JP2013179019A - ガイド部材、ガイド機構及び有機elデバイスの製造方法 - Google Patents

ガイド部材、ガイド機構及び有機elデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガイド部材の外周部に掛けられる基材とガイド部材との間に生じる摩擦力を抑制できるガイド部材、ガイド機構及び有機ELデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係るガイド部材33b,33cは、基材21が接するように外周部に並列され且つ転動自在な転動部材37を複数備えることを特徴とする。また、本発明に係るガイド機構31a,31bは、ガイド部材33b,33cの軸線方向と交差する方向を中心にガイド部材33b、33cを回転させることを特徴とする。そして、本発明に係る有機ELデバイスの製造方法は、該ガイド部材33b,33cにより、基材21の蒸着面21aの向きを変換させる方向変換工程を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、帯状の基材を支持しながらガイドすべく、該基材が外周部に掛けられるガイド部材及び該ガイド部材を備えるガイド機構に関する。また、本発明は、搬送されている帯状の基材に気化材料を蒸着することで、該基材の一方側の面である蒸着面に有機EL素子の構成層を形成する有機ELデバイスの製造方法に関する。
近年、次世代の低消費電力の発光表示装置に用いられるデバイスとして有機EL(エレクトロルミネッセンス)デバイスが注目されている。有機ELデバイスは、基本的には、基材と、その上に設けられた有機EL層と一対の電極層とを有する有機EL素子とによって構成されており、有機EL層は、有機発光材料から成る発光層を含む少なくとも1層から構成されている。かかる有機ELデバイスは、有機発光材料に由来して多彩な色の発光が得られ、また、自発光デバイスであるため、テレビジョン(TV)等のディスプレイ用途として注目されている。
有機ELデバイスは、より具体的には、基材上に、有機EL素子の構成層たる陽極層、有機EL層及び陰極層がこの順に積層されることによって、形成されるようになっている。
このような有機ELデバイスの製造方法において、基材上に有機EL素子の構成層(以下、単に「構成層」ともいう)を形成(成膜)する方法としては、一般的に真空蒸着法や塗布法が知られているが、これらのうち、特に構成層形成材料の純度を高めることができ、高寿命が得られ易いことから、真空蒸着法が主として用いられている。
上記した真空蒸着法では、真空チャンバー内において基材と対向する位置に設けられた蒸着源を用いて蒸着を行うことにより、構成層を形成している。具体的には、各蒸着源に配置された加熱部で構成層形成材料を加熱してこれを気化させ、気化された構成層形成材料(気化材料)を蒸着源から吐出して、基材上に構成層を蒸着することにより該構成層を形成している。
かかる真空蒸着法においては、低コスト化等の観点から、ロールtoロールプロセスが採用されている。ロールtoロールプロセスとは、ロール状に巻き取られた帯状の基材を連続的に繰り出し、繰り出された基材を搬送させつつ、基材上に連続的に構成層を蒸着し、該構成層が蒸着された基材をロール状に巻き取るプロセスである(特許文献1参照)。
特開2008−287996号公報
ここで、特許文献1に係る製造装置においては、外周面に基材が掛けられる複数のローラ部材が設けられている。そして、かかるローラ部材は、滑らかな外周面を備えている。したがって、かかるローラ部材は、基材が掛けられている部位において、基材と密接している。
これにより、ローラ部材と基材との間には、大きな摩擦力が発生するため、さまざまな問題が発生する。例えば、基材が搬送方向と異なる方向(具体的には、搬送方向と交差する方向)で力を受けると、基材が、ローラ部材に対して位置ずれする(蛇行する)という問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑み、外周部に掛けられる基材との間に生じる摩擦力を抑制できるガイド部材及びガイド機構を提供することを課題とする。また、本発明は、ガイド部材の外周部に掛けられる基材とガイド部材との間に生じる摩擦力を抑制できる有機ELデバイスの製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係るガイド部材は、帯状の基材を支持しながらガイドすべく、該基材が外周部に掛けられるガイド部材において、前記基材が接するように外周部に並列され且つ転動自在な転動部材を複数備えることを特徴とする。
本発明に係るガイド部材によれば、複数の転動部材が外周部に並列されており、搬送される基材が複数の転動部材に接する。したがって、例えば、外周面が滑らかな円柱状体のローラ部材と比較して、基材と接触する面積を小さくできるため、基材との間に発生する摩擦力を抑制することができる。
さらに、転動部材が転動自在であるため、基材が搬送されるのに伴って、転動部材が転動することもできる。したがって、基材との間に発生する摩擦力をさらに効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るガイド部材においては、前記各転動部材は、3自由度で回転自在な球状体でもよい。
かかるガイド部材によれば、ガイド部材の外周部に並列される転動自在な転動部材が、3自由度で回転自在な球状体である。したがって、各転動部材が何れの方向でも回転できるため、基材がガイド部材の外周部に何れの方向で掛けられたとしても、転動部材が基材の搬送方向に回転できる。
本発明に係るガイド部材においては、前記複数の転動部材は、それぞれ軸線方向を中心に回転自在な円柱状体であって、前記ガイド部材の外周部に螺旋方向に沿って並列されてもよい。
かかるガイド部材によれば、軸線方向を中心に回転自在な円柱状体である複数の転動部材は、基材が跨って接するように、ガイド部材の外周部に螺旋方向に沿って並列されている。したがって、ガイド部材の外周部に掛けられる基材と、ガイド部材との接触面積を小さくすることができるため、ガイド部材と基材との間に発生する摩擦力を抑制することができる。
本発明に係るガイド部材においては、前記複数の転動部材は、それぞれ軸線方向を中心に回転自在な円柱状体であって、前記ガイド部材の外周部に周方向に沿って並列されてもよい。
かかるガイド部材によれば、軸線方向を中心に回転自在な円柱状体である複数の転動部材は、基材が跨って接するように、ガイド部材の外周部に周方向に沿って並列されている。したがって、ガイド部材の外周部に掛けられる基材と、ガイド部材との接触面積を小さくすることができるため、ガイド部材と基材との間に発生する摩擦力を抑制することができる。
また、本発明に係るガイド機構は、前記のガイド部材と、前記ガイド部材の外周部に螺旋方向に沿って掛けられる前記基材の幅方向の位置を検出する基材位置検出部と、前記ガイド部材の軸線方向と交差する方向を中心に前記ガイド部材を回転させる回転機構と、前記基材位置検出部が検出する基材の位置に基づいて、前記回転機構を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るガイド機構によれば、基材位置検出部は、ガイド部材の外周部に螺旋方向に沿って掛けられる基材の幅方向の位置を検出する。そして、制御部は、基材位置検出部が検出する基材の位置に基づいて回転機構を制御することで、ガイド部材の軸線方向と交差する方向を中心にガイド部材を回転させる。これにより、基材の位置が所望の位置から外れた際に、制御部が回転機構によりガイド部材を回転させることで、基材の位置を調整することができる。したがって、基材が蛇行することを防止することができる。
本発明に係る有機ELデバイスの製造方法は、搬送されている帯状の基材に気化材料を蒸着することで、該基材の一方側の面である蒸着面に有機EL素子の構成層を形成する有機ELデバイスの製造方法であって、上記のガイド部材により、前記基材の前記蒸着面の向きを変換させる方向変換工程を備えることを特徴とする。
以上の通り、本発明によれば、ガイド部材の外周部に掛けられる基材とガイド部材との間に生じる摩擦力を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る有機ELデバイスの製造装置を模式的に示す概略斜視図 本発明の一実施形態に係る有機ELデバイスの製造装置を模式的に示す概略平面図 図1の右側のガイド機構の上部周辺を図1の右側から見た概略側面図 図1の左側のガイド機構を搬送する基材の非蒸着面におけるガイド部材との当接位置を模式的に示す概略図 図1の右側のガイド機構を搬送する基材の非蒸着面におけるガイド部材との当接位置を模式的に示す概略図 有機EL素子の層構成を模式的に示す概略断面図 有機EL素子の層構成を模式的に示す概略断面図 有機EL素子の層構成を模式的に示す概略断面図 ガイド部材の一実施形態を示す概略側面図 図9のX−X線における断面図 ガイド機構の一実施形態を示す概略側面図 図11のガイド機構の概略底面図 図11のガイド機構の動作を説明する概略側面図 ガイド部材の一実施形態を示す概略側面図 ガイド部材の一実施形態を示す概略側面図 図15のXVI−XVI線における断面図 比較例で用いた製造装置を模式的に示す概略側面図 実施例及び比較例の試験サンプルにおける印加電圧と発光輝度との関係を示すグラフ 実施例及び比較例の試験サンプルを有機EL素子側から見た写真
以下に、本発明に係るガイド部材、ガイド機構及び有機ELデバイスの製造方法の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の実施形態について説明する。
有機ELデバイスの製造装置1は、帯状の基材21を長手方向に搬送させつつ、該基材21に気化材料を蒸着することにより、該基材21に有機EL素子19を形成するようになっている。図1に示すように、製造装置1は、上向き蒸着部たる第1の蒸着部2aと、横向き蒸着部たる第2の蒸着部2bと、上向き蒸着部たる第3の蒸着部2cと、基材21を搬送する搬送装置4とを備えており、該搬送装置4は、ガイド機構31a,31bを有する方向変換部30a,30bを備えている。
第1及び第3の蒸着部2a,2cは、搬送されている基材21の下方に複数の蒸着源9a,9b,9l,9h〜9kを備えている。そして、第1及び第3の蒸着部2a,2cは、蒸着面21aが下方を向いた状態で搬送されている基材21に対して、蒸着源9a,9b,9l,9h〜9kから蒸着面21aに気化材料を吐出させて蒸着を行う上向きの蒸着部を構成している。すなわち、第1及び第3の蒸着部2a,2cの各蒸着源9a,9b,9l,9h〜9kは、上向きに気化材料を吐出する。
また、第2の蒸着部2bは、搬送されている基材21の側方に複数の蒸着源9c〜9gを備えている。そして、第2の蒸着部2bは、蒸着面21aが側方を向いた状態で搬送されている基材21に対して、蒸着源9c〜9gから蒸着面21aに気化材料を吐出させて蒸着を行う横向きの蒸着部を構成している。すなわち、第2の蒸着部2bの各蒸着源9c〜9gは、横向きに気化材料を吐出する。
各蒸着部2a,2b,2cは、基材21の搬送方向(図1〜図5における白抜き矢印方向)に沿って配置されており、かかる蒸着部2a〜2cは、基材21の搬送方向上流側から下流側に向かって、第1の蒸着部2a、第2の蒸着部2b、第3の蒸着部2cの順に配置されている。
図1及び図2に示すように、第1の方向変換部30aは、第1の蒸着部2a(上向き蒸着部)と第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)との間に配置されると共に、第2の方向変換部30bは、第2の蒸着部2bと第3の蒸着部2c(上向き蒸着部)との間に配置されている。なお、各方向変換部30a,30bの詳細については、後述する。
また、搬送装置4は、基材21を供給する基材供給装置を備えた基材供給部5を備えており、基材供給部5から供給された基材21は、各蒸着部2a〜2cに順次供給され、これらを通るようにして搬送されている。そして、搬送装置4は、基材21を回収する基材回収装置を備えた基材回収部6を備えており、第3の蒸着部2cを通過した基材21は、基材回収部6によって回収される。さらに、搬送装置4は、各方向転換部30a,30b間に配置されるキャンローラ7を備えている。
図1及び図2に示すように、製造装置1は、複数の真空チャンバー3,3を備えており、各真空チャンバー3内にはそれぞれ、基材供給部5、第1の蒸着部2a、第1の方向変換部30a、第2の蒸着部2b、第2の方向変換部30b、第3の蒸着部2c及び基材回収部6が配置されている。なお、図1では、各真空チャンバー3を省略して製造装置1を示している。
各真空チャンバー3は、不図示の真空発生装置により、その内部が減圧状態にされ、その内部に真空領域を形成するようになっている。また、隣接する真空チャンバー3,3同士は、真空状態が保たれながら不図示の開口部を介して連通されている。さらに、これら開口部を介して、基材21が、基材供給部5から基材回収部6まで、上流側から下流側へと順次搬送できるようになっており、具体的には、基材供給部5から繰り出された基材21は、第1の蒸着部2a、第1の方向変換部30a、第2の蒸着部2b、第2の方向変換部30b、第3の蒸着部2cに搬送された後、基材回収部6で回収されるようになっている。
基材供給部5は、ロール状に巻き取られた帯状の基材21を繰り出して蒸着部2a〜2cに供給するようになっている。また、基材回収部6は、基材供給部5から繰り出され、各蒸着部2a〜2cに搬送された基材21を、ロール状に巻き取って回収するようになっている。すなわち、基材供給部5及び基材回収部6によって、基材21が繰り出され且つ巻き取られるようになっている。
基材21の形成材料としては、後述するように、各ガイド機構31a,31bでガイドされた際に損傷しないような可撓性を有する材料が用いられ、このような材料として、例えば、金属材料、非金属無機材料、樹脂材料を挙げることができる。
かかる金属材料としては、例えば、ステンレス、鉄−ニッケル合金等の合金、銅、ニッケル、鉄、アルミニウム、チタン等を挙げることができる。また、上記した鉄−ニッケル合金としては、例えば36アロイや42アロイ等を挙げることができる。これらのうち、ロールtoロールプロセスに適用し易いという観点から、上記金属材料は、ステンレス、銅、アルミニウムまたはチタンであることが好ましい。
上記非金属無機材料としては、例えば、ガラスを挙げることができる。この場合、非金属無機材料から形成された基材21として、フレキシブル性を持たせた薄膜ガラスを用いることができる。
上記樹脂材料としては、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂などの合成樹脂を挙げることができる。かかる合成樹脂として、例えば、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等を挙げることができる。また、かかる樹脂材料から形成された基材21として、例えば、上記合成樹脂のフィルムを用いることができる。
基材21の幅、厚みや長さは、該基材21に形成される有機EL素子19の大きさ、各ガイド機構31a,31bのガイド部材33a〜33d(後述する)の構成等に応じて適宜設定することができ、特に限定されるものではない。なお、後述するように基材21の幅方向に対してガイド部材33b,33cを傾斜させたとき、ガイド部材33b,33cの長尺化を抑制し得るという観点から、基材21の幅は、ガイド部材33b,33cの幅に対して、より狭い方が好ましい。
第1及び第3の蒸着部2a,2cにおける各蒸着源9a,9b,9l,9h〜9kは、真空チャンバー3内であって、基材21の下方に配置されている。より詳細には、第1及び第3の蒸着部2a,2cでは、基材21は、その蒸着面21aを下方に向けて略水平方向に搬送されている。また、第1及び第3の蒸着部2a,2cにおける各蒸着源9a,9b,9l,9h〜9kは、開口が上部に配置され且つ基材21の蒸着面21aと対向するように配置されている。
第2の蒸着部2bにおける各蒸着源9c〜9gは、真空チャンバー3内であって、基材21の側方に配置されている。より詳細には、第2の蒸着部2bでは、基材21は、鉛直方向に沿う回転軸(不図示)を有するキャンローラ7の外周部に巻き掛けられてこれに支持されており、キャンローラ7の回転に伴って、蒸着面21aを側方に向けて搬送されている。また、第2の蒸着部2bにおける各蒸着源9c〜9gは、開口が側部に配置され且つ基材21の蒸着面21aと対向するように配置されている。
さらに、各蒸着部2a〜2cにおける各蒸着源9a〜9lは、それぞれ加熱部(不図示)を有しており、各加熱部は各蒸着源9a〜9lに収容された材料を加熱して気化させ、各気化された材料(気化材料)を開口から基材21の蒸着面21a(上方又は側方)に向けて吐出するようになっている。
各蒸着部2a〜2cにおいて蒸着源は、形成すべき層に応じて一つ以上設けられていればよい。本実施形態では、第1の蒸着部2aに三つの蒸着源9a,9b,9lが配置され、第2の蒸着部2bに五つの蒸着源9c〜9gが配置され、第3の蒸着部2cに四つの蒸着源9h〜9kが配置されている。また、各蒸着源9a〜9lは、基材21に対して近接する位置に配置されている。すなわち、各蒸着源9a〜9lの開口端(ノズル)と基材21との間の距離(最短距離)が10mm以下となる位置に配置されている。
第1の蒸着部2aの一番上流側に配置された蒸着源9aは、陽極層形成材料を気化させて吐出することにより、基材21の蒸着面21aに陽極層23を形成するようになっている(図6参照)。また、第1の蒸着部2aの二番目に上流側に配置された蒸着源9bは、エッジカバー形成材料を気化させて吐出することにより陽極層23の周縁を覆うエッジカバー24を形成するようになっている(図6参照)。かかるエッジカバー24が陽極層23の周囲を覆うことにより、陽極層23と陰極層27とが接触することを防止できるようになっている。
また、第2の蒸着部2bの蒸着源9c〜9gは、有機EL層25を構成する五層の有機EL層構成層(図6参照)を形成するようになっている。
さらに、第3の蒸着部2cの上流側に配置された三つの蒸着源9h〜9jは、陰極層27を構成する三つの陰極層構成層を形成するようになっており、また、第3の蒸着部2cの一番下流側に配置された蒸着源9kは、封止層29を形成するようになっている(図6参照)。かかる封止層29が陽極層23、有機EL層25及び陰極層27を覆うことにより、これら各層23,25,27が空気と接触することを防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、第1の蒸着部2aの一番下流側に配置された蒸着源9lは、予備として配置されているが、かかる蒸着源9lを用いて他の構成層を形成することも可能である。
陽極層23は、一つ以上の陽極層構成層から形成されていればよく、かかる陽極層構成層を形成するための材料としては、金、銀、アルミニウムなどを挙げることができる。本実施形態において、陽極層23は、例えば、一つのAl層として形成されている。
有機EL層25は、一つ以上の有機EL層構成層から構成されていればよく、本実施形態において、有機EL層25は、五つの有機EL層構成層から構成された5層積層体として形成されるようになっている。これら有機EL層構成層として、例えば図6に示すように、陽極層23側から順に積層された正孔注入層25a、正孔輸送層25b、発光層25c、電子輸送層25d及び電子注入層25eが挙げられる。なお、有機EL層25は、有機EL層構成層として少なくとも発光層25cを有していれば、その層構成は特に限定されるものではない。例えば、図7に示すように、有機EL層25は、発光層25cのみの1層から構成されてもよい。また、図8に示すように、有機EL層25は、正孔注入層25a、発光層25c及び電子注入層25eがこの順に積層された3層積層体であってもよい。さらに、その他、必要に応じて、上記図6の5層から正孔輸送層25b又は電子輸送層25dを除いた4層積層体であってもよい。
正孔注入層25aを形成するための材料としては、例えば、銅フタロシアニン(CuPc)、4,4’−ビス[N−4−(N,N−ジ−m−トリルアミノ)フェニル]−N−フェニルアミノ]ビフェニル(DNTPD)、HAT−CN等が挙げられる。
正孔輸送層25bを形成するための材料としては、例えば、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’―ビス(3−メチルフェニル)−1,1’ビフェニル−4,4’ジアミン(TPD)等が挙げられる。
発光層25cを形成するための材料としては、例えば、トリス(8−ハイドロキシキノリン)アルミニウム(Alq3)、イリジウム錯体(Ir(ppy)3)をドープした4,4’−N,N’−ジカルバゾニルビフェニル(CBP)等が挙げられる。
電子注入層25dを形成するための材料としては、例えば、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(Li2O)等が挙げられる。
電子輸送層25eを形成するための材料としては、例えば、トリス(8−ハイドロキシキノリン)アルミニウム(Alq3)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(BAlq)、OXD−7(1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル])ベンゼン、フッ化リチウム(LiF)等が挙げられる。
陰極層27は、一つ以上の陰極層構成層から形成されていればよい。陰極層構成層を形成するための材料としては、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)等を含む合金や、フッ化リチウム(LiF)等が挙げられる。本実施形態において、陰極層27は、有機EL層25上に、LiF層と、Mg層と、Ag層やMg−Ag合金層等との3層積層体として形成されている。
エッジカバー24を形成する材料としては、酸化ケイ素(SiOx)、三酸化モリブデン(MoO3)、五酸化バナジウム(V25)等が挙げられ、封止層29を形成する材料としては、三酸化モリブデン(MoO3)、酸化窒化ケイ素(SiNOx)、酸素含有炭化ケイ素(SiOC)等が挙げられる。SiOxとしては、例えばSiO2等が挙げられ、SiNOxとしては、例えばSiNO等が挙げられる。
また、陽極層23、有機EL層25及び陰極層27等をそれぞれ構成する各層の厚みは、通常、数nm〜数十nm程度になるように設計されるが、かかる厚みは、用いる構成層形成材料や、発光特性等に応じて適宜設計されるものであり、特に限定されない。また、エッジカバー24や封止層29の厚みも、特に限定されるものではなく、これらの目的が達成され得ることができ、陽極層23、有機EL層25及び陰極層27の形成や有機ELデバイス20の発光を妨げないように適宜設定されていればよい。
各方向変換部30a,30bは、ガイド機構31a,31bを備えている。
第1の方向変換部30aのガイド機構(以下、「第1のガイド機構」ともいう)31aは、第1の蒸着部2aから送られた基材21を、該基材21の非蒸着面21bが内周面となるように該非蒸着面21b側から支持しながら蒸着面21aの向きを下方から側方に変換させて、第2の蒸着部2bへとガイドするように構成されている。
また、第2の方向変換部30bのガイド機構(以下、「第2のガイド機構」ともいう)31bは、第2の蒸着部2bから送られた基材21を、該基材21の非蒸着面21bが内周面となるように該非蒸着面21b側から支持しながら蒸着面21aの向きを側方から下方に変換させて、第3の蒸着部2cへとガイドするように構成されている。
これらガイド機構31a、31bのうち、まず、第1のガイド機構31aについてより詳細に説明する。
図1、図2及び図4に示すように、第1のガイド機構31aは、複数のガイド部材33a,33bを有している。上流側に配置されるガイド部材33aは、略水平方向であって、且つ、基材21の幅方向(長手方向に対し垂直方向)に沿って配置されており、下流側に配置されるガイド部材33bは、基材21の幅方向に対し角度θ(ここでは45°)傾斜して配置されている。ここで、基材21の幅方向に対するガイド部材33bの角度θは、基材21の非蒸着面21bにおける基材21の幅方向(図4の左右方向)のうち該基材21の上流側(図4の下方向)に向かって傾斜する角度θをいう。
また、上流側のガイド部材33aは、第1のガイド機構31aにおける下部に配置されており、下流側のガイド部材33bは、上流側のガイド部材33aの上方に配置されていると共に、水平方向に対し上方に45°傾斜して配置されている。
第1の蒸着部2aから送られた基材21は、その非蒸着面21bが一対のガイド部材33a,33bの外周部と当接するように、これら一対のガイド部材33a,33bに掛け渡されており、これらガイド部材33a,33bに非蒸着面21bが支持されながら下流側へとガイドされている。
具体的には、まず、基材21は、上流側のガイド部材33aを支軸として上方に曲げられて下流側のガイド部材33bへと搬送される。続いて、基材21は、下流側のガイド部材33bを支軸として側方(図1の奥方)に曲げられて第2の蒸着部2bへと搬送される。これら各ガイド部材33a,33bを支軸として曲げられることにより、基材21の蒸着面21aの向きは、下方から側方へと変換されることになる。
このように、第1のガイド機構31aにより、基材21は、非蒸着面21bが内周面となるように非蒸着面21bで支持されながら、蒸着面21aの向きが下方から側方に変換されるように曲げられ、蒸着面21aの向きが変換され、第2の蒸着部2bに送られる。
次に、第2のガイド機構31bについてより詳細に説明する。
図1〜図3及び図5に示すように、第2のガイド機構31bは、複数のガイド部材33c,33dを有している。上流側に配置されるガイド部材33cは、基材21の幅方向に対し角度θ(ここでは45°)傾斜して配置されており、下流側に配置されるガイド部材33dは、略水平方向であって、且つ、基材21の幅方向に(長手方向に対し垂直方向)に沿って配置されている。ここで、基材21の幅方向に対するガイド部材33cの角度θは、基材21の非蒸着面21bにおける基材21の幅方向(図5の左右方向)のうち該基材21の下流側(図5の下方向)に向かって傾斜する角度θをいう。また、上流側のガイド部材33cは、第2のガイド機構31bにおける上部に配置されていると共に、水平方向に対し上方に45°傾斜して配置されており、下流側のガイド部材33dは、上流側のガイド部材33aの下方に配置されている。
そして、第2の蒸着部2bから送られた基材21は、その非蒸着面21bが一対のガイド部材33c,33dの外周部と当接するように、これら一対のガイド部材33c,33dに掛け渡されており、これらガイド部材33c,33dに非蒸着面21bが支持されながら下流側へとガイドされている。
具体的には、まず、基材21は、上流側のガイド部材33cを支軸として下方に曲げられて、下流側のガイド部材33dへと搬送される。続いて基材21は、ガイド部材33dを支軸として側方(図1の右方)に曲げられて第3の蒸着部2cへと搬送される。これらガイド部材33c,33dを支軸として曲げられることにより、基材21の蒸着面21aの向きは、側方から下方へと変換されることになる。
なお、各ガイド機構31a,31bに採用されている機構は、基材21の搬送方向を反対とすることにより、蒸着面21aの向きを、側方から下方へと変換させることも、下方から側方へと変換させることも、いずれも可能である。
第1のガイド機構31aの上流側のガイド部材33aと第2のガイド機構31bの下流側のガイド部材33dとは、それぞれ円柱状に形成され且つ軸線方向を中心に回転自在なローラ部材である。したがって、かかる各ガイド部材33a,33dは、基材21が搬送されることに伴って、全体的に回転する。また、かかる各ガイド部材33a,33dは、外周面が滑らかとなるように形成されている。
第1のガイド機構31aの下流側のガイド部材33bと第2のガイド機構31bの上流側のガイド部材33cとは、図9及び図10に示すように、外周部を構成する円筒状のガイド部材本体36と、ガイド部材本体36に収容される転動自在な複数の転動部材37と、ガイド部材本体36の内部に配置され、各転動部材37を径方向内方から支持する筒状の支持部材38とを備えている。また、かかる各ガイド部材33b,33cは、基材21が搬送されている際にガイド部材本体36が回転するのを防止すべく、シャフト39にガイド部材本体36を固定する固定部材40,40を備えると共に、支持部材38を回転可能に軸受けする軸受部41,41とを備えている。
各転動部材37は、ガイド部材本体36の径方向外方において、一部がガイド部材本体36から突出するように配置されていると共に、ガイド部材本体36の径方向内方において、一部がガイド部材本体36から突出するように配置されている。したがって、かかる各ガイド部材33b,33cは、外周面が凹凸状となるように形成されている。
そして、複数の転動部材37は、基材21がガイド部材本体36から径方向外方に突出している部位に接するように、並列されている。これにより、基材21は、複数の転動部材37に跨って接することになる。換言すると、基材21は、複数の転動部材37に当接し且つガイド部材本体36と離間するように、ガイド部材33b、33cの外周部に掛けられている。また、各転動部材37は、ガイド部材本体36から径方向内方に突出している部位が、支持部材38の外周部に接するように、配置されている。本実施形態において、各転動部材37は、3自由度で回転自在な球状体である。
支持部材38は、外周部で各転動部材37を支持している。これにより、各転動部材37は、接している基材21からガイド部材本体36の径方向内方に向けて力を受けるが、ガイド部材本体36から離脱したり、ガイド部材本体36に対して径方向内方に位置ずれしたりすることを防止できる。
また、支持部材38は、軸受部41,41により、軸線方向(シャフト39)を中心に回転可能に構成されている。したがって、基材21が搬送されることに伴って転動する各転動部材37との摩擦力により、支持部材38が回転することで、各転動部材37の回転速度を安定させる(略同じ回転速度にさせる)ことができる。
また、各ガイド機構31a(31b)は、図11及び図12に示すように、ガイド部材33b(33c)の外周部に螺旋方向に沿って掛けられる基材21の位置を検出する基材位置検出部43と、ガイド部材33b(33c)の軸線方向と交差する方向を中心に、ガイド部材33b(33c)を回転させる回転機構44と、基材位置検出部43が検出する基材21の位置に基づいて、回転機構44を制御する制御部45とを備えている。
基材位置検出部43は、ガイド部材33b(33c)よりも下流側に配置されている。そして、基材位置検出部43は、基材21の幅方向の位置を検出する。本実施形態においては、基材位置検出部43は、CCDカメラとしている。なお、基材位置検出部43は、基材21の幅方向の両側に配置される一対の光電センサでもよい。要するに、基材位置検出部43は、基材21が位置を検出できる構成であればよい。
回転機構44は、ガイド部材33b(33c)のシャフト39の両端部を固定する回転機構本体46と、回転機構本体46を回転変位させる駆動機構47と、駆動機構47を回転機構本体46に回転可能に連結させる連結部48とを備える。本実施形態においては、駆動機構47は、駆動することで、シリンダを伸縮するように構成されている。なお、駆動機構47は、回転機構本体46を回転変位できる構成であればよい。
そして、回転機構44は、回転機構本体46を真空チャンバー3に対して回転可能に固定する本体固定部49と、駆動機構47を真空チャンバー3に対して回転可能に固定する駆動固定部50とを備える。なお、ガイド部材33b(33c)の軸線方向の一方側(図11の右側)から螺旋方向に沿ってガイド部材33b(33c)に掛けられる基材21に対して、本体固定部49は、ガイド部材33b(33c)が軸線方向の一方側(図11の右側)を中心に回転できるように、回転機構本体46の一方側を真空チャンバー3に対して固定している。
制御部45は、基材位置検出部43で検出した基材21の位置情報から、基材21が位置ずれしているか否かを判定する。そして、制御部45は、基材21が所望の位置に対して位置ずれしていると判定した場合に、図13に示すように、駆動機構47を駆動させることで、回転機構本体46、具体的には、ガイド部材33b(33c)を所定角度回転させる。
次に、上記製造装置1を用いた有機ELデバイス20の製造方法の実施形態について説明する。
本実施形態に係る有機ELデバイス20の製造方法は、帯状の基材21を長手方向に搬送させつつ、搬送されている基材21に気化材料を蒸着することにより、該基材21に有機EL素子19の構成層を形成する。かかる製造方法は、基材21を長手方向に搬送させつつ、該基材21の搬送方向に沿って配置された各蒸着部2a〜2c(少なくとも上向き蒸着部及び横向き蒸着部)において、基材21の一方側の面である蒸着面21aに向けて蒸着源9a〜9kが気化材料を吐出して順次蒸着を行う構成層形成工程を備えている。
そして、構成層形成工程は、第1の蒸着部2a(上向き蒸着部)にて、蒸着面21aが下方を向いた状態で搬送されている基材21の下方に配置された蒸着源9,9bから、蒸着面21aに向けて気化材料を吐出させて蒸着を行う第1の上向き蒸着工程と、第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)にて、蒸着面21aが側方を向いた状態で搬送されている基材21の側方に配置された蒸着源9c〜9gから、蒸着面21aに気化材料を吐出させて蒸着を行う横向き蒸着工程と、第1の蒸着部2aと第2の蒸着部2bとの間に設けられた第1のガイド機構31aにより、第1の蒸着部2aから送られた基材21を、基材21の非蒸着面21bが内周面となるように非蒸着面21b側から支持しながら蒸着面21aの向きを下方から側方に変換させて、第2の蒸着部2bへとガイドする第1の方向変換工程とを備えている。
さらに、構成層形成工程は、第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)にて、蒸着面21aが側方を向いた状態で搬送されている基材21の側方に配置された蒸着源9c〜9gから、蒸着面21aに気化材料を吐出させて蒸着を行う横向き蒸着工程と、第3の蒸着部2c(上向き蒸着部)にて、蒸着面21aが下方を向いた状態で搬送されている基材21の下方に配置された蒸着源9h〜9kから、蒸着面21aに気化材料を吐出させて蒸着を行う第2の上向き蒸着工程と、第2の蒸着部2bと第3の蒸着部2cとの間に設けられた第2のガイド機構31bにより、第2の蒸着部2bから送られた基材21を、基材21の非蒸着面21bが内周面となるように非蒸着面21b側から支持しながら蒸着面21aの向きを側方から下方に変換させて、第3の蒸着部2cへとガイドする第2の方向変換工程とを備えている。
本実施形態においては、具体的には、先ず、ロール状に巻き取られた基材21を基材供給部5から繰り出す。
続いて、第1の蒸着部2aにおいて、繰り出されて搬送されている基材21の下面(蒸着面21a)に、一番上流側に配置されている蒸着源9aから上方に向けて陽極層形成材料が吐出されることで、陽極層23(例えばAl層)が形成され、その後、二番目に上流側に配置されている蒸着源9bから上方に向けてエッジカバー形成材料が吐出されることで、陽極層23の周縁を覆うようにエッジカバー24が形成される(第1の上向き蒸着工程)。
続いて、第1のガイド機構31aは、上流側の第1の蒸着部2a(上向き蒸着部)から送られてきた基材21を、基材21の非蒸着面21bが内周面となるように非蒸着面21b側から支持しながら、蒸着面21aの向きを変換させて、下流側の第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)へとガイドする(第1の方向変換工程)。具体的には、第1のガイド機構31aにより、基材21は、蒸着面21aの向きが下方を向いた状態から、側方を向いた状態に変換される。
そして、第2の蒸着部2bにおいて、第1のガイド機構31aから送られた基材21の蒸着面21aに、基材21の側方に配置された蒸着源9c〜9gから側方に向けて有機EL層構成層形成材料が吐出されることで、5層の有機EL層構成層(具体的には、正孔注入層25a、正孔輸送層25b、発光層25c、電子輸送層25d、電子注入層25e)が形成される(横向き蒸着工程)。
続いて、第2のガイド機構31bは、上流側の第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)から送られた基材21を、基材21の非蒸着面21bが内周面となるように非蒸着面21b側から支持しながら、蒸着面21aの向きを変換させて、下流側の第3の蒸着部2c(上向き蒸着部)へとガイドする(第2の方向変換工程)。具体的には、第2のガイド機構31bにより、基材21は、蒸着面21aの向きが側方を向いた状態から、下方を向いた状態に変換される。
そして、第3の蒸着部2cにおいて、第2のガイド機構31bから送られた基材21の蒸着面21aに、基材21の下方に配置された上流側の蒸着源9h〜9jから上方に向けて陰極層形成材料が吐出されることで、3層の陰極層構成層から成る陰極層27(例えばLiF層、Mg層、Ag層)が形成され、さらに、一番下流側の蒸着源9kから上方に向けて封止層形成材料が吐出されることで、封止層(例えばMoO3層)29が形成される(第2の上向き蒸着工程)。
以上のようにして、基材21上に有機EL素子19を形成することができる。また、このように基材21上に有機EL素子19を形成しつつ、該有機EL素子19が形成された基材21を基材巻取部6によって巻き取る。
このようにして有機ELデバイス20を製造することができる。なお、本実施形態では、有機ELデバイス20は、基材21、有機EL素子19、エッジカバー24及び封止層29を備えており、有機EL素子19は、陽極層23、有機EL層25及び陰極層27を備えている。
以上のように、本実施形態に係る製造方法によれば、各ガイド機構31a,31bには、基材21が外周部に掛けられるガイド部材33a〜33dが、一対ずつ設けられている。そして、一対のうち、一方のガイド部材33b、33cには、基材21が跨って接するように外周部に並列され且つ転動自在な転動部材37が、複数設けられている。
したがって、例えば、他方のガイド部材33a,33dのように、外周面が滑らかな円柱状体のローラ部材と比較して、一方のガイド部材33b,33cは、基材21と接触する面積を小さくできるため、基材21との間に発生する摩擦力を抑制することができる。これにより、基材21がガイド部材33b,33cに対して位置ずれする(蛇行する)ことを抑制することができる。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、所定のガイド部材33b,33cの外周部に並列される転動自在な転動部材37が、3自由度で回転自在な球状体である。したがって、各転動部材37が何れの方向でも回転できるため、基材21がガイド部材33b,33cの外周部に螺旋方向に沿って掛けられていても、各転動部材37は、基材21の搬送方向に回転することができる。これにより、基材21がガイド部材33b,33cに対して位置ずれする(蛇行する)ことを効果的に防止することができる。
本実施形態に係る製造方法によれば、第1の蒸着部2a(上向き蒸着部)及び第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)間では、基材21の下方を向いた蒸着面21aに向けて、第1の蒸着部2aの各蒸着源9a,9bが気化材料を吐出することで、蒸着面21aに構成層が形成された後、第1のガイド機構31aにより、蒸着面21aの向きが下方から側方に変換され、基材21が下流側の第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)に向けて搬送される。そして、第2の蒸着部2bにおいて、基材21の側方を向いた蒸着面21aに向けて、第2の蒸着部2bの各蒸着源9c〜9gが気化材料を吐出することで、蒸着面21aに構成層が形成される。
一方、第2の蒸着部2b(横向き蒸着部)及び第3の蒸着部2c(上向き蒸着部)間では、基材21の側方を向いた蒸着面21aに、第2の蒸着部2bの各蒸着源9c〜9gが気化材料を吐出することで、蒸着面21aに構成層が形成された後、第2のガイド機構31bにより、蒸着面21aの向きが側方から下方に変換され、基材21が下流側の第3の蒸着部2c(上向き蒸着部)に向けて搬送される。そして、第3の蒸着部2cにおいて、基材21の下方を向いた蒸着面21aに向けて、第3の蒸着部2cの各蒸着源9h〜9kが気化材料を吐出することで、蒸着面21aに構成層が形成される。
このように、各蒸着部2a〜2cにおいて、各蒸着源9a〜9k(または9a〜9l、以下同様。)が下方及び側方に向かって気化材料を吐出することにより、各蒸着源9a〜9k等から落下した異物が気化材料に混入することを防止できるため、かかる異物の混入による発光不良を防止することができる。また、各蒸着部2a〜2c間(上向き蒸着部と横向き蒸着部との間)の各方向変換部30a,30bで、基材21が支持されることにより、基材21に所望の張力を付与することが可能となり、基材21の撓みや振動を抑制することができるため、蒸着源9a〜9kと接触することで基材21の蒸着面21aが損傷することを抑制できる。
さらに、基材21と各蒸着源9a〜9kとの距離が変化することを抑制できることで、構成層の厚みを適切に制御することができ、これにより、発光特性の低下を抑制することができる。しかも、基材21が非蒸着面21bで支持されることにより、基材の蒸着面21aが損傷することを抑制することができる。したがって、品質の低下が抑制された有機ELデバイス20を製造することが可能となる。
さらに、各蒸着部2a〜2c間にガイド機構31a,31bが配置されており、ガイド機構31a,31bによって、ガイド機構31a,31bにガイドされる前とガイドされた後とで、上方から見たときの基材21の搬送方向を変化させることができる。これにより、各蒸着部2a〜2cを所望の位置に配置することが可能となるため、蒸着部2a〜2cのレイアウトの自由度を高めることが可能となる。また、製造場所のスペースを有効利用することも可能となる。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、各ガイド機構31a,31bが、非蒸着面21bを支持する複数のガイド部材33a〜33dを有しており、所定のガイド部材33b,33cが、基材21の幅方向に対し傾斜した方向に沿って配置されている。これにより、ガイド部材33a〜33dを組み合わせるといった簡単な構成で、基材21の蒸着面21aの向きを上記のように変更させ易くすることができるため、より効率的となる。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、所定のガイド部材33b,33cが、基材21の幅方向に対し45°傾斜した方向に沿って配置されている。これにより、ガイド部材33a〜33dの組み合わせの複雑化を防止することができ、しかも、装置の大型化を防止することができる。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、基材位置検出部43は、ガイド部材33b(33c)の外周部に螺旋方向に沿って掛けられる基材21の幅方向の位置を検出する。そして、制御部45は、基材位置検出部43が検出する基材21の位置に基づいて回転機構44を制御することで、ガイド部材33b(33c)の軸線方向と交差する方向を中心にガイド部材33b(33c)を回転させる。
これにより、基材21の位置が所望の位置から外れた際に、制御部45が回転機構44によりガイド部材33b(33c)を回転することで、基材21の位置を調整することができる。したがって、基材21が蛇行することを防止することができる。
本発明のガイド部材、ガイド機構及び有機ELデバイスの製造方法は、上記の通りであるが、本発明は上記実施形態に限定されず本発明の意図する範囲内において適宜設計変更可能である。
例えば、上記実施形態に係るガイド部材33b,33cにおいては、転動部材37が球状体である構成を説明したが、かかる構成に限らない。具体的には、図14〜図16に示すように、各転動部材37は、軸線方向を中心に回転自在な円柱状体である構成でもよい。
かかる構成の一例として、図14に示す複数の転動部材37は、基材21が跨って接するように、ガイド部材33c(33b)の外周部に螺旋方向に沿って並列されている。したがって、基材21がガイド部材33c(33b)の外周部に螺旋方向に沿って掛けられると、ガイド部材33c(33b)の回転方向と基材21の搬送方向とが一致する。なお、かかるガイド部材33c(33d)は、ガイド部材本体36を備えると共に、図示しないが、上記実施形態(図10参照)に係るガイド部材33c(33b)と同様の機能を有する支持部材38、シャフト39、固定部材40及び軸受部41を備えている。
また、他の例として、図15及び図16に示す複数の転動部材37は、基材21が跨って接するように、ガイド部材33c(33b)の外周部に周方向に沿って並列されている。したがって、基材21がガイド部材33c(33b)の外周部に周方向に沿って掛けられると、ガイド部材33c(33b)の回転方向と基材21の搬送方向とが一致する。なお、図16に示すように、かかるガイド部材33c(33d)は、上記実施形態(図10参照)に係るガイド部材33c(33b)と同様の機能を有するガイド部材本体36、支持部材38、シャフト39、固定部材40及び軸受部41を備えている。
また、上記実施形態に係るガイド部材33b,33cにおいては、支持部材38がシャフト39に対して回転できる構成を説明したが、かかる構成に限られない。例えば、支持部材38は、シャフト39に固定されており、転動部材37が回転しても、シャフト39に対して回転しない構成でもよい。
また、上記実施形態に係るガイド部材33b,33cにおいては、ガイド部材本体36がシャフト39に固定されており、基材21が搬送されても、シャフト39に対して回転しない構成を説明したが、かかる構成に限られない。例えば、ガイド部材本体36は、シャフト39に対して回転できる構成であり、基材21が搬送されることに伴って、シャフト39に対して回転する構成でもよい。
また、上記実施形態に係るガイド部材33b,33cにおいては、複数の転動部材37がガイド部材本体36の周方向の全域及び軸線方向(長手方向)の全域に亘って並列される構成を説明したが、かかる構成に限られない。転動部材37は、ガイド部材33b,33cにおける基材21と接する領域に少なくとも並列されていればよい。
また、ガイド機構の構成は、ガイド部材の配置、数量及びこれらの組み合わせを変更した構成を採用することもできる。さらに、上記実施形態では、蒸着工程が終了した基材を巻き取ったが、かかる基材を巻き取ることなく、裁断等の工程に供することもできる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
図1の製造装置1と同様の製造装置を用い、陽極層が1層、有機EL層が5層、陰極層が1層から構成されることとした。また、各蒸着源と基材との最短距離を2mmに設定した。該製造装置を用い、基材(SUS)21上に、陽極層(Al)、エッジカバー(SiO2)、正孔注入層(HAT−CN)、正孔輸送層(α−NPD)、発光層(Alq3)、電子輸送層(LiF)、電子注入層(LiF)、陰極層(Mg−Ai合金)、封止層(MoO3)を、順に蒸着することにより、有機ELデバイスを作製した。
得られた有機ELデバイスを30cm(基材の搬送方向)×3.8cm(基材の幅方向)にカットして試験サンプルを作製し、得られた試験サンプルの陽極層及び陰極層に電圧を印加し、印加電圧(V)と発光輝度(cd/m2)との関係を調べた。発光輝度は、有機EL発光効率測定装置(EL−1003、プレサイスゲージ社製)により測定した。また、電圧印加後の試験サンプルを有機EL素子側から見た写真をデジタルマイクロスコープ(VHX−1000、キーエンス社製)により撮影した。得られた印加電圧と発光輝度との関係を図18に示し、電圧印加後の試験サンプルの写真を図18に示す。
図18に示すように、得られた有機ELデバイスの陽極層及び陰極層に電圧を印可しても電流のリークは認められず、図19に示すように、電圧印加後、電流リークに起因する有機EL素子の破壊は認められなかった。
(比較例)
図17に示す製造装置100と同様の製造装置を用いた。すなわち、製造装置として、直線状に配置された蒸着部2a〜2cを備えており、蒸着部2a〜2c間にガイド機構が設けられていないこと以外は、図1と同様のものを用いた。なお、図17では、真空チャンバーを省略して製造装置を示した。
そして、当該製造装置を用い、実施例と同様にして有機ELデバイスを作製したところ、基材が撓み、基材の蒸着面と蒸着源とが接触して、基材の蒸着面に擦れが生じた。また、実施例と同様にして得られた有機ELデバイスからの試験サンプルについて評価を行った。得られた印加電圧と発光輝度との関係を図18に示し、電圧印加後の試験サンプルの写真を図19に示す。図18に示すように、比較例では、基材の蒸着面に上記擦れが生じたことに起因して、電流のリークが認められた。また、かかる電流リークが生じたため、電圧印加後、図19に示すように有機EL素子の破壊が認められた。
以上の結果、本発明に係る有機ELデバイスの製造方法及び製造装置により、品質の低下が抑制された有機ELデバイスを製造し得ることがわかった。
1…有機ELデバイスの製造装置、2a〜2c…蒸着部、3…真空チャンバー、4…搬送装置、9a〜9l…蒸着源、19…有機EL素子、20…有機ELデバイス、21…基材、21a…蒸着面、21b…非蒸着面、23…陽極層、25…有機EL層、27…陰極層、30a,30b…方向変換部、31a,31b…ガイド機構、33a〜33d…ガイド部材、36…ガイド部材本体、37…転動部材、38…支持部材、39…シャフト、40…固定部材、41…軸受部、43…基材位置検出部、44…回転機構、45…制御部

Claims (6)

  1. 帯状の基材を支持しながらガイドすべく、該基材が外周部に掛けられるガイド部材において、
    前記基材が接するように外周部に並列され且つ転動自在な転動部材を複数備えることを特徴とするガイド部材。
  2. 前記各転動部材は、3自由度で回転自在な球状体である請求項1に記載のガイド部材。
  3. 前記複数の転動部材は、それぞれ軸線方向を中心に回転自在な円柱状体であって、前記ガイド部材の外周部に螺旋方向に沿って並列される請求項1に記載のガイド部材。
  4. 前記複数の転動部材は、それぞれ軸線方向を中心に回転自在な円柱状体であって、前記ガイド部材の外周部に周方向に沿って並列される請求項1に記載のガイド部材。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のガイド部材と、前記ガイド部材の外周部に螺旋方向に沿って掛けられる前記基材の幅方向の位置を検出する基材位置検出部と、前記ガイド部材の軸線方向と交差する方向を中心に前記ガイド部材を回転させる回転機構と、前記基材位置検出部が検出する基材の位置に基づいて、前記回転機構を制御する制御部とを備えることを特徴とするガイド機構。
  6. 搬送されている帯状の基材に気化材料を蒸着することで、該基材の一方側の面である蒸着面に有機EL素子の構成層を形成する有機ELデバイスの製造方法であって、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のガイド部材により、前記基材の前記蒸着面の向きを変換させる方向変換工程を備えることを特徴とする有機ELデバイスの製造方法。
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