで、制御気流の流量を正確に調整することができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記所定の温度は、ガラス転移点温度Tgminなどのトナーのガラス転移温度であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1乃至4について説明したように、所定の温度をガラス転移点温度Tgminなどのトナートナーのガラス転移温度とすることで、現像装置5Y,M,C,Bkなどの制御対象箇所のトナーが軟化・溶融することなく加熱することができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記制御対象箇所が、現像装置5Y,M,C,Bkなどの現像装置の温度上昇箇所であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、4について説明したように、環境制御する制御対象箇所が現像装置5Y,M,C,Bkなどの現像装置であるので、現像装置内のトナーが軟化・溶融することなく、現像装置を加熱することができる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記制御対象箇所が、各感光体ドラム1の表面及び感光体ドラム1周囲の所定の領域などの潜像担持体表面及び該潜像担持体周囲の所定の領域であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例2について説明したように、環境制御する制御対象箇所が各感光体ドラム1の表面及び感光体ドラム1周囲の所定の領域などの潜像担持体表面及び該潜像担持体周囲の所定の領域なので、潜像担持体上に担持したトナーが軟化・溶融することなく、潜像担持体を加熱することができる。
(態様G)
感光体ドラム1Y,M,C,Bkなどの潜像担持体と、該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像する現像装置5Y,M,C,Bkなどの現像装置とを備えたプリンタ300などの画像形成装置において、装置内の現像装置5Y,M,C,Bkなどの制御対象箇所に制御気流を作用させる環境制御装置として、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの環境制御装置50などの環境制御装置を備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1乃至4について説明したように、(態様A)乃至(態様F)のいずれかの環境制御装置50などの環境制御装置と同様な効果を奏することができるプリンタ300などの画像形成装置を提供することができる。
1 感光体ドラム
5 現像装置
10 画像形成部
11 画像形成ユニット
12 トナーボトル
15 光書き込み装置
20 中間転写ユニット
21 中間転写ベルト
22 駆動ローラ
23 従動ローラ(テンションローラ)
24 2次転写対向ローラ
25 次転写ローラ
26 2次転写部
30 シート搬送路
31 給紙ローラ
32 レジストローラ対
35 排紙口
37 積載トレイ
40 定着装置
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
50 環境制御装置
51 エアコン
52 制御気流吐出口
53 制御気流吸込口
54 エアダクト
55 流量制御弁
56 加熱・冷却ジャケット
61 ドラム吐出口
62 ドラム吸込口
71 作像ケース
100 装置本体
200 給紙部
210 給紙カセット
300 プリンタ
P シート
特許第3924484号公報

Claims (7)

  1. 画像形成装置内の制御対象箇所の温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記温度検出手段の検出値に基づいて前記制御対象箇所に作用させる制御気流の温度と流量を制御する環境制御装置において、
    少なくとも加熱運転時は制御気流を所定の温度以下にし、制御気流の流量の増減で加熱量を制御することを特徴とする環境制御装置。
  2. 請求項1に記載の環境制御装置において、
    空調手段と、該空調手段と複数の制御対象箇所を並列で連結する制御気流の循環経路とを設けたことを特徴とする環境制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の環境制御装置において、
    前記循環経路内に制御気流の流量を調整する流量調整手段を有することを特徴とする環境制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の環境制御装置において、
    前記所定の温度は、トナーのガラス転移温度であることを特徴とする環境制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の環境制御装置において、
    前記制御対象箇所が、現像装置の温度上昇箇所であることを特徴とする環境制御装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の環境制御装置において、
    前記制御対象箇所が、潜像担持体表面及び該潜像担持体周囲の所定の領域であることを特徴とする環境制御装置。
  7. 潜像担持体と、該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像する現像装置とを備えた画像形成装置において、
    装置内の制御対象箇所に制御気流を作用させる環境制御装置として、請求項1乃至8のいずれか一に記載の環境制御装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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