JP2013188387A - 洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 医療用機器に付着した焦げた体液を取り除くことができる洗浄装置および洗浄方法を提供する。
【解決手段】 洗浄装置100は、洗浄剤溶解水41に含有される洗浄剤による化学力に加えて、洗浄ノズル部材2から噴射される洗浄剤溶解水41の圧力による物理力を付与することで、手術器具5の先端部5aに付着した焦付き成分を除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用機器に付着した焦げた血液などの体液を取り除くための洗浄装置および洗浄方法に関する。
一般的に、手術に用いる医療用機器には手術中に血液などの体液が付着するが、その医療用機器が電気メスなど高温になる医療用機器である場合、その医療用機器の熱によって、付着した体液が焼け焦げて固着してしまう。また、反応性の高い薬品、たとえば酸に体液が触れた場合も、同様に、体液が変質し、医療用機器に固着してしまう。
このようにして医療用機器に固着した体液は、一般的な洗浄剤を用いたウォッシャーディスインフェクターでは除去することができない。医療機器学会による洗浄ガイドライン2010においては、「自動洗浄ではバイポーラ凝固鉗子の先端などに焦げ付いた体液は除去できない」と表記されており、実際の医療現場における運用では、たとえば、アルカリ性の洗浄剤に漬けおきの後、人手によるブラシ洗浄が行われている。
なお、医療用機器の洗浄装置ではないが、特許文献1には、食品加工の際に金網に付着した、被加工物の焦げを取り除く洗浄装置が記載されている。
特開平5−192064号公報
特許文献1に記載の洗浄装置で、焦げた体液が固着した医療用機器の洗浄を試みたが、体液を取り除くことはできなかった。そして、現在のところ、焦げた体液を取り除くことができる洗浄装置は提案されていない。
したがって、実際の医療現場では、上述したように、医療用機器に付着した焦げた体液に対しては、人が目視確認しながら、人手によって洗浄を行っている。しかしながら、人手によって洗浄を行うと、付着した体液に人手が触れる可能性があり、感染症の危険を伴う。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、医療用機器に付着した焦げた体液を取り除くことができる洗浄装置および洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明は、医療用機器を洗浄するための洗浄装置であって、前記医療用機器に付着した焦げた体液を、物理力と洗浄剤の化学力とによって、非接触で取り除くことを特徴とする洗浄装置である。
また本発明の洗浄装置は、前記洗浄剤を含む液体を噴射するノズル孔を有するノズル部材を備え、
前記物理力は、前記ノズル孔から噴射される液体の圧力であることを特徴とする。
また本発明の洗浄装置において、前記医療用機器の被洗浄部位は、前記ノズル孔内に配置されることを特徴とする。
また本発明の洗浄装置は、前記医療用機器を浸漬するための、前記液体を貯留する洗浄槽と、
前記洗浄槽に設けられ、超音波を発生する超音波発生部とを備え、
前記物理力は、超音波による振動であることを特徴とする。
また本発明の洗浄装置において、前記洗浄剤は、焦げたたんぱく質成分を分解する機能を有することを特徴とする。
また本発明の洗浄装置において、前記洗浄剤は、界面活性剤を主成分とする水系洗浄剤であることを特徴とする。
また本発明の洗浄装置において、前記洗浄剤は、水酸化ナトリウムまたは過炭酸塩を含有することを特徴とする。
また本発明の洗浄装置は、複数の医療用機器を、一括して洗浄可能に構成されることを特徴とする。
また本発明の洗浄装置は、前記医療用機器を固定する固定部であって、人手によって前記医療用機器を固定する際に、前記医療用機器の被洗浄部位に非接触で、固定することが可能な固定部を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記洗浄装置を用いて医療用機器を洗浄することを特徴とする洗浄方法である。
本発明によれば、医療用器具に付着した焦げた体液を、非接触で人手によらずに、取り除くことができる。
また本発明によれば、ノズル部材のノズル孔から、洗浄剤を含む液体を噴射することで、医療用機器に付着した焦げた体液を除去することができる。
また本発明によれば、ノズル部材のノズル孔内に医療用機器の被洗浄部位が配置されることで、より確実に、医療用機器に付着した焦げた体液を除去することができる。
また本発明によれば、洗浄槽に貯留される液体中に浸漬された医療用機器に対して、超音波照射部によって発生した超音波による振動を与えることで、医療用機器に付着した焦げた体液を除去することができる。
また本発明によれば、洗浄剤が、焦げたたんぱく質成分を分解する機能を有することで、焦げた体液の主成分を分解することができ、より確実に、医療用機器に付着した焦げた体液を除去することができる。
また本発明によれば、界面活性剤によって、医療用機器に付着した汚れを除去することができる。
また本発明によれば、水酸化ナトリウムまたは過炭酸塩によって、医療用機器に付着した汚れを、より確実に除去することができる。
また本発明によれば、1つの洗浄装置によって、複数の医療用機器を、一括して洗浄することができる。
また本発明によれば、医療用機器の被洗浄部位に人手が触れることなく、その医療用機器の固定および洗浄が可能になるので、感染症の危険性を減少することができる。
また本発明によれば、前記洗浄装置によって、医療用器具に付着した焦げた体液を、非接触で人手によらずに、取り除くことができる。
本発明の第1実施形態に係る洗浄装置100の構成を概略的に示す図である。 洗浄ノズル部材2の構成を示す図である。 洗浄剤溶解水41が洗浄ノズル部材2から噴射される様子を示す図である。 固定治具6の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る洗浄装置200の構成を概略的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係る洗浄装置300の構成を概略的に示す図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る洗浄装置100の構成を概略的に示す図である。本発明の洗浄方法は、この洗浄装置100を用いて実現できる。
洗浄装置100は、医療用機器を洗浄するための装置であり、医療用機器に付着した焦げた体液を、物理力と洗浄剤の化学力とによって、非接触で人手によらず除去する装置である。
洗浄装置100において洗浄処理する医療用機器としては、たとえば、内視鏡手術を行うための切断用または把持用部品が先端部5aに備えられた手術器具5が挙げられる。特に、電気メスなどの手術器具5には、体液が熱や薬品で変質して焦げ付いたもの(以下、「焦付き成分」という)が固着している状態にある。
本実施形態の洗浄装置100は、上述のような焦付き成分が固着した手術器具5の先端部5aを洗浄剤に浸漬した状態で、洗浄ノズル部材2から発生する噴流による物理力を付与し、焦付き成分を除去するように構成されている。
洗浄装置100は、洗浄槽1、複数の洗浄ノズル部材2、昇圧ポンプ3、洗浄剤が溶解された水(以下、「洗浄剤溶解水41」という)が貯留される貯留タンク4、および、手術器具5を固定する固定治具6を含んで構成される。
洗浄槽1と貯留タンク4とは、供給配管31を介して接続されている。この供給配管31には、昇圧ポンプ3が接続されている。貯留タンク4内に貯留された洗浄剤溶解水41は、昇圧ポンプ3を動作させることにより、供給配管31内をたとえばP=0.05〜0.2MPaの加圧状態で圧送され、洗浄槽1内に供給される。このようにして洗浄槽1内に供給された加圧状態の洗浄剤溶解水41は、洗浄槽1内に配置される複数の洗浄ノズル部材2のノズル孔21から噴射されるようになっている。洗浄ノズル部材2のノズル孔21から噴射された洗浄剤溶解水41は、洗浄槽1内で噴流を形成し、洗浄槽1内に貯留された状態に保たれる。
ここで、洗浄ノズル部材2のノズル孔21から噴射される洗浄剤溶解水41の流量は、35〜50L/minの範囲に設定される。
図2は、洗浄ノズル部材2の構成を示す図である。図3は、洗浄剤溶解水41が洗浄ノズル部材2から噴射される様子を示す図である。
前記洗浄ノズル部材2は、供給配管31が接続され、この供給配管31から洗浄剤溶解水41が供給される供給孔50aを有する供給部50と、供給孔50aに連通するオリフィスとしての絞り孔51aを有する絞り部51と、絞り孔51aに連通する噴射孔52aを有する噴射部52とを含む。これらの供給部50と絞り部51と噴射部52とは、共通な中心軸線を成してこの順序で一体的に形成され、この中心軸線と同一軸線を成して、前記供給孔50a、絞り孔51aおよび噴射孔52aが形成される。
前記供給孔50aは、供給部50の円筒状の内周面によって規定され、前記供給配管31が接続される流入空間50bにそれぞれ連通する。供給部50の外径D1はたとえば35mmであり、内径D2はたとえば20mmである。前記絞り孔51aは、絞り部51の円筒状の内周面によって規定される。絞り孔51aの内径D3は、たとえば6mmである。さらに前記噴射孔52aは、噴射部52の円錐台状の内周面によって規定される。噴射孔52aの前記絞り孔51aに連通する流入側開口部の内径は、前記絞り孔51aの内径D3と同一であり、噴射孔52aの流出側開口部の内径D4はたとえば20mmである。
このように洗浄ノズル部材2が構成されるので、供給孔50aに圧送された洗浄剤溶解水41は、絞り孔51aによって流速VがたとえばV=20〜30m/secに増速された状態で噴射孔52a内へ流出し、キャビテーションによって微小な気泡を含んだ気液混合流体となり、この噴射孔52a内に挿入された被洗浄物である手術器具5の洗浄に用いられる。前記絞り孔51aから噴射孔52aへ放出される洗浄剤溶解水41は、その温度Tがたとえば20〜50℃となるように、絞り孔51aよりも上流側、たとえば供給孔50a内で発熱抵抗体などの加熱手段による加熱によって温度調整されてもよい。これによって、より洗浄効果を向上することができる。
図4は、固定治具6の構成を示す図である。固定治具6は、複数の固定部61a,61bを有し、この各固定部61a,61bに手術器具5のボディ部5bを固定するようになっている。各固定部61a,61bは、断面が矩形の長尺の板状部材から成り、一方の固定部61aの長手方向一端部と他方の固定部61bの長手方向一端部とが、予め定める角度θ、たとえば15°〜30°を成して固定され、各固定部61a,61bの各長手方向他端部は図4において上下に離反して構成される。このような各固定部61a,61b間に複数(本実施形態では3)の手術器具5のボディ部5bを挿入することによって、各手術器具5は自重による回転モーメントに対する反力よって鉛直に対して僅かに傾斜した状態で安定に支持され、人手によって支えることなしに固定された状態に維持することができる。
また、洗浄槽1の底部には、排水配管32が接続され、この排水配管32には、排水配管32の流路を開閉する開閉バルブ33が接続されている。洗浄装置100における洗浄処理終了後には、洗浄槽1内の使用済みの洗浄剤溶解水41を装置外に廃棄することができるようになっている。洗浄槽1内に貯留される、使用済みの洗浄剤溶解水41を装置外に廃棄する場合には、開閉バルブ33を開放し、排水配管32内を流過させることで実施することができる。
また、本実施形態の洗浄装置100において用いられる、洗浄剤溶解水41に含有される洗浄剤としては、焦げたたんぱく質成分を分解する機能を有する化合物が好ましい。このような洗浄剤としては、たとえば、界面活性剤、水酸化ナトリウム、過炭酸塩(漂白剤)、漂白活性化剤、キレート剤、銀化合物を挙げることができる。また、洗浄剤溶解水41において洗浄剤の濃度は、2〜4重量%の範囲に設定することが好ましい。さらにまた、洗浄剤溶解水41のpHは、9.8〜10.3であることが好ましい。
本実施形態の洗浄装置100では、上記のような洗浄剤溶解水41を洗浄ノズル部材2から手術器具5の先端部5aに向けて噴射することで洗浄処理するので、先端部5aに付着した焦付き成分を洗浄剤による化学力で効率よく分解することができ、より確実に、手術器具5の先端部5aに付着した焦付き成分を除去することができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る洗浄装置200の構成を概略的に示す図である。洗浄装置200は、前述した第1実施形態の洗浄装置100に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
洗浄装置200では、前述した洗浄装置100に備えられる洗浄槽1と同様に構成される複数の洗浄槽201,202,203が並列配置される。各洗浄槽201,202,203には、洗浄槽1と同様に複数の洗浄ノズル部材2が設けられている。
各洗浄槽201,202,203と貯留タンク4とは、供給配管31を介して接続されている。この供給配管31には、昇圧ポンプ3が接続されている。貯留タンク4内に貯留された洗浄剤溶解水41は、昇圧ポンプ3を動作させることにより供給配管31内を加圧状態で圧送され、各洗浄槽201,202,203内に供給される。このようにして各洗浄槽201,202,203内に供給された加圧状態の洗浄剤溶解水41は、各洗浄槽201,202,203内に配置される複数の洗浄ノズル部材2から噴射されるようになっている。各洗浄槽201,202,203内に配置される洗浄ノズル部材2から噴射された洗浄剤溶解水41は、各洗浄槽201,202,203内を噴流する。
並列配置された複数の洗浄槽201,202,203を備える洗浄装置200では、各洗浄槽201,202,203において、洗浄ノズル部材2から洗浄剤溶解水41が噴射されることによる物理力と、洗浄剤による化学力とによって、手術器具5の先端部5aに付着した焦付き成分を除去することができる。このような洗浄装置200では、各洗浄槽201,202,203における洗浄ノズル部材2からの洗浄剤溶解水41の噴射力が低下するのを抑制した上で、多数の手術器具5を洗浄処理することができる。
図6は、本発明の第3実施形態に係る洗浄装置300の構成を概略的に示す図である。洗浄装置300は、前述した第1実施形態の洗浄装置100に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
洗浄装置300は、物理力として超音波による振動を付与することで、手術器具5の先端部5aに付着した焦付き成分を除去するように構成されている。
洗浄装置300は、洗浄剤溶解水41を貯留する洗浄槽301と、超音波発生部302とを含んで構成される。洗浄装置300では、固定治具6により固定された複数の手術器具5を、洗浄槽301に貯留される洗浄剤溶解水41に浸漬した状態で、超音波発生部302によって超音波を発生させる。これによって、洗浄槽301に貯留される洗浄剤溶解水41に浸漬された手術器具5に対して、超音波振動による物理力を付与することができるので、超音波振動による物理力と、洗浄剤による化学力とによって、手術器具5の先端部5aに付着した焦付き成分を除去することができる。
本実施形態の洗浄装置300において、超音波発生部302は、周波数34〜37Hzの超音波を発生させる。超音波発生部302が、上記の周波数帯域の超音波を発生させることによって、手術器具5の先端部5aに付着した焦付き成分に振動を与えて、手術器具5の先端部5aの表面からの剥離を促し、その焦付き成分を効果的に除去することができる。
また、洗浄槽301に貯留される洗浄剤溶解水41は、その温度がたとえば20〜50℃となるように、発熱抵抗体などの加熱手段による加熱によって温度調整されてもよい。これによって、より洗浄効果を向上することができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、実施例は本発明の一実施態様であり、本発明を限定するものではない。
<焦付き成分が付着した手術器具の作製>
内視鏡手術を行うための手術器具を準備した。この手術器具の先端部に擬似血液を塗布し、この擬似血液に25Wの電子部品用の半田ごてを10〜20秒間接触し、焦付いた状態にした。このようにして、焦付き成分が付着した手術器具を作製した。
<洗浄剤溶解水の調製>
[洗浄剤溶解水A]
純水に水酸化ナトリウムを溶解させ、20重量%の水酸化ナトリウムが含有された洗浄剤溶解水Aを調製した。この洗浄剤溶解水AのpHは、14であった。
[洗浄剤溶解水B]
洗浄剤として、高級アルコール系非イオン界面活性剤、過炭酸塩、漂白活性化剤、キレート剤、銀化合物を純水に溶解させ、pH9.8の弱アルカリ性を示す洗浄剤溶解水Bを調製した。
(実施例1)
図1に示した、洗浄ノズル部材を備える洗浄装置100を用いて、焦付き成分が付着した手術器具を洗浄処理した。洗浄処理に使用した洗浄剤溶解水は、上記洗浄剤溶解水Aとし、圧力0.1MPaの加圧状態で圧送されて洗浄ノズル部材(絞り孔の内径=6mm)から流速14.7m/secで噴射される洗浄剤溶解水Aの流量を25L/minに設定し、洗浄時間を15分間とした。なお、洗浄剤溶解水Aの温度は、25℃とした。
(実施例2)
洗浄剤溶解水として上記洗浄剤溶解水Bを使用し、洗浄時間を30分間としたこと以外は、実施例1と同様にして、焦付き成分が付着した手術器具を洗浄処理した。
(実施例3)
図に示した、超音波発生部を備える洗浄装置300を用いて、焦付き成分が付着した手術器具を洗浄処理した。洗浄処理に使用した洗浄剤溶解水は、上記洗浄剤溶解水Aとし、超音波発生部により出力300W、周波数35Hzの超音波を発生させ、洗浄時間を15分間とした。なお、洗浄剤溶解水Aの温度は、25℃とした。
(実施例4)
洗浄剤溶解水として上記洗浄剤溶解水Bを使用し、洗浄時間を30分間としたこと以外は、実施例3と同様にして、焦付き成分が付着した手術器具を洗浄処理した。
(比較例1)
洗浄ノズル部材から噴射させる液体を純水(pH6.5)とし、洗浄時間を30分間としたこと以外は、実施例1と同様にして、焦付き成分が付着した手術器具を洗浄処理した。
(比較例2)
浸漬用の液体を純水(pH6.5)とし、洗浄時間を30分間としたこと以外は、実施例3と同様にして、焦付き成分が付着した手術器具を洗浄処理した。
(比較例3)
洗浄ノズル部材から洗浄剤溶解水Aを噴射させないようにし、洗浄槽内において焦付き成分が付着した手術器具を、洗浄剤溶解水Aに30分間浸漬して洗浄処理するようにしたこと以外は、実施例1と同様にした。
(比較例4)
洗浄ノズル部材から洗浄剤溶解水Bを噴射させないようにし、洗浄槽内において焦付き成分が付着した手術器具を、洗浄剤溶解水Bに30分間浸漬して洗浄処理するようにしたこと以外は、実施例2と同様にした。
上記の実施例1〜4および比較例1〜4において、手術器具における焦付き成分の除去性を目視評価した。焦付き成分が完全に除去することができた場合を洗浄処理能力が良好な「○」と評価し、焦付き成分の極一部が残存したものの大部分を除去することができた場合を洗浄能力が比較的良好な「△」と評価し、焦付き成分の大部分の残存が確認された場合を洗浄処理能力が不十分な「×」と評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2013188387
表1の結果から明らかなように、洗浄剤による化学力に加えて、洗浄ノズル部材から噴射される洗浄剤溶解水の圧力による物理力、または、超音波発生部による超音波振動の物理力を付与した実施例1〜4は、手術器具に付着した焦付き成分を除去することができる。
1,201,202,203,301 洗浄槽
2 洗浄ノズル部材
3 昇圧ポンプ
4 貯留タンク
5 手術器具
6 固定治具
41 洗浄剤溶解水
100,200,300 洗浄装置
302 超音波発生部

Claims (10)

  1. 医療用機器を洗浄するための洗浄装置であって、前記医療用機器に付着した焦げた体液を、物理力と洗浄剤の化学力とによって、非接触で取り除くことを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記洗浄剤を含む液体を噴射するノズル孔を有するノズル部材を備え、
    前記物理力は、前記ノズル孔から噴射される液体の圧力であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記医療用機器の被洗浄部位は、前記ノズル孔内に配置されることを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記医療用機器を浸漬するための、前記液体を貯留する洗浄槽と、
    前記洗浄槽に設けられ、超音波を発生する超音波発生部とを備え、
    前記物理力は、超音波による振動であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  5. 前記洗浄剤は、焦げたたんぱく質成分を分解する機能を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の洗浄装置。
  6. 前記洗浄剤は、界面活性剤を主成分とする水系洗浄剤であることを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 前記洗浄剤は、水酸化ナトリウムまたは過炭酸塩を含有することを特徴とする請求項6に記載の洗浄装置。
  8. 洗浄装置は、複数の医療用機器を、一括して洗浄可能に構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の洗浄装置。
  9. 前記医療用機器を固定する固定部であって、人手によって前記医療用機器を固定する際に、前記医療用機器の被洗浄部位に非接触で、固定することが可能な固定部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の洗浄装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の洗浄装置を用いて医療用機器を洗浄することを特徴とする洗浄方法。
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