JP2013176260A - ロータ構造 - Google Patents

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俊克 畠山
Toshiharu Oki
俊治 大木
Masahide Kimura
真秀 木村
Shingo Hoshijima
慎吾 星島
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Abstract

【課題】挿入孔に永久磁石を固定するための接着剤を用いてロータコアの剛性を高める。
【解決手段】軸方向に複数の挿入孔2を形成した複数の磁性板10を、複数の挿入孔2が重なり合うように軸方向に積層してロータコア1を得る。ロータコア1の軸方向の端面から各挿入孔2に永久磁石4を挿入し、接着剤5で各挿入孔2内の所定位置に固定される。挿入孔2内の永久磁石4の周方向の両側には空隙からなるフラックスバリア6がそれぞれ確保される。永久磁石4とフラックスバリア6の双方に面した切欠3を、少なくとも一部の磁性板10の少なくとも一部の挿入孔2に形成する。切欠3とフラックスバリア6に溜まった接着剤5が周囲の隣接する磁性板10の間に浸透し、磁性板10同士を接着することで、ロータコア1の剛性が強化される。
【選択図】図4

Description

この発明は、電動機や発電機などの回転電機のロータ構造に関する。
電動機や発電機のロータは例えば複数の磁性板を積層したロータコアと、ロータコアに軸方向に形成された挿入孔と、ロータコアの軸方向の端面から挿入孔に挿入される永久磁石とを備えている。
特許文献1はこうしたロータ構造において、永久磁石を挿入孔内に確実に固定するために、挿入孔に臨んでロータコアに切欠を形成することを提案している。切欠に接着剤を溜めることで永久磁石と接着剤との接触を確保するのである。
特開平11−191939号公報
複数の磁性板の積層体であるロータコアは全体として高い剛性を持たせることが難しい。ロータコアの剛性が低いと、ロータの回転振動により騒音を発しやすい。ロータコアの剛性を高めるには磁性板同士を接着剤で接着することで、ロータコアを一体化すれば良いが、接着剤を塗布する工程が必要となり、ロータの製造コストを上昇させる要因となる。
この発明の目的は、挿入孔に永久磁石を固定するための接着剤を用いてロータコアの剛性を高めることである。
以上の目的を達成するために、この発明によるロータ構造は、軸方向に複数の挿入孔を形成した複数の磁性板を、複数の挿入孔が重なり合うように軸方向に積層したロータコアと、ロータコアの軸方向の端面から各挿入孔に挿入される永久磁石と、を備えている。永久磁石は接着剤で各挿入孔内の所定位置に固定される。挿入孔内の永久磁石の周方向の両側には空隙からなるフラックスバリアがそれぞれ確保される。永久磁石とフラックスバリアの双方に面した切欠を、少なくとも一部の磁性板の少なくとも一部の挿入孔に形成する。
永久磁石を挿入孔に挿入して、挿入孔の壁面に接着剤で固定する際に、余った接着剤が永久磁石に押しのけられ、あるいは削り取られて、切欠に溜まる。さらに、切欠から溢れた接着剤が、切欠に連通するフラックスバリアに侵入する。これらの接着剤は切欠とフラックスバリアの周囲の磁性板の間に侵入し、隣接する磁性板同士を接着して、ロータコアを一体化する。構造的に弱いフラックスバリアの周囲で磁性板同士が接着されるので、ロータコアの剛性をバランス良く強化できる。さらに、磁性板同士を接着するための格別の工程を必要とせずに、ロータコアの剛性を高めることができる。
この発明の第1の実施形態によるロータコアの正面図である。 この発明の第1の実施形態による磁性板の要部の拡大正面図である。 この発明の第1の実施形態によるロータコアの要部の縦断面図である。 この発明の第1の実施形態による接着剤の拡散状況を示す磁性板の要部の拡大正面図である この発明の第2の実施形態による磁性板の要部の拡大正面図である。 図5のA−A線で切り取ったこの発明の第2の実施形態によるロータコアの要部の縦断面図である。 この発明の第3の実施形態による磁性板の要部の拡大正面図である。 この発明の第3の実施形態による切欠の形成位置を説明する磁性板の要部の拡大正面図である。 この発明の第4の実施形態による磁性板要部の拡大正面図である。 この発明の第4の実施形態による切欠の形成位置を説明する磁性板要部の拡大正面図である。 この発明の第4の実施形態によるロータコアの要部の縦断面図である。 この発明の第5の実施形態による磁性板要部の拡大正面図である。 この発明の第5の実施形態による切欠の形成位置を説明する磁性板要部の拡大正面図である。 この発明の第5の実施形態によるロータコアの要部の縦断面図である。 この発明の第6の実施形態によるロータコアの正面図である。 図15のB−B線切り取ったこの発明の第6の実施形態によるロータコアの要部の縦断面図である。 この発明の第7の実施形態による磁性板要部の拡大正面図である 図15のC−C線で切り取ったこの発明の第7の実施形態によるロータコアの要部の縦断面図である。
図1を参照すると、電動機または発電機のロータを構成するロータコア1は円形に形成され、中心部に回転軸を固定するための孔部11を有する。ロータコア1には等しい角度間隔で永久磁石4が内装される。
ロータコア1には、軸方向の挿入孔2が45度の角度間隔で計8個形成され、各挿入孔2に一個の永久磁石4が保持される。
図3を参照すると、ロータコア1は複数枚の磁性板10の積層体として構成される。
図2を参照すると、少なくとも一部の磁性板10の少なくとも一部の挿入孔2には、図の(a)に示すように、挿入孔2の両端に近い部位に切欠3が形成される。再び図3を参照すると、この実施形態では、全ての挿入孔2に切欠3を形成した磁性板10と切欠3を全く形成しない磁性板10とが交互に積層される。
再び図2を参照すると、挿入孔2には図の(b)に示すように、永久磁石4が挿入され、接着剤5により固定される。挿入孔2はあらかじめ永久磁石4より幅広く形成され、永久磁石4を挿入した状態で、永久磁石4の両側に空隙が残るようにする。この空隙は、電動機または発電機の運転時において、ロータ内部の磁束の回り込みを防ぐフラックスバリア6として機能する。
切欠3は挿入孔2の両端にそれぞれ形成される。つまり、1個の挿入孔2が一対の切欠3を有する。切欠3は永久磁石4を挿入孔2内の所定位置に固定した状態で、永久磁石4とフラックスバリア6の双方に面するように、形成位置と寸法が設定される。ここでは、切欠3を矩形断面に形成するとともに、矩形断面の一部がフラックスバリア6と重なるように矩形断面の幅を設定する。
ロータコア1の組み立てにおいては、切欠3を形成した磁性板10と切欠3を形成していない磁性板10を挿入孔2が軸方向に重なるように交互に所定の枚数積層する。積層後に挿入孔2の壁面に接着剤5を付着させるべく、挿入孔2内に接着剤5を注入する。その上で、永久磁石4を挿入孔2に挿入する。
挿入孔2内に挿入された永久磁石4は挿入孔2内の余分な接着剤5を押しのけ、あるいは削り取る。こうして挿入孔2の壁面から除去された接着剤5は切欠3に溜まる。さらに、切欠3を満たした接着剤5は、切欠3と連通するフラックスバリア6に溢れ出す。
図4を参照すると、切欠3とフラックスバリア6に溜まった接着剤5は、周囲の磁石板10の間に浸透する。結果として切欠3を形成した磁性板10と隣接する切欠3を形成していない磁性板10とが、図の楕円形に示される領域において接着剤で相互に接着される。このようにして、ロータコア1を構成するすべての磁性板10が隣接する磁性板10と接着剤で接着されることで、ロータコア1の剛性が強化される。
なお、切欠3がフラックスバリア6に面していない場合でも、切欠3の周囲の磁性板10の間に接着剤が浸透する。しかしながら、この場合には、接着剤の浸透領域は切欠3の周囲に限定される。切欠3をフラックスバリア6に連通させることで、接着剤は切欠3とフラックスバリア6の周囲の広い領域で、磁性板10の間に浸透する。隣接するフラックスバリア6の間の領域は面積が小さく、ロータコア1の横断面に関してこの部分が最も剛性の低い領域となる。このロータ構造によれば、フラックスバリア6の周囲の磁性板10の間にも接着剤が浸透するので、構造的に弱いこの部分の剛性を重点的に高めることができる。
このロータ構造においては、切欠3がフラックスバリア6に面していない場合と比べて、ロータコア1全体の剛性をバランス良く高めることができる。ロータコア1の剛性が高まることで、ロータの回転振動による騒音発生を抑制することができる。さらに、このロータ構造によれば、磁性板10同士を接着するための格別の工程を必要とせずに、ロータコア1の剛性を高めることができる。
次にこの発明の第2の実施形態を説明する。
図5を参照すると、この実施形態によるロータコア1は、図の(a)と(b)の違いに示されるように、磁性板10に周方向に等しい角度間隔で形成される複数の挿入孔2の、一個おきに切欠3を形成する。つまり、隣接する2個の挿入孔2のうち、一方には第1の実施形態と同様に一対の切欠3が形成されるが、もう一方には切欠3が形成されない。ロータコア1を構成するるすべての磁性板10を同一の仕様で構成する。
このようにして、一対の切欠3を挿入孔2一個おきに形成した磁性板10は、挿入孔2一個相当分ずつ、すなわち45度ずつ角度をずらして積層される。
図6を参照すると、結果として、磁性板10を積層したロータコア1において、同一の挿入孔2に関して、積層された磁性板10の一枚おきに一対の切欠3が存在する状態となる。
接着剤5を注入した挿入孔2に永久磁石4を挿入すると、挿入孔2内から排除された接着剤5は切欠3と、切欠3に連通するフラックスバリア6に侵入し、その周囲の磁性板10の間に浸透する。
この実施形態によれば、隣接する磁性板10において、一対の切欠3を形成した挿入孔2と一対の切欠3を形成していない挿入孔2とが重なり合う。その結果、隣接する磁性板10の切欠3から相互に接着剤5が供給され、すべての挿入孔2のすべてのフラックスバリア6の周囲において、磁性板10の間に接着剤5が供給される。したがって、磁性板10の隙間に浸透する接着剤5を、すべての磁性板10の間で均等化することができる。また、この実施形態によれば、同一仕様の磁性板10のみでロータコア1を構成することができ、加工の手間を削減することができる。
次にこの発明の第3の実施形態を説明する。
図7を参照すると、この実施形態によるロータコア1は、図(a)と(b)に示されるように、積層される磁性板10の切欠3の形成位置を交互に変更する。図の(a)に示す磁性板10Aにおいては、各挿入孔2に対して第1の実施形態と同じ位置に一対の切欠3Aを形成する。一方、図の(B)に示す別の磁性板10Bにおいては、各挿入孔2を挟んで第1の実施形態と反対側の位置、言い換えればラジアル方向に関して外側から挿入孔2に臨む位置に一対の切欠3Bを形成する。孔部3Aと3Bは同一の形状寸法を有し、挿入孔2に永久磁石4を挿入した状態で、永久磁石4とフラックスバリア6の双方に面する位置にそれぞれ形成される。
この実施形態では、磁性板10Aと10Bとを、一対の切欠3Aを形成した挿入孔2と一対の切欠3Bを形成した挿入孔2とが積層方向に重なるように、交互に積層してロータコア1を構成する。
図8を参照すると、このように構成されたロータコア1においては、すべての磁性板10のすべての切欠3Aと3Bが隣接する磁性板10を切欠3を形成していない壁面に臨むことになる。なお、図の破線は磁性板10Aの裏面に隣接する磁性板10Bの切欠3の位置を示す。結果として、切欠3を介して磁性板10間に供給される接着剤5の浸透面積が第1の実施形態より広がり、フラックスバリア6の周囲の全域に接着剤5を浸透させることができる。これにより、ロータコア1の剛性をさらに高めることが可能になる。
次にこの発明の第4の実施形態を説明する。
図9を参照すると、この実施形態によるロータコア1は3種類の異なる磁性板10X−10Zを積層することで構成される。
図の(a)に示す磁性板10Xには、挿入孔2の両端近くに、永久磁石4に面し、かつフラックスバリア6から遮断された位置に一対の切欠3Xが形成される。図の(b)に示す磁性板10Yには、挿入孔2の両端近くに、永久磁石4とフラックスバリア6の双方に面して一対の切欠3Yが形成される。切欠3Yは第1の実施形態の切欠3と同一仕様とする。図の(c)に示す磁性板10Zには切欠3を形成しない。
図10と11を参照すると、この実施形態によるローアコア1は、磁性板10X−10Zを挿入孔2が軸方向に重なる位置で積層することにより構成される。
このロータコア1においては、磁性板10Xのフラックスバリア6から遮断された切欠3Xと、切欠3を形成しない磁性板10Zのフラックスバリア6とが、第1の実施形態と同様に、磁性板10Yの切欠3Yを介して相互に連通する。
この実施形態によれば、切欠3(3A,3B)の数を第1の実施形態より多くできる。その結果、接着剤5の量を増やして、磁性板10の間により多くの接着剤5を浸透させることが可能となる。また、切欠3を形成しない磁性板10Zを用いることにより、接着剤5の軸方向の移動が磁性板10Zによって遮断される。したがって、軸方向の接着剤5の軸方向の偏在を防止できる。さらに、この実施形態では、隣接する磁性板10Xと10Yを切欠3Xと3Yを正対させずにずらした形で積層し、さらに磁性板10Zには切欠3を形成しない。したがって、切欠3Xと3Yの形状や寸法に若干のばらつきがあっても格別の問題は生じない。つまり、この実施形態によれば、切欠3(3A,3B)の加工精度を下げることができる。
次にこの発明の第5の実施形態を説明する。
図12を参照すると、この実施形態は第4の実施形態に類似するが、3種類の異なる磁性板10X−10Zのすべてに切欠3(3X、3Y,3Z)を形成した点が第4の実施形態と異なる。
図の(a)に示す磁性板10Xと、図の(b)に示す磁性板10Yの構成は第4の実施形態と同一である。図の(c)に示す磁性板10Zには、挿入孔2の両端のフラックスバリア6に全面的に面した位置、言い換えれば永久磁石4に対峙しない位置、に切欠3Zを形成する。結果として、磁性板10Zの切欠3Zと磁性板10Xの切欠3Xとは軸方向に重ならない位置に形成される。
図13と14を参照すると、この実施形態によるローアコア1は、磁性板10X−10Zを挿入孔2が軸方向に重なる位置で積層することにより構成される。
このロータコア1においては、磁性板10Xのフラックスバリア6から遮断された一対の切欠3Xと、磁性板10Zの永久磁石4に対峙しない位置に形成した一対の切欠3Zとが、磁性板10Yの第1の実施形態と同じ位置に形成された切欠3Yを介して相互に連通する。
この実施形態によれば、3枚の磁性板10X−10Zで、切欠3(3X,3Y,3Z)が連通する。そのため、より多くの接着剤を切欠3(3X,3Y,3Z)に溜めることができ、結果としてより多くの接着剤を磁性板10X−10Zの間に浸透させることが可能となる。また、隣接する磁性板10Zの切欠3Zと磁性板10Xの切欠3Xとが軸方向に重ならないので、連通する3個の切欠3X,3Y,3Zを超える接着剤5の軸方向の移動は阻止される。したがって、この実施形態によれば、すべての磁性板10X−10Zに切欠3を形成しつつ、軸方向の接着剤5の軸方向の偏在を防止できる。
次にこの発明の第6の実施形態を説明する。
図15を参照すると、この実施形態では、1枚の磁性板10に第5の実施形態の切欠3Xを,3Y,及び3Zを一対ずつ形成する。切欠3Xは図の上端を0度とすると、0度の位置の挿入孔2に臨んで形成される。切欠3Yは図の0度を起点に時計まわりに90度の位置にある挿入孔2に形成される。切欠3Zは図の0度を起点に時計まわりに180度の位置にある挿入孔2に形成される。図の0度を起点に時計まわりに270度の位置にある挿入孔2には切欠を形成しない。
このようにして90度ごとに異なる切欠3X,3Y,及び3Zを1組ずつ形成した磁性板10を、90度ずつ回転変位させながら積層してロータコア1を作成する。
図16を参照すると、その結果、0度、90度、180度、270度の4か所の挿入孔2に関して、挿入孔2の両側に位置する切欠3X,3Y,及び3Zが相互に連通する。この実施形態によれば、一種類のみの磁性板10を用いて、3個の孔部3Xを,3Y,及び3Zを連通させることができる。この実施形態においても、連通する3個の切欠3X,3Y,3Zを超える接着剤5の軸方向の移動は阻止される。
次にこの発明の第7の実施形態を説明する。
図17を参照すると、この実施形態は第1の実施形態と同一の構成に加えて、各磁性板10のフラックスバリア6の間にコイニングなどの加工によって薄肉部15を形成する。
図18を参照すると、薄肉部15は隣接する磁性材10間に隙間16を生じさせる。この隙間16に切欠3から接着剤5が浸透することで、磁性材10の間により多くの接着剤5を介在させ、ロータコア1の剛性をさらに高めることができる。
以上のように、この発明をいくつかの特定の実施形態を通じて説明して来たが、この発明は上記の各実施形態に限定されるものではない。当業者にとっては、特許請求の範囲でこれらの実施形態にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、上記の各実施形態では、切欠3の横断面を矩形としているが、切欠3は、いかなる形状あるいは寸法に形成しても良い。具体的には、切欠3の横断面を隣接する切欠3の横断面と接近する方向へ突出させ、磁性板10の間への接着剤5の浸透領域が重なるようにすることも好ましい。
以上の各実施形態は、いずれも永久磁石4がロータコア1の中心線と直交するように配置したロータを対象としている。しかしながら、この発明は2個の永久磁石4をロータコア1の中心線を挟んでV字形に配置したロータや、3個の永久磁石4をロータコア1の中心線上に頂点を有する三角形状に配置したロータにも適用可能である。
1 ロータコア
2 挿入孔
3,3A,3B,3X,3Y,3Z 切欠
4 永久磁石
5 接着剤
6 フラックスバリア
10,10A,10B,10X,10Y,10Z 磁性板
11 孔部
15 薄肉部
16 隙間

Claims (7)

  1. 軸方向に複数の挿入孔を形成した複数の磁性板を、前記複数の挿入孔が重なり合うように軸方向に積層したロータコアと、
    ロータコアの軸方向の端面から前記各挿入孔に挿入される永久磁石と、
    を備え、挿入孔内の永久磁石の周方向の両側に空隙からなるフラックスバリアを確保しつつ、前記永久磁石を接着剤で前記各挿入孔内の所定位置に固定したロータ構造において、
    前記永久磁石と前記フラックスバリアの双方に面した切欠を、少なくとも一部の磁性板の少なくとも一部の挿入孔に形成しことを特徴とするロータ構造。
  2. 前記切欠は前記挿入孔の両端に形成された一対の切欠である、請求項1に記載のロータ構造。
  3. 前記複数の挿入孔は、前記複数の磁性板の各々に等しい角度間隔で形成された偶数の挿入孔であり、前記複数の磁性板の各々は、1つおきまたは複数個おきの挿入孔に前記切欠を有するとともに、前記切欠を形成した挿入孔の角度間隔に対応した角度ずつ前記複数の磁性板を回転変位させて積層した、請求項1または2に記載のロータ構造。
  4. 第1の磁性板の特定の挿入孔に一方から臨んで前記切欠を形成し、第2の磁性板の特定の挿入孔にもう一方から臨んで前記切欠を形成し、前記特定の挿入孔同士が軸方向に重なるように、第1の磁性板と第2の磁性板を積層した、請求項1または2に記載のロータ構造。
  5. 第1の磁性板の特定の挿入孔に前記永久磁石に面し、かつ前記フラックスバリアから遮断された切欠を形成し、第2の磁性板の特定の挿入孔に前記永久磁石と前記フラックスバリアの双方に面した切欠を形成し、第3の磁性板の特定の挿入孔には孔部を形成せず、第1の磁性板と、第2の磁性板と、第3の磁性板とを、前記特定の挿入孔同士が軸方向に重なるように積層した、請求項1または2に記載のロータ構造。
  6. 第1の磁性板の特定の挿入孔に前記永久磁石に臨み、かつ前記フラックスバリアから遮断された切欠を形成し、第2の磁性板の特定の挿入孔に前記永久磁石と前記フラックスバリアの双方に面した切欠を形成し、第3の字形板の特定の挿入孔に前記永久磁石に面し、かつ前記フラックスバリアから遮断された切欠を形成し、第1の磁性板と、第2の磁性板と、第3の磁性板とを、前記特定の挿入孔同士が軸方向に重なるように積層した、請求項1または2に記載のロータ構造。
  7. 前記複数の磁性板の各々は、90度の角度間隔で形成された第1の挿入孔と第2の挿入孔と第3の挿入孔と第4の挿入孔とを有し、前記第1の挿入孔に臨んで、前記永久磁石に面し、かつ前記フラックスバリアから遮断された切欠を形成し、前記第2の挿入孔に臨んで、前記永久磁石と前記フラックスバリアの双方に面した切欠を形成し、前記第3の挿入孔に前記永久磁石から遮断され、かつ前記フラックスバリアに面した切欠を形成し、第4の挿入孔には切欠を形成せず、前記第1の挿入孔と前記第2の挿入孔と前記第3の挿入孔と前記第4の挿入孔とが軸方向重なるように前記複数の磁性板を積層した請求項1または2に記載のロータ構造。
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