JP2013189994A - 直動軸受および直動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入される軸体の直径に対する外筒の外径の比が小さくなるように構成されていて、外筒の外周面に直動軸受固定用の溝を形成するに際して、外筒に変形や破損を生じ難く、そして直動軸受としての使用にも問題が発生しない直動軸受を提供すること。
【解決手段】外筒11、筒状球体保持器12、および複数個の球体13を含み、上記保持器が、その内周側にスリット14を介して二以上の球体を突出させた状態にて収容している軸方向に伸びた複数条の球体循環溝15を備え、そして上記軸体の直径d0と外筒の外径d2とが下記の式(1)の関係を満足する、直径が1〜9mmの軸体21の直動のための直動軸受であって、上記の球体の直径d1と外筒の厚みtとが下記の式(2)の関係を満足し、そして外筒の外周面に直動軸受固定用の溝18が形成されていることを特徴とする直動軸受。
(1)1.5<d2/d0<3.5
(2)1.6<t/d1<3.0
【選択図】図1

Description

本発明は、上下方向の直動を行なう軸体の支持に特に有利に用いることのできる直動軸受および直動装置に関する。
従来より、各種機械装置において直動駆動される軸体を支持するために、直動軸受(リニア軸受)が一般的に使用されている。
直動軸受は通常、外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状の球体保持器(球状ベアリング保持器)、及び筒状球体保持器に保持された複数個の球体から構成される。直動する軸体は、この筒状球体保持器の内側に挿入され、筒状球体保持器の内側に部分的に突き出た複数の回転する球体により支持され、円滑な摺動が可能となる。
直動軸受は、挿入される軸体の配置に応じて、垂直方向に配置された軸体を長さ方向(縦方向)に直動するために用いることもあるし、水平方向に配置された軸体を長さ方向(横方向)に直動するために用いることもある。
直動軸受のなかでも、筒状球体保持器に球体循環溝を形成し、複数個の球体の無限循環を可能にした球体無限循環型の直動軸受は、軸体の移動距離に制限がないところから、広範囲の用途に利用されている。
上記の球体無限循環型の直動軸受は、例えば、特許文献1に開示されているように、一般に、外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器、及び筒状球体保持器に保持された複数個の球体を含む構成を持ち、筒状球体保持器は、その内周側に軸方向に沿って形成されたスリットを介して二以上の球体を部分的に突出させた状態にて収容している軸方向に伸びたループ状の複数条の球体循環溝を備えている。
球体無限循環型の直動軸受は、前述のように、広範囲の用途に利用されているが、近年、その外筒の直径が小さな値に設定される傾向にある。すなわち、例えば、特許文献2に記載されている電子部品などの微小部品の配置ユニットは、トレイに並べられた微小部品を直動軸受に挿入された軸体にて一時的に保持し、次いで所望の位置に配置するようにされている。このような配置ユニットについても、近年の電子部品の小型化に併せて、そのサイズをより小さくすることが求められており、また軽量化も求められている。しかしながら、目的の用途を考慮すると、軸体の直径を変更することは困難である。このため、上記のサイズの減少と軽量化の手段として、直動軸受の外筒のサイズが小さな値に設定される。その際に、直動軸受に挿入される軸体の直径を変えることができないため、必然的に外筒が肉厚の薄いものとなる。
外筒を作製するに際して、外筒の外周面には、切削や研削などの機械加工により、直動軸受固定用の溝や凹部が形成される。例えば、上記の特許文献1の直動軸受の外筒の外周面には、直動軸受の固定に用いる止め輪を収容する二本の周溝が形成されている。
従って、上記のような肉厚の薄い外筒を用いると、その機械的強度が小さいため、切削や研削などの機械加工により外筒の外周面に直動軸受固定用の溝や凹部を形成するに際して、外筒に変形や破損を生じ易いという問題がある。このような機械的強度の低下は、本来、充分な肉厚の外筒を用いることの出来ない直径が1〜9mmの細い軸体を用いる直動軸受の場合に顕著になる。
その一方で、直動軸受のサイズの減少と軽量化のための手段としては、外筒と軸体の間に介在する球体のサイズ(直径)を小さくすることも考えられる。しかし、球体のサイズを小さくすると、直動軸受の耐荷重性が低下して、軸体の支持に必要とされる十分な機械的強度が得られないとの別の問題が発生する。
特開2007−155036号公報(第12図及び第13図) 特開2011−228592号公報
本発明は、従来より用いられている球体無限循環型の直動軸受と同種の直動軸受であって、挿入される軸体のサイズ(直径)に対する外筒のサイズ(外径)の比が小さくなるように構成されていながらも、切削や研削などの機械加工により外筒の外周面に直動軸受固定用の溝や凹部を形成するに際して、外筒に変形や破損を生じ難く、そして直動軸受としての使用にも問題が発生しない直動軸受と直動装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために、球体無限循環型の直動軸受の構成と使用方法を研究した。その結果、直動軸受の外筒の外径を軸体の直径に対する比として一定の範囲にあるように小さくした直動軸受において、外筒の厚みを、筒状球体保持器に保持される球体のサイズ(直径)に対する比として一定の範囲にあるように大きくすることにより、外筒の機械的強度を十分に大きくすることができ、このため外筒の外周面に直動軸受固定用の溝や凹部を形成する際の外筒の変形、あるいは外筒の破損の発生を十分に抑制できることが判明した。そして、このような直動軸受は、上記のように外筒の厚みが大きくなる分だけ、球体のサイズ(直径)は小さくなるものの、例えば、軸体の上下方向(縦方向)の直動が要求される直動軸受として用いた場合には、軸体に対して、その直径方向に大きな負荷がかかることがないため、実用上において問題が発生しないことを見いだし、本発明に到達した。
本発明の直動軸受は特に、軸体の上下方向(縦方向)の直動が要求される直動軸受として用いた場合において高い実用性を示すが、直動軸受の軸体の直径方向(幅方向)にかかる負荷が大きくない場合には、軸体の水平方向(横方向)の直動のための直動軸受として利用することも可能である。
なお、本発明者の知る限りでは、直径が1〜9mmの軸体の直動に用いる従来の直動軸受は、軸体の直径に対する外筒の外径の比が1.5〜3.5の範囲に設定されている。但し、従来の直動軸受では、球体の直径に対する外筒の厚み(肉厚)の比が1.3〜1.5という小さな値に設定され、比較的に肉厚の薄い外筒が用いられている。このため、切削や研削などの機械加工により外筒の外周面に溝や凹部を形成するに際して、外筒に変形や破損を生じ易い。
そして従来の直動軸受のうちで、直径が1〜5mmの軸体の直動に用いるもの、特に直径が5mm未満の軸体の直動に用いるものには、極めて薄い肉厚の外筒が用いられているため、外筒が変形あるいは破損することのないように、その外周面に直動軸受固定用の溝や凹部を形成することが困難である。このため、従来の直動軸受のうちで、直径が5mm未満の軸体の直動に用いるものに、その外筒の外周面に直動軸受固定用の溝や凹部を備えるものは、これまでに知られていない。
本発明は、外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器、および筒状球体保持器に保持された複数個の球体を含み、上記筒状球体保持器が、その内周側に軸方向に沿って形成されたスリットを介して二以上の球体を部分的に突出させた状態にて収容している軸方向に伸びたループ状の複数条の球体循環溝を備え、そして上記軸体の直径d0と外筒の外径d2とが下記の式(1)の関係を満足する、直径が1〜9mmの軸体の直動のための直動軸受であって、上記の球体の直径d1と外筒の厚みtとが下記の式(2)の関係を満足し、そして外筒の外周面に直動軸受固定用の溝あるいは凹部が形成されていることを特徴とする直動軸受にある。
(1)1.5<d2/d0<3.5
(2)1.6<t/d1<3.0
本発明の直動軸受の好ましい態様は、次の通りである。
(I)軸体の上下方向の直動に用いるものである。
(II)直径が1〜5mmの軸体の直動のためのものである。
本発明はまた、外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器、および筒状球体保持器に保持された複数個の球体を含み、上記筒状球体保持器が、その内周側に軸方向に沿って形成されたスリットを介して二以上の球体を部分的に突出させた状態にて収容している軸方向に伸びたループ状の複数条の球体循環溝を備え、そして上記軸体の直径d0と外筒の外径d2とが下記の式(1)の関係を満足する直動軸受、および直動軸受に挿入されている直径が1〜9mmの軸体を含む直動装置であって、上記の球体の直径d1と外筒の厚みtとが下記の式(2)の関係を満足し、そして外筒の外周面に直動軸受固定用の溝あるいは凹部が形成されていることを特徴とする直動装置にもある。
(1)1.5<d2/d0<3.5
(2)1.6<t/d1<3.0
本発明の直動装置の好ましい態様は、次の通りである。
(I)軸体が垂直方向に配置されている。
(II)軸体の直径が1〜5mmの範囲にある。
本明細書において、上記の「軸体の直径」とは、直動軸受が軸体を収容している場合には、この軸体の直径を意味する。また、直動軸受が軸体を収容していないが、収容する軸体の直径が予め定められている場合には、前記の予め定められている軸体の直径を意味する。そして、前記の両者の場合の何れにも当てはまらない場合には、下記の式(4)から計算により求めた軸体の直径d0を意味する。
(4)d0=d2−2×(d1+t)
また、本明細書において、上記の「外筒の外径」とは、外筒の外径が外筒の周方向に変動している場合には、外筒の中心と、筒状球体保持器の球体循環溝に収容されスリットに到達した球体の中心とを通る直線上における外筒の外径を意味する。また、「外筒の厚み」とは、外筒の厚みが外筒の周方向に変動している場合には、外筒の中心と、筒状球体保持器の球体循環溝に収容されスリットに到達した球体の中心とを通る直線上における外筒の厚みを意味する。
本発明の直動軸受及び直動装置は、直動軸受に挿入される軸体のサイズ(直径)に対する外筒のサイズ(外径)の比が小さくされていながらも、切削や研削などの機械加工により外筒の外周面に直動軸受固定用の溝や凹部を形成するに際して、外筒に変形や破損を生じ難い。そして、直動軸受の軸体の直径方向(幅方向)にかかる力(負荷)が大きくない場合、例えば、垂直方向に配置された軸体の直動に用いる場合、あるいは水平方向に配置された軸体の直動に用い、かつ軸体の直径方向にかかる負荷が大きくない場合には、直動軸受としての使用に実用上の問題が発生することはない。
本発明の直動軸受を含む直動装置の構成例を示す断面図である。但し、球体13は断面として記入していない(後に説明する図2、図4、および図6についても同様である)。また、上端に記入した球体13よりも更に上側にある球体、および下端に記入した球体13よりも更に下側にある球体は図示していない(後に説明する図4及び図6についても同様である)。 図1に記入した切断線II−II線に沿って切断した直動装置19の断面図である。 図1に示す直動軸受10の固定方法の一例を示す図である。 本発明の直動軸受を含む直動装置の別の構成例を示す断面図である。 図4に示す直動軸受40の固定方法の一例を示す図である。 本発明の直動軸受を含む直動装置の更に別の構成例を示す断面図である。 図6に示す直動軸受60の固定方法の一例を示す図である。
本発明の直動軸受を備える直動装置の代表的な実施態様を、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の直動軸受を含む直動装置の構成例を示す断面図である。そして図2は、図1に記入した切断線II−II線に沿って切断した直動装置19の断面図である。
図1及び図2に示す本発明の直動軸受10は、外筒11、外筒11の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器12、及び筒状球体保持器12に保持された複数個の球体13を備えている。
筒状球体保持器12は、複数条(合計で4条)の球体循環溝15を備えている。球体循環溝15は、それぞれ軸方向(筒状球体保持器12の長さ方向)に伸びたループ状の形状にある。
球体循環溝15は、筒状球体保持器12の外周面に備えられており、直線溝15a、15b、そして連結溝15c、15dから構成されている。連結溝15cは、直線溝15a、15bを、図1にて上側の端部にて互いに連結している。連結溝15dは、直線溝15a、15bを、図1にて下側の端部にて互いに連結している。直線溝15aの底部には、後述のスリット14が備えられている。
筒状球体保持器12の内周側には、軸方向に沿ってスリット14が形成されている。それぞれの球体循環溝15は、上記のスリット14を介して、二以上の球体(例えば、図1にて上下方向に並ぶ9個の球体)13を、筒状球体保持器12の内周側に突出させた状態にて収容している。
筒状球体保持器12が外筒11から飛び出ないよう、筒状球体保持器12の軸方向の両外側には止め輪(スナップリング)16、16が配置されている。各々の止め輪16の外周側の部分は、外筒11の内周面に形成された環状の溝(周溝)に嵌め合わされている。
直動軸受10は、外筒11の外径が8mmに設定されていて、直径が4mmの軸体21の直動のために用いられる。
すなわち、直動軸受10は、軸体21の直径d0に対する外筒11の外径d2の比(d2/d0)が2.0に設定されていて、従って、下記の式(1)の関係を満足する。
(1)1.5<d2/d0<3.5
このような構成の採用により、直動軸受10は、そのサイズの減少と軽量化とを実現している。具体的には、軸体21の外周面と外筒11の外周面との間の厚みが2mmの円筒状の領域の内部において、球体13の循環移動を実現している。
一方、直動軸受10の外筒11の厚みは1.3mmに、そして球体13の直径は0.7mmに設定されている。
すなわち、直動軸受10は、球体13の直径d1に対する外筒11の厚みtの比(t/d1)が1.9に設定されていて、従って、下記の式(2)の関係を満足する。
(2)1.6<t/d1<3.0
そして、直動軸受10の外筒11の外周面には、直動軸受固定用の溝18が二本形成されている。各々の溝18は、外筒11の周方向に沿って環状の形状に設定されている。
このように、本発明の直動軸受10は、球体13の直径d1と外筒11の厚みtとが上記の式(2)の関係を満足し、そして外筒11の外周面に直動軸受固定用の溝18が形成されていることに特徴がある。
また、上記の直動軸受10と、直動軸受10に挿入されている軸体21とにより、本発明の直動装置19が構成される。
前記のように、直動軸受10(あるいは直動装置19)では、外筒11の厚みtを、筒状球体保持器12に保持される球体13の直径d1に対する比(t/d1)として一定の範囲(上記式(2)の関係を満足する範囲)にあるように大きくしている。このため、外筒11の溝18を形成した部位(溝18の底部)の厚みが大きくなり、それ以外の部位の全体の厚みも大きくなるため、外筒11の機械的強度が十分に大きくなる。従って、切削や研削などの機械加工により外筒11の外周面に溝18を形成する際に、外筒11に変形や破損を生じ難い。
その一方で、直動軸受10では、上記のように外筒11の厚みが大きくなる分だけ、球体13のサイズ(直径)が小さくなる。ただし、直動軸受10(あるいは直動装置19)は、上記式(2)の関係を満足するように外筒11の厚みを大きくしているため、球体13のサイズが極端に小さくなることはない。これにより、直動軸受10は、例えば、軸体21の直径方向にかかる負荷が大きくない場合、特に軸体21が垂直方向に配置している場合に、実用上の問題を発生することのない構成とされている。
図3に示すように、上記の直動軸受10は、例えば、各種機械装置に備えられた支持板22に固定される。支持板22には、外筒11の外径と対応する直径の透孔22aが形成されている。この透孔22aの内部に直動軸受10を挿入し、次いで外筒11の各々の環状の溝(周溝)18に止め輪23を装着する。このような手順により、直動軸受10を各種機械装置に固定することができる。
図4は、本発明の直動軸受を含む直動装置の別の構成例を示す断面図である。図4の直動装置49の構成は、直動軸受40の外筒41の外周面の中央領域に直動軸受固定用の溝(V溝)48が一本形成されていること以外は、図1に示す直動装置19の構成と同様である。溝48は、外筒11の周方向に沿って環状の形状に設定されている。
図5に示すように、上記の直動軸受40は、例えば、各種機械装置に備えられた支持板24に固定される。支持板24には、外筒11の外径と対応する直径の透孔24aと、ねじ25を挿入するためのねじ孔24bとが形成されている。この透孔24aの内部に直動軸受40を挿入し、次いでねじ孔24bにねじ25を挿入してねじ込むことにより、その先端部を外筒41の溝(V溝)48に挿入する。このような手順により、直動軸受40を各種機械装置に固定することができる。
図6は、本発明の直動軸受を含む直動装置の更に別の構成例を示す断面図である。図6の直動装置69の構成は、直動軸受60の外筒61の外周面の中央領域に直動軸受固定用の凹部68が形成されていること以外は、図1に示す直動装置19の構成と同様である。凹部68の底面68aは、図の紙面に対して垂直な平面である。
図7に示すように、上記の直動軸受60は、例えば、各種機械装置に備えられた支持板26に固定される。支持板26には、外筒61の外径と対応する直径の透孔26aと、ねじ27を挿入するためのねじ孔26bとが形成されている。この透孔26aの内部に直動軸受60を挿入し、次いでねじ孔26bにねじ27を挿入してねじ込むことにより、その先端部を外筒61の凹部68に挿入する。このような手順により、直動軸受60を各種機械装置に固定することができる。
以下では、本願発明の直動軸受と直動装置の構成と好ましい実施態様について詳細に説明する。
前記のように、本発明は、外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器、および筒状球体保持器に保持された複数個の球体を含み、上記筒状球体保持器が、その内周側に軸方向に沿って形成されたスリットを介して二以上の球体を部分的に突出させた状態にて収容している軸方向に伸びたループ状の複数条の球体循環溝を備え、そして上記軸体の直径d0と外筒の外径d2とが下記の式(1)の関係を満足する、直径が1〜9mmの軸体の直動のための直動軸受であって、上記の球体の直径d1と外筒の厚みtとが下記の式(2)の関係を満足し、そして外筒の外周面に直動軸受固定用の溝あるいは凹部が形成されていることを特徴とする直動軸受にある。
(1)1.5<d2/d0<3.5
(2)1.6<t/d1<3.0
本発明の直動軸受は、本来、充分な肉厚の外筒を用いることの出来ない直径が1〜9mm(好ましくは1〜5mm、特に5mm未満)の細い軸体の直動に有利に用いることができる。
本発明の直動軸受は、上記のように直径が5mm未満の特に細い軸体の直動に用いるものである場合、球体の直径d1と外筒の厚みtとが、更に下記の式(3)の関係を満足することが好ましい。
(3)1.7<t/d1<2.0
外筒の材料は、通常、鋼(例、ステンレススチール)に代表される金属材料から形成される。
外筒の長さは、直動軸受の軸方向のサイズを小さくするため、通常、軸体の直径の1〜5倍(好ましくは1〜4倍)の範囲内の長さに設定される。
筒状球体保持器は、例えば、金属材料や樹脂材料から形成される。樹脂材料の例としては、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂が挙げられる。
筒状球体保持器の外周面には、複数条の球体循環溝が備えられている。球体循環溝の数は、3〜5条の範囲にあることが好ましい。
前記のように、本発明の直動軸受では、上記の式(2)の関係を満足するように外筒の厚みを大きくするため、これに応じて球体のサイズ(直径)が小さくなる。従って、球体を収容保持する球体保持器の厚みが小さくなる。このため、筒状球体保持器に形成される球体循環溝の条数が多すぎると、筒状球体保持器の機械的強度が小さくなり、筒状球体保持器が製造あるいはその後の取り扱いにおいて変形あるいは破損し易くなる。
各々の球体循環溝のスリットから筒状転動体保持器の内周側に突出する球体の数は、直動軸受が十分な耐荷重性を発揮するように、2〜15個の範囲にあることが好ましく、3〜12個の範囲にあることが更に好ましく、3〜10個の範囲にあることが特に好ましい。
球体は、通常、鋼(例、ステンレススチール)に代表される金属材料から形成される。
止め輪(例えば、図1に示す止め輪16、あるいは図3に示す止め輪23)は、例えば、金属材料や樹脂材料から形成される。
軸体は、鋼に代表される金属材料から形成される。
軸体としては、軸方向に延びる複数本の直線溝(直動軸受の球体に係合する溝)を周面に備える軸体、あるいは前記の直線溝を有していない、従って断面が円形の軸体を用いることができる。
直線溝を備える軸体を用いる場合には、直動軸受の球体が軸体の直線溝に収容されるように、筒状球体保持器の内周側に球体を大きく突出させることが必要になる。これと比較して、断面が円形の軸体を用いる場合には、筒状球体保持器の内周側に球体を突出させる量を少なくすることができる。このため、断面が円形の軸体を用いる場合には、筒状球体保持器の厚みを大きくして、その機械的強度を大きくすることが比較的に容易である。
従って、本発明の直動軸受は、断面が円形の軸体の直動に用いることが特に好ましい。
軸体としては、中空の軸体を用いることもできる。中空の軸体を挿入した本発明の直動軸受、すなわち本発明の直動装置は、電子部品などの微小部品の配置ユニットに特に好ましく用いることができる。
中空の軸体の下端に微小部品の吸着ノズルを取り付け、上端の開口部を減圧装置に接続し、そして軸体の内部を減圧装置によって減圧することにより、前記吸着ノズルに微小部品を吸着することが可能になる。
10、40、60 直動軸受
11、41、61 外筒
12 筒状球体保持器
13 球体
14 スリット
15 球体循環溝
15a、15b 直線溝
15c、15d 連結溝
16 止め輪
18、48 溝
19、49、69 直動装置
21 軸体
22 支持板
22a 透孔
23 止め輪
24 支持板
24a 透孔
24b ねじ孔
25 ねじ
26 支持板
26a 透孔
26b ねじ孔
27 ねじ
68 凹部
68a 底面
0 軸体の直径
1 球の直径
2 外筒の外径
t 外筒の厚み

Claims (6)

  1. 外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器、および該筒状球体保持器に保持された複数個の球体を含み、上記筒状球体保持器が、その内周側に軸方向に沿って形成されたスリットを介して二以上の球体を部分的に突出させた状態にて収容している軸方向に伸びたループ状の複数条の球体循環溝を備え、そして上記軸体の直径d0と外筒の外径d2とが下記の式(1)の関係を満足する、直径が1〜9mmの軸体の直動のための直動軸受であって、上記の球体の直径d1と外筒の厚みtとが下記の式(2)の関係を満足し、そして外筒の外周面に直動軸受固定用の溝あるいは凹部が形成されていることを特徴とする直動軸受。
    (1)1.5<d2/d0<3.5
    (2)1.6<t/d1<3.0
  2. 軸体の上下方向の直動に用いる請求項1に記載の直動軸受。
  3. 直径が1〜5mmの軸体の直動のための請求項1もしくは2に記載の直動軸受。
  4. 外筒、外筒の内側に嵌め合わされている筒状球体保持器、および該筒状球体保持器に保持された複数個の球体を含み、上記筒状球体保持器が、その内周側に軸方向に沿って形成されたスリットを介して二以上の球体を部分的に突出させた状態にて収容している軸方向に伸びたループ状の複数条の球体循環溝を備え、そして上記軸体の直径d0と外筒の外径d2とが下記の式(1)の関係を満足する直動軸受、および該直動軸受に挿入されている直径が1〜9mmの軸体を含む直動装置であって、上記の球体の直径d1と外筒の厚みtとが下記の式(2)の関係を満足し、そして外筒の外周面に直動軸受固定用の溝あるいは凹部が形成されていることを特徴とする直動装置。
    (1)1.5<d2/d0<3.5
    (2)1.6<t/d1<3.0
  5. 軸体が垂直方向に配置されている請求項4に記載の直動装置。
  6. 軸体の直径が1〜5mmの範囲にある請求項4もしくは5に記載の直動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016059125A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 ヒーハイスト精工株式会社 電磁発電機
CN114127433A (zh) * 2019-11-08 2022-03-01 Hephaist株式会社 直动轴承用止动圈和直动轴承

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