JP2013179734A - 振動アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】更なる薄型化を可能とした振動アクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明に係る振動アクチュエータ(10)は、円環形の弾性体(11a)及び当該弾性体に進行波を発生させる電気機械変換素子(15)を有する固定子(11)と、前記弾性体と加圧接触し、当該弾性体に発生した進行波により前記固定子と相対移動する円弧形の移動子(12)と、前記移動子を前記弾性体に加圧接触させる加圧手段と、を備えた振動アクチュエータ(10)であって、前記弾性体は、前記移動子との接触面が径方向の側面に設けられ、前記移動子は、前記弾性体の径方向の前記側面と接触するように等間隔で3箇所に設けられ、前記加圧手段は、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることにより、前記弾性体及び前記移動子を前記径方向に位置決めすることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る振動アクチュエータ(10)は、円環形の弾性体(11a)及び当該弾性体に進行波を発生させる電気機械変換素子(15)を有する固定子(11)と、前記弾性体と加圧接触し、当該弾性体に発生した進行波により前記固定子と相対移動する円弧形の移動子(12)と、前記移動子を前記弾性体に加圧接触させる加圧手段と、を備えた振動アクチュエータ(10)であって、前記弾性体は、前記移動子との接触面が径方向の側面に設けられ、前記移動子は、前記弾性体の径方向の前記側面と接触するように等間隔で3箇所に設けられ、前記加圧手段は、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることにより、前記弾性体及び前記移動子を前記径方向に位置決めすることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、振動アクチュエータに関するものである。
近年、振動アクチュエータを備えたレンズ鏡筒やカメラボディ等の光学機器が製品化されている。振動アクチュエータは、弾性体と電気機械変換素子とを組み合わせた固定子を備えている。振動アクチュエータの電気機械変換素子は、駆動信号により励振し、弾性体の表面に進行波振動を発生させる。この進行波振動により弾性体の表面には楕円運動が生じる。そして、弾性体の表面に加圧接触された移動子が楕円運動の波頭により駆動され、回転運動に変換される。この種の振動アクチュエータとしては、円環形の移動子を備えた進行波型の振動アクチュエータが知られている(特許文献1参照)。
上述した従来の振動アクチュエータは、固定子と移動子とが回転軸方向に沿って配置されているため、更に薄型化することは困難であった。
本発明の課題は、更なる薄型化を可能とした振動アクチュエータを提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、円環形の弾性体(11a)及び当該弾性体に進行波を発生させる電気機械変換素子(15)を有する固定子(11)と、前記弾性体と加圧接触し、当該弾性体に発生した進行波により前記固定子と相対移動する円弧形の移動子(12)と、前記移動子を前記弾性体に加圧接触させる加圧手段と、を備えた振動アクチュエータ(10)であって、前記弾性体は、前記移動子との接触面が径方向の側面に設けられ、前記移動子は、前記弾性体の径方向の前記側面と接触するように等間隔で3箇所に設けられ、前記加圧手段は、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることにより、前記弾性体及び前記移動子を前記径方向に位置決めすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の振動アクチュエータ(10)において、円環形の前記弾性体(11a)が前記移動子(12)と加圧接触する接触面の半径をR、前記固定子で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧4であれば、円弧形の前記移動子の円弧長Lが、2πR/N≦L<2πR/3を満たすことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の振動アクチュエータ(10)において、円環形の前記弾性体(11a)が前記移動子(12)と加圧接触する接触面の半径をR、前記固定子で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧8であれば、円弧形の前記移動子の円弧長Lが、2πR/(N/2.5)≦L<2πR/3を満たすことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記加圧手段は、前記弾性体の径方向の一方に設けられた円筒形の固定部材(14)と、前記径方向の他方に設けられた円環形の軸受部材(13)と、を備え、前記弾性体と前記軸受部材との間に前記移動子(12)が圧入されることにより、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記加圧手段は、前記弾性体の径方向の一方に設けられた円筒形の固定部材(14)と、前記径方向の他方に設けられた円環形の軸受部材(13)と、を備え、前記固定部材及び前記軸受部材には、互いに逆極性の磁性体がそれぞれ設けられ、前記弾性体と前記軸受部材との間に挿入された前記移動子を、前記固定部材と前記軸受部材とに設けられたそれぞれの前記磁性体の間に働く磁力により前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記弾性体(11a)の中心軸方向への移動を規制する第1突起(16)と、前記弾性体の周回り方向への回転を規制する第2突起(17)と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記弾性体(11a)は、前記移動子(12)との接触面と反対側の面から径方向に延出する延出部(11e)と、当該延出部を保持することにより、前記弾性体の中心軸方向及び周回り方向への移動を規制する規制部材(19)と、を備えることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項1に記載の発明は、円環形の弾性体(11a)及び当該弾性体に進行波を発生させる電気機械変換素子(15)を有する固定子(11)と、前記弾性体と加圧接触し、当該弾性体に発生した進行波により前記固定子と相対移動する円弧形の移動子(12)と、前記移動子を前記弾性体に加圧接触させる加圧手段と、を備えた振動アクチュエータ(10)であって、前記弾性体は、前記移動子との接触面が径方向の側面に設けられ、前記移動子は、前記弾性体の径方向の前記側面と接触するように等間隔で3箇所に設けられ、前記加圧手段は、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることにより、前記弾性体及び前記移動子を前記径方向に位置決めすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の振動アクチュエータ(10)において、円環形の前記弾性体(11a)が前記移動子(12)と加圧接触する接触面の半径をR、前記固定子で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧4であれば、円弧形の前記移動子の円弧長Lが、2πR/N≦L<2πR/3を満たすことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の振動アクチュエータ(10)において、円環形の前記弾性体(11a)が前記移動子(12)と加圧接触する接触面の半径をR、前記固定子で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧8であれば、円弧形の前記移動子の円弧長Lが、2πR/(N/2.5)≦L<2πR/3を満たすことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記加圧手段は、前記弾性体の径方向の一方に設けられた円筒形の固定部材(14)と、前記径方向の他方に設けられた円環形の軸受部材(13)と、を備え、前記弾性体と前記軸受部材との間に前記移動子(12)が圧入されることにより、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記加圧手段は、前記弾性体の径方向の一方に設けられた円筒形の固定部材(14)と、前記径方向の他方に設けられた円環形の軸受部材(13)と、を備え、前記固定部材及び前記軸受部材には、互いに逆極性の磁性体がそれぞれ設けられ、前記弾性体と前記軸受部材との間に挿入された前記移動子を、前記固定部材と前記軸受部材とに設けられたそれぞれの前記磁性体の間に働く磁力により前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記弾性体(11a)の中心軸方向への移動を規制する第1突起(16)と、前記弾性体の周回り方向への回転を規制する第2突起(17)と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ(10)において、前記弾性体(11a)は、前記移動子(12)との接触面と反対側の面から径方向に延出する延出部(11e)と、当該延出部を保持することにより、前記弾性体の中心軸方向及び周回り方向への移動を規制する規制部材(19)と、を備えることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、更なる薄型化を可能とした振動アクチュエータを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る振動アクチュエータの実施形態について説明する。以下の実施形態では、振動アクチュエータとして、超音波域の振動を利用した超音波モータを例に挙げて説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の超音波モータ10を搭載したカメラ1の概略構成図である。カメラ1は、カメラボディ2と、レンズ鏡筒3と、を備える。カメラボディ2は、撮像素子6を備える。撮像素子6は、レンズ鏡筒3により結像された被写体像を撮像する撮像装置である。レンズ鏡筒3は、カメラボディ2に対し着脱自在に装着された交換レンズである。本実施形態のカメラ1では、レンズ鏡筒3が交換レンズである例を示している。しかしながら、これに限らず、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒であってもよい。
図1は、実施形態1の超音波モータ10を搭載したカメラ1の概略構成図である。カメラ1は、カメラボディ2と、レンズ鏡筒3と、を備える。カメラボディ2は、撮像素子6を備える。撮像素子6は、レンズ鏡筒3により結像された被写体像を撮像する撮像装置である。レンズ鏡筒3は、カメラボディ2に対し着脱自在に装着された交換レンズである。本実施形態のカメラ1では、レンズ鏡筒3が交換レンズである例を示している。しかしながら、これに限らず、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒であってもよい。
レンズ鏡筒3は、光学部材としてのレンズ4、カム筒5、超音波モータ10、及びその他の部材(不図示)を備える。本実施形態の超音波モータ10は、カメラ1の焦点調節時にレンズ4を駆動するための駆動源として用いられている。超音波モータ10から取り出された駆動力は、カム筒5に伝えられる。カム筒5は、レンズ4とカム機構により係合している。超音波モータ10の駆動力によりカム筒5が回転すると、レンズ4はカム機構により光軸Aの方向に移動する。これにより、焦点調節が行われる。
次に、本実施形態の超音波モータ10について説明する。図2は、実施形態1の超音波モータ10を中心軸(回転軸)方向から見たときの平面図である。図3は、実施形態1の超音波モータ10におけるステータ11及びロータ部12の構成を示す斜視図である。図4は、実施形態1の超音波モータ10におけるステータ11及びロータ部12の構成を中心軸方向から見たときの平面図である。
本実施形態の超音波モータ10は、図2に示すように、固定子としてのステータ11と、移動子としてのロータ部12と、加圧手段としての軸受部13及び固定部14と、を備える。
ステータ11は、図3に示すように、ステータベース11aと、櫛歯11bと、圧電素子15と、を備える。なお、図3では、ステータ11の構成を分かり易くするため、固定部14の図示を省略している。
ステータベース11aは、円環形に形成された弾性体である。ステータベース11aは、例えば、ステンレス材、インバー材等の鉄合金や真鍮等の弾性変形可能な金属材料により構成される。
櫛歯11bは、ステータベース11aの径方向の外周面に形成された部位である。櫛歯11bは、進行波振動の振幅を増幅する増幅(拡大)機構である。櫛歯11bの先端面には、ステータ摺動面11cが形成されている。ステータ摺動面11cには、ロータ部12(12a〜12c)の内周面が加圧接触される。ステータ摺動面11cは、ステータベース11aとロータ部12との接触面となる。
圧電素子15は、図3に示すように、円環形に形成された電極部材である。圧電素子15は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電気機械変換素子である。圧電素子15は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、セラミックス等により構成される。
圧電素子15は、A相部15aとB相部15bと、を備える。A相部15aは、ステータベース11aの中心軸方向の上面に接合されている。B相部15bは、ステータベース11aの中心軸方向の下面に接合されている。中心軸方向の両面に接合されたA相部15aとB相部15bは、駆動信号により励振して、ステータベース11aに進行波振動を発生させる。ステータベース11aは、この進行波振動により楕円運動を生じる。この楕円運動は、櫛歯11bにより増幅される。櫛歯11bにより増幅された楕円運動は、ステータ摺動面11cと加圧接触するロータ部12(12a〜12c)により回転運動に変換される。
また、圧電素子15のA相部15a及びB相部15bは、ステータベース11aの上下面において、それぞれn波長(λ)となるように分極されている(分極の図示を省略)。更に、圧電素子15のA相部15a及びB相部15bは、ステータ11の円周方向に1/4波長(λ)分ずれるように接合されている(図示を省略)。これにより、A相部15a及びB相部15bを所定の波長分だけずらすためのλ/4部や3/4λ部の領域が不要となる。
また、圧電素子15のA相部15a及びB相部15bは、レンズ鏡筒3(図1)の内部に設けられたフレキシブルプリント基板(不図示)と接続されている。フレキシブルプリント基板には、レンズCPU(不図示)が搭載されている。フレキシブルプリント基板からは、駆動信号として、互いに位相が90度異なる2つの交流電圧が、圧電素子15のA相部15a及びB相部15bにそれぞれ供給される。圧電素子15は、フレキシブルプリント基板から供給された駆動信号により励振して、ステータベース11aに進行波振動を発生させる。
ロータ部12は、図3及び図4に示すように、円弧形に形成された円弧ロータ12a、12b及び12cにより構成される。ロータ部12は、ステータ11の径方向の外側に配置されている。円弧ロータ12a〜12cは、図4に示すように、ステータ11の中心軸aを中心として120度の間隔で配置されている。円弧ロータ12a〜12cは、軸受部13(後述)から、中心軸aの方向に向けて加圧力P1〜P3が加えられることにより、櫛歯11bのステータ摺動面11cに加圧接触する。ロータ部12は、ステータ11の櫛歯11bで増幅された楕円運動により、ステータ11に対して相対移動(回転)する。すなわち、ステータ11の櫛歯11bで増幅した楕円運動は、ロータ部12により回転運動に変換され、カム筒5(図1)に伝えられる。
次に、ロータ部12とステータ11との関係について説明する。図5(a)〜(c)は、進行波振動の波数を4とした場合のロータ部12とステータ11との接触位置を示す概念図である。また、図6(a)〜(c)は、進行波振動の波数を8とした場合のロータ部12とステータ11との接触位置を示す概念図である。
まず、進行波振動の波数Nが4以上の場合について説明する。図5(a)〜(c)において、ステータベース11a(不図示)が円弧ロータ12a〜12cと加圧接触する接触面の半径をR、ステータ11(不図示)で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧4であれば、円弧ロータ12a〜12cのそれぞれの円弧長Lが、
2πR/N≦L<2πR/3・・・(1)
を満たすように設定する。例えば、進行波振動の波数Nを4とし、半径R=1とすると、式(1)から、円弧長Lは、1.5≦L<2.09の範囲となる。円弧ロータ12a〜12cの円弧長Lを上記のような長さとすることにより、図5(a)〜(c)に示すように、ステータ11に発生する進行波振動の波頭は、どの位置においても、円弧ロータ12a〜12cに対して、少なくとも1箇所で接触する。なお、ここでは波数Nを4とした例について示したが、波数Nが4以上であれば、式(1)を適用して円弧長Lを算出することができる。
2πR/N≦L<2πR/3・・・(1)
を満たすように設定する。例えば、進行波振動の波数Nを4とし、半径R=1とすると、式(1)から、円弧長Lは、1.5≦L<2.09の範囲となる。円弧ロータ12a〜12cの円弧長Lを上記のような長さとすることにより、図5(a)〜(c)に示すように、ステータ11に発生する進行波振動の波頭は、どの位置においても、円弧ロータ12a〜12cに対して、少なくとも1箇所で接触する。なお、ここでは波数Nを4とした例について示したが、波数Nが4以上であれば、式(1)を適用して円弧長Lを算出することができる。
次に、進行波振動の波数Nが8以上の場合について説明する。図6(a)〜(c)において、ステータベース11a(不図示)が円弧ロータ12a〜12cと加圧接触する接触面の半径をR、ステータ11(不図示)で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧8であれば、円弧ロータ12a〜12cのそれぞれの円弧長Lが、
2πR/(N/2.5)≦L<2πR/3・・・(2)
を満たすように設定する。例えば、進行波振動の波数Nを8とし、半径R=1とすると、式(1)から、円弧長Lは、1.96≦L<2.09の範囲となる。円弧ロータ12a〜12cの円弧長Lを上記のような長さとすることにより、図6(a)〜(c)に示すように、ステータ11に発生する進行波振動の波頭は、どの位置においても、円弧ロータ12a〜12cに対して、少なくとも2箇所で接触する。
2πR/(N/2.5)≦L<2πR/3・・・(2)
を満たすように設定する。例えば、進行波振動の波数Nを8とし、半径R=1とすると、式(1)から、円弧長Lは、1.96≦L<2.09の範囲となる。円弧ロータ12a〜12cの円弧長Lを上記のような長さとすることにより、図6(a)〜(c)に示すように、ステータ11に発生する進行波振動の波頭は、どの位置においても、円弧ロータ12a〜12cに対して、少なくとも2箇所で接触する。
このように、進行波振動の波数Nが8以上の場合には、式(2)に基づいて円弧ロータ12a〜12cの円弧長Lを算出することにより、ロータ部12とステータ11との接触箇所を増やすことができる。従って、ロータ部12において、より安定した駆動特性を得ることができる。
次に、加圧手段を構成する軸受部13及び固定部14について説明する。軸受部(軸受部材)13は、図2に示すように、ステータ11の径方向の外周側に設けられている。軸受部13は、第1軸受リング13aと、第2軸受リング13bと、軸受13cと、を備える。
第1軸受リング13a及び第2軸受リング13bは、それぞれ円筒形に形成された部材である。第1軸受リング13aと第2軸受リング13bとの間には、複数の軸受13cが挿入されている。軸受13cは、リテーナ機構(不図示)により、第1軸受リング13aと第2軸受リング13bとの間に所定間隔で保持されている。軸受13cは、回転可能なボール形又はロール形に形成されている。
また、第1軸受リング13aの内周面は、円弧ロータ12a〜12cの外周面と加圧接触する。このため、円弧ロータ12a〜12cの回転と連動して、第1軸受リング13aが回転する。この第1軸受リング13aの回転は、駆動力として動力伝達機構(不図示)を介してカム筒5(図1)に伝達される。
軸受部13は、上述した第1軸受リング13a、第2軸受リング13b、及び軸受13cを組み付けることにより、全体として円環形となる。
固定部(固定部材)14は、円筒形に形成された部材である。固定部14は、ステータ11の内周面に嵌合されている。固定部14は、支持機構(不図示)によりレンズ鏡筒3の内部に固定されている。
上述した軸受部13、固定部14、ステータ11及びロータ部12は、以下のように組み付けられる。まず、ステータ11の内周面に固定部14を嵌合させる。次に、ステータ11の外側に、第1軸受リング13a、第2軸受リング13b及び軸受13cを組み付けた軸受部13を配置する。そして、ステータ11の中心と軸受部13の中心とを一致させ、ステータ11と軸受部13との間に円弧ロータ12a〜12cを圧入する。これにより、図4に示すように、すべての円弧ロータ12a〜12cから、ステータ11の中心軸aの方向に向けて加圧力P1〜P3が加えられる。この結果、円弧ロータ12a〜12cは、ステータ11の径方向に向けて加圧接触される。この加圧接触により、ステータ11及び円弧ロータ12a〜12cは、ステータ11の径方向に位置決めされる。
このように、ステータ11のステータ摺動面11cに加圧接触された円弧ロータ12a〜12cは、駆動時において、ステータ11の櫛歯11bで増幅された楕円運動により、ステータ11に対して相対移動(回転)する。すなわち、ステータ11の櫛歯11bで増幅された楕円運動は、円弧ロータ12a〜12cにより回転運動に変換される。この回転運動は、円弧ロータ12a〜12cと加圧接触する第1軸受リング13aに伝えられ、動力伝達機構(不図示)を介してカム筒5(図1)に伝達される。
上述した実施形態1の超音波モータ10によれば、以下の効果を奏する。
(1)ステータ11は、径方向の外周面にロータ部12と加圧接触するステータ摺動面11cを備える。これにより、ロータ部12による回転運動の取り出し方向は、ステータ11の径方向となる。このため、超音波モータ10の回転軸方向の長さを短縮することができる。従って、超音波モータ10の更なる薄型化が可能となる。そして、この超音波モータ10を搭載した光学機器は、光軸方向の全長を短縮することができる。これによって、従来は困難であった、薄型の光学機器にも超音波モータを搭載することが可能となる。
(1)ステータ11は、径方向の外周面にロータ部12と加圧接触するステータ摺動面11cを備える。これにより、ロータ部12による回転運動の取り出し方向は、ステータ11の径方向となる。このため、超音波モータ10の回転軸方向の長さを短縮することができる。従って、超音波モータ10の更なる薄型化が可能となる。そして、この超音波モータ10を搭載した光学機器は、光軸方向の全長を短縮することができる。これによって、従来は困難であった、薄型の光学機器にも超音波モータを搭載することが可能となる。
(2)3箇所に配置された円弧ロータ12a〜12cは、ステータ11の径方向に向けて加圧接触される。この加圧接触により、ステータ11及び円弧ロータ12a〜12cは、ステータ11の径方向に位置決めされる。これによれば、ステータ11及び円弧ロータ12a〜12cの偏芯を少なくすることができるので、駆動時における不要な振動や音の発生を抑制することができる。
(3)ロータ部12は、ステータ11に発生する進行波振動により駆動される。このため、円弧形のロータ(円弧ロータ12a〜12c)であっても、全周回転させることができる。ちなにみ、非進行波振動により駆動されるロータの場合は、ロータの一部に切り欠きがあると、回転角が制限されるため、全周回転させることができない。
(4)円弧ロータ12a〜12cは、円環形のロータを作成し、これを所定の円弧長に切り分ければよい。このように、1つの円環形のロータから複数の円弧ロータを作成することができるので、低コストで製造することができる。
(5)ステータベース11aが円弧ロータ12a〜12cと加圧接触する接触面の半径をR、ステータ11で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧4であれば、円弧ロータ12a〜12cのそれぞれの円弧長Lが、2πR/N≦L<2πR/3を満たすように設定される。これによれば、ステータ11に発生する進行波振動の波頭は、どの位置においても、円弧ロータ12a〜12cに対して、少なくとも1箇所で接触する。このため、安定した駆動特性を得ることができる。
(6)また、ステータベース11aが円弧ロータ12a〜12cと加圧接触する接触面の半径をR、ステータ11で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧8であれば、円弧ロータ12a〜12cのそれぞれの円弧長Lが、2πR/(N/2.5)≦L<2πR/3を満たすように設定する。これによれば、ステータ11に発生する進行波振動の波頭は、どの位置においても、円弧ロータ12a〜12cに対して、少なくとも2箇所で接触する。このように、ロータ部12とステータ11との接触箇所を増やすことができるため、より安定した駆動特性を得ることができる。
(7)ステータ11と軸受部13との間に円弧ロータ12a〜12cを圧入することにより、円弧ロータ12a〜12cをステータ11の径方向に向けて加圧接触させている。このため、加圧機構の構成を簡素化することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2として、ステータ11の位置決め機構を備えた超音波モータ10Aについて説明する。なお、実施形態2に示す各図においては、実施形態1と同一部分に同一符号を付している。
次に、実施形態2として、ステータ11の位置決め機構を備えた超音波モータ10Aについて説明する。なお、実施形態2に示す各図においては、実施形態1と同一部分に同一符号を付している。
図7は、実施形態2の超音波モータ10Aを中心軸方向から見たときの平面図である。図8は、図7のA−A線断面図である。図9は、図7のB−B線断面図である。
本実施形態の超音波モータ10Aは、図7に示すように、ステータ11の位置決め機構として、第1突起16と、第2突起17と、を備える。なお、本実施形態の超音波モータ10Aは、図8及び図9に示すように、中心軸方向の両面に第1カバー21、第2カバー22を備える。また、超音波モータ10Aは、径方向の外周に側面カバー23を備える。図7では、上記カバーを取り外した状態での平面図を示している。また、図8及び図9は、上記カバーが取り付けられた超音波モータ10Aの各断面図を示している。
第1突起16は、ステータ11の中心軸(回転軸)方向への移動を規制する部材である。第1突起16は、図8に示すように、第1カバー21及び第2カバー22にそれぞれ設けられている。第1突起16は、図7に示すように、ステータ11の周回り方向において、120度の間隔で3箇所に設けられている。第1突起16は、それぞれの位置において、ステータ11に形成された櫛歯11bと平面視で重なるように設けられている。第1突起16は、櫛歯11bの上面及び下面と接触する位置にそれぞれ設けられている(図7では、下面側の第1突起16のみを破線で示す)。
第2突起17は、ステータ11の周回りへの回転を規制する部材である。第2突起17は、図7に示すように、ステータ11の周回り方向において、120度の間隔で3箇所に設けられている。第2突起17は、図9に示すように、第1カバー21に設けられている。第2突起17は、それぞれの位置において、ステータ11に形成された隣接する櫛歯11bの間に設けられている。その他の構成は実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
実施形態2の超音波モータ10Aにおいては、第1突起16によりステータ11の中心軸方向への移動が規制され、第2突起17によりステータ11の周回りへの回転が規制される。すなわち、第1突起16及び第2突起17により、ステータ11の中心軸方向及び周回り方向の位置決めが行われる。このため、ステータ11の中心軸方向及び周回り方向の偏芯が少なくなり、駆動時における不要な振動や音の発生を更に抑制することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3として、ステータ11の位置決め機構を備えた超音波モータ10Bについて説明する。なお、実施形態3に示す各図においては、実施形態1及び2と同一部分に同一符号を付している。
次に、実施形態3として、ステータ11の位置決め機構を備えた超音波モータ10Bについて説明する。なお、実施形態3に示す各図においては、実施形態1及び2と同一部分に同一符号を付している。
図10は、実施形態3の超音波モータ10Bを中心軸方向から見たときの平面図である。図11は、図10のC−C線断面図である。なお、本実施形態の超音波モータ10Bは、図11に示すように、中心軸方向の両面に第1カバー21、第2カバー22を備える。また、超音波モータ10Bは、径方向の外周に側面カバー23を備える。図10では、上記カバーを取り外した状態での平面図を示している。また、図11は、上記カバーが取り付けられた超音波モータ10Bの断面図を示している。更に、本実施形態の超音波モータ10Bは、円筒形に形成された圧電素子18を備える。この圧電素子18は、ステータ11の内周面と固定部14との間に嵌合されている。
本実施形態の第1突起16は、ステータ11の中心軸(回転軸)方向への移動を規制する部材である。第1突起16は、図11に示すように、第1カバー21及び第2カバー22にそれぞれ設けられている。また、第1突起16は、図10に示すように、ステータ11の周回り方向において、120度の間隔で3箇所に設けられている。第1突起16は、それぞれの位置において、ステータベース11aと平面視で重なるように設けられている。第1突起16は、ステータベース11aの上面及び下面と接触する位置にそれぞれ設けられている(図10では、下面側の第1突起16のみを破線で示す)。第2突起17の構成は、実施形態2と同じである。また、その他の構成は実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
実施形態3の超音波モータ10Bにおいては、第1突起16によりステータ11の中心軸方向への移動が規制され、第2突起17によりステータ11の周回りへの回転が規制される。すなわち、第1突起16及び第2突起17により、ステータ11の中心軸方向及び周回り方向の位置決めが行われる。このため、ステータ11の中心軸方向及び周回り方向の偏芯が少なくなり、駆動時における不要な振動や音の発生を更に抑制することができる。
(実施形態4)
次に、実施形態4として、ステータ11の位置決め機構を備えた超音波モータ10Cについて説明する。なお、実施形態4に示す各図においては、実施形態1〜3と同一部分に同一符号を付している。
次に、実施形態4として、ステータ11の位置決め機構を備えた超音波モータ10Cについて説明する。なお、実施形態4に示す各図においては、実施形態1〜3と同一部分に同一符号を付している。
図12は、実施形態4の超音波モータ10Cを中心軸方向から見たときの平面図である。図13は、図12のD−D線断面図である。本実施形態の超音波モータ10Cは、実施形態1及び2と同じく、円環形に形成された圧電素子15(15a、15b)を備える。
本実施形態の超音波モータ10Cは、図13に示すように、ステータ11の位置決め機構として、延出部11eと、移動規制部19と、を備える。延出部11eは、ステータベース11aに設けられている。延出部11eは、ステータベース11aにおいて、ロータ部12との接触面と反対側(内周側)の面から径方向に延出する部材である。延出部11eは、平面視において、円環形に形成されている。
移動規制部19は、延出部11eを保持することにより、ステータ11の中心軸方向への移動を規制する部材である。移動規制部19は、図13に示すように、第1固定部19aと、第2固定部19bと、を備える。第1固定部19a及び第2固定部19bは、平面視において、それぞれ円環形に形成されている。第1固定部19a及び第2固定部19bは、延出部11eを上下面から挟み込むように保持している。その他の構成は実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
実施形態4の超音波モータ10Cにおいては、ステータ11に設けられた延出部11eが移動規制部19により保持されているため、ステータ11の中心軸方向への移動及び周回りへの回転が規制される。すなわち、移動規制部19により、ステータ11の中心軸方向及び周回り方向の位置決めが行われる。このため、ステータ11の中心軸方向及び周回り方向の偏芯が少なくなり、駆動時における不要な振動や音の発生を更に抑制することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態1において、第1軸受リング13a又は第2軸受リング13bの少なくとも一方を第1磁性体により構成すると共に、固定部14の内周面に第1磁性体と逆極性の第2磁性体を配置する。これによれば、円弧ロータ12a〜12cは、第1磁性体及び第2磁性体の磁力により、ステータ11の径方向に向けて加圧接触される。このような構成とすることにより、ステータ11と軸受部13との間に円弧ロータ12a〜12cを圧入することなしに、円弧ロータ12a〜12cをステータ11の径方向に向けて加圧接触させることができる。従って、ステータ11と軸受部13との間に円弧ロータ12a〜12cを圧入する場合に比べて、ロータ部12とステータ11との間の寸法公差を緩和することができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態1において、第1軸受リング13a又は第2軸受リング13bの少なくとも一方を第1磁性体により構成すると共に、固定部14の内周面に第1磁性体と逆極性の第2磁性体を配置する。これによれば、円弧ロータ12a〜12cは、第1磁性体及び第2磁性体の磁力により、ステータ11の径方向に向けて加圧接触される。このような構成とすることにより、ステータ11と軸受部13との間に円弧ロータ12a〜12cを圧入することなしに、円弧ロータ12a〜12cをステータ11の径方向に向けて加圧接触させることができる。従って、ステータ11と軸受部13との間に円弧ロータ12a〜12cを圧入する場合に比べて、ロータ部12とステータ11との間の寸法公差を緩和することができる。
(2)実施形態1〜3においては、ステータ11とロータ部12との接触面を、ステータ11の径方向の外周面としている。しかし、これに限らず、ステータ11とロータ部12との接触面は、ステータ11の径方向の内周面であってもよい。
(3)実施形態2において、第2突起17は、第2カバー22に設けられていてもよい。また、第2突起17は、第1突起16のように、第1カバー21と第2カバー22との両方にそれぞれ設けられていてもよい。また、実施形態2及び3において、第1突起16及び第2突起17の位置は、図示(図7、図9)の例に限らず、適宜に選択可能である。また、第1突起16及び第2突起17は、図示(図7、図9)の例に限らず、3箇所以上に設けてもよい。
(4)実施形態4においては、ステータ11の延出部11eを移動規制部19(第1固定部19a、第2固定部19b)で保持している。しかし、これに限らず、例えば、固定部14(図2参照)と嵌合するクランプ部(不図示)により保持するようにしてもよい。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。更に、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
10,10A,10B,10C:超音波モータ、11:ステータ、11a:ステータベース、12:ロータ部、12a〜12c:円弧ロータ、13:軸受部、14:固定部、15,18:圧電素子
Claims (7)
- 円環形の弾性体及び当該弾性体に進行波を発生させる電気機械変換素子を有する固定子と、前記弾性体と加圧接触し、当該弾性体に発生した進行波により前記固定子と相対移動する円弧形の移動子と、前記移動子を前記弾性体に加圧接触させる加圧手段と、を備えた振動アクチュエータであって、
前記弾性体は、前記移動子との接触面が径方向の側面に設けられ、
前記移動子は、前記弾性体の径方向の前記側面と接触するように等間隔で3箇所に設けられ、
前記加圧手段は、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させることにより、前記弾性体及び前記移動子を前記径方向に位置決めすること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1に記載の振動アクチュエータにおいて、
円環形の前記弾性体が前記移動子と加圧接触する接触面の半径をR、前記固定子で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧4であれば、円弧形の前記移動子の円弧長Lが、
2πR/N≦L<2πR/3
を満たすことを特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1に記載の振動アクチュエータにおいて、
円環形の前記弾性体が前記移動子と加圧接触する接触面の半径をR、前記固定子で発生する進行波の波数をNとしたときに、N≧8であれば、円弧形の前記移動子の円弧長Lが、
2πR/(N/2.5)≦L<2πR/3
を満たすことを特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記加圧手段は、前記弾性体の径方向の一方に設けられた円筒形の固定部材と、前記径方向の他方に設けられた円環形の軸受部材と、を備え、
前記弾性体と前記軸受部材との間に前記移動子が圧入されることにより、前記移動子を前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記加圧手段は、前記弾性体の径方向の一方に設けられた円筒形の固定部材と、前記径方向の他方に設けられた円環形の軸受部材と、を備え、
前記固定部材及び前記軸受部材には、互いに逆極性の磁性体がそれぞれ設けられ、
前記弾性体と前記軸受部材との間に挿入された前記移動子を、前記固定部材と前記軸受部材とに設けられたそれぞれの前記磁性体の間に働く磁力により前記弾性体の径方向に向けて加圧接触させること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記弾性体の中心軸方向への移動を規制する第1突起と、前記弾性体の周回り方向への回転を規制する第2突起と、
を備えることを特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記弾性体は、前記移動子との接触面と反対側の面から径方向に延出する延出部と、当該延出部を保持することにより、前記弾性体の中心軸方向及び周回り方向への移動を規制する規制部材と、
を備えることを特徴とする振動アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012041183A JP2013179734A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 振動アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012041183A JP2013179734A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 振動アクチュエータ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2013179734A true JP2013179734A (ja) | 2013-09-09 |
Family
ID=49270873
Family Applications (1)
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JP2012041183A Pending JP2013179734A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 振動アクチュエータ |
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JP (1) | JP2013179734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10075101B2 (en) | 2013-12-16 | 2018-09-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration type actuator |
-
2012
- 2012-02-28 JP JP2012041183A patent/JP2013179734A/ja active Pending
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