JP2013176819A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータの回転方向を切り替える正逆回転切替レバーを備えつつ、操作者に与える不快感を抑制可能な電動工具を提供する。
【解決手段】モータを収容したハウジング3と、ハウジングに取り付けられるハンドル4と、を備えて、ハウジングに、電源に接続されたブラシ15をモータの整流子11に接触させる位置を変化させて、モータの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替える正逆回転切替レバー20が設けられたハンマドリル1であって、ハンドルを、緩衝材27、28、32を介してハウジングの外面に取り付けて、正逆回転切替レバーを、ハンドルに正逆回転切替レバーの切替操作方向に沿って形成されたスリット35を介してハンドルの外部に突出させた。
【選択図】図3
【解決手段】モータを収容したハウジング3と、ハウジングに取り付けられるハンドル4と、を備えて、ハウジングに、電源に接続されたブラシ15をモータの整流子11に接触させる位置を変化させて、モータの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替える正逆回転切替レバー20が設けられたハンマドリル1であって、ハンドルを、緩衝材27、28、32を介してハウジングの外面に取り付けて、正逆回転切替レバーを、ハンドルに正逆回転切替レバーの切替操作方向に沿って形成されたスリット35を介してハンドルの外部に突出させた。
【選択図】図3
Description
この発明は、ハウジングに収容したモータの整流子に対して、電源に接続されたブラシを接触させる位置を変化させて、モータの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替える正逆回転切替レバーが設けられた電動工具に関する。
例えば特許文献1には、モータを収容したハウジングに、モータの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替える正逆回転切替レバーが支持された電動工具が開示されている。この電動工具では、モータの駆動スイッチをオン操作したときに、正逆回転切替レバーに設けた阻止部材に、ハウジング内に支持された前記駆動スイッチに一体に形成した安全手段を当接させることで、正逆回転切替レバーの操作を阻止するようにしている。
しかしながら特許文献1に記載の電動工具では、操作者が握るハンドルは、ハウジングと一体に形成されているため、電動工具の運転中に発生する振動がハウジングを通じてハンドルに伝達されると、操作者の手にも振動が伝わって、操作者に不快感を与えることが懸念される。そこで、ハンドルに伝達する振動を抑制するために、例えばハンドルをハウジングとは別に形成して、駆動スイッチを収容したハンドルを弾性層を介してハウジングに取り付けることが考えられる。ところが、電動工具の運転中に発生する振動でハンドルが微動すると、正逆回転切替レバーの阻止部材に、駆動スイッチの安全手段を当接させることができないおそれがある。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、モータの回転方向を切り替える正逆回転切替レバーを備えつつ、操作者に与える不快感を抑制可能な電動工具を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る電動工具は、モータを収容したハウジングと、該ハウジングに取り付けられるハンドルと、を備えて、前記ハウジングに、電源に接続されたブラシを前記モータの整流子に接触させる位置を変化させて、前記モータの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替える正逆回転切替レバーが設けられた電動工具であって、前記ハンドルを、緩衝材を介して前記ハウジングの外面に取り付けて、前記正逆回転切替レバーを、前記ハンドルに前記正逆回転切替レバーの切替操作方向に沿って形成されたスリットを介して前記ハンドルの外部に突出させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記スリットにおける前記正逆回転切替レバーの正転操作位置と逆転操作位置とに対応する部位で、前記スリットの幅方向の一方の内縁に、前記正逆回転切替レバーが弾性係止可能な切欠部をそれぞれ連設したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記スリットの前記幅方向の他方の内縁に、前記ハンドルの内側へ一旦落ち込んでから前記一方の内縁を越えて延びて前記切欠部の内側に達する断面L字状の閉塞部を連設して、前記スリットを、前記一方の内縁と前記閉塞部との間から前記ハンドルの内部と連通させると共に、前記切欠部を、該切欠部の前端部内側と前記閉塞部との間から前記ハンドルの内部と連通させて、前記スリットを貫通する前記正逆回転切替レバーを、前記閉塞部に合わせたL字状に折曲させたことを特徴とする。
請求項1の発明に係る電動工具によれば、電動工具の運転中に発生する振動が、ハウジングに伝達された場合でも、緩衝材によって、前記振動がハウジングからハンドルに伝達されることを低減できる。これにより、ハンドルから操作者の手に伝わる振動を低減できる結果、操作者に与える不快感を抑制できる。これに加えて、正逆回転切替レバーを、ハンドルの外部からスリットに沿って切替操作方向へ移動させることが可能になる。
請求項2の発明によれば、モータの回転方向を切り替えるためには、正逆回転切替レバーと切欠部との係止状態を解除する操作と、正逆回転切替レバーをスリットに沿って切替操作方向へ移動させる操作との双方が必要になる。これにより、誤ってモータの回転方向を切り替える操作ミスの発生を抑制できる。
請求項3の発明によれば、ハンドルを平面視した状態では、スリットから正逆回転切替レバーを突出させつつ、閉塞部を用いることで、スリットと切欠部との双方からハンドルの内部が臨めない状態を保つことができる。よって、スリットに沿った正逆回転切替レバーの移動を可能としつつ、粉塵等がスリットと切欠部との双方からハウジングの内部に侵入することを抑制できる。
請求項2の発明によれば、モータの回転方向を切り替えるためには、正逆回転切替レバーと切欠部との係止状態を解除する操作と、正逆回転切替レバーをスリットに沿って切替操作方向へ移動させる操作との双方が必要になる。これにより、誤ってモータの回転方向を切り替える操作ミスの発生を抑制できる。
請求項3の発明によれば、ハンドルを平面視した状態では、スリットから正逆回転切替レバーを突出させつつ、閉塞部を用いることで、スリットと切欠部との双方からハンドルの内部が臨めない状態を保つことができる。よって、スリットに沿った正逆回転切替レバーの移動を可能としつつ、粉塵等がスリットと切欠部との双方からハウジングの内部に侵入することを抑制できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図13を参照しつつ説明する。図1ないし図3に示すようにハンマドリル1は、ギヤハウジング2と、モータハウジング3と、ハンドル部4とを備えている。ギヤハウジング2は樹脂によって形成されて、このギヤハウジング2の内部には、前方にツールホルダを突出させた回転・打撃ユニット(図示せず。)が収容されている。さらにギヤハウジング2の前端部には、ツールホルダに取り付けられたドリルチャック5が、ギヤハウジング2の前方(図1ないし図3の左側)へ突出して設けられている。このドリルチャック5の前面には、ドリルビットが着脱可能に取り付けられる。なお、ハンマドリル1は本発明の電動工具の一例である。
本発明の実施形態1を図1ないし図13を参照しつつ説明する。図1ないし図3に示すようにハンマドリル1は、ギヤハウジング2と、モータハウジング3と、ハンドル部4とを備えている。ギヤハウジング2は樹脂によって形成されて、このギヤハウジング2の内部には、前方にツールホルダを突出させた回転・打撃ユニット(図示せず。)が収容されている。さらにギヤハウジング2の前端部には、ツールホルダに取り付けられたドリルチャック5が、ギヤハウジング2の前方(図1ないし図3の左側)へ突出して設けられている。このドリルチャック5の前面には、ドリルビットが着脱可能に取り付けられる。なお、ハンマドリル1は本発明の電動工具の一例である。
図2及び図3に示すようにモータハウジング3は、ギヤハウジング2の後端部から該ギヤハウジング2の後方(図2及び図3の右側)へ延設されている。このモータハウジング3の内部には、モータM(図4参照。)が収容されている。図4に示すようにモータMの回転軸7は、モータハウジング3の後端部から該モータハウジング3の外部に突出し、この回転軸7は、モータハウジング3の外部で軸受8を収容したケース9に支持されている。図2及び図3に示すようにケース9は、モータハウジング3の後端部から後方へ延設された一対の挟持片10、10に支持されている。また回転軸7の外周には整流子11(図3参照。)が取り付けられている。
図2及び図4に示すようにモータハウジング3の後端部には、ブラシホルダユニット12が固定されている。ブラシホルダユニット12は、樹脂製で図3及び図5に示すように円環状に形成されたユニットベース19を備えている。図4に示すように、ユニットベース19をモータハウジング3に固定した状態では、回転軸7はユニットベース19に挿通されている。ブラシホルダユニット12には、一対のブラシホルダ13、13(図5参照。)と、円環状の回転枠14(図5参照。)とが設けられている。各ブラシホルダ13は、整流子11との対向面が開口する形状とされて、各ブラシホルダ13には、ブラシ15が摺動可能に保持される。各ブラシ15は、ブラシホルダ13に支持された渦巻きばね16により整流子11に向けて付勢されている。また回転枠14は、ブラシホルダユニット12の軸心周りで時計方向及び反時計方向へ回転可能でユニットベース19に支持されている。この回転枠14には、ブラシホルダ13、13が連結されている。
さらにユニットベース19には、図3及び図5に示すように、各ブラシホルダ13と電気的に接続可能なブラシ側端子17A、17Bが設けられている。ユニットベース19をモータハウジング3に取り付けるときは、各ブラシ側端子17A、17Bが、モータハウジング3の後端面に形成した各開口部18(図3参照。)を通じてモータハウジング3内に挿入される。そして各ブラシ側端子17A、17Bは、モータハウジング3内で、電源側端子と電気的に接続されたステータコイルの端子と接続される。本実施形態では、後述するように整流子11に接触するブラシ15の位置を変化させることで、電源側端子を通じて各ブラシ側端子17A、17Bを介してブラシ15に流れる電流を、整流子11に供給することが可能になる。
加えてブラシホルダユニット12には、図3及び図5に示すように、正逆回転切替レバー20が設けられている。この正逆回転切替レバー20は、樹脂製でモータMの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替えるために用いるもので、前記回転枠14に連結されている。正逆回転切替レバー20の先端側は、該正逆回転切替レバー20の上方向へ折曲している。これにより、正逆回転切替レバー20は側面視でL字形状(図4参照。)をなしている。そして正逆回転切替レバー20の先端部には、平板状の操作子21が連結されている。
図1及び図2から理解できるようにハンドル部4は、樹脂製の左右の半割ハウジングを組み付けて形成されている。図2及び図4に示すようにハンドル部4には、トリガ23を有するスイッチ24が収容されている。ハンドル部4の下端部には、スイッチ24と電気的に接続された電源コード25が取り付けられている。トリガ23をハンドル部4内に押し込むことでスイッチ24がオン状態になると、外部電源から電源コード25を通じてモータMに給電される。
図2及び図4に示すようにハンドル部4は、モータハウジング3に対して前後方向に離れた位置で外装されたゴムリング27、28を介在させてモータハウジング3の外面に取り付けられることで防振ハンドルを構成している。またハンドル部4の内部には、該内部に収容されたケース9に対向して壁状に形成されたリブ29が設けられている。図示するようにケース9の後端面には、中空円筒状の突部31が設けられて、この突部31にゴムリング32が外装されている。このゴムリング32は、ケース9の後端面とリブ29との間に挟持されている。なお、モータハウジング3は本発明のハウジングの一例であり、ハンドル部4は本発明のハンドルの一例である。また、ゴムリング27、28、32は本発明の緩衝材の一例である。
また図1、図6及び図7の(a)に示すようにハンドル部4の上面には、スリット35が貫設されている。このスリット35は、ハンドル部4の前後方向と直交する方向で、モータMの回転を正転方向に切り替え可能な正転操作位置P1(図1及び図7の(a)参照。)と、前記回転を逆転方向に切り替え可能な逆転操作位置P2(図7の(a)参照。)との間に延びている。なお、ハンドル部4の前後方向と直交する方向は、本発明の正逆回転切替レバー20の切替操作方向の一例である。
正転操作位置P1と逆転操作位置P2との双方では、スリット35の幅方向X(図7の(a)参照。)におけるハンドル部4の後方側の内縁36(同図参照。)に、該後方側へ延びる切欠部37(図7の(a)(b)参照。)がそれぞれ連設されている。一方、図3、図6及び図7に示すように、前記幅方向Xにおけるハンドル部4の前方側の内縁38には、スリット35の全長に亘って閉塞部39が連設されている。この閉塞部39は、前記内縁38からハンドル部4の内側へ一旦落ち込んで、さらに前記幅方向Xで前記内縁36側へ内縁36を越えて延びて、各切欠部37の内側で各切欠部37の延設端(前端部)と同程度突出するように形成されている。これにより、閉塞部39の断面はL字状をなしており、ハンドル部4の上面視では、閉塞部39を設けたことでスリット35及び各切欠部37からハンドル部4の内部が臨めない構造となっている。なお、前記内縁36は、本発明のスリットの幅方向における一方の内縁の一例である。また前記内縁38は、本発明のスリットの幅方向における他方の内縁の一例である。
また、図6に示すようにスリット35の近傍でハンドル部4の内部では、ハンドル部4の上下方向で閉塞部39がハンドル部4の内壁面よりも落ち込んだ位置にあることから、上下方向で内壁面と閉塞部39との間には隙間40が形成されている。これによりスリット35は、隙間40に通じるスリット35の内縁36と閉塞部39との間からハンドル部4の内部と連通する。ここでは正逆回転切替レバー20のL字形状を、閉塞部39のL字状に合わせて形成した。したがって、左右の半割ハウジングを組み付けてハンドル部4をモータハウジング3の外面に取り付ける際に、操作子21をハンドル部4の外部に突出させた状態で、正逆回転切替レバー20を隙間40、前記内縁36と閉塞部39との間にそれぞれ遊嵌させることで、正逆回転切替レバー20を、ハンドル部4の内部からスリット35を通じてハンドル部4の外部に突出させることができる。また図6に示すように、各切欠部37の近傍でハンドル部4の内部では、ハンドル部4の上下方向で閉塞部39が各切欠部37よりも落ち込んだ位置にあることから、上下方向で各切欠部37の前端部内側41と閉塞部39との間に隙間40が形成されている。これにより各切欠部37は、隙間40に通じる前記前端部内側41と閉塞部39との間からハンドル部4の内部と連通する。
次に、本実施形態のハンマドリル1においてモータMの回転方向を正転方向から逆転方向へ切り替える操作を説明する。本実施形態では操作者が、正逆回転切替レバー20(以下「切替レバー20」という。)を、ハンドル部4の外部からスリット35に沿って正転操作位置P1と逆転操作位置P2との間を移動させると、図8、図11、図13に示すように、切替レバー20に連結された回転枠14と共にブラシ15を保持するブラシホルダ13が、ブラシホルダユニット12の軸心周りで回転する。その結果、整流子11に接触するブラシ15の位置を変化させることで、モータMの正転時や逆転時の整流状態を最適にすることがなされている。
図7の(a)、(b)には、切替レバー20が正転操作位置P1に固定された状態を示した。この状態では図8に示すように、ブラシホルダユニット12の背面視で、回転枠14が図中の矢印の如く反時計方向に回転しており、ブラシ15も、ブラシホルダユニット12の軸心を中心として反時計方向に所定角度回転した位置で整流子11(図2参照。)と接触する。さらに図7の(b)に示すように切替レバー20は、スリット35から切欠部37に進入することで該切欠部37に弾性係止されている。よって、切替レバー20がスリット35に沿って移動することを阻止できる。切替レバー20を正転操作位置P1に固定した状態でスイッチ24(図2参照。)をオン状態にすると、モータMが正転する。このモータMの回転は、ギヤハウジング2内の回転・打撃ユニットを介してドリルビットに伝達される。
ドリルビットによって被加工材の穿孔を行う等のハンマドリル1の運転中に、ドリルビットを被加工材に接触させるときの衝撃等に起因して振動が発生する。この振動は、ギヤハウジング2からモータハウジング3を通じてハンドル部4へ継続的に伝達されたり、モータハウジング3と接するケース9からハンドル部4へ継続的に伝達されることになる。ハンマドリル1の運転中には、操作者はハンドル部4を握っているため、振動が操作者の手に伝わることで、操作者に不快感を与える可能性がある。これを防止するために本実施形態では、モータハウジング3とハンドル部4との間に介在させたゴムリング27、28や、ハンドル部4のリブ29とケース9との間に介在させたゴムリング32で振動を和らげる。これにより、振動がハンドル部4に伝達され難い状態を作り出すことができる。したがって、ハンドル部4から操作者の手に伝わる振動を低減できる結果、操作者に与える不快感を抑制できる。
さらに本実施形態では、ハンドル部4の上面視では、閉塞部39を用いることで、スリット35及び各切欠部37からハンドル部4の内部が臨めない構造となっている。したがって、ドリルビットによって被加工材の穿孔箇所から生じた粉塵が、スリット35及び各切欠部37からハンドル部4の内部に侵入することを抑制できる。これに加えて本実施形態では図7の(a)に示すように、操作子21の大きさを、ハンドル部4の上面視で切欠部37の開口を閉塞可能な大きさにしていることから、正転操作位置P1で粉塵が切欠部37を通じてハンドル部4の内部に侵入することをより効果的に抑制できる。
スイッチ24をオフ状態にした後に切替レバー20をスリット35に沿って正転操作位置P1から逆転操作位置P2に移動させる場合には、正転操作位置P1における切替レバー20と切欠部37との係止状態を解除する必要がある。本実施形態では切替レバー20が樹脂で形成されていることから、操作者が操作子21をハンドル部4の前方側へ押すことで、切替レバー20は切欠部37からスリット35側へ撓み変形する。その結果図9に示すように、切替レバー20はスリット35内に進入し、前記係止状態が解除される。
続いて切替レバー20を、撓み変形させた状態で図10の(a)、(b)に示すようにスリット35に沿って逆転操作位置P2に向けて移動させる。すると、ブラシホルダユニット12の背面視で、回転枠14が図11中の矢印の如く時計方向へ回転し、ブラシ15も、ブラシホルダユニット12の軸心周りに時計方向へ移動する。さらに切替レバー20をスリット35に沿って逆転操作位置P2まで移動させた後に、操作子21に対する操作力を解除すると、図12の(b)に示すように切替レバー20は、弾性復帰して逆転操作位置P2で切欠部37に進入する。その結果、逆転操作位置P2で切替レバー20は切欠部37に弾性係止される。これにより、切替レバー20は切欠部37に固定される。このとき図13に示すようにブラシ15は、ブラシホルダユニット12の背面視でブラシホルダユニット12の軸心を中心として時計方向に所定角度回転した位置で整流子11と接触する。逆転操作位置P2においても、正転操作位置P1と同様に、粉塵が切欠部37を通じてハンドル部4の内部に侵入することをより効果的に抑制できる。
<実施形態1の効果>
本実施形態のハンマドリル1では、ハンマドリル1の運転中に発生する振動が、モータハウジング3に伝達された場合でも、各ゴムリング27、28、32によって、振動がハンドル部4に伝達されることを低減できる。これにより、ハンドル部4から操作者の手に伝わる振動を低減できる結果、操作者に与える不快感を抑制できる。これに加えて切替レバー20を、ハンドル部4の内部からスリット35を通じてハンドル部4の外部に突出させたため、切替レバー20を、ハンドル部4の外部からスリット35に沿って正転操作位置P1と逆転操作位置P2との間を移動させることが可能になる。
本実施形態のハンマドリル1では、ハンマドリル1の運転中に発生する振動が、モータハウジング3に伝達された場合でも、各ゴムリング27、28、32によって、振動がハンドル部4に伝達されることを低減できる。これにより、ハンドル部4から操作者の手に伝わる振動を低減できる結果、操作者に与える不快感を抑制できる。これに加えて切替レバー20を、ハンドル部4の内部からスリット35を通じてハンドル部4の外部に突出させたため、切替レバー20を、ハンドル部4の外部からスリット35に沿って正転操作位置P1と逆転操作位置P2との間を移動させることが可能になる。
また、例えばモータMの回転方向を正転方向から逆転方向へ切り替えるためには、正転操作位置P1で切替レバー20と切欠部37との係止状態を解除する操作と、切替レバー20を、スリット35に沿って正転操作位置P1から逆転操作位置P2に向けて移動させる操作との双方が必要になる。したがって、モータMの回転方向を切り替えために操作者に2つの操作が必要であることを認識させることで、誤ってモータMの回転方向を切り替えるミスの発生を抑制できる。
さらにハンドル部4の上面視では、切替レバー20を、ハンドル部4の内部からスリット35を通じてハンドル部4の外部に突出させつつ、閉塞部39を用いることで、スリット35及び各切欠部37からハンドル部4の内部が臨めない状態を保つことができる。よって、スリット35に沿った切替レバー20の移動を可能としつつ、粉塵がスリット35及び各切欠部37からハンドル部4の内部に侵入することを抑制できる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図14ないし図16を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。図14には、実施形態2のハンマドリル1Aが備えるブラシホルダユニット12Aを示した。このブラシホルダ12Aは、円環状のユニット本体部51の上部から突出させた突部52の前面に、左右方向に貫設された第1係合凹溝53を開口させている。この第1係合凹溝53は、ブラシホルダユニット12Aの回転中心と同一の点を中心とした円弧状とされている。また突部52の上面前部には正逆回転切替レバー20Aが立設されている。この正逆回転切替レバー20Aには、ロック部材55が常態でコイルバネ56によって上方へ付勢された状態で収容されている。ロック部材55の前面には、前方へ突出する係合突部57が設けられている。加えて正逆回転切替レバー20Aの背面に、左右方向に貫設された前記円弧状のガイド凹溝58(図16参照。)を開口させている。
本発明の実施形態2を図14ないし図16を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。図14には、実施形態2のハンマドリル1Aが備えるブラシホルダユニット12Aを示した。このブラシホルダ12Aは、円環状のユニット本体部51の上部から突出させた突部52の前面に、左右方向に貫設された第1係合凹溝53を開口させている。この第1係合凹溝53は、ブラシホルダユニット12Aの回転中心と同一の点を中心とした円弧状とされている。また突部52の上面前部には正逆回転切替レバー20Aが立設されている。この正逆回転切替レバー20Aには、ロック部材55が常態でコイルバネ56によって上方へ付勢された状態で収容されている。ロック部材55の前面には、前方へ突出する係合突部57が設けられている。加えて正逆回転切替レバー20Aの背面に、左右方向に貫設された前記円弧状のガイド凹溝58(図16参照。)を開口させている。
一方図15に示すようにモータハウジング3Aの後端面には、モータハウジング3Aの左右方向で正転操作位置P1と逆転操作位置P2との間に延びる前記円弧状の第2係合凹溝60が開口している。各操作位置P1、P2では、第2係合凹溝60の幅方向X1におけるモータハウジング3Aの上方側の内縁61に、切欠部37A(図15及び図16参照。)がそれぞれ連設されている。さらに図16に示すようにモータハウジング3Aの後端面には、後方へ突出してモータハウジング3Aの左右方向へ前記円弧状に延びる第1係合突条部62が形成されている。またハンドル部4Aには、ハンドル部4Aの左右方向に延びる前記円弧状の第2係合突条部64が設けられている。
次にハンマドリル1Aにおいてモータの回転方向を正転方向から逆転方向へ切り替える操作を説明する。図15及び図16には、ブラシホルダ12Aをモータハウジング3Aとハンドル部4Aとに係合させた状態を示した。正転操作位置P1では図16に示すように、正逆回転切替レバー20Aのガイド凹溝58と第2係合突条部64とが係合されていると共に、ブラシホルダ12Aの第1係合凹溝53と、モータハウジング3Aの第1係合突状部62とが係合されている。これに加えてロック部材55の係合突部57は、コイルバネ56の付勢力によって切欠部37Aに係止する方向へ付勢されている。このようにして、正転操作位置P1で正逆回転切替レバー20A(以下「切替レバー20A」という。)は切欠部37Aに固定されている。
正転操作位置P1におけるロック部材55と切欠部37Aとの係止状態を解除するために、操作者がロック部材55を、コイルバネ56の付勢力に抗して下方へ押すことで切欠部37Aから離間させる。その結果係合突部57は、第2係合凹溝60に進入して、切欠部37Aとの係止状態が解除される。
続いて操作者は、ロック部材55を下方へ押しながら、係合突部57を第2係合凹溝60に、ガイド凹溝58を第2係合突条部64に、第1係合凹溝53を第1係合突条部62にそれぞれ沿わせることで、切替レバー20Aを逆転操作位置P2に向けて移動させる。切替レバー20Aを逆転操作位置P2まで移動させた後に、ロック部材55に対する押し操作を解除すると係合突部57は、コイルバネ56の付勢力によって逆転操作位置P2で切欠部37Aに係止する方向へ付勢される。その結果、逆転操作位置P2で切替レバー20Aを切欠部37Aに固定できる。
一方、モータの回転方向を逆転方向から正転方向へ切り替える場合には以下の操作を行う。逆転操作位置P2で係合突部57と切欠部37Aとの係止状態を解除するためには、上述した正転操作位置P1での操作と同様の操作を行う。続いて操作者は、ロック部材55を下方へ押しながら、切替レバー20Aを正転操作位置P1まで移動させる。その後正転操作位置P1で、ロック部材55に対する押し操作を解除すると、係合突部57が切欠部37Aに係止されることになる。これにより、正転操作位置P1で切替レバー20Aを切欠部37Aに固定できる。
<実施形態2の効果>
本実施形態のハンマドリル1Aでは、モータの回転方向を正転方向から逆転方向へ切り替えるためには、正転操作位置P1で係合突部57と切欠部37Aとの係止状態を解除する操作と、切替レバー20Aを逆転操作位置P2に向けて移動させる操作との双方が必要になる。したがって、正転方向から逆転方向に切り替えるために操作者に2つの操作が必要であることを認識させることで、誤って正転方向から逆転方向へ切り替えるミスの発生を抑制できる。また、逆転方向から正転方向へ切り替える場合にも、逆転操作位置P2で係合突部57と切欠部37Aとの係止状態を解除する操作と、切替レバー20Aを正転操作位置P1に向けて移動させる操作との双方が必要になる。したがって、誤って逆転方向から正転方向へ切り替えるミスの発生を抑制できる。
本実施形態のハンマドリル1Aでは、モータの回転方向を正転方向から逆転方向へ切り替えるためには、正転操作位置P1で係合突部57と切欠部37Aとの係止状態を解除する操作と、切替レバー20Aを逆転操作位置P2に向けて移動させる操作との双方が必要になる。したがって、正転方向から逆転方向に切り替えるために操作者に2つの操作が必要であることを認識させることで、誤って正転方向から逆転方向へ切り替えるミスの発生を抑制できる。また、逆転方向から正転方向へ切り替える場合にも、逆転操作位置P2で係合突部57と切欠部37Aとの係止状態を解除する操作と、切替レバー20Aを正転操作位置P1に向けて移動させる操作との双方が必要になる。したがって、誤って逆転方向から正転方向へ切り替えるミスの発生を抑制できる。
さらにハンドル部4Aの上面視では、ガイド凹溝58に進入させた第2係合突条部64によって、モータハウジング3Aとハンドル部4Aとの間からハンドル部4Aの内部が臨めない状態を保つことができる。よって、切替レバー20Aを正転操作位置P1と逆転操作位置P2との間で移動させることを可能としつつ、粉塵がハンドル部4Aの内部に侵入することを抑制できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。上述した実施形態1ではスリットを、ハンドル部4の上面で該ハンドル部4の前後方向と直交する方向に延設したが、これに限らず、ハンドル部4の側面で前記直交する方向に延設してもよい。また上述した実施形態1、2では本発明をハンマドリルに適用した例を示したが、本発明を震動ドリルに適用してもよい。
1・・ハンマドリル、3・・モータハウジング、4・・ハンドル部、20・・正逆回転切替レバー、27、28、32・・ゴムリング、35・・スリット、36・・スリットの幅方向におけるハンドル部の後方側の内縁、37・・切欠部、38・・スリットの幅方向におけるハンドル部の前方側の内縁、39・・閉塞部、41・・切欠部の前端部内側、M・・モータ、P1・・正転操作位置、P2・・逆転操作位置、X・・スリットの幅方向。
Claims (3)
- モータを収容したハウジングと、該ハウジングに取り付けられるハンドルと、を備えて、前記ハウジングに、電源に接続されたブラシを前記モータの整流子に接触させる位置を変化させて、前記モータの回転方向を正転方向又は逆転方向に切り替える正逆回転切替レバーが設けられた電動工具であって、
前記ハンドルを、緩衝材を介して前記ハウジングの外面に取り付けて、前記正逆回転切替レバーを、前記ハンドルに前記正逆回転切替レバーの切替操作方向に沿って形成されたスリットを介して前記ハンドルの外部に突出させたことを特徴とする電動工具。 - 前記スリットにおける前記正逆回転切替レバーの正転操作位置と逆転操作位置とに対応する部位で、前記スリットの幅方向の一方の内縁に、前記正逆回転切替レバーが弾性係止可能な切欠部をそれぞれ連設したことを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 前記スリットの前記幅方向の他方の内縁に、前記ハンドルの内側へ一旦落ち込んでから前記一方の内縁を越えて延びて前記切欠部の内側に達する断面L字状の閉塞部を連設して、前記スリットを、前記一方の内縁と前記閉塞部との間から前記ハンドルの内部と連通させると共に、前記切欠部を、該切欠部の前端部内側と前記閉塞部との間から前記ハンドルの内部と連通させて、前記スリットを貫通する前記正逆回転切替レバーを、前記閉塞部に合わせたL字状に折曲させたことを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012041988A JP2013176819A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 電動工具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=49269027
Family Applications (1)
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JP2012041988A Pending JP2013176819A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 電動工具 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100899A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 株式会社マキタ | 作業工具 |
JP2016101618A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 日立工機株式会社 | 電動作業機 |
JP2021049627A (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 株式会社マキタ | グラインダ |
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2012
- 2012-02-28 JP JP2012041988A patent/JP2013176819A/ja active Pending
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