JP2013181067A - 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】明細書中に記載の一般式(1)で表される化合物と、明細書中に記載の一般式(4)で表される化合物とを含む着色組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、耐オゾン性、耐光性等の優れた画像堅牢性と良好な色相とを十分に両立すると共に、高い耐湿性を得ることができる着色組成物を提供することを目的とする。また、該着色組成物を含むインクジェット記録用インク、及び該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
〔1〕
下記一般式(1)で表される化合物と、下記一般式(4)で表される化合物とを含む着色組成物。
(一般式(1)中、Lは、2〜4価の連結基を表す。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1〜5個取り除いた残基を表す。
mは、1〜10の整数を表す。但し、複数のLは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
nは、2〜10の整数を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。)
一般式(4)中、Z1は、ハメットの置換基定数σp値が0.20以上の電子求引性基を表す。
Z2は、水素原子、脂肪族基、芳香族基、アシル基、又はヘテロ環基を表す。
R23及びR24は、それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。ただし、R23及びR24が共に水素原子であることはない。
R21及びR22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、アルキルもしくはアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表す。また、R21とR23、またはR23とR24が結合して5または6員環を形成してもよい。
R25及びR29は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。但し、R25及びR29が共にアルキル基である時は、そのアルキル基を構成する炭素数の合計が3以上であって、それらは更に置換されていてもよい。
R26、R27、及びR28は、それぞれ独立にR21及びR22と同義であり、R25とR26、又は、R28とR29で互いに縮環していてもよい。
Qは、水素原子、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。
上記Z1、Z2、R21、R22、R23、R24及びQの各基は、更に置換基を有していてもよい。
但し、一般式(4)は、少なくとも一つのイオン性親水性基を有する。
〔2〕
前記一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す、〔1〕に記載の着色組成物。
〔3〕
前記一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表す、〔1〕又は〔2〕に記載の着色組成物。
〔4〕
前記一般式(1)中、Dは一般式(2)で表される化合物のR5〜R7、R10〜R12及びR24としての水素原子から、水素原子を1個取り除いた残基を表す、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔5〕
前記一般式(1)で表される化合物が、
一般式(3)で表される化合物をクロロスルホニル化する工程、
一般式(d)で表されるジアミン化合物と反応させる工程、
残存するクロロスルホニル基を加水分解する工程、を含む合成方法により合成される化合物である、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
(一般式(3)中、R4〜R23はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
一般式(d)中、R25及びR26はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。L1は2価の連結基を表す。)
〔6〕
前記一般式(4)におけるイオン性親水性基が、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基、及び4級アンモニウム基より選択された少なくとも1つの基である、〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔7〕
前記一般式(4)中、R23及びR24がそれぞれ独立に、水素原子、芳香族基、又はヘテロ基を表す〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔8〕
一般式(1)で表される化合物の含有率が0.1〜20質量%である〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔9〕
一般式(4)で表される化合物の含有率が1〜5質量%である〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔10〕
一般式(1)で表される化合物の含有量と、一般式(4)で表される化合物の含有量との質量比が95/5〜20/80である〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔11〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の着色組成物を含有するインクジェット記録用インク。
〔12〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の着色組成物、又は〔11〕に記載のインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法。
まず、本発明において、置換基群Aについて定義する。
ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、イオン性親水性基が例として挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Aから選択される基を挙げることができる。
アルキル基としては、好ましくは、炭素数1から30のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2―エチルヘキシル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基等が挙げられ、ビシクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基等が挙げられ、シクロアルケニル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換若しくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基等が挙げられ、ビシクロアルケニル基としては、置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル基等が挙げられる。
アルキルチオ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基等が挙げられる。
本発明の一般式(1)で表される化合物は、化合物とその塩及びこれらの水和物を含む。
本発明の化合物は特定キサンテン誘導体構造が複数含有されているため、作用機構は不明であるが、耐オゾン性、耐光性などの画像堅牢性に優れる。また、連結基Lを介して多量化することにより、分子量の増化し高湿条件下での分子移動が抑制され、耐湿性にも優れるという効果を奏する。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1〜5個取り除いた残基を表す。
mは、1〜10の整数を表す。但し、複数のLは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
nは、2〜10の整数を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。
一般式(1)中、Lは、2〜4価の連結基を表す。2〜4価の連結基としては、オキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、アリーレン基、シクロアルキレン基、ヘテロアリーレン基、エチレン−1,2−ジイル基(−CH=CH−)及びこれらを組み合わせて形成される基が挙げられ、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、エチレン−1,2−ジイル基(−CH=CH−)、アリーレン、ヘテロアリーレン基を含む基であることより好ましい。
Lは2価の連結基であることが更に好ましい。
Lは置換基を有していてもよく、置換基を有する場合の置換基としては、前記置換基群Aを挙げることができ、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、又はイオン性親水性基が好ましく、アリールアミノ基、又はイオン性親水性基がより好ましい。これらは更に前記置換基群Aにより置換されていてもよく、イオン性親水性基により置換されていることがより好ましい。
一般式(V2)中、R201及びR202はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、L201は2価の連結基を表す。
一般式(V3)中、R301、R302及びR303はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、Xは置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルキレン基を表し、L301は単結合または2価の連結基を表す。
一般式(V4)中、R401及びR402はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。)
R101及びR102はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。好ましくは、水素原子又は前記置換基の群Aであり、より好ましくは、水素原子、アルキル基又はアリール基であり、特に好ましくは、水素原子又はアルキル基である。R101とR102は互いに結合して環を形成してもよい。
R201及びR202はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。好ましくは、水素原子又は前記置換基の群Aであり、より好ましくは、水素原子、アルキル基又はアリール基であり、特に好ましくは、水素原子又はアルキル基である。R201とR202は互いに結合して環を形成してもよい。
L201は、2価の連結基を表す。2価の連結基としては、オキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、アリーレン基、シクロアルキレン基、及びこれらを組み合わせて形成される基が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜20のアルキレン基、シクロへキシレン基、フェニレン基又はキシリレン基であり、より好ましくは、炭素数1〜16のアルキレン基、シクロへキシレン基、フェニレン基又はキシリレン基であり、特に好ましくは、炭素数1〜8のアルキレン基、シクロへキシレン基、m−フェニレン基又はキシリレン基である。
R301及び302は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、水素原子又は前記置換基群Aが好ましく、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、又はアリールアミノ基が好ましく、水素原子、アルキル基がより好ましい。R301及びR302は互いに結合して環を形成してもよい。
R303としては、水素原子又は置換基を表し、水素原子又は前記置換基群Aが好ましく、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルチオ基がより好ましい。これらは更に前記置換基群Aにより置換されていてもよく、イオン性親水性基により置換されていることがより好ましい。
炭素数2〜20のアルキレン基の中でも、エチレン基、n−プロピレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。置換基を有する場合の置換基としてはメチル基が挙げられる。
R401はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。好ましくは水素原子又は前記置換基の群Aであり、より好ましくは水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
R402は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、水素原子又は前記置換基群Aが好ましく、イオン性親水性基であることがより好ましく、スルホ基であることが特に好ましい。
一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表すことが好ましい。アルキル基は、無置換でも置換基を有していてもよく、総炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、総炭素数1〜20のアルキル基がより好ましく、総炭素数1〜10のアルキル基がより好ましい。例えば、メチル基、エチル基、エチニル基、イソプロパニル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、アルキル基を表すことが色相のため好ましい。
一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表すことが合成の容易さのため好ましい。R24は水素原子又はイオン性親水性基であることが好ましく、スルホ基であることがより好ましい。
一般式(3)で表される化合物をクロロスルホニル化する工程、
一般式(d)で表されるジアミン化合物と反応させる工程、
残存するクロロスルホニル基を加水分解する工程、を含む合成方法により合成される化合物であることが原材料の入手性、安価製造の観点から好ましい。
一般式(d)中、R25及びR26はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。L1は2価の連結基を表す。
一般式(d)中、R25及びR26はそれぞれ独立に、好ましくは水素原子、置換又は無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換又は無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、より好ましくは水素原子、置換又は無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
L1は、好ましくは、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキレン基、置換又は無置換のシクロヘキシレン基、置換又は無置換のフェニレン基、置換または無置換のキシリレン基、置換又は無置換のスチルベン−4,4’−ジイル基であり、より好ましくは置換又は無置換の炭素数1〜10のアルキレン基、無置換のシクロヘキシレン基、無置換のフェニレン基、無置換のキシリレン基、置換又は無置換のスチルベン−4,4’−ジイル基であり、特に好ましくはスルホ基が置換されたスチルベン−4,4’−ジイル基である。
一般式(W3)で表される化合物1モルと、一般式(W4)で表される化合物1モルを塩化アルミニウムとともに加熱攪拌することで、一般式(W5)で表される化合物を得ることができる。
一般式(W5)で表される化合物1モルと、一般式(W6)で表される化合物2モル以上を、塩化亜鉛とともに加熱攪拌することで、一般式(W7)で表される本発明の一般式(1)に相当する化合物を得ることができる。
(W2)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、シグマ/アルドリッチ社製、カタログ番号227048など)。
(W4)で表される化合物は、Journal of the American Chemical Society 46巻1899頁(1924年)記載の方法で合成することができる。
(W5)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、アルドリッチ社製、カタログ番号D146005など)。
一般式(W10)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、アルドリッチ製、カタログ番号D25206)。
一般式(W9)で表される化合物と一般式(W10)で表される化合物を任意の比率(好ましくはモル比2:1)で反応させ、未反応のスルホニルクロライドをアルカリによって加水分解することで、一般式(W11)で表される代表構造とするような混合物として、本発明の一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
一般式(W9)で表される化合物と一般式(W10)で表される化合物を反応させて得られる化合物の加水分解により得られる混合物に含まれうる形態としては、2量体はもとより、3量体、4量体などのオリゴマーが挙げられる。このような多量体(オリゴマー)は、直線状、枝分かれ状、環状、及びそれらの組み合わせの形状をとりうる。
なお本明細書中では、これらを一般式(W11)で表される代表構造を用いて示しているが、このような混合物を含んでいることを示している。
一般式(W14)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、アルドリッチ製、カタログ番号D25206)。
一般式(W13)で表される化合物と一般式(W14)で表される化合物を任意の比率(好ましくはモル比2:1)で反応させ、未反応のスルホニルクロライドをアルカリによって加水分解することで、一般式(W15)で表される代表構造とするような混合物として、本発明の一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
一般式(W13)で表される化合物と一般式(W14)で表される化合物を反応させて得られる化合物の加水分解により得られる混合物に含まれうる形態としては、2量体はもとより、3量体、4量体などのオリゴマーが挙げられる。このような多量体(オリゴマー)は、直線状、枝分かれ状、環状、及びそれらの組み合わせの形状をとりうる。
なお本明細書中では、これらを一般式(W15)で表される代表構造を用いて示しているが、このような混合物を含んでいることを示している。
Z2は、水素原子、脂肪族基、芳香族基、アシル基、又はヘテロ環基を表す。
R23及びR24は、それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。ただし、R23及びR24が共に水素原子であることはない。
R21及びR22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、アルキルもしくはアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表す。また、R21とR23、またはR23とR24が結合して5または6員環を形成してもよい。
R25及びR29は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。但し、R25及びR29が共にアルキル基である時は、そのアルキル基を構成する炭素数の合計が3以上であって、それらは更に置換されていてもよい。
R26、R27、及びR28は、それぞれ独立にR21及びR22と同義であり、R25とR26、又は、R28とR29で互いに縮環していてもよい。
Qは、水素原子、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。
上記Z1、Z2、R21、R22、R23、R24及びQの各基は、更に置換基を有していてもよい。
但し、一般式(4)は、少なくとも一つのイオン性親水性基を有する。
本明細書中で用いられるハメットの置換基定数σp値について説明する。ハメット則は、ベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年L.P.Hammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができ、例えば、J.A.Dean編、「Lange’s Handbook of Chemistry」第12版、1979年(Mc Graw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。尚、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σpにより限定したり、説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に包まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもない。
脂肪族基としては、アルキル基、シクロアルキル基等が挙げられる。
芳香族基としては、アリール基等が挙げられる。
また、芳香族基及び脂肪族基に該当する基として、アラルキル基が挙げられる。
アルキル基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられ、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基であることが好ましい。
置換基を有するアルキル基としては、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基および4−スルホブチル基等が挙げられる。
シクロアルキル基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられ、イオン性親水性基であることが好ましい。
アラルキル基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられ、イオン性親水性基であることが好ましい。
アリール基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aや、アミド基、スルホンアミド基、エステル基等が挙げられ、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホンアミド基、ヒドロキシ基、エステル基、又はイオン性親水性基であることが好ましい。
置換基を有するアリール基としては、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニルおよびm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基等が挙げられる。
ヘテロ環基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aや、アミド基、スルホンアミド基、エステル基等が挙げられ、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホンアミド基、ヒドロキシ基、エステル基およびイオン性親水性基であることが好ましい。
アシル基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられ、イオン性親水性基であることが好ましい。
脂肪族基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
芳香族基としては、アリール基等が挙げられる。
また、芳香族基及び脂肪族基に該当する基として、アラルキル基が挙げられる。
ただし、R23及びR24が共に水素原子であることはない。
各基はさらに置換基を有していてもよく、置換基の例も上述のZ2に記載の例と同様である。
アルケニル基は置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられ、イオン性親水性基であることが好ましい。
各基はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられる。
R23が、水素原子又はヘテロ環基であり、R24が芳香族基であることが特に好ましい。
ヘテロ環基としては、好ましくはベンズオキサゾリル基、又はベンゾチアゾリル基が特に好ましく、より具体的には、無置換またはスルホ基(塩の状態も含む)が置換したベンゾチアゾリル基が好ましい。
芳香族基としては、好ましくはアルキル基及びスルホ基(塩の状態も含む)から選ばれる少なくとも1つの基が置換したアリール基であり、アルキル基及びスルホ基から選ばれる少なくとも1つの基が置換したフェニル基が特に好ましい。
前記スルホ基が塩の状態である場合の対カチオンの具体例及び好ましい範囲は、前記一般式(1)で表される化合物が塩となる場合の具体例及び好ましい範囲と同様である。
脂肪族基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
芳香族基としては、アリール基等が挙げられる。
また、芳香族基及び脂肪族基に該当する基として、アラルキル基が挙げられる。
各基はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられる。
アルキル基、アルコキシ基はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては前述の置換基群Aが挙げられる。
R26、R27、及びR28の具体例はR21及びR22の具体例と同様であり、好ましい範囲も同様であるが、R26、R27、及びR28として、水素原子、アルキル基、又はスルホ基(塩の状態も含む)が好ましく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基(最も好ましくはメチル基)、又はスルホ基がより好ましい。
前記スルホ基が塩の状態である場合の対カチオンの具体例及び好ましい範囲は、前記一般式(1)で表される化合物が塩となる場合の具体例及び好ましい範囲と同様である。
脂肪族基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基等が挙げられる。
芳香族基としては、アリール基等が挙げられる。
また、芳香族基及び脂肪族基に該当する基として、アラルキル基が挙げられる。
各基はさらに置換基を有していてもよく、置換基の例も上述のR23及びR24に記載の例と同様である。
電子求引性基は、ハメットの置換基定数σp値が0.20以上、好ましくは0.30以上の電子求引性基である。σp値の上限としては、好ましくは1.0以下である。
σp値が0.20以上の電子求引性基の具体例としては、上記Z1に記載の電子求引性基が挙げられ、好ましくはシアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子である。
前記イオン性親水性基としては、水溶性の観点から、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基および4級アンモニウム基より選択された少なくとも1つの基であることが好ましい。
イオン性親水性基としては、スルホ基、カルボキシル基、及びホスホノ基より選択された少なくとも1つの基が好ましく、中でもカルボキシル基、スルホ基が好ましい。特に少なくとも1つはスルホ基である事が最も好ましい。カルボキシル基、ホスホノ基およびスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が含まれる。対イオンの中でもアルカリ金属塩が好ましい。アルカリ金属塩の中でも、カリウムイオン、ナトリウムイオン、リチウムイオンが好ましく、リチウムイオン、ナトリウムイオンがより好ましく、ナトリウムイオンが最も好ましい。
R21及びR22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、アルキルもしくはアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表す。
R25及びR29は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。但し、R25及びR29が共にアルキル基である時は、そのアルキル基を構成する炭素数の合計が3以上であって、それらは更に置換されていてもよい。
R26、R27、及びR28は、それぞれ独立にR21及びR22と同義であり、R25とR26、又は、R28とR29で互いに縮環していてもよい。
R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、R40、R41、R42、及びR43は、それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、又はイオン性親水性基を表す。
M1及びM2は、それぞれ独立に、酸素原子、又は硫黄原子を表す。
上記Z2、R21、R22の各基は、更に置換基を有していてもよい。
但し、一般式(4’)は、少なくとも一つのイオン性親水性基を有する。
R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、R40、R41、R42、及びR43は、水素原子、アルキル基、又はスルホ基であることが好ましい。
上記一般式(4−R2)中、Z1、Z2、R21、R22、R24、R25、R26、R27、R28、及びR29は、各々上記一般式(4)のZ1、Z2、R21、R22、R24、R25、R26、R27、R28、及びR29と同義である。Q1及びQ2は、各々独立に、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。
方法<1>は、(a)下記一般式(4−1)で表されるアミノピラゾールと、ジアゾ化剤とを反応させてジアゾニウム塩を形成する工程、(b)上記工程(a)で形成されたジアゾニウム塩を下記一般式(4−2)で表されるカップリング剤と反応させて、下記一般式(4−H1)で表される化合物を形成する工程、及び(c)塩基の存在下で、上記工程(b)で形成された化合物をアルキル化剤、アリール化剤又はヘテリル化剤と反応させて上記一般式(4−R1)で表される化合物を形成する工程を含む方法である。
一般式(6)において、Arは電子求引性基が置換されたフェニル基を表し、ハメットのσp値の合計が0.2以上の置換基で置換されていることが好ましい。Xはハロゲン原子又はOSO2R’を表す。R’はアルキル基又はフェニル基等のアリール基を表す。
一般式(7)において、Hetは複素環を表し、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、トリアジル基及び2−フリル基が好ましい。Xはハロゲン原子又はOSO2R’を表す。R’はアルキル基又はフェニル基等のアリール基を表す。
工程(c)で使用する塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基及び、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基を使用することができる。
一般式(4−R1)をスルホン化する方法としては、濃硫酸、10%から60%までの発煙硫酸、クロロスルホン酸、三酸化イオウ、アミド硫酸等のスルホン化剤を用いてスルホン化することができる。また、溶剤を用いてもよく、溶剤としては、酢酸、無水酢酸、スルホラン、酢酸エチル、エーテル、四塩化炭素、アセトニトリル等を用いても良い。
一般式(4−R1)において、Q1、R23、R24、R26(R28)、R27がスルホン化されることが好ましく、Q1、R23、R24、R26(R28)、R27の置換基が、複数のスルホン化されうる反応点のある場合には、置換位置の異なるスルホン化された色素が混入しても良い。
この場合、主たるスルホン化された色素に対して、HPLC面積%で、0.1%から50%の範囲で置換位置の異なるスルホン化された色素が混入していても良い。反応温度(摂氏)は−5度から80度までが望ましく、さらに望ましくは10度から70度の範囲である。反応時間は30分から10時間の間が望ましく、さらに望ましくは1時間から6時間の間である。
本発明の着色組成物は、少なくとも一種の本発明の上記一般式(1)で表される化合物と、少なくとも一種の本発明の上記一般式(4)で表される化合物とを含有する。一般式(1)で表される化合物と一般式(4)で表される化合物との相乗効果により、良好な堅牢性と良好な色相とを両立することが可能となる。
本発明の着色組成物は、媒体を含有させることができるが、媒体として溶媒を用いた場合は特にインクジェット記録用インクとして好適である。本発明の着色組成物は、媒体として、親油性媒体や水性媒体を用いて、それらの中に、本発明の化合物を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いる場合である。本発明の着色組成物には、媒体を除いたインク用組成物も含まれる。
次に本発明のインクジェット記録用インクについて説明する。
本発明は、本発明の着色組成物を含有するインクジェット記録用インクにも関する。
インクジェット記録用インクは、親油性媒体や水性媒体中に前記本発明の化合物(混合物)を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いたインクである。
必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有することができる。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相又は水相に添加してもよい。
適用できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラアゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体を挙げることができる。
本発明は、本発明の着色組成物又はインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法にも関する。
本発明のインクジェット記録方法は、前記インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フイルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成する。
記録紙及び記録フィルムにおける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g/m2が望ましい。
支持体には、そのままインク受容層及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けてもよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体として、両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチックフィルムがより好ましく用いられる。
ポリオレフィン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
インク受容層は、顔料及び水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
〔例示化合物1−1の合成〕
500mL三ツ口フラスコにクロロスルホン酸120g、オキシ塩化リン12.4gを加え、ここへ攪拌しながら注意深く、アシッドレッド289(中外化成製、含有率71%)19gを分割添加した後に、70℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後に、反応液を、2Lビーカー中に氷600gを攪拌しているところへ注意深く注ぎ、固体を析出させた。析出した固体をろ別し、10℃以下の飽和食塩水を用いて洗浄し、80.4gの化合物Aのウエットケーキを得た。
1L三ツ口フラスコに、ウエットケーキ80.4gを氷水450gを加えて、5℃以下で分散させ、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸(アクロス製、95%)3.9gを水60mL中で2N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH9.0で調整し溶解させた溶液を加え、50℃に加温した。ここに2N水酸化ナトリウム水溶液でpH9に保ちながら、50℃でpH変化がなくなるまで攪拌し、さらに50℃で1時間攪拌した。
反応液をGF/Fフィルター(ワットマン製)を通して、不溶物を除去し、得られたろ過液の全重量の25重量%に相当する塩化ナトリウムを加え、室温で攪拌しながら、濃塩酸を用いてpHを4に調整し、固体を析出させた。析出した固体をろ別し、得られた固体を600mLの水に分散させ、2N水酸化ナトリウム用いて、pHを9に調整して溶解させた後に、透析チューブを用いて電気伝導度が10μS以下になるまで脱塩し、再度、塵とりのためにGF/Fフィルターを通し、得られたろ液を60℃で濃縮乾燥させて、例示化合物1−1の緑色光沢結晶17.4gを得た。
MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−3)/3]−に相当する706.3(100%)、[(M−4)/4]−に相当する529.5が観測された。またその他に、異なる2量体(一般式(1)におけるm=2、n=2)の[(M−3)/3]−に相当する823.7、及び[(M−4)/4]−に相当する617.5が観測され、3量体(一般式(1)におけるm=2、n=3)の[(M−4)/4]−に相当する836.5が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは531nmであった。
250mL三ツ口フラスコにクロロスルホン酸60g、オキシ塩化リン6.2gを加え、ここへ攪拌しながら注意深く、アシッドレッド289(中外化成製、含有率71%)9.54gを分割添加した後に、70℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後に、反応液を、1Lビーカー中に氷300gを攪拌しているところへ注意深く注ぎ、固体を析出させた。析出した固体をろ別し、10℃以下の飽和食塩水を用いて洗浄し、化合物Aのウエットケーキを得た。
1Lビーカーに、化合物Aのウエットケーキ全量を氷水150mL中で分散させ、ここへエチレンジアミン0.30gを加え、2N水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応液のpHを9に保ちながら50℃で3時間反応させた。反応液を室温に冷却し、ワットマンGF/Fフィルターを用いて、不溶物を除去した後に、希塩酸水を用いてpHを8.5に調整した後に、透析チューブを用いて電気伝導度が10μS以下になるまで脱塩し、濃縮完固させることで例示化合物1−2の緑色光沢結晶4.2gを得た。
MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する905.5、[(M−3)/3]−に相当する603(100%)、[(M−4)/4]−に相当する452が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンをピペラジン4.3gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−3の緑色光沢結晶4.3gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する918、[(M−3)/3]−に相当する611(100%)、[(M−4)/4]−に相当する458が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを2,5−ジメチルピペラジン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−4の緑色光沢結晶4.1gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932、[(M−3)/3]−に相当する621(100%)、[(M−4)/4]−に相当する465.5が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1−(2−アミノエチル)ピペラジン0.65gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−5の緑色光沢結晶4.4gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する944.5、[(M−3)/3]−に相当する629(100%)、[(M−4)/4]−に相当する471.7が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン)1.00gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−6の緑色光沢結晶4.9gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する975.1、[(M−3)/3]−に相当する649.7(100%)、[(M−4)/4]−に相当する487.1及び[(M−5)/5]−に相当する389.4が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,2−シクロヘキサンジアミン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−7の緑色光沢結晶4.0gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932.1、[(M−3)/3]−に相当する621(100%)、[(M−4)/4]−に相当する465.5及び[(M−5)/5]−に相当する372.2が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,3−シクロヘキサンジアミン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−8の緑色光沢結晶4.1gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932.1、[(M−3)/3]−に相当する621(100%)、[(M−4)/4]−に相当する465.5及び[(M−5)/5]−に相当する372.2が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,4−シクロヘキサンジアミン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−9の緑色光沢結晶4.1gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932.1、[(M−3)/3]−に相当する621、[(M−4)/4]−に相当する465.5(100%)及び[(M−5)/5]−に相当する372.2が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンをm−フェニレンジアミン0.54gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−10の緑色光沢結晶4.0gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する929、[(M−3)/3]−に相当する619(100%)、[(M−4)/4]−に相当する464及び[(M−5)/5]−に相当する371が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
<中間体Bの合成>
中間体C
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを中間体C(含率82%)2.73gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−12の緑色光沢結晶4.7gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の [(M−3)/3]−に相当する732.4[(M−4)/4]−に相当する549(100%)及び[(M−5)/5]−に相当する439が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
<中間体Dの合成>
中間体D
中間体E
<例示化合物1−13の合成>
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを中間体E(含率88%)2.13gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−13の緑色光沢結晶4.5gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の [(M−3)/3]−に相当する708.6[(M−4)/4]−に相当する531.2(100%)及び[(M−5)/5]−に相当する424.8が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
<中間体Fの合成>
中間体F
中間体G
中間体H
中間体I
中間体J
250mL三ツ口フラスコにクロロスルホン酸60g及びオキシ塩化リン6.2gを加え、ここに中間体J12.5gを分割添加した。内温を70℃まで加温して1時間反応させた後に、反応液を室温まで冷却し、この反応液を氷水300g中に注ぎ入れ、析出している結晶をろ別し、飽和食塩水で洗浄した。得られた結晶を水300mL中に分散させ、2N水酸化ナトリウムを用いてpH9.0に調整し保ちながら内温50℃で6時間反応させた。不溶物をろ別し取り除き、pHを希塩酸を用いて8.5に調整し、透析チューブを用いて電気伝導度が10μS以下まで脱塩して、濃縮完固することで例示化合物1−15の8.9gを得た。MSスペクトルの結果、例示化合物1−15の[(M−2)/2]−に相当する867.1、[(M−3)/3]−に相当する577.7、及び[(M−4)/4]−に相当する433.1が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
下記の成分に脱イオン水を加え100gとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後KOH 10mol/LにてpH=9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過しマゼンタ用インク液を調製した。
一般式(4)の化合物(前記化合物(2−1)) 1.5g
ジエチレングリコール 10.65g
グリセリン 14.70g
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12.70g
トリエタノールアミン 0.65g
オルフィンE1010(日信化学工業(株)製) 0.9g
染料及び染料添加量を、下記表1〜2に示すように変更した以外は、実施例1のインク液の調製と同様にして、実施例2〜42及び比較例1〜3のインク液を調製した。比較用の染料としてC.I.アシッドレッド289(AR289)を用いた。
以上の各実施例及び比較例のインクジェット記録用インクについて、下記評価を行った。その結果を表1〜2に示した。
なお、表1〜2において、耐オゾン性、耐光性は、各インクジェット記録用インクを、インクジェットプリンター(EPSON(株)社製;PM−700C)でフォト光沢紙(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA420PSK、EPSON))に画像を記録した後で評価したものである。
シーメンス型オゾナイザーの二重ガラス管内に乾燥空気を通しながら、5kV交流電圧を印加し、これを用いてオゾンガス濃度が5±0.1ppm、室温、暗所に設定されたボックス内に、前記画像を形成したフォト光沢紙を7日間放置し、オゾンガス下放置前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し、色素残存率として評価した。なお、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。ボックス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガスモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設定した。
何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
記録した直後の画像濃度Ciを測定した後、ウェザーメーター(アトラスC.165)を用いて、画像にキセノン光(8万5千ルクス)を7日間照射した後、再び画像濃度Cfを測定し、キセノン光照射前後の画像濃度の差から色素残存率({(Ci−Cf)/Ci}×100%)を算出し評価した。画像濃度は反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定した。
色素残存率は、反射濃度が1、1.5及び2.0の3点で測定した。いずれの濃度においても色素残存率が80%以上の場合をA、1又は2点が80%未満の場合をB、すべての濃度で80%未満の場合をCとして三段階で評価した。
色相については、目視にて最良、良好及び不良の3段階で評価した。評価結果を下記表1に示す。下記表1中、Aは色相が最良、Bは良好であったことを示し、Cは色相が不良であったことを示す。
インクジェット記録の際、チェック柄のパターン(濃度100%と0%の1.5mm角を有する正方形を交互に組み合わせたパターン)を作成し、コントラストの高いマゼンタ−ホワイトのチェック柄の印画物を得た。印画後、24時間乾燥を行ったチェック柄の印画物を80℃70%RHの条件で3日間放置し、着色部分からホワイト部分へのにじみの程度を目視で評価し、ほとんどにじまない場合をA、ややにじむ場合をB、明らかににじむ場合をCとして、三段階で評価した。
Claims (12)
- 下記一般式(1)で表される化合物と、下記一般式(4)で表される化合物とを含む着色組成物。
(一般式(1)中、Lは、2〜4価の連結基を表す。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1〜5個取り除いた残基を表す。
mは、1〜10の整数を表す。但し、複数のLは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
nは、2〜10の整数を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。)
一般式(4)中、Z1は、ハメットの置換基定数σp値が0.20以上の電子求引性基を表す。
Z2は、水素原子、脂肪族基、芳香族基、アシル基、又はヘテロ環基を表す。
R23及びR24は、それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。ただし、R23及びR24が共に水素原子であることはない。
R21及びR22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ニトロ基、アルキルもしくはアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表す。また、R21とR23、またはR23とR24が結合して5または6員環を形成してもよい。
R25及びR29は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。但し、R25及びR29が共にアルキル基である時は、そのアルキル基を構成する炭素数の合計が3以上であって、それらは更に置換されていてもよい。
R26、R27、及びR28は、それぞれ独立にR21及びR22と同義であり、R25とR26、又は、R28とR29で互いに縮環していてもよい。
Qは、水素原子、脂肪族基、芳香族基またはヘテロ環基を表す。
上記Z1、Z2、R21、R22、R23、R24及びQの各基は、更に置換基を有していてもよい。
但し、一般式(4)は、少なくとも一つのイオン性親水性基を有する。 - 前記一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す、請求項1に記載の着色組成物。
- 前記一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表す、請求項1又は2に記載の着色組成物。
- 前記一般式(1)中、Dは一般式(2)で表される化合物のR5〜R7、R10〜R12及びR24としての水素原子から、水素原子を1個取り除いた残基を表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 前記一般式(4)におけるイオン性親水性基が、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基、及び4級アンモニウム基より選択された少なくとも1つの基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 前記一般式(4)中、R23及びR24がそれぞれ独立に、水素原子、芳香族基、又はヘテロ基を表す請求項1〜9のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 一般式(1)で表される化合物の含有率が0.1〜20質量%である請求項1〜7のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 一般式(4)で表される化合物の含有率が1〜5質量%である請求項1〜8のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 一般式(1)で表される化合物の含有量と、一般式(4)で表される化合物の合計の含有量との質量比が95/5〜20/80である請求項1〜9のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の着色組成物を含有するインクジェット記録用インク。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の着色組成物、又は請求項11に記載のインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法。
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