JP2013179783A - 出力平滑化装置、出力平滑化方法及びプログラム - Google Patents

出力平滑化装置、出力平滑化方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統に出力する電力の変化量を所定の範囲内に抑え、かつ二次電池の充電率を速やかに目標充電率に近づける。
【解決手段】適正化電力算出部142は、二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、微分ゲインKを用いたD制御を行うことで、充電率適正化電力を算出する。平滑化電力算出部144は、発電装置の発電電力から充電率適正化電力を減算した電力を入力として、適正化電力算出部142のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数Kを用いた平滑化演算を行うことで、平滑化電力を算出する。充放電制御部145は、発電装置の発電電力と平滑化電力との差分に基づいて二次電池の充放電を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力させる出力平滑化装置、出力平滑化方法、及びプログラムに関する。
近年、太陽光、風力などの自然エネルギーを利用した発電技術が進歩している。これに伴い、メガソーラ、ウインドファームといった自然エネルギー発電設備の導入量が年々増加している。
しかし、自然エネルギーは天候、季節などによって時々刻々と変動するため、その発電出力(有効電力)も時々刻々と変動する。自然エネルギー発電設備が大量導入された場合、自然エネルギーの出力変動によって、電力系統の周波数、電圧が不安定になることが懸念されている。そのため、自然エネルギー発電設備にリチウム二次電池等で構成される蓄電システムを併設して、自然エネルギーの出力変動を吸収(平滑化)して電力系統に送電する技術が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。これにより、電力系統が安定に運転されることが期待されている。
ところで、二次電池は、一般的に満充電状態に近い充電率での運用がなされたり、完全放電状態に近い充電率での運用がなされたりすることで、寿命が短くなることが知られている。すなわち充放電深度が深い場合に、二次電池の劣化が促進される。したがって、二次電池により出力電力を制御する場合、二次電池の劣化を防止するため、電力系統側の要求(例えば系統へ流入する出力の変化量を一定値以下にするなど)を満足する範囲内で、充放電深度をできるだけ浅くすることが望まれる。そこで、特許文献1には、二次電池が過充電または過放電にならない充電率の範囲で、電力系統への出力を効果的に行う方法が開示されている。具体的には、まず制御装置は、二次電池の現在の充電率と、当該二次電池の目標充電率との差に対して所定の値を乗算した演算結果を算出する。次に、制御装置は、当該演算結果を発電電力に加算した値に対して平滑化演算を行う。そして、制御装置は、当該平滑化演算の演算結果と発電電力との差分の電力を、二次電池に充放電する。つまり、二次電池の現在の充電率と目標充電率との差に対して所定の値を乗算した演算結果が充電率の一定制御のための補正項として働くことで、二次電池の充電率が目標充電率に近づくよう制御される。
特開2008−295208号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、二次電池の現在の充電率と目標充電率との差に基づく充電率の一定制御のための補正項に対しても平滑化演算がされるため、二次電池の充電率が目標充電率に近づくまでの時間に遅れが生じることとなる。
本発明の目的は、電力系統に出力する電力の変化量を所定の範囲内に抑え、かつ二次電池の充電率を速やかに目標充電率に近づける出力平滑化装置、出力平滑化方法及びプログラムを提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力させる出力平滑化装置であって、前記発電装置及び電力系統に接続される二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、所定の微分ゲインを用いたD制御を行うことで、充電率適正化電力を算出する適正化電力算出部と、前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を入力として、前記適正化電力算出部のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数を用いた平滑化演算を行うことで、平滑化電力を算出する平滑化電力算出部と、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より大きい場合に、前記発電電力と前記平滑化電力の差の電力を前記二次電池に充電し、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より小さい場合に、前記発電電力と当該平滑化電力の差の電力を前記二次電池から放電させる充放電制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明においては、前記平滑化電力算出部は、前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を所定の許容供給電力範囲内に抑制し、当該抑制した電力を入力として、前記平滑化演算を行うことで、前記平滑化電力を算出することを特徴とする。
また、本発明においては、前記適正化電力算出部は、前記二次電池の現在の充電率が当該二次電池の目標充電率未満である場合に、前記D制御の出力を0以上の値に抑制することで前記充電率適正化電力を算出し、前記二次電池の現在の充電率が当該二次電池の目標充電率より大きい場合に、前記D制御の出力を0以下の値に抑制することで前記充電率適正化電力を算出することを特徴とする。
また、本発明においては、前記適正化電力算出部は、前記二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、前記微分ゲイン及び値が1の比例ゲインを用いたPD制御により前記充電率適正化電力を算出し、前記平滑化電力算出部は、前記適正化電力算出部のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数の一次遅れ制御によって平滑化演算を行うことで前記平滑化電力を算出することを特徴とする。
また、本発明においては、前記適正化電力算出部は、不完全微分を用いて前記D制御を実行することを特徴とする。
また、本発明は、発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力する出力平滑化方法であって、前記発電装置及び電力系統に接続される二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、所定の微分ゲインを用いたD制御を行うことで充電率適正化電力を算出するステップと、前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を入力として、前記D制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数を用いた平滑化演算を行うことで平滑化電力を算出するステップと、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より大きい場合に、前記発電電力と前記平滑化電力の差の電力を前記二次電池に充電し、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より小さい場合に、前記発電電力と当該平滑化電力の差の電力を前記二次電池から放電させるステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明は、発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力させる出力平滑化装置を、前記発電装置及び電力系統に接続される二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、所定の微分ゲインを用いたD制御を行うことで、充電率適正化電力を算出する適正化電力算出部、前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を入力として、前記適正化電力算出部のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数を用いた平滑化演算を行うことで、平滑化電力を算出する平滑化電力算出部、
前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より大きい場合に、前記発電電力と前記平滑化電力の差の電力を前記二次電池に充電し、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より小さい場合に、前記発電電力と当該平滑化電力の差の電力を前記二次電池から放電させる充放電制御部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、適正化電力算出部のD制御に用いられる微分ゲインと、平滑化電力算出部の平滑化演算に用いられる時定数とが同じ値である。したがって、D制御によって算出された充電率適正化電力について平滑化演算を行うと、その出力は適正化電力算出部に対する入力値と等しい値となる。つまり、充電率の一定制御のための補正項について平滑化演算の前にD制御を行っておくことで、平滑化演算による遅れを相殺することができる。これにより、出力平滑化装置は、電力系統に出力する電力の変化量を所定の範囲内に抑え、かつ二次電池の充電率を速やかに目標充電率に近づけることができる。
本発明の第1の実施形態による出力平滑化装置を備える発電システムの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による充放電制御装置による充放電電力の算出ロジックを示す制御ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による充放電制御装置による充放電電力の算出ロジックを示す制御ブロック図である。 充放電制御装置の制御による二次電池の充電率の推移を示す図である。
《第1の実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による出力平滑化装置100を備える発電システムの構成を示す概略ブロック図である。
発電システムは、出力平滑化装置100及び発電装置110を備える。
出力平滑化装置100は、発電装置110が発電した電力を平滑化するため、発電電力の受電、及び電力系統への電力の出力を行う。
発電装置110は、メガソーラやウインドファームなどの自然エネルギーを用いて発電を行う。また、発電装置110は、電力系統及び電力変換装置120に接続され、電力系統及び電力変換装置120に発電した電力を供給する。
出力平滑化装置100は、電力変換装置120、二次電池130、充放電制御装置140を備える。
電力変換装置120は、発電装置110及び電力系統に接続され、電力系統の交流電力を直流電力に変換し、また二次電池130が出力する電力を交流電力に変換する。
二次電池130は、電力変換装置120が直流電力に変換した電力を充電し、また蓄積した電力を電力変換装置120に出力する。
充放電制御装置140は、発電装置110の発電電力に基づいて二次電池130の充放電を制御することで、電力系統に出力する電力を平滑化する。
次に、充放電制御装置140の構成について説明する。
充放電制御装置140は、充電率推定部141、適正化電力算出部142、発電電力計測部143、平滑化電力算出部144、充放電制御部145を備える。
充電率推定部141は、二次電池130の電圧または電流もしくはその組み合わせに基づいて二次電池130の充電率を推定する。
適正化電力算出部142は、二次電池130の目標充電率(例えば50%)から充電率推定部141が推定した充電率を減じた値を入力としてPD制御を行うことで、充電率の一定制御のための充電率適正化電力を算出する。つまり、適正化電力算出部142は、二次電池130の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、充電率適正化電力を算出する。
発電電力計測部143は、発電装置110が発電した電力を計測する。
平滑化電力算出部144は、発電電力計測部143が計測した発電電力から適正化電力算出部142が算出した充電率適正化電力を減算し、当該電力を平滑化した平滑化電力を算出する。本実施形態では、平滑化電力算出部144は、過去一定時間の間における発電電力の高周波成分を除去する一次遅れフィルタを用いて、平滑化電力を算出するが、これに限られず、移動平均などの他の方法で平滑化電力を算出することができる。
充放電制御部145は、平滑化電力算出部144が算出した平滑化電力と発電電力計測部143が計測した発電電力とに基づいて、二次電池130を充放電する。
次に、充放電制御装置140の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による充放電制御装置140による充放電電力の算出ロジックを示す制御ブロック図である。
まず適正化電力算出部142は、充電率推定部141が推定した二次電池130の現在の充電率を取得し、目標充電率から当該充電率を減算する(ステップS1)。次に、適正化電力算出部142は、ステップS1で算出した値を入力として、微分ゲイン=K、時定数=Tの不完全微分制御(近似微分)によるD制御を行う(ステップS2)。なお、不完全微分制御とは、微分ゲイン=Kの微分演算に時定数=Tの一次遅れフィルタをかけたものであり、完全微分制御と比較して高周波変動成分やノイズによる過大な出力変動の発生を防ぐことができる。
次に、適正化電力算出部142は、ステップS1で算出した値とステップS2によるD制御の出力値とを加算する(ステップS3)。つまり、適正化電力算出部142は、ステップS2、S3によって微分ゲイン=K、比例ゲイン=1のPD制御を行っている。そして、適正化電力算出部142は、算出した値に比例ゲイン=KのP制御を行うことで、充電率適正化電力を算出し、当該充電率適正化電力を平滑化電力算出部144に出力する(ステップS4)。
次に、平滑化電力算出部144は、発電電力計測部143が計測した発電電力を取得し、当該発電電力から適正化電力算出部142が算出した充電率適正化電力を減算する(ステップS5)。次に、平滑化電力算出部144は、ステップS5で算出した電力を所定の許容供給電力範囲内に抑制する(ステップS6)。次に、平滑化電力算出部144は、許容供給電力範囲内に抑制された電力を入力として、時定数=Kの一次遅れフィルタをかけることで、平滑化電力を算出し、当該平滑化電力を充放電制御部145に出力する(ステップS7)。なお、平滑化電力算出部144の一次遅れフィルタの時定数Kは、適正化電力算出部142の微分制御の微分ゲインKと等しいものである。
次に、充放電制御部145は、発電電力計測部143が計測した発電電力を取得し、当該発電電力から平滑化電力算出部144が算出した平滑化電力を減算することで、二次電池130を充放電する充放電電力を算出する(ステップS8)。
なお、充放電制御部145は、充放電電力が負数である場合に、充放電電力の絶対値が示す電力で二次電池130の放電を行い、充放電電力が正数である場合に、充放電電力の絶対値が示す電力で二次電池130の充電を行う。
これは、発電電力が平滑化電力より大きい場合に、充放電制御部145が発電電力と平滑化電力の差の電力を二次電池130に充電することと等価である。またこれは、発電電力が平滑化電力より小さい場合に、充放電制御部145が発電電力と平滑化電力の差の電力を二次電池130から放電させることと等価である。
ここで、本実施形態による充放電制御装置140の動作によって二次電池130の充電率を速やかに目標充電率に近づけることができる理由を説明する。
二次電池130の充電率を速やかに行うには、適正化電力算出部142が算出する充電率適正化電力について平滑化電力算出部144の平滑化演算によって生じる遅れを無くす必要がある。したがって、平滑化演算に用いる関数の逆関数となる制御を充電率適正化電力に行うことで、平滑化電力算出部144の平滑化演算によって生じる遅れを無くすことができる。
本実施形態において平滑化電力算出部144は、平滑化演算に一次遅れフィルタを用いる。一次遅れフィルタG(s)は、以下に示す式(1)の通り表現できる。
Figure 2013179783
したがって、平滑化演算に用いる関数の逆関数C(s)は、式(2)の通り表現できる。
Figure 2013179783
sは、微分演算子であることから、適正化電力算出部142は、比例ゲイン=1、微分ゲイン=KのPD制御を行うことで、平滑化演算によって生じる遅れを無くすことができることが分かる。また、本実施形態のように、高周波変動成分やノイズによる過大な出力変動の発生を防ぐため、完全微分に代えて不完全微分を行う場合、平滑化演算に用いる関数の逆関数C´(s)は、式(3)の通り表現できる。
Figure 2013179783
したがって、本実施形態のように、適正化電力算出部142によるPD制御の微分ゲインと平滑化電力算出部144による平滑化演算の時定数とを等しくすることで、平滑化演算によって生じる遅れを無くすことができることが分かる。
また、本実施形態によれば、平滑化電力算出部144は、発電電力から充電率適正化電力を減算した電力を、所定の許容供給電力範囲内に抑制した後に平滑化演算を行う。これにより、電力系統に出力される電力が、電力系統における電力の変化量の規定から外れることを防ぐことができる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態による出力平滑化装置100について説明する。
適正化電力算出部142においてPD制御を行う場合、充電率が目標充電率より低いのに、適正化電力算出部142によるD制御(ステップS2)の出力値が負の値(放電を示す)となる可能性、また充電率が目標充電率より高いのに、D制御の出力値が正の値(充電を示す)となる可能性がある。そこで、第2の実施形態による出力平滑化装置100は、充電率が目標充電率より低い場合に、D制御の出力値が負の値とならず、かつ充電率が目標充電率より高い場合に、D制御の出力値が正の値にならないよう制御する。
図3は、本発明の第2の実施形態による充放電制御装置140による充放電電力の算出ロジックを示す制御ブロック図である。
第2の実施形態による充放電制御装置140は、適正化電力算出部142の動作が第1の実施形態による充放電制御装置140と異なる。
以下、第2の実施形態による充放電制御装置140の動作について説明する。なお、第1の実施形態による充放電制御装置140の同じ動作をするステップは、同一の符号を用いて説明する。
まず適正化電力算出部142は、充電率推定部141が推定した二次電池130の現在の充電率を取得し、目標充電率から当該充電率を減算する(ステップS1)。次に、適正化電力算出部142は、ステップS1で算出した値を入力として、微分ゲイン=K、時定数=Tの不完全微分制御(近似微分)によるD制御を行う(ステップS2)。
次に、適正化電力算出部142は、充電率推定部141が推定した二次電池130の現在の充電率が目標充電率以上であるか否かを判定する(ステップS11)。適正化電力算出部142は、二次電池130の現在の充電率が目標充電率以上であると判定した場合(ステップS11:YES)、ステップS2のD制御の出力を0以下の値に抑制する(ステップS12)。他方、適正化電力算出部142は、二次電池130の現在の充電率が目標充電率未満であると判定した場合(ステップS11:NO)、ステップS2のD制御の出力を0以上の値に抑制する(ステップS13)。
次に、適正化電力算出部142は、ステップS1で算出した値とステップS12またはステップS13でリミット制御した値とを加算する(ステップS3)。つまり、適正化電力算出部142は、ステップS2、S3によって微分ゲイン=K、比例ゲイン=1のPD制御を行う。そして、適正化電力算出部142は、算出した値に比例ゲイン=KのP制御を行うことで、充電率適正化電力を算出し、当該充電率適正化電力を平滑化電力算出部144に出力する(ステップS4)。
次に、平滑化電力算出部144は、発電電力計測部143が計測した発電電力を取得し、当該発電電力から適正化電力算出部142が算出した充電率適正化電力を減算する(ステップS5)。次に、平滑化電力算出部144は、ステップS5で算出した電力を所定の許容供給電力範囲内に抑制する(ステップS6)。次に、平滑化電力算出部144は、許容供給電力範囲内に抑制された電力を入力として、時定数=Kの一次遅れフィルタをかけることで、平滑化電力を算出し、当該平滑化電力を充放電制御部145に出力する(ステップS7)。なお、平滑化電力算出部144の一次遅れフィルタの時定数Kは、適正化電力算出部142の微分制御の微分ゲインKと等しいものである。
次に、充放電制御部145は、発電電力計測部143が計測した発電電力を取得し、当該発電電力から平滑化電力算出部144が算出した平滑化電力を減算することで、二次電池130を充放電する充放電電力を算出する(ステップS8)。
これにより、充放電制御装置140は、より効率よく二次電池130の充電率を目標充電率に近づけるよう制御することができる。
図4は、充放電制御装置140の制御による二次電池130の充電率の推移を示す図である。
図4に示すように、第1の実施形態によれば、充電率と目標充電率の差分に対してステップS4の比例ゲインKによるP制御のみを行うことで充電率適正化電力を算出した場合と比較して、充電率の変動幅が小さくなることが分かる。また、第2の実施形態の充放電制御装置140は、ステップS11〜S13のリミット制御を行うことで、第1の実施形態より更に充電率の変動幅が小さくなることが分かる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、平滑化演算に一次遅れフィルタを用いる場合について説明したが、これに限られない。例えば、時定数(積分時間)=Kで積分制御を行うなど、適正化電力算出部142によるD制御の微分ゲインと等しい時定数を用いる他の方法で平滑化を行っても良い。また、実際には発電電力検出部の検出遅れや一般的なデジタルコントローラの制御遅れ等も介在するため、これらのパラメータを考慮したうえで平滑化演算の方法を決定しても良い。
また、例えば比例制御を一般化してPID制御を行う場合、適正化電力算出部142は、式(4)に示す制御を行うこととなる。
Figure 2013179783
なお、Jは、PID制御の積分ゲインであり、Jは、PID制御の微分ゲインである。なお、PID制御を用いる場合であっても、充電率の高周波変動成分やノイズに対する過大な変動を防ぐため、PID制御の微分項を不完全微分によって構成しても良い。
なお、上述した実施形態では、平滑化演算に一次遅れフィルタを用いるため、適正化電力算出部142にて比例ゲイン=1、微分ゲイン=KのPD制御を行う場合について説明したが、これに限られず、平滑化演算の実装方法に応じて、制御を適宜実装することが好ましい。
上述の充放電制御装置140は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
100…出力平滑化装置 110…発電装置 120…電力変換装置 130…二次電池 140…充放電制御装置 141…充電率推定部 142…適正化電力算出部 143…発電電力計測部 144…平滑化電力算出部 145…充放電制御部

Claims (7)

  1. 発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力させる出力平滑化装置であって、
    前記発電装置及び電力系統に接続される二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、所定の微分ゲインを用いたD制御を行うことで、充電率適正化電力を算出する適正化電力算出部と、
    前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を入力として、前記適正化電力算出部のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数を用いた平滑化演算を行うことで、平滑化電力を算出する平滑化電力算出部と、
    前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より大きい場合に、前記発電電力と前記平滑化電力の差の電力を前記二次電池に充電し、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より小さい場合に、前記発電電力と当該平滑化電力の差の電力を前記二次電池から放電させる充放電制御部と
    を備えることを特徴とする出力平滑化装置。
  2. 前記平滑化電力算出部は、前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を所定の許容供給電力範囲内に抑制し、当該抑制した電力を入力として、前記平滑化演算を行うことで、前記平滑化電力を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の出力平滑化装置。
  3. 前記適正化電力算出部は、
    前記二次電池の現在の充電率が当該二次電池の目標充電率未満である場合に、前記D制御の出力を0以上の値に抑制することで前記充電率適正化電力を算出し、前記二次電池の現在の充電率が当該二次電池の目標充電率より大きい場合に、前記D制御の出力を0以下の値に抑制することで前記充電率適正化電力を算出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の出力平滑化装置。
  4. 前記適正化電力算出部は、前記二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、前記微分ゲイン及び値が1の比例ゲインを用いたPD制御により前記充電率適正化電力を算出し、
    前記平滑化電力算出部は、前記適正化電力算出部のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数の一次遅れ制御によって平滑化演算を行うことで前記平滑化電力を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の出力平滑化装置。
  5. 前記適正化電力算出部は、不完全微分を用いて前記D制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の出力平滑化装置。
  6. 発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力する出力平滑化方法であって、
    前記発電装置及び電力系統に接続される二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、所定の微分ゲインを用いたD制御を行うことで充電率適正化電力を算出するステップと、
    前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を入力として、前記D制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数を用いた平滑化演算を行うことで平滑化電力を算出するステップと、
    前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より大きい場合に、前記発電電力と前記平滑化電力の差の電力を前記二次電池に充電し、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より小さい場合に、前記発電電力と当該平滑化電力の差の電力を前記二次電池から放電させるステップと、
    を有することを特徴とする出力平滑化方法。
  7. 発電装置が発電した電力を平滑化して電力系統に出力させる出力平滑化装置を、
    前記発電装置及び電力系統に接続される二次電池の現在の充電率に対して単調非増加な値を入力として、所定の微分ゲインを用いたD制御を行うことで、充電率適正化電力を算出する適正化電力算出部、
    前記発電装置の発電電力から前記充電率適正化電力を減算した電力を入力として、前記適正化電力算出部のD制御に用いる微分ゲインと同じ値の時定数を用いた平滑化演算を行うことで、平滑化電力を算出する平滑化電力算出部、
    前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より大きい場合に、前記発電電力と前記平滑化電力の差の電力を前記二次電池に充電し、前記発電装置の発電電力が前記平滑化電力より小さい場合に、前記発電電力と当該平滑化電力の差の電力を前記二次電池から放電させる充放電制御部
    として機能させるためのプログラム。
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