JP2013185932A - ミリ波送受信モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波回路部の回路規模を縮減して低コスト化を図ることが可能なミリ波送受信モジュールを得ること。
【解決手段】ベースバンドアンプ回路の初段回路を、第1のトランジスタ611を具備した第1の反転回路61と、第2のトランジスタ621を具備した第2の反転回路62と、第3のトランジスタ631を具備した第1の非反転回路63とを備え構成することにより、低雑音増幅器としての機能を兼ね備え、低入力インピーダンス且つ高利得な特性を有するものとし、従来、高周波回路部の一構成要素としてMMICあるいは他の構成要素を形成するMMICの一部として組み込まれていたLNA(低雑音増幅器)を削除可能とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミリ波の電波を送受信する装置で用いられるミリ波送受信モジュールに関する。
車載用ミリ波レーダは、ミリ波帯の電磁波を使用し、前方の車両との距離・速度の検知によるクルーズコントロールや衝突不可避時のドライバーへの被害軽減などの安全性対策に適用されている。このミリ波レーダは、前方に向けて放射した電波が先行車両にあたって戻ってくる受信波と送信波との差からビート周波数を求め、そのビート周波数を使って目標までの距離および相対速度を算出する。
このような車載用ミリ波レーダで用いられるミリ波送受信モジュールとしては、例えば、受信アンテナの受信信号を高周波回路部上に構成された低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)により低雑音増幅し、LNAから出力される受信波と電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)から出力される送信波との周波数差の信号(ビート信号)を発生してビデオ増幅器に送るように構成されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−169697号公報
上記従来技術を含め、ミリ波送受信モジュールの高周波回路部は、一般に、各構成部がヒ化ガリウム(GaAs:Gallium Arsenide)半導体により形成されるモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC:Monolithic Microwave Integrated Circuit)で構成されている。このMMICは、シリコン(Si:Silicon)系半導体により形成されるIC(以下、「Si系IC」という)よりも高速動作が可能である半面、Si系ICよりも高価であり、ミリ波送受信モジュール全体の低コスト化の足枷となっており、その回路規模縮減が命題となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高周波回路部の回路規模を縮減して低コスト化を図ることが可能なミリ波送受信モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるミリ波送受信モジュールは、変調信号に基づいて周波数変調されたミリ波の送信波を送信すると共に、前記送信波と目標から戻ってくる受信波との周波数差に対応するビート信号を生成する高周波回路部と、前記ビート信号を増幅するベースバンドアンプ回路を具備した低周波回路部と、前記変調信号を前記高周波回路部に出力するとともに、前記ビート信号を信号処理する信号処理部とを備えるミリ波送受信モジュールにおいて、前記ベースバンドアンプ回路は、複数段の増幅回路からなり、高電位制御電源および低電位制御電源に接続されて動作し、前記複数段の増幅回路のうちの初段回路は、コレクタ端子がコレクタ抵抗を介して前記高電位電源に接続され、エミッタ端子が前記低電位制御電源に接続され、ベース端子にベース抵抗を介して前記ビート信号が入力される第1のトランジスタを具備した第1の反転回路と、コレクタ端子がコレクタ抵抗を介して前記高電位電源に接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗を介して低電位制御電源に接続されると共に、抵抗を介して前記第1のトランジスタのベース端子に接続され、ベース端子が前記第1のトランジスタのコレクタ端子に接続された第2のトランジスタを具備した第2の反転回路と、コレクタ端子が前記高電位電源に接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗を介して前記低電位制御電源に接続され、ベース端子がベース入力抵抗を介して前記第2のトランジスタのコレクタ端子に接続されると共に、コンデンサを介して前記低電位制御電源に接続された第3のトランジスタを具備した第1の非反転回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、高周波回路部の回路規模を縮減して低コスト化を図ることが可能なミリ波送受信モジュールを得ることが可能となる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。 図2は、図1に示す構成のベースとなる従来のミリ波送受信モジュールの構成を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかるミリ波送受信モジュールにおけるベースバンドアンプ回路の初段回路の構成の一例を示す図である。 図4は、実施の形態2にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。 図5は、図4に示す構成のベースとなる従来のミリ波送受信モジュールの構成を示す図である。 図6は、実施の形態3にかかるミリ波送受信モジュールにおけるベースバンドアンプ回路の初段回路の構成の一例を示す図である。 図7は、実施の形態4にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。 図8は、実施の形態5にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかるミリ波送受信モジュールについて説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。なお、ここでは、FM−CW(周波数変調連続波:Frequency Modulated Continuous Wave)ミリ波送受信モジュールへの適用例について説明する。
図1に示す実施の形態1にかかるミリ波送受信モジュールは、送信アンテナ(Tx)1と複数の受信アンテナ(Rx)2−1〜2−nとが接続される高周波回路部12およびベースバンドアンプ回路6−1〜6−nとチャネル切替回路(SW)23とを具備する低周波回路部13を備える送受信部14と、信号処理部15とを備えている。
高周波回路部12は、基本要素として、信号処理部15から送信指令(三角波電圧信号)であるVCO変調電圧を受けて周波数変調された高周波信号を発生する電圧制御発振器(VCO)4と、VCO4が出力する高周波信号の大部分を送信アンテナ1に与え、残りをミキサ5にローカル信号として与える方向性結合器3と、受信アンテナ2−1〜2−nの受信信号をローカル信号によって周波数変換(ダウンコンバート)するミキサ5−1〜5−nとを備えている。その他、方向性結合器3と送信アンテナ1との間のアンプ回路21、VCO4と方向性結合器3との間のアンプ回路22、および方向性結合器3とミキサ5−1〜5−nとの間のアンプ回路24等を備えている。なお、高周波回路部12を構成する各要素は、MMICで構成されている。
ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nは、ミキサ5−1〜5−nの変換出力を増幅してチャネル切替回路23に与える。
チャネル切替回路23は、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nの出力を切り替えて信号処理部15に与える。
信号処理部15は、FM−CWレーダにおける送信処理と計測処理とを主に行う主回路部(マイコン)9と、マイコン9からの送信指令(三角波電圧信号)をアナログ信号に変換し高周波回路部12のVCO4に与えるディジタルアナログ(D/A)変換器(DAC)7と、チャネル切替回路23からの受信信号をディジタル信号に変換しマイコン9に与えるアナログディジタル(A/D)変換器(ADC)8とを備えている。マイコン9には、周囲温度を取り込む周囲温度モニタ10が接続されている。なお、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−n、チャネル切替回路23、および信号処理部15を構成する各要素は、MMICよりも低価格な、例えば、Si系半導体により構成されたICで構成されている。
つぎに、本実施の形態1にかかるミリ波送受信モジュールの概略動作について説明する。制御回路11は、マイコン9の制御下において、高周波回路部12内の各MMICに供給する各種の制御電圧を制御する。具体的には、高周波回路部12内の各MMICは、製造ロットによってばらつきがあるので、当該モジュールの製品毎に、個々に調整して決定した制御電圧値をマイコン9内の不揮発性メモリに格納しておき、実際の運用時にマイコン9が不揮発性メモリから読み出し制御回路11を介して高周波回路部12内の各MMICに供給するようになっている。
VCO4は、信号処理回路15から三角波電圧信号であるVCO変調電圧を受けて、周波数が一定期間内に上昇する上昇変調信号と一定期間内に下降する下降変調信号とからなる高周波信号であるFM−CW信号を発生する。このFM−CW信号の大部分が方向性結合器3から送信アンテナ1に供給され、送信アンテナ1からミリ波電波(送信波)が目標物に向けて照射される。また、残りのFM−CW信号はローカル信号としてミキサ5−1〜5−nに供給される。受信アンテナ2−1〜2−nに捕捉された目標物での反射波は、受信信号(受信波)としてミキサ5−1〜5−nに入力される。ミキサ5−1〜5−nは、受信アンテナ2−1〜2−nからの受信信号と方向性結合器3からのローカル信号とをミキシングし、両者の周波数差を周波数に持つビート信号を出力する。このビート信号は、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nにて適宜レベルに増幅され、チャネル切替回路23にて切り替えられた後に、A/D変換器8を介してマイコン9に入力される。マイコン9は、入力したビート信号における上昇変調期間での周波数と下降変調期間での周波数とから、目標物体までの距離と目標物体の移動速度とを求める。
図2は、図1に示す構成のベースとなる従来のミリ波送受信モジュールの構成を示す図である。図2に示す従来のミリ波送受信モジュールの構成では、高周波回路部12の一構成要素として、受信アンテナ2−1〜2−nの受信信号を低雑音増幅するLNA25−1〜25−nを有する構成となっている。
上述したように、高周波回路部12の各構成要素は、Si系ICよりも高価なMMICで構成される。つまり、従来のミリ波送受信モジュールの一構成要素であるLNA25−1〜25−nも、MMICあるいは他の構成要素を形成するMMICの一部として組み込まれることとなる。
本実施の形態では、図1に示すように、図2に示す従来のミリ波送受信モジュールの構成からLNA25−1〜25−nを削除することにより、高周波回路部12の回路規模を縮減して、ミリ波送受信モジュールの低コスト化を図るものである。
図3は、実施の形態1にかかるミリ波送受信モジュールにおけるベースバンドアンプ回路の初段回路の構成の一例を示す図である。LNAを削除する際の課題としては、利得の低下に加え、雑音指数(NF:Noise Figure)特性の悪化が挙げられる。
ベースバンドアンプ回路は、複数段の増幅回路により構成され、これらの増幅回路は、オペアンプにより構成されるのが一般的であるが、複数段の増幅回路のトータルでのNF特性を向上させるためには、初段回路のNFを低く抑え、且つ、利得を極力高く設定する必要がある。本実施の形態では、図3に示すように、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nの初段回路を、4つのトランジスタ素子により構成し、入力インピーダンスを100Ω程度に抑えると共に、30dB以上の適切な利得を持たせることにより、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nのNF特性の向上を図っている。
図3に示すように、本実施の形態にかかるミリ波送受信モジュールにおけるベースバンドアンプ回路の初段回路は、コレクタ端子がコレクタ抵抗612を介して高電位電源(以下、「VCC」という)に接続され、エミッタ端子が低電位制御電源(以下、「VEE」という)に接続され、ベース端子にベース抵抗613を介してビート信号が入力される第1のトランジスタ611を具備した第1の反転回路61と、コレクタ端子がコレクタ抵抗622を介してVCCに接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗623を介してVEEに接続されると共に、抵抗624を介して第1のトランジスタ61のベース端子に接続され、ベース端子が第1のトランジスタ61のコレクタ端子に接続された第2のトランジスタ621を具備した第2の反転回路62と、コレクタ端子がVCCに接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗632を介してVEEに接続され、ベース端子が第2のトランジスタ62のコレクタ端子に接続された第3のトランジスタ631を具備した第1の非反転回路63と、コレクタ端子がVCCに接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗642を介してVEEに接続され、ベース端子が第3のトランジスタ631のエミッタ端子に接続された第4のトランジスタ641を具備した第2の非反転回路64と、を備えている。なお、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nの後段回路には、ベースバンドアンプ回路全体に必要な利得に対して、初段回路の利得での不足分を補うための増幅回路が配置されるが、当該後段回路には低NF回路は不要であり、一般的なオペアンプ構成を適用できることは言うまでもない。
このような構成とすることにより、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nに低雑音増幅器としての機能を兼ね備え、低入力インピーダンス且つ高利得な特性を有するものとすることができ、図2に示す従来の構成から、高周波回路部12の一構成要素としてMMICあるいは他の構成要素を形成するMMICの一部として組み込まれていたLNA25−1〜25−nを削除することができ、高周波回路部12の回路規模の縮減およびミリ波送受信モジュールの低コスト化を達成することができる。
また、図2に示す従来の構成では、各受信ch毎にLNA25−1〜25−nを有するため、各受信ch間の偏差やトラッキング特性等の相対ばらつきが発生するが、図1に示す本実施の形態にかかる構成では、ベースバンドアンプ回路6−1〜6−nを1つのパッケージ内に集積化することにより、上述した各受信ch間の相対ばらつきを抑制することができる。
以上説明したように、実施の形態1のミリ波送受信モジュールによれば、ベースバンドアンプ回路の初段回路を、4つのトランジスタ素子により構成し、入力インピーダンスを低下させると共に高利得化を図り、ベースバンドアンプ回路のNF特性の向上を図るようにしたので、ベースバンドアンプ回路に低雑音増幅器としての機能を兼ね備え、低入力インピーダンス且つ高利得な特性を有するものとすることができ、従来、高周波回路部の一構成要素としてMMICあるいは他の構成要素を形成するMMICの一部として組み込まれていたLNAを削除することによる高周波回路部の回路規模の縮減と、これに伴うミリ波送受信モジュールの低コスト化とを実現することが可能となる。
また、ベースバンドアンプ回路を1つのパッケージ内に集積化することにより、従来の構成において各受信ch毎にLNAを有することによる各受信ch間の偏差やトラッキング特性等の相対ばらつきを抑制することができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。なお、実施の形態1と同一または同等の構成部には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4に示す実施の形態2にかかるミリ波送受信モジュールの構成では、実施の形態1において図1を用いて説明した構成に対して、チャネル切替回路23を受信アンテナ2−1〜2−nの後段に設けている点が異なっている。このため、ミキサ5およびベースバンドアンプ回路6がそれぞれ1つとなり、方向性結合器3とミキサ5との間のアンプ回路が不要となる。
図5は、図4に示す構成のベースとなる従来のミリ波送受信モジュールの構成を示す図である。図5に示す従来のミリ波送受信モジュールの構成では、高周波回路部12の一構成要素として、チャネル切替回路23により切り替えられた受信信号を低雑音増幅するLNA25を有する構成となっている。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、図5に示す従来のミリ波送受信モジュールの構成からLNA25を削除した構成(図4)とするため、ベースバンドアンプ回路6の初段回路を図3に示す構成とすることにより、ベースバンドアンプ回路6のNF特性の向上を図っている。
このような構成とすることにより、実施の形態1と同様に、ベースバンドアンプ回路6に低雑音増幅器としての機能を兼ね備え、低入力インピーダンス且つ高利得な特性を有するものとすることができ、図5に示す従来の構成から、高周波回路部12の一構成要素としてMMICあるいは他の構成要素を形成するMMICの一部として組み込まれていたLNA25を削除することができ、高周波回路部12の回路規模の縮減およびミリ波送受信モジュールの低コスト化を達成することができる。
以上説明したように、実施の形態2のミリ波送受信モジュールによれば、実施の形態1と同様に、ベースバンドアンプ回路の初段回路を、4つのトランジスタ素子により構成し、入力インピーダンスを低下させると共に高利得化を図り、ベースバンドアンプ回路のNF特性の向上を図るようにしたので、ベースバンドアンプ回路に低雑音増幅器としての機能を兼ね備え、低入力インピーダンス且つ高利得な特性を有するものとすることができ、従来、高周波回路部の一構成要素としてMMICあるいは他の構成要素を形成するMMICの一部として組み込まれていたLNAを削除することによる高周波回路部の回路規模の縮減と、これに伴うミリ波送受信モジュールの低コスト化とを実現することが可能となる。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3にかかるミリ波送受信モジュールにおけるベースバンドアンプ回路の初段回路の構成の一例を示す図である。なお、実施の形態3にかかるミリ波送受信モジュールの構成は、実施の形態1あるいは実施の形態2にかかるミリ波送受信モジュールの構成と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図6に示すベースバンドアンプ回路の初段回路の構成では、実施の形態1において図3を用いて説明した構成に対して、ベースバンドアンプ回路の入力部である第1のトランジスタ61のベース端子に破線で囲う妨害波除去用のコンデンサ614を追加した点が異なっている。
ベースバンドアンプ回路6のNF特性の向上のために入力インピーダンスを低下させた場合、イミュニティ耐性の劣化が懸念される。したがって、本実施の形態では、ベースバンドアンプ回路6の初段回路の入力部である第1のトランジスタ61のベース端子に妨害波除去用のコンデンサ614を追加することにより、イミュニティ耐性の向上を図り、NF特性とイミュニティ耐性とを両立させる構成としている。
以上説明したように、実施の形態3のミリ波送受信モジュールによれば、ベースバンドアンプ回路の入力部である第1のトランジスタのベース端子に妨害波除去用のコンデンサを追加することにより、イミュニティ耐性の向上を図るようにしたので、NF特性とイミュニティ耐性とを両立させることができる。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。本実施の形態では、実施の形態1および実施の形態3において説明した図1に示す構成において、図7において破線で囲うベースバンドアンプ回路6−1〜6−n、チャネル切替回路23、およびA/D変換器8を1つのパッケージ内に集積化している。
このようにベースバンドアンプ回路6−1〜6−n、チャネル切替回路23、およびA/D変換器8を1つのパッケージ内に集積化することにより、図1に示す構成よりもミリ波送受信モジュールの回路面積を削減することができ、さらなる低コスト化を実現することができる。
以上説明したように、実施の形態4のミリ波送受信モジュールによれば、ベースバンドアンプ回路、チャネル切替回路、およびA/D変換器を1つのパッケージ内に集積化することにより、図1に示す構成よりもミリ波送受信モジュールの回路面積を削減することができ、さらなる低コスト化を実現することが可能となる。
実施の形態5.
図8は、実施の形態5にかかるミリ波送受信モジュールの一構成例を示す図である。本実施の形態では、実施の形態2および実施の形態3において説明した図2に示す構成において、図8において破線で囲うベースバンドアンプ回路6およびA/D変換器8を1つのパッケージ内に集積化している。
このようにベースバンドアンプ回路6およびA/D変換器8を1つのパッケージ内に集積化することにより、図2に示す構成よりもミリ波送受信モジュールの回路面積を削減することができ、さらなる低コスト化を実現することができる。
以上説明したように、実施の形態4のミリ波送受信モジュールによれば、ベースバンドアンプ回路およびA/D変換器を1つのパッケージ内に集積化することにより、図2に示す構成よりもミリ波送受信モジュールの回路面積を削減することができ、さらなる低コスト化を実現することが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、受信アンテナを複数有する構成について説明したが、受信アンテナの数は1つであっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態では、ベースバンドアンプ回路を第1および第2の反転回路と第1および第2の非反転回路とにより構成する例について説明したが、後段の増幅回路の構成やゲイン設計に応じて、第2の非反転回路のない構成とすることも可能であり、上述した実施の形態と同様の効果を得られることは言うまでもない。
また、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
1 送信アンテナ
2−1〜2−n 受信アンテナ
3 方向性結合器
4 電圧制御発振器(VCO)
5,5−1〜5−n ミキサ
6,6−1〜6−n ベースバンドアンプ回路
7 ディジタルアナログ変換器(DAC)
8 アナログディジタル変換器(ADC)
9 主回路部(マイコン)
10 周囲温度モニタ
11 制御回路
12 高周波回路部
13 低周波回路部
14 送受信部
15 信号処理部
21,22,24 アンプ回路
23 チャネル切替回路(SW)
25,25−1〜25−n LNA
61 第1の反転回路
62 第2の反転回路
63 第1の非反転回路
64 第2の非反転回路
611 第1のトランジスタ
612 コレクタ抵抗(第1のトランジスタ)
613 ベース入力抵抗(第1のトランジスタ)
614 妨害波除去用コンデンサ
621 第2のトランジスタ
622 コレクタ抵抗(第2のトランジスタ)
623 エミッタ抵抗(第2のトランジスタ)
624 抵抗
631 第3のトランジスタ
632 エミッタ抵抗(第3のトランジスタ)
633 ベース入力抵抗(第3のトランジスタ)
634 コンデンサ
641 第4のトランジスタ
642 エミッタ抵抗(第4のトランジスタ)

Claims (7)

  1. 変調信号に基づいて周波数変調されたミリ波の送信波を送信すると共に、前記送信波と目標から戻ってくる受信波との周波数差に対応するビート信号を生成する高周波回路部と、前記ビート信号を増幅するベースバンドアンプ回路を具備した低周波回路部と、前記変調信号を前記高周波回路部に出力するとともに、前記ビート信号を信号処理する信号処理部とを備えるミリ波送受信モジュールにおいて、
    前記ベースバンドアンプ回路は、複数段の増幅回路からなり、高電位制御電源および低電位制御電源に接続されて動作し、
    前記複数段の増幅回路のうちの初段回路は、
    コレクタ端子がコレクタ抵抗を介して前記高電位電源に接続され、エミッタ端子が前記低電位制御電源に接続され、ベース端子にベース抵抗を介して前記ビート信号が入力される第1のトランジスタを具備した第1の反転回路と、
    コレクタ端子がコレクタ抵抗を介して前記高電位電源に接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗を介して低電位制御電源に接続されると共に、抵抗を介して前記第1のトランジスタのベース端子に接続され、ベース端子が前記第1のトランジスタのコレクタ端子に接続された第2のトランジスタを具備した第2の反転回路と、
    コレクタ端子が前記高電位電源に接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗を介して前記低電位制御電源に接続され、ベース端子がベース入力抵抗を介して前記第2のトランジスタのコレクタ端子に接続されると共に、コンデンサを介して前記低電位制御電源に接続された第3のトランジスタを具備した第1の非反転回路と、
    を備える
    ことを特徴とするミリ波送受信モジュール。
  2. 前記初段回路は、コレクタ端子が前記高電位電源に接続され、エミッタ端子がエミッタ抵抗を介して前記低電位制御電源に接続され、ベース端子が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続された第4のトランジスタを具備した第2の非反転回路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のミリ波送受信モジュール。
  3. 前記高周波回路部は、各構成要素がGaAs半導体により形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のミリ波送受信モジュール。
  4. 前記ベースバンドアンプ回路の初段回路は、前記第1のトランジスタのベース端子に妨害波除去用のコンデンサが接続されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のミリ波送受信モジュール。
  5. 前記高周波回路部は、前記送信波と複数の受信アンテナにより受信した複数の前記受信波とのそれぞれの周波数差に対応する複数のビート信号を生成し、
    前記ベースバンドアンプ回路は、前記複数のビート信号をそれぞれ増幅し、
    前記制御部は、
    前記複数のビート信号を切り替えて前記信号処理部に与えるチャネル切替回路を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のミリ波送受信モジュール。
  6. 前記高周波回路部は、複数の受信アンテナにより受信した複数の前記受信波を切り替えるチャネル切替回路を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のミリ波送受信モジュール。
  7. 前記信号処理部は、前記ビート信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル変換器を備え、
    少なくとも前記ベースバンドアンプ回路と前記アナログディジタル変換器とを集積化したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のミリ波送受信モジュール。
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