JP2013192431A - 交流電動機の制御装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ベクトル制御される交流電動機において、リラクタンストルクを有効に活用することで交流電動機の高効率と高応答性を実現することを目的とする。
【解決手段】本発明による交流電動機の制御装置及び方法は、交流電動機(8)の回転数毎に上位トルク指令値に基づく電流指令値(iq*,id*)のデータをテーブル(10)に非線形テーブルデータとして求めておき、前記電流指令発生器(2)が前記テーブル(10)のうちのトルク−電流特性テーブルを参照して前記電流指令値(iq*,id*)を出力し、前記電流指令値(iq*,id*)と電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブル(10)のうちの電流制御ゲイン−電流特性テーブルを参照して可変させる構成と方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電動機の制御装置及び方法に関し、特に、ベクトル制御される交流電動機において、リラクタンストルクを有効に活用することで交流電動機の高効率と高応答性を実現するための新規な改良に関する。
従来、用いられていたこの種のモータの制御装置としては、例えば、図6及び図7で示される特許文献1及び2の構成を挙げることができる。
図6において、速度指令値ωに従って三相交流電圧U,V,Wにより、モータ115のモータ速度である実回転数ωと速度指令値ωが一致するように制御するシステムである。サーボモータ制御システム100は、減算器101,104,106,108,110、PI制御器102,105,109、電流指令演算部103、非干渉制御器107、dq/3φ変換器117、電力変換器111、カウンタ112、3φ/dq変換器113、電流検出器114、サーボモータ115、及び速度検出器116を備えている。
さらに、前記モータ115に接続された電圧変換器3の出力は、実電圧Vとして電流指令演算部2にフィードバックされている。
以下、サーボモータ制御システム100の動作について説明する。
減算器101は、速度指令値ωと、サーボモータ115乃速度を検出する速度検出器116からの実回転数ωとの偏差を出力し、PI制御器102は、当該偏差を入力してPI演算を施し、トルク指令値τを出力する。電流指令演算部103は、トルク指令値τ、実回転数ω、及び、3φ/dq変換器113からのトルク分電流フィードバックIqを入力し、電流指令演算を施し、トルク分電流指令値Iq及び励磁電流指令値Idを出力する。
dq/3φ変換器117は、q軸電圧指令値Vq、d軸電圧指令値Vd、及び、カウンタからの角度θを入力し、dq/3φ変換を行い、三相交流電圧指令値Vu,Vv,Vwを出力する。ここで、q軸電圧指令値Vqは、減算器104及びPI制御器105を介した信号と非干渉制御器107からのフィードフォワード補償電圧Vqyとの偏差である。d軸電圧指令値Vdは、減算器108及びPI制御器109を介した信号と非干渉制御器107からのフィードフォワード補償電圧Vdyとの偏差である。また、角度θは、実回転数ωを入力したカウンタ112からの出力信号である。
電力変換器111は、三相交流電圧指令値Vu,Vv,Vwを入力し、電力変換を行い増幅し、サーボモータ115に三相交流電圧U,V,Wを供給する。電流検出器114は、サーボモータ115に供給される三相交流電圧U,V,Wにおける三相交流電流値iu,ivを検出する。3φ/dq変換器113は、三相交流電流値iu,ivを入力し、3φ/dq変換を行い、励磁電流フィードバックIdを減算器108に出力し、トルク分電流フィードバックIqを減算器104及び電流指令演算部103に出力する。
前記モータ115に接続された電圧変換器3は、サーボモータ115に供給される三相交流電圧U,V,Wを入力し、3φ/dq電圧変換を行い、励磁電圧フィードバック及びトルク分電圧フィードバックを生成し、実電圧V(励磁電圧フィードバック)を電流指令演算部2に出力する。電流指令演算部2は、トルク指令値τ、モータ速度である実回転数ω、及び実電圧Vを入力し、d軸インダクタンスXd及びq軸インダクタンスXqを用いて、励磁電流指令値Id及びトルク分電流指令値Iqを演算することにより、モータ制御を実現する。以下に説明する第1の実施例では、d軸インダクタンスXd及びq軸インダクタンスXqとして、予め設定された固定の値を用いる。第2の実施例では、d軸インダクタンスXdと励磁電流指令値Idとの間の関係、及びq軸インダクタンスXqとトルク分電流指令値Iqとの間の関係を予め測定してテーブルに格納し、d軸インダクタンスXd及びq軸インダクタンスXqとして、前記テーブルの値を用いる。第3の実施例では、d軸インダクタンスXd及びq軸インダクタンスXqとして、第2の実施例と同様にテーブルの値を用い、さらに、スキャン遅れがないように励磁電流指令値Idを演算する。すなわち、インダクタンスをdq軸電流に対してテーブルを参照することで導出し、モータの制御を行なっている。
また、特許文献2に示される他の従来構成のモータの制御方法の場合、図7で示されるように、バッテリ駆動車両50はバッテリ駆動車両用モータ制御装置1、増幅器7、バッテリ21、モータ8を備えている。バッテリ駆動車両1は、電流指令生成器2、電流指令生成器2に備えられたテーブル10、q軸電流制御器3、d軸電流制御器4、二相―三相変換器5、PMW制御器6、電流検出器22、位相演算器24、及び三相―二相変換器9を備える。バッテリ駆動車両50としてはフォークリフトが挙げられる。
電流指令生成器2は回転数入力N及びトルク指令Tを取得し、テーブル10を参照することでトルク電流指令Iq及び励磁電流指令Idを生成し、q軸電流制御器3及びd軸電流制御器4に出力する機能を実現する。
q軸電流制御器3は電流指令生成器2と接続している。q軸電流制御器3は電流指令生成器2からトルク電流指令Iqを取得する機能を実現する。また、q軸電流制御器3は、三相―二相変換器9よりフィードバックされたトルク電流値Iqを取得する機能を実現する。更にq軸電流制御器3は取得したトルク電流指令Iq及びトルク電流Iqとに基づいてq軸電圧指令Vqを生成し、二相―三相変換器5に出力する機能を実現する。
d軸電流制御器4は電流指令生成器2と接続している。d軸電流制御器4は電流指令生成器2から励磁電流指令Idを取得する機能を実現する。また、d軸電流制御器3は、三相―二相変換器9よりフィードバックされた励磁電流値Idを取得する機能を実現する。更にd軸電流制御器3は取得したトルク電流指令Id及びトルク電流値Idとに基づいてd軸電圧指令Vdを生成し、二相―三相変換器5に出力する機能を実現する。
二相―三相変換器5はq軸電流制御器3及びd軸電流制御器4と接続している。二相―三相変換器5は、q軸電圧指令Vqとd軸電圧指令Vdとを三相の指令電圧Vu,Vv,Vwに変換してPWM制御器6に出力する機能を実現する。
PWM制御器6は二相―三相変換器5と接続している。PWM制御器6は三相の指令電圧Vu,Vv,Vwに基づいて増幅器7を制御する。
増幅器7はバッテリ21と接続している。増幅器7とバッテリ21により電流が流され、モータ8のトルクを出力する機能を実現する。モータ8はバッテリ駆動車両の駆動輪を駆動させる機能を実現する。増幅器7は例えばインバータである。モータ8はエンコーダ23を備えている。エンコーダ23は位相演算器24にモータの回転数Nを入力する機能を実現する。モータ8としては、IMモータが挙げられる。
位相演算器24はエンコーダ23から取得した回転数Nと、電流指令生成器から取得したトルク電流指令Iq及び励磁電流指令Idとから、位相θを生成する。位相演算器24は更に位相θを二相―三相変換器5及び三相―二相変換器9に出力する機能を実現する。
三相―二相変換器9は、電流検出器22により検出された電流Iu,Iv、及びそれらから計算されるIwをトルク電流Iq及び励磁電流Idに変換し、それぞれq軸電流制御器3及びd軸電流制御器4へ出力する機能を実現する。
テーブル10は電流指令生成器2に備えられた記憶装置(図示せず)中に予め格納されている。図8に示すように、テーブル10は、回転数N、トルクT、及びトルク電流Iqの対応関係を記述している。
すなわち、回転数、トルク電流及び励磁電流との対応関係が記述されたテーブルを有し、前記テーブルを参照してトルク電流指令及び励磁電流指令を出力するように制御されている。
特開2006−280034号公報 特開2006−238631号公報
従来のモータの制御装置は、以上のように構成されているため、次のような課題が存在していた。
すなわち、前述の特に、特許文献2では、事前に得た電流とトルク、あるいは電流とインダクタンスの関係をテーブル化させることで高効率となる最適な指令値を得ようとしている。この方法は、インダクタンスが回転数、電流に基づいて変化することを考慮して最適な指令値を短時間に抽出するためのものである。しかし、制御パラメータ(比例定数、積分定数)の最適値決定にもインダクタンスは係数として関与しており、制御則のパラメータ調整も必要となる。すなわち、回転速度に応じて制御指令値を最適なものに可変しても制御パラメータも同時に変化してしまうため応答が遅くなったり、最悪の場合発振など不安定な状態を引き起こすことが問題となる。このような問題は、磁石による発生トルクが無く、インダクタンスの変化で生成されるリラクタンストルクのみを利用するリラクタンスモータにおいて、より顕著となる。
本発明は電流制御のパラメータゲインを指令電流に応じたテーブルを活用して可変することで、周知の高応答でロバストなサーボ制御を実現することを目的としている。また、前述のテーブル作成方法に、周知の学習(ニューラルネットワーク等)手法による近似を用いていることも特徴である。
本発明による交流電動機の制御装置は、速度指令値が速度制御器を介して電流指令発生器に入力され、前記電流指令発生器から得られた電流指令値が電流制御器を介して三相駆動部に送られ、前記三相駆動部からの三相駆動信号によりベクトル制御される交流電動機のトルク制御を行なうと共に、前記交流電動機に接続された速度・位置信号処理器からの実回転数が前記速度制御器の前段にフィードバックされるようにした交流電動機の制御装置において、前記交流電動機の回転数毎に上位トルク指令値に基づく前記電流指令値のデータを予めテーブルに非線形データテーブルとして求めておき、前記電流指令発生器が前記テーブルのうちのトルク―電流テーブルを参照して前記電流指令値を出力し、前記電流指令値と電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブルのうちの電流制御ゲイン―電流特性テーブルを参照して可変させる構成であり、また、前記三相駆動部は、二相−三相交換器と、前記二相−三相変換器に接続されたPWMインバータとからなる構成である。
また、本発明による交流電動機の制御方法は、速度指令値が速度制御器を介して電流指令発生器に入力され、前記電流指令発生器から得られた電流指令値が電流制御器を介して三相駆動部に送られ、前記三相駆動部からの三相駆動信号によりベクトル制御される交流電動機のトルク制御を行なうと共に、前記交流電動機に接続された速度・位置信号処理器からの実回転数が前記速度制御器の前段にフィードバックされるようにした交流電動機の制御方法において、前記交流電動機の回転数毎に上位トルク指令値に基づく前記電流指令値のデータを予めテーブルに非線形データテーブルとして求めておき、前記電流指令発生器が前記テーブルのうちのトルク―電流テーブルを参照して前記電流指令値を出力し、前記電流指令値と電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブルのうちの電流制御ゲイン―電流特性テーブルを参照して可変させる方法であり、また、前記三相駆動部は、二相−三相交換器と、前記二相−三相変換器に接続されたPWMインバータとからなる方法である。
本発明による交流電動機の制御装置及び方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、速度指令値が速度制御器を介して電流指令発生器に入力され、前記電流指令発生器から得られた電流指令値が電流制御器を介して三相駆動部に送られ、前記三相駆動部からの三相駆動信号によりベクトル制御される交流電動機のトルク制御を行なうと共に、前記交流電動機に接続された速度・位置信号処理器からの実回転数が前記速度制御器の前段にフィードバックされるようにした交流電動機の制御装置及び方法において、前記交流電動機の回転数毎に上位トルク指令値に基づく前記電流指令値のデータを予めテーブルに非線形データテーブルとして求めておき、前記電流指令発生器が前記テーブルのうちのトルク―電流テーブルを参照して前記電流指令値を出力し、前記電流指令値と電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブルのうちの電流制御ゲイン―電流特性テーブルを参照して可変させることにより、交流電動機の制御効率に重要な電流に対する非線形なトルク特性と、制御系の応答性、安定性に起因する制御パラメータ条件を回転数毎にテーブル化したことにより、高応答、高効率出安定な運用を実現する効果がある。特に、磁石の発生トルクが無くインダクタンスの変化で生成されるリラクタンストルクのみを利用するリラクタンスモータにおいてその効果が大きい。
本発明による交流電動機の制御装置を示すブロック図である。 本発明のテーブルに内蔵されたトルク−電流特性テーブルを示す模式図である。 本発明のテーブルに内蔵された電流制御ゲイン−電流特性テーブルを示す模式図である。 本発明のテーブルに内蔵された回転数毎のトルク−電流特性テーブルを示す模式図である。 本発明のテーブルに内蔵された回転数毎の電流制御ゲイン−電流特性テーブルを示す模式図である。 従来の特許文献1の構成を示すブロック図である。 従来の特許文献2の構成を示すブロック図である。 図7のブロック図のテーブルを示す説明図である。
本発明は、ベクトル制御される交流電動機において、リラクタンストルクを有効に活用することで交流電動機の高効率と高応答性を実現するようにした交流電動機の制御装置及び方法を提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明による交流電動機の制御装置及び方法の好適な実施の形態について説明する。
尚、図7の特許文献2の構成と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1において、符号1で示されるものはモータ制御装置であり、このモータ制御装置1の速度制御器30には、速度指令値ω が第1減算器31を介して入力され、この速度制御器30からのトルク指令値τが入力される電流指令発生器2内には各種非線形のデータテーブルを格納したテーブル10が設けられており、この電流指令発生器2には前記速度指令値ω が直接入力されている。
前記電流指令発生器2からの第1、第2電流指令値iq及びidは、第2、第3減算器32,33を介して可変形の第1、第2電流制御器3,4に入力され、前記各電流制御器3及び4には前記速度指令値ω が各々直接入力されている。
前記第1電流制御器3からのq軸の第1電圧指令Vqは加算器34を経て電圧指令値Vqとして二相−三相変換器5に入力され、前記第2電流制御器4からのd軸の第2電圧指令Vdは第4減算器35を経て電圧指令値Vdとして前記二相−三相変換器5に入力されている。
前記二相−三相変換器5からの三相の電圧指令Vu,Vv及びVwは周知のPWMインバータ6に入力された後、三相の駆動信号Vu,Vv及びVwとしてベクトル制御形の交流電動機8に印加されて交流電動機8が駆動される。
尚、前記交流電動機8は、磁石のトルクが無く、コイルのインダクタンスの変化で成されるリラクタンストルクのみを利用するリラクタンスモータが最も好適である。尚、前記二相−三相変換器5とPWMインバータ6とによって三相駆動部45を構成している。
前記交流電動機8に設けられたエンコーダ等の回転検出器23からの回転検出信号23aは、速度・位置信号処理器40に入力され、速度信号である実回転数ωは、前記第1減算器31に入力されるフィードバック制御される一方、同時に前記電流指令発生器2に入力されている。
前記速度・位置信号処理器40からの角度信号θrは位相演算器24に入力され、この位相演算器24からの位相信号24a,24bは前記二相−三相変換器5及び三相−二相変換器9に入力されている。前記三相−二相変換器9には、前記交流電動機8のU相とV相に設けられた一対の電流検出器CTからの検出電流iu及びivが入力され、この三相−二相変換器9からのq軸の検出電流値iq及びd軸の検出電流値idが第2、第3減算器32,33に入力されると共に、非干渉化制御器41に入力されている。
前記非干渉化制御器41からの一対の出力41a,41bは、前記加算器34及び第4減算器35に入力され、前記速度・位置信号処理器40からの位置信号ωrは前記非干渉化制御器41に入力されている。
前記電流指令発生器2に設けられた非線形テーブルデータを格納するためのテーブル10は図2から図5で示されている。まず、実験により求めた図2で示すトルクと軸電流のデータをもとに、周知の学習手段であるニューラルネットワーク等による多次元近似よりテーブルデータ(トルク−電流特性テーブル)を作成する。
次に、高効率の一例として、dq軸電流の合成値が最小となる条件のトルクを求めて、図4に示すように、各設定速度(回転数)毎の非線形データテーブルを作成し、このテーブルを用いて指令速度すなわち速度指令値ω とトルクτから決定される電流指令値id及びiqが各電流制御器3及び4に入力される。
また、電流制御パラメータ可変ゲイン処理用の非線形データテーブルは、実験で求めた図3の電流制御ゲインと軸電流のデータを用いて、前述と同様に、前記学習による多次元近似よりテーブルデータを作成する。
次に、図5に示される各設定速度(回転数)毎の非線形データテーブルを作成し、上位で求めた各電流指令値id及びiqと速度指令値ω より、逐次前記電流制御器3及び4内で用いている制御パラメータゲインである比例や積分ゲインを可変とすることができる。
すなわち、本発明においては、実験より求めた図2のトルク−電流特性の非線形データテーブルを電流指令発生器2に取り込み、実験により求めた電流制御に用いるためのインダクタンス−電流特性の非線データテーブルを電流制御パラメータゲインを可変する処理に用いるものである。
従って、前記電流指令発生器2からの各電流指令値iq及びidに対して図5に示す前記非線形データテーブルを用いることにより、高い効率の電流指令値iq,idを得ることができる。
また、電流制御パラメータゲインの可変処理に対しては、印加された電流に対して変化するインダクタンス値より求められる電流制御パラメータゲインを、事前に取得した前述の非線形データテーブルに応じて逐次可変することで本発明で求めている高応答性及び周知のロバスト性を確保することができるものである。
従って、本発明による交流電動機の制御装置及び方法の要旨とするところは、以下の通りである。
すなわち、速度指令値ω が速度制御器30を介して電流指令発生器2に入力され、前記電流指令発生器2から得られた電流指令値iq,idが電流制御器3,4を介して三相駆動部45に送られ、前記三相駆動部45からの三相駆動信号Vu,Vv,Vwによりベクトル制御される交流電動機8のトルク制御を行なうと共に、前記交流電動機8に接続された速度・位置信号処理器40からの実回転数ωが前記速度制御器30の前段にフィードバックされるようにした交流電動機の制御装置において、前記交流電動機8の回転数毎に上位トルク指令値に基づく前記電流指令値iq,idのデータを予めテーブル10に非線形データテーブルとして求めておき、前記電流指令発生器2が前記テーブル10のうちのトルク―電流テーブルを参照して前記電流指令値iq,idを出力し、前記電流指令値iq,idと電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブル10のうちの電流制御ゲイン―電流特性テーブルを参照して可変させることであり、また、前記三相駆動部45は、二相−三相交換器5と、前記二相−三相変換器5に接続されたPWMインバータ6とからなることである。
本発明による交流電動機の制御装置及び方法は、制御効率に重要な電流に対する非線形なトルク特性と、制御系の応答性、安定性に起因する制御パラメータ条件を回転数毎にテーブル化して制御することにより、特に、リラクタンスモータの制御に最適である。
1 モータ制御装置
2 電流指令発生器
3,4 第1、第2電流制御器
5 二相−三相変換器
6 PWMインバータ
8 交流電動機
9 三相−二相変換器
10 テーブル
23 回転検出器
23a 回転検出信号
30 速度制御器
31 第1減算器
32 第2減算器
33 第3減算器
34 加算器
35 第4減算器
40 速度・位置信号処理器
41 非干渉化制御器
41a,41b 出力信号
45 三相駆動部
ω 実回転数
ω 速度指令値
τ トルク指令値
iq,id 第1、第2電流指令値
Vq,Vd 第1、第2電圧指令
Vq,Vd 第1、第2電圧指令値
Vu,Vv,Vw 電圧指令
Vu,Vv,Vw 駆動信号
θr 角度信号
24a,24b 位相信号
CT 電流検出器
iu,iv 検出電流値
iq,id 検出電流値

Claims (4)

  1. 速度指令値(ωm *)が速度制御器(30)を介して電流指令発生器(2)に入力され、前記電流指令発生器(2)から得られた電流指令値(iq*,id*)が電流制御器(3,4)を介して三相駆動部(45)に送られ、前記三相駆動部(45)からの三相駆動信号(Vu,Vv,Vw)によりベクトル制御される交流電動機(8)のトルク制御を行なうと共に、前記交流電動機(8)に接続された速度・位置信号処理器(40)からの実回転数(ωm)が前記速度制御器(30)の前段にフィードバックされるようにした交流電動機の制御装置において、
    前記交流電動機(8)の回転数毎に上位トルク指令値に基づく前記電流指令値(iq*,id*)のデータを予めテーブル(10)に非線形データテーブルとして求めておき、前記電流指令発生器(2)が前記テーブル(10)のうちのトルク―電流テーブルを参照して前記電流指令値(iq*,id*)を出力し、前記電流指令値(iq*,id*)と電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブル(10)のうちの電流制御ゲイン―電流特性テーブルを参照して可変させることを特徴とする交流電動機の制御装置。
  2. 前記三相駆動部(45)は、二相−三相交換器(5)と、前記二相−三相変換器(5)に接続されたPWMインバータ(6)とからなることを特徴とする請求項1記載の交流電動機の制御装置。
  3. 速度指令値(ωm *)が速度制御器(30)を介して電流指令発生器(2)に入力され、前記電流指令発生器(2)から得られた電流指令値(iq*,id*)が電流制御器(3,4)を介して三相駆動部(45)に送られ、前記三相駆動部(45)からの三相駆動信号(Vu,Vv,Vw)によりベクトル制御される交流電動機(8)のトルク制御を行なうと共に、前記交流電動機(8)に接続された速度・位置信号処理器(40)からの実回転数(ωm)が前記速度制御器(30)の前段にフィードバックされるようにした交流電動機の制御方法において、
    前記交流電動機(8)の回転数毎に上位トルク指令値に基づく前記電流指令値(iq*,id*)のデータを予めテーブル(10)に非線形データテーブルとして求めておき、前記電流指令発生器(2)が前記テーブル(10)のうちのトルク―電流テーブルを参照して前記電流指令値(iq*,id*)を出力し、前記電流指令値(iq*,id*)と電流制御に用いるインダクタンス値とに基づいて導出される電流制御パラメータゲインを前記テーブル(10)のうちの電流制御ゲイン―電流特性テーブルを参照して可変させることを特徴とする交流電動機の制御方法。
  4. 前記三相駆動部(45)は、二相−三相交換器(5)と、前記二相−三相変換器(5)に接続されたPWMインバータ(6)とからなることを特徴とする請求項3記載の交流電動機の制御方法。
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