JP2013185725A - フロアの空調構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 床下空間に空調空気を供給して室内の空調を行うフロアの空調構造に関し、床下空間が比較的狭くても、効率よくフロアの空調が行え、また施工性及び経済性にも優れたフロアの空調構造を提供することを課題とする。
【解決手段】 床ダクト材2の底板部8に、フロア部材6の脚部4が挿通する脚孔部14を設け、床ダクト材2を室内の床基礎面30から所定の高さ位置に配設し、この床ダクト材の底板部8と床基礎面30との間に空間部13を形成し、床基礎面上に、フロア部材6を縦方向及び横方向に並べて設置するとともに、床ダクト材が配置された個所にフロア部材6を設置する際には、このフロア部材6の脚部4を床ダクト材2の脚孔部14に挿通させて床基礎面に設置し、床ダクト材に空調空気を導入して空調を行う構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床下空間に空調空気を供給して室内の空調を行うフロアの空調構造に関する。
近年、床下から床面を温め(或いは冷却)、床面からの輻射熱(冷輻射)により室内の空調を行う輻射空調が行われている。この空調構造は、例えば床下に配置したダクト等により空調空気を床下に送り、床面を温めその輻射熱等を利用し、さらには空調空気の一部を室内にも送って室内の空調を行うものである。
上記空調構造に関し、本願出願人は先に特許文献1に係る体育施設用空調構造を開示した。これは図16に示すように、建物の床スラブに支持脚60、大引61及び根太62を配置し、この根太62に敷設した床面材63の下方に空調空気を流通させる第一のダクトを配置し、また大引61間にわたり、床面材63の下方を覆う断熱シート64を配置して床面材63との間に第二のダクト66を形成し、第一のダクトの所定間隔位置から第二のダクト66に空調空気を送風し、この第二のダクト66を通過する空調用空気により床面材63の温度を調整し、床面からの輻射作用により室内の空調を行なうものである。
また、特許文献2に記載の冷暖房システムは、熱媒体を拡散させて広範囲に熱を供給する噴流ノズルを用い、この噴射ノズルの上部の円錐状の変換部材が冷暖房室の区画面(裏面)に接触するように配置することで、区画面に沿って熱媒体が拡散していって効率よく冷暖房室の区画面に熱を伝達することができるというものである。
特許文献3には、二重床による床吹き出し空調システムに関し、床パネル一体型ダクト部材の記載があり、このダクト部材は、冷気吹き出しの孔部を有する床パネルと下側パネルとを支持する支持部材とを備え、床パネルと下側パネル間に気流流路を形成し、またその全体高さは躯体スラブ面との間に十分な空間を確保する高さに構成されているというものである。
特開2010−96420号公報 特開2008−292071号公報 特開2010−133637号公報
さて、比較的床下が狭い床下空調を行う場合、特許文献1の空調構造では、断熱シートの配置が困難であり、また床下空間が狭いため断熱シートの効果が十分に得られないという問題がある。また、特許文献2の噴流ノズルを用いる構造についても、噴流ノズルの高さの関係上ある程度の高さの空間を必要とするため、床下空間が狭い場所には適さない。また、引用文献3の空調システムについては、床パネルとダクト部材とが一体に形成された構造であるため、ダクト部材及び床パネルの形状に制約があり、また部品の数も多いという問題がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、床下空間が比較的狭くても、効率よくフロアの空調が行え、また施工性及び経済性にも優れたフロアの空調構造を提供することを課題とする。
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係るフロアの空調構造は、図1等に示すように、床面33を形成する天板部24、及びこの天板部の四隅部に設けられた脚部4からなるフロア部材6と、底板部8、及びこの底板部8の両側から上方に向けて形成される側板部10からなる断面コの字状の床ダクト材2,22,42と、を有するフロアの空調構造であって、上記床ダクト材2,22,42の底板部8に、上記フロア部材6の脚部4が挿通する脚孔部14を設け、上記床ダクト材2,22,42を室内の床基礎面30から所定の高さ位置に配設し、この床ダクト材の底板部8と上記床基礎面30との間に空間部13を形成し、上記床基礎面30上に、上記フロア部材6を縦方向及び横方向に並べて設置するとともに、上記床ダクト材が配置された個所に上記フロア部材6を設置する際には、このフロア部材6の脚部4を上記床ダクト材2,22,42の脚孔部14に挿通させて床基礎面30に設置し、上記床ダクト材に空調空気を導入して空調を行う構成である。
本発明に係るフロアの空調構造は、上記床ダクト材の底板部8又は/及び側板部10に、上記空調空気が通過する空気孔部16を設け、この空調空気を床下空間に流通させる構成である。
本発明に係るフロアの空調構造は、上記床ダクト材を一又は同一複数の区画7の大きさとし、各区画7に対応して上記フロア部材6を配置する構成である。
本発明に係るフロアの空調構造は、上記床ダクト材の成形により得られ、空調空気を分岐するT型床ダクト材、又は/及び空調空気を方向転換するL型床ダクト材を、上記基礎床面に配置した構成である。
本発明に係るフロアの空調構造は、上記床ダクト材の底板部8の裏面に台部材12を取り付け、この床ダクト材を上記床基礎面30に設置した構成である。
本発明に係るフロアの空調構造によれば、床ダクト材が配置された個所にフロア部材を設置する際には、このフロア部材の脚部を床ダクト材の脚孔部に挿通させて床基礎面に設置し、床ダクト材に空調空気を導入して空調を行う構成を採用したから、フロア部材と床ダクト材とが一体化されて効率的に空調空気の流通空間部を形成することができ、また床下空間が比較的狭くても効率よくフロアの空調が行え、加えて床ダクト材の下方の空間部は配線或いは空調空気の流通空間等として有効に利用でき、また床ダクト材の配置、フロア部材の設置が簡単で施工性に優れ、経済性にも優れるという効果を奏する。
本発明に係るフロアの空調構造によれば、床ダクト材の底板部又は/及び側板部に、空調空気が通過する空気孔部を設け、この空調空気を床下空間に流通させる構成としたから、空調空気が床下空間に広く流通し空調が効果的に行われるという効果がある。
本発明に係るフロアの空調構造によれば、床ダクト材を一又は同一複数の区画の大きさとし、各区画に対応してフロア部材を配置する構成としたから、施工が効率的かつ容易に行えて施工性に優れるという効果がある。
本発明の実施の形態に係るフロアの空調構造の説明図である。 実施の形態に係る床ダクト材を示す図で、(a)は平面を、(b)はA−A線断面を示す。 実施の形態に係る床ダクト材の斜視図である。 実施の形態に係り、(a)はT型床ダクト材を、(b)はL型床ダクト材を示す図である。 他の形態に係る床ダクト材を示す図で、(a)は平面を、(b)はA−A線断面を示す。 他の形態に係る床ダクト材の斜視図である。 他の形態に係り、(a)はT型床ダクト材を、(b)はL型床ダクト材を示す図である。 実施の形態に係るフロア部材を示す図である。 実施の形態に係るフロア部材の斜め下方からみた斜視図である。 空調を行う部屋の断面を示す図である。 実施の形態に係り、フロア部材及び床ダクト材等の配置形態を示す平面図である。 実施の形態に係り、フロア部材及び床ダクト材の配置形態を示す側面図である。 実施の形態に係るフロアの空調構造による部屋の温度分布を時間(30分)毎に示した温度分布図である。 他の実施の形態に係る床ダクト材の斜視図である。 他の実施の形態に係り、フロア部材及び床ダクト材等の配置形態を示す平面図である。 従来例に係る体育施設用空調構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施の形態に係るフロアの空調構造を示したものである。
このフロアの空調構造は、空調空気の流通空間を形成する床ダクト材2、及び脚部4が設けられたフロア部材6を有する。
上記床ダクト材2は、図2,3に示すように、底板部8、及びこの底板部8の両側からそれぞれ上方に向け直角に屈曲する側板部10からなる断面コの字状の長尺材(ここでは1m)であり、底板部8の裏面部には台部材12が取り付けられている。
さらに床ダクト材2の底板部8には、フロア部材6の脚部4(ここでは9本)が挿通する脚孔部14が設けられている。またこの底板部8には空調空気が通過する空気孔部16が設けられている。
この床ダクト材2は、上記脚孔部14及び空気孔部16を設けた鋼板を屈曲成形したものである。床ダクト材2のここでのサイズは、底板部8が縦横996mm×249mmであり、側板部10の高さは66mmである。
上記床ダクト材2の底板部8は、正方形状の同一の4つの区画7に分けることができる。なお、床ダクト材の形態として、これを正方形又は矩形状の1つ又は複数(同一形状)の区画に分けられる形状とすることができる。
そして各区画7には、それぞれ隅部に4箇所、これらの各並びの中間部の4箇所、及び中央部の1箇所の計9箇所(縦横等間隔の3×3の位置)に、上記脚孔部14(ここでは直径30mm)が形成されている。床ダクト材2の上記9箇所の脚孔部14は、それぞれフロア部材6の9本の脚部4が挿通可能に形成(位置及び大きさ)されている。
また、上記底板部8の各区画7には、それぞれ各隅部と中央部の脚孔部14との中間部(4箇所)にそれぞれ空気孔部16が形成されている。
このように一つの床ダクト材2には、上記4つの区画7合わせると36箇所に脚孔部14が形成され、また16箇所に空気孔部16が形成されている。なお、区画7間の隣接する脚孔部14同士の間隔は3mmである。
上記床ダクト材2の一つにつき、上記4つの区画7に対応してフロア部材6を4個配置することができる。床ダクト材2は、直列に複数連結することで延長することができる。また、床ダクト材2を上記区画7の単位で切断して使用することができ、この区画7に応じてフロア部材6を配置する。
上記台部材12は、床ダクト材2の底板部8の裏面の4箇所に取り付けられている。台部材12は、直方体状(縦22mm、横22mm、高さ25mm)であり、その上部面には底板部8に固着させるための両面テープが貼着されている。この台部材12は、弾性体(ここではゴム製)からなる。
上記台部材12の取り付け位置は、床ダクト材2の両端部の区画において、それぞれ、各区画の中央部の脚孔部14の左右位置(左右の脚孔部14との間)である。床ダクト材2の施工の際には、予めその底板部8の4箇所に台部材12を固着しておく。
この台部材12は、床ダクト材2の底板部8を一定の高さに維持し、床基礎面30との間に空間部13を形成する。この空間部13は、配線等、また空調空気を流通させるために利用する。
なお、床ダクト材2を一定の高さに維持するためには、他に、フロア部材6の脚部4に出し入れ自在な係止片等を設け、この係止片で床ダクト材2の底板部8を支持するようにしてもよい。
図4(a)は、空調空気の流通空間部9をT字状に分岐するためのT型床ダクト材18を示したものである。このT型床ダクト材18は、上記床ダクト材2をT型に成形したものである。ここでは、床ダクト材2を3つの区画7と1つの区画7のサイズに切断し、この3区画7の床ダクト材の中央の区画の側板部を切除し、この部位に上記切除した1つの区画7の床ダクト材の開口部を接合し、T型床ダクト材18に成形する。
上記T型床ダクト材18は4つの区画7からなり、各区画7毎の上記脚孔部14等の位置は上記床ダクト材2と同様である。T型床ダクト材18では、各区画毎にフロア部材6の配置が可能であり、全部で4個のフロア部材6を配置する。
このT型床ダクト材18についても、底板部8に上記台部材12を固着する。台部材12は、T型床ダクト材18の中央部の区画7以外の3つの区画7について、各区画7の中央部の脚孔部14の左右位置に固着する。
図4(b)は、空調空気の流通空間部9をL字状に方向転換するためのL型床ダクト材20を示したものである。このL型床ダクト材20は、上記床ダクト材2をL型に成形したものである。ここでは、床ダクト材2を2つの区画7のサイズに切断し、さらに両者をL状に突き合わせて重なる箇所を対角線状に切除し、これら切除した部位同士を接合してL型床ダクト材20に成形する。
上記L型床ダクト材20は3つの区画7からなり、各区画7毎の上記脚孔部14等の位置は上記床ダクト材2と同様である。L型床ダクト材20では、各区画毎にフロア部材6の配置が可能であり、全部で3個のフロア部材6を配置する。
このL型床ダクト材20についても、底板部8に上記台部材12を固着する。台部材12は、L型床ダクト材20の3つの区画7について、各区画7の中央部の脚孔部14の左右位置に固着する。
図(5)(6)は、他の形態の床ダクト材22を示したものである。この床ダクト材22は、空気孔部16の形成箇所を除き、基本的な形状、寸法については上記床ダクト材2と同様である。
この床ダクト材22は、両側板部10に空気孔部16を設けている。床ダクト材22の底板部8には、上記4区画7合わせると36箇所に脚孔部14が形成されている。また、この床ダクト材22の両側板部10には、それぞれ横一列状に空気孔部16が8箇所形成されている。各空気孔部16は、それぞれ各区画毎に4箇所ずつ設けられており、その位置は該当区画の中央の脚孔部14の左右位置に該当する箇所である。
なお、上記床ダクト材22(床ダクト材2)の空気孔部16は、側板部10と底板部8の両方に設けることとしてもよい。
また、上記空気孔部16に替えて、底板部8の脚孔部14を少し大きく形成し、この脚孔部14と脚部4との間に空調空気が通過する隙間を設けることとしてもよい。
また、床ダクト材22等同士の連結箇所に隙間(端部を切欠く等して)を設け、この隙間から空調空気を通過させるようにしてもよい。
図7(a)は、上記床ダクト材22と関連して、空調空気をT字状に分岐するためのT型床ダクト材21を示したものである。このT型床ダクト材21は4つの区画7からなり、各区画毎の上記脚孔部14等の位置は上記床ダクト材22と同様であり、各区画毎に全部で4個のフロア部材6を配置する。このT型床ダクト材21についても、底板部8に上記台部材12を固着する。
図7(b)は、空調空気をL字状に方向転換するためのL型床ダクト材23を示したものである。このL型床ダクト材23は3つの区画7からなり、各区画毎の上記脚孔部14等の位置は上記床ダクト材22と同様であり、各区画毎に全部で3個のフロア部材6を配置する。このT型床ダクト材23についても、底板部8に上記台部材12を固着する。
上記フロア部材6は、図(8)(9)に示すように、矩形状(ここでは正方形)の天板部24、及び9本の脚部4を有している。また、フロア部材6の隣り合う脚部4間には筋状にリブ部26が形成されている。上記リブ部26は、各脚部4の上部と一体にまた天板部24とも一体に形成されている。
フロア部材6の脚部4としては、天板部24の四隅部から下方に向けて設けられる4本の脚部4、天板部24の各4辺の中間部から下方に向けて設けられる4本の脚部4、及び天板部24の中央部から下方に向けて設けられる脚部4の合計9本の脚部4を有している。
上記脚部4は、3列(縦横等間隔の3×3の位置)に9本配置された形態である。また各脚部4は、中間位置(リブ部26の位置)より下部側は断面円形(直径30mm未満)の形状である。このフロア部材6は、ここでは天板部24の縦横のサイズが249mm×249mmであり、天板部24を含めた高さは93mmの低床を形成する床材であり、合成樹脂材の成形品である。
また上記フロア部材6の天板部24の側面は、その下部の脚部(3本並設)の側面より僅かに突出しており、この段状部位に係合部27が形成されている。また、上記床ダクト材2の各区画7は上記フロア部材6と対応しており、このためフロア部材の9本の脚部4は、床ダクト材2の1つの区画7に設けた9箇所の脚孔部14にそれぞれ挿通可能である。
上記フロア部材6は、床ダクト材2の上部から、各脚部4を床ダクト材2の脚孔部14にそれぞれ挿通させた嵌合状態で設置する。このとき、天板部24の下部側の側面部に床ダクト材2の各側板部10が接した状態となり、また各側板部10の上端部は上記係合部27に当接し係合する。
上記床ダクト材2(床ダクト材22も同様)の上部にフロア部材6を設置した状態で、床ダクト材2の底板部8、両側板部10及びフロア部材6の天板部24の4面で囲まれた流通空間部9を形成する。
上記T型床ダクト材、L型床ダクト材の上部にフロア部材6を設置した場合についても、床ダクト材2の底板部8、側板部10及びフロア部材6の天板部24の4面(又は3面)で囲まれた流通空間部9を形成する。
上記流通空間部9を通過する空調空気は、その一部が床ダクト材2の空気孔部16から外部へ吹き出される。
なお、上記フロア部材6の脚部4はここでは9本用いているが、これ以外に、天板部24の隅部に4本の脚部4を設けた形態、さらに天板部24の中央部にも脚部4を設けた5本の形態、また脚部4同士の中間部に脚部4を設けた5〜8本の形態、或いは脚部4を9本より多く設けたフロア部材の形態であっても適用可能である。その場合、このようなフロア部材の各脚部4に対応するよう、床ダクト材2の脚孔部14の数及び位置について、各脚部4が挿通可能に形成する。
ここでフロアの空調構造として、上記床ダクト材2等及びフロア部材6の配置及び設置構造について説明する。なお、上記床ダクト材22等についても同様であり、ここでの説明は省略する。
図10に示すように上記空調構造として、空調空気を供給するため、部屋の天井裏に配置され暖房及び冷房用の空調空気を吹き出す空調機32、空調空気を流通させる天井ダクト34、及び壁面の裏面側に形成されたチャンバー36を有している。このチャンバー36は、部屋の壁面と壁基礎面との間に形成された空洞である。
部屋の床基礎面30には、フロア部材6が設置されて床面33が形成されている。また、床下部29には、フロア部材6と床ダクト材2によって空調空気の流通空間部9が形成され、床基礎面30と床ダクト材2間には空間部13が形成されている。
図11は、室内における上記床ダクト材2(T型床ダクト材18及びL型床ダクト材20)及びフロア部材6の配置形態の平面図を示すものである。
上記フロア部材6は、矩形状の床基礎面30上に碁盤の目状に縦横の各方向に並べて配置される。また上記床ダクト材2、T型床ダクト材18及びL型床ダクト材20は、2つの循環経路(L)の流通空間部9を形成するよう配置され、これら循環路にはそれぞれショートカット経路(S)の流通空間部9を形成するように配置される。
上記床ダクト材2等は先に配置されるが、これらの配置位置は、後に設置されるフロア部材6の配置位置と合わせるようにする。
最初に、各床ダクト材2、T型床ダクト材18及びL型床ダクト材20には、予め底板部8に台部材12を取り付けておく。そして、床基礎面30の予め定めた上記経路(L)(S)に床ダクト材2等を配置する。床ダクト材2等は、台部材12を床基礎面30に固定し、側板部10を上方に向けて設置する。
床ダクト材2等は、経路に応じて直線状、T字状又はL字状に設置する。床ダクト材2等同士は、各端部を突合させた状態で連結して流通空間部9を延設する。上記流通空間部9の経路が直線状に長い箇所は、床ダクト材2を連ねて配置する。T字路では、床ダクト材2に連ねてT型床ダクト材18を配置し、分岐した先にはそれぞれ床ダクト材2等を配置する。またL字路では、床ダクト材2に連ねてL型床ダクト材20を配置し、方向転換した先には床ダクト材20等を配置する。上記床ダクト材2等の配置に基づいて、流通空間部9の経路が定まる。
そして、上記配置した床ダクト材2等の上部を含めて床基礎面30にフロア部材6を設置する。床ダクト材2(及びT型床ダクト材18、L型床ダクト材20)の上部にフロア部材6を設置する際には、フロア部材6を床ダクト材2等の各区画7に対応させて配置し、1つの区画7に形成された9個の脚孔部14にそれぞれフロア部材6の9本の脚部4を挿通させて床基礎面30に立設する。
上記床ダクト材2等の上部にフロア部材6を設置すると、脚部4は脚孔部14を挿通し、床ダクト材2等の側板部10はフロア部材6の側面を外から覆い、また側板部10の上部はフロア部材6の係合部27に係合した状態となる。
図12に示すように、上記床ダクト材2等の上部にフロア部材6を設置した状態では、床ダクト材2等の上部はフロア部材6の天板部24で覆われる。これにより、床ダクト材2とフロア部材6とによって囲まれた流通空間部9が形成され、この流通空間部9が連続することで空調空気が流通する流路が形成される。
また、床ダクト材2等の底板部8と床基礎面30との間には台部材12の高さに相当する空間部13が形成される。
上記床ダクト材2を下部に設けたフロア部材6の隣りの列等は、通常フロア部材6のみを配置した列とする。このフロア部材6のみの列(或いは箇所)は、これらフロア部材6の天板部24と床基礎面30との間に床下空間部31が形成され、これら床下空間部31には床ダクト材2等の空気孔部16から吹き出された空調空気が流通する。
ここでは、床ダクト材2等による2つの循環形態の流通空間部9を形成し、当該床ダクト材2等の上部を含めて、部屋の床基礎面30の全体にフロア部材6を碁盤の目状に配置し、床面33を形成する。また上記流通空間部9は、部屋のチャンバー36を設けた箇所を始点としており、これらの部位には流通空間部9がそれぞれチャンバー36の下部と連結する連結部35が形成され、チャンバー36からの空調空気が各流通空間部9へ流入する。
部屋の空調を行なう場合、空調機32から吹き出された空調空気は、天井ダクト34を経由して壁裏のチャンバー36へ流入し、このチャンバー36を流通して床下部29まで降下する。さらにチャンバー36からの空調空気は、連結部35から床ダクト材2の流通空間部9に導入される。
そして床下部29(床下空間の空調)では、上記空調空気は流通空間部9を流通し、チャンバー36を設けた壁面側から他方(対面側)の壁面側まで送られる。
また、空調空気が流通空間部9を通過する際、床ダクト材2の空気孔部16から空調空気の一部が吹き出し、これが床ダクト材2の下側の空間部13及びフロア部材6の床下空間部31を流通する。
このように、上記フロアの空調構造によれば、空調空気を部屋の床下部29の全体にわたって流通させることができ、床面33を形成するフロア部材6の天板部24を温める(又は冷却する)。暖房の場合には、空調機32から暖房用の暖かい空調空気を吹き出し、冷房の場合は空調機32から冷たい空調空気を吹き出す。
床下空間部31を流通する空調空気は、やがてチャンバー36の対面側の壁面近傍の床面33に設けられた空気孔部(図示せず)から部屋内に流れ込み、部屋内の空調(対流)を行い、さらに天井に設けられた空気孔部(図示せず)から天井裏の空間部に流入し、上記空調機32に吸い込まれ、空調空気の循環が行われる。
そして、室内においては、床面33の上部には必要に応じてカーペット等を敷設し、床面33からの輻射空調が行われる。
図13は、上記フロアの空調構造による部屋の床面における温度を時間(30分)毎に示した温度分布図である。上記温度分布図において、黒く(濃く)表示されている部分は温度が高く(暖房に適した温度)、このような温度が高い部分が時間とともに次第に床面全体に広がっている。ここでは、空調開始から1時間程度で床面の略全域の温度が高くなり、空調空気の流通が効果的に行われていることが示されている。
上記フロアの空調構造は、公共施設、オフィス、店舗、さらには住宅など幅広い適用が可能である。
従って、上記実施の形態によれば、フロア部材と床ダクト材とが一体化されて効率的に流通空間部を形成することができ、また床下空間が比較的狭くても効率よくフロアの空調が行える。加えて、空調空気を部屋の床下部の全体にわたって流通させることができて空調が良好に行え、また床ダクト材の下方の空間部は配線或いは空調空気の流通空間等として有効に利用できる。さらに、床ダクト材の配置、フロア部材の設置が簡単で施工性に優れ、各部材の製造も容易であり経済性にも優れるという効果がある。
次に、他の実施の形態に係るフロアの空調構造について説明する。この実施形態では、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
上記実施形態では、床ダクト材2等に空気孔部16等を設けたが、この実施の形態では空気孔部16を設けない床ダクト材42を用いる。
図14は、上記床ダクト材42を示したものである。この床ダクト材42についても、底板部8及び側板部10からなる断面コの字状の長尺材であり、底板部8の裏面部には台部材12が取り付けられている。また床ダクト材42の底板部8には、上記フロア部材6の脚部4(ここでは9本)が挿通する脚孔部14(36箇所)が設けられている。
床ダクト材42の底板部8は、正方形状の4つの区画7に分けることができ、各区画7には、それぞれ隅部に4箇所、これらの各並びの中間部の4箇所、及び中央部の1箇所の計9箇所に脚孔部14が形成されている。
この床ダクト材42に関連して、空調空気をT字状に分岐し4つの区画からなるT型床ダクト材44、及び空調空気をL字状に方向転換し3つの区画からなるL型床ダクト材46を形成する。
上記床ダクト材42についても、上記フロア部材6を床ダクト材42の各区画7に対応させて配置し、1つの区画7に形成された9個の脚孔部14にそれぞれフロア部材6の9本の脚部4を挿通させて床基礎面30に立設する。これにより、床ダクト材42の底板部8、両側板部10及びフロア部材6の天板部24の4面で囲まれた流通空間部9が形成される。
図15は、室内における上記床ダクト材42(T型床ダクト材44及びL型床ダクト材46)及びフロア部材6の配置形態の平面図を示すものである。この床ダクト材42を用いた場合には、放射状に流通空間部9を形成し、流通空間部9自体の端部から空調空気を床下空間部31に吹き出すようにする。
部屋の空調を行なう場合、空調空気は床下部29(床下空間の空調)の流通空間部9を流通し、チャンバー36を設けた壁面側から他方(対面側)の壁面側まで送られる。そして、流通空間部9の先端部から空調空気が床下空間部31に吹き出され、また流通空間部9の途中から分岐したT型床ダクト材44、或いはL型床ダクト材46の端部からも空調空気が床下空間部31に吹き出される。また、空調空気は循環使用される。
このフロアの空調構造においても、空調空気を部屋の床下部29の全体にわたって流通させることができ、床面33を形成するフロア部材6の天板部24を温める(又は冷却する)。そして、室内においては床面からの輻射空調が行われる。
したがってこの実施の形態においても、フロア部材と床ダクト材とが一体化されて効率的に流通空間部を形成することができ、また床下空間が比較的狭くても効率よくフロアの空調が行える等、上記実施の形態と同様な効果が得られる。
2 床ダクト材
4 脚部
6 フロア部材
7 区画
8 底板部
9 流通空間部
10 側板部
12 台部材
13 空間部
14 脚孔部
16 空気孔部
24 天板部
30 床基礎面
33 床面

Claims (5)

  1. 床面を形成する天板部、及びこの天板部の四隅部に設けられた脚部からなるフロア部材と、
    底板部、及びこの底板部の両側から上方に向けて形成される側板部からなる断面コの字状の床ダクト材と、を有するフロアの空調構造であって、
    上記床ダクト材の底板部に、上記フロア部材の脚部が挿通する脚孔部を設け、
    上記床ダクト材を室内の床基礎面から所定の高さ位置に配設し、この床ダクト材の底板部と上記床基礎面との間に空間部を形成し、
    上記床基礎面上に、上記フロア部材を縦方向及び横方向に並べて設置するとともに、上記床ダクト材が配置された個所に上記フロア部材を設置する際には、このフロア部材の脚部を上記床ダクト材の脚孔部に挿通させて床基礎面に設置し、
    上記床ダクト材に空調空気を導入して空調を行うことを特徴とするフロアの空調構造。
  2. 上記床ダクト材の底板部又は/及び側板部に、上記空調空気が通過する空気孔部を設け、この空調空気を床下空間に流通させることを特徴とする請求項1記載のフロアの空調構造。
  3. 上記床ダクト材を一又は同一複数の区画の大きさとし、各区画に対応して上記フロア部材を配置することを特徴とする請求項1又は2記載のフロアの空調構造。
  4. 上記床ダクト材の成形により得られ、空調空気を分岐するT型床ダクト材、又は/及び空調空気を方向転換するL型床ダクト材を、上記基礎床面に配置したことを特徴とする請求項1,2又は3記載のフロアの空調構造。
  5. 上記床ダクト材の底板部の裏面に台部材を取り付け、この床ダクト材を上記床基礎面に設置したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のフロアの空調構造。
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