JP2013176719A - フィルタ交換装置及びフィルタ交換方法 - Google Patents

フィルタ交換装置及びフィルタ交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔操作によってフィルタを交換することが可能なフィルタ交換装置及びフィルタ交換方法を提供する。
【解決手段】本発明のフィルタ交換装置は、含塵空気から塵埃を除去するフィルタ52を、フィルタ52を内装する集塵装置8の上方開口部118を介して交換するためのフィルタ交換装置であって、集塵装置8の上方において遠隔操作により昇降可能なリフト手段76と、リフト手段76によってフィルタ52の上方まで吊り下げられるパッカー装置74と、を備え、パッカー装置74は、下側に向かって開口されたライナーパック85と、ライナーパック85の下部外周に設けられて遠隔操作により作動可能な閉止手段116と、を備え、リフト手段76を遠隔操作で上昇させてフィルタ52をライナーパック85内に下方から挿入した後、閉止手段116を遠隔操作で作動させてライナーパック85の下部を閉止することを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、集塵装置のフィルタを交換するためのフィルタ交換装置及びフィルタ交換方法に関する。
一般的に、原子力発電所の運転に伴って発生する布、紙、作業服、手袋などの雑固体廃棄物は、放射能レベルの低い廃棄物(以下、「低レベル放射性廃棄物」と称する)として扱われる。通常、この低レベル放射性廃棄物は、溶解炉によって溶解及び焼却され、集塵装置によって排ガス及びダストを除去されて減容された後、セメントなどで固められてドラム缶などの収納容器に収納され、最終的には埋設処分される。
上記の集塵装置には、排ガス及びダストを捕集するためのフィルタが備えられている。このフィルタには、集塵装置の運転に伴ってダストが付着していくため、次第にフィルタに目詰まりが発生するようになり、最終的にはフィルタの交換が必要になる。このフィルタ交換の方法として、特許文献1には、処理ガス中のダストが付着したフィルタ(特許文献1では、「ろ布」)を穴付きの収納袋に収納して廃棄する方法が開示されている。
特開2002−143625号公報
ところで、低レベル放射性廃棄物を扱う集塵装置において目詰まりが発生したフィルタを交換する場合、作業者がフィルタに近づくと被爆の危険性が生じてしまう。よって、巻上機やマニピュレータなどを使用した遠隔操作によるフィルタ交換が必要となってくる。しかしながら、特許文献1に記載のフィルタ交換方法は、作業者が集塵装置に近づいてフィルタの交換を行なうことを想定している。特に、フィルタを引き上げるための紐を収納袋の穴に貫通させる作業は、マニピュレータなどを使用しての遠隔操作では、実現困難である。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、遠隔操作によってフィルタを交換することが可能なフィルタ交換装置及びフィルタ交換方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るフィルタ交換装置は、含塵空気から塵埃を除去するフィルタを、該フィルタを内装する集塵装置の上方開口部を介して交換するためのフィルタ交換装置であって、前記集塵装置の上方において遠隔操作により昇降可能なリフト手段と、該リフト手段に着脱可能に取り付けられて前記フィルタの上方まで吊り下げられるパッカー装置と、を備え、該パッカー装置は、下側に向かって開口されたライナーパックと、該ライナーパックの下部外周に設けられて遠隔操作により作動可能な閉止手段と、を備え、前記リフト手段を遠隔操作で上昇させて前記フィルタを前記ライナーパック内に下方から挿入した後、前記閉止手段を遠隔操作で作動させて前記ライナーパックの下部を閉止することを特徴とする。
上記(1)で述べた手段によれば、
ダストが付着して交換が必要となったフィルタを遠隔操作によりライナーパックに挿入し、容易に包装することができる。そのため、作業者が集塵装置に近づくことなくフィルタ交換を行うことが可能となり、安全性の向上を図ることが可能となる。
(2)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記パッカー装置は、前記ライナーパックの外側に設けられて該ライナーパックを着脱可能に支持する枠体と、該枠体の下端に設けられ、前記フィルタの吊り上げ時に内側に傾動可能なホッパーと、を備えていても良い。
上記(2)で述べた手段によれば、
ライナーパックを枠体で支持してライナーパックの変形を防止することができるため、使用済みフィルタをライナーパックに容易に挿入することができる。また、内側に傾動可能なホッパーを枠体の下端に設けることで、フィルタを吊り上げる際にフィルタから落下するダストをホッパーによって所定の方向に誘導することができ、上記のダストが集塵装置側に飛散してシール不良等の不具合が発生するのを抑制することができる。
(3)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記ライナーパックの少なくとも一部は、通気性を有し、上下方向に折り畳み可能に設けられていても良い。
上記(3)で述べた手段によれば、
ライナーパックの少なくとも一部に通気性を持たせることで、ライナーパック内に包装されたフィルタを圧縮する際にライナーパックの内部に溜まったエアを排出することができる。そのため、ライナーパック及びフィルタを効率的に減容してコンパクト化することができる。また、ライナーパックの少なくとも一部を上下方向に折り畳み可能とすることで、ライナーパックの収納性を高めることが可能となる。
(4)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記ライナーパックの下部は、透明性を備えていても良い。
上記(4)で述べた手段によれば、
ライナーパックの下部を閉止する際に、閉止手段よりも上方にフィルタが位置していることを目視で確認した上で、閉止手段を作動させることができる。そのため、閉止手段によってライナーパックと共にフィルタを挟み込んでしまうような不具合を防止することが可能となる。
(5)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記閉止手段は、前記枠体に設けられ、遠隔操作により作動するニッパー駆動部と、前記ライナーパックに設けられ、前記ニッパー駆動部により合体されて前記ライナーパックの下部を挟み込むグリップニッパーと、を備えていても良い。
上記(5)で述べた手段によれば、
ニッパー駆動部とグリップニッパーを分離させることで、グリップニッパーをライナーパックと一緒に廃棄しつつ、ニッパー駆動部は廃棄せずに継続して使用することができるため、経済性が高い。また、ライナーパックには、軽量のグリップニッパーのみが設けられているので、ライナーパックの強度を低く設定することができる。更に、ニッパー駆動部を枠体に設けることで、ニッパー駆動部を作動させるための配管を一回接続すれば、何度も繰り返してフィルタの交換作業を行うことができ、作業効率が良い。
(6)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記フィルタの上端は、フィルタ天板に取り付けられ、前記集塵装置は、前記フィルタ内に挿入される支持枠と、該支持枠の上端が取り付けられて前記フィルタ天板の上側に重合される支持枠天板と、を有する支持部材を備え、前記フィルタ及び前記フィルタ天板は、前記支持部材に対して着脱可能に設けられていても良い。
上記(6)で述べた手段によれば、
使用済みフィルタとフィルタ天板を交換及び処分しつつ支持部材を再利用することができるため、経済性に優れている。また、フィルタ及びフィルタ天板を支持部材に対して着脱不能とする場合と比較して、使用済みフィルタの減容作業を容易に行うことが可能となる。
(7)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記フィルタは、前記フィルタ天板に複数個取り付けられ、前記支持枠は、前記各フィルタに対応して前記支持枠天板に複数個取り付けられていても良い。
上記(7)で述べた手段によれば、
フィルタをフィルタ天板に1個だけ取り付ける場合と比較して、集塵装置の濾過性能を高めることが可能となる。また、1個のフィルタ天板の着脱作業に伴って複数個のフィルタを同時に着脱することが可能となると共に、1個の支持枠天板の着脱作業に伴って複数個の支持枠を同時に着脱することが可能となり、作業効率が良い。
(8)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記集塵装置の内部を下部の汚染側流路と上部の清浄側流路に仕切る仕切板を有し、該仕切板には、前記フィルタ及び前記支持枠を挿入可能な挿入開口部が設けられ、前記フィルタ天板は、前記挿入開口部を覆うようにして前記仕切板の上面に載置され、前記挿入開口部の周囲の前記仕切板と前記フィルタ天板の間にはパッキンが設けられ、前記支持枠天板と前記仕切板は、係合手段によって固定されていても良い。
上記(8)で述べた手段によれば、
仕切板と支持枠天板の間にフィルタ天板が挟まれる構造になるため、ボルトやネジなどの締結手段を用いることなく、フィルタ天板を所定位置に保持することが可能となる。そのため、フィルタ天板の着脱工数を削減することができ、作業効率が優れている。また、係合手段によって支持枠天板の上下動を抑制し、フィルタ天板と仕切板の間のシール性を高めることが可能となる。
(9)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記支持部材を前記集塵装置に対して着脱する時に前記リフト手段に取り付けられる着脱装置を備え、該着脱装置には、遠隔操作により駆動されて前記係合手段の係合を解除する係合解除手段が設けられていても良い。
上記(9)で述べた手段によれば、
遠隔操作によって支持部材を仕切板から分離することが可能となり、安全性の向上を図ることが可能となる。
(10)本発明に係るフィルタ交換装置は、前記係合手段は、前記仕切板の上面側に設けられる固定爪と、前記支持枠天板の上面側に設けられる可動爪支持部と、該可動爪支持部に支持されて前記固定爪との係合位置と係合解除位置の間で進退する可動爪と、該可動爪を前記係合位置に付勢する付勢部材と、を備え、前記係合解除手段は、遠隔操作により前記付勢部材の付勢力に抗して前記可動爪を前記係合解除位置に押圧すると共に前記可動爪支持部に連結される押圧部材を備えていても良い。
上記(10)で述べた手段によれば、
支持部材を仕切板から分離する作業と支持部材を着脱装置に連結する作業を、遠隔操作によって同時に行うことが可能となる。そのため、作業性及び安全性を一層向上させることが可能となる。
(11)本発明に係るフィルタ交換方法は、含塵空気から塵埃を除去するフィルタを、該フィルタを内装する集塵装置の上方開口部を介してリフト手段で吊り上げて交換するフィルタ交換方法であって、前記リフト手段を降下させ、該リフト手段に取り付けられた着脱装置を前記集塵装置の上方まで吊り下げて前記フィルタを支持する支持部材に取り付けるステップと、前記リフト手段を上昇させ、該リフト手段に取り付けられた前記着脱装置を前記支持部材と共に吊り上げるステップと、前記着脱装置に代えてパッカー装置が取り付けられた前記リフト手段を降下させ、前記パッカー装置を前記フィルタの上方まで吊り下げて前記集塵装置に取り付けるステップと、前記パッカー装置が前記集塵装置に取り付けられた状態で、前記パッカー装置に代えて前記フィルタが取り付けられた前記リフト手段を上昇させ、前記フィルタを前記パッカー装置のライナーパック内に下方から挿入するステップと、前記フィルタが挿入された前記ライナーパックの下部を閉止手段により閉止するステップと、を遠隔操作により行うことを特徴とする。
上記(11)で述べた手段によれば、
支持部材を遠隔操作によって集塵装置から取り外すことが可能となると共に、ダストが付着して交換が必要となったフィルタを、遠隔操作によりライナーパックに挿入し、容易に包装することができる。そのため、作業者が集塵装置に近づくことなくフィルタ交換を行うことが可能となり、安全性の向上を図ることが可能となる。
以上の如く構成された本発明に係るフィルタ交換装置及びフィルタ交換方法は、遠隔操作によるフィルタ交換を可能とする。
本発明の一実施形態に係る集塵装置を含む処理システムの配置図である。 本発明の一実施形態に係る集塵装置を示す説明図である。 図2のA−A断面図である。 図2の要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係るフィルタ交換装置において、(a)は、エアシリンダのピストンロッドが収縮した状態を示す説明図であり、(b)は、エアシリンダのピストンロッドが伸長した状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るフィルタ交換装置において、パッカー装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るフィルタ交換装置において、パッカー装置を示す側面図である。 フィルタの取り外し過程において、(a)は、着脱装置を集塵装置本体の上方に移動させた状態を示す図であり、(b)は、着脱装置を支持部材に連結した状態を示す図であり、(c)は、支持部材を着脱装置と共に吊り上げた状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、(a)は、パッカー装置を集塵装置本体の上方に移動させた状態を示す図であり、(b)は、パッカー装置を吊り下げて仕切板の上面に載置した状態を示す図であり、(c)は、フィルタ交換用巻上機のフックをフィルタ天板の吊り部に引っ掛けた状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、(a)は、フィルタベースを必要最小限の距離だけ上昇させた状態を示す図であり、(b)は、ホッパー駆動用エアシリンダのピストンロッドを下降させた状態を示す図であり、(c)は、フィルタベースを更に上昇させてフィルタ天板をライナーパック蓋に接触させた状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、(a)は、フィルタベースを更に上昇させてフィルタ天板をライナーパック蓋に接触させた状態を示す図であり、(b)は、フィルタの下端がグリップニッパーより高くなるまでフィルタベースを上昇させた状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、ニッパー駆動用エアシリンダのピストンロッドを収縮させた状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、(a)は、ニッパー駆動用エアシリンダのピストンロッドを伸長させた状態を示す図であり、(b)は、ライナーパックの下端が枠体の上端より高くなるまで、ライナーパック及びフィルタベースを吊り上げた状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、フィルタ回収容器にライナーパック及びフィルタベースを収納した状態を示す図である。 フィルタの取り外し過程において、新しいライナーパックを枠体の上方に移動させた状態を示す図である。 フィルタの取り付け過程において、(a)は、フィルタベースを集塵装置本体の上方に移動させた状態を示す図であり、(b)は、フィルタベースを吊り下げて、集塵装置本体にセットした状態を示す図である。 フィルタの取り付け過程において、(a)は、支持部材を集塵装置本体に設置した状態を示す図であり、(b)は、着脱装置を吊り上げた状態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
まず、図1を用いて、原子力発電所から発生する低レベル放射性廃棄物を処理するためのシステム1(以下、「処理システム1」と略称する。)の概略について説明する。図1は、処理システム1の配置図を示している。以下、図1における左側を処理システム1の上流側とし、図1における右側を処理システム1の下流側とする。
図1に示されるように、処理システム1は、その全体を覆う建屋2と、建屋2内の下流端側の上部に設けられるオペレータ室3と、建屋2内の上流端側の上部に設けられる運搬手段4と、運搬手段4の下方に設けられる溶解炉5と、溶解炉5の下流側に配置される2次燃焼室6と、2次燃焼室6の下流側に配置される冷却塔7と、冷却塔7の下流側に配置される集塵装置8と、集塵装置8の下流側に配置されるHEPAフィルタ装置10と、HEPAフィルタ装置10の下流側に配置される吸引手段11と、吸引手段11の下流側に配置される排突装置12と、を備えている。以下、各部材について順番に説明する。
建屋2は、例えば原子力発電所(図示せず)の近隣に設置されている。建屋2の壁には、内部の放射能を遮断する特性を備えた低放射化コンクリートが用いられており、建屋2の外部に一定以上の放射能が漏れ出さないようになっている。建屋2の下部には支持部材置き場13が設けられ、支持部材置き場13の近傍にはドラム缶等によって形成されるフィルタ回収容器14が設置されている。フィルタ回収容器14の近傍には、出入口19が設けられている。
オペレータ室3の壁には、建屋2の壁と同様に低放射化コンクリートが用いられており、オペレータ室3内のオペレータが被爆しないようになっている。オペレータ室3には、放射線を遮断する鉛ガラス等によって形成される窓15が設けられていて、この窓15越しに建屋2内の各装置を見渡すことができるようになっている。
オペレータ室3には、窓15の上方にマニピュレータ16が取り付けられている。マニピュレータ16は、オペレータ室3内に設けられる操作部17と、操作部17に接続されてオペレータ室3外に設けられるアーム部18と、アーム部18の先端に設けられるハンド部20と、を備えている。マニピュレータ16を操作する際には、オペレータが操作部17を操作し、この操作に従ってアーム部18及びハンド部20が作動するようになっている。
オペレータ室3の内部には、制御盤21が設置されている。制御盤21には、集塵装置8等の各種スイッチ(運転スイッチ、停止スイッチ、操作スイッチなど)が設けられている。オペレータ室3内には、制御盤21の近傍にモニター22が設置されており、集塵装置8の周辺に配置された複数台のカメラ23からの映像がモニター22に映し出されるようになっている。
運搬手段4は、水平方向に延設されるレール24と、レール24に水平方向移動可能に支持される昇降可能な廃棄物用巻上機25と、によって構成されている。廃棄物用巻上機25の下端には投入部26が設けられている。
溶解炉5は、例えばバーナー等の加熱手段(図示せず)を備えており、この加熱手段によって内部を加熱できるようになっている。本実施形態では、溶解炉5内の温度を、800℃〜1200℃に維持できるようになっている。溶解炉5には、廃棄物用巻上機25の投入部26と対応する位置に、投入口29が設けられている。
2次燃焼室6は、溶解炉5にダクトを介して接続されている。2次燃焼室6は、加熱手段(図示せず)を備えており、この加熱手段によって内部を加熱できるようになっている。
冷却塔7は、2次燃焼室6にダクトを介して接続されている。冷却塔7は、水噴霧装置(図示せず)を備えており、この水噴霧装置から噴出される霧によって内部を冷却できるようになっている。
集塵装置8は、冷却塔7にダクトを介して接続されている。集塵装置8の詳細については、後述する。
HEPAフィルタ装置10は、集塵装置8にダクトを介して接続されている。HEPAフィルタ装置10には、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)が設置されており、このHEPAフィルタによって、例えば、粒子径0.3μm以下の微粒子を捕集できるようになっている。
吸引手段11は、HEPAフィルタ装置10にダクトを介して接続されている。吸引手段11は、吸引ファンによって構成されており、吸引手段11を稼働させることで処理システム1の上流側から下流側へと空気流を発生させることができるようになっている。
排突装置12は、建屋2の外部に設置されており、建屋2の壁を貫通するダクトを介して吸引手段11に接続されている。
上記の如く構成されたものにおいて、低レベル放射性廃棄物を処理するには、溶解炉5、2次燃焼室6及び冷却塔7を稼働させると共に吸引手段11によって処理システム1の上流側から下流側へと空気流を発生させる。そして、原子力発電所で発生した低レベル放射性廃棄物を、廃棄物用巻上機25の投入部26から溶解炉5の投入口29へと投入する。投入口29に投入された低レベル放射性廃棄物は、溶解炉5内で焼却される。この焼却後に燃え残った燃えカスや未燃ガスは、2次燃焼室6へと導入されて更に燃やされる。これに伴って、燃焼カスや焼却灰といった燃焼物が混在したガス(以下、「含塵空気」と称す。)が発生する。この含塵空気は、冷却塔7に導入されて、冷却塔7内で冷却される。この冷却された含塵空気は、集塵装置8によって排ガス及びダスト(塵埃)が除去された後、HEPAフィルタ装置10を通過することで集塵装置8では捕集できない微粒子を除去されて、清浄空気となる。この清浄空気は、吸引手段11を経由して排突装置12へと流入し、排突装置12の上端から建屋2の外部に排出される(図1の白抜き矢印参照)。
次に、集塵装置8について詳細に説明する。
集塵装置8は、信号ケーブル(図示せず)を介してオペレータ室3の制御盤21に接続されていて、制御盤21のスイッチ操作に従い、運転モードや起動・停止が制御される仕組みになっている。図2に示されるように、集塵装置8は、集塵装置本体27と、集塵装置本体27内に設置されるフィルタユニット28と、を備えている。
まず、集塵装置本体27について説明する。集塵装置本体27は、円筒形状の胴体部30と、胴体部30の上端に固定されるルーフ部31と、を備えている。
胴体部30は、支持脚32によって支持されている。胴体部30の内部には、汚染側流路33(ダーティー側流路)が形成されている。胴体部30の下部には吸込口34が設けられており、この吸込口34を介して汚染側流路33が上流側(冷却塔7側)と連通している。胴体部30の下部は、下方に向かってロート状に縮幅している。胴体部30の下端には、ロータリーバルブによって構成される排出部35が設けられ、この排出部35を介して胴体部30内に堆積したダストが適宜排出されるようになっている。胴体部30の上端外周には、胴体部側フランジ部36が設けられている。
胴体部30の上端には、仕切板37が水平方向に取り付けられている。図3に示されるように、仕切板37には、平面視円形の挿入開口部38が計9個設けられている。図4に示されるように、仕切板37の上面側には、固定爪40が各挿入開口部38の周囲に90度間隔で4個設けられている(図4ではそのうちの2個のみ表示している)。仕切板37の上面には、各挿入開口部38の周囲にガイド体41が設けられている。ガイド体41は、下方に向かってテーパ状に縮径している。
図2に示されるように、ルーフ部31の下端にはルーフ部側フランジ部42が設けられており、このルーフ部側フランジ部42がボルト等の締結手段(図示せず)によって胴体部側フランジ部36に着脱可能に接合されることで、ルーフ部31が胴体部30に固定されている。
ルーフ部31の内部には、清浄側流路43(クリーン側流路)が形成されている。ルーフ部31には吐出口44が設けられており、この吐出口44を介して清浄側流路43が下流側(HEPAフィルタ装置10側)と連通している。清浄側流路43は、仕切板37によって汚染側流路33と仕切られている。
ルーフ部31の上部には、払い落し装置45が取り付けられている。払い落し装置45は、エア供給部(図示せず)に接続されたヘッダーパイプ46と、ヘッダーパイプ46から下方に向かって延びる複数個の噴射口47と、を備えており、噴射口47から定期的に圧縮エア(パルスエア)を噴射できるように構成されている。
次に、フィルタユニット28について説明する。図3に示されるように、本実施形態では9個のフィルタユニット28が設けられている。図4に示されるように、各フィルタユニット28は、フィルタベース48及び支持部材50によって構成されている。
フィルタベース48は、金属製のフィルタ天板51と、フィルタ天板51に上端を取り付けられるフィルタ52と、によって構成されており、全部で9セット設けられている。
フィルタ天板51は、円板状を成しており、挿入開口部38を覆うようにして仕切板37の上面に載置されている。フィルタ天板51の下面外周には円環状の取付溝53が凹設され、この取付溝53にはパッキン54(本実施形態ではOリング)が取り付けられ、このパッキン54が挿入開口部38の周囲において仕切板37の上面に密着している。フィルタ天板51の上面中央には吊り部55が立設されている。フィルタ天板51には、吊り部55の外周に円形のフィルタ取付穴59が計4個設けられている。
フィルタ52は、濾布によって構成されている。フィルタ52は、上下方向に長い形状を成しており、上下方向の長さは数m(本実施形態では4m)である。フィルタ52は、上端に開口部を備えた袋状を成しており、上記開口部の周囲においてフィルタ天板51の各フィルタ取付穴59に着脱自在に取り付けられている。本実施形態では、1枚のフィルタ天板51に対して4本のフィルタ52が取り付けられている。なお、図4、図5等では、支持部材50を分かり易く表示するため、フィルタ52の内部が透視図として記載されている。
支持部材50は、全体が金属製であり、図4に示されるように、円板状の支持枠天板56と、支持枠天板56に上端が取り付けられる支持枠57及びベンチュリ58と、を備えている。支持部材50は、フィルタベース48に対応して9セット設けられている。
支持枠天板56は、フィルタ天板51の上側に重合している。支持枠天板56の中央には吊り部用挿通穴60が設けられており、この吊り部用挿通穴60にフィルタ天板51の吊り部55が挿通されている。支持枠天板56には、吊り部用挿通穴60の周囲に4個の連通穴61が設けられている。
支持枠天板56の上面側には、係合部材62が90度間隔で4個設けられており(図4ではそのうちの2個のみ表示している)、この係合部材62が固定爪40と共に係合手段69を構成している。図4に示されるように、各係合部材62は、支持枠天板56の上面に立設される基台63を備えている。基台63の上端には、横向きの有底筒状を成す可動爪支持部64が設けられている。
可動爪支持部64には、可動爪65が水平方向(上下方向と交差する方向)に進退可能に支持されている。可動爪65の外側端部には係合片66が下方に向かって突設されており、この係合片66が仕切板37に設けられた固定爪40に係合している。これにより、支持枠天板56と仕切板37が固定されている。可動爪65の内側の端部には、被押圧部67が設けられている。
可動爪支持部64の内部には、付勢部材としてのスプリング68が収容されている。スプリング68は、可動爪支持部64と可動爪65の被押圧部67の間に介装されており、可動爪65を固定爪40との係合位置に付勢している。
支持枠57は、金属製であり、各連通穴61の周囲において支持枠天板56の下面に溶接などによって固定されている。支持枠57は、各支持枠天板56に対して4本ずつ固定されている。支持枠57は、含塵空気を通過させるための隙間を有する丸鋼棒の枠組みで形成されており、円筒籠形を成している。支持枠57の上端には、ガイド筒70が設けられている。各支持枠57は、フィルタ天板51のフィルタ取付穴59を介してフィルタ52内に挿入されており、集塵時の圧力によってフィルタ52が潰れないようにフィルタ52を支持している。支持枠57はフィルタ52とともに仕切板37の挿入開口部38に挿入されている。図2に示されるように、支持枠57の下端部は、下方に向かってテーパ状に縮径しており、フィルタ52内に支持枠57を挿入しやすい形状となっている。
ベンチュリ58は、円筒状を成している。図4に示されるように、ベンチュリ58は、各連通穴61の周囲において支持枠天板56の下面に溶接などによって固定されており、支持枠57内に収納されている。ベンチュリ58は、払い落し装置45の各噴射口47の下方に配置されており、噴射口47から噴射されたパルスエアがベンチュリ58を介してフィルタ52に吹き付けられることで、フィルタ52の表面に付着したダストを払い落とせるようになっている。ベンチュリ58は、内側に湾曲した形状を成しており、これにより、パルスエアの流速を増加させてフィルタ52の表面に付着したダストを払い落とす効果を高めている。
以上のように構成されたものにおいて、上流側(冷却塔7側)から吸込口34を介して汚染側流路33に流入した含塵空気は、フィルタ52によって排ガス及びダストを除去された後、清浄側流路43に流入する。そして、吐出口44を介して下流側(HEPAフィルタ装置10側)へと排出される。また、胴体部30の内部に堆積するダストは、排出部35から適宜排出され、セメントなどで固められてドラム缶等の収納容器(図示せず)に保管され、最終的には埋設処分される。
このようにフィルタ52によって含塵空気を濾過すると、含塵空気中のダストがフィルタ52に付着していき、次第にフィルタ52に目詰まりが発生するようになる。フィルタ52の目詰まりが激しくなると、フィルタ差圧(汚染側流路33と清浄側流路43の差圧)が上昇し、最終的にはフィルタ52の交換が必要となる。フィルタ52にはダストが付着しており、このダストには低レベルの放射能が含まれているので、作業者がフィルタ52に近づいて交換作業を行うと、被爆してしまう。そこで、本実施形態では、遠隔操作によりフィルタ52の交換を行うようになっている。以下、このフィルタ52の交換に使用されるフィルタ交換装置について詳細に説明する。
フィルタ交換装置は、集塵装置8の上方に配置される昇降ユニット72(図1参照)と、昇降ユニット72に着脱可能に取り付けられる着脱装置73(図5参照)と、昇降ユニット72に着脱可能に取り付けられるパッカー装置74(図6及び図7参照)と、によって構成されている。
まず、昇降ユニット72について説明する。昇降ユニット72は、オペレータ室3の制御盤21に接続されており、制御盤21のスイッチ操作によって、運転モードや起動・停止が制御される仕組みになっている。つまり、昇降ユニット72は、制御盤21からの指令により遠隔操作で作動するようになっている。
図1に示されるように、昇降ユニット72は、建屋2の上部において水平方向に延設されるガイドレール75と、ガイドレール75に水平方向移動可能且つ昇降可能に支持されるリフト手段としてのフィルタ交換用巻上機76と、によって構成されている。フィルタ交換用巻上機76の下端にはフック77が取り付けられている。
次に、着脱装置73について説明する。図5に示されるように、着脱装置73の上部中央には、取付部としての吊り部78が設けられており、この吊り部78にフィルタ交換用巻上機76のフック77を引っ掛けることができるようになっている。着脱装置73の中央には、下面側が開口された吊り部用収容部80が凹設されている。
着脱装置73には、係合解除手段としてのエアシリンダ81(圧縮エアのエネルギーを直動運動に変換する筒状の機械要素)が90度間隔で4個搭載されている(図5では、そのうちの2個のみ表示している)。各エアシリンダ81は、支持枠天板56に設けられた4個の係合部材62と対応する位置に設けられている。
各エアシリンダ81には、押圧部材としてのピストンロッド82がそれぞれ設けられており、ピストンロッド82の先端には押圧片83が設けられている。エアシリンダ81は、エア配管(図示せず)からの圧縮エアによって作動し、ピストンロッド82を水平方向(上下方向と交差する方向)に伸縮させるようになっている。
次に、パッカー装置74について説明する。以下、説明の便宜上、図6における紙面手前側をパッカー装置74の正面側とする。図6に示されるように、パッカー装置74は、枠体84と、枠体84内に収容されるライナーパック85と、によって構成されている。
まず、枠体84について説明する。枠体84は、上下両端が開口されて四角筒状を成しており、ライナーパック85の外側に設けられてライナーパック85を着脱可能に支持している。枠体84の上下方向中央には、ニッパー駆動部としての一対のニッパー駆動用エアシリンダ86が、枠体84の対向する2つの面に沿って設けられている。つまり、ニッパー駆動用エアシリンダ86は計4個設けられている(図6では、手前側の一対のニッパー駆動用エアシリンダ86のみが表示されている。)一対のニッパー駆動用エアシリンダ86は、互いに逆向きに設置されている。各ニッパー駆動用エアシリンダ86には、枠体84の側面に沿って水平方向に伸縮可能なピストンロッド87が設けられている。ピストンロッド87は、初期状態(図6参照)において伸長されている。
図7に示されるように、枠体84の上下方向中央には、一対のホッパー駆動用エアシリンダ90が、枠体84の対向する2つの面に設けられている。各ホッパー駆動用エアシリンダ90には、上下方向に移動可能なピストンロッド91が設けられている。ピストンロッド91は、初期状態(図7参照)において上側に位置している。
枠体84の上端には、一対のロックアーム92が枠体84の対向する2つの面に設けられている。各ロックアーム92は、各ホッパー駆動用エアシリンダ90のピストンロッド91の上端に接続されている。各ロックアーム92は、枠体84に設けられた支点部93を中心に回転可能となっている。
枠体84の下端には、ホッパー94が設けられている。ホッパー94には、4分割されたフラップ95が設けられている。各フラップ95には、外側に向かってガイド片96が突設されており、このガイド片96が、枠体84の下端に設けられたガイド溝97に係合している。ガイド溝97は、下方に向かって内側に傾斜している。各フラップ95は、各ホッパー駆動用エアシリンダ90のピストンロッド91の下端に接続されている。ホッパー94は、初期状態(図6、図7参照)において開放されている。枠体84の下端には下方に向かって延びる脚部98が設けられている。
次に、ライナーパック85について説明する。
図6に示されるように、ライナーパック85は、その上端に設けられるライナーパック蓋100と、ライナーパック蓋100に取り付けられるライナーパック本体101と、ライナーパック蓋100の下方においてライナーパック本体101に取り付けられるライナーパック枠体102と、ライナーパック枠体102に吊設される一対のグリップニッパー103a、103bと、を備えている。
ライナーパック蓋100は、枠体84の上端部に載置されている。図7に示されるように、ライナーパック蓋100には、ロックアーム92が上側から係合しており、ライナーパック蓋100が枠体84の上端部とロックアーム92の間に挟まれている。これにより、ライナーパック85が枠体84に固定されている。図6に示されるように、ライナーパック蓋100の上面には、傾動可能な吊り部104が設けられており、この吊り部104にフィルタ交換用巻上機76のフック77を引っ掛けられるようになっている。ライナーパック蓋100には、水平方向に進退可能な固定ピン105が設けられている。
ライナーパック本体101は、四角筒状であり、上部106と、この上部106の下端に接合される下部107と、によって構成されている。ライナーパック本体101の上部106は、上側及び下側に向かって開口されて袋状(角筒状)を成しており、蛇腹状(ジグザグ状)に折り畳まれた通気性のある布地によって形成されている。この布地として、本実施形態では、ナイロン性の織布を使用している。
ライナーパック本体101の下部107は、上側及び下側に向かって開口されて袋状(角筒状)を成しており、透明性を備えた樹脂製のシートによって構成されている。本実施形態では、樹脂製のシートとしてポリエチレン製のシートを用いているが、例えばビニール製のシート等を用いても良い。
ライナーパック本体101の下部107の下端には、開口に沿って円筒形状のリング108が取り付けられている。リング108は、後述するフィルタ52の交換時に枠体84にライナーパック85をセットする際、ホッパー94にガイドされるようになっている。ライナーパック本体101の下部107には板状の部材(図示せず)が取り付けられていて、後述のようにライナーパック本体101の下部107を挟み込む際にしわを作らずに折目が形成できるような仕組みになっている。
ライナーパック枠体102は、ライナーパック本体101の上部106と下部107の接合箇所に取り付けられている。ライナーパック枠体102は、上下方向に延びる複数本の樹脂製のバンド111によってライナーパック蓋100に接続されている。複数本の樹脂製のバンド111は、新しいライナーパック85を枠体84に装着する際に、ジグザグ形状(蛇腹形状)の上部106が伸びないように留める役割を果たしている。
グリップニッパー103aは、適宜の長さに調整された吊りワイヤ114(紐体)によってライナーパック枠体102に吊設されている。グリップニッパー103aは、丸棒状の嵌合部112を備えている。グリップニッパー103bは、適宜の長さに調整された吊りワイヤ114(紐体)によってライナーパック枠体102に吊設されている。グリップニッパー103bは、凹部状の嵌合受部113を備えており、この嵌合受部113にグリップニッパー103aの嵌合部112が嵌合可能となっている。グリップニッパー103a、103bは、ニッパー駆動用エアシリンダ86と共に閉止手段116を構成しており、ライナーパック85を枠体84にセットすると、グリップニッパー103a、103bとそれを駆動させるニッパー駆動用エアシリンダ86の位相が丁度合うように位置が調整されている。閉止手段116は、ライナーパック85の下部外周に設けられている。
上記の如く構成されたものにおいて、フィルタ52の交換方法について以下に説明する。
フィルタ52の交換作業を行う場合、基本的に各装置の着脱は、フィルタ交換用巻上機76を用いるが、細かい部品やボルトの着脱、組付・取外しの助勢(準備)や位置合わせなどの微調整は、マニピュレータ16を用いる。オペレータ室3内のオペレータは、窓15越しに見える集塵装置8の状態とカメラ23によってモニター22に映し出される集塵装置8の細部の映像を確認しながら、遠隔操作によりフィルタ52の交換作業を行なうことになる。また、エアシリンダ81、ニッパー駆動用エアシリンダ86、ホッパー駆動用エアシリンダ90の作動及び停止も、遠隔操作により行われる。
以下、各作業段階について個別に言及しないが、フィルタ交換用巻上機76、エアシリンダ81、ニッパー駆動用エアシリンダ86、ホッパー駆動用エアシリンダ90を用いる作業については、オペレータが制御盤21の各スイッチを操作することで、制御盤21からの指令に基づいて遠隔操作により行われる。また、マニピュレータ16を用いる作業は、オペレータが操作部17を操作することで遠隔操作により行われる。
まず、使用済みフィルタ48を集塵装置8から取り外す方法について説明する。フィルタ52を交換する際には、集塵装置8などの運転を事前に中止しておく。そして、マニピュレータ16の操作により胴体部側フランジ部36とルーフ部側フランジ部42(いずれも図2参照)を締結するボルト等の締結手段(図示せず)を取り外した後、フィルタ交換用巻上機76を昇降させて集塵装置本体27の胴体部30からルーフ部31及び払い落し装置45を取り外す。この作業により、支持部材50が外部に露出するとともに、集塵装置8の上方に上方開口部118(図8等参照)が形成される。
次に、フィルタ交換用巻上機76のフック77を着脱装置73の吊り部78に引っ掛けて、図8(a)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させて着脱装置73を集塵装置本体27の上方に移動させる。その後、フィルタ交換用巻上機76を降下させて着脱装置73を吊り下げ、図5(a)に示されるように、エアシリンダ81のピストンロッド82を支持枠天板56の係合部材62に対向させる。その際、着脱装置73に設けられたガイド受部(図示せず)が支持枠天板56に設けられたガイド部(図示せず)にガイドされることで、着脱装置73と支持枠天板56の位置合わせが行われる。なお、着脱装置73の吊り部用収容部80にフィルタ天板51の吊り部55が挿入されるため、着脱装置73と吊り部55が干渉する虞は無い。その後、マニピュレータ16の操作により、エアシリンダ81を作動させるためのエア配管及び信号ケーブル(図示せず)を着脱装置73に接続する。
次に、着脱装置73のエアシリンダ81を作動させ、図5(a)に矢印Aで示されるように、ピストンロッド82を外側に伸長させる。これにより、図5(b)に示されるように、ピストンロッド82の押圧片83が係合部材62の可動爪65に設けられた被押圧部67を外側に押圧し、スプリング68の付勢力に抗して可動爪65が外側に移動する。これにより、可動爪65の係合片66と仕切板37の固定爪40の係合が解除され、支持部材50を集塵装置本体27から取り外し可能となる(図8(b)参照)。また、上記したピストンロッド82の伸長に伴って、ピストンロッド82の押圧片83が係合部材62の可動爪支持部64に挿入され、連結される。
次に、図8(c)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させて支持部材50を着脱装置73と共に吊り上げる。その後、建屋2内の支持部材置き場13(図1参照)に支持部材50を載置し、着脱装置73のエアシリンダ81を作動させ、エアシリンダ81のピストンロッド82を収縮させる。この収縮により、ピストンロッド82の押圧片83が係合部材62の可動爪支持部64から離脱し、着脱装置73が支持部材50から取り外される。
このような手順を繰り返して9セット全ての支持部材50を集塵装置本体27から取り外した後、マニピュレータ16を操作して着脱装置73からエア配管及び信号ケーブル(図示せず)を取り外す。なお、取り外された全ての支持部材50は、建屋2内の支持部材置き場13(図1参照)に一時的に保管される。
次に、フィルタ交換用巻上機76のフック77を着脱装置73の吊り部78から取り外し、パッカー装置74のライナーパック蓋100の吊り部104に引っ掛ける。その後、フィルタ交換用巻上機76を上昇させてパッカー装置74を吊り上げ、図9(a)に示されるように、集塵装置本体27の上方まで移動させる。この状態で、マニピュレータ16の操作により、ニッパー駆動用エアシリンダ86やホッパー駆動用エアシリンダ90を作動させるためのエア配管及び信号ケーブルを、パッカー装置74に接続する。
次に、図9(b)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を降下させてパッカー装置74をフィルタ52の上方まで吊り下げ、仕切板37の上面に載置する。これにより、フィルタ52の上方においてパッカー装置74が集塵装置本体27に取り付けられる。なお、パッカー装置74の枠体84に設けられた脚部98が集塵装置本体27の仕切板37に設けられたガイド体41に挿入されることで、パッカー装置74が集塵装置本体27に対して位置決めされる。
次に、フィルタ交換用巻上機76のフック77をライナーパック蓋100の吊り部104から取り外し、マニピュレータ16の操作により吊り部104を傾ける(図6の二点鎖線参照)。その後、フィルタ交換用巻上機76のフック77を下降させ、図9(c)に示されるように、フィルタ天板51の吊り部55に引っ掛ける。その際、ホッパー94が開放されているため、フック77をフィルタ天板51の吊り部55に引っ掛ける様子を目視又はカメラ23からの映像にて確認することができる。
次に、図10(a)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させて、フィルタベース48を必要最小限の距離(本実施形態では200mm程度)だけ吊り上げる。この状態で、ホッパー駆動用エアシリンダ90を作動させてピストンロッド91を下降させる。このピストンロッド91の下降に伴って、図10(b)に示されるように、ロックアーム92が下方に牽引され、支点部93を中心に外側に回転して開放される。これにより、枠体84とライナーパック85を分離可能となる。
また、上記のようにホッパー駆動用エアシリンダ90のピストンロッド91が下降すると、このピストンロッド91の下端に接続された各フラップ95が下降しながら内側に傾動し、フィルタ天板51の下方に入り込む。これにより、ホッパー94が閉止され、仕切板37のパッキン面(上面)が保護される。
次に、図10(c)及び図11(a)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させてフィルタベース48を更に吊り上げてライナーパック85に下方から挿入し、フィルタ天板51をライナーパック蓋100に接触させる。この状態で、マニピュレータ16の操作によりライナーパック蓋100の固定ピン105を水平方向にスライドさせて、フィルタ天板51の吊り部55に設けられた貫通穴(図示せず)に貫通させる。これにより、フィルタ天板51とライナーパック蓋100の位置ずれが防止される。その後、ライナーパック蓋100とライナーパック枠体102との間に設けられた複数本のバンド111を切断する。この切断により、蛇腹形状に収縮されたライナーパック本体101の上部106が伸長可能となる。なお図11以降の図は、図10以前の図と水平方向に90度視点を変えている。
次に、図11(b)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させてフィルタ52の下端が少なくともグリップニッパー103a、103bより高くなるまでフィルタベース48を更に吊り上げる(本実施形態では、フィルタ52の下端が枠体84の上部と同じ高さになるまでフィルタベース48を吊り上げている)。これに伴って、フィルタベース48と一体化されたライナーパック蓋100が上昇し、ライナーパック本体101の上部106が伸長する。この時、フィルタ52の全体がライナーパック85内に挿入されている。
次に、ニッパー駆動用エアシリンダ86を作動させて、図11(b)に矢印Bで示されるように、ピストンロッド87を収縮させる。このピストンロッド87の収縮により、ピストンロッド87がグリップニッパー103a、103bを互いに接近する方向に移動させ、図12に拡大図で示されるように、グリップニッパー103aの嵌合部112がグリップニッパー103bの嵌合受部113に嵌合する。この嵌合により、グリップニッパー103aとグリップニッパー103bが合体してライナーパック本体101の下部107が閉止され、フィルタ52がライナーパック85内に密閉状態で包装される。
次に、図12に矢印Cで示されるように、ニッパー駆動用エアシリンダ86のピストンロッド87を水平に引き離す方向に動作させる。これにより、図13(a)に示されるように、ピストンロッド87が初期位置に復元する。
次に、図13(b)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させて、ライナーパック85の下端が枠体84の上端より高くなるまで、ライナーパック85及びフィルタベース48を吊り上げる。そして、ガイドレール75に沿ってフィルタ交換用巻上機76を水平方向に移動させた後、フィルタ交換用巻上機76を下降させてライナーパック85及びフィルタベース48を吊り下げ、図14に示されるように、建屋2内のフィルタ回収容器14にライナーパック85及びフィルタベース48を収納する。
次に、図15に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させて新しいライナーパック85を枠体84の上方に移動させ、枠体84にセットする。そして、ホッパー駆動用エアシリンダ90を作動させて、ピストンロッド91を上昇させる。これに伴って、ロックアーム92が上方に押圧されて支点部93を中心に回転する。これにより、ロックアーム92が閉止され、枠体84にライナーパック85が固定される(図7参照)。また、上記したピストンロッド91の上昇に伴って、各フラップ95が元位置まで上昇し、ホッパー94が開放される(図7参照)。
以上のような手順を繰り返して、全ての使用済みフィルタ52をライナーパック85に包装し、フィルタ回収容器14に収納する。その後、エア配管及び信号ケーブルをパッカー装置74から取り外す。これで、フィルタ52の取り外し作業が終了する。なお、フィルタ回収容器14に収納されたフィルタ52は、セメントなどで固められて最終的には埋設処分される。
次に、フィルタ52の取り付け作業について説明する。最初に、新しいフィルタ52が取り付けてあるフィルタベース48を必要数(本実施形態では、9セット)用意する。そして、フィルタ交換用巻上機76を上昇させてフィルタベース48を吊り上げて、図16(a)に示されるように、集塵装置本体27の上方に移動させる。次に、図16(b)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を降下させてフィルタベース48を吊り下げて、集塵装置本体27にセットする。この手順を9回繰り返し、集塵装置本体27にすべてのフィルタベース48をセットする。
次に、フィルタ交換用巻上機76を降下させて、支持部材置き場13に一時的に保管されている支持部材50に着脱装置73を取り付ける。つまり、本実施形態では支持部材50を再利用可能である。その後、フィルタ交換用巻上機76を降下させて、図17(a)及び図5(b)に示されるように、支持枠57をフィルタ52内に挿入しながら支持部材50を集塵装置本体27に設置する。
次に、着脱装置73のエアシリンダ81を作動させ、図5(b)に矢印Dで示されるように、ピストンロッド82を収縮させる。これにより、図5(a)に示されるように、ピストンロッド82の押圧片83が係合部材62の可動爪支持部64から離脱し、着脱装置73と支持部材50が分離される。また、上記のようにピストンロッド82が収縮すると、押圧片83による可動爪65の押圧が解除され、スプリング68の付勢力によって可動爪65が内側に移動する。これにより、可動爪65の係合片66が仕切板37の固定爪40に係合し、支持部材50が集塵装置本体27に固定される。その後、図17(b)に示されるように、フィルタ交換用巻上機76を上昇させて、着脱装置73を吊り上げる。
この手順を9回繰り返し、集塵装置本体27にすべての支持部材50をセットする。その後、フィルタ交換用巻上機76及びマニピュレータ16の操作により、集塵装置本体27の胴体部30にルーフ部31を装着する。これにより、フィルタ52の取付作業が完了する。
本実施形態では以上のように、フィルタ52の交換作業をすべて遠隔操作によって行うことが可能となっている。そのため、作業者が集塵装置8に近づくことなくフィルタ52の交換作業を行うことが可能となり、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、着脱装置73を用いることで、支持部材50を仕切板37から分離する作業と支持部材50をフィルタ交換用巻上機76に接続する作業を、遠隔操作によって同時に行うことが可能となる。そのため、作業性及び安全性を一層向上させることが可能となる。
また、ライナーパック85を枠体84で支持してライナーパック85の変形を防止することができるため、使用済みフィルタ52をライナーパック85に容易に挿入することができる。
また、枠体84の下端にホッパー94を設け、このホッパー94を開放状態から閉止状態に移行させることで、仕切板37の上面(パッキン面)を保護している。そのため、フィルタベース48を上方に吊り上げる時にフィルタ52が左右に揺動してフィルタ52からダストが落下しても、このダストはホッパー94を経由して集塵装置8内に落下することになる。従って、仕切板37の上面にダストが付着するのを防止することができ、パッキン54と仕切板37の間のシール性がダストによって低下してシール不良が発生するような不具合を防止することが可能となる。そのため、ダストが汚染側流路33から清浄側流路43に漏れるのを確実に抑制することが可能となる。
また、パッキン54によってフィルタ天板51と仕切板37の間のシール性を高めることが可能となる。特に、本実施形態では、可動爪65を固定爪40に係合させることで、パッキン54と仕切板37の密着性を高めている。そのため、吸引手段11の吸引圧力及びパルス逆洗時の衝撃(噴射口47から噴射されるパルスエアの衝撃)を受けてもシール性が確保され、汚染側流路33から清浄側流路43へのダスト漏れを確実に防止する仕組みとなっている。
また、ホッパー94を作動させるホッパー駆動用エアシリンダ90によってロックアーム92も作動させており、ホッパー94とロックアーム92の開閉動作を連動させている。つまり、ホッパー94が開放状態から閉止状態に移行するとロックアーム92が閉止状態から開放状態に移行し、ホッパー94が閉止状態から開放状態に移行するとロックアーム92が開放状態から閉止状態に移行するように構成されている。そのため、ロックアーム92を作動させるエアシリンダを別途に設ける場合と比較して、装置の構成を簡易化することが可能となる。
また、ライナーパック本体101の上部106が通気性を有することで、ライナーパック85内に包装されたフィルタ52を圧縮する際にライナーパック85の内部に溜まったエアを排出することができる。そのため、ライナーパック85及びフィルタ52を効率的に減容してコンパクト化することができる。また、ライナーパック本体101の上部106を上下方向に折り畳み可能とすることで、ライナーパック85の収納性を高めることが可能となる。特に、本実施形態では、フィルタ52の全長が約4mと長いため、ライナーパック本体101の上部106を上下方向に折り畳んでライナーパック85の上下長さを短くする意義が大きい。
また、ライナーパック本体101の下部107が透明性を有しているため、ライナーパック本体101の下部107を挟み込む際に、グリップニッパー103a、103bよりも上方にフィルタ52が位置していることを目視で確認した上で、ニッパー駆動用エアシリンダ86を作動させることができる。そのため、グリップニッパー103a、103bによってライナーパック85と共にフィルタ52を挟み込んでしまうような不具合を防止することが可能となる。
また、ニッパー駆動用エアシリンダ86とグリップニッパー103a、103bを分離させることで、グリップニッパー103a、103bをライナーパック85と一緒に廃棄しつつ、ニッパー駆動用エアシリンダ86は廃棄せずに継続して使用することができる。そのため、ニッパー駆動用エアシリンダ86とグリップニッパー103a、103bを両方ともライナーパック85に設けるような場合と比較して、経済性が高い。また、ライナーパック85には、軽量のグリップニッパー103a、103bのみが設けられているので、ライナーパック85の強度を低く設定することができる。更に、ニッパー駆動用エアシリンダ86を枠体84に設けることで、ニッパー駆動用エアシリンダ86を作動させるためのエア配管及び信号ケーブルを一回接続すれば、何度も繰り返してフィルタ52の交換作業を行うことができ、作業効率が良い。
また、閉止手段116をグリップニッパー103a、103bによって構成することで、強力なグリップ力でライナーパック本体101の下部107を挟み込み、ライナーパック本体101の下部107を確実に閉止することが可能となる。
また、フィルタ52を支持部材50に対して着脱可能とすることで、使用済みフィルタ52を交換及び処分しつつ支持部材50を再利用することができるため、経済性に優れている。また、フィルタ52を支持部材50に対して着脱不能とする場合と比較して、使用済みフィルタ52の減容作業を容易に行うことが可能となる。
また、フィルタ52がフィルタ天板51に4個ずつ取り付けられ、支持枠57も支持枠天板56に4個ずつ取り付けられている。そのため、フィルタ52をフィルタ天板51に1個だけ取り付ける場合と比較して、集塵装置8の濾過性能を高めることが可能となる。また、1個のフィルタ天板51の着脱作業に伴って複数個のフィルタ52を着脱することが可能となると共に、1個の支持枠天板56の着脱作業に伴って複数個の支持枠57を着脱することが可能となり、作業効率が良い。
また、仕切板37と支持枠天板56の間にフィルタ天板51が挟まれる構造になっているため、ボルトやネジなどの締結手段を用いることなく、フィルタ天板51を所定位置に保持することが可能となる。そのため、フィルタ天板51の着脱工数を削減することができ、作業効率が優れている。
尚、本発明は、原子力発電所の運転に伴って発生する低レベル放射性廃棄物だけではなく、例えば、作業者が直接触れることのできない高活性粉体などを扱う集塵装置のフィルタ交換にも有効であることは言うまでもない。
本発明に係るフィルタ交換装置及びフィルタ交換方法の技術は、低レベル放射性廃棄物を扱う集塵装置で利用されることが見込まれるものである。
8 集塵装置
27 集塵装置本体
33 汚染側流路
37 仕切板
38 挿入開口部
40 固定爪
43 清浄側流路
50 支持部材
51 フィルタ天板
52 フィルタ
54 パッキン
56 支持枠天板
57 支持枠
62 係合部材
64 可動爪支持部
65 可動爪
68 スプリング(付勢部材)
73 着脱装置
74 パッカー装置
76 フィルタ交換用巻上機(リフト手段)
78 吊り部(取付部)
82 ピストンロッド(押圧部材)
84 枠体
85 ライナーパック
86 ニッパー駆動用エアシリンダ(ニッパー駆動部)
94 ホッパー
103 グリップニッパー
107 下部
116 閉止手段

Claims (11)

  1. 含塵空気から塵埃を除去するフィルタを、該フィルタを内装する集塵装置の上方開口部を介して交換するためのフィルタ交換装置であって、
    前記集塵装置の上方において遠隔操作により昇降可能なリフト手段と、
    該リフト手段に着脱可能に取り付けられて前記フィルタの上方まで吊り下げられるパッカー装置と、を備え、
    該パッカー装置は、下側に向かって開口されたライナーパックと、該ライナーパックの下部外周に設けられて遠隔操作により作動可能な閉止手段と、を備え、
    前記リフト手段を遠隔操作で上昇させて前記フィルタを前記ライナーパック内に下方から挿入した後、前記閉止手段を遠隔操作で作動させて前記ライナーパックの下部を閉止することを特徴とするフィルタ交換装置。
  2. 前記パッカー装置は、
    前記ライナーパックの外側に設けられて該ライナーパックを着脱可能に支持する枠体と、
    該枠体の下端に設けられ、前記フィルタの吊り上げ時に内側に傾動可能なホッパーと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ交換装置。
  3. 前記ライナーパックの少なくとも一部は、通気性を有し、上下方向に折り畳み可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ交換装置。
  4. 前記ライナーパックの下部は、透明性を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルタ交換装置。
  5. 前記閉止手段は、
    前記枠体に設けられ、遠隔操作により作動するニッパー駆動部と、
    前記ライナーパックに設けられ、前記ニッパー駆動部により合体されて前記ライナーパックの下部を挟み込むグリップニッパーと、を備えていることを特徴とする請求項2に記載のフィルタ交換装置。
  6. 前記フィルタの上端は、フィルタ天板に取り付けられ、
    前記集塵装置は、前記フィルタ内に挿入される支持枠と、該支持枠の上端が取り付けられて前記フィルタ天板の上側に重合される支持枠天板と、を有する支持部材を備え、
    前記フィルタ及び前記フィルタ天板は、前記支持部材に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタ交換装置。
  7. 前記フィルタは、前記フィルタ天板に複数個取り付けられ、
    前記支持枠は、前記各フィルタに対応して前記支持枠天板に複数個取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のフィルタ交換装置。
  8. 前記集塵装置の内部を下部の汚染側流路と上部の清浄側流路に仕切る仕切板を有し、該仕切板には、前記フィルタ及び前記支持枠を挿入可能な挿入開口部が設けられ、
    前記フィルタ天板は、前記挿入開口部を覆うようにして前記仕切板の上面に載置され、
    前記挿入開口部の周囲の前記仕切板と前記フィルタ天板の間にはパッキンが設けられ、
    前記支持枠天板と前記仕切板は、係合手段によって固定されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のフィルタ交換装置。
  9. 前記支持部材を前記集塵装置に対して着脱する時に前記リフト手段に取り付けられる着脱装置を備え、該着脱装置には、遠隔操作により駆動されて前記係合手段の係合を解除する係合解除手段が設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のフィルタ交換装置。
  10. 前記係合手段は、前記仕切板の上面側に設けられる固定爪と、前記支持枠天板の上面側に設けられる可動爪支持部と、該可動爪支持部に支持されて前記固定爪との係合位置と係合解除位置の間で進退する可動爪と、該可動爪を前記係合位置に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記係合解除手段は、遠隔操作により前記付勢部材の付勢力に抗して前記可動爪を前記係合解除位置に押圧すると共に前記可動爪支持部に連結される押圧部材を備えていることを特徴とする請求項9に記載のフィルタ交換装置。
  11. 含塵空気から塵埃を除去するフィルタを、該フィルタを内装する集塵装置の上方開口部を介してリフト手段で吊り上げて交換するフィルタ交換方法であって、
    前記リフト手段を降下させ、該リフト手段に取り付けられた着脱装置を前記集塵装置の上方まで吊り下げて前記フィルタを支持する支持部材に取り付けるステップと、
    前記リフト手段を上昇させ、該リフト手段に取り付けられた前記着脱装置を前記支持部材と共に吊り上げるステップと、
    前記着脱装置に代えてパッカー装置が取り付けられた前記リフト手段を降下させ、前記パッカー装置を前記フィルタの上方まで吊り下げて前記集塵装置に取り付けるステップと、
    前記パッカー装置が前記集塵装置に取り付けられた状態で、前記パッカー装置に代えて前記フィルタが取り付けられた前記リフト手段を上昇させ、前記フィルタを前記パッカー装置のライナーパック内に下方から挿入するステップと、
    前記フィルタが挿入された前記ライナーパックの下部を閉止手段により閉止するステップと、
    を遠隔操作により行うことを特徴とするフィルタ交換方法。
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