JP2013180535A - 型剥離装置および型剥離方法 - Google Patents

型剥離装置および型剥離方法 Download PDF

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Tsutomu Okawa
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Abstract

【課題】基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、型を剥離する型剥離装置において、基材・型・被成形物集合体が大きくなっても型を容易に剥離する。
【解決手段】基材・型・被成形物集合体1における被成形物5と型7との境界に、尖った先端部13を差し込むことで、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離する型剥離体11を有する型剥離装置9である。
【選択図】図2

Description

本発明は、型剥離装置および型剥離方法に係り、特に、基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、型を剥離するものに関する。
従来、基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、人が手作業で型を剥離している。
たとえば、円板状に形成されている基材・型・被成形物集合体から、剛性をある程度備えた円板状の型を手作業で剥離し、剛性を備えた基材とこの基材と一体化している硬化した被成形物とを生成している。基材と一体化している硬化した被成形物には、型に形成されている微細な転写パターンが転写されている。
なお、上記従来の技術に関連する特許文献として、たとえば特許文献1を掲げることができる。
特開2007−176038号公報
従来の基材・型・被成形物集合体の直径は、大きくても6インチ程度であり、この程度ならば、手作業によっても、型を容易に剥離することができる。
しかし、近年、基材・型・被成形物集合体の大型化にともなって、直径が8インチよりも大きい基材・型・被成形物集合体でも、型を剥離しなければならない。
基材・型・被成形物集合体の直径が大きくなると、型と硬化している被成形物との接触面積が広くなり、型と硬化している被成形物との間の接合力(接着力)が大きくなっており、手作業で型を剥離することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、型を剥離する型剥離装置および剥離方法において、基材・型・被成形物集合体が大きくなっても型を容易に剥離することができる剥離装置および剥離方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、前記型を剥離する型剥離装置において、尖った先端部を備え、前記基材・型・被成形物集合体における前記被成形物と前記型との境界に、前記先端部を差し込むことで、前記基材・型・被成形物集合体から前記型を分離する型剥離体を有する型剥離装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の型剥離装置において、前記型剥離体が複数設けられており、前記基材・型・被成形物集合体に対して、前記各型剥離体のそれぞれがお互いに独立して移動するように、前記型剥離体を駆動する型剥離体駆動部を有する型剥離装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の型剥離装置において、前記各型剥離体それぞれの位置、前記差し込みをしたときに前記基材・型・被成形物集合体から前記各型剥離体それぞれが受ける力の少なくともいずれかを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に応じて、前記型剥離体駆動部を制御する制御部とを有する型剥離装置である。
請求項4に記載の発明は、基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、前記型を剥離する型剥離方法において、前記基材・型・被成形物集合体における前記被成形物と前記型との境界に、尖った先端部を備えた型剥離体の先端部を差し込むことで、前記基材・型・被成形物集合体から前記型を分離する型剥離方法である。
本発明によれば、基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、型を剥離する型剥離装置および剥離方法において、基材・型・被成形物集合体が大きくなっても型を容易に剥離することができるという効果を奏する。
型に形成されている微細な転写パターンを基材に設けられている被成形物に転写するときの態様を示す図であり、(a)は型を被成形物に設置する前の状態を示す図であり、(b)は基材・型・被成形物集合体を示す図であり、(c)は基材・型・被成形物集合体から型を剥離した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る型剥離装置の概略構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるIIB−IIB断面を示す図である。 図2(b)におけるIII部の拡大図である。 型剥離体による剥離動作の概要を示す図である。 変形例に係る型剥離体を示す図である。 型剥離装置の制御装置等の概要を示すブロック図である。 型剥離装置の動作を示すフローチャートである。
まず、基材・型・被成形物集合体1について説明する。基材・型・被成形物集合体1は、次のようにして製造される。
基材3の厚さ方向の一方の面に未硬化の被成形物5を膜状に設ける(図1(a)参照)。続いて、被成形物5が型7の転写パターンに入り込むように、型7を被成形物に設置し、被成形物5を硬化する(図1(b)参照)。これにより、基材・型・被成形物集合体1が生成される。
基材3と型7とは、たとえば円形な平板状に形成されている。基材・型・被成形物集合体1では、基材3の厚さ方向と、型7の厚さ方向とがお互いに一致しており、基材3と型7との間の空間に硬化した膜状の被成形物5が存在している。また、基材・型・被成形物集合体1をこの厚さ方向から見ると、円形状になっている。
基材・型・被成形物集合体1から型7を剥離して分離することで、製品(半製品)が生成される(図1(c)参照)。製品では、基材3の厚さ方向の一方の面に、硬化し微細な転写パターンが転写された被成形物5が一体的に設けられている。
型剥離装置9は、基材3と型7とがこれらの間に存在している被成形物5を介して一体化している基材・型・被成形物集合体1から、型7を剥離する装置であり、図2に示すように、型剥離体11を備えて構成されている。
型剥離体11は、尖った先端部13を備えている。そして、型剥離体11の先端部13を、基材・型・被成形物集合体1における被成形物5と型7との境界(接合面)に差し込むことで、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離するようになっている(図4参照)。なお、図4(b)〜(e)では、型7の転写パターンの表示を省略してある。
なお、型剥離体11の形状を適宜変更してもよい。たとえば、図5(a)に破線で示すように、先端部13側にいくにしたがって幅を狭くしてもよいし、図5(b)で示すように、境界外周の曲率半径に合わせた円弧状にしてもよい。
型剥離装置9には、図2(a)で示すように、型剥離体11(11A〜11H)が複数設けられている。各型剥離体11はお互いが離れて配置されており、各型剥離体11のそれぞれが、基材・型・被成形物集合体1の異なる複数箇所で、被成形物5と型7との境界に差し込まれるように構成されている。
また、型剥離装置9には、型剥離体駆動部15と検出部17と制御部19とが設けられている(図6も併せて参照)。型剥離体駆動部15は、型剥離体11を駆動するものである。型剥離体駆動部15によって、各型剥離体11のそれぞれが、基材・型・被成形物集合体1に対してお互いに独立して移動するようになっている。
検出部17は、各型剥離体11それぞれの位置(基材・型・被成形物集合体1に対する位置)、前述した差し込み(被成形物5と型7との境界への差し込み)をしたときに基材・型・被成形物集合体1から各型剥離体11それぞれが受ける力(反力)の、少なくともいずれかを検出するようになっている。
制御部19は、検出部17の検出結果に応じて、型剥離体駆動部15を制御するよにうになっている。
ここで、基材・型・被成形物集合体1と、型剥離装置9について、さらに詳しく説明する。
基材・型・被成形物集合体1の型7は、若干の弾性を備えている。すなわち、型7は、たとえば、ニッケル等の金属で円板状に形成されており、直径が200mmで厚さが1mmである場合程度の剛性を備えている。
型7の厚さ方向の一方の面には、微細な凹凸で形成された転写パターンが形成されている。基材3は、たとえば、シリコン等の材料で構成されており、直径が200mm程度の円板状に形成されており、厚さが型7よりも厚くなっており、型7よりも剛性が高くなっている。被成形物5は、たとえば、熱硬化性樹脂等の樹脂で構成されている。
型剥離装置9の型剥離体11は、金属等の材料で構成されている。また、型剥離体11は、所定形状の台形を1つの平面に描き、上記台形を上記1つの平面と直交する方向で所定距離移動したときに、上記台形の軌跡で表される立体形状に形成されている。
上記所定形状の台形では、一方の斜辺が下底および上底(長さが下底よりも短い上底)に対して直交し、他方の斜辺が下底および上底に対して斜めになっている(たとえば45°の角度で交差している)。
型剥離体11の先端部13は、上記下底と上記他方の斜辺との交点の軌跡で表される。上記台形の上底と下底の寸法の値は、上記台形の高さ寸法および上記台形の移動距離の値よりも、大きくなっている。
型剥離体11の形状についてさらに説明する。型剥離体11は、すでに理解されるように、上面21が斜めになっている四角柱状に形成されている。換言すれば、型剥離体11は、矩形状の底面と、この底面に直交している4つの側面と、この側面に対して斜めになっている上面(先端部形成上面)21とで囲まれた形状になっている。
4つの側面のうちの2つの側面は、上記台形の形状になっており、他の1つの側面(先端部形成側面)23は、台形の下底の上記軌跡であらわされる矩形状に形成されている。
したがって、型剥離体11の先端側の部位(先端部13とこの近傍の部位)は、楔状に形成されており、型剥離体11の先端部13は、直線状になっている。また、型剥離体11の先端部13には、面取りが一切されておらず(糸面にもなっておらず)先鋭化されている。
型7の基材・型・被成形物集合体1からの型7の剥離は、基材・型・被成形物集合体1における型7と硬化した被成形物5との境界の外周部の一部から、型剥離体11の先端部13を基材・型・被成形物集合体1の中心側に向かって差込むことで行われる(図4参照)。
さらに、説明すると、基材・型・被成形物集合体1が円板状に形成されていることで、基材・型・被成形物集合体1をこの厚さ方向から見ると、被成形物5と型7との境界も円形状に形成されている。また、被成形物5と型7との境界(接合面;接着面)の外周は、上記円形の円周になっている。
基材・型・被成形物集合体1から型7を剥離するとき、基材・型・被成形物集合体1は、たとえば、この厚さ方向が上下方向になっている。これによって、基材・型・被成形物集合体1における型7と硬化した被成形物5との境界がほぼ水平に展開している。また、型7が上に位置し、基材3が下に位置している。
なお、型7には転写パターンが形成されているが、この転写パターンは微細であるので、基材・型・被成形物集合体1における型7と硬化した被成形物5との境界がほぼ水平に展開していることになる。また、型7の周辺部の環状部位に転写パターンを形成しないで、この環状部位を平面にすれば、この環状の平面の部位における境界は、完全に水平に展開することになる。
型7の基材・型・被成形物集合体1からの型7の剥離動作における初期状態では、型剥離体11が、基材・型・被成形物集合体1から離れている。型剥離体11の先端部形成側面23が水平に展開している境界(型7と被成形物5との境界)と同一平面上に位置している。型剥離体11の先端部形成上面21が先端部形成側面23よりも上に位置し(型7側に位置し)、直線状の先端部13が、基材・型・被成形物集合体1側に位置している。また、型剥離体11の直線状の先端部13が、境界の外周から僅かに離れて境界の外周に対向している(図4(a)参照)。
ここで、上記初期状態における型剥離体11の先端部13と、被成形物5と型7との境界の外周との位置関係等についてさらに詳しく説明する。型剥離体11の先端部13の長さ寸法の値は、被成形物5型7の境界の直径よりも小さくなっている。平面視すると、型剥離体11の先端部13の垂直二等分線が、円形状の被成形物5と型7との中心を通っている。
上記初期状態から、型剥離体11を水平方向であって基材・型・被成形物集合体1に近づく方向に移動すると、型剥離体11の先端部13の中央部が、被成形物5と型7との境界の外周に接触する(図4(b)参照)。
この状態で、型剥離体11を基材・型・被成形物集合体1の中心側にさらに移動すると、被成形物5と型7との境界の一部で、型7が硬化した被成形物5から離れる(中間剥離状態;図4(c),(d)参照)。このとき、型剥離体11の先端部が、型7と硬化した被成形物5との間に僅かに入り込んでいる。また、型7の端部が型剥離体11の上面21に接触して型7が僅かに弾性変形している。
上記中間剥離状態で、型剥離体11を水平方向であって基材・型・被成形物集合体1に近づく方向にさらに移動すると、上記中間状態での剥離が徐々に進行し、型7の総てが被成形物5から離れる(剥離完了状態;図1(c)参照)。
なお、基材3と被成形物5とは、上記初期状態から剥離完了状態まで、基材3は一定のところに位置している。また、上記中間剥離状態で型剥離体11を上方向に僅かに移動してもよい(図4(e)参照)。
次に、型剥離装置9についてさらに詳しく説明する。型剥離装置9は、図2等で示すように、たとえば、平板状に形成され上面が平面になっている下部ベース体25を備えている。
ここで、説明の便宜のために、上下方向をZ軸方向とし、下部ベース体25の中心を通りZ軸方向に延びている軸をθ軸とする。また、θ軸と直交して水平方向に延びている軸をR軸とする(R軸は理論上無限に存在する)。さらに、水平な一方向をX軸方向とし、水平な他の一方向であってX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
下部ベース体25には、支柱27が一体的に設けられている。支柱27は、下部ベース体25の中央から上方に向かって所定の高さ延びている。支柱27の上端には、たとえば平板状に形成されている上部ベース体29が一体的に設けられている。
上部ベース体29の上面には、平板状の集合体保持体31が一体的に設けられている。集合体保持体31の上面は平面状になっており、たとえば真空吸着によって、基材・型・被成形物集合体1を保持することができるようになっている。
集合体保持体31で保持されている基材・型・被成形物集合体1は、基材3や型7の厚さ方向がZ軸方向になっており、基材3が下側に位置し、型7が上側に位置し、基材3の下面が集合体保持体31の上面に面接触している。また、平面視すると、集合体保持体31の中心と基材・型・被成形物集合体1の中心とθ軸とはお互いがほぼ一致している。
平面視における集合体保持体31の外側には、突き当てピン33が設けられている。突き当てピン33は、Z軸方向で移動自在なように集合体保持体31(上部ベース体29でもよい)に係合している。
また、突き当てピン33は、空気圧シリンダ35等のアクチュエータによって、Z軸方向で移動するようになっている。突き当てピン33が下降端に位置しているときには、突き当てピン33は、集合体保持体31の上面よりも下方に位置しており、突き当てピン33が上降端に位置しているときには、突き当てピン33は、集合体保持体31の上面から上方に所定の高さ突出している。
なお、突き当てピン33は、4つ設けられており、平面視において、θ軸を中心にして90°毎に離れて位置している。
平面視における集合体保持体31の外側には、基材保持体37が設けられている。基材保持体37は、R軸方向で移動自在なように上部ベース体29係合している。
基材保持体37は、空気圧シリンダ39等のアクチュエータによって、R軸方向で移動するようになっている。基材保持体37が前進端(θ軸側)に位置しているときには、基材保持体37は、集合体保持体31に設置されている基材・型・被成形物集合体1に当接している。基材保持体37が後退端(反θ軸側)に位置しているときには、基材保持体37は、集合体保持体31に設置されている基材・型・被成形物集合体1から離れている。
なお、基材保持体37は、4つ設けられており、平面視において、θ軸を中心にして90°毎に離れて位置しているとともに、突き当てピン33に対して45°ずれている。
そして、突き当てピン33が下降端に位置し基材保持体37が後退端に位置している状態で、集合体保持体31に基材・型・被成形物集合体1を載置し、突き当てピン33を上昇端に位置させると、4つの突き当てピン33の内側に、基材・型・被成形物集合体1が位置するようになっている。なお、この状態では、基材・型・被成形物集合体1は、4つの突き当てピン33からわずかに離れている。
続いて、基材保持体37を前進させると、基材保持体37によって基材・型・被成形物集合体1が押されて、基材・型・被成形物集合体1が突き当てピン33に当接し、X軸方向およびY軸方向で、集合体保持体31に対する基材・型・被成形物集合体1の位置決めがなされるようになっている。
なお、上記位置決めをするときには、集合体保持体31での真空吸着をせず、上記位置決めの終了後に、集合体保持体31での真空吸着がなされるようになっている。
さらに、具体的に説明すると、たとえば、図2(a)に示す右側の2つ突き当てピン33と、図2(a)に示す左側の1つの基材保持体37によって、基材・型・被成形物集合体1の位置決めがなされるようになっている。
基材保持体37の先端部は、図3で示すように「V」字状に尖っている。この先端部が、基材3の「V」字状の溝に入り込みことで、基材保持体37が基材・型・被成形物集合体1を保持するようになっている。
これにより、基材保持体37は、基材・型・被成形物集合体1を保持する機能も備えていることになる。基材保持体37によって保持された基材・型・被成形物集合体1は、真空吸着による場合よりもさらに強い力で、集合体保持体31と一体化するようになっている。
基材保持体37による基材・型・被成形物集合体1の保持は、基材・型・被成形物集合体1を位置決めし、集合体保持体31での真空吸着をした後、4つの基材保持体37の総てを前進させることでなされる。
また、下部ベース体25には、支柱41が一体的に設けられている。支柱41は、下部ベース体25の外周の近傍から上方に向かって所定の高さ延びている。
支柱41は、リニアガイドベアリング43を介してZ軸方向移動体45を支持している。Z軸方向移動体45は、支柱41の内側(θ軸側)に位置しており、Z軸方向で支柱41に対して移動自在になっている。
また、Z軸方向移動体45は、サーボモータ47等のアクチュエータにより、Z軸方向で移動位置決めされるようになっている。
Z軸方向移動体45の上には、R軸方向移動体51が設けられている。R軸方向移動体51は、リニアガイドベアリング49を介して、Z軸方向移動体45に支持されており、R軸方向で移動自在になっている。
また、R軸方向移動体51は、サーボモータ53等のアクチュエータにより、R軸方向で移動位置決めされるようになっている。なお、図2や図3では、R軸方向移動体51を型剥離体11としているが、R軸方向移動体51と型剥離体11とを別体にし、型剥離体11がR軸方向移動体51に着脱自在になっていてもよい。
R軸方向移動体51(型剥離体11)等は、図2(a)で示すように、8つ設けられており、平面視において、θ軸を中心にして45°毎に離れて位置している。
そして、基材・型・被成形物集合体1から型7を剥離するときには、各R軸方向移動体51(型剥離体11)のそれぞれが、集合体保持体31に設置されている基材・型・被成形物集合体1に対して、たとえば独立して図4で示すように動くのである。
また、型剥離装置9には、型剥離装置9の動作をつかさどる制御装置55が設けられている(図6参照)。制御装置55には、CPUを備えて構成された制御部19と、LCD等で構成された出力部(情報表示部)57と、タッチパネル等で構成された入力部59と、メモリ61とが設けられている。
突き当てピン33の空気圧シリンダ35は、突き当てシリンダ駆動部(圧縮空気圧源と方向制御弁等)63によって駆動するようになっている。基材保持体37は、基材保持体駆動部(圧縮空気圧源と方向制御弁等)65によって駆動するようになっている。
型剥離体駆動部15は、たとえば、第1の型剥離体R軸方向駆動部67A〜第8の型剥離体R軸方向駆動部67Hと、第1の型剥離体Z軸方向駆動部69A〜第8の型剥離体Z軸方向駆動部69Hとを備えて構成されている。これにより、8つの型剥離体11が独立して駆動することができるようになっている。
検出部17は、たとえば、第1の型剥離体R軸方向力検出センサ71A〜71Hと、第1の型剥離体Z軸方向位置検出センサ73A〜73Hとを備えて構成されている。これにより、8つの型剥離体11それぞれの位置や力を検出することができるようになっている。
型剥離体R軸方向力検出センサ71A等は、図2では示されていないが、R軸方向移動体51に設けられたロードセルで構成されているものとする。また、第1の型剥離体Z軸方向位置検出センサ73A等も、図2では示されていないが、たとえば、Z軸方向移動体45の位置を検出可能なリニアエンコーダ(ロータリエンコーダでもよい)で構成されているものとする。
メモリ61には、型剥離装置9の動作プログラムが予め格納されている。また、メモリ61には、型7および被成形体(基材3および被成形物5)の型式と、型剥離体11の動作のパターンとが、予め対応づけられて記憶されている。この内容は、追記可能であるとともに修正可能になっている。
ここで、型剥離装置9の動作を説明する。
まず、検出部17を用いない場合の動作について、図7を参照しつつ説明する。
初期状態として、型剥離体11がデフォルト位置(θ軸から最も離れている位置である後退端であって、先端部形成側面23の高さ位置が型7と被成形物5との境界の高さ位置と一致している位置)にあり、基材保持体37がデフォルト位置(後退端)にあり、突き当て(突き当てピン)33がデフォルト位置(下降端)にあり、集合体保持体31が真空吸着をオフしているものとする(S1)。
上記初期状態において、型7および被成形体の型式が入力部を介して入力され、型7および被成形体(基材・型・被成形物集合体1)が集合体保持体31に載置され、図示しないスタートスイッチが押されると(S3)、突き当てピン33が上昇する(S5)。
続いて、基材保持体37が前進して、基材・型・被成形物集合体1の位置決めがなされ、集合体保持体31が基材・型・被成形物集合体1を真空吸着して保持し、さらに、基材保持体37によって、基材・型・被成形物集合体1の保持がなされる(S7)。
続いて、型剥離体11が、メモリ61に記憶されている所定の動作パターンで移動し、基材・型・被成形物集合体1から型7を剥離する(S9)。すなわち、基材・型・被成形物集合体1における被成形物5と型7との境界に、型剥離体11の先端部13を差し込み、必要に応じて型剥離体11をごくわずかに上昇させることで、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離する(図4参照)。
このとき、基材・型・被成形物集合体1に対して、複数の型剥離体11のそれぞれが独立して移動し、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離する。
たとえば、図2(a)で示す8つの型剥離体11のうちの1つの型剥離体11Aを、境界(型7と被成形物5との境界)に、最初にわずかに差し込み、続いて時計回りに、次々と他の型剥離体11を境界に差し込むことで、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離する。
また、型7および被成形体の型式が異なったものである場合、たとえば、図2(a)で示す8つの型剥離体11のうちの1つの型剥離体11Aを、境界(型7と被成形物5との境界)に、最初にわずかに差し込み上昇させ、続いて、型剥離体11Aと対向している1つの型剥離体11Eを、境界にわずかに差し込む等して、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離する。
次に、集合体保持体31での真空吸着を停止し、基材3と被成形物5とが一体化している被成形体を、型剥離装置9から搬出し、型剥離体11、基材保持体37、突き当て33をデフォルト位置に位置させることで(S11)、上記初期状態になる。
次に、検出部(検出装置)17を用いたときの動作について説明する。この場合、上述したステップS9の動作が異なる。
検出部17を用いた動作では、ステップS9で、検出部17(71A〜71H、73A〜73H)の検出結果に応じて、駆動部67A〜67H、69A〜69Hで型剥離体11を駆動(移動)し、基材・型・被成形物集合体1から型7を剥離して分離する。
たとえば、8つの型剥離体11それぞれの位置や力が、常にお互いが等しくなるように(各力や各位置における差が所定の閾値内のおさまるように)して、8つの型剥離体11それぞれを移動する。
なお、上記説明では、型剥離体11のそれぞれにおいて、Z軸方向では位置をR軸方向では力を検出しているが、Z軸方向で力をR軸方向で位置を検出するようにしてもよいし、Z軸方向で位置と力とをR軸方向でも位置と力とを検出するようにしてもよい。
また、サーボモータに代えて、パルスモータを使用する場合には、エンコーダを削除してよい。さらに、サーボモータに代えて、油圧シリンダを使用する場合には、油圧シリンダに供給される油圧作動油の圧力によって、力を検出するようにしてもよい。
型剥離装置9によれば、型剥離体11の先端部13を差し込むことで、基材・型・被成形物集合体1から型7を分離するので、基材・型・被成形物集合体1が大きくなっても手作業の場合に比べて型7を容易に剥離することができる。また、手作業で型7を剥離すると、型7、被成形物5、基材3に過度の力が加わり、型7等が傷ついてしまうおそれがあるが、型剥離装置9を用いることで、型7等の傷付きを防止することができる。
また、型剥離装置9によれば、基材・型・被成形物集合体1に対して、各型剥離体11のそれぞれがお互いに独立して移動することで、型7を剥離するので、型7等へ過度の力がかかることを一層確実に防止しつつ、型7を一層容易に剥がすことができる。
また、型剥離装置9によれば、検出部17(71A〜71H,73A〜73H)の検出結果に応じて、各型剥離体11のそれぞれ独立させて移動し型7を剥離するので、型7の剥がれの態様に応じて、各型剥離体11のそれぞれを適切に移動させることができ、型7等へ過度の力がかかることをさらに一層確実に防止しつつ、型7をさらに一層容易に剥がすことができる。
1 基材・型・被成形物集合体
3 基材
5 被成形物
7 型
9 型剥離装置
11 型剥離体
13 先端部
15 型剥離体駆動部
17 検出部
19 制御部

Claims (4)

  1. 基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、前記型を剥離する型剥離装置において、
    尖った先端部を備え、前記基材・型・被成形物集合体における前記被成形物と前記型との境界に、前記先端部を差し込むことで、前記基材・型・被成形物集合体から前記型を分離する型剥離体を有することを特徴とする型剥離装置。
  2. 請求項1に記載の型剥離装置において、
    前記型剥離体が複数設けられており、
    前記基材・型・被成形物集合体に対して、前記各型剥離体のそれぞれがお互いに独立して移動するように、前記型剥離体を駆動する型剥離体駆動部を有することを特徴とする型剥離装置。
  3. 請求項2に記載の型剥離装置において、
    前記各型剥離体それぞれの位置、前記差し込みをしたときに前記基材・型・被成形物集合体から前記各型剥離体それぞれが受ける力の少なくともいずれかを検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に応じて、前記型剥離体駆動部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする型剥離装置。
  4. 基材と型とがこれらの間に存在している被成形物を介して一体化している基材・型・被成形物集合体から、前記型を剥離する型剥離方法において、
    前記基材・型・被成形物集合体における前記被成形物と前記型との境界に、尖った先端部を備えた型剥離体の先端部を差し込むことで、前記基材・型・被成形物集合体から前記型を分離することを特徴とする型剥離方法。
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