JP2013185675A - モータサイクル用クラッチ装置 - Google Patents

モータサイクル用クラッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013185675A
JP2013185675A JP2012052484A JP2012052484A JP2013185675A JP 2013185675 A JP2013185675 A JP 2013185675A JP 2012052484 A JP2012052484 A JP 2012052484A JP 2012052484 A JP2012052484 A JP 2012052484A JP 2013185675 A JP2013185675 A JP 2013185675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
pressure plate
center
release member
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012052484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5272089B1 (ja
Inventor
Yoshio Imanishi
義夫 今西
Ryoichi Imai
亮一 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP2012052484A priority Critical patent/JP5272089B1/ja
Priority to PCT/JP2013/056259 priority patent/WO2013133364A1/ja
Priority to CN201380012201.7A priority patent/CN104145128A/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5272089B1 publication Critical patent/JP5272089B1/ja
Publication of JP2013185675A publication Critical patent/JP2013185675A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
    • F16D13/54Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member
    • F16D13/56Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member in which the clutching pressure is produced by springs only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
    • F16D13/54Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member
    • F16D13/56Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member in which the clutching pressure is produced by springs only
    • F16D2013/565Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member in which the clutching pressure is produced by springs only with means for releasing the clutch pressure in case of back torque

Abstract

【課題】クラッチ部への押圧力をカム機構によって増加できるようにしたモータサイクル用クラッチ装置において、レリーズ操作力を軽減する。
【解決手段】この装置は、クラッチハウジング1と、クラッチハウジング1の内周部に配置されたクラッチセンタ2と、クラッチ部3と、クラッチ部3のクラッチプレート25,26を押圧するとともにトルクが伝達されるプレッシャプレート4と、レリーズ部材5と、コイルスプリング6と、カム機構7と、を備えている。レリーズ部材5は、プレッシャプレート4との間でトルク伝達不能に配置され、プレッシャプレート4を押圧するとともに、押圧力を解除する。コイルスプリング6は、レリーズ部材5を介してプレッシャプレート4に押圧力を与える。カム機構7は、プレッシャプレート4の押圧力を増加させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、クラッチ装置、特に、入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置に関する。
一般に、自動二輪車やバギー等のモータサイクルには、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達あるいは遮断するために多板クラッチ装置が用いられている。この多板クラッチ装置は、エンジンのクランク軸側に連結されるクラッチハウジングと、トランスミッション側に連結されるクラッチセンタと、それらの間で動力の伝達、遮断を行うためのクラッチ部と、クラッチ部を押圧するためのプレッシャプレートとを有している。クラッチ部は、クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートと、クラッチセンタに係合する第2クラッチプレートとを有しており、両クラッチプレートは軸方向に交互に配置されている。
また、特許文献1に示されたモータサイクル用クラッチ装置では、クラッチセンタとプレッシャプレートとの間にカム機構が設けられている。プレッシャプレートには、複数のコイルスプリングによってクラッチ部への押圧力が付与されているが、カム機構を設けることによって、クラッチセンタとプレッシャプレートとの間に相対回転差が生じた際に、プレッシャプレートのクラッチ部への押圧力を増加させることができる。
特開昭61−149618号公報
特許文献1に示された装置では、クラッチ部からのトルクの大部分はプレッシャプレートに伝達され、さらにプレッシャプレートからカム機構及びクラッチセンタを介してトランスミッション側の部材に伝達される。そして、プレッシャプレートにトルクが伝達されることによって、カム機構の作用により前述のような押圧力を増加させることができる。
ところで、以上のような装置においては、クラッチをオフする際には、プレッシャプレートをレリーズ機構によってクラッチ部から離れる方向に移動させる必要がある。
しかし、前述のように、プレッシャプレートは、コイルスプリングによる押圧力だけではなく、カム機構の作用による増加分が作用している。したがって、例えば加速時のように、クラッチ部からプレッシャプレートにトルクが伝達されている状況では、クラッチをオフする際に大きなレリーズ力が必要となり、自動二輪車の場合、クラッチレバーの操作力が重くなる。
本発明の課題は、クラッチ部への押圧力を、カム機構によって増加できるようにしたモータサイクル用クラッチ装置において、クラッチのレリーズ操作力が重くなるのを防止することにある。
第1発明に係るモータサイクル用クラッチ装置は、入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断する装置であり、入力側部材に連結されたクラッチハウジングと、クラッチハウジングの内周部に配置され出力側部材に連結されるクラッチセンタと、クラッチハウジングの内周部に配置された1枚以上のプレート部材を有するクラッチ部と、クラッチ部のプレート部材を押圧するとともにクラッチ部からのトルクの少なくとも一部が伝達されるプレッシャプレートと、レリーズ部材と、押圧部材と、カム機構と、を備えている。レリーズ部材は、プレッシャプレートとの間でトルク伝達不能に配置され、プレッシャプレートを所定の押圧力で押圧するとともに、レリーズ機構の作動により押圧力を解除するための部材である。押圧部材は、レリーズ部材を介してプレッシャプレートに押圧力を与える部材である。カム機構は、クラッチセンタとプレッシャプレートとの間に設けられ、これらの間に相対回転差が生じた際にプレッシャプレートをクラッチ部側に移動させるとともに、プレッシャプレートからクラッチセンタにトルクを伝達する。
この装置では、入力側部材からクラッチハウジングにトルクが入力される。入力されたトルクは、クラッチ部のプレート部材がプレッシャプレートによって押圧されることにより、クラッチハウジングからクラッチ部を介してプレッシャプレートに伝達される。プレッシャプレートに伝達されたトルクは、カム機構を介してクラッチセンタに伝達され、さらに出力側部材に伝達される。
この装置におけるクラッチオン状態では、プレッシャプレートにトルクが作用し、このトルクはカム機構を介してクラッチセンタに伝達されるので、カム機構の作用によりプレッシャプレートはクラッチ部側に移動させられる。したがって、プレッシャプレートのクラッチ部への押圧力が増加する。
クラッチをオフする場合は、レリーズ部材がレリーズ機構により作動させられ、これによりプレッシャプレートのクラッチ部への押圧力が解除される。ここで、クラッチオン状態においては、プレッシャプレートとレリーズ部材とは単に当接しているだけで、両者の間でトルクは伝達されていない。したがって、レリーズ部材を移動させるための操作力は、押圧部材の押圧力より大きければよく、カム機構による押圧力の増加分を考慮する必要がない。
ここでは、クラッチオン時にはクラッチ部への押圧力をカム機構により増加させることができる。一方、クラッチオフ操作のためのレリーズ時には、レリーズ部材がカム機構と切り離されているので押圧部材の押圧力より大きな力を作用させるだけでよく、比較的小さい力でレリーズ操作が可能になる。
第2発明に係るモータサイクル用クラッチ装置は、第1発明の装置において、クラッチセンタ及びレリーズ部材は軸方向移動自在でかつ相対回転不能に係合している。
この装置では、クラッチセンタとプレッシャプレートとを相対回転可能に配置する必要がある。従来の装置においては、プレッシャプレートがレリーズ部材の機能をも有しているので、クラッチセンタとレリーズ部材とは相対回転差が生じる。
以上のような状況では、クラッチセンタとレリーズ部材(プレッシャプレート)との間に相対回転差が生じた場合に、クラッチセンタやレリーズ部材(プレッシャプレート)に支持された部材が相対回転差のある他の部材に衝突する場合がある。そこで、従来装置では、衝突する部分の摩耗が大きくなるという問題がある。また、衝突を避けるために、部材間に隙間を設ける必要がある。
そこでこの第2発明では、レリーズ部材とプレッシャプレートとが別部材で構成されていることに着目し、クラッチセンタとレリーズ部材とが同期して回転するように、両者を相対回転不能に係合させている。
ここでは、レリーズ部材とクラッチセンタ及びこれに設けられた他の部材との衝突を避けることができる。また、両者の間に隙間を設ける必要がないので、コンパクト化を図ることができる。
第3発明に係るモータサイクル用クラッチ装置は、第1又は第2発明の装置において、クラッチセンタは外周部にプレッシャプレートと対向する摩擦部を有している。また、クラッチ部のプレート部材は、クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートとプレッシャプレートに係合する第2クラッチプレートとを含み、第1及び第2クラッチプレートはクラッチセンタの摩擦部とプレッシャプレートとの間に挟持される。
ここでは、クラッチ部を構成する第1及び第2クラッチプレートがクラッチセンタの摩擦部とプレッシャプレートとの間に挟持され、動力は、クラッチハウジング、第1クラッチプレート、第2クラッチプレート、プレッシャプレート、カム機構、クラッチセンタの経路で伝達される。
第4発明に係るモータサイクル用クラッチ装置は、第1から第3発明のいずれかの装置において、押圧部材は、レリーズ部材をクラッチ部側に付勢する複数のコイルスプリングである。
第5発明に係るモータサイクル用クラッチ装置は、第4発明の装置において、クラッチセンタは軸方向においてレリーズ部材側に突出する複数の支持用突起を有している。また、レリーズ部材は、支持用突起が貫通する孔と、支持用突起を収納する凹部と、を有する複数の収納部を有している。そして、コイルスプリングは、収納部の凹部内において支持用突起に支持され、一方の端部がレリーズ部材を付勢している。
以上のような本発明では、クラッチ部への押圧力を、カム機構によって増加できるようにしたモータサイクル用クラッチ装置において、クラッチのレリーズ操作力を軽減することができる。
本発明の一実施形態によるモータサイクル用クラッチ装置の縦断面図。 前記モータサイクル用クラッチ装置の図1と異なる位置の縦断面図。 クラッチセンタの断面の一部を示す図4のIII−III線断面図。 クラッチセンタの一部を軸方向外側から視た図。 第1カム部を示す図4のV−V線断面図。 プレッシャプレートの断面の一部を示す図7のVI−VI線断面図。 プレッシャプレートの一部を軸方向外側から視た図。 第2カム部を示す図4のVIII−VIII線断面図。 第1カム部と第2カム部との接触状態を示す断面図。 レリーズ部材の断面を示す図11のX−X線断面図。 レリーズ部材の一部を軸方向内側から見た図。 図11のX−XII線断面図。
[全体構成]
図1及び図2に本発明の一実施形態によるモータサイクル用クラッチ装置の断面構成を示す。図2は、図1と異なる断面を示したものであり、断面構成の一部のみを示している。このモータサイクル用クラッチ装置は、エンジンのクランク軸からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作によりクラッチをオフして動力を遮断するためのものである。このクラッチ装置は、クラッチハウジング1と、クラッチセンタ2と、クラッチ部3と、プレッシャプレート4と、レリーズ部材5と、複数のコイルスプリング6と、カム機構7とを備えている。
[クラッチハウジング1]
クラッチハウジング1は、円板部10と、円板部10の外周側から軸方向外側(図1の右方)に延びる筒状部11とを有している。
円板部10には、軸方向内側(図1の左方)に突出する複数の突起部10aが円周方向に所定の間隔で形成されている。円板部10の側方には複数の環状のゴム部材12を介して入力ギア13が連結されている。円板部10の複数の突起部10a及び複数のゴム部材12は、入力ギア13に形成された孔13aに挿入されている。また、クラッチハウジング1と入力ギア13とは、プレート14及びリベット15を介して軸方向に連結されている。なお、入力ギア13は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っている。ゴム部材12は、エンジンからの振動を吸収するために設けられたものである。
筒状部11には、軸方向に延びる複数の切欠き11aが円周方向に所定の間隔で形成されている。
[クラッチセンタ2]
クラッチセンタ2はクラッチハウジング1の内周部に配置されている。クラッチセンタ2は、ほぼ円板状に形成されており、外周部に環状の摩擦部17が形成されるとともに、内周部にスプライン孔18が形成されている。
また、クラッチセンタ2は、摩擦部17の内周部に軸方向外側に突出して形成された環状の位置決め用突起19と、3つの支持用突起20と、3つの第1カム部21と、3つの係合突起22(図2参照)と、を有している。
3つの支持用突起20は、位置決め用突起19の内周側において、軸方向外側に突出して形成されている。3つの支持用突起20は、円周方向に等角度間隔で配置され、それぞれの中心部には軸方向に延びるネジ孔20aが形成されている。
第1カム部21の詳細を図3〜図5に示す。図3は図4のIII−III線断面図であり、図5は図4のV−V線断面図である。また、図4はクラッチセンタ2を軸方向外側から視た図である。第1カム部21は、軸方向外側に突出して形成されており、軸方向内側及び外周側が開口している。そして、軸方向内側の面には、軸方向に沿って傾斜する第1カム面21aが形成されている。
3つの係合突起22は、図2及び図4に示すように、径方向において位置決め用突起19と同じ位置に、軸方向外側に突出して形成されている。
なお、図1に示すように、クラッチセンタ2の内周部と入力ギア13の内周部との間にはスラストプレート23が設けられている。
[クラッチ部3]
クラッチ部3は、3枚の第1クラッチプレート25と2枚の第2クラッチプレート26とを有している。これらの両クラッチプレート25,26はともに環状に形成されており、軸方向に交互に配置されている。
第1クラッチプレート25の外周部には外周側に突出する複数の係合突起が形成されており、この係合突起がクラッチハウジング1の筒状部11に形成された切欠き11aに噛み合っている。したがって、第1クラッチプレート25は、クラッチハウジング1に対して、軸方向に移動自在で、相対回転不能である。第1クラッチプレート25には両面に摩擦フェーシングが貼付されている。軸方向において最も内側に配置された第1クラッチプレート25の摩擦フェーシングは、クラッチセンタ2の摩擦部17と摩擦係合が可能である。また、第2クラッチプレート26は内周端部に内周側に突出する複数の係合突起が形成されている。
なお、第2クラッチプレート26の内周部には、つば付きピン27が軸方向に貫通して設けられている。このつば付きピン27のつばとプレッシャプレート4との間にはスプリング28が設けられている。これにより、クラッチオフ(動力遮断状態)において、若干のドラグトルクを発生させて、ニュートラルから1速へのギアの噛み合いをスムーズにさせている。
[プレッシャプレート4]
プレッシャプレート4は、ほぼ環状の部材であり、軸方向において最も外側に配置された第1クラッチプレート25のさらに外側に配置されている。プレッシャプレート4は、外周部に形成された環状の押圧部30と、押圧部30の内周側に形成された環状の係合部31と、3つの第2カム部32と、当接部33と、を有している。
押圧部30は、軸方向において最も外側に配置された第1クラッチプレート25の摩擦フェーシングと摩擦係合が可能である。押圧部30は、クラッチセンタ2の摩擦部17と対向して配置されており、押圧部30と摩擦部17との間に第1及び第2クラッチプレート25,26が挟持されて、クラッチオン(動力伝達状態)となる。
係合部31は、外周側に開く複数の凹部31aを有している。この複数の凹部31aに第2クラッチプレート26の内周端部に形成された複数の係合突起が噛み合っている。したがって、第2クラッチプレート26は、プレッシャプレート4に対して、軸方向に移動自在で、相対回転不能である。また、係合部31の内周面がクラッチセンタ2の位置決め用突起19の外周面に接触することによって、プレッシャプレート4が径方向に位置決めされている。
第2カム部32の詳細を図6〜図8に示す。図6は図7のVI−VI線断面図であり、図8は図7のVIII−VIII線断面図である。また、図7はプレッシャプレート4を軸方向外側から視た図である。この第2カム部32は、係合部31からさらに内周側に突出して形成されている。図7から明らかなように、第2カム部32と係合部31との境界部は、応力集中を避けるために曲線で連続するように形成されている。第2カム部32の内周先端部において、周方向のほぼ1/2の部分には、軸方向に沿って傾斜する第2カム面32aが形成されている。この第2カム面32aは、第1カム部21の第1カム面21aと同じ傾斜であり、両カム面21a,30aは互いに当接することによって、カム機構7が形成されている。両カム面21a,30aが接触している状態の断面図を図9に示している。
[レリーズ部材5]
図10〜図12にレリーズ部材5の詳細を示す。図10は図11のX−X線断面図であり、図12は図11のX−XII線断面図である。また、図11はレリーズ部材5を軸方向内側から視た図である。レリーズ部材5は、外形が円形の部材であり、中心部に図示しないレリーズ操作機構が連結される孔5aが形成されている。また、レリーズ部材5は、コイルスプリングを収納するための3つの収納部34と、3つの係合突起35と、環状の当接部36と、を有している。
3つの収納部34は、それぞれ軸方向内側に突出して形成されており、周方向に等角度間隔で配置されている。各収納部34は、軸方向外側に円形の凹部34aを有し、軸方向内側の側壁(凹部34aの底壁)には軸方向に貫通する孔34bを有している。そして、クラッチセンタ2の支持用突起20がこの貫通孔34bに挿通されている。
3つの係合突起35は、3つの収納部34の間に軸方向内側に突出して形成されており、周方向に等角度間隔で配置されている。また、3つ係合突起35は、クラッチセンタ2の係合突起22と径方向において同じ位置に形成されており、両係合突起22,35の周方向の端面同士が当接可能である。この両係合突起22,35の係合によって、クラッチセンタ2とレリーズ部材5とは同期して回転することが可能である。
当接部36は、レリーズ部材5の最外周部に形成されている。当接部36は、径方向において、プレッシャプレート4の当接部33と同じ位置に配置され、両当接部33,36は当接可能である。
[コイルスプリング6]
コイルスプリング6は、レリーズ部材5の収納部34の凹部34a内において、クラッチセンタ2の支持用突起20の外周に配置されている。支持用突起20の先端部には、スプリングシート37がボルト38によって固定されている。ボルト38は支持用突起20のネジ孔20aに螺合されている。これにより、コイルスプリング6は、収納部34の凹部34aの底壁とスプリングシート37との間に圧縮された状態で装着されている。
[動作]
図1に示すように、クラッチのレリーズ操作がなされていない状態では、コイルスプリング6によってレリーズ部材5とクラッチセンタ2とが互いに引き寄せられる方向に力を受けている。レリーズ部材5のクラッチセンタ2側への押圧力は、当接部33,36を介してプレッシャプレート4に伝達される。このため、クラッチ部3の各クラッチプレート25,26がクラッチセンタ2の摩擦部17とプレッシャプレート4の押圧部30との間に挟持される。
このような状態では、エンジンのクランク軸から入力ギア13及びゴム部材12を介して入力されたトルクは、クラッチハウジング1を介して第1及び第2クラッチプレート25,26に伝達され、クラッチセンタ2及びプレッシャプレート4に伝達される。プレッシャプレート4に伝達されたトルクは、カム機構7を介してクラッチセンタ2に伝達される。このとき、カム機構7の作用によって、プレッシャプレート4はクラッチセンタ2側(軸方向内側)に引き込まれ、押圧力が増加する。このため、クラッチ部3はクラッチセンタ2及びプレッシャプレート4との間に強固に挟持され、かつカム機構7によって確実にトルクが伝達される。
以上のようにしてクラッチセンタ2に伝達されたトルクは、クラッチセンタ2のスプライン孔18に係合するトランスミッションの入力軸(図示せず)に伝達される。
一方、ライダーがクラッチレバーを握ると、その操作力はクラッチワイヤ等を介してレリーズ操作機構に伝達される。このレリーズ操作機構によって、レリーズ部材5はコイルスプリング6の付勢力に抗して軸方向外側に移動させられる。レリーズ部材5が軸方向外側に移動させられると、レリーズ部材5の当接部36がプレッシャプレート4の当接部33から離れる。このため、プレッシャプレート4のクラッチ部3への押圧力が解除され、クラッチ部3はオフ状態になる。このクラッチオフ状態では、クラッチハウジング1からの回転はクラッチセンタ2には伝達されない。
ここで、クラッチオフのレリーズ操作時において、操作力は、コイルスプリング6の付勢力に打ち克つだけでよい。具体的には、レリーズ部材5とプレッシャプレート4とは、当接部33,36が当接しているだけで、互いにトルクを伝達しているわけではない。したがって、カム機構7におけるカム面の食い込み力は、レリーズ部材5のレリーズ操作にはまったく影響ない。このため、従来装置のように、プレッシャプレートをレリーズ操作してクラッチオフする構成に比較して、本実施形態のレリーズ操作力は著しく軽くなる。
また、ライダーがクラッチレバーを離すと、レリーズ部材5はコイルスプリング6によってクラッチセンタ2側に移動し、クラッチオン状態になる。このとき、カム機構7の作用によって、クラッチセンタ2とプレッシャプレート4とは回転方向にズレが生じる。ここで、仮に、プレッシャプレート4とレリーズ部材5とが一体形成されていると、クラッチセンタ2の支持用突起20とレリーズ部材5の収納部34とが回転方向にズレ、コイルスプリング6が収納部34の凹部34aの側壁に衝突することになる。したがって、従来装置では、収納部の凹部が回転方向に長く形成されている。
しかし、本実施形態では、クラッチセンタ2とレリーズ部材5とは両部材の係合突起22,35によって同期して回転するので、両者の間でカム機構7の作用によるズレを生じない。したがって、収納部34の凹部34aを円形にすることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、クラッチ部3を介してクラッチハウジング1からのトルクの一部がクラッチセンタ2に伝達されるが、クラッチハウジング1からのトルクのすべてをプレッシャプレート4に伝達するようにしてもよい。
(b)前記実施形態では、押圧部材としてコイルスプリングを用いたが、例えばダイヤフラムスプリング等の他の押圧部材を用いてもよい。
(c)前記実施形態のクラッチセンタ、プレッシャプレート、レリーズ部材の形状、構造は一例であって、種々の変形が可能である。
1 クラッチハウジング
2 クラッチセンタ
3 クラッチ部
4 プレッシャプレート
5 レリーズ部材
6 コイルスプリング
7 カム機構
13 入力ギア
17 摩擦部
20 支持用突起
21 第1カム部
21a 第1カム面
22 係合突起
25,26 クラッチプレート
32 第2カム部
32a 第2カム面
34 収納部
34a 凹部
35 係合突起

Claims (5)

  1. 入力側部材からの動力を出力側部材に伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するモータサイクル用クラッチ装置であって、
    前記入力側部材に連結されたクラッチハウジングと、
    前記クラッチハウジングの内周部に配置され、前記出力側部材に連結されるクラッチセンタと、
    前記クラッチハウジングの内周部に配置された1枚以上のプレート部材を有するクラッチ部と、
    前記クラッチ部のプレート部材を押圧するとともに、前記クラッチ部からのトルクの少なくとも一部が伝達されるプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートとの間でトルク伝達不能に配置され、前記プレッシャプレートを所定の押圧力で押圧するとともに、前記レリーズ機構の作動により前記押圧力を解除するためのレリーズ部材と、
    前記レリーズ部材を介して前記プレッシャプレートに押圧力を与える押圧部材と、
    前記クラッチセンタと前記プレッシャプレートとの間に設けられ、これらの間に相対回転差が生じた際に前記プレッシャプレートを前記クラッチ部側に移動させるとともに、前記プレッシャプレートから前記クラッチセンタにトルクを伝達するカム機構と、
    を備えたモータサイクル用クラッチ装置。
  2. 前記クラッチセンタ及び前記レリーズ部材は軸方向移動自在でかつ相対回転不能に係合している、請求項1に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  3. 前記クラッチセンタは外周部に前記プレッシャプレートと対向する摩擦部を有し、
    前記クラッチ部のプレート部材は、前記クラッチハウジングに係合する第1クラッチプレートと前記クラッチセンタ及び前記プレッシャプレートに係合する第2クラッチプレートとを含み、前記第1及び第2クラッチプレートは前記クラッチセンタの摩擦部と前記プレッシャプレートとの間に挟持される、
    請求項1又は2に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  4. 前記押圧部材は、前記レリーズ部材を前記クラッチ部側に付勢する複数のコイルスプリングである、請求項1から3のいずれかに記載のモータサイクル用クラッチ装置。
  5. 前記クラッチセンタは軸方向において前記レリーズ部材側に突出する複数の支持用突起を有し、
    前記レリーズ部材は、前記支持用突起が貫通する孔と、前記支持用突起を収納する凹部と、を有する複数の収納部を有し、
    前記コイルスプリングは、前記収納部の凹部内において前記支持用突起に支持され、一方の端部が前記レリーズ部材を付勢している、
    請求項4に記載のモータサイクル用クラッチ装置。
JP2012052484A 2012-03-09 2012-03-09 モータサイクル用クラッチ装置 Active JP5272089B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052484A JP5272089B1 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 モータサイクル用クラッチ装置
PCT/JP2013/056259 WO2013133364A1 (ja) 2012-03-09 2013-03-07 モータサイクル用クラッチ装置
CN201380012201.7A CN104145128A (zh) 2012-03-09 2013-03-07 摩托车用离合器装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052484A JP5272089B1 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 モータサイクル用クラッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5272089B1 JP5272089B1 (ja) 2013-08-28
JP2013185675A true JP2013185675A (ja) 2013-09-19

Family

ID=49116833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012052484A Active JP5272089B1 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 モータサイクル用クラッチ装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5272089B1 (ja)
CN (1) CN104145128A (ja)
WO (1) WO2013133364A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016143370A1 (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 株式会社エクセディ クラッチ装置
WO2018061627A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ クラッチ装置
JP2018054093A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
WO2018061626A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6801956B2 (ja) * 2015-12-04 2020-12-16 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
JP6617031B2 (ja) * 2016-01-13 2019-12-04 株式会社エクセディ クラッチ装置
CN107061540A (zh) * 2017-06-21 2017-08-18 浙江春风动力股份有限公司 液压离合器装置
JP6961427B2 (ja) * 2017-09-01 2021-11-05 株式会社エフ・シー・シー 動力伝達装置
DE112018005564T5 (de) * 2017-11-14 2020-06-25 Allison Transmission, Inc. Schnittstellenmodul für einen antriebsstrang
JP7217588B2 (ja) * 2018-01-11 2023-02-03 株式会社エフ・シー・シー 動力伝達装置
JP6903020B2 (ja) * 2018-01-11 2021-07-14 株式会社エフ・シー・シー 動力伝達装置
WO2020056704A1 (zh) * 2018-09-21 2020-03-26 弘正科技股份有限公司 增强扭矩及防止锁死的离合器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053223A (ja) * 1983-09-01 1985-03-26 Honda Motor Co Ltd クラツチ装置
JP2006349175A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg クラッチを操作するための装置
JP2007278499A (ja) * 2006-03-14 2007-10-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 多板摩擦クラッチ及び自動二輪車

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3378100B2 (ja) * 1994-10-28 2003-02-17 本田技研工業株式会社 クラッチ構造
JP2007120684A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Yamaha Motor Co Ltd クラッチおよびそれを備えた車両
JP4922226B2 (ja) * 2008-03-28 2012-04-25 本田技研工業株式会社 車両用クラッチ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053223A (ja) * 1983-09-01 1985-03-26 Honda Motor Co Ltd クラツチ装置
JP2006349175A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg クラッチを操作するための装置
JP2007278499A (ja) * 2006-03-14 2007-10-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 多板摩擦クラッチ及び自動二輪車

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016143370A1 (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 株式会社エクセディ クラッチ装置
CN107429756A (zh) * 2015-03-09 2017-12-01 株式会社艾科赛迪 离合器装置
US10294998B2 (en) 2015-03-09 2019-05-21 Exedy Corporation Clutch device
US10302149B2 (en) 2015-03-09 2019-05-28 Exedy Corporation Clutch device
CN107429756B (zh) * 2015-03-09 2019-06-11 株式会社艾科赛迪 离合器装置
WO2018061627A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ クラッチ装置
JP2018054093A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
WO2018061639A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置
WO2018061626A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社エクセディ モータサイクル用クラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013133364A1 (ja) 2013-09-12
JP5272089B1 (ja) 2013-08-28
CN104145128A (zh) 2014-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5272089B1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP6801956B2 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP6617051B2 (ja) クラッチ装置
JP2017101811A (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP2013137039A (ja) 動力伝達装置
JP2010084860A (ja) 多板式クラッチ
JP2011075035A5 (ja)
JP2011089556A (ja) 二輪車用クラッチ装置
JP3944218B2 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP6617031B2 (ja) クラッチ装置
WO2014185182A1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
WO2018116639A1 (ja) 動力伝達装置
JP6961427B2 (ja) 動力伝達装置
WO2020116508A1 (ja) 動力伝達装置
JP4975723B2 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP6892758B2 (ja) 動力伝達装置
JP2011021719A (ja) 自動二輪車用クラッチ装置
WO2018061626A1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
JP2019090429A (ja) クラッチ装置
JP2017089856A (ja) クラッチ装置
WO2018061639A1 (ja) モータサイクル用クラッチ装置
WO2018061627A1 (ja) クラッチ装置
JP2018054091A (ja) クラッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5272089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250