JP2013189046A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒を好適に暖機する。
【解決手段】ハイブリッド車両10の制御装置100は、内燃機関200と、回転電機MG2と、触媒600とを備えるハイブリッド車両の制御装置であって、内燃機関の動作状態を示す指標値が所定条件を満たす場合に、触媒を暖機する暖機制御処理を行う制御手段101と、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、所定条件を緩和する設定手段102とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばハイブリッド車両に適用される制御装置の技術分野に関する。
走行用の動力源として内燃機関及び回転電機の双方を備えるハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両は、当該ハイブリッド車両の運転状態等に応じて、内燃機関及び回転電機の双方を動力源として用いるハイブリッド走行モード(言い換えれば、HV(Hybrid)走行モード、又は、CS(Charge Sustaining)走行モード)で走行することができる。或いは、このようなハイブリッド車両は、当該ハイブリッド車両の運転状態等に応じて、回転電機のみを動力源として用いる(言い換えれば、内燃機関が停止している)電動走行モード(言い換えれば、EV(Electronic vehicle)走行モード、又は、CD(Charge Depleting)走行モード)で走行することができる。
一方で、内燃機関の排気通路には、排気ガスを浄化可能な触媒(例えば、排気ガス中のHC、CO、NOの3つの成分を同時に浄化可能な三元触媒)が配置される。触媒は、一般的には、活性化温度以上にならないと適切な浄化能力を発揮できない。このため、触媒の床温を活性化温度以上にするために、ヒータ等を用いて触媒を加熱することで又は内燃機関の排気ガスを触媒に供給することで、触媒を暖機させる制御が行われる。
このような触媒を備えたハイブリッド車両の一例は、例えば、特許文献1から特許文献3に開示されている。
具体的には、特許文献1には、回転電機のみが動力源として作動しているときの触媒(つまり、内燃機関の排気を浄化する触媒)の床温が所定温度以下の場合に、内燃機関を始動させる始動閾値を通常時よりも高く設定する技術が開示されている。この技術によれば、通常時よりも高く設定された始動閾値よりも低い動力での内燃機関の始動要求があったとしても、内燃機関が始動されない。このため、低温の排気が触媒に流入することはなく、結果として、触媒の床温が低下することは抑制される。
また、特許文献2には、ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードであるか又はハイブリッド走行モードであるかに応じて、触媒の暖機の態様を変える(具体的には、暖機後の触媒の床温の目標値を変える)技術が開示されている。
また、特許文献3には、バッテリの蓄電量が下限値より大きい場合に、ヒータを用いて触媒を事前に加熱する(つまり、暖機する)技術が開示されている。
特開2010−699930号公報 特開2010−188935号公報 特開2011−51395号公報
ところで、現実的には、触媒の床温を直接的に検出することは技術的に困難である。従って、現実的には、触媒の床温に代えて、内燃機関の水温(つまり、冷却水の水温)が所定温度以下の場合に、触媒の暖機を開始することが多い。
この場合、内燃機関の水温が相対的に高い場合に触媒の床温もまた相対的に高くなるという関係が一律に成立するのであれば、触媒の温度が相対的に低い(つまり、内燃機関の水温が相対的に低い)場合に触媒の暖機が好適に開始される。しかしながら、ハイブリッド車両の走行状態によっては、内燃機関の水温が相対的に高いにも関わらず触媒の床温が相対的に高くない(つまり、相対的に低い)状況が発生し得る。例えば、ハイブリッド車両の走行モードがハイブリッド走行モードから電動走行モードに移行してからしばらく時間が経過した場合に、このような状況が発生し得る。具体的には、ハイブリッド走行モードでの走行に起因して内燃機関の水温が依然として相対的に高い一方で、電動走行モードでの走行による排気ガスの触媒への供給の停止(或いは、内燃機関の低負荷運転に伴う、相対的に低い温度の排気ガスの触媒への供給)に起因して触媒の床温が相対的に低くなってしまいかねない。このような状況下では、触媒の床温が相対的に高くないがゆえに触媒の暖機が開始されることが好ましいところ、内燃機関の水温が相対的に高いがゆえに触媒の暖機が開始されない。その結果、触媒が暖機されることがないがゆえに、排気ガスが悪化してしまうという技術的な問題点が生ずる。
特に、電動走行モードで走行しているハイブリッド車両では、回転電機の要求出力が相対的に高くなっているがゆえに、内燃機関が始動する時点での内燃機関の要求出力もまた相対的に高くなってしまいかねない。この場合には、内燃機関から排気される排気ガスの流量が相対的に多くなるため、触媒が暖機されていない場合には、排気ガスの悪化が顕著になりかねない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、触媒を好適に暖機することが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関と、充電池に充電された電力を利用して作動する回転電機と、前記内燃機関の排気を浄化する触媒とを備えるハイブリッド車両であって、且つ前記内燃機関を始動することなく前記回転電機の動力を用いた電動走行と前記内燃機関の動力及び前記回転電機の動力の双方を用いたハイブリッド走行とが可能なハイブリッド車両の制御装置であって、前記内燃機関の動作状態を示す指標値が所定条件を満たす場合に、前記触媒を暖機する暖機制御処理を行う制御手段と、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行を優先する電動走行モードに移行した場合には、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和する設定手段とを備える。
本発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、制御手段は、内燃機関の動作状態を示す指標値が所定条件を満たす場合に、触媒を暖機する暖機制御処理を行う。
ここで、「指標値」は、内燃機関の動作状態を直接的に又は間接的に示す任意のパラメータ等を意味する広い趣旨である。好ましくは、「指標値」は、触媒の床温と直接的に又は間接的に何らかの関係(例えば、相関関係)を有している指標値であることが好ましい。このような指標値としては、例えば、内燃機関の動作状態に起因して変化し得る内燃機関の温度(例えば、内燃機関の温度そのものであってもよいし、内燃機関の温度を間接的に示し得る冷却水等の冷却媒体の温度)等が一例としてあげられる。
暖機制御処理が行われる結果、回転電機を作動させるための充電池に充電されている電力を用いて、発熱装置(例えば、ヒータ)が発熱してもよい。この場合、発熱装置の発熱が触媒に伝わることで、触媒が暖機される。或いは、暖機制御処理が行われる結果、内燃機関が始動されてもよい。この場合、内燃機関が始動されることで当該内燃機関から排出される排気ガス(例えば、相対的に高温の排気ガス)が触媒に供給されることで、触媒が暖機される。
設定手段は、暖機制御処理を行うか否かを決定するために用いられる所定条件を変更する。具体的には、設定手段は、(i)内燃機関が暖機状態にあるか否か、及び(ii)ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードであるか否かに応じて、所定条件を変更する。
より具体的には、設定手段は、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、所定条件を通常時よりも緩和する。つまり、設定手段は、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、その他の場合と比較して、所定条件を緩和する。言い換えれば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、所定条件を緩和する。例えば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行していない場合と比較して、所定条件を緩和する。或いは、例えば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にない(例えば、冷機状態にある)場合と比較して、所定条件を緩和する。
言い換えれば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にあり且つハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードである場合には、所定条件を緩和する。つまり、設定手段は、内燃機関が暖機状態にあり且つハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードである場合には、その他の場合と比較して、所定条件を緩和する。言い換えれば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にあり且つハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードである場合には、内燃機関が暖機状態にあり且つハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードである場合以外のその他の場合と比較して、所定条件を緩和する。例えば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にあり且つハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードである場合には、ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードでない(例えば、ハイブリッド走行を優先するハイブリッド走行モードである)場合と比較して、所定条件を緩和する。或いは、例えば、設定手段は、内燃機関が暖機状態にあり且つハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードである場合には、内燃機関が暖機状態にない(例えば、冷機状態にある)場合と比較して、所定条件を緩和する。
尚、「内燃機関が暖機状態にある」とは、内燃機関の暖機が完全に若しくは実質的に完了している、内燃機関の状態が冷機状態よりも暖機状態に近い、又は内燃機関の状態が冷機状態にないことを意味する広い趣旨である。但し、好ましくは、「内燃機関が暖機状態にある」とは、内燃機関の暖機が完全に若しくは実質的に完了している又は内燃機関の状態が冷機状態よりも暖機状態に近いことを意味することが好ましい。或いは、より好ましくは、「内燃機関が暖機状態にある」とは、内燃機関の暖機が完全に若しくは実質的に完了していることを意味することがより好ましい。
また、「所定条件を緩和する」とは、所定条件を緩和する前と比較して、指標値が所定条件を満たしていると判定されやすくなるように所定条件を変更することを意味する趣旨である。
ここで、内燃機関の指標値が、内燃機関を冷却するための冷却媒体(例えば、冷却水)の温度(つまり、内燃機関の温度と相関を有する指標値)である場合を例にあげて、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合の状況について説明する。このような状況では、指標値の一例である冷却媒体の温度と触媒の床温とが乖離する状況が発生し得る。つまり、ハイブリッド車両の走行状態によっては、冷却媒体の温度が相対的に高いにも関わらず触媒の床温が相対的に高くない(つまり、相対的に低い)状況が発生し得る。具体的には、例えば、ハイブリッド車両の走行モードがハイブリッド走行モードから電動走行モードに移行してからしばらく時間が経過した場合に、このような状況が発生し得る。というのも、ハイブリッド走行モードでの走行に起因して冷却媒体の温度が依然として相対的に高い一方で、電動走行モードでの走行による排気ガスの触媒への供給の停止(或いは、内燃機関の低負荷運転に伴う、相対的に低い温度の排気ガスの触媒への供給)に起因して触媒の床温が相対的に低くなってしまいかねないからである。このような状況下では、触媒の床温が相対的に高くないがゆえに触媒の暖機が開始されることが好ましいところ、冷却媒体の温度が所定条件を満たす(例えば、所定閾値以下となる)と判定されることが相対的に少なくなるがゆえに、暖機制御処理が行われない可能性が高くなってしまう。その結果、触媒が暖機されないがゆえに、排気ガスが悪化してしまうという技術的な問題点が生ずる。
しかるに、本発明では、指標値の一例である冷却媒体の温度と触媒の床温とが乖離する状況が発生し得る場合には(例えば、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合)には、暖機制御処理を行うか否かを決定するために用いられる所定条件が緩和される。従って、指標値の一例である冷却媒体の温度が所定条件を満たす(例えば、所定閾値以下となる)と判定されやすくなる。このため、本発明によれば、所定条件を緩和しない(例えば、所定条件が常に同一である)比較例の制御装置と比較して、指標値の一例である冷却媒体の温度と触媒の床温とが乖離する状況が発生し得る場合(例えば、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合)であっても、暖機制御処理が好適に行われる。従って、触媒が暖機されるがゆえに、排気ガスが好適に浄化される。
このように、本発明のハイブリッド車両の制御装置は、触媒を好適に暖機することができる。
本発明のハイブリッド車両の制御装置の他の態様では、前記ハイブリッド車両は、プラグインハイブリッド車両であり、前記設定手段は、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記プラグインハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合に、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記プラグインハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和する。
この態様によれば、プラグインハイブリッド車両において、内燃機関が暖機状態にある状況下でプラグインハイブリッド車両の走行モードが電動走行モード(つまり、CD(Charge Depleting)走行モード)に移行した場合に、所定条件が緩和される。従って、プラグインハイブリッド車両において、上述した各種効果が好適に享受される。
尚、電動走行モードで走行しているハイブリッド車両では、回転電機の要求出力が相対的に高くなっているがゆえに、内燃機関が始動する時点での内燃機関の要求出力もまた相対的に高くなりかねない。この場合には、内燃機関から排気される排気ガスの流量が相対的に多くなるため、触媒が暖機されていない場合には、排気ガスの悪化が顕著になりかねない。従って、電動走行モードでの走行が相対的に多くなる又は電動走行モードでの走行時に回転電機の要求出力が相対的に高くなりやすいプラグインハイブリッド車両においては、上述した態様での所定条件の緩和(言い換えれば、所定条件の設定)によって実現される排気ガスの悪化の抑制という効果がより顕著に表れる。
本発明のハイブリッド車両の制御装置の他の態様では、前記設定手段は、前記電動走行モードでの走行を一時的に中断しながらも走行を継続する中断指示が前記ハイブリッド車両に対してなされた後に、前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合には、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行したと判断して、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和する。
この態様によれば、電動走行モードでの走行を一時的に中断しながらも走行を継続する(例えば、ハイブリッド走行モードでの走行を一時的に行う)中断指示がハイブリッド車両に対してなされた後に、ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行したと推測される。以下、その理由について説明する。
電動走行モードで走行しているハイブリッド車両であれば、通常は、内燃機関が暖機状態(例えば、暖機が完全に完了している状態)になる状況は、それほど多く発生しない。従って、内燃機関の動作状態を示す指標値(例えば、冷却媒体の温度)が触媒の床温と乖離してしまう状況は、それほど多く発生しない。しかしながら、ハイブリッド車両の走行状態が以下のような状態である場合には、電動走行モードで走行しているハイブリッド車両の内燃機関が暖機状態(例えば、暖機が完全に完了している状態)になり得る。具体的には、ハイブリッド車両では、充電池の電力を保持する(例えば、SOCの低下を抑制する)ために、ハイブリッド車両の電動走行モードでの走行モードを一時的に中断した後に(言い換えれば、ハイブリッド車両の走行モードを一時的にハイブリッド走行モードに移行させた後に)、ハイブリッド車両の走行モードを再度電動走行モードに移行させる制御が行われることがある。このような制御が行われた場合には、ハイブリッド走行モードでの一時的な走行(つまり、充電池の電力を保持するために一時的に行われていたハイブリッド走行モードでの走行)に起因して、内燃機関が暖機状態になり得る。その一方で、電動走行モードでの走行による排気ガスの触媒への供給の停止(或いは、内燃機関の低負荷運転に伴う、相対的に低い温度の排気ガスの触媒への供給)に起因して、触媒の床温が相対的に低くなり得る。このため、内燃機関の動作状態を示す指標値(例えば、冷却媒体の温度)が触媒の床温と乖離してしまう状況が生じ得る。
従って、電動走行モードでの走行を一時的に中断する中断指示がハイブリッド車両に対して過去に(例えば、前回の走行時に)なされた後に、ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行したものと推測される。或いは、電動走行モードでの走行を一時的に中断する中断指示(例えば、充電池の電力を保持するための、電動走行モードでの走行の一時的な中断指示)がハイブリッド車両に対して新たになされた場合には、その後ハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行する(つまり、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行する)可能性が高いと推測される。このため、この態様によれば、設定手段は、ハイブリッド車両に対して行われる中断指示をモニタリングすることで、暖機制御処理を行うか否かを決定するために用いられる所定条件を好適に又は比較的容易に緩和する(言い換えれば、設定する)ことができる。
本発明のハイブリッド車両の制御装置の他の態様では、前記設定手段は、前記ハイブリッド車両の走行モードが前記ハイブリッド走行を優先させるハイブリッド走行モードから前記電動走行モードに移行した場合に、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行したと判断して、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和する。
この態様によれば、ハイブリッド車両の走行モードがハイブリッド走行モードから電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行したと推測される。以下、その理由について説明する。
電動走行モードで走行しているハイブリッド車両であれば、通常は、内燃機関が暖機状態(例えば、暖機が完全に完了している状態)になる状況は、それほど多く発生しない。従って、内燃機関の動作状態を示す指標値(例えば、冷却媒体の温度)が触媒の床温と乖離してしまう状況は、それほど多く発生しない。しかしながら、ハイブリッド車両の走行状態が以下のような状態である場合には、電動走行モードで走行しているハイブリッド車両の内燃機関が暖機状態(例えば、暖機が完全に完了している状態)になり得る。具体的には、ハイブリッド走行モードで走行しているハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、移行前のハイブリッド走行モードでの走行に起因して、内燃機関が暖機状態になり得る。その一方で、電動走行モードでの走行による排気ガスの触媒への供給の停止(或いは、内燃機関の低負荷運転に伴う、相対的に低い温度の排気ガスの触媒への供給)に起因して、触媒の床温が相対的に低くなり得る。このため、内燃機関の動作状態を示す指標値(例えば、冷却媒体の温度)が触媒の床温と乖離してしまう状況が生じ得る。
従って、ハイブリッド車両の走行モードがハイブリッド走行モードから電動走行モードに移行した場合には、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行したものと推測される。このため、この態様によれば、設定手段は、ハイブリッド車両の走行モードをモニタリングすることで、暖機制御処理を行うか否かを決定するために用いられる所定条件を好適に又は比較的容易に緩和する(言い換えれば、設定する)ことができる。
本発明のハイブリッド車両の制御装置の他の態様では、前記指標値が前記所定条件を満たす場合とは、前記指標値が所定閾値以下となる場合であって、前記設定手段は、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合には、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定閾値を高く設定することで前記所定条件を緩和する。
この態様によれば、制御手段は、指標値が所定閾値以下となる場合に、暖機制御処理を行う。このような態様で行われる暖機制御処理を対象として、設定手段は、内燃機関が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両の走行モードが電動走行モードに移行した場合には、その他の場合と比較して、所定閾値を高く設定することができる。その結果、指標値が所定閾値以下となると判定されやすくなる(つまり、所定条件が緩和される)ため、上述した各種効果が好適に享受される。
本発明のハイブリッド車両の制御装置の他の態様では、前記指標値は、前記内燃機関を冷却するための冷却媒体の温度である。
この態様によれば、指標値の一例である冷却媒体の温度(つまり、内燃機関の温度と相関を有する指標値の一例)に応じて、暖機制御処理が好適に行われる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から更に明らかにされる。
本実施形態のハイブリッド車両の構成の一例を示すブロック図である。 エンジンの模式図である。 本実施形態のハイブリッド車両における三元触媒の暖機制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態のハイブリッド車両における三元触媒の暖機制御処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(1)ハイブリッド車両の構成
はじめに、図1を参照して、本実施形態のハイブリッド車両10の構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態のハイブリッド車両10の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、ハイブリッド車両10は、車軸11、車輪12、ECU100、エンジン200、モータジェネレータMG1(以下、適宜「MG1」と称する)、モータジェネレータMG2(以下、適宜「MG2」と称する)、トランスアクスル300、インバータ400、バッテリ500、SOC(State of Charge)センサ510、EHC(Electrically Heated Catalyst:電気加熱式触媒)600、水温センサ700及びEV(Electronic Vehicle)キャンセルスイッチ800を備える。
車軸11は、エンジン200及びモータジェネレータMG2から出力された動力を車輪に伝達するための伝達軸である。
車輪12は、後述する車軸11を介して伝達される動力を路面に伝達する手段である。図1は、ハイブリッド車両10が左右に一輪ずつの車輪12を備える例を示しているが、実際には、前後左右に一輪ずつ車輪12を備えている(つまり、合計4つの車輪12を備えている)ことが好ましい。
ECU100は、本発明の「制御装置」の一例を構成しており、ハイブリッド車両10の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えている。
本実施形態では特に、ECU100は、その内部に実現される論理的な又は物理的な処理ブロックとして、暖機制御部101と、閾値設定部102とを備えていることが好ましい。
暖機制御部101は、後述する水温センサ700から出力されるエンジン200の水温(つまり、エンジン200を冷却するための冷却水の水温)が所定閾値THW以下である場合に、EHC600内の触媒(例えば、三元触媒)を暖機するための触媒暖機制御処理を行う。この場合、暖機制御部101は、EHC600内のヒータに対して電力を供給するようにバッテリ500を制御する。その結果、EHC600内のヒータは、バッテリ500から供給される電力を用いて発熱する。このため、EHC600内の触媒は、EHC600内のヒータの発熱によって暖機される。尚、暖機制御部101は、「制御手段」の一例を構成している。
尚、ハイブリッド車両10は、EHC600に加えて又は代えて、いわゆる三元触媒を備えていてもよい(つまり、ヒータを備えていなくともよい)。この場合には、エンジン200を始動することで(つまり、エンジン200の排気ガスを三元触媒223に供給することで)、三元触媒223が暖機されてもよい。
閾値設定部102は、触媒暖機制御処理を行う否かを判定するために用いられる所定閾値THWを設定する。尚、閾値設定部102による閾値THWの設定動作については、後に詳述するため(図3及び図4参照)、ここでの詳細な説明は省略する。尚、閾値設定部102は、「設定手段」の一例を構成している。
エンジン200は、「内燃機関」の一例たるガソリンエンジンであり、ハイブリッド車両10の主たる動力源として機能する。尚、エンジン200の詳細な構成については後述する。
モータジェネレータMG1は、「回転電機」の一例であり、バッテリ500を充電するための或いはモータジェネレータMG2に電力を供給するための発電機として、更にはエンジン200の駆動力をアシストする電動機として機能するように構成されている。
モータジェネレータMG2は、「回転電機」の一例であり、エンジン200の動力をアシストする電動機として、或いはバッテリ500を充電するための発電機として機能するように構成されている。
尚、モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2の夫々は、例えば同期電動発電機である。従って、モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2の夫々は、外周面に複数個の永久磁石を有するロータと、回転磁界を形成する三相コイルが巻回されたステータとを備える。但し、モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2の少なくとも一方は、他の形式のモータジェネレータであっても構わない。
トランスアクスル300は、トランスミッションやディファレンシャルギア等が一体化された動力伝達機構である。トランスアクスル300は、特に動力分割機構310を備えている。
動力分割機構310は、図示せぬサンギア、プラネタリキャリア、ピニオンギア、及びリングギアを備えた遊星歯車機構である。これら各ギアのうち、内周にあるサンギアの回転軸はモータジェネレータMG1に連結されており、外周にあるリングギアの回転軸は、モータジェネレータMG2に連結されている。サンギアとリングギアの中間にあるプラネタリキャリアの回転軸はエンジン200に連結されており、エンジン200の回転は、このプラネタリキャリアと更にピニオンギアとによって、サンギア及びリングギアに伝達され、エンジン200の動力が2系統に分割されるように構成されている。ハイブリッド車両10において、リングギアの回転軸は、ハイブリッド車両10における車軸11に連結されており、この車軸11を介して車輪12に駆動力が伝達される。
インバータ400は、バッテリ500から取り出した直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2に供給すると共に、モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ500に供給することが可能に構成されている。尚、インバータ400は、所謂PCU(Power Control Unit)の一部として構成されていてもよい。
バッテリ500はモータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2を稼働するための電力に係る電力供給源として機能することが可能に構成された充電可能な蓄電池である。
尚、バッテリ500は、ハイブリッド車両10の外部の電源から電力の供給を受けることで充電されてもよい。つまり、ハイブリッド車両10は、いわゆるプラグインハイブリッド車両であってもよい。
SOCセンサ510は、バッテリ500の充電状態を表すバッテリ残量を検出することが可能に構成されたセンサである。SOCセンサ510は、ECU100と電気的に接続されており、SOCセンサ510によって検出されたバッテリ500のSOC値は、常にECU100によって把握される構成となっている。
EHC600は、上述したように、エンジン200の排気ガスを浄化する触媒(例えば、エンジン200から排出されるCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、及びNOx(窒素酸化物)を夫々浄化することが可能な三元触媒)と、当該触媒を暖機する(つまり、加熱する)ためのヒータとを備えている。EHC600は、ECU100の制御の下で、触媒暖機制御処理を行う。
水温センサ700は、エンジン200の水温(つまり、エンジン200を冷却するための冷却水の水温)を検出するセンサである。水温センサ700によって検出された水温の値は、ECU100によって把握される。
EVキャンセルスイッチ800は、ハイブリッド車両10のユーザによって操作可能なスイッチである。EVキャンセルスイッチ800は、主として、バッテリ500の充電電力を保持することをユーザが希望する場合に、ユーザによって押下される(つまり、ONにされる)。EVキャンセルスイッチ800が押下されると、CD(Charge Depleting)走行モード(或いは、EV走行モード)で走行しているハイブリッド車両10は、CD走行モードでの走行を一時的に中断すると共に、CS(Charge Sustaining)走行モード(或いは、HV(Hybrid)走行モード)での走行を開始する。尚、EVキャンセルスイッチ800の押下による「CD走行モードでの走行の一時的な中断」は、ハイブリッド車両10の走行停止を目的とするものではなく、CS走行モードでの走行を一時的に行うことでバッテリ500の充電電力の保持を目的とするものである。従って、EVキャンセルスイッチ800の押下による「CD走行モードでの走行の一時的な中断によっても、ハイブリッド車両10の走行は継続される。その後、一定時間経過後に又は所定条件が満たされた場合に、ハイブリッド車両10は、CD走行モードでの走行を再開する。
(2)エンジン200の構成
続いて、図2を参照して、エンジン200の要部構成について、その動作の一部を交えて説明する。ここに、図2は、エンジン200の模式図である。尚、図2において、図1と重複する箇所には同一の符合を付してその説明を適宜省略することとする。
エンジン200の気筒201内の燃焼室において、点火プラグ(符号省略)の一部が露出してなる点火装置202による点火動作を介して、混合気が燃焼される。係る燃焼による爆発力に応じて生じるピストン203の往復運動は、コネクティングロッド204を介してクランクシャフト205の回転運動に変換される。また、クランクシャフト205近傍には、クランクシャフト205の回転位置(即ち、クランク角)を検出するクランクポジションセンサ206が設置されている。クランクポジションセンサ206は、ECU100と電気的に接続されており、ECU100は、クランクポジションセンサ206によって検出されたクランク角に基づいて、点火装置202の点火時期等を制御することが可能に構成されている。また、ECU100は、クランクシャフト205の回転位置に基づいてエンジン200の回転数を算出することが可能に構成されている。以下に、エンジン200の要部構成を、その動作の一部と共に説明する。
気筒201内における燃料の燃焼に際し、外部から吸入された空気は吸気管207を通過し、吸気ポート213において、インジェクタ214から噴射された燃料と混合されて前述の混合気となる。燃料は、燃料タンク215に貯留されており、低圧ポンプ217の作用により、デリバリパイプ216を介してインジェクタ214に圧送供給されている。インジェクタ214は、ECU100と電気的に接続されており、この供給される燃料を、ECU100の制御に従って吸気ポート213に噴射することが可能に構成されている。尚、燃料を噴射する噴射手段の形態は、図示するような所謂吸気ポートインジェクタの構成を採らずともよく、例えば、低圧ポンプにより圧送される燃料の圧力を更に高圧ポンプによって昇圧せしめ、高温高圧の気筒201内部へ燃料を直接噴射することが可能に構成された、所謂直噴インジェクタ等の形態を有していてもよい。
気筒201内部と吸気管207とは、吸気バルブ218の開閉によって連通状態が制御されている。気筒201内部で燃焼した混合気は排気となり吸気バルブ218の開閉に連動して開閉する排気バルブ219の開弁時に排気ポート220を介して排気管221に導かれる。
吸気管207上には、クリーナ208が配設されており、外部から吸入される空気が浄化される構成となっている。また、クリーナ208の下流側(シリンダ側)には更に、エアフローメータ209が配設されている。エアフローメータ209は、ホットワイヤー式と称される形態を有しており、吸入された空気の質量流量を直接検出することが可能に構成されている。尚、エアフローメータ209は、ECU100と電気的に接続されており、検出された吸入空気の質量流量は、ECU100によって絶えず把握される構成となっている。
吸気管207におけるエアフローメータ209の下流側には、気筒201内部へ吸入される空気に係る吸入空気量を調節するスロットルバルブ210が配設されている。このスロットルバルブ210には、スロットルポジションセンサ212が電気的に接続されており、その開度であるスロットル角を検出することが可能に構成されている。
スロットバルブモータ211は、ECU100と電気的に接続され、スロットルバルブ210を駆動することが可能に構成されたモータである。ECU100は、アクセルポジションセンサによって検出されるアクセル開度に基づいてスロットルバルブモータ211の駆動状態を制御することが可能に構成されており、これによりスロットルバルブ210の開閉状態(即ち、スロットル角)が制御される構成となっている。
尚、スロットルバルブ210は、上述したように一種の電子制御式スロットルバルブであり、スロットル開度は、ECU100により運転者の意思(即ち、アクセル開度)とは無関係に制御され得る。
排気管221には、EHC600が設置されている。また、排気管221におけるEHC600の上流側には、空燃比センサ222が配設されている。空燃比センサ222は、排気ポート220を介して排出される排気ガスから、エンジン200の空燃比を検出することが可能に構成されている。空燃比センサ222は、ECU100と電気的に接続されており、検出された空燃比は、絶えずECU100によって把握される構成となっている。
また、気筒201を収容するシリンダブロックに設置されたウォータージャケットには、エンジン200を冷却するための冷却水の温度を検出するための水温センサ700が配設されている。水温センサ700は、ECU100と電気的に接続されており、検出された冷却水温は、ECU100によって絶えず把握される構成となっている。
(3)ハイブリッド車両10の基本動作
図1のハイブリッド車両10においては、主として発電機として機能するモータジェネレータMG1、主として電動機として機能するモータジェネレータMG2、及びエンジン200の夫々の動力配分がECU100及び動力分割機構310により制御されることで、走行状態が制御される。以下に、幾つかの状況に応じたハイブリッド車両10の動作について説明する。
(3−1)始動時
例えば、ハイブリッド車両10の始動時においては、バッテリ500の電気エネルギを用いてモータジェネレータMG1が電動機として駆動される。このモータジェネレータMG1の動力によってエンジン200がクランキングされエンジン200が始動する。
(3−2)発進時
発進時には、SOCセンサ510の出力信号に基づいたバッテリ500の蓄電状態に応じて2種類の態様を採り得る。例えば、通常の(即ち、SOCが良好な)発進時においては、モータジェネレータMG1によってバッテリ500を充電する必要は生じない。このため、エンジン200は暖機のためだけに始動し、ハイブリッド車両10は、モータジェネレータMG2の動力により発進する。一方、蓄電状態が良好ではない(即ち、SOCが低下している)場合、エンジン200の動力によりモータジェネレータMG1が発電機として機能する。その結果、バッテリ500が充電される。
(3−3)低負荷走行時
例えば、低速走行時や緩やかな坂を下っている場合には、比較的エンジン200の効率が悪い。このため、インジェクタ214を介した燃料の噴射が停止されることによりエンジン200が停止され、ハイブリッド車両10は、モータジェネレータMG2による動力のみで走行する。尚、この際、SOCが低下していれば、エンジン200はモータジェネレータMG1を駆動するために始動し、モータジェネレータMG1によりバッテリ500の充電が行われる。
尚、モータジェネレータMG2による動力のみで走行するモード(言い換えれば、エンジン200を停止したままで走行するモード)が、上述したCD走行モードに相当する。
(3−4)通常走行時
エンジン200の燃費或いは燃焼効率が比較的良好な運転領域においては、ハイブリッド車両10は主としてエンジン200の動力によって走行する。この際、エンジン200の動力は、動力分割機構300によって2系統に分割され、一方は、車軸11を介して車輪12に伝達され、他方は、モータジェネレータMG1を駆動して発電に供される。更に、この発電された電力により、モータジェネレータMG2が駆動され、モータジェネレータMG2によりエンジン200の動力がアシストされる。尚、この際、SOCが低下している場合には、エンジン200の出力を上昇させて、モータジェネレータMG1により発電された電力の一部がバッテリ500へ充電される。
尚、エンジン200及びモータジェネレータMG2による動力で走行するモードを、本実施形態では、「HV走行モード」と称する。
(3−5)制動時
減速が行われる際には、車輪12から車軸11を介して伝達される動力によってモータジェネレータMG2を回転させ、発電機として動作させる。これにより、車輪12の運動エネルギが電気エネルギに変換され、バッテリ500が充電される、所謂「回生」が行われる。
(4)触媒の暖機動作
続いて、図3及び図4を参照して、本実施形態のハイブリッド車両10に特有の動作である、触媒の暖機動作について説明する。ここに、図3及び図4は、夫々、本実施形態のハイブリッド車両10における触媒の暖機動作の流れの一例を示すフローチャートである。
尚、以下では、触媒の暖機動作に関する2つの動作例についての説明を進める。また、以下に説明する触媒の暖機動作は、主としてハイブリッド車両10がCD走行モード(或いは、EV走行モード)で走行している場合に行われることが好ましい。
(4−1)第1の触媒の暖機動作の流れ
はじめに、図3を参照して、第1の触媒の暖機動作の流れについて説明する。
図3に示すように、閾値設定部102は、ハイブリッド車両10の前回の走行(つまり、前回のトリップであり、例えばCD走行モードに移行する前の直前の走行)において、EVキャンセルスイッチ800を押下した履歴(つまり、ONした履歴)があるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11の判定の結果、EVキャンセルスイッチ800を押下した履歴(つまり、ONした履歴)があると判定される場合には(ステップS11:Yes)、CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10は、CD走行モードに移行する前にCS走行モードで走行していた可能性が高いと推測される。従って、現在CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10のエンジン200は、現在のCD走行モードに移行する前のCS走行モードでの走行に起因して、暖機状態である可能性が相対的に高いと推測される。一方で、現在のCD走行モードでの走行に起因して、エンジン200からEHC600に対して排気ガスが供給されない又は相対的に低温の排気ガスしか供給されない状況にある可能性が相対的に高い。その結果、暖機状態にあるエンジン200の水温が相対的に高い一方で、触媒の床温が相対的に高くない(例えば、触媒が非活性状態にある又は半活性状態にある)状況が発生しているおそれがある。つまり、エンジン200の水温と触媒の床温とが乖離しているおそれがある。従って、触媒の床温が相対的に高いがゆえに触媒暖機制御処理が行われるべきところ、エンジン200の水温が相対的に高い(例えば、所定閾値THWより大きい)と判定されやすいがゆえに、触媒暖機処理が実際には行われない可能性が相対的に高い。このため、本実施形態では、この場合には、エンジン200の水温が相対的に高い場合であっても触媒暖機制御処理が行われる(或いは、行われやすくなる)ように、閾値設定部102は、相対的に大きな閾値THWを設定する。具体的には、閾値設定部102は、触媒暖機制御処理を行う否かを判定するために用いられる所定閾値THWに、第1閾値THW1(但し、第1閾値THW1>後述の第2閾値THW2を満たす)を設定する(ステップS12)。
他方で、ステップS11の判定の結果、EVキャンセルスイッチ800を押下した履歴(つまり、ONした履歴)がないと判定される場合には(ステップS11:No)、CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10は、CD走行モードに移行する前にCS走行モードで走行していた可能性が相対的に高くないと推測される。従って、現在CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10のエンジン200は、暖機状態である可能性が相対的に高くないと推測される。このため、上述したようなエンジン200の水温と触媒の床温とが乖離してしいる可能性が相対的に高くない。このため、この場合には、閾値設定部102は、通常の閾値THWを設定する。具体的には、閾値設定部102は、触媒暖機制御処理を行う否かを判定するために用いられる所定閾値THWに、第2閾値THW2(但し、第2閾値THW2<上述の第1閾値THW1を満たす)を設定する(ステップS13)。
その後、暖機制御部101は、水温センサ700から出力されるエンジン200の水温が、所定閾値THW以下であるか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、暖機制御部101は、EVキャンセルスイッチ800を押下した履歴がある場合には、エンジン200の水温が、ステップS12で設定された第1閾値THW1以下であるか否かを判定する。他方で、暖機制御部101は、EVキャンセルスイッチ800を押下した履歴がない場合には、エンジン200の水温が、ステップS13で設定された第2閾値THW2以下であるか否かを判定する。
ステップS14の判定の結果、エンジン200の水温が所定閾値THW以下であると判定される場合には(ステップS14:Yes)、暖機制御部101は、EHC600内の触媒(例えば、三元触媒)を暖機するための触媒暖機制御処理を行う(ステップS15)。具体的には、暖機制御部101は、EHC600内のヒータに対して電力を供給するようにバッテリ500を制御する。その結果、EHC600内のヒータは、バッテリ500から供給される電力を用いて発熱する。このため、EHC600内の触媒は、EHC600内のヒータの発熱によって暖機される。
その後、暖機制御部101は、触媒の床温の予測値(例えば、公知のパラメータから公知の手法を用いて予測される床温)が所望温度以上であるか否かを判定する(ステップS16)。尚、ここでの「所望温度」としては、触媒の活性温度(つまり、触媒が最適な又は良好な排気浄化性能を発揮するような温度)が一例としてあげられる。
ステップS16の判定の結果、触媒の床温の予測値が所望温度以上でないと判定される場合には(ステップS16:No)、暖機制御部101は、触媒暖機制御処理を継続する(ステップS105)。
他方で、ステップS16の判定の結果、触媒の床温の予測値が所望温度以上であると判定される場合には(ステップS16:Yes)、暖機制御部101は、触媒暖機制御処理を終了する。この場合、ハイブリッド車両10は(或いは、ECU10は)、触媒の暖機動作をいったん終了してもよい。
他方で、ステップS14の判定の結果、エンジン200の水温が所定閾値THW以下でないと判定される場合には(ステップS14:No)、触媒暖機制御処理は行われなくともよい。この場合、ハイブリッド車両10は(或いは、ECU10は)、触媒の暖機動作をいったん終了してもよい。
(4−2)第2の触媒の暖機動作の流れ
続いて、図4を参照して、第2の触媒の暖機動作の流れについて説明する。尚、第1の触媒の暖機動作と同一の動作については、同一のステップ番号を付することで、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、閾値設定部102は、ハイブリッド車両10の前回の走行(つまり、前回のトリップであり、例えばCD走行モードに移行する前の直前の走行)において、ハイブリッド車両10の走行モードが、CS走行モードからCD走行モードに復帰した(言い換えれば、移行した)履歴(つまり、ONした履歴)があるか否かを判定する(ステップS21)。
ステップS21の判定の結果、CS走行モードからCD走行モードに復帰した履歴があると判定される場合には(ステップS21:Yes)、CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10は、CD走行モードに移行する前にCS走行モードで走行していた可能性が高いと推測される。従って、現在CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10のエンジン200は、現在のCD走行モードに移行する前のCS走行モードでの走行に起因して、暖機状態である可能性が相対的に高いと推測される。一方で、現在のCD走行モードでの走行に起因して、エンジン200からEHC600に対して排気ガスが供給されない又は相対的に低温の排気ガスしか供給されない可能性が相対的に高い。その結果、暖機状態にあるエンジン200の水温が相対的に高い一方で、触媒の床温が相対的に高くない(例えば、触媒が非活性状態にある又は半活性状態にある)状況が発生しているおそれがある。つまり、エンジン200の水温と触媒の床温とが乖離しているおそれがある。従って、触媒の床温が相対的に高いがゆえに触媒暖機制御処理が行われるべきところ、エンジン200の水温が相対的に高い(例えば、所定閾値THWより大きい)と判定されやすいがゆえに、触媒暖機処理が実際には行われない可能性が相対的に高い。このため、本実施形態では、この場合には、エンジン200の水温が相対的に高い場合であっても触媒暖機制御処理が行われる(或いは、行われやすくなる)ように、閾値設定部102は、相対的に大きな閾値THWを設定する。具体的には、閾値設定部102は、触媒暖機制御処理を行う否かを判定するために用いられる所定閾値THWに、第1閾値THW1(但し、第1閾値THW1>後述の第2閾値THW2を満たす)を設定する(ステップS12)。
他方で、ステップS21の判定の結果、CS走行モードからCD走行モードに復帰した履歴がないと判定される場合には(ステップS21:No)、CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10は、CD走行モードに移行する前にCS走行モードで走行していた可能性が相対的に高くないと推測される。従って、現在CD走行モードで走行しているハイブリッド車両10のエンジン200は、暖機状態である可能性が相対的に高くないと推測される。このため、上述したようなエンジン200の水温と触媒の床温とが乖離してしいる可能性が相対的に高くない。このため、この場合には、閾値設定部102は、通常の閾値THWを設定する。具体的には、閾値設定部102は、触媒暖機制御処理を行う否かを判定するために用いられる所定閾値THWに、第2閾値THW2(但し、第2閾値THW2<上述の第1閾値THW1を満たす)を設定する(ステップS13)。
以降は、図3と同様に、ステップS14からステップS16の動作が行われる。
以上説明したように、本実施形態のハイブリッド車両10によれば、EVキャンセルスイッチ800が押下した履歴がある場合には、エンジン200の水温が相対的に大きな所定閾値THW(つまり、第1閾値THW1)以下である場合に触媒暖機制御処理が行われる。同様に、本実施形態のハイブリッド車両10によれば、CS走行モードからCD走行モードに復帰した履歴がある場合には、エンジン200の水温が相対的に大きな所定閾値THW(つまり、第1閾値THW1)以下である場合に触媒暖機制御処理が行われる。つまり、本実施形態のハイブリッド車両10によれば、エンジン200が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両10の走行モードがCD走行モードに移行した場合には、エンジン200の水温が相対的に大きな所定閾値THW(つまり、第1閾値THW1)以下である場合に触媒暖機制御処理が行われる。言い換えれば、本実施形態のハイブリッド車両10によれば、エンジン200が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両10の走行モードがCD走行モードである場合には、エンジン200の水温が相対的に大きな所定閾値THW(つまり、第1閾値THW1)以下である場合に触媒暖機制御処理が行われる。
ここで、上述したように、エンジン200が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両10の走行モードがCD走行モードに移行した場合には、エンジン200の水温と触媒の床温とが乖離しやすい。従って、触媒の床温が相対的に高いがゆえに触媒暖機制御処理が行われるべきところ、エンジン200の水温が相対的に高い(例えば、所定閾値THWより大きい)と判定されやすいがゆえに、触媒暖機処理が実際には行われない可能性が相対的に高い。しかるに、本実施形態では、エンジン200の水温と触媒の床温とが乖離しやすい場合には、相対的に大きな第1閾値THW1が用いられる。従って、相対的に小さな第2閾値THW2が用いられる場合と比較して、エンジン200の水温が相対的に高い場合であっても、触媒暖機制御処理が行われやすくなる。このため、本実施形態では、エンジン200の水温と触媒の床温とが乖離しやすい場合であっても、好適に触媒暖機制御処理が行われる。従って、触媒が暖機されるがゆえに、排気ガスが好適に浄化される。
ところで、上述の説明では、EVキャンセルスイッチ800が押下された履歴又はCS走行モードからCD走行モードに復帰した履歴がある場合に、相対的に大きな第1閾値THW1が用いられている。しかしながら、EVキャンセルスイッチ800が押下された履歴又はCS走行モードからCD走行モードに復帰した履歴がない場合であっても、エンジン200が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両10の走行モードがCD走行モードに移行した場合には、相対的に大きな第1閾値THW1が用いられてもよい。
加えて、上述の説明では、エンジン200の水温が所定閾値THW以下である場合に、触媒暖機制御処理が行われている。しかしながら、エンジン200の水温以外の任意のパラメータ(例えば、エンジン200の暖機状態を特定可能な任意のパラメータ)が任意の所定条件(例えば、触媒暖機制御処理を行うべきか否かを好適に判定可能な任意の条件)を満たす場合に、触媒暖機制御処理が行われてもよい。この場合には、閾値設定部102は、所定閾値THWを設定することに加えて又は代えて、所定条件を適宜変更することが好ましい。例えば、閾値設定部102は、EVキャンセルスイッチ800が押下された履歴又はCS走行モードからCD走行モードに復帰した履歴がある場合に、所定条件を緩和することが好ましい。
尚、CDモードで走行しているハイブリッド車両10では、モータジェネレータMG2の要求出力が相対的に高くなっているがゆえに、エンジン200が始動する時点でのエンジン200の要求出力もまた相対的に高くなる可能性がある。この場合には、エンジン200から排気される排気ガスの流量が相対的に多くなるため、触媒が暖機されていない場合には、排気ガスの悪化が顕著になりかねない。従って、CDモードでの走行が相対的に多くなる又はCDモードでの走行時にモータジェネレータMG2の要求出力が相対的に高くなりやすいプラグインハイブリッド車両においては、上述した態様での所定閾値THWの設定によって実現される排気ガスの浄化(つまり、排気ガスの悪化の抑制)という効果がより顕著に表れる。従って、本実施形態のハイブリッド車両10は、プラグインハイブリッド車両であることが好ましい。但し、本実施形態のハイブリッド車両10は、プラグインハイブリッド車両に限らず、任意のハイブリッド車両において、上述した効果が相応に享受されることは言うまでもない。
尚、エンジン200が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両10の走行モードがCD走行モードに移行した場合には、エンジン200が暖機状態にあり且つバッテリ500の充電状況が相対的に良好である(例えば、SOCが所定量以上である)可能性が高い。従って、エンジン200が暖機状態にある状況下でハイブリッド車両10の走行モードがCD走行モードに移行したと判定されることに起因して触媒暖機制御処理が行われやすくなったとしても、バッテリ500に充電されている電力を用いて発熱するヒータによる触媒の暖機がモータジェネレータMG2の動作に技術的な影響を及ぼすことは殆ど又は全くない。但し、バッテリ500のSOCを保持するという観点から見れば、SOCが所定量以下となる場合には、触媒暖機制御処理が停止される又は行われないことが好ましい。
また、上述の説明では、ハイブリッド車両10が、いわゆるスプリット(動力分割)方式のハイブリッドシステム(例えば、THS:Toyota Hybrid System)を採用する例について説明している。つまり、上述の説明では、ハイブリッド車両100が、エンジン200の動力、主として発電機として機能するモータジェネレータMG1の動力及び主として電動機として機能するモータジェネレータMG2の動力が動力分割機構310によって適宜分割されるハイブリッドシステムを採用する例について説明している。しかしながら、ハイブリッド車両10がシリーズ方式のハイブリッドシステムを採用する場合であっても、上述した態様で触媒の暖機制御が行われてもよい。つまり、ハイブリッド車両10が、(i)動力分割機構310を備えておらず、(ii)エンジン200の動力を発電機として機能するモータジェネレータMG1の駆動のみに使用し、且つ(iii)電動機として機能するモータジェネレータMG2の動力のみを用いてハイブリッド車両10を走行させるハイブリッドシステムを採用する場合であっても、上述した態様で触媒の暖機制御が行われてもよい。その結果、ハイブリッド車両10がシリーズ方式のハイブリッドシステムを採用する場合であっても、上述した各種効果が好適に享受される。
尚、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うハイブリッド車両の制御装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
10 ハイブリッド車両
100 ECU
101 暖機制御部
102 閾値設定部
200 エンジン
221 排気管
300 トランスアクスル
310 動力分割機構
400 インバータ
500 バッテリ
600 EHC
700 水温センサ
800 EVキャンセルスイッチ
MG1、MG2 モータジェネレータ

Claims (6)

  1. 内燃機関と、充電池に充電された電力を利用して作動する回転電機と、前記内燃機関の排気を浄化する触媒とを備えるハイブリッド車両であって、且つ前記内燃機関を始動することなく前記回転電機の動力を用いた電動走行と前記内燃機関の動力及び前記回転電機の動力の双方を用いたハイブリッド走行とが可能なハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記内燃機関の動作状態を示す指標値が所定条件を満たす場合に、前記触媒を暖機する暖機制御処理を行う制御手段と、
    前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行を優先する電動走行モードに移行した場合には、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和する設定手段と
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記ハイブリッド車両は、プラグインハイブリッド車両であり、
    前記設定手段は、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記プラグインハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合に、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記プラグインハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記設定手段は、前記電動走行モードでの走行を一時的に中断しながらも走行を継続する中断指示が前記ハイブリッド車両に対してなされた後に、前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合には、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行したと判断して、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和することを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記設定手段は、前記ハイブリッド車両の走行モードが前記ハイブリッド走行を優先させるハイブリッド走行モードから前記電動走行モードに移行した場合に、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行したと判断して、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定条件を緩和することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記指標値が前記所定条件を満たす場合とは、前記指標値が所定閾値以下となる場合であって、
    前記設定手段は、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合には、前記内燃機関が暖機状態にある状況下で前記ハイブリッド車両の走行モードが前記電動走行モードに移行した場合以外のその他の場合と比較して、前記所定閾値を高く設定することで前記所定条件を緩和することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記指標値は、前記内燃機関を冷却するための冷却媒体の温度であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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