JP2013178151A - 電波修正時計及び電波修正時計の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電波修正時計は、標準電波に応じた受信信号を出力する受信部(アンテナ21及び同調回路221)と、局部発振信号を生成する局部発振部224と、局部発振信号及び受信信号を混合して、局部発振信号の周波数と受信信号の周波数との差分である中間周波数の中間信号を生成するミキサー部(ミキサー回路225)と、中心周波数を中心とする所定帯域幅の信号を中間信号から抽出する水晶フィルター2261と、抽出された信号に基づいて時刻情報を取得する時刻情報取得部と、標準電波に応じた局部発振信号の周波数を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された局部発振信号の周波数に基づいて、水晶フィルター2261の中心周波数と中間周波数とが一致するように、局部発振部224により生成される局部発振信号の周波数を調整する発振周波数調整部22Bと、を備える。
【選択図】図3
Description
この特許文献1に記載の電波修正時計は、いわゆるスーパーヘテロダイン方式の電波修正時計である。この電波修正時計では、アンテナにより受信された標準電波に応じた受信信号と、局部発振回路により生成された局部発振信号とがMIX回路により混合され、当該受信信号の周波数と局部発振信号の周波数との差分となる中間周波数の中間信号が生成される。この際、局部発振信号は、中間周波数が水晶フィルターのIF周波数と一致する値となる周波数で発振される。この水晶フィルターにより、当該IF周波数の信号のみが抽出され、抽出された信号を検波した検波信号から時刻情報が取得される。
一方、水晶フィルターは、通過帯域幅を狭くでき高感度に構成できるが、選択度が高いため中心周波数からずれた周波数の信号が入力された場合には、水晶フィルターにより抽出される信号の強度(水晶フィルターを通過する信号の強度)が著しく低下するという特性がある。
このため、水晶フィルターの個体差を補完でき、当該水晶フィルターにより抽出される信号の強度を高めて、標準電波の受信感度を向上できる構成が要望されてきた。
従って、水晶フィルターにより抽出される信号の強度を高めることができ、標準電波の受信感度を高めることができる。
このような構成によれば、受信部により受信される標準電波の種類に応じた周波数の局部発振信号を生成できる。従って、受信される標準電波が変更される場合でも、当該標準電波の受信信号から時刻情報を適切に取得でき、内部時刻を適切に修正できる。
なお、水晶発振部が生成する基準信号の周波数としては、32.768kHzを採用できる。また、計時部が当該基準信号に基づいて内部時刻を計時する際には、当該基準信号を分周した信号(例えば1Hzの信号)に基づいて、内部時刻を計時する構成としてもよい。
なお、基準信号を分周して局部発振信号を生成する局部発振部の構成としては、PLL(Phase Locked Loop)回路及びVCO(Voltage Controlled Oscillators)の組み合わせを例示できる。この場合、発振周波数調整部により調整される局部発振部の分周比は、PLL回路を構成するプログラマブルカウンター及び基準カウンターの各分周比が挙げられる。
このような構成によれば、局部発振信号を生成する構成として、比較的簡易な構成を採用できるので、電波修正時計の構成の簡略化を図ることができる。また、PLL回路は比較的安価であるので、当該PLL回路が採用される場合には、電波修正時計の製造コストの上昇を抑制できる。
このような構成によれば、前述の電波修正時計と同様の効果を奏することができる。
このような構成によれば、水晶フィルターにより抽出された信号の信号強度(振幅)の測定結果に基づいて決定された局部発振信号の周波数、すなわち、当該信号強度が最大となる場合の局部発振信号の周波数が、電波修正時計の記憶部に記憶される。このため、生成される局部発振信号の周波数を、水晶フィルターの実際の中心周波数と中間信号の中間周波数とを一致させるための周波数に確実に調整できる。従って、標準電波の受信感度を確実に高めることができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る電波修正時計1の回路構成を示す図である。
本実施形態に係る電波修正時計1は、時刻情報が重畳された長波標準電波(以下、標準電波と略す場合がある)を受信し、抽出された時刻情報に基づいて内部時刻を修正するものである。この電波修正時計1は、図1に示すように、アンテナ21、受信回路22、制御回路23、表示部24、表示制御回路25、針位置検出回路26、二次電池27、太陽電池28、電源制御回路29及び外部操作部材30とを備える。
受信回路22は、アンテナ21から入力される受信信号に基づいて、TCO(Time Code Out:タイムコード出力)信号を復調し、当該TCO信号を制御回路23に出力する。なお、受信回路22の構成は、後に詳述する。
制御回路23は、受信回路22の動作を制御する他、当該受信回路22から入力されるTCO信号をデコードして時刻情報であるTC(Time Code)を取得し、当該TCに基づいて内部時刻を修正する。この制御回路23の構成も、後に詳述する。
表示制御回路25は、制御回路23により計時されている内部時刻を取得して、当該内部時刻を表示部24に表示させる。
針位置検出回路26、時刻表示部28の指針の針位置を検出し、検出結果を制御回路23に出力する。
太陽電池28は、入射される光により発電し、発電電流を電源制御回路29に出力する。この太陽電池28には、それぞれ入射光に応じて発電する複数のセル(図示省略)が設けられている。
図2は、制御回路23の構成を示すブロック図である。
制御回路23は、電波修正時計1全体の動作を制御する。例えば、制御回路23は、受信回路22を起動させるパワーオン信号を出力する他、受信回路22を制御するための制御信号を出力する。また、制御回路23は、後述する局部発振部224に基準信号を出力する。更に、制御回路23は、受信回路22から入力されるTCO信号をデコードして得られたTCに基づいて、内部時刻を修正する。
このような制御回路23は、図2に示すように、発振回路231、分周回路232、論理緩急制御部233、TCOデコード部234、記憶部235、中央制御部236及びシリアルインターフェイス部(以下、シリアルIF部と略す場合がある)237を備える。
分周回路232は、発振回路231から入力される基準信号を分周して1Hzの信号を生成し、当該信号を中央制御部236に出力する。また、分周回路232は、周波数を変更せずに、入力された基準信号を受信回路22に出力する。
論理緩急制御部233は、分周回路232の分周比を周期的に変化させて、水晶発振部2311の水晶ばらつき等による基準信号の周波数の誤差を調整する。
なお、本実施形態では、TCOデコード部234は、日本の標準電波JJY(搬送周波数:40kHz,60kHz)の他、アメリカ合衆国の標準電波WWVB(搬送周波数:60kHz)、イギリスの標準電波MSF(搬送周波数:60kHz)、ドイツの標準電波DCF77(搬送周波数:77.5kHz)、及び、中国の標準電波BPC(搬送周波数:68.5kHz)等、複数種類の標準電波のTCをデコード可能に構成されている。
時刻修正部2362は、TCOデコード部234から入力されるTCに基づいて、内部時刻を修正する。
受信制御部2363は、受信回路22を制御する。例えば、受信制御部2363は、外部操作部材30が操作される等して、標準電波を受信して内部時刻を修正する際に、受信回路22を起動させるパワーオン信号を当該受信回路22に出力する。また、受信制御部2363は、受信される標準電波に応じた前述の設定データを記憶部235から取得し、受信回路22が起動された後に、当該設定データをシリアルIF部237を介して、受信回路22に出力する。更に、受信制御部2363は、受信される標準電波に応じた局部発振信号の周波数を記憶部235から取得し、当該周波数を示すデータをシリアルIF部237を介して、受信回路22に出力する。
なお、シリアルIF部237とデコード回路229との間で、双方向通信が可能な2線の同期式インターフェイスを用いた双方向シリアル通信を行うように構成してもよい。このような場合、シリアルIF部237を介して受信制御部2363から制御信号が入力された受信回路22が、受信及び認識した制御信号を当該シリアルIF部237を介して受信制御部2363に再度転送(フィードバック)してもよい。これによれば、受信制御部2363が、出力した制御信号と入力された制御信号との差異を確認することで、より信頼性の高いシリアル通信を実施できる。
図3は、受信回路22の構成を示すブロック図である。
受信回路22は、前述のように、アンテナ21から入力される受信信号からTCO信号を復調し、当該TCO信号を制御回路23に出力する。この受信回路22は、図3に示すように、同調回路221、第1増幅回路222、AGC(Auto Gain Control)回路223、局部発振部224、ミキサー回路225、第2増幅回路226、検波回路227、二値化回路228、デコード回路229、レジスター22A及び発振周波数調整部22Bを備える。
これらのうち、デコード回路229は、制御回路23から入力される制御信号をデコードして、当該制御信号により示される制御内容を取得する。この制御内容は、レジスター22Aに記憶される。
また、本実施形態では、受信回路22は、標準電波JJY、WWVB、MSF、DCF77及びBPCを受信可能とするが、他の標準電波を受信可能としてもよい。
これらのうち、VCO2246は、PLL回路2241により調整された発振周波数の局部発振信号をミキサー回路225及びPLL回路2241に出力する。
PLL回路2241は、制御回路23から入力される基準信号と、電圧に応じて発振周波数が変化するVCO2246から入力されるフィードバック信号との位相差を当該VCO2246に出力することにより、入力信号と出力信号の位相を同期させて、VCO2246の発振周波数を調整する。このPLL回路2241は、図4に示すように、プログラマブルカウンター2242、基準カウンター2243、位相比較回路2244及びループフィルター2245を備える。
これらのうち、プログラマブルカウンター2242は、VCO2246から入力される局部発振信号をカウントし、カウント値が所定の第1基準値と一致すると、第1比較信号を位相比較回路2244に出力する。
基準カウンター2243は、制御回路23から入力される基準信号をカウントし、カウント値が所定の第2基準値と一致すると、第2比較信号を位相比較回路2244に出力する。
ループフィルター2245は、位相比較回路2244から入力される電圧信号をフィルタリングするローパスフィルターであり、不要な短周期の変動を遮断する。このループフィルター2245を通過した信号は、VCO2246に入力される。
例えば、水晶フィルター2261の中心周波数が30kHzであり、40kHzの標準電波が受信される際には、VCO2246は、70kHzの局部発振信号を出力する。また、60kHzの標準電波が受信される際には、VCO2246は、90kHzの局部発振信号を出力する。
このような水晶フィルター2261では、中心周波数と一致する中間信号が入力された場合の抽出信号の信号強度に対する差分が3dB以内である帯域幅は、図5に示すように、5Hz(150ppm)程度である。このように、水晶フィルター2261では、通過帯域幅を非常に狭くすることができるので、抽出信号のSN比を高めることができる。なお、このような通過帯域幅は、当該水晶フィルターに対して直列に接続されたダンピング抵抗(図示省略)の抵抗値を変更することで調整できる。
例えば、図6においてずれ量が2Hzである場合のように、実際の中心周波数が30.002kHzであると、生成された中間信号の中間周波数が30kHzであっても、中心周波数が30kHzである場合に比べて抽出信号の信号強度は略2dB低下する。更に、各周波数のずれ量が4Hzである場合には、抽出信号の信号強度は略7dB低下する。このように、水晶フィルター2261には、中心周波数と中間周波数とがずれた場合に受信感度が急激に低下する特性があり、抽出信号のSN比を高めるために水晶フィルター2261を狭帯域とすることは、素子ばらつきの影響を受けやすくしてしまう。
このため、実際の中心周波数に中間周波数を一致させるために、後述する発振周波数調整部22Bが、局部発振部224を調整して、局部発振信号の周波数を調整する。これについては、後に詳述する。
二値化回路228は、検波回路227から入力される包絡線信号の信号レベルと、所定の基準電圧の電圧レベルとを比較して、二値化信号であるTCO信号を生成し、当該TCO信号を前述のTCOデコード部234に出力する。すなわち、検波回路227、二値化回路228及びTCOデコード部234は、本発明の時刻情報取得部に相当し、これらにより、本発明の時刻情報取得ステップが実施される。なお、二値化回路228は、例えば、二値化コンパレーターで構成される。
この際、発振周波数調整部22Bは、レジスター22Aに記憶された制御内容、すなわち、記憶部235に標準電波ごとに記憶された局部発振信号の周波数に基づいて、各カウンター2242,2243の分周比を調整して、当該周波数の局部発振信号がVCO2246により生成されるように調整する。
図7は、局部発振部224により生成される局部発振信号の周波数設定手順を示すフローチャートである。
記憶部235に標準電波ごとに記憶される局部発振信号の周波数は、以下の設定手順により設定されて、当該記憶部235に記憶される。この設定手順は、電波修正時計1の出荷前の段階で、受信可能な標準電波の種類ごとに行われる。
この設定手順では、図7に示すように、電波修正時計1の記憶部235に対して、各標準電波を受信する際のコンデンサーの設定データを書き込む他、局部発振部224により生成される局部発振信号の周波数を示す初期データを書き込む(ステップSA1)。
具体的に、ステップSA2では、ステップSA1で書き込まれた初期データに基づく周波数の局部発振信号を局部発振部224に生成させ、この局部発振信号と、受信された標準電波に応じた受信信号とをミキサー回路225にて混合させた前述の中間信号を生成させる。そして、当該中間信号から第2増幅回路226の水晶フィルター2261により抽出された抽出信号をスイープして、当該抽出信号の信号強度(振幅)を測定する。
一方、ステップSA3にて、測定された抽出信号の信号強度が最大であると判定されると、局部発振信号の周波数の設定手順は終了される。このような設定手順により、水晶フィルター2261の中心周波数と中間信号の中間周波数とを一致させる周波数に、局部発振信号の周波数を設定できる。
このようにして記憶された局部発振信号の周波数を参照して、発振周波数調整部22Bが、局部発振部224の分周比を調整することで、当該局部発振部224は、70.002kHzの局部発振信号を生成することとなる。これにより、40kHzの標準電波に応じた受信信号と局部発振信号とを混合した中間信号の周波数を、水晶フィルター2261の実際の中心周波数である30.002kHzとすることができる。
図8は、電波修正時計1による時刻修正処理を示すフローチャートである。
電波修正時計1は、標準電波を受信してTC(すなわち時刻情報)を取得し、内部時刻を修正する際に、以下に示す時刻修正処理を実行する。この時刻修正処理は、使用者により外部操作部材30が操作された場合や、予め定められた時刻に内部時刻が達した場合に実行される。
この時刻修正処理では、図8に示すように、まず、受信制御部2363が、受信回路22にパワーオン信号を出力して、当該受信回路22を起動させる(ステップSB01)。
そして、受信回路22が起動されると、受信制御部2363が、シリアルIF部237に、記憶部235に記憶された制御内容を受信回路22に出力させる(ステップSB02)。この制御内容には、前述のように、受信される標準電波の種類に応じた設定データや、生成される局部発振信号の周波数が含まれる。この制御内容は、デコード回路229によりデコードされ、レジスター22Aに記憶される。
また、発振周波数調整部22Bが、レジスター22Aに記憶された周波数に基づいて、プログラマブルカウンター2242及び基準カウンター2243の分周比を調整し、局部発振部224により発振される局部発振信号の周波数を調整する(ステップSB04)。
一方、制御回路23は、所定時間が経過したと判定した場合には、受信回路22から入力されるTCO信号を取得する(ステップSB06)。
そして、制御回路23の中央制御部236は、TCOデコード部234に入力されたTCO信号の立ち上がりタイミングが1秒間隔になったかを確認して、秒同期を確立できたか否かを判定する(ステップSB07)。この判定処理にて、秒同期を確立できないと判定されると、処理はステップSB10に移行される。
一方、分同期を確立できたと判定されると、中央制御部236は、TCOデコード部234によりデコードされたTCを取得し、当該TCが整合しているか否かを判定する(ステップSB09)。すなわち、TCが、受信対象の標準電波のフォーマットに合致したものであるか否かを判定する。この判定処理にて、整合していないと判定されると、処理はステップSB10に移行され、整合していると判定されると、処理はステップSB11に移行される。
ステップSB11では、適性なTCを取得できたと判断され、受信制御部2363が、受信回路22による標準電波の受信処理を終了させる(ステップSB11)。そして、時刻修正部2362が、取得されたTCに基づいて、計時部2361により計時されている内部時刻を修正する(ステップSB12)。この後、時刻修正処理が終了される。
以上説明した本実施形態に係る電波修正時計1によれば、以下の効果がある。
記憶部235には、水晶フィルター2261による抽出信号の信号強度に基づいて決定された局部発振信号の周波数が予め記憶されている。すなわち、電波修正時計1の出荷前の段階で、局部発振信号の周波数を変動させて得られる中間信号から水晶フィルター2261により抽出された抽出信号の信号強度を予め測定し、当該信号強度が最大となる場合の局部発振信号の周波数が、記憶部235に予め記憶されている。そして、発振周波数調整部22Bが、当該記憶部235に記憶された局部発振信号の周波数に基づいて、水晶フィルター2261の中心周波数と中間周波数とが一致するように、局部発振部224により生成される局部発振信号の周波数を調整する。これにより、生成される局部発振信号の周波数を適切な周波数に確実に調整できる。従って、水晶フィルター2261により抽出される信号の強度を高めることができ、標準電波の受信感度を高めることができる。
これに対し、水晶フィルター2261による抽出信号の信号強度を予め測定した結果に基づいて設定された周波数の局部発振信号を局部発振部224が生成することにより、水晶発振部2311の個体差も補完できる。従って、標準電波の受信感度を確実に向上できる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る電波修正時計は、局部発振部の構成が前述の電波修正時計1と異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る電波修正時計は、局部発振部224に代えて局部発振部22Cを備える他は、前述の電波修正時計1と同様の構成及び機能を有する。
この局部発振部22Cは、局部発振部224と同様に、発振周波数調整部22Bにより調整された周波数の局部発振信号を生成して、当該局部発振信号をミキサー回路225に出力する。すなわち、局部発振部22Cは、本発明の局部発振信号生成ステップを実施する。このような局部発振部22Cは、図9に示すように、PLL回路22C1、VCO22C2及びDDS(Direct Digital Synthesizer)回路22C3を備え、当該DDS回路22C3は、ラッチ22C4、加算器22C5、メモリー22C6、コンバーター22C7及びLPF(Low Pass Filter)22C8を備える。
ラッチ22C4及び加算器22C5は、累積加算器(アキュムレーター)を構成する。これらラッチ22C4及び加算器22C5は、VCO22C2から入力されるクロック信号に同期して周波数設定値Mを累積する。これにより、当該周波数設定値Mに比例した速度のノコギリ波(デジタルデータ)が生成される。このノコギリ波のデータは、出力波形の位相に相当し、メモリー22C5のアドレスとして使用される。
コンバーター22C7は、D/A変換回路(Digital to Analog Converter)であり、得られたSIN波形をアナログ変換して、LPF22C8に出力する。
LPF22C8は、コンバーター22C7から入力される出力波形からクロック成分を除去し、これにより、発振周波数調整部22Bにより調整された周波数の局部発振信号が生成される。この局部発振信号は、ミキサー回路225に出力され、当該ミキサー回路225により、受信信号と混合される。
発振周波数=(周波数設定値M)×(クロック信号の周波数)/2n …(1)
以上説明した本実施形態に係る電波修正時計によれば、前述の電波修正時計1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果がある。
局部発振部22Cが、DDS回路22C3を備えていることから、前述の局部発振部224に比べて構成は複雑となるが、より高感度及び高精度な局部発振信号の周波数調整を実施できる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、電波修正時計は、局部発振部224,22Cは、受信される標準電波に応じた受信信号の周波数より高い周波数の局部発振信号を生成するアッパーヘテロダイン方式が採用されていたが、本発明はこれに限らない。すなわち、局部発振部が、当該受信信号の周波数より低い周波数の局部発振信号を生成するロアーヘテロダイン方式を採用してもよい。
Claims (6)
- 時刻情報を含む標準電波を受信して、受信された前記標準電波に応じた受信信号を出力する受信部と、
局部発振信号を生成する局部発振部と、
前記局部発振信号及び前記受信信号を混合して、前記局部発振信号の周波数と前記受信信号の周波数との差分である中間周波数の中間信号を生成するミキサー部と、
中心周波数を中心とする所定帯域幅の信号を前記中間信号から抽出する水晶フィルターと、
前記水晶フィルターにより抽出された信号に基づいて、前記時刻情報を取得する時刻情報取得部と、
前記標準電波に応じた前記局部発振信号の周波数を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記局部発振信号の周波数に基づいて、前記水晶フィルターの中心周波数と前記中間周波数とが一致するように、前記局部発振部により生成される前記局部発振信号の周波数を調整する発振周波数調整部と、を備える
ことを特徴とする電波修正時計。 - 請求項1に記載の電波修正時計において、
前記受信部は、それぞれ搬送周波数が異なる複数種類の前記標準電波を受信可能に構成され、
前記記憶部は、前記標準電波の種類ごとに前記局部発振信号の周波数を記憶し、
前記発振周波数調整部は、前記受信部により受信される前記標準電波の種類に応じた周波数の前記局部発振信号を、前記局部発振部に生成させる
ことを特徴とする電波修正時計。 - 請求項1又は請求項2に記載の電波修正時計において、
所定周波数の基準信号を生成する水晶発振部と、
前記基準信号に基づいて、内部時刻を計時する計時部とを備え、
前記局部発振部は、前記基準信号に基づいて前記局部発振信号を生成する
ことを特徴とする電波修正時計。 - 請求項3に記載の電波修正時計において、
前記局部発振部は、前記基準信号を分周して前記局部発振信号を生成し、
前記発振周波数調整部は、前記局部発振部の分周比を調整して、当該局部発振部に生成させる前記局部発振信号の周波数を調整する
ことを特徴とする電波修正時計。 - 時刻情報が含まれる標準電波を受信する受信ステップと、
局部発振信号を生成する局部発振信号生成ステップと、
受信された前記標準電波に応じた受信信号と前記局部発振信号とを混合して、前記局部発振信号の周波数と前記受信信号の周波数との差分である中間周波数の中間信号を生成する中間信号生成ステップと、
水晶フィルターにより、当該水晶フィルターの中心周波数を中心とする所定帯域幅の信号を前記中間信号から抽出する信号抽出ステップと、
抽出された前記所定帯域幅の信号に基づいて前記時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、を含み、
前記局部発振信号生成ステップでは、前記標準電波に応じて予め記憶部に記憶された周波数に基づいて、前記中心周波数と前記中間周波数とが一致するように周波数が調整された前記局部発振信号を生成する
ことを特徴とする電波修正時計の制御方法。 - 請求項5に記載の電波修正時計の制御方法において、
前記記憶部には、
前記局部発振信号の周波数を変動させて得られる前記中間信号から前記水晶フィルターにより抽出された信号の信号強度が予め測定され、当該信号強度が最大となる場合の前記局部発振信号の周波数が記憶されている
ことを特徴とする電波修正時計の制御方法。
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