JP2013180280A - マルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法 - Google Patents

マルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法 Download PDF

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大祐 鮎川
Akihiro Nishida
明弘 西田
Masanobu Fukuzawa
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Abstract

【課題】ろ過槽内に配設される支柱の施工を容易に行うことができ、これによって工期短縮とコスト削減を図ることができるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法を提供する。
【解決手段】底盤3の外周部に外壁4a,4b,4c,4dが設けられてなるろ過槽本体2a内に支柱21,22,23が配設されて構成され、ろ材としてのろ過砂が充填されるろ過槽2を備えるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置1において、底盤3または外壁4a,4b,4c,4dに柱状型枠21a,22a,23aを固定して中空の柱状部分を形成し、この中空の柱状部分の内部にコンクリート21b,22b,23bを打ち込んで、柱状型枠と21a,22a,23aコンクリート21b,22b,23bとを一体化して支柱21,22,23を構成するものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、下水・上水、一般排水等の大量水処理に好適に用いられるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法に関するものである。
この種のマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置は、ろ材としてのろ過砂が充填される複数のろ過槽部を纏めた構成のろ過槽を備えている。
このろ過槽は、全てのろ過槽部の土台となる槽底部を構成する底盤とその底盤の外周部に全てのろ過槽部を取り囲むように設けられる外壁とを有するろ過槽本体を備え、このろ過槽本体内の中央部やコーナ部に支柱が配設されて構成されている。
ところで、従来のマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置では、ろ過槽本体内に配設される支柱が鉄筋コンクリート製であり、鉄筋を槽底部の底盤から立ち上げ、型枠および型枠サポート材を設置して、コンクリートを打設する必要がある。このため、以下の(1)〜(3)のような問題点がある。
(1)型枠工、鉄筋工に手間がかかり、コストアップや工期の長期化を招く。
(2)高いコンクリート強度が必要で、コストアップになる。
(3)コンクリート養生中は型枠サポート材がろ過池内(ろ過槽本体内)に張り巡らされるため、ろ過池内の作業性が著しく低下し、工期の長期化を招く。
なお、マルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置の施工の合理化を図るようにしたものとして、例えば特許文献1,2にて提案されている技術がある。
特開平8−103604号公報 特許第3614982号公報
特許文献1には、ろ過槽下部のコーン状部分を金属板または繊維補強プラスチック板を用いて高い精度で製作し、このコーン状部分を型枠として、コーン状部分の外周にコンクリートを打設し、コーン状部分とコンクリートとを一体化してろ過槽の底部を形成する施工方法が開示されている。
一方、特許文献2には、円周方向に複数に分割された成形コンクリート部材を一体的に連設することによって、ろ過槽下部のコーン状部分を形成する施工方法が開示されている。
上記の特許文献1,2に係る技術はいずれも、ろ過槽下部のコーン状部分の施工改良により、工期の短縮化とコストの削減を図るものであり、ろ過槽内に配設される支柱の施工改良により、工期短縮とコスト削減を図ることができる技術の出現が望まれている。
本発明は、前述のような事情に鑑みてなされたもので、ろ過槽内に配設される支柱の施工を容易に行うことができ、これによって工期短縮とコスト削減を図ることができるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明によるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置は、
底盤の外周部に外壁が設けられてなるろ過槽本体内に支柱が配設されて構成され、ろ材としてのろ過砂が充填されるろ過槽を備えるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置において、
前記支柱は、前記底盤または外壁に固定されて中空の柱状部分を形成する柱状型枠と、この柱状型枠によって形成される中空の柱状部分の内部に打設されるコンクリートとからなることを特徴とするものである。
第1発明において、前記外壁におけるろ過砂が接触する部分に、金属板が取り付けられるのが好ましい(第2発明)。
次に、第3発明によるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置の施工方法は、
底盤の外周部に外壁が設けられてなるろ過槽本体内に支柱が配設されて構成され、ろ材としてのろ過砂が充填されるろ過槽を備えるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置において、
前記底盤または外壁に柱状型枠を固定して中空の柱状部分を形成し、この中空の柱状部分の内部にコンクリートを打ち込んで、前記柱状型枠とコンクリートとを一体化して前記支柱を構成することを特徴とするものである。
本発明においては、ろ過槽本体の底盤または外壁に柱状型枠を固定することによって中空の柱状部分が形成され、この中空の柱状部分の内部にコンクリートが打ち込まれ、これら柱状型枠とコンクリートとが一体化されることによって支柱が形成される。
柱状型枠は、ろ過槽本体の底盤または外壁に固定されて自立する構造とされるため、従来は必要とされていたコンクリート打設時の型枠サポート材が不要となる。こうして、型枠サポート材が不要となることにより、コンクリート養生期間中のろ過池内(ろ過槽本体内)の作業性が向上し、養生と並行してろ過池内のその他の作業を実施することができる。
従来技術では支柱が鉄筋コンクリート製であったのに対して、本発明においては支柱が無筋コンクリート製であるため、鉄筋工が不要となり、工期短縮およびコスト削減を図ることができる。
本発明によれば、ろ過槽内に配設される支柱の施工を容易に行うことができ、これによって工期短縮とコスト削減を図ることができる。
また、ろ過槽本体の外壁におけるろ過砂が接触する部分に、金属板が取り付けられるものとすることにより、ろ過砂の流動性をより高めることができ、ろ過性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置を模式的に表わした構造説明図 本実施形態のマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置のろ過槽の横断面図で、柱状型枠に対して、コンクリート打設を行う前の状態図(a)およびコンクリート打設を行った後の状態図(b) 図2(b)のA−A線断面図(a)およびB−B線断面図(b) 第1の支柱の柱状型枠の全体斜視図 第2の支柱の柱状型枠の正面図(a)および平面図(b)、並びに第3の支柱の柱状型枠の正面図(c)および平面図(d)
次に、本発明によるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<マルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置の概略説明>
図1に示されるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置1は、単一のろ過槽を有してなる複数のパッケージ型移床式連続砂ろ過装置を纏めた構成のもので、複数のろ過槽全体を囲む部分の壁だけを残し、各ろ過槽間の境界となる部分の壁を取り除いた構造で、下水・上水、一般排水等の大量水処理の用途に好適に用いられる。
<ろ過槽の概略説明>
このマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置1は、ろ材としてのろ過砂が充填されるろ過槽2を備えている。このろ過槽2は、ろ過槽本体2aを備えてなり、このろ過槽本体2aは、図2(b)に示されるように、平面視で長方形状の底盤3と、この底盤3の前辺部、後辺部、左辺部および右辺部のそれぞれに対応して立設される前側外壁4a、後側外壁4b、左側外壁4cおよび右側外壁4dとにより構成されている。
<コーン状窪み部の説明>
底盤3は、後述する複数(6個)のろ過槽部7a〜7dの全ての土台となる槽底部を構成するものである。底盤3上には、縦2段および横3列で配置される合計6個の逆多角錐状(または逆円錐状)の窪み部(以下、「コーン状窪み部」という。)5a〜5fが形成されている。
<第1〜6ろ過槽部の説明>
各コーン状窪み部5a〜5fの内部にろ過砂を埋め込むとともに、この埋め込まれたろ過砂の上に更にろ過砂を盛り重ねることにより、各コーン状窪み部5a〜5fに対応してろ過砂をろ材とするろ過層6(図1参照)を備えたろ過槽部7a〜7fが形成される。すなわち、ろ過槽本体2aの内部において、前部左側位置にはコーン状窪み部5aに対応して第1ろ過槽部7aが、前部中間位置にはコーン状窪み部5bに対応して第2ろ過槽部7bが、前部右側位置にはコーン状窪み部5cに対応して第3ろ過槽部7cが、後部左側位置にはコーン状窪み部5dに対応して第4ろ過槽部7dが、後部中間位置にはコーン状窪み部5eに対応して第5ろ過槽部7eが、後部右側位置にはコーン状窪み部5fに対応して第6ろ過槽部7fが、それぞれ形成される。
<原水流入部の説明>
図1に示されるように、各ろ過槽部7a,7b,7c(7d,7e,7f)の下部には、懸濁物質(SS)を含んだ被処理水としての原水をろ過層6に流入させる原水流入部8が設けられている。この原水流入部8には、三角または五角形状の断面で下面側が開放された単一もしくは複数本の分散板の集合体からなる原水分散板9が配され、この原水分散板9には、ガイドパイプ10を介して原水流入管11が接続され、原水が原水流入管11からガイドパイプ10を介して原水分散板9に供給されるようになっている。
<エアリフトポンプの説明>
各ろ過槽部7a,7b,7c(7d,7e,7f)には、エアリフトポンプ12が装備されている。このエアリフトポンプ12は、各ろ過槽部7a,7b,7c(7d,7e,7f)の中心に配される内部装置外筒13内において各ろ過槽部7a,7b,7c(7d,7e,7f)の上部から下部に亘って挿入されるエアリフト管14を備えて構成されている。
このエアリフトポンプ12においては、図示されないエアコンプレッサからエアリフト管14内にエアリフト用空気が吹き込まれることにより、ろ過処理に供されたろ過砂を水と共にエアリフト管14内で上昇させながら撹拌して洗浄することができるようになっている。
このエアリフト管14内を上昇したエアリフト用空気とろ過砂と水は分離器15で分離される。分離器15で分離処理された水は、多量のSSを含んでおり、洗浄排水として洗浄排水管16から装置外へと排出される。
ろ過槽2の上部には、調圧槽17が付設されるとともに、この調圧槽17に隣接するように原水流入水路18が設けられている。
原水は、原水流入水路18から調圧槽17に流し込まれ、この調圧槽17から原水流入管11、ガイドパイプ10および原水分散板9を介してろ過層6の下部に供給されるようになっている。そして、ろ過層6によってろ過処理が施されたろ過水は、ろ過槽2の上部からオーバフローされて流出水路19から次の処理装置(図示省略)へと送られる。
<第1の支柱の説明>
図2(b)に示されるように、ろ過槽本体2aの中央部において、第1ろ過槽部7a、第2ろ過槽部7b、第4ろ過槽部7dおよび第5ろ過槽部7eによって囲まれる部分、および第2ろ過槽部7b、第3ろ過槽部7c、第5ろ過槽部7eおよび第6ろ過槽部7fによって囲まれる部分には、それぞれ第1の支柱21が配設されている。
図2(a)および図3(a)に示されるように、第1の支柱21は、中空部31を有する柱状部分を形成する柱状型枠21aを備えている。
図4に示されるように、柱状型枠21aは、所定間隔を存して四方に起立配置されて下端部が底盤3に周知の固定手段(例えば、アンカーボルトとナットからなる締結具等)によって固定される4本の柱材32,32,32,32(例えば、角パイプ材)を備え、隣接する柱材32,32を繋ぐリブ材33(例えば、山形鋼材)が上下方向に所定間隔を存して多段に配置され、隣接する柱材32,32と上下のリブ材33,33で形成される格子状部分を塞ぐように壁材34(例えば、金属平板)がそれら柱材32,32およびリブ材33,33に固着されて構成されている。
<第1の支柱の施工方法の説明>
第1の支柱21の施工は、以下のようにして行わる。
ます、柱状型枠21aにおける4本の柱材32,32,32,32の下端部を底盤3に固定して中空部31を有する柱状部分を形成する。次いで、この柱状部分の中空部31にコンクリート21b(図2(b)参照)を打ち込んで、これら柱状型枠21aとコンクリート21bとを一体化して密着・接合する。これにより、無筋コンクリート製の第1の支柱21が形成される。
<第2の支柱の説明>
図2(b)に示されるように、第1ろ過槽部7aと第2ろ過槽部7bとの間および第2ろ過槽部7bと第3ろ過槽部7cとの間には、それぞれ第2の支柱22が前側外壁4aの内側面に密着して配設されている。
同様に、第4ろ過槽部7dと第5ろ過槽部7eとの間および第5ろ過槽部7eと第6ろ過槽部7fとの間にも、それぞれ第2の支柱22が後側外壁4bの内側面に密着して配設されている。
さらに、第1ろ過槽部7aと第4ろ過槽部7dとの間には、第2の支柱22が左側外壁4cの内側面に密着して配設されるとともに、第3ろ過槽部7cと第6ろ過槽部7fとの間には、第2の支柱22が右側外壁4dの内側面に密着して配設されている。
第1ろ過槽部7aと第4ろ過槽部7dとの間で左側外壁4cの内側面に密着して配設される第2の支柱22を代表としてその構造を以下に説明する。この第2支柱22は、図2(a)および図3(a)(b)に示されるように、左側外壁4cの内側面に固定されてその左側外壁4cの内側面との間に中空部41を有する柱状部分を形成する柱状型枠22aを備えている。
図5(a)(b)に示されるように、柱状型枠22aは、左側外壁4cに対し所定距離を隔てて起立配置される柱材42(例えば、山形鋼材)を備え、この柱材42から左側外壁4cに向かい互いに直角を成して延設される一対のリブ材43,43(例えば、山形鋼材)が上下方向に所定間隔を存して多段に配置され、これら柱材42およびリブ材43,43を隙間なく覆うように山形に折り曲げ形成された壁材44(例えば、金属折り曲げ板)がそれら柱材42およびリブ材43,43に固着されて構成されている。
なお、壁材44の両側部には、上下方向に所定ピッチで所要の取付用孔44a,44a´が穿設されている。
<第2の支柱の施工方法の説明>
第2の支柱22の施工は、以下のようにして行わる。
まず、左側外壁4cの所定位置に予め植え込まれたスタッドボルト(図示省略)に壁材44の取付用孔44a,44a´を掛け止める。次いで、スタッドボルト(図示省略)に螺合されるナット45の締め付けによって、左側外壁4cに柱状型枠22aを固定して中空部41を有する柱状部分を形成する。次いで、この柱状部分の中空部41にコンクリート22b(図2(b)参照)を打ち込んで、これら柱状型枠22aとコンクリート22bとを一体化して密着・接合する。これにより、無筋コンクリート製の第2の支柱22が形成される。
<第3の支柱の説明>
図2(b)に示されるように、前側外壁4aと左側外壁4cとの交わりの角部、前側外壁4aと右側外壁4dとの交わりの角部、後側外壁4bと左側外壁4cとの交わりの角部および後側外壁4bと右側外壁4dとの交わりの角部には、それぞれ第3の支柱23が配設されている。
後側外壁4bと左側外壁4cとの交わりの角部に配設される第3支柱23を代表としてその構造を以下に説明する。この第3支柱23は、図2(a)および図3(b)に示されるように、後側外壁4bと左側外壁4cとに固定されてそれら後側外壁4bと左側外壁4cとの交わりの角部の内側面との間に中空部51を有する柱状部分を形成する柱状型枠23aを備えている。
図5(c)(d)に示されるように、柱状型枠23aは、後側外壁4bと左側外壁4cとの交点に対し所定距離を隔てて起立配置される柱材52(例えば、山形鋼材)を備え、後側外壁4bと左側外壁4cとの間で柱材52を挟むようにして直線状に延設される一対のリブ材53,53(例えば、山形鋼材)が上下方向に所定間隔を存して多段に配置され、これら柱材52およびリブ材53,53を隙間なく覆う壁材54(例えば、金属平板)がそれら柱材52およびリブ材53,53に固着されて構成されている。
なお、壁材54の両側部には、上下方向に所定ピッチで所要の取付用孔54aが穿設されている。
<第3の支柱の施工方法の説明>
第3の支柱23の施工は、以下のようにして行わる。
まず、後側外壁4bと左側外壁4cのそれぞれの外壁の所定位置に予め植え込まれたスタッドボルト(図示省略)に壁材54の取付用孔54aを掛け止める。次いで、スタッドボルト(図示省略)に螺合されるナット55の締め付けによって、後側外壁4bと左側外壁4cに柱状型枠23aを固定して中空部51を有する柱状部分を形成する。次いで、この柱状部分の中空部51にコンクリート23b(図2(b)参照)を打ち込んで、これら柱状型枠23aとコンクリート23bとを一体化して密着・接合する。これにより、無筋コンクリート製の第3の支柱23が形成される。
なお、柱状型枠21a,22a,23aは、コンクリート打設時の側圧にも耐えられる十分な強度を有する構造とすればよく、上記の構造に限定されるものではない。
また、コンクリート打設時に柱状型枠22a,23aと外壁4a,4b,4c,4dとの隙間からのコンクリート22b,23bの漏れを防止するために、コーキング材や樹脂モルタルを塗布して止水したり、柱状型枠22a,23aと外壁4a,4b,4c,4dとの間にパッキンを挟むことで止水したりするのが好ましい。
<金属板の説明>
図2(b)および図3(a)に示されるように、前側外壁4aおよび後側外壁4bのそれぞれ内側面において、互いに隣接する第2の支柱22の間の部分と、第2の支柱22と第3の支柱23との間の部分には、それぞれ金属板61が取り付けられている。
また、図2(b)および図3(b)に示されるように、左側外壁4cおよび右側外壁4dのそれぞれ内側面において、第2の支柱22と第3の支柱23との間の部分には、金属板62が取り付けられている。
こうして、ろ過槽本体2aの外壁4a,4b,4c,4dにおけるろ過砂が接触する部分に、金属板61,62が取り付けられるものとすることにより、ろ過砂の流動性をより高めることができ、ろ過性能を向上させることができる。
なお、金属板61,62は支柱21,22,23による柱状部分と同じ高さまでとするのが好ましい(図3(a)(b)参照)。これにより、ろ過砂の接触面の全てが金属板となり、ろ過槽2内におけるろ過砂の循環・洗浄・再生がよりスムーズに行われ、より効果的にろ過性能を向上させることができる。
<作用効果の説明>
本実施形態においては、ろ過槽本体2aの底盤3または外壁4a,4b,4c,4dに柱状型枠21a,22a,23aを固定することによって中空の柱状部分が形成され、この中空の柱状部分の内部にコンクリート21b,22b,23bが打ち込まれ、これら柱状型枠21a,22a,23aとコンクリート21b,22b,23bとが一体化されることによって支柱21,22,23が形成される。
柱状型枠21a,22a,23aは、ろ過槽本体2aの底盤3または外壁4a,4b,4c,4dに固定されて自立する構造とされるため、従来は必要とされていたコンクリート打設時の型枠サポート材が不要となる。こうして、型枠サポート材が不要となることにより、コンクリート養生期間中のろ過池内(ろ過槽本体内)の作業性が向上し、養生と並行してろ過池内のその他の作業を実施することができる。
従来技術では支柱が鉄筋コンクリート製であったのに対して、本実施形態においては支柱21,22,23が無筋コンクリート製であるため、鉄筋工が不要となり、工期短縮およびコスト削減を図ることができる。
本実施形態によれば、ろ過槽2内に配設される支柱21,22,23の施工を容易に行うことができ、これによって工期短縮とコスト削減を図ることができる
以上、本発明のマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明のマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置およびその施工方法は、ろ過槽内に配設される支柱の施工を容易に行うことができ、これによって工期短縮とコスト削減を図ることができるという特性を有していることから、下水・上水、一般排水等の大量水処理の用途に好適に用いることができる。
1 マルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置
2 ろ過槽
2a ろ過槽本体
3 底盤
4a 前側外壁
4b 後側外壁
4c 左側外壁
4d 右側外壁
21 第1の支柱
21a 柱状型枠
21b コンクリート
22 第2の支柱
22a 柱状型枠
22b コンクリート
23 第3の支柱
23a 柱状型枠
23b コンクリート
31,41,51 中空部
61,62 金属板

Claims (3)

  1. 底盤の外周部に外壁が設けられてなるろ過槽本体内に支柱が配設されて構成され、ろ材としてのろ過砂が充填されるろ過槽を備えるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置において、
    前記支柱は、前記底盤または外壁に固定されて中空の柱状部分を形成する柱状型枠と、この柱状型枠によって形成される中空の柱状部分の内部に打設されるコンクリートとからなることを特徴とするマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置。
  2. 前記外壁におけるろ過砂が接触する部分に、金属板が取り付けられる請求項1に記載のマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置。
  3. 底盤の外周部に外壁が設けられてなるろ過槽本体内に支柱が配設されて構成され、ろ材としてのろ過砂が充填されるろ過槽を備えるマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置において、
    前記底盤または外壁に柱状型枠を固定して中空の柱状部分を形成し、この中空の柱状部分の内部にコンクリートを打ち込んで、前記柱状型枠とコンクリートとを一体化して前記支柱を構成することを特徴とするマルチモジュール型移床式連続砂ろ過装置の施工方法。
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