JP2013180529A - インクジェット画像記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも着色剤と活性エネルギー線反応性化合物を含有し色相が異なる2色以上のインクからなるインクセットを用い、記録媒体にインクを吐出して画像を形成し、次いで、活性エネルギー線により画像を硬化させるに際し、画像部における色相が異なるインクのドット重なり率を制御するインクジェット画像記録方法。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1には、記録媒体の吸収特性に応じて二次色インクの使用量を調整するインクジェット記録方法が開示されている。しかし、この方法では、使用する二次色間の色相を調整することは実質的に無理である。
また特許文献2には、シアン、マゼンタ、イエローの3色の色材を用いたインクドットのサイズと重なり率を規定し、画像明度又は粒状視認性を合わせ、記録ヘッド数を減らした高画質のインクジェット記録方法に係る発明が開示されている。
また特許文献3には、同じ色インク又は1スキャンでの、ドット径と隣接ドットの中心位置までの距離の関係を規定したインクジェット記録方法に係る発明が開示されている。
しかし、上記特許文献1〜3の何れの発明も、ドット厚みによる画像部の凹凸については検討していない。
また、従来の紫外線を利用したインクジェット画像記録では、画像に凹凸が生じ、特に2色以上のインクを重ねるとインクの付着量が増えるため凹凸が顕著になるという問題があったが、有効な対策は開発されていない。
1) 少なくとも着色剤と活性エネルギー線反応性化合物を含有し色相が異なる2色以上のインクからなるインクセットを用い、記録媒体にインクを吐出して画像を形成し、次いで、活性エネルギー線により画像を硬化させるに際し、画像部における色相が異なるインクのドット重なり率を制御することを特徴とするインクジェット画像記録方法。
2) 記録媒体の表面に、少なくとも活性エネルギー線反応性化合物を含有する前処理液を付与し、該前処理液が乾燥する前、又は該前処理液に活性エネルギー線を照射して硬化させた後、インクを吐出して画像を形成することを特徴とする1)記載のインクジェット画像記録方法。
また、比較的少量のインク付着量で高い発色を得ることができる。
また、記録媒体表面に前処理液を付与することにより一層優れた画像が得られる。
インクジェット画像記録方法では、インクの使用量をなるべく減らして、薄くて滲まない均一なドット形成を行う必要があるが、異なる2色以上のインクを用いて所望の画像を形成することは容易でない。
これに対し、本発明のインクジェット画像記録方法は、少なくとも着色剤と活性エネルギー線反応性化合物を含有するインクであって、該着色剤の色相が異なる2色以上のインクからなるインクセットを用いて画像を形成するに際し、画像部における、色相が異なるインクのドット重なり率を制御することにより、画像の発色性と表面性(凹凸の程度)を両立できるようにした点に特徴を有する。
例えば2色のインクを用いる場合について説明すると、2色のインクにより所望の色を出したい場合、2色のインクの重なり率が高い方が発色性は向上する。しかし、重なり率が高くなると、使用するインクの量が少ないほど、2色のインクが重なった部分と、1色のインクのみが付着した部分及び全くインクが付着していない部分との厚みの差が大きくなり、画像表面の凹凸が増えてしまう。そこで本発明では、発色性を重視する必要がある場合には、凹凸の増加をある程度許容して、2色のインクの重なり率を高く設定し、画像の表面性を重視する必要がある場合には、発色性の低下をある程度許容して、凹凸を減らすために2色のインクの重なり率を低く設定する。
制御方法としては、次の(1)〜(3)が考えられるが、ラインプリンタのような1パス印字の場合、インク打ち込み数には、ヘッドノズル数や吐出周波数に上限があるため、(2)のMj変調による制御が好ましい。
(1)インク滴体積(Mj)を固定してインク打ち込み数を変える方法。
(2)インク打ち込み数を固定してMjを変える方法。
(3)Mj、インク打ち込み数を同時に変える方法。
なお、ドット重なり率は、最大インク総量での各単色インクドットの面積の合計に対する、異なる色相インクドットの重なる面積の合計で求めることができる。
更に、記録媒体表面に活性エネルギー線反応性化合物を含有する前処理液を付与し、該前処理液が乾燥する前に、又は該前処理液に活性エネルギー線を照射して硬化させた後、インクを吐出して画像を形成してもよい。この場合も、前処理液を付与する前、又は付与した後にコロナ放電処理を行うことができる。
インクに用いる着色剤は、染料及び顔料のいずれでもよいが、印刷物の耐久性の点から顔料の方が好ましい。
染料としては、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料などの通常インクジェット記録に使用される各種染料を使用することができる。
顔料としては、特に制限なく、種々の無機顔料や有機顔料を使用することができる。
無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、カーボンブラックなどが挙げられる。これらの中でも、カーボンブラックが好ましい。なお、カーボンブラックとしては、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、多環式顔料が好ましい。
黒色用のものとしては、例えばファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料などが挙げられるが、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックは色調に優れるとともに、耐水性、退光性、分散安定性に優れ、且つ安価である。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、7、12、17、22、23、31、38、48:2、48:2〔パーマネントレッド2B(Ca)〕、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38等が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4、16、22、17:1、56、60、63等が挙げられる。
顔料は、分散剤又は界面活性剤で水性媒体中に分散させた顔料分散液としてインクに添加することができる。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。
インクにおける着色剤の含有量は、0.1〜25質量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜15質量%程度である。
また、インクは、各色毎に複数の着色剤を有するものであってもよい。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの基本4色に加えて、それぞれの色毎に同系列の濃色や淡色を加えてもよく、マゼンタに淡色のライトマゼンタや濃色のレッドを、シアンに淡色のライトシアンや濃色のブルーを、ブラックに淡色であるグレイ、ライトブラック、濃色であるマットブラックを、それぞれ加えてもよい。
その他に、顔料(例えば、カーボン)の表面を樹脂等で処理し、水中に分散可能としたグラフト顔料や、顔料(例えば、カーボン)の表面にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加し水中に分散可能とした加工顔料等が使用できる。
また、顔料をマイクロカプセルに包含させ、該顔料を水中に分散可能なものとしたものであってもよい。
インクに用いる活性エネルギー線反応性化合物としては重合性化合物が好ましい。また必要に応じて重合開始剤を併用してもよい
重合性化合物としては、エネルギー付与により重合反応を生起し硬化する任意の化合物を用いることができる。特に、光重合開始剤から発生する開始種により重合反応を生起する、各種公知の光ラジカル重合性の重合性化合物が好ましい。
重合性化合物は、反応速度、インク物性、硬化膜物性等を調整する目的で1種又は複数を混合して用いることができる。また、重合性化合物は単官能化合物であっても、多官能化合物であってもよい。
また、重合性化合物として光ラジカル開始剤から発生する開始種により重合反応を生起する、各種公知のラジカル重合性の重合性化合物を使用することもできる。
単官能の(メタ)アクリレートの具体例としては、ヘキシル基(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、tert−オクチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−n−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エチヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、4−ブロモブチル(メタ)アクリレート、シアノエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ブトシキメチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、アルコキシメチル(メタ)アクリレート、アルコキシエチル(メタ)アクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシル(メタ)アクリレート、4−ブチルフェニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2,3、4,5−テトラメチルフェニル(メタ)アクリレート、4−クロロフェニル(メタ)アクリレート、フェノキシメチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジロキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、トリメトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、2−メタクリロイロキシチルコハク酸、2−メタクリロイロキシヘキサヒドロフタル酸、2−メタクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリフロロエチル(メタ)アクリレート、パーフロロオクチルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、EO変性フェノール(メタ)アクリレート、EO変性クレゾール(メタ)アクリレート、EO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、PO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、EO変性−2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが挙げられる。
五官能の(メタ)アクリレートの具体例としては、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートを挙げることができる。
六官能の(メタ)アクリレートの具体例としては、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート、フォスファゼンのアルキレンオキサイド変性ヘキサ(メタ)アクリレート、カプトラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
インク中の重合性化合物の含有量は、全固形分に対し50〜95質量%が適当であり、好ましくは60〜92質量%、更に好ましくは70〜90質量%の範囲である。
前記光重合開始剤は、光の作用、又は、増感色素の電子励起状態との相互作用を経て、化学変化を生じ、ラジカル、酸、塩基のうちの少なくとも1種を生成する化合物である。
光重合開始剤としては、照射される活性光線、例えば、200〜400nmの紫外線、遠紫外線、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、電子線、X線、分子線又はイオンビームなどに感度を有するものを適宜選択して使用することができる。具体的には、当業界で公知の任意の光重合開始剤化合物を使用することができる。
また、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合を用いることもできる。
更には増感色素の電子励起状態との相互作用を経て、酸化的又は還元的に結合解裂を生じる化合物群も知られている。
好ましい光重合開始剤としては、芳香族ケトン類、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物等が挙げられる。
芳香族ケトン類の好ましい例としては、ベンゾフェノン骨格又はチオキサントン骨格を有する化合物等が挙げられる。中でも、α−チオベンゾフェノン化合物、ベンゾインエーテル化合物、α−置換ベンゾイン化合物、ベンゾイン誘導体、アロイルホスホン酸エステル、ジアルコキシベンゾフェノン、ベンゾインエーテル類、α−アミノベンゾフェノン類、p−ジ(ジメチルアミノベンゾイル)ベンゼン、チオ置換芳香族ケトン、アシルホスフィンスルフィド、アシルホスフィン、チオキサントン類、クマリン類等が好ましい。
芳香族オニウム塩の例としては、周期律表の第V、第VI、第VII族の元素(例えば、N、P、As、Sb、Bi、O、S、Se、Te、又はI)の芳香族オニウム塩が挙げられる。その具体例としては、ヨードニウム塩類、スルホニウム塩類、ジアゾニウム塩類(置換基を有してもよいベンゼンジアゾニウム等)、ジアゾニウム塩樹脂類(ジアゾジフェニルアミンのホルムアルデヒド樹脂等)、N−アルコキシピリジニウム塩類等が挙げられる。
有機過酸化物としては、分子中に酸素−酸素結合を1個以上有する有機化合物のほとんど全てが含まれるが、具体例としては、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−アミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ヘキシルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−オクチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(クミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(p−イソプロピルクミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレートなどの過酸化エステル系が好ましい。
ヘキサアリールビイミダゾールの例としては、ロフィンダイマー類、例えば2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−ブロモフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o,p−ジクロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラ(m−メトキシフェニル)ビイミダゾール、2,2′−ビス(o,o′−ジクロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−ニトロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−メチルフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−トリフルオロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール等が挙げられる。
ケトオキシムエステルの例としては、3−ベンゾイロキシイミノブタン−2−オン、3−アセトキシイミノブタン−2−オン、3−プロピオニルオキシイミノブタン−2−オン、2−アセトキシイミノペンタン−3−オン、2−アセトキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベンゾイロキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、3−p−トルエンスルホニルオキシイミノブタン−2−オン、2−エトキシカルボニルオキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げられる。
アジニウム塩化合物の例としては、N−O結合を有する化合物群が挙げられる。
光重合開始剤としてのメタロセン化合物の例としては、チタノセン化合物、及び鉄−アレーン錯体が挙げられる。
チタノセン化合物の具体例としては、ジシクロペンタジエニル−Ti−ジクロライド、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビスフェニル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニル−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−2,6−ジフルオロフェニル−1−イル、ジシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニル−1−イル、ジメチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル−1−イル、ジメチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル−1−イル、ジメチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニル−1−イル、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル〕チタニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(メチルスルホンアミド)フェニル〕チタン、ビス(シクロペンタジエニル)ビス〔2,6−ジフルオロ−3−(N−ブチルビアロイルアミノ)フェニル〕チタン等が挙げられる。
本発明で用いるインクには重合促進剤を添加してもよい。
重合促進剤としては、特に限定されないが、Darocur EHA、EDB(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。
また、本発明で用いるインクは、重合性化合物がラジカル重合性化合物である場合、熱ラジカル重合禁止剤を含有することが好ましい。これにより、インクの保存安定性が向上する。なお、熱ラジカル重合禁止剤としては、Irgastab UV−10(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。
本発明で用いるインクには界面活性剤を添加してもよい。
界面活性剤としては特に制限はなく、着色剤の種類や湿潤剤、水溶性有機溶剤の組合せによって、分散安定性を損なわない界面活性剤の中から目的に応じて適宜選択することができるが、レベリング性がよく、濡れ性を向上させるためには、フッ素系界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤から選択される少なくとも1種が好適である。これらは普通紙にも印字可能なインクとして共通化する場合には必須である。
また、ポリエステルシートのようなプラスチック表面シートに印字する際にも、界面活性剤で表面張力を低くしておくと、媒体面への濡れ性、レベリング性が向上し、乾燥性、画質均一性に良好な影響を与える。
前記パーフルオロアルキルカルボン化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩などが挙げられる。
これらのフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3などが挙げられる。
市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、Zonyl TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれもDuPont社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する均染性が著しく向上する点から、ネオス社製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、及びオムノバ社製のPF−151Nが特に好ましい。
(1)アニオン性フッ素系界面活性剤
このような界面活性剤は、市販品として、ビックケミー・ジャパン社、信越シリコーン社、東レ・ダウコーニング・シリコーン社などから容易に入手できる。
これらの界面活性剤の市販品としては、例えば、ビックケミー・ジャパン社製のBYK−347、BYK−348、BYK−UV3500、3510、3530、3570、信越シリコーン社製のKF−618、KF−642、KF−643などが挙げられる。
アセチレングリコール系の界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。該アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、例えば、エアープロダクツ社(米国)製のサーフィノール104、82、465、485、TGなどが挙げられる。
これらの界面活性剤の中で、浸透剤として好適なのはシリコーン系界面活性剤であり、特にポリエーテル変性シリコーン化合物を含有するノニオン系のシリコーン系界面活性剤は、記録媒体に対する優れた濡れ性、浸透性を有する。
前処理液は、活性エネルギー線硬化性樹脂液及び開始剤を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記活性エネルギー線硬化性樹脂液としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばラジカル系光硬化性樹脂液、カチオン系光硬化性樹脂液、アニオン系光硬化性樹脂液、などが挙げられる。
具体例としては、ラジカル系では、各種ラジカル反応性アクリルモノマー又はオリゴマーにラジカル系開始剤を添加したもの、カチオン系では、脂環式エポキシ、オキセタン、ビニルエーテル等のカチオン硬化性モノマー・オリゴマーに酸発生開始剤を添加したものなどが挙げられる。
前記開始剤も特に制限はなく、公知のラジカル系開始剤やカチオン系開始剤の中から、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ラジカル系開始剤としては市販品を用いることができ、例えばイルガキュア127、907、184、1173、2959、369、379、754(いずれもCiba社製)などが挙げられるが、なるべく黄変の少ないものが好ましい。
前記カチオン系開始剤としては、酸発生剤である各種置換芳香族スルホニウム化合物などが挙げられる。
前記活性エネルギー線としては、開始剤を添加したアクリレート、オキセタン等の反応性化合物を重合させることが可能な光エネルギー線であればよく、紫外線、電子線、可視光線等が挙げられる。
照射光源は特に限定されないが、350〜450nmの波長の光が好ましい。
紫外線を用いた場合の照射量は、好ましくは10〜20,000mJ/cm2であり、より好ましくは50〜15,000mJ/cm2である。この程度の範囲の紫外線照射量であれば、十分硬化反応を行うことができる。
紫外線照射の光源としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等のランプが挙げられる。例えばFusion System社製のHランプ、Dランプ、Vランプ等の市販品を利用することができる。また、紫外線発光ダイオード(紫外線LED)や紫外線発光半導体レーザ等の紫外線発光半導体素子により、紫外線照射を行うこともできる。
本発明では、記録媒体として非吸収性、吸収性のどちらも用いることができるが、特に表面に細孔を有する多孔質吸収性の記録媒体を用いた場合、画像部と非画像部に段差等の違和感がなく、発色や文字品位に優れた画像を得ることができる。
吸収性の記録媒体として、例えば、電子写真用普通紙、シリカ、アルミナ、PVA、PVP等を含むインク吸収層を備えたインクジェット用紙等が挙げられる。
また、比較的インク浸透スピードが遅いタイプの吸収性記録媒体として、一般のオフセット印刷に用いられるアート紙、コート紙、キャスト紙等が挙げられる。地肌光沢の異なるマット調からグロス調まで画像部と非画像部の光沢感に違和感なく画像を形成することが可能である。
例えば、記録媒体として、プラスチックフィルムシート、プラスチックフィルムラミネート紙、プラスチック表面シート、ガラス、金属などの、非多孔質であって通常の水性インクジェット記録専用紙が有する水吸収能力を有しない媒体も使用できる。プラスチックとしてはポリエステルやポリオレフィンが挙げられる。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムは、通常、10%程度の無機微粒子フィラーを混練したものであるが、使用可能である。また、プラスチックフィルムラミネート紙、プラスチック材料で塗工処理又は含浸処理されて紙質表面がプラスチック材料で覆われた樹脂加工紙などのプラスチック性表面を有するフィルムシートも使用可能である。
容器としては特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、プラスチック製容器、アルミニウムラミネートフィルムや樹脂フィルムで形成されたインク袋などを有するものが挙げられる。
次に、インクカートリッジについて、図1及び図2を参照して説明する。図1はインクカートリッジの一例を示す図であり、図2は図1のインクカートリッジのケース(外装)も含めた図である。
インクカートリッジ(200)は、図1に示すように、インクをインク注入口(242)からインク袋(241)内に充填し、排気した後、該インク注入口(242)を融着により閉じる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口(243)に装置本体の針を刺すことによりインクジェット記録装置にインクを供給する。
インク袋(241)は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋(241)は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース(244)内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
インクカートリッジは、インク(インクセット)を収容し、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができ、また、後述するインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
本発明で用いることができるインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有し、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、エネルギー発生手段、制御手段等を有する。
更にインクジェット記録装置は、インクの動的表面張力の検知手段と前記検知手段にもとづいて画像調整、又はインク調整できる手段を備えるが、これらを説明するための模式図を図6に示す。ただし、実線矢印は、インク又は浸透剤等の流れを示し、破線矢印は、制御信号の流れを示す。インクカートリッジ(200)からサブタンク(135)へインクを送るインク流路(250)の間にインクの動的表面張力検知部(300)を有し、前記検知部での検知結果に基づいて2通りの調整方法を有する。吐出するインク量を変調する場合、前記検知部(300)の検知結果に基づいて、インク吐出量制御部(302)にて、記録ヘッド(134)で吐出するインク量を調整する。
また浸透剤の含有量を調整する場合、前記検知部(300)の検知結果に基づいて、浸透剤カートリッジ(400)から所望の浸透剤を供給し、インク流路(250)の間に設けた浸透剤調整部(401)で、インクを調整する。なお、301は浸透剤含有量制御部である。
前記インク飛翔工程は前記インクジェット記録装置のインク飛翔手段により好適に行なうことができる。また、前記その他の工程は、前記インクジェット記録装置のその他の手段により好適に行なうことができる。
前記インク飛翔工程は、インクに、エネルギーを印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する工程である。
前記インク飛翔手段は、インクに、エネルギーを印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する手段である。該インク飛翔手段としては特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズルなどが挙げられる。
該インクジェットヘッドの液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材の少なくとも一部はシリコン及びニッケルの少なくともいずれかを含む材料から形成されることが好ましい。また、インクジェットノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1〜20μmがより好ましい。
また、インクジェットヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充されるように構成することが好ましい。
なお、前記エネルギー発生手段としては、例えば、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどが挙げられ、具体的には、例えば、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等が挙げられる。
また、ノズル近傍での水分蒸発が30%を超える前に、印字領域及び非印字領域のいずれかにインクを吐出させることが好ましい。
なお、前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
図3に示すインクジェット記録装置は、装置本体(101)と、該装置本体(101)に装着した用紙を装填するための給紙トレイ(102)と、装置本体(101)に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ(103)と、インクカートリッジ装填部(104)とを有する。この給紙トレイ(102)を使用してポリエステルシートなどプラスチックシートの給紙が可能である。
インクカートリッジ装填部(104)の上面には、操作キーや表示器などの操作部(105)が配置されている。インクカートリッジ装填部(104)は、インクカートリッジ(200)の脱着を行なうための開閉可能な前カバー(115)を有している。
装置本体(101)内には、図4及び図5に示すように、図示を省略している左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド(131)とステー(132)とでキャリッジ(133)を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ(不図示)によって図5で矢示方向に移動走査する。
記録ヘッド(134)を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インク吐出のためのエネルギー発生手段として備えたものなどが使用できる。
また、キャリッジ(133)には、記録ヘッド(134)に各色のインクを供給するための各色のサブタンク(135)を搭載している。サブタンク(135)には、図示しないインク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部(104)に装填されたインクカートリッジ(200)からインクが供給されて補充される。
この給紙部から給紙された用紙(142)を記録ヘッド(134)の下方側で搬送するための搬送部として、用紙(142)を静電吸着して搬送するための搬送ベルト(151)と、給紙部からガイド(145)を介して送られる用紙(142)を搬送ベルト(151)との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ(152)と、略鉛直上方に送られる用紙(142)を略90°方向転換させて搬送ベルト(151)上に倣わせるための搬送ガイド(153)と、押さえ部材(154)で搬送ベルト(151)側に付勢された先端加圧コロ(155)とを備え、また、搬送ベルト(151)表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ(156)が備えられている。
装置本体(101)の背面部には、両面給紙ユニット(181)が着脱自在に装着されている。両面給紙ユニット(181)は、搬送ベルト(151)の逆方向回転で戻される用紙(142)を取り込んで反転させて再度カウンタローラ(152)と搬送ベルト(151)との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット(181)の上面には手差し給紙部(182)が設けられている。
このとき、帯電ローラ(156)によって搬送ベルト(157)が帯電されており、用紙(142)は、搬送ベルト(151)に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ(133)を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド(134)を駆動することにより、停止している用紙(142)にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙(142)を所定量搬送後、次行の記録を行なう。記録終了信号又は用紙(142)の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙(142)を排紙トレイ(103)に排紙する。
そして、サブタンク(135)内のインクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ(200)から所要量のインクがサブタンク(135)に補給される。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
また、本発明のインクジェット画像記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用できる。
下記処方の材料を混合してシアンインク1とイエローインク1からなるインクセットを調製した。
<シアンインク1>
・ジオキソランアクリレート(MEDOL−10:大阪有機化学工業製) 62.0%
・デンドリマー型アクリレート(ビスコート#1000:大阪有機化学工業製)
27.0%
・光重合開始剤(イルガキュア379:チバ・スペシャリティケミカルズ製)5.0%
・光重合開始剤(ダロキュアTPO:チバ・スペシャリティケミカルズ製) 3.0%
・Hostaperm Blue BT−617−D(クラリアント製) 3.0%
<イエローインク1>
・ジオキソランアクリレート(MEDOL−10:大阪有機化学工業製) 62.0%
・デンドリマー型アクリレート(ビスコート#1000:大阪有機化学工業製)
27.0%
・光重合開始剤(イルガキュア379:チバ・スペシャリティケミカルズ製)5.0%
・光重合開始剤(ダロキュアTPO:チバ・スペシャリティケミカルズ製) 3.0%
・CROMOPHTAL Yellow LA2(BASF製) 3.0%
下記処方の材料を混合した後、0.45μmのセルロースアセテートフィルターで濾過して前処理液1を調製した。
・ジオキソランアクリレート(MEDOL−10:大阪有機化学工業製) 62.0%
・デンドリマー型アクリレート(ビスコート#1000:大阪有機化学工業製)
27.0%
・光重合開始剤(イルガキュア379:チバ・スペシャリティケミカルズ製)
10.0%
・ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン 1.0%
(BYK−UV3510:ビックケミー・ジャパン製)
最初に<シアンインク1>を吐出し、2次色として<イエローインク1>を吐出した。色が重なった部分はグリーンとなった。ドット重なり率の制御は、インク打ち込み数を固定してMjを変える方法で行った。
記録媒体は、次の4種を用いた。
・マットコート紙 ニューエイジ(王子製紙製)
・グロスコート紙 OKトップコート(王子製紙製)
・キャストコート紙 ミラーコートプラチナ(王子製紙製)
・OPPフィルム パイレンP2161(東洋紡製)
結果をドット重なり率と共に、表1〜表4に示す。表1はマットコート紙、表2はグロスコート紙、表3はキャスコート紙、表4はOPPフィルムの場合である。
2次色ベタ部(グリーン)の発色について下記の基準で判定した。
〔評価基準〕
○:2色重ね部および単色部の発色が良好である。
△:単色部の発色は良好であるが2色重ね部の発色がややくすむ。
×:単色部での発色も悪い。
2次色ベタ部(グリーン)の均一性を目視により下記の基準で判定した。
〔評価基準〕
○:均一で問題ない。
×:ビーディングなどの色むらがある。
画像中間調のドット凹凸による「ぎらつき」を目視により下記の基準で判定した。
〔評価基準〕
◎:平滑で凹凸が目立たない。
○:凹凸はあるが許容できる。
△:凹凸があり許容できない。
×:凹凸によるぎらつきが目立つ。
インクのベタ画像部と非画像部の厚みを紙厚計により計測し、画像部と非画像部の段差について下記の基準で評価した。
〔評価基準〕
○:3μm未満
△:3μm以上、10μm以下
×:10μmを超える。
記録媒体として、前処理液1を2.0g/m2の付着量で付与したOPPフィルム(パイレンP−2161:東洋紡製)を用いた点以外は、実施例1の場合と同様にして画像記録を行い、評価した。結果をドット重なり率と共に表5に示す。
2 膜厚制御ローラ
3 汲み上げローラ
4 塗布ローラ
5 カウンタローラ
6 用紙
7 給紙ローラ
8 給紙トレイ
11 用紙送りローラ
12 用紙送りローラ
13 用紙送りローラ
14 用紙送りローラ
15 用紙送りローラ
16 用紙送りローラ
17 用紙
18 給紙ローラ
20 記録ヘッド
21 インクカートリッジ
22 キャリッジ軸
23 キャリッジ
31 用紙ガイド
33 用紙送りローラ
34 用紙戻しガイド
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装(ケース)
250 インク流路
300 動的表面張力検知部
301 浸透剤含有量制御部
302 インク吐出量制御部
400 浸透剤カートリッジ
401 浸透剤調整部
Claims (2)
- 少なくとも着色剤と活性エネルギー線反応性化合物を含有し色相が異なる2色以上のインクからなるインクセットを用い、記録媒体にインクを吐出して画像を形成し、次いで、活性エネルギー線により画像を硬化させるに際し、画像部における色相が異なるインクのドット重なり率を制御することを特徴とするインクジェット画像記録方法。
- 記録媒体の表面に、少なくとも活性エネルギー線反応性化合物を含有する前処理液を付与し、該前処理液が乾燥する前、又は該前処理液に活性エネルギー線を照射して硬化させた後、インクを吐出して画像を形成することを特徴とする請求項1記載のインクジェット画像記録方法。
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