JP5816575B2 - 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 - Google Patents
着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5816575B2 JP5816575B2 JP2012044338A JP2012044338A JP5816575B2 JP 5816575 B2 JP5816575 B2 JP 5816575B2 JP 2012044338 A JP2012044338 A JP 2012044338A JP 2012044338 A JP2012044338 A JP 2012044338A JP 5816575 B2 JP5816575 B2 JP 5816575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- general formula
- hydrogen atom
- compound represented
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CN*c1c(*)c(*)c(*)c(*)c1* Chemical compound CN*c1c(*)c(*)c(*)c(*)c1* 0.000 description 9
- XECPZCIPBHMXQF-UOZKZNBHSA-O Cc1cccc(C)c1Nc(cc1O2)ccc1C(c(cccc1)c1S(O)(=O)=O)=C(C=C1)C2=C/C1=[NH+]\c1c(C)cccc1C Chemical compound Cc1cccc(C)c1Nc(cc1O2)ccc1C(c(cccc1)c1S(O)(=O)=O)=C(C=C1)C2=C/C1=[NH+]\c1c(C)cccc1C XECPZCIPBHMXQF-UOZKZNBHSA-O 0.000 description 2
- OMYGCRCUVVTURL-CTYAKMLPSA-O CCc1cccc(CC)c1Nc(cc1O2)ccc1C(c1ccccc1S(O)(=O)=O)=C(C=C1)C2=C/C1=[NH+]\c1c(CC)cccc1CC Chemical compound CCc1cccc(CC)c1Nc(cc1O2)ccc1C(c1ccccc1S(O)(=O)=O)=C(C=C1)C2=C/C1=[NH+]\c1c(CC)cccc1CC OMYGCRCUVVTURL-CTYAKMLPSA-O 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0033—Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0033—Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
- C09B67/0041—Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions mixtures containing one azo dye
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/328—Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
Description
本発明は、耐オゾン性、耐光性、及び耐湿性に優れ、かつ印画濃度の観点で優れる着色組成物を提供することを目的とする。また、該着色組成物を含むインクジェット記録用インク、及び該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
<1>
下記一般式(1)で表される化合物と、
下記一般式(4)で表される化合物、及び下記一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を含む着色組成物。
(一般式(1)中、Lは、下記一般式(V1)、(V2)、(V3)又は(V4)で表される連結基を表す。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1個取り除いた残基を表す。
mは、1を表す。
nは、2を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。)
(一般式(V1)中、R101及びR102はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。
一般式(V2)中、R201及びR202はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、L201はオキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO 2 −)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH 2 −)、アリーレン基、シクロアルキレン基、及びこれらを組み合わせて形成される基より選択される2価の連結基を表す。R201とR202は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(V3)中、R301、R302及びR303はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、Xは置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルキレン基を表し、L301は単結合又は2価の連結基を表す。
一般式(V4)中、R401及びR402はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。)
一般式(4)中、R21及びR22は、各々独立に、水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y21及びY22は、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェノキシ基を表す。
Xは2価の連結基を表す。
M4は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
一般式(5)中、R31は水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y31は、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はモルホリノ基を表す。
M5は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M5はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
X31は下記一般式(5−1)で表される基を表す。
一般式(5−1)中、R32、R33、R34、R35、及びR36は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’(M’は水素原子又はカウンターカチオンを表す)を表す。ただし、R32、R33、R34、R35、及びR36のうち少なくとも1つは炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’を表す。
<2>
前記一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す、<1>に記載の着色組成物。
<3>
前記一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表す、<1>又は<2>に記載の着色組成物。
<4>
前記一般式(1)中、Dは一般式(2)で表される化合物のR5〜R7、R10〜R12及びR24としての水素原子から、水素原子を1個取り除いた残基を表す、<1>〜<3>のいずれか一項に記載の着色組成物。
<5>
下記一般式(W11)で表される化合物、及び一般式(W15)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、
下記一般式(4)で表される化合物、及び下記一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を含む着色組成物の製造方法であって、
一般式(W11)で表される化合物が、下記(A)を含む合成方法により合成される化合物であり、
一般式(W15)で表される化合物が、下記(B)を含む合成方法により合成される化合物である、
着色組成物の製造方法。
(A)スルホ基を有する一般式(W8)で表されるキサンテン化合物のスルホ基をクロロスルホニル基に変換して得られた一般式(W9)で表される化合物と、一般式(W10)で表されるジアミンとを反応させて得られる化合物の加水分解により得られる一般式(W11)で表される化合物の合成方法
一般式(W8)中、R 601 、R 602 、R 603 及びR 604 は水素原子又はアルキル基を表し、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 及びR 609 は置換基を表し、n 601 は0〜1の整数を表し、n 602 〜n 606 は0を表す。
一般式(W9)中、R 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 は、n 604 、n 605 及びn 606 は、一般式(W8)のR 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 は、n 604 、n 605 及びn 606 と同義である。
一般式(W10)中、R 25 及びR 26 はそれぞれ独立に、水素原子を表す。
L 1 は下記一般式(V1)、(V2)、(V3)又は(V4)で表される連結基を表す。
(一般式(V1)中、R 101 及びR 102 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、R 101 とR 102 は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(V2)中、R 201 及びR 202 はそれぞれ独立に水素原子、又はアルキル基を表し、R 201 とR 202 は互いに結合して環を形成してもよい。L 201 はオキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO 2 −)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH 2 −)、アリーレン基、シクロアルキレン基、及びこれらを組み合わせて形成される基より選択される2価の連結基を表す。R 201 とR 202 は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(V3)中、R 301 、及びR 302 はそれぞれ独立に水素原子、又はアルキル基を表し、R 301 とR 302 は互いに結合して環を形成してもよい。R 303 は水素原子、アミノ基、モノ若しくはジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、又はアルキルチオ基を表し、これらは更にスルホ基、若しくはカルボキシル基より選択されるイオン性親水性基により置換されていてもよい。Xは置換基としてメチル基を有していてもよい炭素数2〜20のアルキレン基を表し、L 301 は単結合を表す。
一般式(V4)中、R 401 は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、R 402 はそれぞれ独立に水素原子又はスルホ基、若しくはカルボキシル基より選択されるイオン性親水性基を表す。)
一般式(W11)中、R 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 、n 604 、n 605 、n 606 、R 25 、R 26 及びL 1 は、一般式(W8)中のR 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 、n 604 、n 605 、n 606 、並びに一般式(W10)中のR 25 、R 26 及びL 1 と同義である。
(B)一般式(W12)で表されるキサンテン化合物を、クロロスルホニル化して得られた一般式(W13)で表される化合物と、一般式(W14)で表される多価アミン等とを反応させて得られる化合物の加水分解により得られる一般式(W15)で表される化合物の合成方法
一般式(W12)中、R 701 、R 702 、R 703 及びR 704 はそれぞれ独立に水素原子を表し、R 705 、R 706 及びR 707 は置換基を表し、n 701 〜n 703 は0を表し、n 704 及びn 705 はそれぞれ独立に0〜1の整数を表す。
一般式(W13)及び(W15)中、R 701 、R 702 、R 703 、R 704 、R 705 、R 706 、R 707 、n 701 、n 702 及びn 703 は、一般式(W12)のR 701 、R 702 、R 703 、R 704 、R 705 、R 706 、R 707 、n 701 、n 702 及びn 703 と同義である。
一般式(W14)及び(W15)中、R 25 、R 26 及びL 1 は、一般式(W10)のR 25 、R 26 及びL 1 と同義である。
一般式(4)中、R 21 及びR 22 は、各々独立に、水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y 21 及びY 22 は、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェノキシ基を表す。
Xは2価の連結基を表す。
M 4 は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M 4 はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
一般式(5)中、R 31 は水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y 31 は、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はモルホリノ基を表す。
M 5 は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M 5 はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
X 31 は下記一般式(5−1)で表される基を表す。
一般式(5−1)中、R 32 、R 33 、R 34 、R 35 、及びR 36 は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’(M’は水素原子又はカウンターカチオンを表す)を表す。ただし、R 32 、R 33 、R 34 、R 35 、及びR 36 のうち少なくとも1つは炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’を表す。
<6>
前記一般式(4)、及び(5)中、R21、R22、及びR31が、各々独立に、水素原子又は無置換のアルキル基である、<1>〜<4>のいずれか一項に記載の着色組成物。
<7>
前記一般式(4)、及び(5)中、Y21、Y22、及びY31が、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基又は無置換のアミノ基である<1>〜<4>、<6>のいずれか一項に記載の着色組成物。
<8>
一般式(1)で表される化合物の含有率が0.1〜20質量%である<1>〜<4>、<6>、<7>のいずれか一項に記載の着色組成物。
<9>
一般式(4)で表される化合物、及び一般式(5)で表される化合物の合計の含有率が0.1〜20質量%である<1>〜<4>、<6>〜<8>のいずか一項に記載の着色組成物。
<10>
一般式(1)で表される化合物の含有量と、一般式(4)で表される化合物及び一般式(5)で表される化合物の合計の含有量との質量比が95/5〜20/80である<1>〜<4>、<6>〜<9>のいずれか一項に記載の着色組成物。
<11>
<1>〜<4>、<6>〜<10>のいずれか一項に記載の着色組成物を含有するインクジェット記録用インク。
<12>
<1>〜<4>、<6>〜<10>のいずれか一項に記載の着色組成物、又は<11>に記載のインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法。
本発明は上記の<1>〜<12>に関するものであるが、その他の事項についても参考のために記載した。
〔1〕
下記一般式(1)で表される化合物と、
下記一般式(4)で表される化合物、及び下記一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を含む着色組成物。
(一般式(1)中、Lは、2〜4価の連結基を表す。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1〜5個取り除いた残基を表す。
mは、1〜10の整数を表す。但し、複数のLは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
nは、2〜10の整数を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。)
一般式(4)中、R21及びR22は、各々独立に、水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y21及びY22は、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェノキシ基を表す。
Xは2価の連結基を表す。
M4は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
一般式(5)中、R31は水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y31は、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はモルホリノ基を表す。
M5は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M5はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
X31は下記一般式(5−1)で表される基を表す。
一般式(5−1)中、R32、R33、R34、R35、及びR36は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’(M’は水素原子又はカウンターカチオンを表す)を表す。ただし、R32、R33、R34、R35、及びR36のうち少なくとも1つは炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’を表す。
〔2〕
前記一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す、〔1〕に記載の着色組成物。
〔3〕
前記一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表す、〔1〕又は〔2〕に記載の着色組成物。
〔4〕
前記一般式(1)中、Dは一般式(2)で表される化合物のR5〜R7、R10〜R12及びR24としての水素原子から、水素原子を1個取り除いた残基を表す、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔5〕
前記一般式(1)で表される化合物が、
一般式(3)で表される化合物をクロロスルホニル化する工程、
一般式(d)で表されるジアミン化合物と反応させる工程、
残存するクロロスルホニル基を加水分解する工程、を含む合成方法により合成される化合物である、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
(一般式(3)中、R4〜R23はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
一般式(d)中、R25及びR26はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。L1は2価の連結基を表す。)
〔6〕
前記一般式(d)中、R21、R22、及びR31が、各々独立に、水素原子又は無置換のアルキル基である、〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔7〕
前記一般式(d)中、Y21、Y22、及びY31が、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基又は無置換のアミノ基である〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔8〕
一般式(1)で表される化合物の含有率が0.1〜20質量%である〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔9〕
一般式(4)で表される化合物、及び一般式(5)で表される化合物の合計の含有率が0.1〜20質量%である〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔10〕
一般式(1)で表される化合物の含有量と、一般式(4)で表される化合物及び一般式(5)で表される化合物の合計の含有量との質量比が95/5〜20/80である〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の着色組成物。
〔11〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の着色組成物を含有するインクジェット記録用インク。
〔12〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の着色組成物、又は〔11〕に記載のインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法。
まず、本発明において、置換基群Aについて定義する。
ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、イオン性親水性基が例として挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Aから選択される基を挙げることができる。
アルキル基としては、好ましくは、炭素数1から30のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2―エチルヘキシル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基等が挙げられ、ビシクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基等が挙げられ、シクロアルケニル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換若しくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基等が挙げられ、ビシクロアルケニル基としては、置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル基等が挙げられる。
アルキルチオ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基等が挙げられる。
本発明の一般式(1)で表される化合物は、化合物とその塩及びこれらの水和物を含む。
本発明の化合物は特定キサンテン誘導体構造が複数含有されているため、作用機構は不明であるが、耐オゾン性、耐光性などの画像堅牢性に優れる。また、連結基Lを介して多量化することにより、分子量の増化し高湿条件下での分子移動が抑制され、耐湿性にも優れるという効果を奏する。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1〜5個取り除いた残基を表す。
mは、1〜10の整数を表す。但し、複数のLは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
nは、2〜10の整数を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。
一般式(1)中、Lは、2〜4価の連結基を表す。2〜4価の連結基としては、オキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、アリーレン基、シクロアルキレン基、ヘテロアリーレン基、エチレン−1,2−ジイル基(−CH=CH−)及びこれらを組み合わせて形成される基が挙げられ、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、エチレン−1,2−ジイル基(−CH=CH−)、アリーレン、ヘテロアリーレン基を含む基であることより好ましい。
Lは2価の連結基であることが更に好ましい。
Lは置換基を有していてもよく、置換基を有する場合の置換基としては、前記置換基群Aを挙げることができ、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、又はイオン性親水性基が好ましく、アリールアミノ基、又はイオン性親水性基がより好ましい。これらは更に前記置換基群Aにより置換されていてもよく、イオン性親水性基により置換されていることがより好ましい。
一般式(V2)中、R201及びR202はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、L201は2価の連結基を表す。
一般式(V3)中、R301、R302及びR303はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、Xは置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルキレン基を表し、L301は単結合または2価の連結基を表す。
一般式(V4)中、R401及びR402はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。)
R101及びR102はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。好ましくは、水素原子又は前記置換基の群Aであり、より好ましくは、水素原子、アルキル基又はアリール基であり、特に好ましくは、水素原子又はアルキル基である。R101とR102は互いに結合して環を形成してもよい。
R201及びR202はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。好ましくは、水素原子又は前記置換基の群Aであり、より好ましくは、水素原子、アルキル基又はアリール基であり、特に好ましくは、水素原子又はアルキル基である。R201とR202は互いに結合して環を形成してもよい。
L201は、2価の連結基を表す。2価の連結基としては、オキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、アリーレン基、シクロアルキレン基、及びこれらを組み合わせて形成される基が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜20のアルキレン基、シクロへキシレン基、フェニレン基又はキシリレン基であり、より好ましくは、炭素数1〜16のアルキレン基、シクロへキシレン基、フェニレン基又はキシリレン基であり、特に好ましくは、炭素数1〜8のアルキレン基、シクロへキシレン基、m−フェニレン基又はキシリレン基である。
R301及び302は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、水素原子又は前記置換基群Aが好ましく、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、又はアリールアミノ基が好ましく、水素原子、アルキル基がより好ましい。R301及びR302は互いに結合して環を形成してもよい。
R303としては、水素原子又は置換基を表し、水素原子又は前記置換基群Aが好ましく、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルチオ基がより好ましい。これらは更に前記置換基群Aにより置換されていてもよく、イオン性親水性基により置換されていることがより好ましい。
炭素数2〜20のアルキレン基の中でも、エチレン基、n−プロピレン基が好ましく、エチレン基がより好ましい。置換基を有する場合の置換基としてはメチル基が挙げられる。
R401はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。好ましくは水素原子又は前記置換基の群Aであり、より好ましくは水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
R402は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、水素原子又は前記置換基群Aが好ましく、イオン性親水性基であることがより好ましく、スルホ基であることが特に好ましい。
一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表すことが好ましい。アルキル基は、無置換でも置換基を有していてもよく、総炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、総炭素数1〜20のアルキル基がより好ましく、総炭素数1〜10のアルキル基がより好ましい。例えば、メチル基、エチル基、エチニル基、イソプロパニル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、アルキル基を表すことが色相のため好ましい。
一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表すことが合成の容易さのため好ましい。R24は水素原子又はイオン性親水性基であることが好ましく、スルホ基であることがより好ましい。
一般式(3)で表される化合物をクロロスルホニル化する工程、
一般式(d)で表されるジアミン化合物と反応させる工程、
残存するクロロスルホニル基を加水分解する工程、を含む合成方法により合成される化合物であることが原材料の入手性、安価製造の観点から好ましい。
一般式(d)中、R25及びR26はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。L1は2価の連結基を表す。
一般式(d)中、R25及びR26はそれぞれ独立に、好ましくは水素原子、置換又は無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換又は無置換の炭素数6〜10のアリール基であり、より好ましくは水素原子、置換又は無置換の炭素数1〜6のアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
L1は、好ましくは、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキレン基、置換又は無置換のシクロヘキシレン基、置換又は無置換のフェニレン基、置換または無置換のキシリレン基、置換又は無置換のスチルベン−4,4’−ジイル基であり、より好ましくは置換又は無置換の炭素数1〜10のアルキレン基、無置換のシクロヘキシレン基、無置換のフェニレン基、無置換のキシリレン基、置換又は無置換のスチルベン−4,4’−ジイル基であり、特に好ましくはスルホ基が置換されたスチルベン−4,4’−ジイル基である。
一般式(W3)で表される化合物1モルと、一般式(W4)で表される化合物1モルを塩化アルミニウムとともに加熱攪拌することで、一般式(W5)で表される化合物を得ることができる。
一般式(W5)で表される化合物1モルと、一般式(W6)で表される化合物2モル以上を、塩化亜鉛とともに加熱攪拌することで、一般式(W7)で表される本発明の一般式(1)に相当する化合物を得ることができる。
(W2)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、シグマ/アルドリッチ社製、カタログ番号227048など)。
(W4)で表される化合物は、Journal of the American Chemical Society 46巻1899頁(1924年)記載の方法で合成することができる。
(W5)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、アルドリッチ社製、カタログ番号D146005など)。
一般式(W10)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、アルドリッチ製、カタログ番号D25206)。
一般式(W9)で表される化合物と一般式(W10)で表される化合物を任意の比率(好ましくはモル比2:1)で反応させ、未反応のスルホニルクロライドをアルカリによって加水分解することで、一般式(W11)で表される代表構造とするような混合物として、本発明の一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
一般式(W9)で表される化合物と一般式(W10)で表される化合物を反応させて得られる化合物の加水分解により得られる混合物に含まれうる形態としては、2量体はもとより、3量体、4量体などのオリゴマーが挙げられる。このような多量体(オリゴマー)は、直線状、枝分かれ状、環状、及びそれらの組み合わせの形状をとりうる。
なお本明細書中では、これらを一般式(W11)で表される代表構造を用いて示しているが、このような混合物を含んでいることを示している。
一般式(W14)で表される化合物は、試薬として入手することが可能である(例えば、アルドリッチ製、カタログ番号D25206)。
一般式(W13)で表される化合物と一般式(W14)で表される化合物を任意の比率(好ましくはモル比2:1)で反応させ、未反応のスルホニルクロライドをアルカリによって加水分解することで、一般式(W15)で表される代表構造とするような混合物として、本発明の一般式(1)で表される化合物を得ることができる。
一般式(W13)で表される化合物と一般式(W14)で表される化合物を反応させて得られる化合物の加水分解により得られる混合物に含まれうる形態としては、2量体はもとより、3量体、4量体などのオリゴマーが挙げられる。このような多量体(オリゴマー)は、直線状、枝分かれ状、環状、及びそれらの組み合わせの形状をとりうる。
なお本明細書中では、これらを一般式(W15)で表される代表構造を用いて示しているが、このような混合物を含んでいることを示している。
Y21及びY22は、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェノキシ基を表す。
Xは2価の連結基を表す。
M4は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
前記アルキル基が環状アルキル基である場合はシクロヘキシル基が好ましい。
前記アルキル基としては、直鎖、又は分岐のアルキル基がより好ましい。
前記アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
ヒドロキシル基、又はシアノ基が置換する場合、アルキル基としてはエチル基が最も好ましい。
前記アルキル基が置換したアミノ基としては、モノアルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基が挙げられ、該アルキル基としては直鎖又は分岐が好ましい。好ましくは炭素数1〜8のアルキル基が置換したモノ又はジアルキルアミノ基であり、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル基が置換したモノ又はジアルキルアミノ基であり、更に好ましくは炭素数1〜4のアルキル基が置換したモノ又はジアルキルアミノ基であり、特に好ましくはメチル基又はエチル基が置換したモノ又はジアルキルアミノ基である。
該置換基としては、アルキル基、又はアリール基が好ましい。
前記アルキル基としては、直鎖、分岐、又は環状(シクロアルキル基)のいずれであってもよい。
前記アルキル基が直鎖、又は分岐アルキル基である場合は、炭素数1〜8のアルキル基であることが好ましく、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基などが挙げられる。
前記アルキル基が直鎖、又は分岐アルキル基である場合は、更に置換基を有していてもよく、該更なる置換基としては、アルキルアミノ基、アリール基、スルホ基、カルボキシル基、又はヒドロキシル基が好ましい。前記アルキル基が更なる置換基を有する場合、スルホ基、カルボキシル基、及びヒドロキシル基からなる群から選択される置換基を有するアルキル基であるか、アリール基を有するアルキル基(アラルキル基)であるか、又は、アルキルアミノ基を有するアルキル基であることが好ましい。
スルホ基又はカルボキシル基を有する、モノ又はジアルキルアミノ基の具体例としては、例えば2−スルホエチルアミノ基、カルボキシメチルアミノ基、2−カルボキシエチルアミノ基、1−カルボキシエチルアミノ基、1,2−ジカルボキシエチルアミノ基又はジ(カルボキシメチル)アミノ基等が挙げられる。
ヒドロキシル基を有するモノ又はジアルキルアミノ基の具体例としては、例えばヒドロキシエチルアミノ基、ジヒドロキシエチルアミノ基等が挙げられる。
−N(H)m(−A−)nN(H)m−、又は
−O−A−O−
(式中、Aは2価の炭素数1〜20の炭化水素残基であり、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を含んでもよく、nは1又は2、mは1又は0を示し、nが1の時mは1を示し、nが2の時mは0を示す)で表される基が挙げられる。
上記Aの2価の炭素数1〜20の炭化水素残基としては例えば、異項原子(例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子等)を1〜2個含んでもよい炭素数1〜15の2価の脂肪族基、異項原子(例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子等)を1〜3個含んでもよい2価の炭素数3〜10、好ましくは炭素数5〜10の芳香属基および前記脂肪族基と前記芳香族基が結合してできる2価の基が挙げられる。これらの基は置換基(スルホ基、カルボキシル基、アミノ基、芳香族基の時は炭素数1〜10のアルキル基等)を有していてもよい。
2価の芳香属基としてはフェニレン(−C6H4−)、ナフチレン(−C10H6−)等の炭素数6〜10の芳香族基を挙げることができる。
前記脂肪族基と前記芳香族基が結合してできる2価の基としてはキシリレン(−CH2−C6H4−CH2−)等を挙げることができる。
上記Aとしてより好ましいのものとしては、ジメチレン、ヘキサメチレン、1,3−キシリレン、メチレンジシクロヘキサン−4,1−ジイル、メチレンビス(2−メチルシクロヘキサン−4,1−ジイル)、シクロヘキサン−1,3−ジイル−ジメチレンが挙げられる。
なお、式−N(H)m(−A−)nN(H)m−において、nが2であり、mが0である場合の基としては上記1,4−ピペラジンジイル(−NC4H8N−)などが挙げられる。
前記一般式(4)中、M4が水素原子である場合は遊離酸の形態であり、M4がカウンターカチオンの場合は塩の形態である。
塩を形成するカウンターカチオンとしては、1価のカウンターカチオンが挙げられ、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、有機カチオンなどが好ましい。
有機カチオンとしては、アルキルアミン若しくはアルカノールアミンに水素イオンが付加したカチオンが挙げられ、該アルキルアミンとしては、トリメチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられ、該アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
溶解性の観点から、アルカリ金属イオンであることが好ましく、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンがより好ましい。特にナトリウムイオンは安価製造の観点から好ましい。
前記一般式(4)中、M4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。すなわち、前記一般式(4)で表される化合物が塩の形態であるとは、全てのスルホ基が塩となっている場合、及び、一部のスルホ基が遊離酸の形態で、かつ一部のスルホ基が塩となっている場合を含む。また、塩を形成するカウンターカチオンも一種でも複数種でもよい。
また、スルホ基以外の基で塩の形態となり得るもの(例えばカルボキシル基)については上記と同様である。
一般式(4)の化合物において、例えば、Xにおいて両末端にアミノ基を有する化合物を得るには、下記式(4−6)の化合物(式中R21は前記と同じ意味を示す)2モルと2,4,6−トリクロロ−S−トリアジン(シアヌルクロライド)2〜2.4モルとを水中で、pH3〜7、5〜35℃、2〜8時間反応させて得られる1次縮合物である式(4−7)の化合物(式中R21は前記と同じ意味を示す)に、下記式(4−8)のジアミノ化合物1モルを、pH4〜10、5〜90℃、10分〜5時間反応させることにより、Yが塩素原子で、架橋基Xの両末端がアミノ基である式(4−9)の化合物(式中R21、R22、Aは前記と同じ意味を示す)が2次縮合物として得られる。
なお、縮合の順序は各種化合物の反応性に応じ、適宜定められ、上記に限定されない。本発明の前記式(4−10)で示されるアントラピリドン化合物の具体例は先の表1に多数含まれているが、本発明における好ましい化合物を、表1に示した化合物も含めて下記表2に示す。なお、下記具体例において、スルホ基は塩の状態であっても良い。
Y31は、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はモルホリノ基を表す。
M5は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M5はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
X31は下記一般式(5−1)で表される基を表す。
Y31としては、耐湿性の観点から、塩素原子、ヒドロキシル基、又はアミノ基が好ましく、ヒドロキシル基又はアミノ基がより好ましく、ヒドロキシル基が更に好ましい。
アルキル基の場合、色相を考慮すると、R32及びR36のうち少なくとも一方がアルキル基であり、それ以外は水素原子であることが好ましい。また該アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基又はイソプロピル基が好ましい。
M’は水素原子又はアルカリ金属イオンであることが好ましい。
これらの中の2個が水素原子以外の基である場合、R32とR36又はR33とR35が水素原子以外の基である場合が好ましく、3個が水素原子以外の基であるときは、R32、R34及びR36が水素原子以外の基であるのが好ましい。より好ましくは、R32〜R36のうち、1〜3個が−COOM’であり、他が水素原子である場合である。更に好ましくはR32、R33又はR35の少なくとも1つが−COOM’である場合である。
前記一般式(5)中、M5が水素原子である場合は遊離酸の形態であり、M5がカウンターカチオンの場合は塩の形態である。
塩を形成するカウンターカチオンとしては、1価のカウンターカチオンが挙げられ、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、有機カチオンなどが好ましい。
有機カチオンとしては、アルキルアミン若しくはアルカノールアミンに水素イオンが付加したカチオンが挙げられ、該アルキルアミンとしては、トリメチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられ、該アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
水溶性の観点から、アルカリ金属イオンであることが好ましく、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンがより好ましい。特にナトリウムイオンは安価製造の観点から好ましい。
前記一般式(5)中、M5はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。すなわち、前記一般式(5)で表される化合物は塩の形態であるとは、全てのスルホ基が塩となっている場合、及び、一部のスルホ基が遊離酸の形態で、かつ一部のスルホ基が塩となっている場合を含む。また、塩を形成するカウンターカチオンも一種でも複数種でもよい。
また、スルホ基以外の基で塩の形態となり得るもの(例えばカルボキシル基)については上記と同様である。
一般式(5)のアントラピリドン化合物は、例えば次の方法により製造される。即ち、下記式(5−2)
本発明の着色組成物は、一般式(1)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物及び一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種とを含有する。上記一般式(4)又は上記一般式(5)で表される化合物は、そのいずれかであってもよく、両方が含まれていてもよい。一般式(1)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物及び一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種とを併用することで、相互作用(励起エネルギーの分子間エネルギー移動による失活、印画媒体での浸透性制御など)による相乗効果により、良好な堅牢性と良好な印画濃度とを両立することが可能となる。
本発明の着色組成物は、媒体を含有させることができるが、媒体として溶媒を用いた場合は特にインクジェット記録用インクとして好適である。本発明の着色組成物は、媒体として、親油性媒体や水性媒体を用いて、それらの中に、一般式(1)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物及び一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種とを溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いる場合である。本発明の着色組成物には、媒体を除いたインク用組成物も含まれる。
次に本発明のインクジェット記録用インクについて説明する。
本発明は、本発明の着色組成物を含有するインクジェット記録用インクにも関する。
インクジェット記録用インクは、親油性媒体や水性媒体中に前記本発明の化合物(混合物)を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いたインクである。
必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有することができる。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相又は水相に添加してもよい。
適用できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラアゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体を挙げることができる。
本発明は、本発明の着色組成物又はインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法にも関する。
本発明のインクジェット記録方法は、前記インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フイルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成する。
記録紙及び記録フィルムにおける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g/m2が望ましい。
支持体には、そのままインク受容層及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けてもよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体として、両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチックフィルムがより好ましく用いられる。
ポリオレフィン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
インク受容層は、顔料及び水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
〔例示化合物1−1の合成〕
500mL三ツ口フラスコにクロロスルホン酸120g、オキシ塩化リン12.4gを加え、ここへ攪拌しながら注意深く、アシッドレッド289(中外化成製、含有率71%)19gを分割添加した後に、70℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後に、反応液を、2Lビーカー中に氷600gを攪拌しているところへ注意深く注ぎ、固体を析出させた。析出した固体をろ別し、10℃以下の飽和食塩水を用いて洗浄し、80.4gの化合物Aのウエットケーキを得た。
1L三ツ口フラスコに、ウエットケーキ80.4gを氷水450gを加えて、5℃以下で分散させ、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸(アクロス製、95%)3.9gを水60mL中で2N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH9.0で調整し溶解させた溶液を加え、50℃に加温した。ここに2N水酸化ナトリウム水溶液でpH9に保ちながら、50℃でpH変化がなくなるまで攪拌し、さらに50℃で1時間攪拌した。
反応液をGF/Fフィルター(ワットマン製)を通して、不溶物を除去し、得られたろ過液の全重量の25重量%に相当する塩化ナトリウムを加え、室温で攪拌しながら、濃塩酸を用いてpHを4に調整し、固体を析出させた。析出した固体をろ別し、得られた固体を600mLの水に分散させ、2N水酸化ナトリウム用いて、pHを9に調整して溶解させた後に、透析チューブを用いて電気伝導度が10μS以下になるまで脱塩し、再度、塵とりのためにGF/Fフィルターを通し、得られたろ液を60℃で濃縮乾燥させて、例示化合物1−1の緑色光沢結晶17.4gを得た。
MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−3)/3]−に相当する706.3(100%)、[(M−4)/4]−に相当する529.5が観測された。またその他に、異なる2量体(一般式(1)におけるm=2、n=2)の[(M−3)/3]−に相当する823.7、及び[(M−4)/4]−に相当する617.5が観測され、3量体(一般式(1)におけるm=2、n=3)の[(M−4)/4]−に相当する836.5が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは531nmであった。
250mL三ツ口フラスコにクロロスルホン酸60g、オキシ塩化リン6.2gを加え、ここへ攪拌しながら注意深く、アシッドレッド289(中外化成製、含有率71%)9.54gを分割添加した後に、70℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後に、反応液を、1Lビーカー中に氷300gを攪拌しているところへ注意深く注ぎ、固体を析出させた。析出した固体をろ別し、10℃以下の飽和食塩水を用いて洗浄し、化合物Aのウエットケーキを得た。
1Lビーカーに、化合物Aのウエットケーキ全量を氷水150mL中で分散させ、ここへエチレンジアミン0.30gを加え、2N水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応液のpHを9に保ちながら50℃で3時間反応させた。反応液を室温に冷却し、ワットマンGF/Fフィルターを用いて、不溶物を除去した後に、希塩酸水を用いてpHを8.5に調整した後に、透析チューブを用いて電気伝導度が10μS以下になるまで脱塩し、濃縮完固させることで例示化合物1−2の緑色光沢結晶4.2gを得た。
MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する905.5、[(M−3)/3]−に相当する603(100%)、[(M−4)/4]−に相当する452が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンをピペラジン4.3gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−3の緑色光沢結晶4.3gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する918、[(M−3)/3]−に相当する611(100%)、[(M−4)/4]−に相当する458が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを2,5−ジメチルピペラジン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−4の緑色光沢結晶4.1gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932、[(M−3)/3]−に相当する621(100%)、[(M−4)/4]−に相当する465.5が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1−(2−アミノエチル)ピペラジン0.65gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−5の緑色光沢結晶4.4gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する944.5、[(M−3)/3]−に相当する629(100%)、[(M−4)/4]−に相当する471.7が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン)1.00gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−6の緑色光沢結晶4.9gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する975.1、[(M−3)/3]−に相当する649.7(100%)、[(M−4)/4]−に相当する487.1及び[(M−5)/5]−に相当する389.4が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,2−シクロヘキサンジアミン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−7の緑色光沢結晶4.0gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932.1、[(M−3)/3]−に相当する621(100%)、[(M−4)/4]−に相当する465.5及び[(M−5)/5]−に相当する372.2が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,3−シクロヘキサンジアミン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−8の緑色光沢結晶4.1gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932.1、[(M−3)/3]−に相当する621(100%)、[(M−4)/4]−に相当する465.5及び[(M−5)/5]−に相当する372.2が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを1,4−シクロヘキサンジアミン0.57gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−9の緑色光沢結晶4.1gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する932.1、[(M−3)/3]−に相当する621、[(M−4)/4]−に相当する465.5(100%)及び[(M−5)/5]−に相当する372.2が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンをm−フェニレンジアミン0.54gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−10の緑色光沢結晶4.0gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の[(M−2)/2]−に相当する929、[(M−3)/3]−に相当する619(100%)、[(M−4)/4]−に相当する464及び[(M−5)/5]−に相当する371が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
<中間体Bの合成>
中間体C
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを中間体C(含率82%)2.73gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−12の緑色光沢結晶4.7gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の [(M−3)/3]−に相当する732.4[(M−4)/4]−に相当する549(100%)及び[(M−5)/5]−に相当する439が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは530nmであった。
<中間体Dの合成>
中間体D
中間体E
<例示化合物1−13の合成>
上記例示化合物1−2の合成におけるエチレンジアミンを中間体E(含率88%)2.13gに変更した以外は同様にして、例示化合物1−13の緑色光沢結晶4.5gを得た。MSスペクトルの測定結果、該化合物の代表構造である2量体(一般式(1)におけるm=1、n=2)の [(M−3)/3]−に相当する708.6[(M−4)/4]−に相当する531.2(100%)及び[(M−5)/5]−に相当する424.8が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
<中間体Fの合成>
中間体F
中間体G
中間体H
中間体I
中間体J
250mL三ツ口フラスコにクロロスルホン酸60g及びオキシ塩化リン6.2gを加え、ここに中間体J12.5gを分割添加した。内温を70℃まで加温して1時間反応させた後に、反応液を室温まで冷却し、この反応液を氷水300g中に注ぎ入れ、析出している結晶をろ別し、飽和食塩水で洗浄した。得られた結晶を水300mL中に分散させ、2N水酸化ナトリウムを用いてpH9.0に調整し保ちながら内温50℃で6時間反応させた。不溶物をろ別し取り除き、pHを希塩酸を用いて8.5に調整し、透析チューブを用いて電気伝導度が10μS以下まで脱塩して、濃縮完固することで例示化合物1−15の8.9gを得た。MSスペクトルの結果、例示化合物1−15の[(M−2)/2]−に相当する867.1、[(M−3)/3]−に相当する577.7、及び[(M−4)/4]−に相当する433.1が観測された。該化合物の水溶液中の吸収スペクトルは529nmであった。
下記の成分に脱イオン水を加え100gとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後KOH 10mol/LにてpH=9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過しマゼンタ用インク液を調製した。
一般式(4)の化合物(前記化合物(2−1)) 1.5g
ジエチレングリコール 10.65g
グリセリン 14.70g
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12.70g
トリエタノールアミン 0.65g
オルフィンE1010(日信化学工業(株)製) 0.9g
染料及び染料添加量を、下記表4〜5に示すように変更した以外は、実施例1のインク液の調製と同様にして、実施例2〜42及び比較例1〜3のインク液を調製した。比較用の染料としてC.I.アシッドレッド289(AR289)を用いた。
以上の各実施例及び比較例のインクジェット記録用インクについて、下記評価を行った。その結果を表4〜5に示した。
なお、表4〜5において、耐オゾン性、耐光性、耐湿性は、各インクジェット記録用インクを、インクジェットプリンター(EPSON(株)社製;PM−700C)でフォト光沢紙(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA420PSK、EPSON))に画像を記録した後で評価したものである。印画濃度は各インクジェット記録用インクを、インクジェットプリンター(EPSON(株)社製;PM−700C)で普通紙(Canon社製普通紙(GF500、Canon)に画像を記録した後で評価したものである。
シーメンス型オゾナイザーの二重ガラス管内に乾燥空気を通しながら、5kV交流電圧を印加し、これを用いてオゾンガス濃度が5±0.1ppm、室温、暗所に設定されたボックス内に、前記画像を形成したフォト光沢紙を7日間放置し、オゾンガス下放置前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し、色素残存率として評価した。なお、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。ボックス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガスモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設定した。
何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
記録した直後の画像濃度Ciを測定した後、ウェザーメーター(アトラスC.165)を用いて、画像にキセノン光(8万5千ルクス)を7日間照射した後、再び画像濃度Cfを測定し、キセノン光照射前後の画像濃度の差から色素残存率({(Ci−Cf)/Ci}×100%)を算出し評価した。画像濃度は反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定した。
色素残存率は、反射濃度が1、1.5及び2.0の3点で測定した。いずれの濃度においても色素残存率が80%以上の場合をA、1又は2点が80%未満の場合をB、すべての濃度で80%未満の場合をCとして三段階で評価した。
インクジェット記録の際、チェック柄のパターン(濃度100%と0%の1.5mm角を有する正方形を交互に組み合わせたパターン)を作成し、コントラストの高いマゼンタ−ホワイトのチェック柄の印画物を得た。印画後、24時間乾燥を行ったチェック柄の印画物を80℃70%RHの条件で3日間放置し、着色部分からホワイト部分へのにじみの程度を目視で評価し、ほとんどにじまない場合をA、ややにじむ場合をB、明らかににじむ場合をCとして、三段階で評価した。
印画濃度100%における反射濃度を画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し、印画濃度が2.2以上の場合をA、2.0以上2.2未満の場合をB、2.0未満の場合をCとして、三段階で評価した。
Claims (12)
- 下記一般式(1)で表される化合物と、
下記一般式(4)で表される化合物、及び下記一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を含む着色組成物。
(一般式(1)中、Lは、下記一般式(V1)、(V2)、(V3)又は(V4)で表される連結基を表す。
Dは、一般式(2)で表される化合物から水素原子を1個取り除いた残基を表す。
mは、1を表す。
nは、2を表す。但し、複数のDは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)中、R4〜R24はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。但し、少なくとも1個以上のイオン性親水性基を有する。)
(一般式(V1)中、R101及びR102はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。
一般式(V2)中、R201及びR202はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、L201はオキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO 2 −)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH 2 −)、アリーレン基、シクロアルキレン基、及びこれらを組み合わせて形成される基より選択される2価の連結基を表す。R201とR202は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(V3)中、R301、R302及びR303はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表し、Xは置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルキレン基を表し、L301は単結合又は2価の連結基を表す。
一般式(V4)中、R401及びR402はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。)
一般式(4)中、R21及びR22は、各々独立に、水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y21及びY22は、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェノキシ基を表す。
Xは2価の連結基を表す。
M4は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M4はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
一般式(5)中、R31は水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y31は、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はモルホリノ基を表す。
M5は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M5はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
X31は下記一般式(5−1)で表される基を表す。
一般式(5−1)中、R32、R33、R34、R35、及びR36は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’(M’は水素原子又はカウンターカチオンを表す)を表す。ただし、R32、R33、R34、R35、及びR36のうち少なくとも1つは炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’を表す。 - 前記一般式(2)中、R4、R8、R9及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す、請求項1に記載の着色組成物。
- 前記一般式(2)中、R5〜R7、R10〜R12及びR14〜R23は水素原子を表す、請求項1又は2に記載の着色組成物。
- 前記一般式(1)中、Dは一般式(2)で表される化合物のR5〜R7、R10〜R12及びR24としての水素原子から、水素原子を1個取り除いた残基を表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 下記一般式(W11)で表される化合物、及び一般式(W15)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、
下記一般式(4)で表される化合物、及び下記一般式(5)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種と、を含む着色組成物の製造方法であって、
一般式(W11)で表される化合物が、下記(A)を含む合成方法により合成される化合物であり、
一般式(W15)で表される化合物が、下記(B)を含む合成方法により合成される化合物である、
着色組成物の製造方法。
(A)スルホ基を有する一般式(W8)で表されるキサンテン化合物のスルホ基をクロロスルホニル基に変換して得られた一般式(W9)で表される化合物と、一般式(W10)で表されるジアミンとを反応させて得られる化合物の加水分解により得られる一般式(W11)で表される化合物の合成方法
一般式(W8)中、R 601 、R 602 、R 603 及びR 604 は水素原子又はアルキル基を表し、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 及びR 609 は置換基を表し、n 601 は0〜1の整数を表し、n 602 〜n 606 は0を表す。
一般式(W9)中、R 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 は、n 604 、n 605 及びn 606 は、一般式(W8)のR 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 は、n 604 、n 605 及びn 606 と同義である。
一般式(W10)中、R 25 及びR 26 はそれぞれ独立に、水素原子を表す。
L 1 は下記一般式(V1)、(V2)、(V3)又は(V4)で表される連結基を表す。
(一般式(V1)中、R 101 及びR 102 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、R 101 とR 102 は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(V2)中、R 201 及びR 202 はそれぞれ独立に水素原子、又はアルキル基を表し、R 201 とR 202 は互いに結合して環を形成してもよい。L 201 はオキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO 2 −)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH 2 −)、アリーレン基、シクロアルキレン基、及びこれらを組み合わせて形成される基より選択される2価の連結基を表す。R 201 とR 202 は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(V3)中、R 301 、及びR 302 はそれぞれ独立に水素原子、又はアルキル基を表し、R 301 とR 302 は互いに結合して環を形成してもよい。R 303 は水素原子、アミノ基、モノ若しくはジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、又はアルキルチオ基を表し、これらは更にスルホ基、若しくはカルボキシル基より選択されるイオン性親水性基により置換されていてもよい。Xは置換基としてメチル基を有していてもよい炭素数2〜20のアルキレン基を表し、L 301 は単結合を表す。
一般式(V4)中、R 401 は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、R 402 はそれぞれ独立に水素原子又はスルホ基、若しくはカルボキシル基より選択されるイオン性親水性基を表す。)
一般式(W11)中、R 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 、n 604 、n 605 、n 606 、R 25 、R 26 及びL 1 は、一般式(W8)中のR 601 、R 602 、R 603 、R 604 、R 605 、R 606 、R 607 、R 608 、R 609 、n 601 、n 602 、n 603 、n 604 、n 605 、n 606 、並びに一般式(W10)中のR 25 、R 26 及びL 1 と同義である。
(B)一般式(W12)で表されるキサンテン化合物を、クロロスルホニル化して得られた一般式(W13)で表される化合物と、一般式(W14)で表される多価アミン等とを反応させて得られる化合物の加水分解により得られる一般式(W15)で表される化合物の合成方法
一般式(W12)中、R 701 、R 702 、R 703 及びR 704 はそれぞれ独立に水素原子を表し、R 705 、R 706 及びR 707 は置換基を表し、n 701 〜n 703 は0を表し、n 704 及びn 705 はそれぞれ独立に0〜1の整数を表す。
一般式(W13)及び(W15)中、R 701 、R 702 、R 703 、R 704 、R 705 、R 706 、R 707 、n 701 、n 702 及びn 703 は、一般式(W12)のR 701 、R 702 、R 703 、R 704 、R 705 、R 706 、R 707 、n 701 、n 702 及びn 703 と同義である。
一般式(W14)及び(W15)中、R 25 、R 26 及びL 1 は、一般式(W10)のR 25 、R 26 及びL 1 と同義である。
一般式(4)中、R 21 及びR 22 は、各々独立に、水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y 21 及びY 22 は、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のフェノキシ基を表す。
Xは2価の連結基を表す。
M 4 は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M 4 はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
一般式(5)中、R 31 は水素原子、又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
Y 31 は、塩素原子、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はモルホリノ基を表す。
M 5 は水素原子又はカウンターカチオンを表す。M 5 はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
X 31 は下記一般式(5−1)で表される基を表す。
一般式(5−1)中、R 32 、R 33 、R 34 、R 35 、及びR 36 は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’(M’は水素原子又はカウンターカチオンを表す)を表す。ただし、R 32 、R 33 、R 34 、R 35 、及びR 36 のうち少なくとも1つは炭素数1〜8のアルキル基、又は−COOM’を表す。 - 前記一般式(4)、及び(5)中、R21、R22、及びR31が、各々独立に、水素原子又は無置換のアルキル基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 前記一般式(4)、及び(5)中、Y21、Y22、及びY31が、各々独立に、塩素原子、ヒドロキシル基又は無置換のアミノ基である請求項1〜4、6のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 一般式(1)で表される化合物の含有率が0.1〜20質量%である請求項1〜4、6、7のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 一般式(4)で表される化合物、及び一般式(5)で表される化合物の合計の含有率が0.1〜20質量%である請求項1〜4、6〜8のいずか一項に記載の着色組成物。
- 一般式(1)で表される化合物の含有量と、一般式(4)で表される化合物及び一般式(5)で表される化合物の合計の含有量との質量比が95/5〜20/80である請求項1〜4、6〜9のいずれか一項に記載の着色組成物。
- 請求項1〜4、6〜10のいずれか一項に記載の着色組成物を含有するインクジェット記録用インク。
- 請求項1〜4、6〜10のいずれか一項に記載の着色組成物、又は請求項11に記載のインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044338A JP5816575B2 (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 |
CN201380011668.XA CN104144986A (zh) | 2012-02-29 | 2013-02-22 | 着色组合物、喷墨记录用油墨及喷墨记录方法 |
EP13754844.2A EP2821444A4 (en) | 2012-02-29 | 2013-02-22 | COLORED COMPOSITION, INK IRON RECORDING INK AND INK IRRIGATION METHOD |
PCT/JP2013/054612 WO2013129265A1 (ja) | 2012-02-29 | 2013-02-22 | 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 |
TW102107058A TW201343807A (zh) | 2012-02-29 | 2013-02-27 | 著色組成物、噴墨記錄用墨水以及噴墨記錄方法 |
US14/472,775 US9023139B2 (en) | 2012-02-29 | 2014-08-29 | Coloring composition, ink for inkjet recording and inkjet recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012044338A JP5816575B2 (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013181066A JP2013181066A (ja) | 2013-09-12 |
JP5816575B2 true JP5816575B2 (ja) | 2015-11-18 |
Family
ID=49271965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012044338A Expired - Fee Related JP5816575B2 (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5816575B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6097711B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2017-03-15 | 富士フイルム株式会社 | キサンテン骨格及びアントラピリドン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェットプリンタカートリッジ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3557759B2 (ja) * | 1995-12-05 | 2004-08-25 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | インクジェット記録液 |
JP5451556B2 (ja) * | 2009-09-18 | 2014-03-26 | キヤノン株式会社 | 色素化合物 |
JP2012007121A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 化合物及び着色組成物 |
JP5715380B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2015-05-07 | 富士フイルム株式会社 | 着色硬化性組成物、カラーフィルタ、その製造方法、固体撮像素子、液晶表示装置、および色素多量体 |
-
2012
- 2012-02-29 JP JP2012044338A patent/JP5816575B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013181066A (ja) | 2013-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5826071B2 (ja) | キサンテン誘導体の多量体構造を有する新規化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、及びカラートナー | |
JP5793534B2 (ja) | 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP6170901B2 (ja) | 化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、インクジェット記録物、カラーフィルタ、カラートナー、及び転写用インク | |
WO2013129265A1 (ja) | 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP5836200B2 (ja) | キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP5802544B2 (ja) | キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
WO2013099677A1 (ja) | キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP5696004B2 (ja) | トリアジン側鎖を有する新規化合物、着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、及びカラートナー | |
JP6375449B2 (ja) | 化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物 | |
JP5779495B2 (ja) | 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP5779494B2 (ja) | 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP6062560B2 (ja) | キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物 | |
JP5816574B2 (ja) | 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP5779493B2 (ja) | 着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
WO2015046077A1 (ja) | キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物 | |
JP5816575B2 (ja) | 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP5816576B2 (ja) | 着色組成物、着色組成物の製造方法、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP6402254B2 (ja) | 化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物 | |
JP2016069585A (ja) | キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、インクジェット記録物、カラーフィルタ、カラートナー、転写用インク、及び捺染方法 | |
JP2013049778A (ja) | フタロシアニン化合物、着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、及びカラートナー | |
JP2009001708A (ja) | マゼンタ色素、その製造方法、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、及びマゼンタ色素の色相改良方法 | |
JP2013049777A (ja) | トリアジン側鎖を有する新規化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルタ、及びカラートナー | |
JP2013049799A (ja) | アザフタロシアニン化合物、着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、およびカラートナー | |
JP2013049797A (ja) | アザフタロシアニン化合物、着色組成物、インクジェット用インク、インクジェット記録方法、カラーフィルター、およびカラートナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150814 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150901 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150928 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5816575 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |