JP2013177190A - 添加物保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部に保持した添加物を簡単かつ確実に放出することができ、構造が単純な添加物保持器を提供すること。
【解決手段】 容器本体の口部に挿入するとともに添加物を内蔵する外筒2と、この外筒の底部を密封する密封部材3と、外筒2に対して間隔を保って挿入される内筒4と、内筒の天井部をふさぐ押圧部5と、外筒2と内筒4との間を密閉する可変部6とを備える。そして、上記押圧部5を押して内筒4を外筒2に押し込んだとき、上記可変部6が撓んで内筒4に追従して変形し、上記可変部6が外筒2内に押し込まれるとともに、可変部6の変形にともなって外筒2内に押し込まれた内筒4の先端で上記密封部材3を開放する構成にし、上記可変部6が上記外筒2内に押し込まれた状態で、その変形状態が維持される構成を保った。
【選択図】 図2

Description

この発明は、液体、粉末、粒体あるいは溶融用固体などの添加物を収容し、飲料、薬品などの容器本体に取り付けて、この容器本体内に添加物を添加するための添加物保持器に関する。
容器本体の口部に取り付けた状態で、その底面を開放して、内部に保持した添加物を容器本体内に放出する添加物保持器として、様々なものが知られている。
例えば、特許文献1の原料封入カプセルは、添加物を収容したケーシングを飲料ボトルの口に挿入して用いるもので、ケーシングの底面に設けた遮蔽部材を、このケーシングの内側に設けた筒部の先端で押し破って、内部に収容した原料を放出させるものである。そして、上記筒部の外形よりも大きくした天井面とケーシングの上端との間に蛇腹状の撓み部を設け、この撓み部の可撓ストロークの範囲で押し下げられた上記筒部で遮蔽部材を開放するようにしている。
特開2005−231633号公報 特開昭48−040582号公報
このような容器では、筒部の移動量が大きいほど、つまり撓み部のストロークが大きいほど、底面の遮蔽部材を確実に開放できる。
しかし、特許文献1のような蛇腹状の撓み部は、その可撓ストロークをそれほど大きくすることができない。
なぜなら、上記撓み部はケーシングの上端から上方に設けられ、筒部を押し下げたとき、撓み部がケーシングの上端に折り畳まれた状態になり、撓み部を長くしてもケーシングの上方に折り畳まれる撓み部の厚み分だけ、筒部の移動量が短くなってしまうからである。
仮に、十分な筒部の移動量を得るため、撓み部を長くするとケーシング上端からの筒部の突出量が大きくなるが、筒部の突出量が大きくなり過ぎると、添加物保持器をボトルなどに取り付けたとき、それが邪魔になるだけでなく、突出した筒部が不用意に押されてしまう可能性もある。従って、蛇腹状の撓み部をあまり長くすることはできない。
また、上記蛇腹状の撓み部は、押し込み力を解放すると元の位置に復帰するため、ケーシング内の添加物の全量が確実に放出されるまで、押し込み力を作用させ続けなければならない。特に、添加物の流動性が悪い場合には、撓み部を押し続けるか、キャップなどの押さえ部材を別に用いる必要がある。別部材を用いる分、構造が複雑化するとともにコストもかさんでしまう。
一方、特許文献2の添加物保持器は、ボトルの開口内に設けた中栓に添加物を収容するとともに、ボトル開口の外側にネジ止めた上蓋の内側中央部に、筒状のカッター部を備えたものである。上記カッター部は弾性部によって上蓋の外周上端と連結されている。そこで、上蓋の中央を上記弾性部の弾性に抗して押し込むと、カッター部が中栓の底面をカットして、添加物をボトル内へ放出する仕組みである。
しかし、このような容器も、押し込み力を解放すると、弾性部の弾性によってカッター部が元の位置に復帰しやすい構造になっている。従って、上記特許文献1の容器と同様に、添加物保持器内の添加物を確実に放出することがむずかしいという問題があった。
この発明の目的は、内部に保持した添加物を簡単かつ確実に放出することができ、構造が単純な添加物保持器を提供することである。
第1の発明は、容器本体の口部に挿入するとともに液体、粉末、粒体あるいは溶融用固体などの添加物を内蔵する外筒と、この外筒の底部を密封する密封部材と、上記外筒に対して間隔を保って挿入される内筒と、内筒の天井部をふさぐ押圧部と、外筒と内筒との間を密閉する可変部とを備え、上記押圧部を押して内筒を外筒に押し込んだとき、上記可変部が撓んで内筒に追従して変形し、上記可変部が外筒内に押し込まれるとともに、この可変部の変形にともなって外筒内に押し込まれた内筒の先端で上記密封部材を開放する構成にし、上記可変部が上記外筒内に押し込まれた状態で、その変形状態が維持される構成を保ったことを特徴とする。
第2の発明は、上記内筒が押し込まれるとともに上記可変部が上記外筒内に押し込まれる過程で、上記可変部は上記押圧部側に突出する屈曲部を形成し、この屈曲部は上記可変部内の位置を移動しながら外筒内の押し込み方向へ移動する構成にしたことを特徴とする。
第3の発明は、上記内筒の外周に対する上記可変部の固定部である基端を、上記外筒の内周に対する上記可変部の固定部である基端より上記押圧部側に位置させ、これら両基端部間に距離を保ったことを特徴とする。
第4の発明は、上記押圧部を、上記外筒の開口端より外方に突出させたことを特徴とする。
第5の発明は、上記押圧部を、上記外筒の開口端と同レベルもしくは上記開口端より内方に位置させたことを特徴とする。
第6の発明は、上記外筒、上記内筒及び上記可変部のそれぞれを同一素材で構成するとともに、上記可変部を上記外筒及び内筒よりも薄肉にし、全体を型成形で一体にしたことを特徴とする。
第7の発明は、上記外筒の外周に、上記外筒を容器本体の口部に挿入したとき上記口部にかかる突片を設け、この突片によって上記外筒を容器本体の口部に保持させる構成にしたことを特徴とする。
第8の発明は、上記突片が容器本体の口部にねじ嵌め可能なねじを形成したキャップであることを特徴とする。
なお、上記容器本体の口部にねじ嵌め可能なねじを形成したキャップの構成には、上記容器本体の口部に雄ネジを形成し、上記キャップに雌ねじを形成するほか、上記容器本体の口部に雌ねじを形成し、上記キャップに雄ねじを形成するものを含むものとする。
第1〜第8の発明によれば、押圧部を押し込むと、可変部の変形によって内筒が十分に移動して、添加物を保持した外筒の底面の密封部材が確実に開放される。また、外筒内に一旦押し込まれた可変部が押し込み方向と反対側へ戻ることがないので、外筒の底面に設けた密封部材が開放された状態を維持できる。
従って、外筒内に保持された添加物が、外筒あるいは内筒内に残ってしまうことがなく、容器本体内に確実に放出される。
しかも、この発明の添加物保持器は、外筒と内筒とが可変部を介して連結されているため、添加物を保持した状態で、容器本体と独立して取り扱うことができ、添加物の保管や搬送にも有利である。
第2の発明によれば、可変部に形成された屈曲部が、押圧部側に位置し、可変部内を移動するため、可変部が二つ折りになった状態で外筒内にスムーズに引き込まれることになる。従って、内筒をスムーズに押し込むことができる。
第3の発明によれば、可変部の長さを長くできるため、内筒の移動量をより大きくすることができる。従って、密封部材をより確実に開放することができる。
第4の発明では、押圧部を外筒の外方に設けることによって、押圧部を押しやすくできる。特に、容器本体の口部の開口が小さい場合など、外筒の直径を小さくせざるを得ないようなときに押圧部が外筒内にあると、押圧部を押し込むために手指を小さな外筒内に挿入しなければならず、操作性が悪い。しかし、この発明のように押圧部が外筒の開口端より外方に位置していれば、外筒が小さくても、押しにくさを解消できる。
第5の発明によれば、押圧部が誤って押されたり、外筒の開放部分に外力が作用したりした場合にも、密封部材が不用意に開放されることがない。
第6の発明によれば、容器の形成を容易にし、製造コストを抑えることができる。また、可変部を薄肉にすることによって、外筒と内筒との間の隙間を狭くできる。言い換えれば、内筒の外形を外筒に近づけることができるため、内筒で外筒底面の密封部材を大きく開放させることができる。
第7、第8の発明によれば、外筒に設けた突片により、添加物保持器を容器本体に簡単に取り付けることができる。
特に、第8の発明によれば、キャップに形成したねじによって、容器本体との結合ができる。これにより、添加物用容器と容器本体との確実な結合ができるとともに、その取り外しも容易である。
図1はこの発明の第1実施形態の斜視図である。 図2は第1実施形態の添加物保持器を容器本体に取り付けた状態の断面図で、密封部材の未開放状態を示している。 図3は第1実施形態の添加物保持器の断面図であり、密封部材が開放された状態を示す図である。 図4は可変部が押し込まれる過程を示した図である。 図5は第2実施形態の添加物保持器の断面図であり、密封部材の未開放状態を示している。 図6は第3実施形態の添加物保持器の断面図であり、密封部材が開放された状態を示す図である。 図7は第4実施形態の添加物保持器の断面図であり、密封部材が開放された状態を示す図である。 図8は第5実施形態の添加物保持器の断面図であり、密封部材の未開放状態を示している。
図1〜図4に示す第1実施形態の添加物保持器1は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂製の外筒2の底面をアルミ箔など、シート状の密封部材3を貼付して密封し、図示しない添加物を内蔵した容器である。なお、上記外筒2、内筒4及び密封部材3の材質は、特に限定されない。
上記外筒2内には、図2に示すように上記外筒2より直径を小さくした内筒4を設け、その天井部を押圧部5によって塞いでいる。
また、上記外筒2と内筒4との間を可変部6によって密封している。すなわち、上記外筒2と内筒4とは上記可変部6によって連結されている。
さらに、外筒2の上端には外方へ突出するこの発明の突片としてのフランジ部7を形成している。
なお、これら外筒2、内筒4、押圧部5、可変部6及びフランジ部7は、同一素材で一体成型されている。
上記外筒2内には、図示していないが、液体、粉体、粒体あるいは溶融個体などの添加物を内蔵している。そして、この外筒2を、上記添加物を添加すべき飲料、薬品などが入った容器本体であるボトルBの口部に挿入し、上記フランジ部7をボトルBの開口端にひっかけて用いる。
そして、この第1実施形態の添加物保持器1は、後で詳しく説明するが、上記押圧部5を図中下方へ押し込むことによって、押し込まれた内筒4の先端が上記密封部材3を開放し、筒部2に内蔵した添加物をボトルB内に放出するものである。
このような添加物保持器1は、上記ボトルB内の物質と添加物とを、使用する直前に混合することが望まれるような場合に利用される。例えば、湿度などで変質しやすい粉末ミルクなどを、ボトルB内の飲料に飲む直前に添加したり、2液を混合することによって機能を発揮する接着剤や染料などの薬品を混合したりする際に利用することができる。
以下に、添加物保持器1の構成を詳しく説明する。
上記内筒4は、その軸方向長さ全体を外筒2よりも短くするとともに、この実施形態では、上記密封部材3に対向する先端側を傾斜させている。さらに、上記内筒4の先端4aは、断面が鋭角になるようにとがっている。但し、上記内筒4の先端のうち、図2,3中、右側である、内筒4の軸方向長さが短い部分側では、その先端を平坦部4bにしている。
内筒4の先端を、上記のように形成したのは、内筒4がボトルBの本体に押し込まれたとき、そのとがった先端4aが密封部材3をカットして開放するとともに、平坦部4b側では密封部材3がカットされずに外筒2に残るようにするためである。
また、上記内筒4の側面には、軸方向に複数のスリット8が形成されている。このスリット8は、内筒4の側面の内外を連通させるためのもので、この添加物保持器1に内蔵した添加物が、外筒2の内周と内筒4の外周との間に挟まれて放出されずに残留してしまうことを防止する機能を発揮する。
なお、上記スリット8は、その先端側で幅を小さくした幅狭部8aを備えている。このように、内筒4の先端側に幅狭部8aを設けているのは、スリット8によって内筒4の先端に大きな不連続部分ができると、密封部材3を連続的にカットできなくなって確実な開放ができないことがあるからである。そのため、上記幅狭部8aによって、内筒4の先端の不連続部分を小さくしている。
一方で、この第1実施形態では、密封部材3以外を一体成型しているので、内筒4とスリット8とを同時に形成する成形型が軸方向に抜けるようにするため、スリット8の端部を開放している。そのため、上記幅狭部8aの開口は、成形型が抜ける程度にしなければならず、あまり小さくはできない。
但し、上記内筒4に、後加工を施すことによって内筒4の側面の内外を連通させる開口を形成するようにすれば、その開口は上記スリット8の形状に限定されない。
さらに、内蔵する添加物の流動性が高ければ、内筒4の側面に上記スリット8のような開口を形成しなくてもよい。
また、上記可変部6は、他の部分よりも肉厚を薄くして可撓性を備えている。
そして、可変部6の内筒4の外周との固定部である基端6aと、外筒2の内周との固定部である基端6bは、それぞれ、可変部6の他の部分よりも多少肉厚を厚くするとともに、上記内筒4側の基端6aをもう一方の基端6bよりも、図中上方である押圧部5側に位置させている。
また、上記基端6a,6bはそれぞれ上方へ向かって形成され、これら基端6a、6bの間には、屈曲部P1が形成されるようにしている。
上記のように構成した添加物保持器1を、図2に示すようにボトルBに取り付けて、押圧部5を外筒2内に押し込むと、上記基端6aが内筒4とともに外筒2内に押し込まれ、内筒4の先端4aが密封部材3を押し切って図3に示すように開放する。このように密封部材3が開放されれば、外筒2に内蔵した添加物がボトルB内に放出される。
そして、図2に示す密封部材3が外筒2の底面を密封している状態から、図3の開放状態までの過程における可変部6の変形を図4に示している。
図4では、図2に示す初期状態を実線で示し、押圧部材5を完全に押し込んだ図3に対応する状態を一点鎖線で示し、これらの中間の状態を破線で示している。
図4に示すように、外筒2の底面が密封された初期状態では、可変部6の一方の基端6aが他方の基端6bよりも押圧部材側に位置し、基端6aの近くに屈曲部P1を形成している。この状態から、押圧部5によって内筒4が押し込まれると、上記一方の基端6aが内筒4とともに外筒2内に押し込まれるが、破線で示す可変部6の屈曲部P2は上記屈曲部P1よりも外筒2側へ移動している。さらに、上記密封部材3が完全に開放されるまで内筒4が押し込まれると、一点鎖線の可変部6の屈曲部P3はさらに外筒2側へ移動し、外筒2側の基端6bの方が、内筒4側の基端4aよりも押圧部5側に位置する。つまり、可変部6の一対の基端6a,6bの上下関係が逆転する。
上記のように、可変部6が外筒2内に押し込まれるので、従来の蛇腹状の可変部を備えた保持器と比べて、可変部6の変形に対する内筒4の移動量を大きくすることができ、密封部材3を確実に開放することができる。
特に、初期状態では、内筒4の外周に対する可変部6の固定部である基端6aを、外筒2の内周に対する固定部である基端6bよりも、押圧部5側、すなわち図中上方に位置させているので、上記基端6a,6bの上下関係が逆転する過程で、内筒4の押し込み方向の移動量を非常に大きくすることができ、より確実に密封部材3を解放できることになる。
また、上記可変部6が外筒2内に押し込まれる過程で、屈曲部P1、P2,P3が常に押圧部側に突出し、薄肉の可変部6が二つ折りにされた状態で外筒2内に導かれるので、外筒2と内筒4との間隔が小さくても可変部6をスムーズに押し込むことができる。言い換えれば、可変部6の押し込みを可能にしながら、外筒2と内筒4との間隔を小さくすることができる。
このように、外筒2と内筒4との間隔を小さくできれば、内筒4の先端によって開放する面積を外筒2の内径に近く、より大きくすることができる。従って、内蔵した添加物が外筒2及び内筒4内に残留することを防止できる。
また、二つ折りにされた可変部6は、外筒2と内筒4によって押さえられ、その変形状態が維持される。つまり、押圧部5によって押し込まれた図3に示す状態の内筒4が可変部6の弾性によって持ち上がることがない。そのため、特別な部材で押さえたり、押圧部5を何回も押し込んだりしなくても、上記密封部材3の開放状態を維持できる。
特に、フランジ部7とボトルBの開口端との間に隙間がなければ、この添加物保持器1は密封されているので、押圧部5を押し込んだときボトルB内の気体が圧縮されて、押圧部5を押し戻す力が作用するが、可変部6が上記外筒2と内筒4との狭い隙間に折りたたまれて押し込まれていれば、戻されにくい。なお、この場合には、押圧部5の押し込みによる圧力は、ボトルB側の変形によって吸収されることになる。
上記ように、密封部材3の開放状態が維持されれば、添加物の放出が確実に行われるだけでなく、押圧部5が押し込まれた状態から、添加物が添加されたことを一目で確認することができる。
例えば、添加物の放出が不用意に行われた場合に、押圧部5が初期状態に復帰していると、添加物が放出されたことに気づかない可能性がある。ボトルB内の原料と添加物との混合のタイミングによって、ボトルB内の物質が変質してしまうような場合には、特に、押圧部5が押し込まれた状態が維持されることは有用である。押圧部5が押し込まれた状態を維持することにより、誤って添加物が放出された場合にも、それに気が付き、例えば、腐敗した飲料を飲んでしまったり、変質して効果が消失した薬品を使用してしまったりする可能性をなくすことができる。
図5に示す第2実施形態の添加物保持器11は、上記フランジ部7の代わりに、雌ねじ9aを形成したキャップ9を外筒2の外周に備えた点が、上記第1実施形態と異なる。
このキャップ9の雌ねじ9aは、図示しない容器本体の口部外周に形成された雄ねじとかみ合う雌ねじであり、外筒2を口部内に挿入した状態で、ねじ結合によって容器本体に取り付けるようにする。
その他の構成は、上記第1実施形態の添加物保持器1と同じである。従って、上記第1実施形態と同じ構成要素には、同じ符号を用い、各構成要素についての説明は省略する。
この第2実施形態の添加物保持器11も、上記第1実施形態と同様に作用し、同様の効果を奏するものである。
図6に示す第3実施形態の添加物保持器12は、内筒4の先端4aの形状が、上記第1実施形態の添加物保持器1とは異なる。
この第3実施形態の添加物保持器12の内筒4の先端4aには、図示した鋸刃10が形成され、この鋸刃10によって、密封部材3を効率的にカットするようにしている。但し、上記他の実施形態と同様に、内筒4の軸方向長さが短い側では、平坦部4bを形成し、この平坦部4bに対応する部分では密封部材3がカットされないようにしている。
その他の構成は、上記第1実施形態の添加物保持器1と同じである。従って、上記第1実施形態と同じ構成要素には、同じ符号を用い、各構成要素についての説明は省略する。
この第4実施形態の添加物保持器12も、上記第1実施形態と同様に作用し、同様の効果を奏するものである。
図7に示す第4実施形態の添加物保持器13は、外筒2の軸方向長さを長くし、その開口端2aよりも内方に押圧部5を位置させた点が、上記第1実施形態の添加物保持器1と異なる。
その他の構成は、上記第1実施形態の添加物保持器1と同じである。従って、上記第1実施形態と同じ構成要素には、同じ符号を用い、各構成要素についての説明は省略する。
この第3実施形態の添加物保持器13も、上記第1実施形態と同様に作用し、同様の効果を奏するものである。
さらに、この第4実施形態では、押圧部5を外筒2の開口端2aの外方へ突出させていないため、誤って押圧部5が押されてしまうことを防止できる。
なお、この第4実施形態では、押圧部5を外筒2の開口端2aより内側に位置させているが、上記押圧部5と上記開口端2aとは同レベルであっても、押圧部5が外方へ突出していないので、押圧部5が不用意に押されることを防止できる。
但し、容器本体の口部開口が小さく、外筒2を小径にせざるを得ない場合には、押圧部5が外筒2の内部に位置していると、それを押し込みにくいので、押圧部5を外筒2の外方へ突出させることによって、押圧部5を押し込みやすくしてもよい。
また、上記第4実施形態の外筒2の開口端2aに開閉自在なカバー部材を設けて、上記密封部材3が未開放のときに、そのカバー部材を閉じておくようにすれば、上記押圧部5が不用意に押されることをより確実に防止できる。このようなカバー部材を備えた第5実施形態を以下に説明する。
図8に示す第5実施形態の添加物保持器14は、上記第4実施形態と同様に、押圧部5を外筒2の開口端2aの内側に位置させたものであるが、開口端2aにこの開口を塞ぐカバー部材15を設けたものである。
この第5実施形態においても、上記第4実施形態と同様の構成要素には、同じ符号を用い、各構成要素についての説明は省略する。
上記カバー部材15は、周囲に段をつけた円盤状の部材で、他の部分よりも薄肉にして可撓性を持たせた連結部15aによって外筒2の開口端2aと連結されている。
そして、実線で図示したカバー部材15はそれを開けた状態であるが、矢印方向に移動して、上記外筒2の開口を塞いだ状態を二点鎖線で示している。
また、この第5実施形態では、外筒2を上記した他の実施形態と同じ外径の小径部2bとこれより外径の大きい大径部2cとで構成し、可変部6の基端6bより、図中上方を大径部2cとしている。
このように、外筒2を小径部2bと大径部2cとで構成したのは、上記カバー部材15を、図8に実線で示すように完全に開いた状態で、外筒2、内筒4及び可変部6と一体成型可能にし、その製造工程を単純化するためである。
例えば、図7に示す第4実施形態の添加物保持器13は、外筒2の外周から直径方向外方へフランジ7が突出している。この添加物保持器13の外筒開口端2aに、図8に実線で示したカバー部材15を取り付けると、このカバー部材15と上記フランジ7との間の型を外筒2の軸方向に抜くことができなくなってしまうので、工程が増えることになる。
そこで、上記フランジ7を省略すれば、工程を増やさずに、上記第4実施形態の外筒2の開口端2aにカバー部材15を一体的に形成することは可能である。
しかし、この第5実施形態では、上記フランジ7を省略する代わりに、大径部2cによって段部16を形成し、この段部16を容器本体の口部に引っ掛ける第4実施形態のフランジ7と同様に機能させながら、成形型の抜き方向を統一して製造工程を簡略化できるようにしている。
但し、製造工程が複雑になることを問題にしなければ、外筒2を一定の直径にしたり、カバー部材を別部材にしたりしても構わない。
なお、上記第1〜第5実施形態では、上記内筒4側の可変部6の基端6aを、上記外筒2側の可変部6の基端6bよりも上方に位置させることによって、内筒4の押し込み方向の移動量を大きくしているが、上記基端6a、6bの位置関係は上記のものに限らない。
さらに、上記実施形態では、内筒4の先端を斜めにして、軸方向長さが短い部分4b側で上記密封部材3が外筒2に保持されるようにしているが、内筒4の先端は斜めにしなくてもよいし、上記内筒4の先端でカットされた密封部材3の一部が外筒2から分離してもかまわない。但し、容器本体が飲料ボトルなどの場合には、飲む人の異物感をなくすため、密封部材3が外筒2から分離しないように構成することが好ましい。
また、上記第1〜第5実施形態の添加物保持器1,11,12,13,14は、上記密封部材3以外を、一体成型することによって、その製造コストを抑えることができる。そして、製造工程を単純化するためには、外筒2及び内筒4の軸方向に成形型が抜ける構造が必要であるが、上記外筒2の先端開口や、内筒4の先端の部分4bの直径方向の凸部や、幅狭部8aがあっても、その大きさを選べば、樹脂の弾性変形の範囲で成形型を抜くことは可能である。
さらにまた、上記第1〜第5実施形態では、シート状の密封部材3を外筒2の下端に貼付して底面を密封しているが、上記密封部材はシート状の部材に限らず、外筒2の底面を密封できるものであれば、例えば、樹脂製のキャップ部材などでもよい。
上記キャップ部材としては、上記外筒2の底面側の外周に被せて取り付けるものや、反対に外筒2の内側に圧入して取り付けるものなどが利用できる。そして、このようなキャップ部材は、上記押圧部5によって押し込まれた内筒4の押圧力で解放されるようにする。
なお、上記のようなキャップ部材を密封部材として用いる場合には、内筒4の先端4aは鋸刃を形成したり、鋭角にしたりする必要はない。
また、内筒4の押圧力で解放された密封部材としてのキャップ部材は、外筒2から脱落してもよいが、脱落しないように一部を外筒2に連結しておけば、容器本体中に異物が混入することがない。
この発明の添加物保持器は、2種の原料を所定のタイミングで混合したい場合に、有効である。
1 添加物保持器
2 外筒
3 密封部材
4 内筒
5 押圧部
6 可変部
7 (突片である)フランジ部
9 (突片である)キャップ
9a 雌ねじ
11 添加物保持器
12 添加物保持器
13 添加物保持器
14 添加物保持器

Claims (8)

  1. 容器本体の口部に挿入するとともに液体、粉末、粒体あるいは溶融用固体などの添加物を内蔵する外筒と、この外筒の底部を密封する密封部材と、上記外筒に対して間隔を保って挿入される内筒と、内筒の天井部をふさぐ押圧部と、外筒と内筒との間を密閉する可変部とを備え、上記押圧部を押して内筒を外筒に押し込んだとき、上記可変部が撓んで内筒に追従して変形し、上記可変部が外筒内に押し込まれるとともに、この可変部の変形にともなって外筒内に押し込まれた内筒の先端で上記密封部材を開放する構成にし、上記可変部が上記外筒内に押し込まれた状態で、その変形状態が維持される構成を保った添加物保持器。
  2. 上記内筒が押し込まれるとともに上記可変部が上記外筒内に押し込まれる過程で、上記可変部は上記押圧部側に突出する屈曲部を形成し、この屈曲部は上記可変部内の位置を移動しながら外筒内の押し込み方向へ移動する構成にした請求項1に記載の添加物保持器。
  3. 上記内筒の外周に対する上記可変部の固定部である基端を、上記外筒の内周に対する上記可変部の固定部である基端より上記押圧部側に位置させ、これら両基端部間に距離を保った請求項1または2に記載の添加物保持器。
  4. 上記押圧部を、上記外筒の開口端より外方に突出させた請求項1〜3のいずれか1に記載の添加物保持器。
  5. 上記押圧部を、上記外筒の開口端と同レベルもしくは上記開口端より内方に位置させた請求項1〜3のいずれか1に記載の添加物保持器。
  6. 上記外筒、上記内筒及び上記可変部のそれぞれを同一素材で構成するとともに、上記可変部を上記外筒及び内筒よりも薄肉にし、全体を型成形で一体にした請求項1〜5のいずれか1に記載の添加物保持器。
  7. 上記外筒の外周には、上記外筒を容器本体の口部に挿入したとき上記口部にかかる突片を設け、この突片によって上記外筒を容器本体の口部に保持させる構成にした請求項1〜6のいずれか1に記載の添加物保持器。
  8. 上記突片が容器本体の口部にねじ嵌め可能なねじを形成したキャップである請求項7に記載の添加物保持器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017512157A (ja) * 2014-02-25 2017-05-18 ミュールマン、イーペー、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングMuhlemann Ip Gmbh 外周壁を持つ計量分配デバイス
JP2018131207A (ja) * 2017-02-13 2018-08-23 テルモ株式会社 付加剤収容具及び混合容器セット
KR102126762B1 (ko) * 2019-08-01 2020-06-26 주식회사한국야쿠르트 기능성 용기

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