JP2013185989A - 濃度測定センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部デバイスと接続するための接続端子の劣化を抑制することができる濃度測定センサを提供する。
【解決手段】濃度測定センサ10は絶縁性基材12と、基材12上に設けられた一対の配線部13a、13bと、一方の配線部13aの一端に接続された作用電極14aと、他方の配線部13bの一端に接続された対電極14bと、一対の配線部13a、13bの他端に接続された接続端子15a、15bとを備えている。一対の配線部13a、13bを覆って、絶縁層16が設けられている。一対の配線部13a、13bはAgからなり、作用電極14a、対電極14b、接続端子15a、15bはカーボンを含む導電性ペーストをスクリーン印刷法により絶縁性基材上に塗布することにより得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、物質の濃度を測定するための濃度測定センサ及びその製造方法に関する。
血液等の生体試料中の特定成分について迅速かつ簡便に濃度等を測定する方法として、電気化学的検出手段によるセンサ(濃度測定センサ)が実用化されている。このようなセンサの一例として、電気化学的に血液中のグルコースを定量化するグルコースセンサがある。
グルコースセンサでは、基材と、基材上に設けられた作用電極と対電極を含む電極系と、酵素及び電子受容体とを基本構成として備えている。酵素は血液中のグルコースを選択的に酸化してグルコン酸を生成し、また同時に電子受容体を還元して還元体を生じる。この還元体に外部デバイスから電極系へ一定の電圧を印加することで還元体が再び酸化され、その際に電流が発生する。この電流値が血液中のグルコース濃度に依存することから、血液中のグルコースを定量化して測定することができる。
従来、グルコースセンサを製造する時、絶縁性基板に銀を含むペーストをスクリーン印刷してリード配線を形成し、リード配線の先端にカーボンを主成分とするペーストをスクリーン印刷して塗布して作用電極と対電極を含む電極系を形成している。その後、電極系とリード配線の接続端子となる部位が露出するよう絶縁層を積層することにより、グルコースセンサが得られる(特許文献1参照)。
特開2006−275819号
しかしながら、従来のセンサでは金属製のリード配線の端部を露出させて、外部デバイスと接続するための接続端子を設けるため、この接続端子が外気に触れて表面が酸化し、外部デバイスとの電気的な接触不良が生じる虞があった。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、外部デバイスと接続するための接続端子の劣化を抑制することができる濃度測定センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、溶液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる基材と、基材の絶縁面上に設けられた金属材料からなる一対の配線部と、一方の配線部の一端に接続された作用電極および他方の配線部の一端に接続された対電極と、各配線部の他端に接続された導電材料からなる接続端子と、各配線部を作用電極、対電極および一対の接続端子が外方へ露出した状態で覆う絶縁層とを備え、各接続端子は対応する配線部の他端に設けられるとともに、配線部の金属材料より酸化しにくい導電材料からなることを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、各接続端子は、対応する配線部の他端上に導電性被膜を積層することにより形成されることを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、各配線部の金属材料は、各接続端子の導電材料よりも導電性が高いことを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、各配線部の金属材料は、Ag、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、Taから選択される1種以上を含むことを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、各接続端子の導電材料は、カーボンであることを特徴とする濃度測定センサである。
本発明は、溶液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法において、少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる基材を準備する工程と、基材の絶縁面上に、金属材料からなる一対の配線部を形成する工程と、配線部の金属材料よりも酸化しにくい導電材料を含む導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、一方の配線部の一端に作用電極を設けるとともに他方の配線部の一端に対電極を設け、同時に各配線部の他端に各々接続端子を設ける工程と、各配線部を作用電極、対電極および一対の接続端子が外方へ露出した状態で覆う絶縁層を設ける工程と、を備えたことを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、一対の配線部の他端上に導電性ペーストを塗布して導電性被膜を積層することにより、各接続端子を設けることを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、各配線部の金属材料は、各接続端子の導電材料よりも導電性が高いことを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、各配線部の金属材料は、Ag、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、Taから選択される1種以上を含むことを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明は、各接続端子の導電材料は、カーボンであることを特徴とする濃度測定センサの製造方法である。
本発明によれば、各配線部の他端に設けられ外部デバイスと接続する接続端子の劣化を抑制した濃度測定センサを提供することができる。
また、本発明によれば、従来の製造工程に対して工程増を招くことなく、外部デバイスと接続する接続端子の劣化を抑制した濃度測定センサを容易に製造することができる。
図1は本発明による濃度測定センサを示す分解斜視図。 図2は本発明による濃度測定センサの製造工程を示す図。 図3は本発明による濃度測定センサの製造工程を示す図。 図4は本発明による濃度測定センサの製造工程を示す図。 図5は濃度測定センサと外部デバイスとを示す斜視図。 図6は配線部、作用電極、対電極、および接続端子を示す図。 図7(a)−(c)は図6のA−A線断面図。 図8(a)−(c)は図6のB−B線断面図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図6は本発明による濃度測定センサおよびその製造方法の実施の形態を示す図である。
まず図1により濃度測定センサの一実施の形態について説明する。図1に示すように、濃度測定センサ10は溶液中の物質の濃度を測定するものであり、例えば血液中のグルコースの濃度を測定することにより、血糖値を検出するものである。
このような濃度測定センサ10は、ベース基体11と、ベース基体11上に設けられた絶縁性基材12と、絶縁性基材12の上面(絶縁性をもつ絶縁面)12a上に設けられた一対の配線部13a、13bと、一方の配線部13aの一端に接続された作用電極14aと、他方の配線部13bの一端に接続された対電極14bとを備えている。
このうち、絶縁性基材12により、上面12aが絶縁面となる基材を構成する。
また絶縁性基材12は、剛性をもつベース基体11により保持されている。
また作用電極14aと対電極14bとにより、被測定溶液が接触する電極系14が構成されている。
さらに一対の配線部13a、13bの他端上には、各々接続端子15a、15bが接続されている。
この接続端子15a、15bは、濃度測定センサ10を後述のように、外部デバイス25の挿入口26内に挿入した際、外部デバイス25側の接続部(図示せず)に接続される(図5)。
また一対の配線部13a、13bを覆って絶縁層16が設けられている。この絶縁層16は作用電極13a、対電極13bおよび一対の接続端子15a、15bを外方へ露出するよう一対の配線部13a、13bを覆っている。
さらに絶縁層16上に、絶縁性材料からなり、外部からの被測定対象となる血液を作用電極13aおよび対電極13bへ導く吸引口17aを有するキャビティ17が設けられている。またキャビティ17上には絶縁性材料からなるカバー19が設けられ、キャビティ17とカバー19とによって、グリコース酸化酵素を含む試薬層18が保持されている。
次に各部の構成部材について説明する。
ベース基体11
ベース基体11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂製であり、なかでもより好適にはPET製となっており、その厚みは50μm以上1mm以下となっている。
絶縁性基材12
絶縁性基材12は、一対の配線部13a、13bと、作用電極14aおよび対電極14bからなる電極系14とを支持する基材であり、少なくとも電極系14が配置される面は絶縁面となっている。基材12は、例えば、樹脂基材、セラミック基材、ガラス基材、少なくとも表面が絶縁された半導体基材や金属基材などを用いることができる。基材12は、剛体であってもよく、弾性体であってもよい。中でも電気絶縁性を有する弾性体を用いることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂等のフィルムを好適に用いることができる。
また絶縁性基材12は、例えば、12μm〜200μm程度の厚みをもつ。
配線部13a、13b
配線部13a、13bは、後述する接続端子よりも導電性が高い金属材料とすることが好ましく、例えばAg、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、Taから選択される金属材料からなり、絶縁性基材12上に例えばAgを50nm厚でパターン状に蒸着することにより得られる。
作用電極14aおよび対電極14b
作用電極14aおよび対電極14bは、配線部13a、13bの金属材料よりも酸化しにくい導電材料、例えばカーボンを含む導電性ペーストをスクリーン印刷により絶縁性基材12の絶縁面12a上に塗布することにより得られる。この場合、導電性ペーストは配線部13a、13b上に重ねて積層され、配線部13aの一端に作用電極14aが形成され、配線部13bの一端に対電極14bが形成される。
接続端子15a、15b
接続端子15a、15bは作用電極14aおよび対電極14bと同時に形成されることが好ましい。
すなわち、配線部13a、13bの金属材料よりも酸化しにくい導電材料、例えばカーボンを含む導電性ペーストをスクリーン印刷により絶縁性基材12の絶縁面12a上に塗布することにより、接続端子15a、15bを作用電極14aおよび対電極14bと同時に形成することができる。
この場合、導電性ペーストは、配線部13a、13b上に重ねて積層され、配線部13a、13bの他端に各々接続端子15a、15bが形成される。
絶縁層16
絶縁層16は例えば、光硬化性樹脂を用いることができ、より具体的にはアクリルオリゴマーからなるレジスト樹脂層からなり、一対の配線部13a、13bを覆ってパターン状に設けられている。
試薬層18
試薬層18は酵素と電子受容体を含み、本実施の形態では酵素としてグルコース酸化還元酵素を含んでおり、血液中のグルコースの濃度を測定することができる。しかしながら試薬層18はグルコース酸化酵素以外の酵素を含んでいてもよい。
試薬層18はグルコース酸化酵素以外の酵素、例えばコレステロールセンサ、アルコールセンサ、スクロールセンサ、乳酸センサ、フルクトースセンサとして機能する酵素を含んでいてもよい。この場合、各センサに用いる酵素としては、コレステロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、キサンチンオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼ等の反応系に合ったものを適宜用いることができる。
キャビティ17およびカバー19
キャビティ17およびカバー19は、絶縁性基材12と同様の材料から形成することができ、キャビティ17およびカバー19の厚みは各々100μm以上300μm以下および50μm以上100μm以下となっている。
次に図6乃至図8により、配線部13a、13b、作用電極14aおよび対電極14b、接続端子15a、15bの積層関係について説明する。
ここで図6は絶縁性基材12上に設けられた一対の配線部13a、13bを単純化して示す図であり、図7は図6のA−A線断面図であり、図8は図6のB−B線断面図である。
作用電極14aおよび対電極14bは、配線部13a、13bを完全に覆うよう積層されていてもよい(図7(a))。また作用電極14aおよび対電極14bは、配線部13a、13bの一部が外方へ露出するよう配線部13a、13b上に積層されていてもよい(図7(b))。さらに作用電極14aおよび対電極14bは配線部13a、13bに隣接するよう絶縁性基材12上に形成されていてもよい(図7(c))。
また一対の接続端子15a、15bは配線部13a、13bを完全に覆うよう積層されていてもよい(図8(a))。また一対の接続端子15a、15bは配線部13a、13bの一部が外方へ露出するよう配線部13a、13b上に積層されていてもよい(図8(b))。さらに一対の接続端子15a、15bは、配線部13a、13bに隣接するよう絶縁性基材12上に形成されていてもよい(図8(c))。上記によれば、接続端子15a、15bが配線部13a、13bを覆う、又は接続端子15a、15bの厚さが配線部13a、13bの厚さよりも大きいため、例えば、取扱い時において配線部13a、13bの擦過などを防止することができる。
次に濃度測定センサの製造方法について説明する。
まずベース基体11上に絶縁性基材12を貼り合わせてなる基材11、12が準備される。この場合、絶縁性基材12のみで剛性を有する場合、ベース基体11を必ずしも用いる必要はない。
次に図2に示すように絶縁性基材12の絶縁性をもつ一方の面(絶縁面)12a上にAgを50nm厚でパターン状に蒸着する。このことにより、絶縁性基材12の絶縁面12a上に複数組の一対の配線部13a、13bを形成する。図2において、6組の一対の配線部13a、13bが示されている。なお、ロール原反として絶縁性基材を供給する場合には、一対の配線部13a、13bを形成した後でベース基体11と絶縁性基材12とを一体化することが好ましい。ロール状態での絶縁性基材の巻数を増やすことができ、生産性を向上させることができるからである。
次に図3に示すように、一対の配線部13a、13bのうち、一方の配線部13aの一端に作用電極14aが設けられ、他方の配線部13bの一端に対電極14bが設けられる。同時に一対の配線部13a、13bの他端に、一対の接続端子15a、15bが設けられる。
具体的には、図3において、一対の配線部13a、13bの金属材料(Ag)よりも酸化しにくい導電材料、例えばカーボンを含む導電ペーストを準備し、この導電ペーストをスクリーン印刷法により絶縁性基材12の絶縁面12a上に塗布する。
このように導電ペーストを絶縁性基材12の絶縁面12a上に塗布することにより、導電性ペーストが一対の配線部13a、13b上に重ねて積層され、一方の配線部13aの一端に作用電極14aが形成され、他方の配線部13bの一端に対電極14bが形成される。また、スクリーン印刷法により接続端子15a、15bを形成するので、接続端子15a、15bを配線部13a、13bよりも厚膜にすることができる。
また一対の配線部13a、13bの他端に一対の接続端子15a、15bが同時に形成されることが好ましい。
その後、一対の配線部13a、13bを覆って絶縁層16がパターン状に形成される。この場合、作用電極14a、対電極14bおよび一対の接続端子15a、15bは絶縁層16により覆われることなく外方へ露出する。
次に絶縁層16上にキャビティ17を設け、キャビティ17上に試薬層18を設ける。その後、試薬層18上にカバー19を設けて試薬層18をキャビティ17とカバー19との間で挟持する。
このようにして濃度測定センサ10が得られる。
次に濃度測定センサ10を用いた濃度測定について説明する。
まず濃度測定センサ10が外部デバイス25の挿入口26内に挿入される。このとき外部デバイス25側の接続部が濃度測定センサ10の接続端子15a、15bにそれぞれ接触する。そして、外部デバイス25内のスイッチ(図示せず)が濃度測定センサ10により作動し、外部デバイス25は液体試料吸引待機状態となる。
その後、使用者が、濃度測定センサ10のキャビティ17の吸引口17aに液体試料を付着させる。このときキャビティ17の吸引口17aの毛細管現象によって、キャビティ17の吸引口17aから液体試料が引き込まれる。液体試料としては、例えば、血液、汗、尿等の生体由来の液体試料や、環境由来の液体試料、食品由来の液体試料等が用いられる。例えば、濃度測定センサ10を血糖値センサとして用いる場合、使用者は、自身の指、掌、又は腕等を穿刺して、少量の血液を搾り出し、この血液を液体試料として、キャビティ17の吸引口17aに付着させる。
キャビティ17の吸引口17aに付着された血液は、その後試薬層18に達し、血液が試薬層18に達した後、血液中のグリコース濃度が外部デバイス25により測定され、測定結果は外部デバイス25の表示部27に表示される。
次に外部デバイス25によるグリコース濃度の測定の原理について述べる。
まず試薬層18はグリコース酸化還元酵素と、電子受容体としてフェリシアン化カリウムを含み、血液中のブドウ糖と特異的に反応し、グルコン酸と電子を発する。この電子はフェリシアン化カリウムをフェロシアン化カリウムとし、これに外部デバイス25側から接続端子15a、15b、配線部13a、13b、および作用電極14aおよび対電極14bを介して一定の電圧を加えることで再びフェリシアン化カリウムとなり、そのとき電流が発生する。この場合の電流値は血液中のグリコース濃度に比例するため、この電流値を外部デバイス25により測定することによりグリコース濃度を測定することができる。
試薬層18内での反応を更に述べる。酸化還元酵素としてグルコースオキシダーゼ(GOD)、電子伝達体としてフェリシアン化カリウム(K3Fe(CN)6)を用いた場合、試薬層18内において、以下の反応がおこる。

グルコース + 2[Fe(CN)6]3− + H2O →グルコン酸 +2H+ + 2[Fe(CN)6]4−

このとき、フェロシアン化イオンは、作用電極14aで酸化されて酸化電流を生じ、以下のようにしてフェリシアン化イオンに還元される。

2[Fe(CN)6]4− → 2[Fe(CN)6]3− + 2e−

測定終了後、使用者は濃度測定センサ10を外部デバイス25の挿入口26から引き抜く。
以上のように本実施の形態によれば、一対の配線部13a、13bの他端に各々接続端子15a、15bを設けるとともに、各接続端子15a、15bは配線部13a、13bの金属材料(Ag)よりも酸化しにくいカーボン等の導電材料から形成されている。このため、使用中に接続端子15a、15bが劣化することはなく、接続端子15a、15bと外部デバイス25内の接続部と接触不良を起こすことなく、血液中のグリコース濃度を精度良く測定することができる。

Claims (10)

  1. 溶液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサにおいて、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる基材と、
    基材の絶縁面上に設けられた金属材料からなる一対の配線部と、
    一方の配線部の一端に接続された作用電極および他方の配線部の一端に接続された対電極と、
    各配線部の他端に接続された導電材料からなる接続端子と、
    各配線部を作用電極、対電極および一対の接続端子が外方へ露出した状態で覆う絶縁層とを備え、
    各接続端子は対応する配線部の他端に設けられるとともに、配線部の金属材料より酸化しにくい導電材料からなることを特徴とする濃度測定センサ。
  2. 各接続端子は、対応する配線部の他端上に導電性被膜を積層することにより形成されることを特徴とする請求項1記載の濃度測定センサ。
  3. 各配線部の金属材料は、各接続端子の導電材料よりも導電性が高いことを特徴とする請求項1又は2記載の濃度測定センサ。
  4. 各配線部の金属材料は、Ag、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、Taから選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の濃度測定センサ。
  5. 各接続端子の導電材料は、カーボンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の濃度測定センサ。
  6. 溶液中の物質の濃度を測定するための濃度測定センサの製造方法において、
    少なくとも一方の面が絶縁性をもつ絶縁面となる基材を準備する工程と、
    基材の絶縁面上に、金属材料からなる一対の配線部を形成する工程と、
    配線部の金属材料よりも酸化しにくい導電材料を含む導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、一方の配線部の一端に作用電極を設けるとともに他方の配線部の一端に対電極を設け、同時に各配線部の他端に各々接続端子を設ける工程と、
    各配線部を作用電極、対電極および一対の接続端子が外方へ露出した状態で覆う絶縁層を設ける工程と、を備えたことを特徴とする濃度測定センサの製造方法。
  7. 一対の配線部の他端上に導電性ペーストを塗布して導電性被膜を積層することにより、各接続端子を設けることを特徴とする請求項6記載の濃度測定センサの製造方法。
  8. 各配線部の金属材料は、各接続端子の導電材料よりも導電性が高いことを特徴とする請求項6又は7記載の濃度測定センサの製造方法。
  9. 各配線部の金属材料は、Ag、Al、Fe、Ni、Cr、Ti、Taから選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項記載の濃度測定センサの製造方法。
  10. 各接続端子の導電材料は、カーボンであることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項記載の濃度測定センサの製造方法。
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