JP2013175880A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2013175880A JP2012038409A JP2012038409A JP2013175880A JP 2013175880 A JP2013175880 A JP 2013175880A JP 2012038409 A JP2012038409 A JP 2012038409A JP 2012038409 A JP2012038409 A JP 2012038409A JP 2013175880 A JP2013175880 A JP 2013175880A
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憲明 中村
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Abstract

【課題】画像形成装置の有する複数の機能の各々に関し、優先順位を設定して複数の給紙トレイを関連付け、選択された機能に応じた優先順位に従って給紙トレイを選択することによって、選択された機能の各々に応じて最適な給紙トレイを選択して画像形成を行うことができるようにする。
【解決手段】複数の機能を有するとともに、画像を形成する媒体を収納して給紙する複数の給紙トレイ12を有する画像形成装置10であって、前記複数の機能の各々に関し、優先順位を設定して前記複数の給紙トレイ12を関連付ける優先情報を指定する優先情報指定部と、前記複数の機能の各々が選択されると、当該機能に関して指定された優先情報に基づいて前記給紙トレイ12の優先順位を指定する給紙トレイ指定部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、MFP(複合機:Multi Function Peripheral)等の画像形成装置であって、複数の給紙トレイを備える画像形成装置においては、ホストコンピュータ等の上位装置から受信した印刷データを印刷する場合、該印刷データのページ情報に含まれるトレイ指定及び媒体サイズ情報に応じて給紙トレイを選択するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、印刷データのページ情報に含まれるトレイ指定に対応する給紙トレイに収納されている媒体のサイズが、印刷データのページ情報に含まれる媒体サイズ情報と一致する場合には当該給紙トレイを選択する。また、印刷データのページ情報に含まれるトレイ指定に対応する給紙トレイに収納されている媒体のサイズが、印刷データのページ情報に含まれる媒体サイズ情報と一致しない場合には、該媒体サイズ情報と一致するサイズの媒体が収納されている他の給紙トレイを検索して選択する。なお、検索しても前記媒体サイズ情報と一致するサイズの媒体が収納されている他の給紙トレイが見つけ出せない場合には、オペレーションパネルの表示画面に、前記媒体サイズ情報と一致するサイズの媒体を給紙トレイにセットする旨の要求を表示させる。
特開2006−089186号公報
しかしながら、従来の画像形成装置においては、1つの印刷ジョブの印刷データを印刷中に当初選択した給紙トレイに収納されている媒体を使い切ってしまった場合、媒体サイズ情報と一致するサイズの媒体を収納する他の給紙トレイに切り替えて印刷を続行するので、1つの印刷ジョブの印刷データが異なる品質の媒体に印刷されてしまうことがある。
例えば、印刷ジョブが原稿を複写して印刷するコピージョブである場合には品質の高い媒体に印刷し、印刷ジョブが受信したファクシミリ情報を印刷するファクシミリジョブである場合には品質の低い媒体に印刷するために、オペレータは、第1のトレイには媒体として上質紙を収納し、第2のトレイには媒体として前記上質紙と同一サイズの再生紙を収納したものとする。この状態で、オペレータが画像形成装置を操作してコピージョブを実行した際に、第1のトレイに収納されている媒体を使い切ってしまい、第2のトレイに切り替えて印刷が続行されると、1つのコピージョブの印刷データが上質紙と再生紙とに印刷されてしまうこととなる。
本発明は、従来の画像形成装置の問題点を解決して、画像形成装置の有する複数の機能の各々に関し、優先順位を設定して複数の給紙トレイを関連付け、選択された機能に応じた優先順位に従って給紙トレイを選択することによって、選択された機能の各々に応じて最適な給紙トレイを選択して画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、複数の機能を有するとともに、画像を形成する媒体を収納して給紙する複数の給紙トレイを有する画像形成装置であって、前記複数の機能の各々に関し、優先順位を設定して前記複数の給紙トレイを関連付ける優先情報を指定する優先情報指定部と、前記複数の機能の各々が選択されると、当該機能に関して指定された優先情報に基づいて前記給紙トレイの優先順位を指定する給紙トレイ指定部とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、複数の機能の各々に関し、優先順位を設定して複数の給紙トレイを関連付け、選択された機能に応じた優先順位に従って給紙トレイを選択する。これにより、選択された機能の各々に応じて最適な給紙トレイを選択して画像形成を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の他の装置との接続状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における操作パネルを示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される機器設定画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される管理者パスワード入力画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される管理者設定画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される最初の給紙トレイ選択画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される次の給紙トレイ選択画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体設定画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体サイズ設定画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体種類設定画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体なしエラー画面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における印刷データのデータ構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるトレイ選択テーブルのデータ構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるトレイ情報格納エリアのデータ構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における優先順位に対応する給紙トレイの使用可能量データのテーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるトレイ情報格納エリアのデータ構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における給紙トレイの使用順を表すテーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるタッチパネルに表示される給紙トレイ選択画面を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるタッチパネルに表示される給紙トレイ切替方法選択画面を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるタッチパネルに表示される機能選択画面を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置を示す概略図、図2は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図、図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の他の装置との接続状態を示す図である。
図において、10は本実施の形態における画像形成装置であり、例えば、プリンタ、ファクシミリ機、複写機、各種の機能を併せ持つ複合機であるが、印刷用紙等の媒体に色材による画像を形成するための画像形成を実行する装置であれば、いかなる種類の装置であってもよく、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等のような単機能機であってもよい。ここでは、前記画像形成装置10が、コピー、プリント、ファクシミリ(ファックス)、スキャン、Eメール送信、ファイリング、レポート印刷等の機能を備える複合機であって、複数の給紙トレイ12及び操作パネル14を備える本体部11と、原稿の画像を読み取るスキャナ部13とを有するものとして説明する。なお、図に示される例において、前記給紙トレイ12は、第1給紙トレイ12a、第2給紙トレイ12b、第3給紙トレイ12c及び第4給紙トレイ12dの4つから成るものであるが、必ずしも4つである必要はなく、2つ又は3つであってもよいし、5つ以上であってもよく、複数であればいくつであってもよい。
また、前記本体部11は、印刷を行って印刷用紙等の媒体上に色材による画像を形成するプリンタとしての機能を備える図示されない印刷ユニットを有する。該印刷ユニットは、インクジェット式、電子写真式、熱転写式等いかなる種類のものであってもよいが、ここでは、いわゆるタンデム方式のカラー電子写真式の印刷ユニットであるものとして説明する。
そして、前記画像形成装置10は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、セントロニクスインターフェイスケーブル等の双方向インターフェイスケーブルや、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークから成る通信回路17を介して、パーソナルコンピュータ、サーバ等の上位装置15に接続されている。該上位装置15には、文書作成ソフトウェア、Eメールソフトウェア、スキャニングソフトウェア、WEBブラウザ、プリンタドライバ等のプログラムがインストールされている。これにより、前記画像形成装置10は、前記上位装置15から印刷ジョブを受信することができる。さらに、前記画像形成装置10は、電話回線網18を介して交換機16に接続されている。該交換機16は、図示されない公衆電話回線網に接続されており、これにより、前記画像形成装置10は、前記公衆電話回線網に接続されている図示されないファクシミリ機とファクシミリ通信を行うことができる。
本実施の形態における画像形成装置10は、機能の観点から、図2に示されるような構成を有し、ユーザインターフェイス手段(以下「UI(User Interface)手段」という。)21と記憶手段22と外部通信手段23と制御手段24とを有する。
ここで、UI手段21は、例えば、操作パネル14に配設されたキースイッチ等から成る入力部21aと、LCD(Liquid Crystal Display)等から成る表示部21bとを有する。
また、記憶手段22は、不揮発性及び揮発性の半導体メモリから成るROM22a、フラッシュROM22b及びRAM22dを備える。不揮発性の半導体であるROM22aには、画像形成装置10を制御する制御プログラムが格納されている。
そして、不揮発性の半導体であるフラッシュROM22bは、電源を切ってもデータが消えることがなく、ブロック単位でのデータ消去、書込みが可能であるという特性を持っているので、電源を切っても保持しておく必要のあるデータ、設定値等を格納することに使用される。そのため、フラッシュROM22bには、入力部21aから設定した給紙トレイ12を選択するための設定値を格納するトレイ選択テーブル22cが格納されている。
また、揮発性の半導体であるRAM22dは、電源を切るとデータが消去される特性があるが、アクセス速度が高速であるという利点から、頻繁に読書きを行うデータ、プログラムの実行等に使用される。なお、RAM22dは、トレイ情報格納エリア22eを備える。
さらに、外部通信手段23は、ネットワーク通信部23a及びFax通信部23bを備える。ネットワーク通信部23aは、通信回路17を介して上位装置15との通信を行う機能を有する。具体的には、前記ネットワーク通信部23aは、上位装置15からの印刷データを受信して、RAM22dに格納する。前記印刷データの受信には、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が使用される。
そして、Fax通信部23bは、電話回線網18及び交換機16を介して公衆電話回線網に接続されている他のファクシミリ機とファクシミリ通信、すなわち、ファックス送受信を行う機能を有する。
また、制御手段24は、上位装置15から受信した印刷データ、他のファクシミリ機から受信したファクシミリデータ等を解析して印刷可能なデータに展開する印刷データ解析展開部24aと、印刷データを印刷する際に媒体を給紙する給紙トレイ12を選択するトレイ選択部24bと、印刷ユニットの動作を制御して給紙された媒体に印刷データを印刷する印刷エンジン部24cと、スキャナ部13の動作を制御して原稿の画像を読み取る読取部24dと、原稿から読み取った画像から印刷可能な画像データを作成する画像データ生成部24eと、給紙トレイ12内に媒体がなくなったことを検出するセンサとしての媒体無検出部24fとを有する。
次に、前記操作パネル14について詳細に説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における操作パネルを示す図である。
図に示されるように、操作パネル14は、入力部21aとして機能するメニューキー14a、コピーモードキー14b、ファックスモードキー14c、スキャナモードキー14d、テンキー14e、モノクロスタートキー14f、カラースタートキー14g、ストップキー14h、キャンセルキー14i及び排出キー14jを備える。また、操作パネル14は、入力部21a及び表示部21bの機能を兼ね備えるタッチパネル26を備える。
ここで、メニューキー14aはメニューモードに入る際に押下するモードキーであり、コピーモードキー14bは、コピーモードに切り替える際に押下するモードキーであり、ファックスモードキー14cはファックスモードに切り替える際に押下するモードキーであり、スキャナモードキー14dはスキャナモードに切り替える際に押下するモードキーである。
また、テンキー14eは、数字を入力するための専用のキーであり、数字の0から9までと、*と、#とが独立したキーに割り当てられている。
さらに、モノクロスタートキー14fは、コピーモード時におけるモノクロコピーの実行指示と、スキャナモード時におけるモノクロファイルの送信実行指示とを行うためのキーである。
そして、カラースタートキー14gは、コピーモード時におけるカラーコピーの実行指示と、スキャナモード時におけるカラーファイルの送信実行指示とを行うためのキーである。
また、ストップキー14hは、コピーモード時、ファックスモード時又はスキャナモード時において、モノクロスタートキー14f又はカラースタートキー14gが押下されてコピー、送信等の動作が実行された後、該動作の実行を中止する指示を行うためのキーである。
さらに、キャンセルキー14iは、実行中の各種機能をキャンセルの指示を行うためのキーである。
そして、排出キー14jは、指定された給紙トレイ12に一致する媒体がセットされていないときに、給紙トレイ12にセットされている媒体で強制的に印刷を実行させる指示を行うためのキーである。
また、タッチパネル26は、各種設定を行うためのキーや、画像形成装置10の状態をグラフィカルに画面上に表示するとともに、オペレータが手指でその画面上の任意のキーに触れることによって、所望の動作を指示することができるようになっている。
次に、前記タッチパネル26に表示される各種の画面について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される機器設定画面を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される管理者パスワード入力画面を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される管理者設定画面を示す図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される最初の給紙トレイ選択画面を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される次の給紙トレイ選択画面を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体設定画面を示す図、図11は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体サイズ設定画面を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体種類設定画面を示す図、図13は本発明の第1の実施の形態におけるタッチパネルに表示される媒体なしエラー画面を示す図である。
オペレータがメニューキー14aを押下すると、タッチパネル26には、図5に示されるような機器設定画面31が表示される。該機器設定画面31には、各カテゴリの一次メニューが表示される。そして、管理者設定キー31aは、画像形成装置10の管理者のみが入ることができる管理者用メニューを表示するための入口である。
ここで、オペレータが管理者設定キー31aを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図6に示されるような管理者パスワード入力画面32が表示される。該管理者パスワード入力画面32に表示された数字キー群32a及び文字キー群32bを選択してタッチすることによって、管理者パスワードを入力することができる。また、記号キー32cを選択してタッチすると、数字キー群32a及び文字キー群32bの代わり図示されない記号キー群が表示され、該記号キー群を選択してタッチすることによって、所望の記号を入力することができる。また、管理者パスワードを入力した後、確定キー32dを選択してタッチすることによって、入力情報を確定することができる。
そして、オペレータが、管理者パスワードを入力した後、確定キー32dを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図7に示されるような管理者設定画面33が表示される。該管理者設定画面33には、各機能毎の設定項目を表示するためのキーが配列されている。そして、給紙トレイ選択キー33aは、給紙トレイ12を選択する際の優先順位等を決定するメニューへ移行するためのキーである。
ここで、オペレータが給紙トレイ選択キー33aを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図8に示されるような最初の給紙トレイ選択画面34が表示される。該給紙トレイ選択画面34では、コピー機能とファクシミリ(ファックス)機能とに関して、給紙トレイ12の使用優先順位を選択することができる。
前記給紙トレイ選択画面34において、自動トレイ切替設定34aは、コピー機能が選択された際、印刷データの印刷中に給紙トレイ12に収納されている媒体を使い切った場合、すなわち、給紙トレイ12が空になった場合、収納されている媒体のサイズ、種類等が一致する他の給紙トレイ12へ自動的に給紙先を切り替える動作を行うか否かを設定する手段である。
そして、第1給紙トレイ選択順34b、第2給紙トレイ選択順34c、第3給紙トレイ選択順34d及び第4給紙トレイ選択順34eは、コピー機能が選択された場合の印刷開始時における給紙トレイ12の選択順と、自動的に給紙先の給紙トレイ12を切り替える際に給紙トレイ12の選択順とを設定する手段である。
図8に示される例において、給紙トレイ12の数は、第1給紙トレイ12a〜第4給紙トレイ12dの4つであるので、選択順としては、優先度の高い順に1、2、3及び4の設定値を選択することができる。しかし、2つ以上の給紙トレイ12に対して同じ選択順を選択することはできない。また、特殊用紙が収納されている給紙トレイ12のように選択対象に含めたくない給紙トレイ12に対しては、“含めない”を選択することができる。
例えば、第1給紙トレイ選択順34bには選択順として“1”が設定され、第2給紙トレイ選択順34cには“2”が設定され、第3給紙トレイ選択順34dには“3”が設定され、第4給紙トレイ選択順34eには“含めない”に設定されているので、コピーを開始した時の1枚目の印刷では、選択順が“1”に設定されている第1給紙トレイ12aから媒体が給紙される。
もし、第1給紙トレイ12a内に媒体がなければ、選択順が“2”に設定されている第2給紙トレイ12bから媒体が給紙される。
また、第2給紙トレイ12b内にも媒体がなければ、選択順が“3”に設定されている第3給紙トレイ12cから媒体が給紙される。
なお、第3給紙トレイ12c内にも媒体がない場合、最後に残っている第4給紙トレイ12dは第4給紙トレイ選択順34eの選択順が“含めない”に設定されているので、選択されることはない。そのため、画像形成装置10は、タッチパネル26に、図13に示されるような媒体なしエラーを表示して、オペレータに媒体の補充を行うように促す。
ここで、コピー機能が選択された際、印刷データの印刷中に給紙トレイ12が空になった場合の動作を説明する。まず、印刷開始時の1枚目の印刷では、選択順が“1”に設定されている第1給紙トレイ12aから媒体が給紙される。同じコピージョブ中に第1給紙トレイ12a内の媒体がなくなったら、選択順が“2”に設定されている第2給紙トレイ12bから媒体の給紙が開始される。さらに、同じコピージョブ中に第2給紙トレイ12b内の媒体もなくなったら、選択順が“3”に設定されている第3給紙トレイ12cから媒体の給紙が開始される。さらに、同じコピージョブ中に第3給紙トレイ12c内の媒体もなくなったら、第4給紙トレイ12dは第4給紙トレイ選択順34eの選択順が“含めない”に設定されているので、画像形成装置10は、タッチパネル26に媒体なしエラーを表示して、オペレータに媒体の補充を行うように促す。
また、ファックス機能に関しても、コピー機能の場合と同様の設定が行われる。前記給紙トレイ選択画面34において、自動トレイ切替設定34fは、ファックス機能が選択された際、印刷データの印刷中に給紙トレイ12に収納されている媒体を使い切った場合、すなわち、給紙トレイ12が空になった場合、収納されている媒体のサイズ、種類等が一致する他の給紙トレイ12へ自動的に給紙先を切り替える動作を行うか否かを設定する手段である。
そして、第1給紙トレイ選択順34g、第2給紙トレイ選択順34h、第3給紙トレイ選択順34i及び第4給紙トレイ選択順34jは、ファックス機能が選択された場合の印刷開始時における給紙トレイ12の選択順と、自動的に給紙先の給紙トレイ12を切り替える際に給紙トレイ12の選択順とを設定する手段である。
また、前記給紙トレイ選択画面34において、「次へ」キー34kは、次の画面を表示するためのキーである。さらに、「閉じる」キー34lは、給紙トレイ選択画面34を閉じて管理者設定画面33へ戻る際に選択するキーである。
ここで、オペレータが「次へ」キー34kを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図9に示されるような次の給紙トレイ選択画面35が表示される。該給紙トレイ選択画面35では、プリント機能とレポート印刷機能とに関して、給紙トレイ12の使用優先順位を選択することができる。なお、プリント機能とは、上位装置15から受信した印刷ジョブの印刷データを印刷する機能である。
前記給紙トレイ選択画面35において、自動トレイ切替設定35aは、プリント機能が選択された際、印刷データの印刷中に給紙トレイ12に収納されている媒体を使い切った場合、すなわち、給紙トレイ12が空になった場合、収納されている媒体のサイズ、種類等が一致する他の給紙トレイ12へ自動的に給紙先を切り替える動作を行うか否かを設定する手段である。
そして、第1給紙トレイ選択順35b、第2給紙トレイ選択順35c、第3給紙トレイ選択順35d及び第4給紙トレイ選択順35eは、プリント機能が選択された場合の印刷開始時における給紙トレイ12の選択順と、自動的に給紙先の給紙トレイ12を切り替える際に給紙トレイ12の選択順とを設定する手段である。
また、レポート印刷機能に関しても、プリント機能の場合と同様の設定が行われる。前記給紙トレイ選択画面35において、自動トレイ切替設定35fは、レポート印刷機能が選択された際、印刷データの印刷中に給紙トレイ12に収納されている媒体を使い切った場合、すなわち、給紙トレイ12が空になった場合、収納されている媒体のサイズ、種類等が一致する他の給紙トレイ12へ自動的に給紙先を切り替える動作を行うか否かを設定する手段である。
そして、第1給紙トレイ選択順35g、第2給紙トレイ選択順35h、第3給紙トレイ選択順35i及び第4給紙トレイ選択順35jは、レポート印刷機能が選択された場合の印刷開始時における給紙トレイ12の選択順と、自動的に給紙先の給紙トレイ12を切り替える際に給紙トレイ12の選択順とを設定する手段である。
また、前記給紙トレイ選択画面35において、「戻る」キー35kは、前の画面、すなわち、最初の給紙トレイ選択画面34へ戻るためのキーである。さらに、「閉じる」キー35lは、給紙トレイ選択画面35を閉じて管理者設定画面33へ戻る際に選択するキーである。
図5に示される機器設定画面31において、オペレータが用紙キー31bを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図10に示されるような媒体設定画面36が表示される。該媒体設定画面36は、給紙トレイ12に収納される媒体、すなわち、印刷用紙等の用紙を設定するための画面である。
オペレータは、第1給紙トレイ設定状況表示36a、第2給紙トレイ設定状況表示36b、第3給紙トレイ設定状況表示36c及び第4給紙トレイ設定状況表示36dによって、第1給紙トレイ12a、第2給紙トレイ12b、第3給紙トレイ12c及び第4給紙トレイ12dの設定状況を確認することができる。
また、「用紙サイズ」キー36e、36f、36g及び36hは、第1給紙トレイ12a、第2給紙トレイ12b、第3給紙トレイ12c及び第4給紙トレイ12dの各々の媒体サイズ設定画面を表示するための手段である。
さらに、「用紙種類」キー36i、36j、36k及び36lは、第1給紙トレイ12a、第2給紙トレイ12b、第3給紙トレイ12c及び第4給紙トレイ12dの各々の媒体種類設定画面を表示するための手段である。
なお、「閉じる」キー36mは、媒体設定画面36を閉じて機器設定画面31へ戻る際に選択するキーである。
ここで、オペレータが「用紙サイズ」キー36eを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図11に示されるような媒体サイズ設定画面37が表示される。該媒体サイズ設定画面37は、第1給紙トレイ12aに収納される媒体のサイズ、すなわち、用紙サイズを設定するための画面である。
そして、媒体サイズ選択ボックス37aには、サポートされているすべての用紙サイズが選択可能に表示される。オペレータが、媒体サイズ選択ボックス37a内の任意の用紙サイズを選択し、「閉じる」キー37bを選択してタッチすると、媒体サイズ設定画面37が閉じて、タッチパネル26には媒体設定画面36が表示される。そして、該媒体設定画面36の第1給紙トレイ設定状況表示36aには、媒体サイズ設定画面37でオペレータが選択した用紙サイズが表示される。
また、前記媒体設定画面36でオペレータが「用紙種類」キー36iを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図12に示されるような媒体種類設定画面38が表示される。該媒体種類設定画面38は、第1給紙トレイ12aに収納される媒体の種類、すなわち、用紙種類を設定するための画面である。
そして、媒体種類選択ボックス38aには、サポートされているすべての用紙種類が選択可能に表示される。オペレータが、媒体種類選択ボックス38a内の任意の用紙種類を選択し、「閉じる」キー38bを選択してタッチすると、媒体種類設定画面38が閉じて、タッチパネル26には媒体設定画面36が表示される。そして、該媒体設定画面36の第1給紙トレイ設定状況表示36aには、媒体種類設定画面38でオペレータが選択した用紙種類が表示される。
また、印刷中に給紙トレイ12が空になって印刷を継続することができなくなると、タッチパネル26には、図13に示されるような媒体なしエラー画面39が表示される。なお、印刷中に給紙トレイ12が空になって印刷を継続することができなくなった場合、選択されて実行中の機能に関して使用優先順位が設定された給紙トレイ12に媒体を補充すると、当該給紙トレイ12から給紙された媒体を使用して印刷が再開される。また、媒体種類設定画面38には、各給紙トレイ12に対応するキーが選択可能に表示されているので、オペレータが所望の給紙トレイ12に対応するキーを選択してタッチすると、選択された給紙トレイ12から給紙された媒体を使用して印刷が再開される。
なお、優先順位が「自動選択不可」と設定されている給紙トレイ12は、自動的に選択されることはないが、オペレータが媒体種類設定画面38で対応するキーを選択してタッチすることによって、当該給紙トレイ12を選択することができる。
また、操作パネル14のキャンセルキー14iを押下することによって、実行中の印刷を中止することができる。キャンセルキー14iを押下すると、RAM22dに格納されている給紙トレイ12が空になって印刷を停止している印刷ジョブの印刷データが消去され、画像形成装置10は待機状態に戻る。
なお、給紙トレイ選択画面34及び35は優先情報指定部として機能し、トレイ選択部24bは給紙トレイ指定部として機能し、トレイ選択テーブル22cはトレイ情報テーブルとして機能する。
次に、記憶手段22に格納されているデータのデータ構成について説明する。
図14は本発明の第1の実施の形態における印刷データのデータ構成を示す図、図15は本発明の第1の実施の形態におけるトレイ選択テーブルのデータ構成を示す図、図16は本発明の第1の実施の形態におけるトレイ情報格納エリアのデータ構成を示す図である。
図14において、41は印刷データのデータ構成の一例を示すデータ構成図であり、印刷データ41aの直前にヘッダ情報41bが位置することを示している。該ヘッダ情報41bは、給紙トレイ情報41cを含むデータ群である。また、前記給紙トレイ情報41cは、自動給紙トレイ切替コマンド41d及び給紙トレイ指定コマンド41eを含んでいる。
ここで、自動給紙トレイ切替コマンド41dは、印刷中に給紙トレイ12が空になった場合に、次に、給紙可能な給紙トレイ12に給紙先を切り替える動作を行うか否かを設定するコマンドである。
そして、給紙する給紙トレイ12を指定するコマンドである給紙トレイ指定コマンド41eは、自動選択される給紙トレイ12又は任意の給紙トレイ12を指定する。なお、給紙トレイ12の自動選択は、あらかじめ給紙トレイ選択画面34及び35で設定された給紙トレイ選択の優先順位に従って給紙トレイ12の選択が行われるモードである。また、任意の給紙トレイ12が選択された場合、例えば、第1給紙トレイ12aが指定された場合には、あらかじめ給紙トレイ選択画面34及び35で設定された給紙トレイ選択の優先順位に関係なく、第1給紙トレイ12aが選択される。
そして、ヘッダ情報41bには、給紙トレイ情報41cの外に、ジョブの種類、例えば、コピー、プリント、ファックス、レポート印刷等のデータも含まれる。また、ジョブの種類が、例えば、プリントであれば、プリント指示を送信した上位装置15の情報、プリントジョブ名等もヘッダ情報41bに含まれる。
本実施の形態におけるトレイ選択テーブル22cは、図15に示されるような構成を有する。前記トレイ選択テーブル22cは、給紙トレイ選択画面34及び35で設定された情報を保持するテーブルである。
そして、前記トレイ選択テーブル22cには、行として、「第1給紙トレイ」42a、「第2給紙トレイ」42b、「第3給紙トレイ」42c及び「第4給紙トレイ」42dが設定され、列として、「用紙サイズ」42e、「用紙種類」42f、「コピー」42g、「ファックス」42h、「プリント」42i及び「レポート印刷」42jが設定され、画像形成装置10の備える各機能毎に給紙トレイ選択の優先順位を示す情報が格納されている。また、「用紙サイズ」42e及び「用紙種類」42fの列には、各給紙トレイ12に収納される媒体のサイズ及び用紙種類の情報が格納されている。
本実施の形態におけるトレイ情報格納エリア22eは、図16に示されるような構成を有し、コピージョブが発生した場合には、トレイ選択テーブル22cにおける「コピー」42gの列の情報を複写して保存するエリアである。コピージョブの実行中は、前記トレイ情報格納エリア22eを参照して、給紙トレイ12の切替えが行われる。
そして、前記トレイ情報格納エリア22eには、行として、「第1給紙トレイ」43a、「第2給紙トレイ」43b、「第3給紙トレイ」43c及び「第4給紙トレイ」43dが設定されているが、列としては、「優先順位」43eのみが設定され、画像形成装置10のコピー機能における給紙トレイ選択の優先順位を示す情報が格納されている。
なお、前記トレイ情報格納エリア22eは、トレイ選択テーブル22cにおける情報から、現在実行中の機能、例えば、コピー、ファックス、プリント、レポート印刷等の機能のうちの実行中の機能、に関する情報のみを複写して保存するエリアである。そして、実行中の機能が完了すると、トレイ情報格納エリア22eの情報は消去される。
次に、前記構成の画像形成装置10の動作について説明する。
図17は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
まず、画像形成装置10は、ジョブを受信する。該ジョブの種類がプリントである場合、外部通信手段23のネットワーク通信部23aが、上位装置15から通信回路17を介して送信された印刷ジョブの印刷データとしてのプリントデータを受信し、RAM22dに格納する。
また、ジョブの種類がコピーである場合、オペレータは、スキャナ部13に原稿をセットして操作パネル14のコピーモードキー14bを押下する。なお、場合によってはメニューキー14aを押下してメニューモードに入り、任意の設定を行った後に、モノクロスタートキー14f又はカラースタートキー14gを押下する。すると、制御手段24の読取部24dがスキャナ部13の動作を制御して原稿の画像を読み取り、画像データをRAM22dに格納する。
さらに、ジョブの種類がファックスである場合、外部通信手段23のFax通信部23bが、公衆電話回線網に接続されている他のファクシミリ機から電話回線網18及び交換機16を介して送信されたファクシミリデータ、すなわち、ファックスデータを受信し、フラッシュROM22bに格納する。
さらに、ジョブの種類がレポート印刷である場合、オペレータは、操作パネル14のメニューキー14aを押下してメニューモードに入り、装置設定情報、印刷情報等のレポート出力項目を選択する。すると、制御手段24の画像データ生成部24eが、レポートジョブをRAM22d上に生成する。
続いて、画像形成装置10は、ジョブのヘッダ解析を行う。具体的には、制御手段24の印刷データ解析展開部24aが、RAM22dに格納されている図14に示されるような印刷データ41aのヘッダ情報41bを解析する。
続いて、画像形成装置10は、トレイ指定が自動であるか否かを判断する。具体的には、前記印刷データ解析展開部24aが図14に示されるような給紙トレイ指定コマンド41eの値が“自動”であるか否かを判断する。
トレイ指定が自動であるか否かを判断して自動でない場合、すなわち、特定の給紙トレイ12が指定されているのであれば、画像形成装置10は、ヘッダのトレイ指定情報によって、トレイ情報格納エリアを書き換える。具体的には、図14に示されるような印刷データ41aの給紙トレイ情報41cによって、給紙トレイ指定コマンド41eで指定された給紙トレイ12の優先順位に“1”を設定する。
続いて、画像形成装置10は、指定された給紙トレイ12から印刷し、印刷処理を終了する。具体的には、制御手段24のトレイ選択部24bが、優先順位に“1”が設定されている給紙トレイ12を選択し、印刷エンジン部24cが印刷ユニットの動作を制御して、選択された給紙トレイ12から給紙された媒体に、RAM22dに格納されている印刷データを印刷して動作を終了する。
また、トレイ指定が自動であるか否かを判断して自動である場合、画像形成装置10は、ジョブの種類がプリントであるか否かを判断する。ジョブの種類は、前記ヘッダ情報41bを解析した結果に基づいて判断することができる。
そして、ジョブの種類がプリントである場合、画像形成装置10は、トレイ選択テーブル22cのプリント情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。具体的には、図15に示されるようなトレイ選択テーブル22cの「プリント」42iの列における優先順位の情報を複写してトレイ情報格納エリア22eに貼(は)り付ける。
また、ジョブの種類がプリントであるか否かを判断して、プリントでない場合、画像形成装置10は、ジョブの種類がコピーであるか否かを判断する。
そして、ジョブの種類がコピーである場合、画像形成装置10は、トレイ選択テーブル22cのコピー情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。具体的には、図15に示されるようなトレイ選択テーブル22cの「コピー」42gの列における優先順位の情報を複写してトレイ情報格納エリア22eに貼り付ける。
また、ジョブの種類がコピーであるか否かを判断して、コピーでない場合、画像形成装置10は、ジョブの種類がファックスであるか否かを判断する。
そして、ジョブの種類がファックスである場合、画像形成装置10は、トレイ選択テーブル22cのファックス情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。具体的には、図15に示されるようなトレイ選択テーブル22cの「ファックス」42hの列における優先順位の情報を複写してトレイ情報格納エリア22eに貼り付ける。
また、ジョブの種類がファックスであるか否かを判断して、ファックスでない場合、画像形成装置10は、トレイ選択テーブル22cのレポート印刷情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。具体的には、図15に示されるようなトレイ選択テーブル22cの「レポート印刷」42jの列における優先順位の情報を複写してトレイ情報格納エリア22eに貼り付ける。
続いて、画像形成装置10は、印刷データを解析展開する。具体的には、前記印刷データ解析展開部24aが図14に示されるような印刷データ41aを解析して印刷可能なデータに展開し、RAM22dに格納する。
続いて、画像形成装置10は、ヘッダ情報41bの用紙情報に従って給紙トレイ12を選択する。具体的には、前記トレイ選択部24bが図16に示されるようなトレイ選択テーブル22cにおける「優先順位」43eに“1”が設定されている給紙トレイ12を選択する。
続いて、画像形成装置10は、選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断する。具体的には、制御手段24の媒体無検出部24fが、選択された給紙トレイ12内に媒体があるか否かを判断する。
そして、選択されている給紙トレイ12に用紙がある場合、画像形成装置10は、展開された印刷データを1枚印刷する。具体的には、印刷エンジン部24cが印刷ユニットの動作を制御して、前記印刷データ解析展開部24aが展開してRAM22dに格納した印刷可能なデータを、選択された給紙トレイ12から給紙された媒体の1枚に印刷する。
続いて、画像形成装置10は、印刷が完了したか否かを判断し、印刷が完了している場合には、印刷処理を終了する。一方、印刷が完了していない場合には、再度、選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断し、以降の動作を繰り返す。
また、選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断して用紙がない場合、画像形成装置10は、次の優先順位トレイがあるか否かを判断する。具体的には、前記トレイ選択部24bが、トレイ選択テーブル22cにおける「優先順位」43eを参照して、次の優先順位に設定されている給紙トレイ12があるか否かを判断する。
そして、次の優先順位トレイがある場合、画像形成装置10は、次の優先順位トレイを選択し、再度、選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断し、以降の動作を繰り返す。具体的には、前記トレイ選択部24bが、次の優先順位に設定されている給紙トレイ12を選択し、制御手段24の媒体無検出部24fが、選択された給紙トレイ12内に媒体があるか否かを判断し、以降の動作を繰り返す。
また、次の優先順位トレイがあるか否かを判断して次の優先順位トレイがない場合、画像形成装置10は、用紙なしエラーを表示する。具体的には、タッチパネル26に、図13に示されるような媒体なしエラー画面39が表示される。該媒体なしエラー画面39に示されるように、給紙トレイ12に媒体がなくなった場合の対処方法は、給紙トレイ12に媒体を補充して印刷を再開させるか、他の給紙トレイ12に切り替えて印刷を再開させるか、印刷を中止するかである。
続いて、画像形成装置10は、ジョブがキャンセルされたか否かを判断し、ジョブがキャンセルされた場合には、印刷処理を終了する。具体的には、操作パネル14のキャンセルキー14iが押下されたか否かによって、ジョブがキャンセルされたか否かを判断する。そして、前記キャンセルキー14iが押下された場合には、RAM22dに格納されている現在の印刷ジョブの印刷データを消去し、印刷処理を強制終了する。
また、ジョブがキャンセルされたか否かを判断してジョブがキャンセルされていない場合、画像形成装置10は、メニューで別の給紙トレイ12を選択したか否かを判断する。具体的には、前記媒体なしエラー画面39に選択可能に表示された各給紙トレイ12に対応するキーにオペレータがタッチすることによって、他の給紙トレイ12が選択されたか否かを判断する。他の給紙トレイ12が選択されていれば、当該他の給紙トレイ12に切り替えて印刷を再開させることができる。
なお、図13に示される媒体なしエラー画面39の例では、第4給紙トレイ12dについては、自動選択不可と表示されているが、前記媒体なしエラー画面39上で第4給紙トレイ12dに対応するキーにタッチすれば、第4給紙トレイ12dを選択することができる。
また、前記媒体なしエラー画面39においては、自動選択不可に設定されている給紙トレイ12に対応するキーを、優先順位が設定されている他の給紙トレイ12に対応するキーと異なる色で表示することによって、通常は選択の対象とならない給紙トレイ12であることをオペレータが容易に識別可能なように表示することが望ましい。例えば、優先順位が設定されている他の給紙トレイ12に対応するキーが白色で表示されている場合、自動選択不可に設定されている給紙トレイ12に対応するキーを灰色で表示することが望ましい。さらに、媒体がなくなった給紙トレイ12に対応するキーを更に他の色、例えば、赤色で表示することによって、選択肢の対象外であることを視覚的に認識可能なようにすることもできる。
そして、メニューで別の給紙トレイ12を選択したか否かを判断して別の給紙トレイ12を選択していない場合、すなわち、前記媒体なしエラー画面39上で他の給紙トレイ12に対応するキーが選択されていない場合、画像形成装置10は、再度、選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断し、以降の動作を繰り返す。つまり、タッチパネル26に媒体なしエラー画面39を表示し続けることになる。
また、メニューで別の給紙トレイ12を選択したか否かを判断して別の給紙トレイ12を選択した場合、すなわち、前記媒体なしエラー画面39上で他の給紙トレイ12に対応するキーが選択されてタッチされた場合、画像形成装置10は、トレイ情報格納エリア22eを更新した後、再度、選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断し、以降の動作を繰り返す。
例えば、図16に示されるトレイ情報格納エリア22eの例では、第1給紙トレイ12a、第2給紙トレイ12b及び第3給紙トレイ12cの媒体がなくなった場合、オペレータが前記媒体なしエラー画面39上で自動選択不可と表示されている第4給紙トレイ12dに対応するキーを選択してタッチすると、「優先順位」43eにおける第4給紙トレイ12dに対応する情報が“自動選択不可”から“1”に変更される。これに伴い、「優先順位」43eにおいて、第1給紙トレイ12aに対応する情報は“1”から“2”に変更され、第2給紙トレイ12bに対応する情報は“2”から“3”に変更され、第3給紙トレイ12cに対応する情報は“3”から“4”に変更される。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 ジョブを受信する。
ステップS2 ジョブのヘッダ解析を行う。
ステップS3 トレイ指定が自動であるか否かを判断する。トレイ指定が自動である場合はステップS6に進み、トレイ指定が自動でない場合はステップS4に進む。
ステップS4 ヘッダのトレイ指定情報によって、トレイ情報格納エリアを書き換える。
ステップS5 指定された給紙トレイ12から印刷し、印刷処理を終了する。
ステップS6 ジョブの種類がプリントであるか否かを判断する。ジョブの種類がプリントである場合はステップS7に進み、ジョブの種類がプリントでない場合はステップS8に進む。
ステップS7 トレイ選択テーブル22cのプリント情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS8 ジョブの種類がコピーであるか否かを判断する。ジョブの種類がコピーである場合はステップS9に進み、ジョブの種類がコピーでない場合はステップS10に進む。
ステップS9 トレイ選択テーブル22cのコピー情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS10 ジョブの種類がファックスであるか否かを判断する。ジョブの種類がファックスである場合はステップS11に進み、ジョブの種類がファックスでない場合はステップS12に進む。
ステップS11 トレイ選択テーブル22cのファックス情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS12 トレイ選択テーブル22cのレポート印刷情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS13 印刷データを解析展開する。
ステップS14 ヘッダ情報41bの用紙情報に従って給紙トレイ12を選択する。
ステップS15 選択されている給紙トレイ12に用紙があるか否かを判断する。選択されている給紙トレイ12に用紙がある場合はステップS16に進み、選択されている給紙トレイ12に用紙がない場合はステップS18に進む。
ステップS16 展開された印刷データを1枚印刷する。
ステップS17 印刷が完了したか否かを判断する。印刷が完了している場合は印刷処理を終了し、印刷が完了していない場合はステップS15に戻る。
ステップS18 次の優先順位トレイがあるか否かを判断する。次の優先順位トレイがある場合はステップS19に進み、次の優先順位トレイがない場合はステップS20に進む。
ステップS19 次の優先順位トレイを選択し、ステップS15に戻る。
ステップS20 用紙なしエラーを表示する。
ステップS21 ジョブがキャンセルされたか否かを判断する。ジョブがキャンセルされた場合は印刷処理を終了し、ジョブがキャンセルされていない場合はステップS22に進む。
ステップS22 メニューで別の給紙トレイ12を選択したか否かを判断する。メニューで別の給紙トレイ12を選択した場合はステップS23に進み、メニューで別の給紙トレイ12を選択していない場合はステップS15に戻る。
ステップS23 トレイ情報格納エリア22eを更新し、ステップS15に戻る。
このように、本実施の形態においては、画像形成装置10が備えるコピー、プリント、ファックス、スキャン、Eメール送信、ファイリング、レポート印刷等の機能の各々に関し、複数の給紙トレイ12に対して優先順位を設定して前記給紙トレイ12を選択する順番をあらかじめ決めておくとともに、前記機能の各々に適した媒体を前記機能の各々に関して優先順位の高い給紙トレイ12に収納しておくようになっている。これにより、前記機能の各々を実行する際に、最適な給紙トレイ12が自動的に選択され、前記機能の各々に適した媒体を給紙して印刷を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図18は本発明の第2の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像形成装置10は、機能の観点から、図18に示されるような構成を有し、制御手段24は、印刷データ解析展開部24a、トレイ選択部24b、印刷エンジン部24c、読取部24d、画像データ生成部24e及び媒体無検出部24fに加えて、媒体残量検出部24gとトレイ切替判定部24hとを有する。
前記媒体残量検出部24gは、各給紙トレイ12に収納されている印刷用紙等の媒体の残量を検出する機能を有する。具体的には、前記媒体残量検出部24gは、各給紙トレイ12に取り付けられたセンサ等によって各給紙トレイ12内に残留する媒体の概略厚み等を計測し、前記媒体の枚数を概算する。
また、前記トレイ切替判定部24hは、媒体残量検出部24gによって検出された媒体の残量から媒体の使用量を算出し、該使用量が給紙トレイ12を選択する優先順位に関連付けられた使用可能量を超えたか否かを判定する。さらに、前記トレイ切替判定部24hは、優先順位が高く設定されている給紙トレイ12を優先的に使用し、優先順位が低く設定されている給紙トレイ12は、他の機能で媒体を使用することができるように、あらかじめ決められた優先順位の給紙トレイ12の使用可能量に基づき、トレイ切替判定を行う機能を有する。
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態において記憶手段22に格納されているデータのデータ構成について説明する。
図19は本発明の第2の実施の形態における優先順位に対応する給紙トレイの使用可能量データのテーブルを示す図、図20は本発明の第2の実施の形態におけるトレイ情報格納エリアのデータ構成を示す図、図21は本発明の第2の実施の形態における給紙トレイの使用順を表すテーブルを示す図である。
図19において、45は優先順位に対応する給紙トレイ12の使用可能量データのテーブルの一例を示す媒体使用可能量テーブルであり、あらかじめ優先順位に対応付けて設定された媒体の使用可能量が格納されている。給紙トレイ12に収納可能な媒体の最大量、すなわち、給紙トレイ12の用紙最大積載量が300枚であるとすると、前記媒体使用可能量テーブル45では、優先順位が“1”の場合は、100〔%〕なので、300枚が使用可能量となる。つまり、優先順位が“1”に設定された給紙トレイ12は、媒体がなくなるまで使用することができる。また、優先順位が“2”の場合は、80〔%〕なので、240枚が使用可能量となる。つまり、優先順位が“2”に設定された給紙トレイ12は、媒体の残量、すなわち、用紙残量が60枚になるまで使用することができる。
本実施の形態におけるトレイ情報格納エリア22eは、図16に示されるような前記第1の実施の形態におけるトレイ情報格納エリア22eと比較すると、列として、「優先順位」43eに加えて、「使用可能量」43f、「用紙残量」43g及び「用紙最大積載量」43hが設定されている。なお、行の設定は、前記第1の実施の形態におけるトレイ情報格納エリア22eと同様である。
そして、「優先順位」43eの列には、前記第1の実施の形態と同様に、給紙トレイ選択の優先順位を示す情報が格納されている。また、「使用可能量」43fの列には、実行されているジョブで使用することができる用紙最大積載量に対する割合を示す情報が格納されている。さらに、「用紙残量」43gの列には、ジョブを実行したときにおける給紙トレイ12の用紙残量を示す情報が格納されている。なお、給紙トレイ12の用紙残量は媒体残量検出部24gによって検出される。さらに、「用紙最大積載量」43hの列には、各給紙トレイ12の用紙最大積載量を示す情報が格納されている。
また、図21に示されるテーブルは、コピージョブの実行中における各給紙トレイ12の使用順の一例を示すものである。
次に、本実施の形態においてタッチパネル26に表示される各種の画面について説明する。
図22は本発明の第2の実施の形態におけるタッチパネルに表示される給紙トレイ選択画面を示す図、図23は本発明の第2の実施の形態におけるタッチパネルに表示される給紙トレイ切替方法選択画面を示す図、図24は本発明の第2の実施の形態におけるタッチパネルに表示される機能選択画面を示す図である。
オペレータが、前記第1の実施の形態において説明した図7に示されるような管理者設定画面33において、給紙トレイ選択キー33aを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図22に示されるような給紙トレイ選択画面51が表示される。該給紙トレイ選択画面51には、前記第1の実施の形態において説明した図8に示されるような最初の給紙トレイ選択画面34を表示させる給紙トレイ選択キー51aと、前記第1の実施の形態において説明した図9に示されるような次の給紙トレイ選択画面35を表示させる給紙トレイ選択キー51bと、給紙トレイ切替方法キー51cとが選択可能に表示される。
そして、オペレータが前記給紙トレイ切替方法キー51cを選択してタッチすると、タッチパネル26には、図23に示されるような給紙トレイ切替方法選択画面52が表示される。該給紙トレイ切替方法選択画面52には、前記第1の実施の形態において説明した図8及び9に示されるような給紙トレイ選択画面34及び35で設定された給紙トレイ選択方法に従って給紙トレイ12の切替えを行うことを選択する“給紙トレイ選択設定通りに切替える”チェックボックス52aと、給紙トレイ12に収納されている媒体の残量によって給紙トレイ12の切替えを行うことを選択する“用紙残量により切替える”チェックボックス52bとが選択可能に表示されている。
ここで、オペレータが前記“用紙残量により切替える”チェックボックス52bにチェックを入れると、機能選択キー52cが表示される。そして、オペレータが前記機能選択キー52cにタッチすると、タッチパネル26には、図24に示されるような機能選択画面53が表示される。該機能選択画面53では、給紙トレイ12に収納されている媒体の残量、すなわち、用紙残量によって給紙トレイ12の切替えを行う機能を選択することができる。そのため、前記機能選択画面53には、コピー、ファックス、プリント及びレポート印刷の各機能に関し、用紙残量によって給紙トレイ12の切替えを有効又は無効にする選択ボックス53a〜53dが選択可能に表示されている。
例えば、第1給紙トレイ12aにA4サイズの上質紙が収納され、第2給紙トレイ12bにA4サイズの再生紙が収納されているものとする。この場合、コピー機能に関しては、コピージョブの印刷は画質が良好な方が望ましいので、図21のテーブルに示されるように、第1給紙トレイ12aの優先順位を“1”に設定し、第2給紙トレイ12bの優先順位を“2”に設定する。また、ファックス機能に関しては、ファックスジョブの印刷は画質にそれほど拘らないので、第1給紙トレイ12aの優先順位を“2”に設定し、第2給紙トレイ12bの優先順位を“1”に設定する。
この状態で、コピージョブを最初に実行すると、図21のテーブルに示されるように、優先順位が“1”に設定されている第1給紙トレイ12aから給紙して印刷を開始する。そして、第1給紙トレイ12aに収納されている媒体を100〔%〕使い尽くした場合、優先順位が“2”に設定されている第2給紙トレイ12bに切り替えて印刷を継続するが、使用可能量が80〔%〕に設定されているので、第2給紙トレイ12bの用紙最大積載量の80〔%〕を超えた枚数を印刷すると、用紙なしとなり、コピージョブの印刷は、一時停止となる。
この後、ファックスジョブが到来すると、ファックスの優先順位が“1”に設定されている第2給紙トレイ12bから給紙して印刷を開始する。第2給紙トレイ12bの媒体は、コピージョブを実行したので、用紙最大積載量の80〔%〕が消費されているが、20〔%〕の残量があるので、ファックスジョブの印刷を行うことができる。なお、初めから用紙なしで印刷がストップすることはない。
そして、ファックスジョブの印刷が完了した後、第1給紙トレイ12a又は第2給紙トレイ12bに用紙最大積載量の20〔%〕を超える媒体を補充することによって、媒体を補充した給紙トレイ12から給紙して、コピージョブの印刷を再開することができる。
次に、本実施の形態における画像形成装置10の動作について説明する。
図25は本発明の第2の実施の形態における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
なお、ジョブを受信してから、トレイ選択テーブル22cのプリント情報、コピー情報、ファックス情報又はレポート印刷情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーするまでの画像形成装置10の動作、すなわち、図25におけるステップS31〜ステップS42の動作は、前記第1の実施の形態におけるステップS1〜ステップS12の動作と同様であるので、その説明を省略する。
そして、トレイ選択テーブル22cのプリント情報、コピー情報、ファックス情報又はレポート印刷情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーした後、画像形成装置10は、トレイ情報格納エリア22eに用紙残量、使用可能量及び用紙最大積載量の情報を格納する。具体的には、図19に示されるような媒体使用可能量テーブル45に格納されている情報と、トレイ情報格納エリア22eの「優先順位」43eの列に格納されている情報とを参照して、「使用可能量」43fの列に、対応する使用可能量の情報を格納する。また、「用紙残量」43gの列に、媒体残量検出部24gによって検出された給紙トレイ12の用紙残量を示す情報を格納する。さらに、「用紙最大積載量」43hの列に、固定値としてROM22aに格納されている各給紙トレイ12の用紙最大積載量を示す情報を格納する。
続いて、画像形成装置10は、印刷データを解析展開し、ヘッダ情報41bの用紙情報に従って給紙トレイ12を選択する。なお、これらの動作、すなわち、図25におけるステップS44及びステップS45の動作は、前記第1の実施の形態におけるステップS13及びステップS14の動作と同様であるので、その説明を省略する。
続いて、画像形成装置10は、用紙残量による給紙トレイ12の切替えが有効に設定されているか否かを判断する。具体的には、図24に示されるような機能選択画面53で、コピー、ファックス、プリント及びレポート印刷の各機能に関し、用紙残量による給紙トレイ12の切替えが有効に設定されたか否かを判断する。
ここで、有効に設定されている場合、画像形成装置10は、選択されている給紙トレイ12の用紙残量が使用可能量より少ないか否かを判断する。具体的には、前記トレイ情報格納エリア22eを参照して、「用紙残量」43gの列において選択されている給紙トレイ12に対応する用紙残量の値が、「用紙最大積載量」43hの列において選択されている給紙トレイ12に対応する用紙最大積載量から、「使用可能量」43fの列において選択されている給紙トレイ12に対応する使用可能量を減算した値よりも少ないか否かを判断する。
そして、用紙残量が使用可能量より少ない場合、画像形成装置10は、次の優先順位トレイがあるか否かを判断する。なお、以降の動作、すなわち、図25におけるステップS50〜ステップS55の動作は、前記第1の実施の形態におけるステップS18〜ステップS23の動作と同様であるので、その説明を省略する。
また、選択されている給紙トレイ12の用紙残量が使用可能量より少ないか否かを判断して用紙残量が使用可能量より少なくない場合、画像形成装置10は、展開された印刷データを1枚印刷する。なお、以降の動作、すなわち、図25におけるステップS48及びステップS49の動作は、前記第1の実施の形態におけるステップS16及びステップS17の動作と同様であるので、その説明を省略する。
なお、用紙残量による給紙トレイ12の切替えが有効に設定されているか否かを判断して有効に設定されていない場合、画像形成装置10は、選択されている給紙トレイ12の用紙残量は使用可能量より少ないか否かを判断することなく、展開された印刷データを1枚印刷する。
ここで、図21に示されるテーブルにおける使用順に従った各給紙トレイ12の切替えの動作について説明する。
まず、ジョブの実行開始は、優先順位が“1”に設定されている第1給紙トレイ12aからである。優先順位が“1”の第1給紙トレイ12aは、使用可能量が100〔%〕に設定してあるので、用紙なしになるまで給紙が可能である。第1給紙トレイ12aが用紙なしになると、優先順位が“2”に設定されている第2給紙トレイ12bに切り替わり、印刷が継続される。
第2給紙トレイ12bは、優先順位が“2”であるので、使用可能量が80〔%〕に設定されている。第2給紙トレイ12bからの印刷が用紙最大積載量の80〔%〕を超えると、第2給紙トレイ12bからの印刷をストップし、次の優先順位が“3”に設定されている第3給紙トレイ12cへ切り替わり、印刷が続行される。
第3給紙トレイ12cは、使用可能量が50〔%〕に設定されているので、用紙最大積載量の50〔%〕を超えたところで印刷がストップする。第4給紙トレイ12dは、“自動選択不可”に設定されているので、自動切替対象には含まれない。そのため、第4給紙トレイ12dはスキップされ、用紙残量がある給紙トレイ12に戻される。優先順位が“2”の第2給紙トレイ12bが用紙残量がある給紙トレイ12の中で一番優先順位が高いので、第2給紙トレイ12bが給紙トレイ12として再度選択され、残りの20〔%〕を使い尽くして用紙なしになるまで印刷を継続する。第2給紙トレイ12bの用紙がなくなると、用紙残量がある給紙トレイ12は第3給紙トレイ12cしかないので、該第3給紙トレイ12cが選択されて印刷が続行される。第3給紙トレイ12cが用紙なしになるまで、印刷は可能である。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 ジョブを受信する。
ステップS32 ジョブのヘッダ解析を行う。
ステップS33 トレイ指定が自動であるか否かを判断する。トレイ指定が自動である場合はステップS36に進み、トレイ指定が自動でない場合はステップS34に進む。
ステップS34 ヘッダのトレイ指定情報によって、トレイ情報格納エリアを書き換える。
ステップS35 指定された給紙トレイ12から印刷し、印刷処理を終了する。
ステップS36 ジョブの種類がプリントであるか否かを判断する。ジョブの種類がプリントである場合はステップS37に進み、ジョブの種類がプリントでない場合はステップS38に進む。
ステップS37 トレイ選択テーブル22cのプリント情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS38 ジョブの種類がコピーであるか否かを判断する。ジョブの種類がコピーである場合はステップS39に進み、ジョブの種類がコピーでない場合はステップS40に進む。
ステップS39 トレイ選択テーブル22cのコピー情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS40 ジョブの種類がファックスであるか否かを判断する。ジョブの種類がファックスである場合はステップS41に進み、ジョブの種類がファックスでない場合はステップS42に進む。
ステップS41 トレイ選択テーブル22cのファックス情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS42 トレイ選択テーブル22cのレポート印刷情報をトレイ情報格納エリア22eにコピーする。
ステップS43 トレイ情報格納エリア22eに用紙残量、使用可能量及び用紙最大積載量の情報を格納する。
ステップS44 印刷データを解析展開する。
ステップS45 ヘッダ情報41bの用紙情報に従って給紙トレイ12を選択する。
ステップS46 用紙残量による給紙トレイ12の切替えが有効に設定されているか否かを判断する。用紙残量による給紙トレイ12の切替えが有効に設定されている場合はステップS47に進み、用紙残量による給紙トレイ12の切替えが有効に設定されていない場合はステップS48に進む。
ステップS47 選択されている給紙トレイ12の用紙残量が使用可能量より少ないか否かを判断する。選択されている給紙トレイ12の用紙残量が使用可能量より少ない場合はステップS50に進み、選択されている給紙トレイ12の用紙残量が使用可能量より少なくない場合はステップS48に進む。
ステップS48 展開された印刷データを1枚印刷する。
ステップS49 印刷が完了したか否かを判断する。印刷が完了している場合は印刷処理を終了し、印刷が完了していない場合はステップS46に戻る。
ステップS50 次の優先順位トレイがあるか否かを判断する。次の優先順位トレイがある場合はステップS51に進み、次の優先順位トレイがない場合はステップS52に進む。
ステップS51 次の優先順位トレイを選択し、ステップS46に戻る。
ステップS52 用紙なしエラーを表示する。
ステップS53 ジョブがキャンセルされたか否かを判断する。ジョブがキャンセルされた場合は印刷処理を終了し、ジョブがキャンセルされていない場合はステップS54に進む。
ステップS54 メニューで別の給紙トレイ12を選択したか否かを判断する。メニューで別の給紙トレイ12を選択した場合はステップS55に進み、メニューで別の給紙トレイ12を選択していない場合はステップS46に戻る。
ステップS55 トレイ情報格納エリア22eを更新し、ステップS46に戻る。
このように、本実施の形態においては、各給紙トレイ12に対して優先順位及び媒体の使用可能量をあらかじめ設定し、媒体の使用量が設定された使用可能量を超えた場合に給紙トレイ12の切替えを行うようになっている。これにより、複数の機能で給紙トレイ12を共同して使用する場合、実行中の機能のみが選択した給紙トレイ12の媒体を使い尽くすのではなく、優先順位に割り当てられた使用可能量までを使用し、決められた量の媒体を残すことによって、他の機能で使用する給紙トレイ12に媒体を残しておくことができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては、画像形成装置10が複合機である場合について説明したが、画像形成装置10は、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等のように、画像を形成する機能を有する装置であれば、いかなる装置であってもよい。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、画像形成装置に利用することができる。
10 画像形成装置
12 給紙トレイ
12a 第1給紙トレイ
12b 第2給紙トレイ
12c 第3給紙トレイ
12d 第4給紙トレイ
22c トレイ選択テーブル
24b トレイ選択部
34、35 給紙トレイ選択画面
45 媒体使用可能量テーブル

Claims (4)

  1. 複数の機能を有するとともに、画像を形成する媒体を収納して給紙する複数の給紙トレイを有する画像形成装置であって、
    前記複数の機能の各々に関し、優先順位を設定して前記複数の給紙トレイを関連付ける優先情報を指定する優先情報指定部と、
    前記複数の機能の各々が選択されると、当該機能に関して指定された優先情報に基づいて前記給紙トレイの優先順位を指定する給紙トレイ指定部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の機能はコピー及びファクシミリであって、
    コピーの機能に関しては、第1の給紙トレイに第1位の優先順位を設定し、第2の給紙トレイに第2位の優先順位を設定した優先情報を格納するとともに、
    ファクシミリの機能に関しては、第1の給紙トレイに第2位の優先順位を設定し、第2の給紙トレイに第1位の優先順位を設定した優先情報を格納するトレイ情報テーブルを有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トレイ情報テーブルに格納された優先情報に基づき、
    コピー実行時には、前記第1の給紙トレイを選択して画像形成を行い、前記第1の給紙トレイに媒体がなくなると、前記第2の給紙トレイを選択して画像形成を継続し、
    ファクシミリ実行時には、前記第2の給紙トレイを選択して画像形成を行い、前記第2の給紙トレイに媒体がなくなると、前記第1の給紙トレイを選択して画像形成を継続する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記給紙トレイに設定された優先順位毎に使用可能な媒体の量が設定された媒体使用可能量テーブルを有し、
    1つの給紙トレイに設定された量の媒体が使用されると、媒体がなくなったと判断して、次の優先順位の給紙トレイを選択する請求項3に記載の画像形成装置。
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