JP2013192973A - 破砕ガラスの分別方法および破砕ガラス分別装置 - Google Patents

破砕ガラスの分別方法および破砕ガラス分別装置 Download PDF

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Toshikazu Wada
俊和 和田
Masato Sakamoto
正人 坂本
Haruo Aihata
春雄 藍畑
Shuzo Hattori
修藏 服部
Yuji Maeda
裕司 前田
真一 ▲徳▼本
Shinichi Tokumoto
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SHIGEN KAIHATSU KK
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Abstract

【課題】コンベアで搬送される大量のガラス片の色分別を自動的かつ連続的に行うことができる破砕ガラスの分別方法および装置を提供する。
【解決手段】吸着部材として、空気を吸引する複数のストロー51が支持体52aに支持され、かつ上下方向に移動可能な部材を用意し、コンベア34上の第1の位置で撮影した画像から、それぞれのストロー51の配列位置から所定の距離Lだけ離れた判定点Tの画像データを取り出し、その画像データからガラス片10の存在と色を判定する。ガラス片10がコンベア34で搬送されて第2の位置にきたとき、吸着部材を下降させると共に、判定点Tのうち選択された色のデータを有する判定点に対応したストロー51を吸引して選択された色のガラス片10を吸着部材で吸着する。
【選択図】図4

Description

本発明は、破砕されたガラス片を色別に分別して回収する破砕ガラスの分別方法、およびこの方法を採用した破砕ガラス分別装置に関する。
ごみの排出量は生活向上に伴って増え続けており、処分場の余力の減少が深刻な社会問題となっている。このような観点および地球環境保全の観点より、ごみの再資源化のニーズが高まってきている。
回収されているごみの中で再利用可能なごみとしては、金属ごみ、ガラスごみ、プラスチックごみ、基板ごみなどがある。これらのうちガラスごみは、色別に分別すれば資源ごみとして販売することができる。
一方、ガラスごみは、圧縮することでごみの体積を減らす機構を備えた「パッカー車」で回収されると、圧縮の過程で大半が割れてしまう。現在、ほとんどのリサイクル工場におけるガラスごみの分別は手作業で行われており、作業員の安全のため、割れたガラスを色別に分別することは行われていない。この結果、破砕された大量のガラスごみが発生し、埋め立てごみとして山間部等に設けられた最終処分場に捨てられることになる。
ガラスごみのリサイクルが効率よく行えれば、処分場を長期間使用できるようになるため、ガラスごみを自動的に分別する技術の確立が待たれている。
上述の目的を実現するため、破砕ガラスを自動的に分別する装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の破砕ガラス分別装置は、ガラス片を気密チューブの先端で把持した状態で、照明光をチューブ内に通してガラス片に照射し、その反射光を3原色成分に分離してガラス片の色を判定するものである。
特開平9−38587号公報
特許文献1に記載の破砕ガラス分別装置は、ガラス片の色を高い精度で判定できるが、構造上の制約から、コンベアで搬送される大量のガラス片を連続的に分別するには適していない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、コンベアで搬送される大量のガラス片の色分別を自動的かつ連続的に行うことができ、しかも色分別の信頼性の高い破砕ガラスの分別方法および装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかる破砕ガラスの分別方法は、第1のコンベア上を搬送されるガラス片を、第1の位置において撮影部材により撮影し、その撮影画像から抽出したデータに基づいて、前記ガラス片のうち選択された色のガラス片を、前記第1の位置より下流側に所定の距離離れた第2の位置において吸着部材で吸着して、前記ガラス片を色別に分別する破砕ガラスの分別方法であって、
前記吸着部材として、空気を吸引する複数のストローが支持体に支持され、かつ上下方向に移動可能な部材を準備する準備工程と、
前記第1の位置で撮影した画像から、前記それぞれのストローの配列位置から所定の距離だけ離れた判定点の画像データを取り出し、その画像データから前記ガラス片の存在と色を判定する色判定工程と、
前記ガラス片が前記第1のコンベアで搬送されて前記第2の位置にきたとき、前記吸着部材を下降させると共に、前記判定点のうち選択された色のデータを有する判定点に対応したストローを吸引して前記選択された色のガラス片を前記吸着部材で吸着する吸着工程と、
前記吸着部材を上昇させると共に前記ストローの吸引を停止し、前記吸着部材から落下した前記ガラス片をガラス片回収部材の対応する色の回収箱に回収する回収工程と、を有することを特徴とする。
ここで、前記回収工程において、前記吸着部材から落下したガラス片を排出部材で受け止めて前記回収箱まで移送することが好ましい。
また前記吸着工程および回収工程を、選択するガラス片の色を変えながら繰り返して行うことが好ましい。もしくは、第2のコンベアおよび複数のシュートを用いて、前記第1のコンベアで搬送されるガラス片を循環させる循環工程を追加し、前記色判定工程、前記吸着工程および回収工程を、前記色判定工程において選択された色を判定しなくなるまで繰り返して行うようにしてもよい。
また前記回収工程において、前記吸着部材は、前記ストローの先端に吸着したガラス片を落下させる際、前記ストローから空気を噴射するようにしてもよい。
また本発明にかかる第1のコンベア上を搬送される破砕ガラス分別装置は、ガラス片を、第1の位置において撮影部材により撮影し、その撮影画像から抽出したデータに基づいて、前記ガラス片のうち選択された色のガラス片を、前記第1の位置より下流側に所定の距離離れた第2の位置において吸着部材で吸着し、前記ガラス片を色別に分別する破砕ガラス分別装置であって、
前記吸着部材として、空気を吸引する複数のストローが支持体に支持され、かつ上下方向に移動可能な部材を用い、
かつ前記第1のコンベア、前記撮影部材および前記吸着部材の動作を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記第1の位置で撮影した画像から、前記それぞれのストローの配列位置から前記所定の距離だけ離れた判定点の画像データを取り出し、その画像データから前記ガラス片の存在と色を判定し、
前記ガラス片が前記コンベアで搬送されて前記第2の位置にきたとき、前記吸着部材を下降させると共に、前記判定点のうち選択された色のデータを有する判定点に対応した前記ストローを吸引して前記選択された色のガラス片を前記吸着部材で吸着し、
前記吸着部材を上昇させると共に、前記ストローの吸引を停止して、前記吸着部材から落下したガラス片を、ガラス片回収部材の対応する色の回収箱に回収することを特徴とする。
ここで、前記排出部材は、断面がU字状の第1および第2のシュートと、前記第1のシュートに対して前記第2のシュートを前進および後退させるエアーシリンダとで構成され、前記第2のシュートの断面は前記第1のシュートの断面より若干小さく、待機状態では、前記第1と第2のシュートは重なった状態に保持されることが好ましい。
また前記ストローは、中空のストロー本体と、この中空のストロー本体に対して上下動可能に挿入された中空の吸着パッドと、この吸着パッドの先端に取り付けられた蛇腹状のゴム管とで構成されていることが好ましい。
また前記ガラス片回収部材は、前記ガラス片の色別に用意された複数の回収箱と、この回収箱を載置し、選択された1つの回収箱を前記排出部材の下方に移動させる第2のコンベアとで構成されることが好ましい。
また前記コンベアの始端側に振動シュートを配置し、前記ガラス片がこの振動シュート上で振動を加えられながら移動した後、前記コンベア上に移送されることが好ましい。
本発明の破砕ガラスの分別方法および装置によれば、コンベアで搬送される大量のガラス片の色分別を自動的かつ連続的に行うことができ、しかも色分別の信頼性も高い。
本発明の実施の形態1にかかる破砕ガラス分別装置の機構系の構成を示す正面図である。 同平面図である。 実施の形態1にかかる破砕ガラス分別装置の制御系の構成を示すブロック図である。 ガラス片を搬送するベルトコンベアを上から見た図である。 ガラス片を吸着する吸着部材の側面図である。 吸着部材によってガラス片が吸着された状態を示す図である。 ストローに吸着されたガラス片を回収箱に移送する排出部材の側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる破砕ガラス分別装置の機構系の構成を示す正面図である。 同平面図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる破砕ガラス分別装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1にかかる破砕ガラス分別装置の機構系の構成を示す正面図、図2は同平面図、図3は実施の形態1にかかる破砕ガラス分別装置の制御系の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる破砕ガラス分別装置1は、破砕ガラス供給部材2、搬送部材3、撮影部材4、吸着部材5、排出部材6、ガラス片回収部材7(以上、図1および図2参照)およびこれらの各部材の動作を制御する制御装置8(図3参照)で構成されている。なお、図1において、排出部材6およびガラス片回収部材7については、前方の撮影部材4や吸着部材5と重なるため、見易さを考慮して省略している。
<ガラス片分別処理の主要工程>
破砕ガラス分別装置1の構成と動作について説明する前に、図1〜図3および図4を参照して、本発明におけるガラス片分別処理の主要工程を説明する。図4は、ガラス片を搬送する搬送部材3のベルトコンベア34を上から見た図である。
本発明にかかる破砕ガラスの分別方法は、コンベア上を搬送される大量の破砕ガラス片を自動的かつ連続的に分別することを特徴としている。ガラス片10を搬送するベルトコンベア34の途中に撮影部材4が配置され、その下流側に吸着部材5が配置されている。吸着部材5は、空気を吸引する複数本のストロー51(図では59本)が指示板52a上に均一な密度となるように規則的に配列されたもので、個々のストロー51は独立して吸引と停止が可能となるように構成されている。
図4において、支持板52aに規則的に配置された大きな○はストロー51の設置位置を示している。ストロー51はベルトコンベア34の移動方向にP1のピッチで配置され、移動方向と直交する方向にP2のピッチで配置されている。また吸着部材5は垂直方向(紙面と直交する方向)に移動できるように構成されており、不使用時はベルトコンベア34の上方で待機している(図1参照)。
ベルトコンベア34で搬送されるガラス片10が吸着部材5の下に来たとき、吸着部材5を、ストロー51がベルトコンベア34で搬送されるガラス片10に接する高さまで降下させる。このとき、各ストロー51の下方にガラス片10があるか否か、およびガラス片10がある場合にガラス片10の色が何色であるかが分かれば、選択された色のガラス片10がある箇所のストロー51を吸引し、ガラス片10をストロー51の先端に吸着することによって、ガラス片10を色別に分別できる。
本発明では、各ストローの下方にガラス片10があるか否か、およびガラス片10がある場合にガラス片10の色が何色であるかを、撮影部材4で撮影した画像データに基づいて判断している。これらのデータの取得方法を、図4を参照して更に詳しく説明する。
ベルトコンベア34上を搬送されるガラス片10は、吸着部材5から上流側に所定の距離Lだけ離れた位置で一旦停止し、この位置で撮影部材4のCCDカメラ41を用いて撮影される。図4に2点鎖線で囲ったエリアPは、CCDカメラ41で撮影した画像の範囲を示している。図4では、撮影画像P内に、赤色のガラス片10(R)、緑色のガラス片10(G)および茶色のガラス片10(C)が存在する例を示している。
制御装置8(図3参照)は、撮影画像Pの中から吸着部材5の全てのストロー51について、それぞれの位置から上流側に距離Lだけ離れた点(以降、これを「判定点」という)Tの画像データを取り出し、その判定点Tの色を判定する。
図4において、撮影画像P内に示す小さな○は判定点Tを示している。判定点Tの位置は、各ストロー51の水平位置のデータとCCDカメラ41の撮影画像Pの位置データから算出する。
制御装置8は、判定した色のデータを、対応するストロー51の識別データと共に内蔵のメモリに格納する。ストロー51の識別データとしては、例えば、ストロー51の配列順に番号を付与し、対応する判定点の識別データとしてこの番号を用いる。
次に、ベルトコンベア34が駆動されてガラス片10が下流側に距離Lだけ移動したときにベルトコンベア34を止める。このときガラス片10は、図4に示すように、各ストロー51に対する位置が、対応する判定点Tに対する位置と同じ位置にある。制御装置8は吸着部材5を降下させると共に、制御装置8のメモリから判定点Tの色データと識別データを取り出し、選択された色に対応するストロー51だけを吸引する。
例えば、赤色のガラス片10(R)を分別したい場合、赤色のガラス片10(R)の上方に位置するストロー51だけを吸引すると、ガラス片10(R)はガラス片の上にある複数のストロー51の先端に吸着され、その状態で吸着部材5を上昇させると上方に持ち上げられる。その後、後述する方法で赤色ガラス片用の回収箱に回収する。
制御装置8は、赤色のガラス片10(R)の回収が終わった後、吸着部材5を再び降下させ、ストロー51の先端がベルトコンベア43上のガラス片10に接する位置で止める。そして、次に選択される色、例えば緑色のガラス片10(G)の上方に位置するストロー51を吸引して、複数のストロー51の先端でガラス片10(G)を吸着した後、上方に持ち上げる。その後、緑色ガラス片用の回収箱に回収する。茶色のガラス片10(C)についても、上述と同様の方法で茶色ガラス片用の回収箱に回収する。
前述した特許文献1に記載の破砕ガラスの分別方法では、1個のガラス片を1個のチューブの先端で把持した状態でガラス片の色を判定している。この方法では、ベルトコンベアで搬送されるガラス片の位置と形状を認識し、その結果に基づいてチューブを移動させる必要があるため、大量のガラス片を連続して分別するのには適していない。更に、破砕されたガラス片の形状と大きさは相当異なっているため、口径の異なる複数のチューブを用意する必要があり、装置が大型化する。
これに対し、本発明の破砕ガラスの分別方法によれば、個々のガラス片の形状を認識する必要がなく、ストローの位置に対応した判定点の色を判定するだけで済むため、短時間で大量のガラス片の色を判定できる。また、支持板52aに支持されるストロー51の数を増やすだけで、一度に回収できるガラス片の数を増やすことができるため、ベルトコンベア上を搬送される大量のガラス片の分別に適している。更に、吸着部材5は複数のストロー51を支持板52aで支持する構造であり、水平方向に移動させる必要がなく、上下動させるだけでガラス片の分別ができるため、構造が単純で比較的安価に製作できる。
<破砕ガラス分別装置の構成と各部の機能>
次に、図1〜図3を参照し、ガラス片10の処理の流れに沿って破砕ガラス分別装置1の各部材の構成と機能を説明する。
破砕ガラス供給部材2は、パッカー車等で回収された破砕ガラス10を破砕ガラス分別装置1の搬送部材3に供給するもので、ホッパー21と、このホッパー21を支持するフレーム22とで構成されている。角筒状のホッパー21は、下半分の断面が逆角錐台状に形成されており、上部の開口から投入された破砕ガラスは重力によって下方に移動し、最下部に設けられた排出口23から排出されて、振動シュート31上に落下する。
振動シュート31は、ベルトコンベア34と共に搬送部材3を構成している。搬送部材3は、ホッパー21から投入された破砕ガラスを個々のガラス片10に分離すると共に、撮影部材4および吸着部材5の下方まで搬送する。
振動シュート31はシュート駆動部32によって振動が加えられる。また振動シュート31は上面が傾いたテーブル33上に設置されているため、下流側(紙面に向かって右側)に傾いている。ホッパー21から振動シュート31上に落下したガラス片10は振動と傾斜によって右側に移動し、ベルトコンベア34上に落下する。
ホッパー21から落下し、振動シュート31上で上下に重なったガラス片10は、斜面を移動する際に振動によって分離され、その状態でベルトコンベア34上に落下するので、ガラス片10をベルトコンベア34上に分離した状態で移送することができる。結果として、撮影画像からガラス片の色データを抽出する際の誤り率を軽減できる。
ベルトコンベア34はモータユニット35によって駆動され、ガラス片10を載せた状態で下流側(太い矢印で示した方向)に移動する。ベルトコンベア33の両側面には、ガラス片10がコンベアから落下するのを防止するガイド板35が設けられている。またベルトコンベア34はモータユニット35を介してテーブル37上に設置されている。
撮影部材4と吸着部材5は、ベルトコンベア34を跨ぐように配置されたフレーム11に支持されている。通常の状態では、フレーム11の上面および側面は板で覆われているが、図1では、撮影部材4と吸着部材5の配置関係がわかるようにフレーム11から側板を取り除いた状態を示している。同様の理由で、図2では、撮影部材4についてはCCDカメラ41のみを、また吸着部材5についてはストロー51および支持板52aのみを表示し、他の構成部品およびテーブル33、37は省略している。
ベルトコンベア34上を搬送されるガラス片10が撮影部材4の下方に来たとき、ベルトコンベア34は撮影のため一旦停止する。撮影部材4は、CCDカメラ41とライト42で構成され、ベルトコンベア33上を搬送されるガラス片10を撮影する。制御装置8は撮影画像Pから各判定点Tの色を判定し、その色データを各判定点の識別データと共にメモリに格納する。撮影画像Pからガラス片10の色データと識別データを抽出する処理は先に述べた通りである。
撮影部材4による撮影が終了した後、ガラス片10はベルトコンベア33によって搬送され、吸着部材5の下方で再度停止する。図5および図6に基づいて吸着部材5の構成と機能を説明する。図5は、吸着部材5を側面から見た図、図6は、吸着部材5によってガラス片10が吸着された状態を示す図である。
吸着部材5は複数本のストロー51が、支持版52a、52bおよび52c、支柱52d、52eならびにスプリング52fからなるフレーム52で支持されている。支持版52a、52bおよび52cは上下に配された三層構造をしており、最下段の第1の支持板52aに、中空の複数本のストロー51が均一かつ規則的に配列された状態で支持されている。第1の支持板52aと第2の支持板52bは第1の支柱52dおよびスプリング55fを介して第2の支持板52cに支持されている。更に、第2の支持板52bは第2の支柱52eを介して第3の支持板52cに支持されている。
第3の支持板52cにはエアーシリンダ53の下端部と一対のガイドシャフト54の下端部が固定されている。フレーム11に固定された上板12にはエアーシリンダ53の本体と、一対のガイドシャフト54を上下動可能に支持する一対のスライドブッシュ55が固定されている。
一方、各ストロー51の上端はエアー配管56に接続されており、エアー配管56は、複数の電磁弁が収容された電磁弁ユニット57を介して真空発生器58(図3参照)に接続されている。真空発生器58を動作させた状態で電磁弁を開くと、ストロー51内が負圧になる。電磁弁ユニット57は、第2の支持板52b上に設置されている。
図6に示すように、ストロー51は、円筒状のストロー本体511、このストロー本体511の中空部に挿入された吸着パッド512、吸着パッド512の先端部に取り付けられた蛇腹状のゴム管513、および本体511の上端に形成されたエアー配管56接続用の開口514を備えている。
吸着部材5の非動作状態では、エアーシリンダ53は、図5に実線で示すように縮んだ状態に保持され、従って、ストロー51もベルトコンベア34から離れた位置に保持される。これに対し、吸着部材5の動作状態では、エアーシリンダ53は伸びた状態、すなわち図5に2点鎖線で示すようにストロー51の下端がベルトコンベア34に近接した状態に保持される。後述するように、この状態では、ベルトコンベア34上にガラス片10が存在する位置にあるストロー51は空気が吸引されて負圧になっているため、その先端でガラス片10を吸着する。
図6に示すようにガラス片10は必ずしも平坦ではなく、その一部がベルトコンベア34から浮いた状態になる場合が多い。ストロー51は、吸着パッド512と先端のゴム管513を用いてガラス片10の高さ方向の偏移と傾きを吸収する。
具体的には、ゴム管513は蛇腹状に形成されているため、ガラス片10に当接したときに縮んで高さの偏移を吸収し、更に先端がガラス片10の形状に応じて変形してガラス片10に密着する。また吸着パッド512は、ストロー本体511に対して上下方向に移動できるように設計され、かつスプリングによって下方に付勢されている。ゴム管513が縮むだけではガラス片10の高さ方向の偏移を吸収できない場合、吸着パッド512がガラス片10の高さに応じて上方に変位して、ガラス片10の高さ方向の偏移を吸収する。
このようにして、ガラス片10は複数のストロー51によって確実に吸着される。エアーシリンダ53を縮めて第1の支持板52aを上方に移動させると、ガラス片10は複数のストロー51によって吸着された状態で、ベルトコンベア34から離れて上方に移動し、その状態に保持される。
なお、ガラス片10の高さ方向の偏移が大きく、下降の際に吸着パッド512がガラス片10に衝突して破損する場合が有る。そのような場合に対応するため、支持板52aと支柱52dとの間にスプリング52fを挿入して、吸着パッド512への衝撃を吸収するようにしている。
図7に、ストロー51に吸着されたガラス片10を回収箱72に移送する排出部材6の構成を示す。排出部材6は、断面がU字状の2つの排出シュート61および62と、第1の排出シュート61の左右に配置され、第2の排出シュート62を前進および後退させるエアーシリンダ63とで構成されている。
第2の排出シュート62は、第1の排出シュート61より横幅と高さが若干小さく、エアーシリンダ63を縮めると、2つのシュートは重なり合った状態となる。図7に示すように、第1の排出シュート61は吸着部材6と回収箱72の間に傾いた状態で設置されており、待機状態では、吸着部材5の降下を妨げないように第2の排出シュート62が後退し、第1の排出シュート61の上に重なり合った状態で保持されている。
吸着部材5がストロー51でガラス片を吸着した後、上方に移動した状態において、エアーシリンダ63により第2の排出シュート62を斜め上方に前進させる。図7に第2の排出シュート62の前進が終了した状態を示す。この状態で、ストロー51による吸引を停止すると、矢印で示すようにストロー51の先端に吸着されたガラス片10が第2の排出シュート62上に落下し、第2の排出シュート62および第1の排出シート61上を滑って回収箱72内に回収される。ガラス片10の回収が終了すると、第2の排出シュート62がエアーシリンダ63によって斜め下方に後退し、第1の排出シュート61と重なり合った待機状態に保持される。
なお、本実施の形態では、選択された色のガラス片10の回収は、ストロー51による吸引を停止して、ガラス片10を重力によって自然落下させているが、ガラス片の形状によっては、ガラス片の一部がゴム管513や吸着パッド512に吸い込まれて落下しない場合が生じる。このような事態を避けるため、真空発生器58の構造を変えて、電磁弁を閉じずにストロー51から空気を噴射するようにすれば、ガラス片10を確実に落下させることができる。
次に、図2を参照して、ガラス片10を色別に回収するガラス片回収部材7の構成と機能を説明する。ガラス片回収部材7は、ベルトコンベア71と、その上に載置された複数の回収箱72で構成されている。ベルトコンベア71は、モータユニット73により駆動され、紙面に向かって左右に移動する。
ベルトコンベア71上には、色の異なるガラス片の種類に応じた複数の回収箱72が載置されており、第1の排出シュート61の下に選択された色のガラス片10を回収する回収箱72が位置するように制御装置8によって制御される。なお、図ではベルトコンベア71上に3個の回収箱72が記置されているが、回収箱72の数はこれに限定されず、分別するガラス片の色に応じて増減させればよい。
次に、図3を参照して、破砕ガラス分別装置1の制御装置8について説明する。制御装置8は、操作盤85から入力された作業者の指示、CCDカメラ41で撮影した画像および位置センサ86から出力された信号に従って破砕ガラス分別装置1の各々の部材の動作を制御する。
操作盤85は、各種ボタン851とディスプレイ852を含んでいる。作業者は操作盤85のボタン851を押して分別するガラス片の色を選択し、また制御装置8の動作開始や停止を指示する。ディスプレイ852には、ボタン851によって選択されたガラス片の色や、各部材の動作状態等が表示される。
位置センサ86は、ベルトコンベア34および71、エアーシリンダ53および73の位置を検出するものである。ベルトコンベア34および71については、位置センサ86として、モータユニット35および73の回転軸に取り付けられたロータリーエンコーダ等が用いられ、エアーシリンダ53および73については、位置センサ86としてリードスイッチ等が用いられる。
制御装置8は図示しないCPU、ROM、RAMおよび不揮発性メモリ(以降、「メモリ」という)84で構成され、メモリ84に格納されたプログラムを読み出してCPUで実行することにより、画像処理部81、色判定部82および制御部83のそれぞれの機能を実現する。
画像処理部81は、図4を用いて説明した分別処理のうち、CCDカメラ41で撮影した画像データから判定点Tの画像データを抽出すると共に、ストロー51の識別データと対応させる。一方、色判定部82は、メモリ84から色認識用のソフトウェアを読み出し、画像処理部81で抽出したR、G、Bの3原色成分の比率に基づいて各判定点におけるガラス片の有無と色を判定する。判定されたガラス片の有無と色のデータは、判定点Tの識別データと共にメモリ84に格納される。
現在、色認識用のソフトウェアとして多くのものが知られているが、発明者の一人が開発した色認識の手法「最近傍識別器を用いた色ターゲット検出」を用いると、色判定の信頼性を高めることができる。(参考文献:和田俊和“最近傍識別器を用いた色ターゲット検出”情報処理学会論文誌。コンピュータビジョンとイメージメディア、情報処理学会論文誌。44(SIG|_17(CVIM_8)),126-135, 20031215)
制御部83は、搬送部材3、吸着部材4、排出部材5およびガラス片回収部材7の動作を制御する。具体的には、制御部83は、シュート駆動部32を駆動して振動シュート31を振動させる。また制御部83は、位置センサ86からの情報に基づいてベルトコンベア34および71のモータユニット35および73の動作を制御する。また制御部83は、色判定部83での判定結果に基づいて吸着部材5のエアーシリンダ53、電磁弁ユニット57および真空発生器58の動作を制御する。更に制御部83は、排出部材6の排出シュート62の前進と後退を制御する。
なお、本実施の形態では、制御装置8として専用の装置を用いて実現したが、必ずしも専用の装置を用いる必要はない。例えば、画像処理部81と色識別部82の機能をパーソナルコンピュータに色認識用のソフトウェア(プログラム)をインストールすることによって実現し、また制御部83は汎用のシーケンサを用いて実現してもよい。
<破砕ガラス分別装置の動作>
次に、破砕ガラス分別装置1の動作を説明する。作業者は、最初に操作盤85のボタン851を押して分別するガラス片の色(例えば、赤色、緑色、青色、茶色、黒色、透明の6色)を選択すると共に、制御装置8を動作状態に設定する。すると、制御部83からの制御信号によって振動シュート31が振動を開始し、ベルトコンベア34が搬送を開始する。
次に、作業者はパッカー車等で回収された破砕ガラスをホッパー21に投入する。投入された破砕ガラスは下端の排出口23から振動シュート31上に落下し、振動シュート31上を振動しながら移動した後、ベルトコンベア34の上流側に落下する。前述したように、上下に重なったガラス片10は振動シュート31を移動する間に振動によって重なり状態が解消され、分離された状態でベルトコンベア34上に移送される。
ベルトコンベア34上に落下したガラス片10は、制御部83の制御に基づき、CCDカメラ41の下方まで搬送されたときに一旦停止する。画像処理部81および色判定部82は、CCDカメラ41で撮影されたガラス片10の画像データを取り込み、前述の図4を用いて説明した処理を行い、それぞれの判定点Tの色データと識別データを取得する。得られたデータはメモリ84に格納される。
次に、制御部83からの制御信号に基づいてベルトコンベア34が搬送を再開し、ガラス片10が吸着部材5の下方に搬送されたときにベルトコンベア34が再度停止する。
制御部83からの制御信号によって吸着部材5が下方に移動し、ストロー51の先端がベルトコンベア34上のガラス片10に接する位置で停止する。制御部83は、メモリ84に格納された各判定点Tの色データと識別データを読み出し、選択された第1の色データを有する判定点Tに対応するストロー51の電磁弁を開けてガラス片10をストロー51の先端で吸着する。
制御部83は、ガラス片10をストロー51の先端に吸着した状態でエアーシリンダ53を制御して、吸着部材5を図7に示す位置まで上昇させる。
次に、制御部83は、エアーシリンダ63を駆動して第2の排出シュート62を斜め上方に前進させる。図7に示す状態で、電磁弁を閉じてストロー51の吸引を停止すると、ガラス片10が重力によって第2の排出シュート62上に落下し、第2の排出シュート62上および第1の排出シート61上を滑って回収箱72に回収される。
次に、制御部83は、ガラス片回収部材7のベルトコンベア71を駆動して、第2の色のガラス片10の回収箱72を第1の排出シュート61の下方まで搬送する。同時に、制御部83はエアーシリンダ63を制御して第2の排出シュート62を、第1の排出シュート61と重なる状態になるまで後退させる。
第2の排出シュート62が待機状態となり、また回収箱72が第2の色に対応する箱に変わった後、制御部83は、再度ストロー51の先端がベルトコンベア34上のガラス片10に接する位置まで吸着部材5を下降させる。
制御部83は、メモリ84から読み出した判定点Tの色データと識別データから、選択された第2の色データを持つ判定点に対応するストロー51を吸引して第2の色のガラス片10を吸着する。その後、第1の色のガラス片10の場合と同様に、吸着部材5を上昇させた後、第2の排出シュート62を前進させ、吸引を解除してガラス片10を回収箱72に回収する。回収するガラス片の色が3種類以上ある場合には、同様の処理を繰り返して、それぞれの色のガラス片10を対応する色の回収箱72に回収する。
選択された全ての色のガラス片10の回収が終了した状態では、ベルトコンベア34上には、ストロー51で吸着できないような小さなガラス片や、ガラス片が上下に重なり、色を判定できなかったり、ストロー51で吸着できなかった下側のガラス片だけが残ったりする。制御装置8は、ベルトコンベア34を駆動して、このようなガラス片10をベルトコンベア34の下流側の端部に配設した廃棄箱38に落下させて回収して一連の処理を終了する。
(実施の形態2)
図8および図9は、本発明の実施の形態2にかかる破砕ガラス分別装置の機構系の構成を示す正面図と平面図である。本実施の形態にかかる破砕ガラス分別装置1Aは、実施の形態1にかかる破砕ガラス分別装置1と以下の点において相違する。
すなわち、実施の形態1では、破砕ガラス片10は、ベルトコンベア34による1回の搬送で分別処理されていた。この場合、色判定部82における色判定の精度が高いこと、およびガラス片10がベルトコンベア34上で重なり合うことなく分離した状態で搬送されることが前提となる。
しかし現状では、色判定の精度は必ずしも十分ではなく、撮影の状態によっては判定できない場合もある。また、ベルトコンベア34で搬送する前に、振動シュート31上でガラス片を振動させて重なったガラス片を分離するようにしているが、このようにしてもガラス片の重なりが解消されない場合がある。このような場合、色判定が誤ったガラス片、重なったガラス片の下側のガラス片は廃棄箱38に廃棄されて、ガラス片の回収率が低下する。
このような事態を防止するため、本実施の形態では、1回のコンベア搬送では1色のガラス片のみを回収し、他の色のガラス片については、ベルトコンベアおよびシュートを用いてコンベア上を循環させるように構成している。
以下、図8および図9を参照して、本実施の形態にかかる破砕ガラス分別装置1Aの構成と動作を説明する。ただし、実施の形態1にかかる破砕ガラス分別装置1と共通する部材については、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。
本実施の形態では、排出シュート91とリターンコンベア94によって循環部材9を構成している。また破砕ガラス供給部材2Aのホッパー21の下部に断面がU字状のシュート23が傾斜した状態で取り付けられており、ホッパー21に投入された破砕ガラスは排出口23から排出された後、シュート24の斜面を滑って振動シュート31上に落下する。
振動シュート31上に落下した破砕ガラスは、振動によって個々のガラス片10に分離された後、実施の形態1と同様の手順でベルトコンベア34に移送され、撮影部材4および吸着部材5において同様の手順で処理され、選択された第1の色のガラス片10が回収箱72に回収される。
回収されなかった第1の色以外のガラス片10は、ベルトコンベア34の終端に配置された断面がU字状の排出シュート91上に落下し、傾斜を利用してリターンコンベア92上に落下する。リターンコンベア92はモータユニット93によって駆動され、排出シュート91から排出されたガラス片10をホッパー21の破砕ガラス投入口の上まで搬送する。リターンコンベア92の周囲には、ガラス片10が落下しないように枠94が設けられている。
リターンコンベア92の終端部から落下したガラス片10はホッパー21の排出口23から排出され、シュート24上を滑って振動シュート31上に落下し、ベルトコンベア34に移送される。そして再び撮影部材4で撮影され、選択された第1の色のガラス片10が吸着部材5で吸着され、回収箱72に回収される。
上述したように、本実施の形態では、循環部材9によってガラス部材10を循環させ、ベルトコンベア34による1回の搬送では、選択された1色のガラス片だけを回収する。色判定部は、2回目の色判定において、1回目に選択された色のガラス片の有無を確認し、1回目に選択された色のガラス片があると判定した場合には、再度、吸着部材5でその色のガラス片を吸着して回収する。
そして、色判定部82で選択された第1のガラス片の色を判定しなくなった後に、選択された第2の色のガラス片の回収を行う。このように本実施の形態では、選択された第1の色のガラス片の存在が判定されなくなるまで、ベルトコンベア上を何度も循環させるため、時間がかかるが、色判定の精度が高まるため、ガラス片分別の信頼性を高めることができる。
パッカー車等によって昼間に集められた破砕ガラスを、夜間の時間を使って分別するようにすれば、大量のガラス片の分別処理を無理なく行うことができ、しかも分別の信頼性が高まるため、その効果は大きい。
なお、上記各実施の形態では、ガラス片を搬送する手段としてベルトコンベアとシュートを用いたが、必ずしもこれらのものに限定されず、同様の機能を発揮する他の搬送部材(コンベア)を用いてもよい。また撮影部材についても、CCDカメラに限定されず、例えばMOS型の撮像素子を用いたカメラを用いてもよい。
1、1A 破砕ガラス分別装置
2、2A 破砕ガラス供給部材
3 搬送部材
4 撮影部材
5 吸着部材
6 排出部材
7 ガラス片回収部材
8 制御装置
9 循環部材
10 ガラス片
11、22 フレーム
21 ホッパー
24、61、62、91 シュート
31 振動シュート
32 シュート駆動部
34、71 ベルトコンベア
35、73、93 モータユニット
36、94 ガイド
41 CCDカメラ
42 ライト
51 ストロー
52a、52b、52c 支持板
52d、52e 支柱
52f スプリング
53、63 エアーシリンダ
54 ガイドシャフト
55 スライドブッシュ
56 エアー配管
57 電磁弁ユニット
58 真空吸引器
72 回収箱
81 画像処理部
82 色判定部
83 制御部
84 メモリ
85 操作盤
86 位置センサ
92 リターンコンベア
511 ストロー本体
512 吸着パッド
513 ゴム管

Claims (13)

  1. 第1のコンベア上を搬送されるガラス片を、第1の位置において撮影部材により撮影し、その撮影画像から抽出したデータに基づいて、前記ガラス片のうち選択された色のガラス片を、前記第1の位置より下流側に所定の距離離れた第2の位置において吸着部材で吸着して、前記ガラス片を色別に分別する破砕ガラスの分別方法であって、
    前記吸着部材として、空気を吸引する複数のストローが支持体に支持され、かつ上下方向に移動可能な部材を準備する準備工程と、
    前記第1の位置で撮影した画像から、前記それぞれのストローの配列位置から所定の距離だけ離れた判定点の画像データを取り出し、その画像データから前記ガラス片の存在と色を判定する色判定工程と、
    前記ガラス片が前記第1のコンベアで搬送されて前記第2の位置にきたとき、前記吸着部材を下降させると共に、前記判定点のうち選択された色のデータを有する判定点に対応したストローを吸引して前記選択された色のガラス片を前記吸着部材で吸着する吸着工程と、
    前記吸着部材を上昇させると共に前記ストローの吸引を停止し、前記吸着部材から落下した前記ガラス片をガラス片回収部材の対応する色の回収箱に回収する回収工程と、を有することを特徴とする破砕ガラスの分別方法。
  2. 前記回収工程において、前記吸着部材から落下したガラス片を排出部材で受け止めて前記回収箱まで移送することを特徴とする、請求項1に記載の破砕ガラスの分別方法。
  3. 前記吸着工程および回収工程を、選択するガラス片の色を変えながら繰り返して行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の破砕ガラスの分別方法。
  4. 第2のコンベアおよび複数のシュートを用いて、前記第1のコンベアで搬送されるガラス片を循環させる循環工程を追加し、
    前記色判定工程、前記吸着工程および回収工程を、前記色判定工程において選択された色を判定しなくなるまで繰り返して行うことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の破砕ガラスの分別方法。
  5. 前記回収工程において、前記吸着部材は、前記ストローの先端に吸着したガラス片を落下させる際、前記ストローから空気を噴射することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の破砕ガラスの分別方法。
  6. 第1のコンベア上を搬送されるガラス片を、第1の位置において撮影部材により撮影し、その撮影画像から抽出したデータに基づいて、前記ガラス片のうち選択された色のガラス片を、前記第1の位置より下流側に所定の距離離れた第2の位置において吸着部材で吸着し、前記ガラス片を色別に分別する破砕ガラス分別装置であって、
    前記吸着部材として、空気を吸引する複数のストローが支持体に支持され、かつ上下方向に移動可能な部材を用い、
    かつ前記第1のコンベア、前記撮影部材および前記吸着部材の動作を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1の位置で撮影した画像から、前記それぞれのストローの配列位置から前記所定の距離だけ離れた判定点の画像データを取り出し、その画像データから前記ガラス片の存在と色を判定し、
    前記ガラス片が前記コンベアで搬送されて前記第2の位置にきたとき、前記吸着部材を下降させると共に、前記判定点のうち選択された色のデータを有する判定点に対応した前記ストローを吸引して前記選択された色のガラス片を前記吸着部材で吸着し、
    前記吸着部材を上昇させると共に、前記ストローの吸引を停止して、前記吸着部材から落下したガラス片を、ガラス片回収部材の対応する色の回収箱に回収することを特徴とする破砕ガラス分別装置。
  7. 前記吸着部材の下部に、落下するガラス片を受け止める排出部材を配設し、この排出部材を用いて前記ガラス片を前記回収箱まで移送することを特徴とする、請求項6に記載の破砕ガラス分別装置。
  8. 前記排出部材は、
    断面がU字状の第1および第2のシュートと、前記第1のシュートに対して前記第2のシュートを前進および後退させるエアーシリンダとで構成され、
    前記第2のシュートの断面は前記第1のシュートの断面より若干小さく、待機状態では、前記第1と第2のシュートは重なった状態に保持されることを特徴とする、請求項7に記載の破砕ガラス分別装置。
  9. 前記ストローは、
    中空のストロー本体と、
    この中空のストロー本体に対して上下動可能に挿入された中空の吸着パッドと、
    この吸着パッドの先端に取り付けられた蛇腹状のゴム管とで構成されていることを特徴とする、請求項6ないし8のいずれかに記載の破砕ガラス分別装置。
  10. 前記ガラス片回収部材は、
    前記ガラス片の色別に用意された複数の回収箱と、
    この回収箱を載置し、選択された1つの回収箱を前記排出部材の下方に移動させる第2のコンベアとで構成されることを特徴とする、請求項6ないし9のいずれかに記載の破砕ガラス分別装置。
  11. 前記ガラス片を搬送する第3のコンベアと複数のシュートとで構成された循環部材を更に備え、前記第1のコンベアと共に、前記ガラス片を循環して搬送することを特徴とする、請求項6ないし10のいずれかに記載の破砕ガラス分別装置。
  12. 前記コンベアの始端側に振動シュートを配置し、前記ガラス片がこの振動シュート上で振動を加えられながら移動した後、前記コンベア上に移送されることを特徴とする、請求項6ないし11のいずれかに記載の破砕ガラス分別装置。
  13. 前記吸着部材は、前記ストローの先端に吸着したガラス片を落下させる際、前記ストローから空気を噴射するように構成されていることを特徴とする、請求項6ないし12のいずれかに記載の破砕ガラス分別装置。
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