JP2013188348A - ネイルプリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネイルデザインの印刷を行うとともに指先部分に好みの香り(芳香成分)を付着させることのできるネイルプリント装置を提供する。
【解決手段】ネイルプリント装置1に、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1の爪Tに印刷を施す印刷部40と、香料を保持する香料保持器73に保持されている香料を印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1及び/又は爪Tに付着させる香料ユニット70とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、ネイルプリント装置に関するものである。
従来、人の指の爪に好みのネイルデザインを印刷するネイルプリント装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような装置を用いれば、ネイルサロン等を利用することなく、簡易にネイルプリントを楽しむことができる。
特表2003−534083号公報
ところで、近年、香り(芳香成分)にはストレスを解消したり心身をリラックスさせる効果が期待されており、例えば、花や木など植物に由来する芳香成分を含む精油(エッセンシャルオイル essential oil)を用いて、心身の健康や美容を増進するアロマテラピーが普及している。
また、このような精油やお香、各種の芳香剤等によって、生活の中に香りを取り入れたいという要望も高まっている。
この点、人の爪等の指先部分は、日常自然と顔周り等身近に存在することから、指先部分から香り(芳香成分)を放出させることができれば、香りによるリラックス効果等が期待できる。
しかしながら、ユーザーが自ら香り(芳香成分)を指先等に塗布することは煩雑であるところ、自動的に香り(芳香成分)を指先等に付着させる装置は存在せず、簡易に香りを楽しむことが難しいという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ネイルデザインの印刷を行うとともに指先部分に好みの香り(芳香成分)を付着させることのできるネイルプリント装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のネイルプリント装置は、
指を挿入する指挿入部と、
指の爪に印刷を施す印刷ヘッドと、
前記指及び前記爪の少なくともいずれかに香料を付着させる香料付着機と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ネイルデザインの印刷を行うときに、併せて爪や指先部分に好みの香り(芳香成分)を付着させることができるため、ユーザーの手を煩わせることなく、簡易に香りを楽しむことができるとの効果を奏する。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 図1のネイルプリント装置の正面側の断面図である。 図1のネイルプリント装置の側断面図である。 印刷指挿入部に挿入された印刷指と香料ユニットとの位置関係を示す要部断面図であり、(A)は、印刷指が離間位置にある状態を示し、(B)は、印刷指が接触位置にある状態を示している。 第1の実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態における処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例における印刷指挿入部に挿入された印刷指と香料ユニットとの位置関係を示す要部断面図であり、(A)は、香料ユニットが離間位置にある状態を示し、(B)は、香料ユニットが接触位置にある状態を示している。 第2の実施形態における印刷指挿入部に挿入された印刷指と香料ユニットとの位置関係を示す要部断面図である。 第3の実施形態におけるネイルプリント装置の正面側の断面図である。 印刷指挿入部の挿入口の一変形例を示す要部斜視図である。
[第1の実施形態]
図1から図7を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。蓋体4は、ケース本体2の上面である天板2aの後端部に設けたヒンジ3を介して、ケース本体2に回動可能に連結されている。蓋体4は、ヒンジ3を支点として、ケース本体2の天板2aに重ねられた状態からケース本体2の天板2aに対して立てられた状態(図1参照)まで回動可能となっている。
上記ケース本体2は上方から平面視した場合にほぼ長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けられたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
ケース本体2の天板2aには操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザーが各種入力を行うものである。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに印刷するネイルデザインを選択するデザイン選択釦、香料付着処理を行うよう選択する香料付着選択釦、印刷開始を指示する印刷開始釦、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。操作部12は、これらの操作釦121をユーザーが操作することにより、選択指示信号等、各種の指示信号を出力させる選択手段、入力手段として機能する。
本実施形態では、例えば表示部13にネイルデザインを選択するための図示しないデザイン選択画面が表示されるようになっており、ユーザーは、所望のネイルデザインを操作釦121によって選択することにより、当該ネイルデザインを選択する選択指示信号が出力され、爪Tに印刷されるネイルデザインが選択される。
また、本実施形態では、後述するように、ネイルデザインの印刷後に印刷指U1及びその爪Tに香料(香料溶液)を付着させることができるようになっており、ユーザーが香料の付着を希望する場合には、操作釦121から香料付着を選択することによって、香料付着指示信号が出力され、香料付着処理を行うことが選択される。また、選択可能な香料が複数ある場合には、表示部13等に図示しない香料選択画面が表示されるようになっており、ユーザーは所望の香料を操作釦121から選択することによって、当該香料を選択する選択指示信号が出力され、印刷指U1等に付着させる香料が選択される。
また、香料ユニット70(図2等参照)に香料保持器73を装着したときは、装着した旨及び装着した香料保持器73に保持されている香料の種類(すなわち、当該香料保持器73が保持している香料の名称(例えば「ジャスミン」等)や当該香料(香り)が属している系統(例えば「フローラル系」等)等)を操作部12から設定、入力することができるようになっている。
また、ケース本体2の天板2aのほぼ中央部には表示部13が設置されている。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成された表示手段である。
本実施形態において、この表示部13には、例えば、印刷指U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪Tの輪郭線、その指画像中の指の輪郭線、爪Tに印刷すべき画像(すなわち、ネイルデザイン)を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、香料を選択するための香料選択画面、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等が適宜に表示される。
なお、表示部13の表面にタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、図示しないスタイラスペンや指先等により表示部13の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるように構成され、表示部13のタッチパネルも各種の選択手段、入力手段として機能する。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。この装置本体10は、図2に示す印刷指固定部20、撮影部30(撮影手段)、印刷部40、香料ユニット70(香料付着機)及び図6に示す制御装置50(制御手段)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40、香料ユニット70及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。すなわち、下部機枠11aには、印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cが設けられており、これらによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷対象である爪Tに対応する指(以下「印刷指U1」という。)を挿入するめための指挿入部である(図3等参照)。本実施形態では、印刷指U1を1本ずつ印刷指挿入部20aに挿入して爪Tへの印刷を行うようになっており、印刷指挿入部20aの幅は、大人の親指等が挿入された場合でもきつくない程度に設定されている。
印刷指挿入部20aの底面(本実施形態では隔壁21により構成される)は、印刷指U1を載置する指載置手段(印刷指載置面)として機能する。印刷指U1の撮影や印刷は、印刷指U1がこの指載置手段としての印刷指挿入部20aの印刷指載置面に載置された状態で行われる。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(図示せず。以下「非印刷指」という。)を挿入するための指挿入部である(図4等参照)。
また、掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁21によって構成されている。隔壁21の上面は平坦な印刷指載置面を構成している。
なお、この隔壁21の指挿入側端部は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指とで隔壁21(掴み部20c)を強く挟持することができるように、指挿入方向の断面が、円形や楕円形、多角形等、印刷指U1及び非印刷指の付け根が突き当てられた際に自然に馴染む形状となっていることが好ましい。
例えば、親指が印刷指U1となる場合には、親指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入し、親指以外の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指)を非印刷指として非印刷指挿入部20bに挿入する。この場合、ユーザーが印刷指U1と非印刷指とで掴み部20cを挟持することで印刷指U1が固定される。
また、本実施形態では、隔壁21の上面側(すなわち、印刷指挿入部20aの底面)に凹部21aが設けられており、この凹部21a内には、印刷指挿入部20a内に挿入される印刷指U1を下側から押し上げ可能な昇降機構23が設けられている。
昇降機構23は、例えば油圧や空気圧によって膨張、膨出することによって下側から指(印刷指U1)を押し上げるとともに、油圧や空気圧が下がった状態において凹部21a内に収容されて隔壁21の上面とほぼ面一となる。
油圧による場合には、例えば、昇降機構23を昇降させる油圧ジャッキと、油圧ジャッキに作動油を供給及び排出する油圧ポンプと、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配置され、正逆両方向に作動油を流通させる主制御弁とを備えている。そして、インバータで制御される電動機により油圧ポンプが駆動され、油タンクの油が油圧シリンダに供給されて昇降機構23が昇降する。具体的には、ポンプを用いて高圧の作業油をシリンダに送り込み、シリンダの推力によって昇降機構23を昇降させる油圧シリンダ式等を適用することができる。昇降機構23を下降させるときは、電磁弁を開放し、シリンダ内の作業油を抜き昇降機構23上の指(印刷指U1)の質量や昇降機構23自体の質量により下降する。
また、空気圧による場合には、例えば、昇降機構23の下部に空気袋を配設し、この空気袋に空気圧送装置から空気を供給することにより昇降させる。
昇降機構23は、後述する制御装置50の昇降制御部513(図6参照)によりその昇降動作を制御されるようになっており、指挿入部(印刷指挿入部20a)に挿入された指(印刷指U1)及び爪Tと後述する香料吸液体75とが接触する接触位置(図5(B)参照)から両者が非接触となる離間位置(図5(A)参照)まで、指挿入部(印刷指挿入部20a)に挿入された指(印刷指U1)を昇降させる。
なお、昇降機構23は、指挿入部(印刷指挿入部20a)に挿入された指(印刷指U1)を昇降させることのできるものであればよく、その構成はここに例示したものに限定されない。例えば指(印刷指U1)を下側から支持する板等を設けて、この板等をユーザーが手動で昇降させることにより指(印刷指U1)を昇降させる構成としてもよい。この場合には、ユーザーが板等を上側に押し上げて接触位置まで印刷指U1を押し上げた後、この押し上げ状態を手動で解除することにより印刷指U1の位置を元の位置(離間位置)まで下げるようにする。
また、昇降機構23としては、その他、バネ等のメカ的な機構により、指(印刷指U1)を押し上げるようにしてもよい。以下に動作例を示す。まず、昇降機構23の上に指を乗せる。次に、指で昇降機構23を下方向に押す。これにより、ラッチが解除され、昇降機構23がバネによって上方向に押し上げられ、印刷指U1が香料吸液体75に当接するまで持ち上げられる。この位置で印刷指U1への香料の付着が行われ、香料の付着が終了したら、印刷指U1を押し下げる。そして昇降機構23がこれ以上下がらなくなると、ユーザーは印刷指U1の力を抜く。するとラッチ機構により、昇降機構23は僅かに上昇した位置で停止し、固定される。
また、本実施形態において、印刷指挿入部20aの挿入方向奥側には、印刷部40による印刷後に、印刷済みの爪Tを乾燥させる加熱ユニット6(図4等参照)が設けられている。
加熱ユニット6は、例えばニクロム線等の電熱線をコイル状にした電熱ヒータ等である。なお、加熱ユニット6は、ヒータのみで構成されているものに限定されず、例えば、ヒータとこのヒータにより加熱された空気を印刷指挿入部20aの内部に送風するファン等の送風機とを含んでいてもよい。また、加熱ユニット6は、印刷済みの爪Tをプレ乾燥(すなわち、印刷が施された爪Tの表面が乾く程度の乾燥)させる程度のものであればよく、その構成はここに例示したものに限定されない。
印刷済みの爪Tをプレ乾燥させることにより、印刷指U1を印刷指挿入部20aから抜き取る際や非印刷指挿入部20bに移動させる際等に、装置壁面等に印刷部分が多少接触等しても印刷された画像が擦れたり崩れたりしにくくなる。また、爪Tにネイルデザインを印刷後、ある程度の時間が経過しており、爪Tの表面が乾燥していれば問題ないが、爪Tにネイルデザインを印刷後、続けて、次の工程である印刷済の指に香料を付着させる場合、印刷済みの爪Tをプレ乾燥させることにより、爪Tの表面が濡れていない程度まで乾燥させることで、香料付着工程において、香料の液体を何らかの部材を介して押し当てたり、噴霧等を行っても、プレ乾燥しているので、爪Tに印刷されたネイルデザインが崩れることはない。更に、香料付着後に爪のプレ乾燥を行うことにより、爪Tの表面が濡れていない程度まで乾燥させることができ、印刷指U1を印刷指挿入部20aから抜き取る際等に、印刷指U1や爪Tに付着した香料溶液が装置壁面等に付着したり、液滴が滴下するのを防ぐことができる。
なお、加熱ユニット6はネイルプリント装置1の必須の構成要素ではなく、加熱ユニット6を設けない構成としてもよい。
また、図3は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図4は、ネイルプリント装置1の側断面図である。
図3及び図4に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bには基板31が設置されており、この基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、印刷指挿入部20a内に載置された印刷指U1を照明灯33によって照明し、カメラ32によってその印刷指U1を撮影して、指画像を得る撮影手段であり、この撮影部30は、後述する制御装置50の撮影制御部511(図6参照)に接続され、該撮影制御部511によって制御されるようになっている。
なお、撮影部30によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部52に記憶されてもよい。
また、印刷部40は、ネイルデザインのデータ(印刷データ)に基づいて印刷指挿入部20aに挿入された指の爪Tに印刷を施すものであり、主に上部機枠11b内に設けられている。
すなわち、図3及び図4に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図3に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態において、印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、爪Tに対し直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式である。
主キャリッジ42は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成、インクカートリッジと印刷ヘッド46とが一体化した構成のものを適用してもよい。
印刷部40は、ガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の印刷制御部512(図6参照)に接続され、該印刷制御部512によって制御されるようになっている。
また、本実施形態において、このガイドロッド41には、主キャリッジ42とほぼ並行して香料用キャリッジ72が摺動自在に設置されている。香料用キャリッジ72の下側面には、香料を保持する香料保持器73が設けられている。
香料用キャリッジ72は、動力伝達手段(図示せず)を介してユニット移動モータ77に連結され、ユニット移動モータ77の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向(図3において左右方向)に移動するように構成されている。
本実施形態では、香料用キャリッジ72、香料保持器73、ユニット移動モータ77等によって、印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)及び爪Tに香料を付着させる香料付着機としての香料ユニット70が構成されている。この香料ユニット70のユニット移動モータ77は、後述する制御装置50の香料ユニット制御部514(図6参照)に接続され、該香料ユニット制御部514によって制御されるようになっている。
本実施形態において、香料保持器73は、液体状の香料(すなわち、芳香成分を含有する液体。以下「香料溶液」という。)を保持する香料容器74と香料吸液体75とを備えている。香料容器74における印刷指U1と対向する面(図3等における下面)の少なくとも一部には図示しない開口部が設けられており、香料吸液体75は、この開口部を塞ぐように香料容器74の下面に配置され、香料容器74内の香料溶液を吸液して保持するものである。香料吸液体75の設けられる範囲は特に限定されず、香料容器74の下面全体に配置されていてもよいし、その一部に配置されていてもよい。
香料吸液体75は、例えばポリウレタン樹脂等で形成されたスポンジやフェルト等である。ある程度の軟らかさがあり、若干変形することにより、指(印刷指U1)の上面及び爪Tの上面に隙間なく接触する。なお、香料吸液体75を形成する材料は例示したものに限定されず、一定量の液体を吸液可能であるとともに、吸液した液体が滴下しにくく、液体を吸液させた状態で印刷指U1や爪T等の対象物に接触させ押圧することで液体を対象物に付着させることのできる材料であればどのようなものでも適用可能である。
香料吸液体75は、印刷指挿入部20aに設けられている昇降機構23によって印刷指U1の位置が上昇し、接触位置に配置されたとき(図5(B)参照)に印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)及び爪Tに接触し、香料(香料溶液)を指(印刷指U1)及び爪Tに付着させる。また、昇降機構23によって印刷指U1の位置が下降し、離間位置に配置されたとき(図5(A)参照)には、香料吸液体75は、指(印刷指U1)及び爪Tと非接触の状態となる。
なお、香料付着動作を行わないとき(例えばネイルデザインの印刷処理時等)に香料ユニット70が配置される退避位置(例えば図3における右端)には、香料吸液体75の表面を覆う図示しないキャップ部材等が設けられていることが好ましい。退避位置にキャップ部材等を設けて、不使用時に香料吸液体75の表面を被覆することにより、香料吸液体75の乾燥、香料溶液の蒸発を防ぐとともに、香りがネイルプリント装置1の外部に放出されることを抑えることができる。
本実施形態において、香料保持器73は香料用キャリッジ72に対して着脱可能なカートリッジタイプとなっており、ユーザーによって簡易に交換できるようになっている。なお、本実施形態では、香料用キャリッジ72に香料保持器73が装着されているか否か、また、後述するように香料保持器73が複数種類用意されている場合にはいかなる種類の香料保持器73が装着されているかについて、前述した操作部12から入力されるようになっており、この入力された情報が制御装置50に送られるようになっている。
なお、香料用キャリッジ72等に香料保持器73の着脱状況や装着されている香料保持器73の識別情報(例えばバーコードやICタグ等)を読み取ってその種類(すなわち、当該香料保持器73が保持している香料の名称(例えば「ジャスミン」等)や当該香料(香り)が属している系統(例えば「フローラル系」等))を検知するセンサ等の検知手段を備えていてもよい。この場合には、ユーザーが操作部12から香料保持器73の着脱状況等を入力しなくても、検知手段の検知結果に基づいて制御装置50側で自動的に認識することができる。
ここで、本実施形態の香料保持器73の香料容器74に保持される香料溶液に含有される香料について説明する。
本実施形態において、香料としては、天然香料である植物性香料、動物性香料、合成香料である各種の芳香剤、消臭用香料等が挙げられる。具体的には、植物等の芳香成分を抽出して得られる精油(エッセンシャルオイル essential oil)や市販の香水等を用いることができる。なお、香料は芳香性を有する物質であればよく、その種類等は特に限定されない。
また、香料は、香料単独で用いてもよいし、ポリマーあるいはオリゴマーと混合して用いてもよい。また、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、グレープシードオイル、小麦胚芽オイル、オリーブオイル等、各種オイルと混合して用いてもよい。
香料(香り)の系統としては、例えば下記のようなものがある。
すなわち、ハーブの花や葉から抽出されるハーブ系、柑橘系の果物やそれに似た香りのハーブから抽出される柑橘系(シトラス系)、花から抽出されるフローラル系、果物から抽出される瑞々しく甘酸っぱい香りのフルーツ系、異国情緒が漂うエキゾチックな香りのオリエンタル系、香木の樹脂から抽出される樹脂系、料理のスパイスとして使われる香辛料から抽出されるスパイス系、樹木の樹皮や枝、葉などから抽出される樹木系、等が挙げられる。
各系統に属する香料としては、例えば下記のようなものがある。
すなわち、ハーブ系として、クラリセージ、月桃、バジル、ペパーミント、マジョラム等がある。また、柑橘系として、オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン、レモングラス、レモンバーベナ等がある。また、フローラル系として、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、ローズオットー等がある。また、フルーツ系として、ピーチ、ストロベリー、マンダリン、アプリコット、カシス等がある。また、オリエンタル系として、イランイラン、サンダルウッド、パチュリ、ベチバー等がある。また、樹脂系として、エレミ、フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ等がある。また、スパイス系として、カルダモン、クローブ、シナモンリーフ、ジンジャー、ブラックペッパー等がある。また、樹木系として、サイプレス、シダーウッド、ジュニパーベリー、ティートリー、パイン、プチグレイン、ユーカリ等がある。
なお、本実施形態に適用可能な香料(香り)の系統及び各系統に属する香料はここに例示したものに限定されない。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。図6は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図6に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部52を備えるコンピュータである。
記憶部52は、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている記憶手段である。
本実施形態において、記憶部52には、爪Tに印刷されるネイルデザインの印刷データ等を記憶するネイルデザイン記憶領域521が設けられている。
その他、撮影部30によって撮影された画像のデータ等についても記憶部52に記憶されるようにしてもよい。
なお、ネイルプリント装置1の記憶手段は、制御装置50内の記憶部52(ROM、RAM)に限定されず、他に記憶手段が設けられていてもよい。
制御部51は、機能的に見た場合、撮影制御部511、印刷制御部512、昇降制御部513、香料ユニット制御部514等を備えている。これら撮影制御部511、印刷制御部512、昇降制御部513、香料ユニット制御部514等としての機能は、CPUと記憶部52のROM等に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。なお、制御部51に含まれる機能部はここに挙げたものに限定されず、例えば爪Tの形状を検出する機能部等、その他の機能部を備えていてもよい。
撮影制御部511は、ユーザーの印刷指U1の指画像等を撮影するように、撮影部30の撮影動作を制御する。例えば撮影制御部511は、ユーザーが印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入する際に、印刷指挿入部20a内に挿入される印刷指U1の様子を撮影部30に撮影させる。撮影部30によって撮影された画像は例えば表示部13等に表示され、ユーザーが印刷指U1をセットする際に目視にて印刷指U1の配置を確認できるようにすることが好ましい。
また、撮影制御部511は、ユーザーの印刷指U1が印刷指挿入部20a内の所定位置に配置されたときに印刷指U1を撮影部30に撮影させる。そして、この撮影部30によって撮影された画像に基づいて、制御部51により印刷指U1の爪Tの位置、形状(輪郭)等が検出され、印刷部40による印刷範囲等が特定される。
なお、撮影制御部511は、撮影部30によって取得された画像の画像データを記憶部52に記憶させるようになっていてもよい。
印刷制御部512は、印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)の爪Tに印刷を施す印刷部40を制御する機能部である。
印刷制御部512は、記憶部52のネイルデザイン記憶領域521に記憶されているネイルデザインの印刷データに基づいて爪Tに印刷を施すように、印刷部40の印刷動作を制御する。
昇降制御部513は、昇降機構23の動作を制御することにより、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1及び爪Tと香料吸液体75とが接触する接触位置(図5(B)参照)から両者が非接触となる離間位置(図5(A)参照)まで、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1を昇降させる機能部である。
香料ユニット制御部514は、ユニット移動モータ77を制御して、香料ユニット70の香料用キャリッジ72をガイドロッド41に沿って移動させるものである。
香料ユニット制御部514は、印刷部40による印刷が行われているときは、図3における右端等、印刷動作を阻害しない位置に香料ユニット70を配置させる。また、印刷動作終了後、香料の付着を行うときには、香料ユニット70を印刷指U1の上方に移動させるようになっている。
なお、香料用キャリッジ72の印刷指U1上方への移動及び昇降機構23による印刷指U1の押し上げのタイミングは特に限定されないが、先に香料用キャリッジ72を移動させてから印刷指U1を押し上げて印刷指U1や爪Tを香料吸液体75に押し当てた方が、印刷済みの爪Tの表面が香料吸液体75の表面と擦れ合わず、印刷済みのネイルデザインが崩れにくいため、好ましい。
その他、制御部51は、表示部13を制御して表示部13の表示画面に各種の画像、画面を表示させる。
また、制御部51は、ヒータ等の加熱ユニット6のON/OFF等を制御して印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1の爪Tのプレ乾燥を行わせる。
次に、図7を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1の作用について説明する。
電源がONとなり、制御装置50が起動すると、制御部51は、記憶部52のネイルデザイン記憶領域521に記憶されているネイルデザインを表示部13の表示画面に表示させる。ユーザーが操作部12の操作釦121等を操作して、表示画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択すると、これにより、操作部12から選択指示信号が出力されて爪Tに印刷すべき画像として一つのネイルデザインが選択される。
また、香料を印刷指U1及び爪Tに付着させることを希望する場合には、ユーザーは、操作釦121等から香料付着を選択することによって、香料付着指示を入力する。操作釦121等から香料入力指示が入力されたときは、制御部51は、爪Tに付着させる香料を選択するための香料選択画面を表示部13等に表示させる。ユーザーが操作釦121等を操作して、表示画面に表示された複数の香料(香料の名称や香料の属する系統等)の中から所望の香料を選択すると、これにより、操作部12から選択指示信号が出力されて印刷指U1及び爪Tに付着させる香料として一つの香料の名称や系統が選択される。本実施形態では、香料の名称として「ジャスミン」が選択された場合を例として以下説明する。
ネイルデザインの選択、香料の選択等が完了すると、ユーザーは、ネイルデザインを印刷したい指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入する。このとき、撮影部30によって撮影された画像が表示部13に表示され、ユーザーはこの画像を確認しながら印刷指U1を印刷に適した位置にセットする。印刷指U1のセットが完了すると、図7に示すように、制御部51(印刷制御部512)が印刷部40を制御して、選択されたネイルデザインを印刷指U1の爪Tに印刷するネイルデザイン印刷処理(ステップS1)が行われる。
制御部51(印刷制御部512)は、ネイルデザイン印刷処理が終了したか否かを常に判断し(ステップS2)、終了していないと判断したとき(ステップS2;NO)は、ステップS1に戻って印刷処理を繰り返す。
なお、ネイルデザイン印刷処理(ステップS2)の終了後に、加熱ユニット6のヒータをONとして、印刷済みの爪Tをプレ乾燥(又は本乾燥)させてもよい。印刷済みの爪Tをヒータによって乾燥させた場合には、時間を置かずに次の香料付着処理を行っても香料を付着させる際や付着された香料によって爪Tに印刷されたネイルデザインが滲んだり崩れたりしないため、時間の短縮を図りつつ爪Tに高精細なネイルデザインを施すことができる。
ネイルデザイン印刷処理が終了したと判断したとき(ステップS2;YES)は、制御部51は、香料付着指示が入力されているか否かを判断する(ステップS3)。そして、香料付着指示が入力されていると判断した場合(ステップS3;YES)には、さらに、香料ユニット70(具体的には、香料ユニット70の香料用キャリッジ72)に香料保持器73が装着済みか否かを判断する(ステップS4)。香料ユニット70に香料保持器73が装着されていないと判断した場合(ステップS4;NO)には、制御部51は、香料保持器73を装着するようユーザーに促す香料ユニット装着指示を表示部13等に表示させ(ステップS5)、香料保持器73が装着されているか否か、ステップS4の判断を繰り返す。
香料ユニット70に香料保持器73が装着されていると判断した場合(ステップS4;YES)には、制御部51は、装着済みの香料保持器73が操作部12から入力、選択された香料と一致するか否かをさらに判断する(ステップS6)。本実施形態では、上述のように、印刷指U1や爪Tに付着させるべき香料として「ジャスミン」が選択されているため、制御部51は、香料ユニット70に「ジャスミン」の香料を保持する香料保持器73が装着されているか否かを判断する。そして、香料ユニット70に装着されている香料保持器73が「ジャスミン」の香料を保持するものでない場合(ステップS6;NO)には、制御部51は、香料保持器73を「ジャスミン」の香料保持器73に交換するようユーザに促す香料ユニット交換指示を表示部13等に表示させ(ステップS7)、装着された香料保持器73が操作部12から入力、選択された香料である「ジャスミン」と一致するか否か、ステップS6の判断を繰り返す。
なお、印刷指U1や爪Tに付着させるべき香料が個別の名称でなく、当該香料の属する系統(例えば「フローラル系」等)で選択されている場合には、制御部51は、当該系統の香料を保持する香料保持器73が香料ユニット70に装着されているか否かを判断する。
香料ユニット70に装着されている香料保持器73が「ジャスミン」の香料を保持するものであると判断した場合(ステップS6;YES)には、制御部51(香料ユニット制御部514)は、香料用キャリッジ72を移動させて、香料ユニット70を印刷指U1の上方に移動させる(ステップS8)。
香料ユニット70が印刷指U1の上方に移動すると、次に、制御部51(昇降制御部513)は、昇降機構23を動作させて、印刷指U1を接触位置(図5(B)参照)まで上昇させる(ステップS9)。これにより、印刷指U1及び爪Tが香料保持器73の下面に設けられている香料吸液体75と接触し、印刷指U1及び爪Tに「ジャスミン」の香料が付着する。
なお、本実施形態においては、香料ユニット70に装着されている香料保持器73が例えば「ジャスミン」の香料を保持するものであると判断した場合(ステップS6;YES)には、自動で、香料ユニット70を印刷指U1の上方に移動させる(ステップS8)としたが、これに限らず、ユーザーが、表示部13に表示された選択画面から香料付着開始を選択することにより、香料付着処理が開始されるようにしてもよい。
香料の付着が完了すると、制御部51(昇降制御部513)は、再び昇降機構23を動作させて、印刷指U1を離間位置(図5(A)参照)まで下降させる(ステップS10)。
香料付着処理の終了後(すなわち、ステップS10の後)、又はネイルデザインの印刷処理の終了後香料付着処理を行わない場合(ステップS3;NO)には、制御部51は、加熱ユニット6であるヒータをONとし、印刷済みの爪Tのプレ乾燥を行う(ステップS11)。爪Tのプレ乾燥が完了すると(すなわち、例えばプレ乾燥の時間として設定されている所定の時間が経過すると)、制御部51は、ヒータをOFFし、印刷指挿入部20aから印刷指U1を抜き取るように指示する印刷指抜き取り指示を表示部13に表示させて(ステップS12)処理を終了する。
なお、香料ユニット70の移動(ステップS8)及び昇降機構による印刷指U1の上昇(ステップS9)の先後は逆であってもよい。
また、プレ乾燥(ステップS11)のタイミングはここに示した例に限定されない。例えば、上述のように香料付着処理の終了後(すなわち、ステップS10の後)だけでなくネイルデザインの印刷処理(ステップS1)後、香料付着処理に移行する前にも爪Tのプレ乾燥(ステップS11)を行ってもよい。また、ネイルデザインの印刷処理(ステップS1)後、香料付着動作に移行する前に爪Tのプレ乾燥を行い、香料付着後は乾燥を行わずにステップS12における「印刷指を抜き取る指示」を表示させて処理を終了させてもよい。
また、ネイルデザインの印刷処理(ステップS1)後、香料付着処理を行わない場合には、爪Tのプレ乾燥(ステップS11)を行わずにステップS12における「印刷指を抜き取る指示」を表示させて処理を終了してもよい。
また、上述のステップS5における「香料ユニット装着指示」、ステップS7における「香料ユニット交換指示」、ステップS12における「印刷指を抜き取る指示」等、ユーザーへの報知や警告等は、表示部13に表示させる代わりに、又は表示部13に表示させるとともに、音声等による指示やガイド等によって行われてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1及び印刷部40によてネイルデザインが印刷された爪Tに香料保持器73に保持されている香料を付着させるようになっている。このため、ネイルデザインの印刷を行った際に併せて指等への香料付着も行うことができ、ユーザーは手間をかけずに手軽に香りを楽しむことができる。
また、香料保持器73は、液体状の香料を保持する香料容器74とこの香料容器74における印刷指U1と対向する面に設けられ香料容器74内の香料溶液を吸液して保持する香料吸液体75とを有し、昇降機構23によって印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と香料吸液体75とが接触する接触位置から両者が非接触となる離間位置まで、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1を昇降させる構成となっている。このため、印刷指U1を昇降させるという簡易な構成を設けるだけで、香料の付着を実現させることができる。
また、香料保持器73は香料ユニット70から着脱可能となっているため、香料を使い切ったとき等には、ユーザーが簡易に香料保持器73の交換を行うことができる。また、香料を使い切る前であっても、印刷指U1等に付着させる香料を変えたい場合には、簡易に適宜好みの香料を保持する香料保持器73と交換することができる。
また、本実施形態では、印刷部40によるネイルデザインの印刷後に印刷済みの爪Tを乾燥させる加熱ユニット6を備え、印刷処理及び香料付着処理終了後に爪Tのプレ乾燥を行うようになっている。このため、印刷指U1を印刷指挿入部20aから抜き取る際等に、印刷済みのネイルデザインが装置の壁等に当たって擦れたり、崩れたりしにくくなる。また、付着させた香料溶液が濡れた状態のままで印刷指U1を抜き取らないため、を印刷指挿入部20aから抜き取る際等に香料溶液が装置各部に付着したり、液滴が装置内外に滴下することを防止できる。これにより、装置内外を汚すことなく、高精細なネイルデザインを好みの香りとともに楽しむことができる。
なお、本実施形態では、印刷指挿入部20aの上側面に印刷指U1を昇降させる昇降機構を設けて、香料付着時には所定の接触位置まで印刷指U1の位置を高くする構成としたが、印刷指U1及び爪Tに香料吸液体75を接触させる構成は、これに限定されない。例えば、図8(A)及び図8(B)に示すように、香料ユニット70に、香料保持器73を昇降させる昇降機構78を設けて、この昇降機構78によって、印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)及び爪Tに香料吸液体75が接触する接触位置(図8(B)参照)から非接触となる離間位置(図8(A)参照)まで香料保持器73を昇降可能に構成してもよい。なお、昇降機構78の構成は特に限定されない。
昇降機構78を香料ユニット70の側に設けた場合には、印刷指U1を昇降させる場合よりも昇降の幅を広くすることができ、例えば、香料ユニット70を印刷部40よりも高い位置に設けること等も可能となる。香料ユニット70を印刷部40よりも高い位置に設けた場合には、印刷部40との干渉をより確実に防ぐことができる。また、ネイルプリント装置1の内部構成(各部材の配置等)の自由度が向上する。
また、本実施形態では、香料ユニット70の香料用キャリッジ72が印刷部40のガイドロッド41に設けられ、このガイドロッド41沿って左右方向に移動するように構成されている場合を例としたが、香料ユニット70を移動させる構成はここに例示したものに限定されない。
例えば、香料ユニット70を印刷部40のガイドロッド41とは別に香料ユニット70を移動させるガイドロッド(ガイド部)を設けてもよい。
また、本実施形態では、香料付着処理時以外のときに香料ユニット70が退避する退避位置をネイルプリント装置1の横方向の端部(例えば図3の右端)としたが、香料ユニット70の退避位置は横方向の端部に限定されない。例えば、ネイルプリント装置1の奥側に香料ユニット70が退避するようにしてもよい。この場合には、香料ユニット70は、ネイルプリント装置1の前後方向(すなわち図4における左右方向)に移動可能に構成される。
また、香料付着機である香料ユニット70を印刷部40の主キャリッジ42等に設けて、主キャリッジ42の移動とともに香料付着機がネイルプリント装置1の左右方向に移動するように構成してもよい。
このように、香料付着機を印刷部40の主キャリッジ42とともに移動させる構成とした場合には、香料付着機が印刷部40と干渉することがなく、また、香料用キャリッジ72を別途設ける場合と比較して部品点数が少なく配置スペースも小さくて済む。さらに、香料用キャリッジ72を移動させるためのモータを別途設ける必要もないためコストの低減を図ることもできる。
[第2の実施形態]
次に、図9を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置1の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、香料付着機の構成が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図9は、本実施形態における印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と香料ユニット80との位置関係を示す要部断面図である。
図9に示すように、本実施形態では、印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)及び爪Tに香料を付着させる香料付着機としての香料ユニット80が、印刷指挿入部20aの指挿入方向の奥側(図9において右側)に設けられている。
本実施形態において、香料ユニット80は、液体状の香料(すなわち、香料溶液)を保持する香料保持器81と、この香料保持器81内の香料溶液を霧状にして印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)及び爪Tに対して噴射させる香料噴射機構82とを備える香料付着機である。
香料ユニット80の香料噴射機構82は、制御部によって香料溶液の噴射動作を制御されるようになっている。例えば、操作部等から香料付着の指示信号が出力されると、制御部が香料噴射機構82を制御して香料溶液を噴射させる。
香料保持器81は、内部に香料溶液を保持する容器であり、上部に外部と連通する開口部が設けられている。
香料保持器81は、簡易に着脱可能なカートリッジタイプとなっており、香料溶液を使い切った場合や他の香料を付着させたい場合には、ユーザーが香料保持器81を取り外して、適宜好みの香料保持器81と交換できるようになっている。
香料噴射機構82は、例えば香料保持器81の開口部に対応する位置に開口部と螺合される図示しない螺合部を有し、この螺合部を開口部と螺合させることにより香料保持器81と接続されている。香料噴射機構82は、開口部から香料保持器81内部に挿入される連通管83と、連通管83を介して香料保持器81内の香料溶液をポンプアップする図示しないポンプ機構と、このポンプ機構によってポンプアップされた香料保持器81内の香料溶液を霧状にして噴射させる噴射口84とを備えている。ポンプ機構としては、例えばプランジャポンプ等を備えた機構を適用することができる。
噴射口84は、少なくともその先端部分が印刷指挿入部20aの奥側の壁面から印刷指挿入部20aの内部に突出しており、噴射口84から霧状の香料溶液が噴射されると印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1及び爪Tに香料溶液が広く付着するようになっている。なお、香料溶液が噴射される範囲は特に限定されないが、爪Tを中心とした指先部分周辺に噴射されることが好ましい。
なお、香料噴射機構82の構成等、香料溶液を霧状にして噴射させる構成はここに例示したものに限定されず、他の構成によって実現されてもよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるネイルプリント装置の作用について説明する。
第1の実施形態と同様にネイルデザイン印刷処理が終了すると、制御部は、香料付着指示があるか否か、香料付着指示がある場合には、香料ユニット80に香料保持器81が装着されているか否か、装着されている香料保持器81は、選択された香料と一致するか否かを判断する。
ユーザーが選択した香料保持器81が香料ユニット80に装着されている場合には、制御部は、香料ユニット80の香料噴射機構82を制御して適量の香料溶液を噴射口84から印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1及び爪Tに対して噴射させ、これにより印刷指U1及び爪Tに香料溶液が広く付着する。
具体的には、ユーザーが、操作釦121から香料付着を選択することによって、香料付着処理を行うことが選択される。また、選択可能な香料が複数ある場合には、表示部13に香料選択画面が表示されるようになっており、ユーザーは所望の香料を操作釦121から選択することによって、印刷指U1等に付着させる香料が選択される。
そして、次に、ユーザーが、表示部13に表示された選択画面から香料付着開始を選択することにより、香料付着処理が開始される。香料溶液が所定の時間噴射された後、香料付着工程が終了する。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、香料溶液を霧状にして噴射させることにより印刷指U1及び爪Tに香料溶液を付着させるため、香料ユニット80が印刷指U1及び爪Tに接触しない。このため、印刷後のネイルデザインが擦れたり崩れたりすることを確実に防ぐことができ、高精細なネイルデザインを香りとともに楽しむことができる。
また、印刷指挿入部20aの内部に噴射口84のみ露出していれば、印刷指U1及び爪Tに香料溶液を噴射して香料を付着させることができるため、装置本体内部における部材の配置等の自由度が高く、装置全体の省スペース化に資する。
[第3の実施形態]
次に、図10を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置1の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、香料付着機の構成が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
図10は、本実施形態におけるネイルプリント装置1の正面側の要部断面図である。
図10に示すように、本実施形態では、印刷部40の副キャリッジ45にネイルデザインを印刷するための印刷ヘッド46と、香料を含有するマイクロカプセル(香料カプセル)を含む液体(香料溶液)を吐出させる香料用印刷ヘッド91とを備えている。
香料溶液に含まれる香料カプセルは、例えば香料を約1.5〜50μmのマイクロカプセル化したものである。カプセル膜材としては、例えばメラミン樹脂等を用いることができる。なお、マイクロカプセルの構成はここに例示したものに限定されない。
香料用印刷ヘッド91には、香料溶液を保持する香料保持器92が装着されている。
本実施形態において、香料保持器92は、香料用印刷ヘッド91に対して着脱可能なカートリッジタイプ(香料カートリッジ)となっており、香料溶液を使い切った場合や爪T等に付着させる香料を変えたい場合には、ユーザーによって簡易に交換できるようになっている。
なお、香料保持器92は、香料用印刷ヘッド91に直接装着されるものに限定されない。例えば、香料保持器92を別体としてネイルプリント装置1に配置して、この香料保持器92と香料用印刷ヘッド91とを図示しない香料溶液供給管を介して接続し、適宜香料保持器92から香料用印刷ヘッド91に香料溶液を供給するように構成してもよい。
香料用印刷ヘッド91は、香料保持器92内の液体(香料溶液)を印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)の爪Tに対して吐出させる香料用印刷部であり、香料保持器92(香料カートリッジ)とともに、本実施形態における香料付着機90を構成している。
香料用印刷ヘッド91が香料溶液を吐出させる構成は、特に限定されないが、例えば、前述の印刷ヘッド46がインクを吐出させる構成と同様である。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるネイルプリント装置の作用について説明する。
第1の実施形態と同様にネイルデザイン印刷処理が終了すると、制御部は、香料付着指示があるか否か、香料付着指示がある場合には、香料付着機90に香料保持器92(香料カートリッジ)が装着されているか否か、すなわち、香料用印刷ヘッド91に香料保持器92が接続されているかを判断する。そして、香料用印刷ヘッド91に香料保持器92が接続されている場合には、当該香料保持器92が、選択された香料と一致するか否かを判断する。
ユーザーが選択した香料を保持する香料保持器92が香料用印刷ヘッド91に接続されている場合には、制御部は、モータ43を制御して主キャリッジ42とともに香料用印刷ヘッド91を印刷指U1の爪Tの上方に移動させ、香料用印刷ヘッド91を制御してネイルデザインが印刷されている爪Tの上(例えば、ネイルデザインを印刷する際に検出した爪Tの領域内)に香料溶液を印刷させる。これにより、印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1の爪Tに香料溶液が付着する。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、香料溶液として香料を含有するマイクロカプセル(香料カプセル)を含む液体を用いている。このように香料をマイクロカプセル化することによりその香りを長時間保持することができる。また、香料溶液が付着した部分を指で擦る等によりマイクロカプセルが破壊されることによって、任意のときに芳香させることができる。
また、香料用印刷ヘッド91によって香料溶液を爪Tに吐出させるため、爪Tだけに香りを付けることができる。
また、ネイルデザインを印刷済みの爪Tの表面に直接接触させずに香料を爪Tに付着させることができるため、印刷後のネイルデザインが擦れたり崩れたりすることを確実に防ぐことができ、高精細なネイルデザインを香りとともに楽しむことができる。
また、香料付着機90を構成する香料用印刷ヘッド91を印刷ヘッド46を移動させるのと同じ機構(主キャリッジ42、モータ43、47等)によって移動させることができる。このため、部品点数が少なくて済み、装置全体の小型化、軽量化に資する。
なお、本実施形態において、香料用印刷ヘッド91が設けられる位置は、印刷部40の副キャリッジ45に限定されない。例えば香料用印刷ヘッド91を搭載する香料用のキャリッジを別途設けて、印刷部40とは独立して移動等するように構成してもよい。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、図11に示すように、印刷指挿入部20aの指挿入口25の一部を覆う被覆部材26を設けてもよい。被覆部材26は、例えばウレタンゴム等の樹脂で形成される。また、被覆部材26のほぼ中央部には、指を挿入するための孔部261を設け、この孔部261の周縁に沿って複数のスリット262を形成する。
このような被覆部材26を指挿入口25に設けた場合には、香料付着機による香料付着処理を行っているときに、香料(香料溶液)がネイルプリント装置の外部に飛散したり、その香りがネイルプリント装置の外部に放出されることを防ぐことができる。
また、被覆部材26はウレタンゴム等の樹脂で形成されるとともに、孔部261の周縁複数のスリット262が形成されているため、親指等、太さの太い指でも印刷指挿入部20a内に楽に挿入することが可能である。
なお、被覆部材26の構成はここに例示したものに限定されない。例えば、指挿入口25の周縁に樹脂等で形成され、油圧や空気圧等により指挿入口25の内側に向かって膨出可能に構成された被覆部材を設けて、印刷指挿入部20a内に指を挿入した後に、操作部12等から膨出指示を入力すると被覆部材が膨出し、指の周囲に密着するようにしてもよい。指を挿入する際及び指を抜き取る際には被覆部材を初期位置まで収縮させ、ネイルデザイン印刷処理時及び香料付着処理時のみ被覆部材を内側に膨出させて指に密着させることにより、指の出し入れ時に印刷済みの爪T等に被覆部材が接触するのを防ぎつつ、香料(香料溶液)の装置外部への飛散等を防止することができる。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1が、印刷指挿入部20aに挿入された指(印刷指U1)及び/又は爪Tに香料を付着させる場合について説明したが、このネイルプリント装置1を用いて、さらに、爪Tに貼着するシールを印刷できるようにしてもよい。
この場合には、例えば、第3の実施形態で示したように、ネイルデザイン印刷用の印刷部40と、香料を含有したマイクロカプセルを含む香料溶液を吐出させて香料を印刷可能な香料用印刷ヘッド91とを備え、まず、シールの基台となるシートの表面を上にして印刷指挿入部20a内の所定位置に配置し、シートの表面に印刷部40によってネイルデザインを印刷する。なお、このとき、爪Tの輪郭線等も併せて印刷を行えば、ユーザーがシールを自爪に併せて切り取る際に便宜である。そして、その後、このシートを裏返して印刷指挿入部20a内の所定位置に配置し、香料用印刷ヘッド91によってシートの裏面に香水等の香料を含有したマイクロカプセルと糊とを含む香料溶液を吐出させ、香料カプセルを含む貼着層を形成する。
これにより、剥がすと香りの出るシールを作成することができ、爪Tにシールを貼着してネイルデザインを楽しんだ後、ユーザーがシールを剥がすと、マイクロカプセルが破壊されて香料(芳香成分)が放出され、香りを楽しむことができる。
なお、基台となるシートとして表面に各種デザインが施されたものを用いれば、シートの裏面に香料を含有したマイクロカプセルと糊とを含む貼着層を形成するだけで爪Tに貼着するシールを作成することができる。
また、裏面に糊等が付着した貼着層を有するシートの表面にネイルデザインを印刷した後、その上から香料を含有したマイクロカプセルを含む香料溶液を吐出させて香料を印刷して爪Tに貼着するシールを作成してもよい。この場合には、ユーザーが爪Tにシールを貼着した後、その表面を指先等で擦ることでマイクロカプセルが破壊され、香料が放出されて香りを楽しむことができる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、印刷指U1とその爪Tの双方に香料を付着させる場合を例示したが、香料を付着させるのは印刷指U1のみでもよいし、爪Tのみでもよい。例えば、ネイルデザインの印刷に乾燥しにくいインクを用いた場合でも、第1の実施形態に示す香料吸液体75を印刷指U1の爪T以外の部分に接触させ、爪T以外の部分のみに香料を付着させるようにすれば、印刷済みのネイルデザインが崩れたり滲んだりすることがない。
また、例えば、第3の実施形態では、香料用印刷ヘッド91から香料溶液を吐出させて、ネイルデザインが印刷されている爪Tの上のみに香料溶液を印刷し、付着させる場合を例示したが、香料溶液を付着させる範囲はこれに限定されない。例えば、爪Tの他、指先等、印刷指U1にも香料溶液を吐出させ、付着させてもよい。また、香料溶液を印刷し、付着させる範囲は、爪Tの全体に限定されない。例えば、ネイルデザインとして花柄やフルーツ柄等のポイント模様を印刷した場合に、当該ポイント模様の上だけに重なるように香料溶液を印刷してもよい。
また、上記各実施形態では、香料付着機(香料ユニット70等)を印刷指挿入部20a内に備え、印刷指U1やその爪Tに香料を付着させる例を示して説明したが、香料付着機を設ける位置はこれに限定されない。例えば、香料付着機を非印刷指挿入部20b内に設けて、非印刷指挿入部20b内において香料付着処理を行ってもよい。この場合は、爪Tが印刷済みであるか否かに係らず、非印刷指挿入部20b内に挿入された指及び爪T、又は指か爪Tのいずれか一方に香料を付着させる。
この場合、加熱ユニットを非印刷指挿入部20b内に配置して、ネイルデザインの印刷処理後香料付着処理前や香料付着処理後、又はこれら両方のタイミングで爪Tの乾燥を行うようにするとよい。
また、上記各実施形態では、加熱ユニット6が印刷指挿入部20aに設けられている例を示したが、加熱ユニット6が設けられる位置はこれに限定されない。例えば、加熱ユニット6が非印刷指挿入部20bに設けられていてもよいし、印刷指挿入部20a及び非印刷指挿入部20b双方に設けられていてもよい。
また、加熱ユニット6は爪Tをプレ乾燥させるものに限定されず、本乾燥させる程度のものであってもよい。
また、上記実施形態では、香料付着機(香料ユニット70等)は、香料保持器を1つ備え、付着させる香料を変えたい場合にはユーザーが香料保持器を取り外して好みの香料保持器に交換する場合を例として説明したが、香料付着機(香料ユニット70等)に設けられる香料保持器は1つに限定されない。例えば、香料付着機に、それぞれ種類の異なる香料を保持する複数の香料保持器を設けて、いずれかの香料保持器に保持された香料を選択的に付着することができるように構成してもよい。
このように構成した場合には、ユーザーが自ら香料保持器を交換しなくても、操作部12等から香料を選択するだけで、簡易に好みの香料を指や爪Tに付着させることができる。
また、上記実施形態では、指を1本ずつ印刷指挿入部20aに挿入して当該指の爪Tに順次印刷を行うネイルプリント装置1を例としたが、例えば、片手の4本の指等、2本以上の指の爪Tに対して同時に印刷を行うことのできる装置に本発明を適用することも可能である。この場合には、印刷指挿入部20aを複数本の指を挿入することのできる幅に形成する。
また、この場合には、印刷指挿入部20aに挿入されている指及びその爪Tに順次香料を付着させるようにしてもよいし、印刷指挿入部20aに挿入されている全ての指及びその爪Tに1回で香料を付着させる構成としてもよい。全ての指及びその爪Tに1回で香料を付着させる場合には、例えば第1の実施形態で示した香料吸液体75の幅を印刷指挿入部20aの幅とほぼ同じ幅に形成する。また、第2の実施形態で示した噴射口84の幅を大きくして、霧状になった香料が印刷指挿入部20aに挿入されている全ての指及びその爪Tに広く付着するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ネイルデザイン記憶領域521が制御装置50の記憶部52内に設けられている場合を例としたが、ネイルデザイン記憶領域521は制御装置50の記憶部52に設けられている場合に限定されず、別途記憶部が設けられていてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
指を挿入する指挿入部と、
指の爪に印刷を施す印刷ヘッドと、
前記指及び前記爪の少なくともいずれかに香料を付着させる香料付着機と、
を備えるネイルプリント装置。
<請求項2>
前記香料付着機は、液体状の前記香料を保持する香料容器と、前記香料容器内の前記液体状の前記香料を吸液して保持する香料吸液体と、を含む香料保持器を有し、
前記指挿入部に挿入された前記指と前記香料吸液体とが接触する接触位置から両者が非接触となる離間位置まで、前記指挿入部に挿入された前記指又は前記香料保持器を昇降させる昇降機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記香料吸液体は、スポンジまたはフェルトを含み、変形することにより前記指の上面に隙間なく接触することを特徴とする請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記香料付着機は、液体状の前記香料を保持する香料保持器を有し、前記香料保持器内に保持する前記液体状の前記香料を霧状にして前記指挿入部に挿入された前記指及び前記爪の少なくともいずれかに対して噴射させる香料噴射機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
前記香料付着機は、前記香料を含有するマイクロカプセルを含む液体を保持する香料保持器を備え、前記香料保持器内の前記液体を前記指挿入部に挿入された前記指及び前記爪の少なくともいずれかに対して吐出させる香料用印刷ヘッドを備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記印刷ヘッドによる印刷後に印刷済みの爪を加熱させる加熱ユニットをさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
前記香料付着機は、複数の前記香料保持器を備え、いずれかの前記香料保持器に保持された香料を選択的に付着させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項8>
前記指挿入部の指挿入口に、前記指を挿入するための孔の開いた被覆部材を設け、前記孔の周縁に沿って複数のスリットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
1 ネイルプリント装置
6 加熱ユニット
12 操作部
13 表示部
20a 印刷指挿入部
23 昇降機構
30 撮影部
40 印刷部
50 制御装置
51 制御部
52 記憶部
70 香料ユニット(香料付着機)
73 香料保持器
511 撮影制御部
512 印刷制御部
513 昇降制御部
514 香料ユニット制御部
521 ネイルデザイン記憶領域
T 爪
U1 印刷指

Claims (8)

  1. 指を挿入する指挿入部と、
    指の爪に印刷を施す印刷ヘッドと、
    前記指及び前記爪の少なくともいずれかに香料を付着させる香料付着機と、
    を備えるネイルプリント装置。
  2. 前記香料付着機は、液体状の前記香料を保持する香料容器と、前記香料容器内の前記液体状の前記香料を吸液して保持する香料吸液体と、を含む香料保持器を有し、
    前記指挿入部に挿入された前記指と前記香料吸液体とが接触する接触位置から両者が非接触となる離間位置まで、前記指挿入部に挿入された前記指又は前記香料保持器を昇降させる昇降機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記香料吸液体は、スポンジまたはフェルトを含み、変形することにより前記指の上面に隙間なく接触することを特徴とする請求項2に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記香料付着機は、液体状の前記香料を保持する香料保持器を有し、前記香料保持器内に保持する前記液体状の前記香料を霧状にして前記指挿入部に挿入された前記指及び前記爪の少なくともいずれかに対して噴射させる香料噴射機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  5. 前記香料付着機は、前記香料を含有するマイクロカプセルを含む液体を保持する香料保持器を備え、前記香料保持器内の前記液体を前記指挿入部に挿入された前記指及び前記爪の少なくともいずれかに対して吐出させる香料用印刷ヘッドを備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  6. 前記印刷ヘッドによる印刷後に印刷済みの爪を加熱させる加熱ユニットをさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  7. 前記香料付着機は、複数の前記香料保持器を備え、いずれかの前記香料保持器に保持された香料を選択的に付着させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  8. 前記指挿入部の指挿入口に、前記指を挿入するための孔の開いた被覆部材を設け、前記孔の周縁に沿って複数のスリットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
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