JP2013180090A - 下顎用の印象用トレー - Google Patents

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Abstract

【課題】硬化後の印象材のトレーからの浮き上がりや剥離を防止して精度の高い印象採得を行うことができるプラスチック製の下顎用の印象用トレーを提供する。
【解決手段】U字状で略同一幅の平面を成す底部1の外側と内側外壁2と内壁3とを有するプラスチック製の下顎用の印象用トレーであって、外壁2と内壁3との各上端に沿って底部1側に特定高さのリム4を、リム4に対して直角にリム4の直下から底部1に達する特定幅の長穴状の貫通穴5を隣接する間隙が貫通穴の幅の特定倍に、且つ底部1には前記長穴状の貫通穴5の隣接する間隔の中央に特定直径の円形貫通穴6を、U字状の端部であってU字状の最も端部側に位置する前記各長穴状の貫通穴5の底部側端部を結ぶ線上又はこの線より端部側には特定幅で特定長さの長穴状の底部貫通穴7を、それぞれ設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科において補綴物として総義歯の作製等を行う準備段階として口腔内の下顎の印象採得を行う際に用いるプラスチック製の下顎印象採得用トレーであり、硬化後の印象材がトレーから浮き上がることや剥離してしまうことを防止することで精度の高い印象採得を行うことができる下顎用の印象用トレーに関する。
歯科治療において、補綴物の作製を行う準備段階として口腔内の印象採得を行う際には、シリコーン印象材やアルジネート印象材等の印象材が使用される。このような印象材を口腔内に挿入して保持するためには、印象採得用トレーが用いられる。印象採得においては、印象採得用トレーに印象材を盛り上げて患者の口腔内に挿入し、印象材を印象採得を行う患者の口腔内に押し付けて印象材が硬化した後に、印象採得用トレー中に硬化した印象材が保持された状態で一体として患者の口腔内から取り出される。
硬化した印象材を口腔内から撤去する際には、大きな力が必要であり、その結果、硬化後の印象材が印象採得用トレーから浮き上がって印象採得用トレーから剥がれてしまい、印象採得用トレーと印象材との間に空隙が発生する問題がある。この空隙ができるときには印象材が硬化した最初の状態から変形してしまうことが多く、作製される歯科用補綴物の精度が著しく低下してしまうこととなる。更に印象材は、硬化後、反応、水分の揮発により収縮する特性を有しているので、印象材が印象採得用トレーから剥離していると、この収縮による影響が大きくなって歯科用補綴物の精度がより低下することにもなる。そこで印象採得用トレーには、印象材を患者の口腔内に挿入し硬化した印象材を患者の口腔内から変形させることなく撤去できる性能が重要となる。
通常、印象採得用トレーには、硬化した印象材を機械的に保持するための保持孔や溝が設けられている。即ち、硬化前の印象材ペーストが保持孔に入り込んでから硬化することによって硬化後の印象材とトレーとが機械的に係合するのである。特にトレー辺縁部においては、硬化した印象材が剥がれ易いので、トレーの辺縁部に沿ってアンダーカット(リブ)を付けることが行われている。しかし、このアンダーカット部分に充分な量の印象材が入ることができないため、辺縁部において剥離が生じ易くなってしまっている。また、印象採得用トレーには、金属製とプラスチック製とがあり、金属製のトレーは加工により上記のように辺縁に高さ1.5〜2.5mmのアンダーカット部を設けることが容易である。一方、プラスチック製のトレーは作成時に使用する金型に影響されて成型されたトレーを撤去することができなくなってしまうために効果的な高さのアンダーカット部分を設けることができない。このため、特にプラスチック製の印象用トレーにおいては、印象材のトレー辺縁からの剥離が大きく、変形も大きくなってしまう問題が発生している。
プラスチック製のトレーとしては、歯列形状に似た平面視弯曲状の印象材保持凹部を形成すべく底壁、内・外側壁を備え、前記底壁又は外側壁の前歯側端から前方に延びるハンドル部を備え、かつ、前記凹部の少なくとも内・外側壁に全面にわたって印象材との相対移動を阻止する多数の印象材保持孔を具備していることを特徴とする歯科印象用トレー(例えば、特許文献1参照。)がある。この特許文献1には、内外対向壁に設けた印象材保持孔が上下方向に長い長孔でかつ凹部内外方向に貫通しており(請求項2参照。)、外側壁の前歯側に設けられる印象材保持孔が凹部底壁又はハンドル部或いは両方に設けた貫通状に連通しているものが例示されている(請求項3参照。)。しかしながら、この特許文献1には前述したように内外対向壁に設けた上下方向に長い長孔の印象材保持孔が図面中に隣接する長孔の間隙が非常に狭いものだけが示されていると共に長孔の幅については全く開示が存在しない。また、外側壁の前歯側に設けられる印象材保持孔も図面上では長孔上のものが開示されているが、隣接する長孔の間隙や長孔の幅については全く開示が存在しない。更に、底壁には断面円形の印象材保持孔が設けられているが、この断面円形の印象材保持孔もその孔径や隣接する断面円形の印象材保持孔間の間隔については全く開示されていない。そして、底壁はU字状の端部側(奥歯側)が急激に浅くなっている態様が示されている。
このような特許文献1に記載の歯科印象用トレーでは、内外対向壁に設けた上下方向に長い長孔の印象材保持孔で印象材を充分に保持できる保証がなく、外側壁の前歯側に設けられる印象材保持孔で印象材を充分に保持できる保証もなく、更に底壁に設けられている断面円形の印象材保持孔で印象材を充分に保持できる保証もないと共に、U字状の端部側(奥歯側)の印象材が剥がれ易いという欠点もあった。
特開2000―135227号公報
本発明は、歯科において補綴物として総義歯の作製等を行う準備段階として口腔内の下顎の印象採得を行う際に用いるプラスチック製の下顎印象採得用トレーであって、硬化後の印象材のトレーからの浮き上がりや剥離を防止し、精度の高い印象採得を行うことができる下顎用の印象用トレーを提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、プラスチック製の下顎用の印象用トレーの全体形状を、U字状で略同一幅の平面を成す底部の外側から円弧状部を介して外側に傾斜し且つU字状の端部側で高さが減少している外壁と該底部の内側から円弧状部を介して内側に傾斜した内壁とを有する形状とし、外壁と内壁との各上端に沿って底部側に高さ0.01〜1mmのリムをそれぞれ設けると共に、このリムに対して直角にリムの直下から底部に達する幅が1.5〜4.0mmの長穴状の貫通穴を隣接する貫通穴との間隙が貫通穴の幅の2〜5倍になるように形成し、且つ底部には外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の隣接する間隔の中央に直径が3〜6mmの円形貫通穴を形成すると共にU字状の端部であって外壁と内壁とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴の底部側端部を結ぶ線上又は該線より端部側に幅が1.0〜3.0mmで長さが5〜15mmの長穴状の底部貫通穴を設ければ、上記課題を解決できることを究明して本発明を完成したのである。
そしてこのような構成のおいて、外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の幅が2.0〜3.0mmで、長さが幅の2〜3倍であることや、外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の間隔が3〜18mmであることや、リムの高さが1〜0.3mmであることや、外壁と内壁との各上端に沿って底部と反対側に高さ0.01〜1mmのリムがそれぞれ設けられていることが好ましいことも究明したのである。
即ち本発明は、U字状で略同一幅の平面を成す底部の外側から円弧状部を介して外側に傾斜し且つU字状の端部側で高さが減少している外壁と該底部の内側から円弧状部を介して内側に傾斜した内壁とを有するプラスチック製の下顎用の印象用トレーであって、前記外壁と前記内壁との各上端に沿って該底部側に高さ0.01〜1mmのリムがそれぞれ設けられていると共に、該リムに対して直角に該リムの直下から該底部に達する幅が1.5〜4.0mmの長穴状の貫通穴が隣接する貫通穴との間隙が貫通穴の幅の2〜5倍に形成されており、且つ該底部には前記外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の隣接する間隔の中央に直径が3〜6mmの円形貫通穴が形成さていると共にU字状の端部であって前記外壁と内壁とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴の底部側端部を結ぶ線上又は該線より端部側に幅が1.0〜3.0mmで長さが5〜15mmの長穴状の底部貫通穴が設けられていることを特徴とする下顎用の印象用トレーであり、長穴状の貫通穴の幅が2.0〜3.0mmで、長さが幅の2〜3倍であることや、長穴状の貫通穴の間隔が3〜18mmであることや、リムの高さが1〜0.3mmであることや、外壁と内壁との各上端に沿って底部と反対側に高さ0.01〜1mmのリムがそれぞれ設けられていることが好ましい下顎用の印象用トレーである。
本発明に係る下顎用の印象用トレーは、U字状の外壁と内壁との各上端に沿って底部側に高さ0.01〜1mm、好ましくは0.1〜0.3mmのリムがそれぞれ設けられているので、このリムの下方がアンダーカット部となるから硬化した印象材がトレーから浮き上がったり剥離したりしがたいと共にそのリムの高さが0.01〜1mmと低いので射出成型時の金型から取り出すのに邪魔にならないのである。そして、外壁と内壁とのリムに対して直角にリムの直下から底部に達する長穴状の貫通穴の幅が1.5〜4.0mmでその隣接する貫通穴との間隙が貫通穴の幅の2〜5倍に形成されているので、シリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材が適度にこの貫通穴内に入り込んで硬化した印象材を保持するので、硬化した印象材がトレーから浮き上がったり剥離したりしがたいのである。更に、底部には外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の隣接する間隔の中央に直径が3〜6mmの円形貫通穴が形成さているので、シリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材がこの円形貫通穴に入り込んで硬化した印象材を保持するのであるが、この円形貫通穴は外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴を結ぶ線上に存在しないから、トレー内の同じ部分に盛られた印象材が外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴と底部に設けられた円形貫通穴とからトレー外に押し出されて硬化した印象材内に空間を生じてしまうこともないのである。そして、U字状の端部であって外壁と内壁とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴の底部側端部を結ぶ線上又はこの線より端部側に幅が1.0〜3.0mmで長さが5〜15mmの長穴状の底部貫通穴が設けられているので、外壁のU字状の端部側が口腔内の形状に合わせてその高さが減少していてもトレー内の最も奥歯側に盛った印象材がU字状の端部であって外壁と内壁とに設けられた各長穴状の貫通穴と底部に設けられた長穴状の底部貫通穴とに入り込んでしっかり保持されるので、U字状の端部側(奥歯側)の印象材が剥がれ易いという欠点が生じないのである。
そしてこのような下顎用の印象用トレーにおいて、外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の幅が2.0〜3.0mmで、長さが幅の2〜3倍であったり、外壁と内壁とに設けられている長穴状の貫通穴の間隔が3〜18mmであると、印象採得時に印象材が長穴状の貫通穴により良好に保持されて、硬化した印象材がトレーから浮き上がったり剥離したりしがたいのである。また、外壁と内壁との各上端に沿って底部と反対側に高さ0.01〜1mmのリムがそれぞれ設けられていると、U字状の外壁と内壁との各上端の肉厚が厚くなって強度が向上するにも拘らず、射出成型時の金型から取り出すのに邪魔にならないのである。
本発明に係る下顎用の印象用トレーの1実施例の平面図である。 図1に示した下顎用の印象用トレーの背面図である。 図1に示した下顎用の印象用トレーの右側面図である。 図1におけるA−A線拡大端面図である。 図1に示した下顎用の印象用トレーの斜視図である。
本発明に係る下顎用の印象用トレーは、U字状で略同一幅の平面を成す底部1と、この底部1の外側から円弧状部2aを介して外側に傾斜し且つU字状の端部側で高さが減少している外壁2とこの底部1の内側から円弧状部3aを介して内側に傾斜した内壁3とを有するプラスチック製の下顎用の印象用トレーである。そして、外壁2と内壁3との各上端に沿って底部1側に高さが0.01〜1mm、好ましくは0.1〜0.3mmのリム4がそれぞれ設けられている。このリム4はその下方にアンダーカット部を形成して硬化した印象材がトレーから浮き上がったり剥離したりするのを防止する作用を生じさせるためのものであり、高さが0.01mm未満ではアンダーカット部を生じさせる効果を期待できず、1mmを超えると高さが高過ぎてトレーの射出成型時に金型から取り出すのに邪魔になって良好に射出成型を行うことができない。また、外壁2と内壁3との各上端に沿って底部1と反対側に高さ0.01〜1mmのリム4‘が更にそれぞれ設けられていると、U字状の外壁2と内壁3との各上端の肉厚が厚くなって強度が向上するにも拘らず、射出成型時の金型から取り出すのに邪魔にならないので好ましい。
5は外壁2と内壁3とのリム4に対して直角にリム4の直下から底部1に達する幅が1.5〜4.0mmの長穴状の貫通穴であり、この貫通穴5は隣接する貫通穴5との間隙が貫通穴5の幅の2〜5倍に略等しい幅で形成されている。この長穴状の貫通穴5の幅は、1.5mm未満ではシリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材が適度にこの貫通穴5内に入り込まないため硬化した印象材を保持できずに抜け落ちる現象が発生するので好ましくなく、4.0mmを超えるとシリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てるだけでは圧力が足らないためこの貫通穴5内に入り込まないため硬化した印象材を保持できずに抜け落ちる現象が発生するので好ましくないのである。そして、この貫通穴5の隣接する貫通穴5との間隙が貫通穴5の幅の2倍未満では、隣接する貫通穴5が近寄りすぎるためシリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材が貫通穴5内に充分入り込むことができず、5倍を超えると隣接する貫通穴5が離れすぎるためシリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材が貫通穴5内に充分入り込んで保持される効果が生じないので好ましくない。この長穴状の貫通穴5の幅は2.0〜3.0mmで、長さが幅の2〜3倍であり、隣接する貫通穴5との間隙は3〜18mmであることが特に好ましい。
6は外壁2と内壁3とに設けられている長穴状の貫通穴5の隣接する間隔の中央に位置する底部1に形成されている直径が3〜6mmの円形貫通穴である。この円形貫通穴6が外壁2と内壁3とに設けられている長穴状の貫通穴5の隣接する間隔の中央に位置する底部1に形成されていなければならないのは、シリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際にトレー内の同じ部位に盛られた印象材が貫通穴5内と円形貫通穴6内とに同時に入り込んでトレー外に押し出されて硬化した印象材内に空間を生じてしまったり、印象材が患者の下額に密着しない現象が生じて良好な印象採得を行えない可能性があるからである。そしてこの円形貫通穴6の直径が3mm未満ではシリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材が円形貫通穴6内に充分入り込んで保持される効果が生じないので好ましくなく、直径が6mmを超えると印象材が円形貫通穴6内に入り込みすぎるため印象材が患者の下額に密着しない現象が生じて良好な印象採得を行えない可能性がある。
7は底部1のU字状の端部であって外壁2と内壁3とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴5の底部側端部を結ぶ線上又はこの線より端部側に設けられている幅が1.0〜3.0mmで長さが5〜15mmの長穴状の底部貫通穴である。この底部貫通穴7が設けられているので、外壁2のU字状の端部側が口腔内の形状に合わせてその高さが減少していてもトレー内の最も奥歯側に盛った印象材がU字状の端部であって外壁2と内壁3とに設けられた各長穴状の貫通穴5と底部に設けられた長穴状の底部貫通穴7とに入り込んでしっかり保持されるので、U字状の端部側(奥歯側)の印象材が剥がれ易いという欠点が生じないのである。このような効果を奏するための長穴状の底部貫通穴7は、その幅が1.0mm未満ではシリコーン印象材又はアルジネート印象材をトレー内に盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行った際に印象材が底部貫通穴7内に充分入り込んで保持される効果が生じないので好ましくなく、幅が3.0mmを超えると印象材が底部貫通穴7内に入り込みすぎるため底部1のU字状の端部における印象材が患者の下額に密着しない現象が生じて良好な印象採得を行えない可能性がある。
8は底部1のU字状の中央部の底面に設けられているハンドル部であり、底部1に固定されていても、また本出願人が提案した特願2011−217753号のように底部1のU字状の中央部の底面に着脱自在な構造であってもよい。
このような本発明に係る下顎用の印象用トレーは、外壁2と内壁3との間のU字状の底部1上にペースト状のシリコーン印象材又はアルジネート印象材を盛って患者の口腔内の下顎に押し当てて印象採得を行うと、印象材は外壁2側と内壁3側とに押し広げられてリム4の下方にアンダーカット部に当接するので硬化後にトレーから浮き上がったり剥離したりするのが防止されるのである。また、外壁2と内壁3とのリム4に対して直角にリム4の直下から底部1に達する幅が1.5〜4.0mmの長穴状の貫通穴5内、及び外壁2と内壁3とに設けられている長穴状の貫通穴5の隣接する間隔の中央に位置する底部1に形成されている直径が3〜6mmの円形貫通穴6内にもそれぞれ適度に入り込んで硬化した印象材が保持されるのである。このような硬化した印象材の保持効果は、長穴状の貫通穴の幅が2.0〜3.0mmで、長さが幅の2〜3倍である場合や、長穴状の貫通穴の間隔が3〜18mmである場合がより高くなって好ましいのである。
更に、底部1のU字状の端部においては、外壁2と内壁3とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴5の底部側端部を結ぶ線上又はこの線より端部側に設けられている幅が1.0〜3.0mmで長さが5〜15mmの長穴状の底部貫通穴7内とその両側の外壁2と内壁3とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴5内にも、トレー内の最も奥歯側に盛った印象材が入り込んでしっかり保持されるので、U字状の端部側(奥歯側)の印象材が剥がれ易いという欠点が生じないのである。
このように本発明に係る下顎用の印象用トレーは、外壁2と内壁3との各上端に沿って底部1側に設けられたリム4によるアンダーカット部の効果と、外壁2と内壁3とのリム4に対して直角にリム4の直下から底部1に達する特定の幅と間隔で設けた長穴状の貫通穴5と、外壁2と内壁3とに設けられている長穴状の貫通穴5の隣接する間隔の中央に位置する底部1に形成されている特定の直径の円形貫通穴6と、外壁2と内壁3とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴5の底部側端部を結ぶ線上又はこの線より端部側に設けられている特定の幅の長穴状の底部貫通穴7とその両側の外壁2と内壁3とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴5内にも、トレー内に盛った印象材が入り込んでしっかり保持されるので、硬化後の印象材のトレーから浮き上がりや剥離を防止できるため、精度の高い印象採得を行うことができるのである。
1 底部
2 外壁
2a 円弧状部
3 内壁
3a 円弧状部
4 リム
4‘ リム
5 長穴状の貫通穴
6 円形貫通穴
7 長穴状の底部貫通穴
8 ハンドル部

Claims (5)

  1. U字状で略同一幅の平面を成す底部(1)の外側から円弧状部(2a)を介して外側に傾斜し且つU字状の端部側で高さが減少している外壁(2)と該底部(1)の内側から円弧状部(3a)を介して内側に傾斜した内壁(3)とを有するプラスチック製の下顎用の印象用トレーであって、前記外壁(2)と前記内壁(3)との各上端に沿って該底部(1)側に高さ0.01〜1mmのリム(4)がそれぞれ設けられていると共に、該リム(4)に対して直角に該リム(4)の直下から該底部(1)に達する幅が1.5〜4.0mmの長穴状の貫通穴(5)が隣接する貫通穴(5)との間隙が貫通穴(5)の幅の2〜5倍に形成されており、且つ該底部(1)には前記外壁(2)と内壁(3)とに設けられている長穴状の貫通穴(5)の隣接する間隔の中央に直径が3〜6mmの円形貫通穴(6)が形成さていると共にU字状の端部であって前記外壁(2)と内壁(3)とのU字状の最も端部側に位置する各長穴状の貫通穴(5)の底部側端部を結ぶ線上又は該線より端部側に幅が1.0〜3.0mmで長さが5〜15mmの長穴状の底部貫通穴(7)が設けられていることを特徴とする下顎用の印象用トレー。
  2. 外壁(2)と内壁(3)とに設けられている長穴状の貫通穴(5)の幅が、2.0〜3.0mm,長さが幅の2〜3倍である請求項1に記載の下顎用の印象用トレー。
  3. 外壁(2)と内壁(3)とに設けられている長穴状の貫通穴(5)の間隔が、3〜18mmである請求項1又は2に記載の下顎用の印象用トレー。
  4. リム(4)の高さが、0.1〜0.3mmである請求項1から3のいずれか1項に記載の下顎用の印象用トレー。
  5. 外壁(2)と内壁(3)との各上端に沿って底部(1)と反対側に高さ0.01〜1mmのリム(4‘)がそれぞれ設けられている請求項1から4のいずれか1項に記載の下顎用の印象用トレー。
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