JP2013174276A - ツインクラッチ用シリンダ装置及びそれを備えたツインクラッチ用作動装置 - Google Patents

ツインクラッチ用シリンダ装置及びそれを備えたツインクラッチ用作動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ツインクラッチ用のレリーズベアリングユニットを直接的に駆動するレリーズシリンダ装置を、小型でかつ安価な構成にする。
【解決手段】この装置は、油圧チャンバ15と、それぞれ複数の、第1,第2シリンダ部31,32、及び第1,第2ピストン17と、油圧供給部18と、を備えている。油圧チャンバ15は軸方向に分割された第1油室R1及び第2油室R2を有する。複数の第1,第2シリンダ部31,32は、油圧チャンバ15にそれぞれ分離して配置されるとともに、第1,第2油室R1,R2に連通している。複数の第1,第2ピストン17は、複数の第1,第2シリンダ部31,32のそれぞれに移動自在に配置され、第1,第2レリーズベアリングユニット11,12に連結される。油圧供給部18は複数の第1,第2ピストン17を作動させるための作動油を油圧チャンバ15に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ツインクラッチ用シリンダ装置、特に、ツインクラッチ装置の第1及び第2ベアリングユニットを油圧によって駆動するためのシリンダ装置に関する。また、本発明は、このシリンダ装置を備えたツインクラッチ用作動装置に関する。
車両用のクラッチ装置には、クラッチペダルによって作動する油圧式のクラッチレリーズシリンダ装置が設けられている。このクラッチレリーズシリンダ装置は、スレーブシリンダと、レリーズフォークと、を備えている。スレーブシリンダは、クラッチペダルに直結されたマスターシリンダが発生する油圧によって駆動される。このスレーブシリンダの作動により、レリーズフォークを介してレリーズベアリングユニットが移動され、クラッチの連結が解除される。
ここで、エンジンの高出力化に伴ってクラッチのトルク伝達容量を増大させる必要がある。そして、クラッチトルクの伝達容量が増加すると、これに伴ってクラッチのレリーズ操作力が増大することになる。このため、例えば特許文献1や特許文献2に示されるように、従来のレリーズフォーク等を用いずに、シリンダ及びピストンからなる駆動機構によって、ベアリングユニットを直接的に駆動するようにした作動装置がすでに提供されている。
また、これらの特許文献に示された構成と基本的に同様の構成を有するツインクラッチ装置用の作動装置も特許文献3に示されている。
米国特許第4,328,883号公報 特開平8−105459号公報 特開2005−201452号公報
以上の各特許文献に示された装置では、トランスミッションの入力軸の周囲にベアリングユニットを駆動する複数のピストン及びシリンダが配置されている。そして、特許文献1の装置では複数のシリンダが、また特許文献2の装置では複数のピストンが1つの部品によって構成されている。また、特許文献3の装置では、複数のピストンによって環状の1つの部材が駆動されるようになっている。そして、特許文献3の装置では、一方のクラッチ操作用の部材と他方のクラッチ操作用の部材が異なる径方向位置に配置されている。
このような従来の装置では、複数のシリンダ又はピストンが形成された1つの部品は、樹脂成型又はダイカストによって形成することができるが、1つの部品が大型になり、また複雑な形状にならざるを得ない。このために型費用等を含む製造費が高額になる。さらに、1つの部品が大型になるので、高い精度で製造することが困難である。
また、特許文献3に示された構成では、軸方向及び径方向において小型化を図ることが困難である。
本発明の課題は、油圧によってツインクラッチ用のベアリングユニットを直接的に駆動するようにしたシリンダ装置において、小型でかつ安価な構成にすることにある。
第1発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、ツインクラッチ装置の第1及び第2ベアリングユニットを油圧によって駆動するための装置であって、環状の油圧チャンバと、複数の第1シリンダと、複数の第1ピストンと、複数の第2シリンダと、複数の第2ピストンと、油圧供給部と、を備えている。油圧チャンバは軸方向に分割された第1油室及び第2油室を有する。複数の第1シリンダは、油圧チャンバにそれぞれ分離して配置されるとともに、第1油室に連通している。複数の第1ピストンは、複数の第1シリンダのそれぞれに移動自在に配置され、第1ベアリングユニットに連結される。複数の第2シリンダは、油圧チャンバにそれぞれ分離して配置されるとともに、第2油室に連通している。複数の第2ピストンは、複数の第2シリンダのそれぞれに移動自在に配置され、第2ベアリングユニットに連結される。油圧供給部は複数の第1及び第2ピストンを作動させるための作動油を油圧チャンバに供給する。
この装置では、油圧供給部から油圧チャンバの第1油室を介して複数の第1シリンダに作動油が供給されるとともに、第2油室を介して複数の第2シリンダに作動油が供給される。そして、各シリンダ内に設けられた第1及び第2ピストンが摺動して、第1及び第2ベアリングユニットを作動させる。これにより、ツインクラッチの各クラッチの接合を行ったり、接合を解除したりすることができる。
ここでは、複数のシリンダ及びピストンが、油圧チャンバにそれぞれ独立して設けられている。油圧チャンバは例えば板金加工等によって容易にかつ安価に製造することができる。このため、従来装置のように複数のシリンダやピストンが1つの部品に形成されている場合に比較して、装置全体が安価になる。また、各部品は小型であるので、寸法精度を高くすることが容易である。さらに、ベアリングユニットのサイズが変更された場合にも、従来装置のように、型が高価で、精度を出しにくいシリンダやピストンの型を変更する必要がなく、安価な油圧チャンバの変更のみで対応が可能となる。
また、第1及び第2シリンダに作動油を供給するための第1油室及び第2油室が、油圧チャンバに軸方向に分割して形成されているので、油圧チャンバを小型化することができる。
第2発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第1発明の装置において、複数の第1シリンダは同一円周上に等角度間隔で配置され、また、複数の第2シリンダは同一円周上に等角度間隔で配置されている。
ここでは、2つのクラッチ装置を作動するための各シリンダが、それぞれ径方向において同じ位置に配置されているので、装置が径方向に大型化するのを避けることができる。
第3発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第1又は第2発明の装置において、油圧チャンバは、それぞれ環状のベースプレート、カバー部材、及びセパレートプレートを有している。カバー部材は、断面C字状に形成され、開口部がベースプレートによって塞がれて内部に油室を構成する。セパレートプレートは、油室内に配置され、油室を第1油室と第2油室とに分離する。
ここでは、油圧チャンバが、それぞれ環状のベースプレート、カバー部材、及びセパレートプレートで構成されているので、簡単な構成で、かつ安価に油圧チャンバを形成することができる。
第4発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第3発明の装置において、カバー部材は、複数の第1シリンダ及び第2シリンダが配置された位置に開口を有しており、複数の第1シリンダ及び第2シリンダのそれぞれは、カバー部材の開口を貫通して軸方向に突出している。また、複数の第1ピストン及び第2ピストンのそれぞれは、先端が第1シリンダ及び第2シリンダの外部に突出し、先端部に第1ベアリングユニット及び第2ベアリングユニットが連結される。
第5発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第4発明の装置において、油圧供給部は、外部から油圧を供給するための第1給油パイプ及び第2給油パイプと、第1給油ソケットと、第2給油ソケットと、を有する。第1給油ソケットは、カバー部材に設けられるとともに第1給油パイプが連結され、第1給油パイプからの作動油を油圧チャンバの第1油路に導入する。第2給油ソケットは、カバー部材に設けられるとともに第2給油パイプが連結され、第2給油パイプからの作動油を油圧チャンバの第2油路に導入する。
第6発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第1から第5発明のいずれかの装置において、油圧チャンバに設けられ、第1油室及び第2油室の内部の空気を排出するための空気排出部をさらに備えている。
ここでは、空気排出部を介して、各油室内部の空気を抜くことができる。したがって、作動効率が低下するのを抑えることができる。
第7発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第6発明の装置において、空気排出部は、外部に空気を排出するための第1排出パイプ及び第2排出パイプと、第1排出ソケットと、第2排出ソケットと、を有している。第1排出ソケットは、カバー部材に設けられるとともに第1排出パイプが連結され、第1油室内部の空気を外部に排出する。第2排出ソケットは、カバー部材に設けられるとともに第2排出パイプが連結され、第2油室内部の空気を外部に排出する。
第8発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第7発明の装置において、空気排出部は、車両搭載状態で各シリンダ及び油圧供給部より上方に配置されている。また、油圧チャンバは、第1油室及び第2油室において少なくとも空気排出部より上方部分に配置され第1油室及び第2油室内に空気が残留するのを避けるためのスペーサを有している。
ここで、空気排出部より上方部分に油室の一部が存在すると、この部分に空気が残留し、残留した空気を空気排出部から排出することができない。
そこでこの第8発明に係る装置では、油圧チャンバの各油室において、空気排出部より上方に位置する部分にはスペーサが配置されている。このスペーサによって、油室において、空気排出部より上方の部分における残留空気をなくすことができる。
第9発明に係るツインクラッチ用シリンダ装置は、第1から第8発明のいずれかの装置において、第1シリンダと第1ピストンとの間、及び第2シリンダと第2ピストンとの間のそれぞれに設けられ、第1シリンダ及び第2シリンダ内に異物が侵入するのを防止するダストシールをさらに備えている。
第10発明に係るツインクラッチ用作動装置は、ツインクラッチ装置の第1押圧部材及び第2押圧部材を操作するための装置であって、ツインクラッチ装置の回転軸に沿って移動し各押圧部材による押圧を解除するための第1ベアリングユニット及び第2ベアリングユニットと、第1ベアリングユニット及び第2ベアリングユニットを油圧によって駆動する第1から第9発明のいずれかに記載のツインクラッチ用シリンダ装置と、を備えている。
第11発明に係るツインクラッチ用作動装置は、第10発明の装置において、第1ベアリングユニットは、第1ベアリングと、第1ベアリング取付プレートと、有している。第1ベアリングは、内輪及び外輪を有し、内輪を介して第1押圧部材を押圧する。第1ベアリング取付プレートは、第1ベアリングの外輪を保持する外周部と、第1ピストンの先端が連結される内周部と、を有している。また、第2ベアリングユニットは、第2ベアリングと、第2ベアリング取付プレートと、を有している。第2ベアリングは、内輪及び外輪を有し、外輪を介して第2押圧部材を押圧する。第2ベアリング取付プレートは、第2ベアリングの内輪を保持する内周部と、第2ピストンの先端が連結される外周部と、を有している。
ここでは、第1シリンダと第2シリンダとを、それぞれ同一円周上に配置しやすくなる。
以上のような本発明では、小型でかつ安価な、ツインクラッチ用のシリンダ装置を実現できる。
本発明の一実施形態によるクラッチ作動装置の正面図。 図1のA-O-A'線断面図。 図1のB-O-B'及びC-O-C'線断面図。 図1のO-D線断面図。 図2の拡大図。 図1のカバー部材を取り外した図。 図1の背面図で、ベースプレートを取り外した図。
[全体構成]
図1〜図4に本発明の一実施形態によるクラッチ作動装置を示している。図1は本装置の正面図であり、図2は図1のA-O-A'断面図、図3は図1のB-O-B'及びC-O-C'断面図、図4はO-D断面図である。
このクラッチ作動装置1は、第1ベアリングユニット11及び第2ベアリングユニット12と、油圧式のクラッチシリンダ装置2と、を備えている。ツインクラッチ装置は、図示していないが、図2〜図4において、クラッチ作動装置1の左側に配置されている。このツインクラッチ装置は、2つのクラッチ装置を備えている。2つのクラッチ装置は同様の構成であり、各クラッチ装置は、主に、フライホイールに押し付けられるクラッチディスクと、このクラッチディスクをフライホイールの押し付けるためのプレッシャプレートと、プレッシャプレートに押圧力を与えるダイヤフラムスプリング(押圧部材)と、を備えている。そして、クラッチ作動装置1は、各クラッチ装置のダイヤフラムスプリングの内周端部をエンジン側に押すことによって、プレッシャプレートに押圧力を付与するものである。
[ベアリングユニット11,12]
図1及び図2から明らかなように、第1及び第2ベアリングユニット11,12は、径方向の異なる位置に、かつ軸方向において重なる位置に配置されている。具体的には、第1ベアリングユニット11は、第2ベアリング12の外周側に配置され、軸方向においては第2ベアリングユニット12とほぼ同じ位置でクラッチ装置から離れる側にシフトして配置されている。
なお、図2においては、回転軸線O-Oより上方に第1ベアリングユニット11及びその駆動機構を示し、下方に第2ベアリングユニット12及びその駆動機構を示している。また、図2では、両ベアリングユニット11,12ともに、クラッチが切れている状態を示している。
−第1ベアリングユニット11−
第1ベアリングユニット11は、第1ベアリング4と、第1ベアリング取付プレート5と、第1ベアリング支持部材6と、を有している。
第1ベアリング4は、内輪4a、外輪4b、及び複数のボール4cを有している。内輪4aはクラッチ装置側に突出しており、突出部の先端が第1クラッチ装置のダイヤフラムスプリング(図示せず)の内周端部に当接可能である。
第1ベアリング取付プレート5は、円板状のプレートであり、第1ベアリング4をクラッチシリンダ装置2に装着するための部材である。第1ベアリング取付プレート5の外周部には第1ベアリング支持部材6が固定されており、内周部にはピストン取付用の孔5aが形成されている。
第1ベアリング支持部材6は、クラッチ装置側に延びる筒状の部材であり、内周側に第1ベアリング4の外輪4bを支持している。この第1ベアリング支持部材6のクラッチ装置と逆側の端部が第1ベアリング取付プレート5の外周部に固定されている。
−第2ベアリングユニット12−
第2ベアリングユニット12は、第2ベアリング7と、第2ベアリング取付プレート8と、第2ベアリング支持部材9と、を有している。
第2ベアリング7は、内輪7a、外輪7b、及び複数のボール7cを有している。外輪7bはクラッチ装置側に突出しており、突出部の先端が第2クラッチ装置のダイヤフラムスプリング(図示せず)の内周端部に当接可能である。
第2ベアリング取付プレート8は、円板状のプレートであり、第2ベアリング7をクラッチシリンダ装置2に装着するための部材である。第2ベアリング取付プレート8の内周部には第2ベアリング支持部材9が固定されており、外周部にはピストン取付用の孔8aが形成されている。
第2ベアリング支持部材9は、クラッチ装置側に延びる筒状の部材であり、外周側に第2ベアリング7の内輪7aを支持している。この第2ベアリング支持部材9のクラッチ装置と逆側の端部が第2ベアリング取付プレート8の内周部に固定されている。
[クラッチシリンダ装置2]
クラッチシリンダ装置2は、油圧チャンバ15と、3個の一体型シリンダ16a,16b,16cと、複数のピストン17と、油圧供給部18と、空気排出部19と、を備えている。
<油圧チャンバ15>
油圧チャンバ15は、環状のベースプレート21と、環状でかつ断面C字状のカバー部材22と、環状のセパレートプレート23と、第1及び第2スペーサ24,25(図3参照)を有している。
−ベースプレート21−
ベースプレート21の内周縁部及び外周縁部は、それぞれカバー部材22の開口部の内周縁及び外周縁にレーザビームにより溶接されている。これにより、カバー部材22の開口部はベースプレート21によって塞がれ、内部に油室が形成されている。また、セパレートプレート23はカバー部材22の内部に配置されている。セパレートプレート23の内周縁部及び外周縁部は、それぞれカバー部材22の内周側の内壁面及び外周側の内壁面にレーザビームにより溶接されている。このセパレートプレート23により、ベースプレート21及びカバー部材22によって形成された油室は、ベースプレート21側(図2〜図4において右側)の第1油室R1と、クラッチ装置側(図2〜図4において左側)の第2油室R2とに区画されている。
−カバー部材22−
カバー部材22のクラッチ装置側の側面には、一体型シリンダ16a〜16cが配置された3ヶ所の部分に、第1及び第2シリンダ用孔22a,22bと、取付用孔22c(図1及び図4参照)と、が形成されている。また、同様に、カバー部材22のクラッチ装置側の側面には、図3に示すように、油圧供給部18が設けられた部分に2つのソケット用孔22dが形成され、空気排出部19が設けられた部分に2つのソケット用孔22eが形成されている。
−第1スペーサ24及び第2スペーサ25−
第1スペーサ24は、第1油室R1に配置された環状の樹脂製の部材であり、ベースプレート21側の面に複数の溝(溝の詳細については後述)を有している。また、第1スペーサ24の内周部とカバー部材22の内周側の内側壁との間には環状の溝S0が確保されている。これらの溝によって、第1油路P1が形成されている。第1油路P1の詳細については、後述する。
第2スペーサ25は、第2油室R2の一部に配置されており、その形状を図6のクロスハッチングで示している。なお、図6はカバー部材22を取り外した状態を示す図である。第2スペーサ25は、樹脂製の部材であり、第2油室R2において、空気排出部19の上部に空気が残留するのを防止するために設けられている。すなわち、第2スペーサ25は、主に、第2油室R2において空気排出部19より上方の空間に配置されている。
<一体型シリンダ16a〜16c>
3つの一体型シリンダ16a,16b,16cはすべて同様の構成であり、このクラッチ作動装置2を車両の搭載した状態で油圧チャンバ15の最下部の位置(16a)と、この位置から120°の間隔をあけた2ヶ所の位置(16b,16c)と、に配置されている。3つの一体型シリンダ16a〜16cの構成はすべて同じであるので、最下部に位置する一体型シリンダ16aについて、以下に説明する。
図2を拡大した図5に示すように、一体型シリンダ16aは、シリンダベース30と、第1シリンダ部31と、第2シリンダ部32と、取付用カラー部33(図4参照)と、が一体成型された樹脂部材である。第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32は、それぞれ等角度間隔で配置されている。
−シリンダベース30−
シリンダベース30は、図1(破線)及び図6に示すように、円弧状に形成されている。シリンダベース30は第2油室R2内に配置されて、カバー部材22とセパレートプレート23とに挟まれている。これにより、一体型シリンダ16aの軸方向の移動が規制されている。第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32はシリンダベース30の円周方向の両端部に形成され、取付用カラー部33はこれらの間に形成されている。
−第1シリンダ部31−
第1シリンダ部31は円筒状に形成されている。第1シリンダ部31のベースプレート21側の第1端部31aはシリンダベース30から突出して第1油室R1内にまで延び、逆側の第2端部31bは第1シリンダ用孔22aを貫通してクラッチ装置側に延びている。第2端部31bには貫通孔31cが形成されている。
なお、第1シリンダ部31の第1端部31aはベースプレート21の側面に当接していない。これにより、第1端部31aの端面とベースプレート21との間には隙間31dが確保され、この隙間31dを介して第1油室R1から第1シリンダ部31の内部に作動油が導入される。また、シリンダベース30の両側面において、第1シリンダ部31の外周部にはOリングが配置され、第2油室R2内部の作動油が外部に漏れるのを防止している。また、第1シリンダ部31の外周において、セパレートプレート23とベースプレート21との間には、同様にOリングが配置されている。さらに、第1シリンダ部31の第2端部31bの先端部には、ピストン17との間にダストシール28が設けられている。そして、第2端部31bの外周部にはダストシール28を固定するためのキャップ29が設けられている。
−第2シリンダ部32−
第2シリンダ部32は、第1シリンダ部31と同一円周上に形成されており、円筒状に形成されている。第2シリンダ部32はシリンダベース30からクラッチ装置側に突出して形成されており、先端部には貫通孔32cが形成されている。
なお、第2シリンダ部32が形成されたシリンダベース30の側面(セパレートプレート23側の面)には、図6に示すように、複数の切欠き32aが形成されており、この切欠き32aを介して第2油室R2から第2シリンダ部32の内部に作動油が導入される。また、第2シリンダ部32の外周において、シリンダベース30の側面とカバー部材22との間にはOリングが配置されている。また、第2シリンダ部32の先端部には、ピストン17との間にダストシール28が設けられている。そして、先端部の外周部にはダストシール28を固定するためのキャップ29が設けられている。
−取付用カラー部33−
図4に示すように、取付用カラー部33は、筒状でかつシリンダベース30の両側面から突出して形成されている。取付用カラー部33のクラッチ装置側の端面はカバー部材22の表面と面一であり、ベースプレート21側の端面はベースプレート21の側面と面一である。
なお、取付用カラー部33の外周において、シリンダベース30の両側面、セパレートプレート23と第1スペーサ24との間、及びセパレートプレート23とベースプレート21との間には、それぞれOリングが配置されている。
以上のような取付用カラー部33の内部を貫通するボルトによって、クラッチ作動装置1は車両に組み付けられる。
<ピストン17及びスプリング36>
複数のピストン17は、すべて同じ構成である。ピストン17は、第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32に移動自在に配置されており、ピストン本体17aと、ピストン本体17aのベースプレート21側に形成されたシール取付部17bと、ピストン本体17aの他端側に形成された連結部17cと、を有している。
ピストン本体17aは各シリンダ部31,32に形成された貫通孔31c,32cを貫通し、クラッチ装置側に突出している。ピストン17には、内部に有底の穴17dが形成されている。また、ピストン本体17aとシール取付部17bとの間にはガイド部17eが形成され、シール取付部17bの端部にはつば部17fが形成されている。ガイド部17eはシリンダ部31,32の内壁に当接可能であり、ピストン17の移動をガイドする。そして、ガイド部17eとつば部17fとの間に、シール部材34及びワッシャ35が装着されている。
連結部17cは、ピストン本体17aの端面からクラッチ装置側に突出して形成されている。そして、この連結部17cが各ベアリングユニット11,12のベアリング取付プレート5,8に形成された孔5a,8aに挿入され、かつ先端の頭部が溶融かしめによりつぶされて固定されている。
ピストン17の内部に形成された穴17dには、スプリング36が配置されている。第1シリンダ部31に設けられたスプリング36は、ベースプレート21と穴17dの底面との間に圧縮されて装着されている。また、第2シリンダ部32に設けられたスプリング36は、セパレートプレート23と穴17dの底面との間に圧縮されて装着されている。このような構成により、ピストン17はスプリング36によって各シリンダ部31,32からクラッチ装置側に突出するように付勢されている。
<油圧供給部18及び空気排出部19>
油圧供給部18は、複数のピストン17を作動させるための作動油を、油圧チャンバ15を介して各シリンダ部31,32に供給するものである。また、空気排出部19は、各油室R1,R2の空気を抜くために設けられている。図1に示すように、油圧供給部18は、最下部の一体型シリンダ16aとその上方の一体型シリンダ16bとの間に配置されている。また、空気排出部19は、本装置を車両の搭載した状態で、油圧チャンバ15の最も上部に位置するように配置されている。
油圧供給部18と空気排出部19とは、接続先が異なるが、基本的には同様の構成であり、パイプ38と、一体型ソケット39a,39b(図3参照)と、を備えている。
<パイプ38>
油圧供給部18においては、パイプ38は図示しない油圧供給源に接続され、先端が一体型ソケット39aに連結されている。また、空気排出部19においては、パイプ38は、コネクタ40を介してブリーダ41に接続され、先端が一体型ソケット39bに連結されている。
<一体型ソケット39a,39b>
一体型ソケット39a,39bは、図3に示すように、ソケットベース50と、第1ソケット部51と、第2ソケット部52と、が一体成型された樹脂部材である。油圧供給部18の一体型ソケット39aは、最下部の一体型シリンダ16aとその上方の一体型シリンダ16bとの間に配置されている。また、空気排出部19の一体型ソケット39bは上方の2つの一体型シリンダ16b,16cの間に配置されている。
−ソケットベース50−
ソケットベース50は、図1(破線)及び図6に示すように、ほぼ楕円状に形成されている。ソケットベース50は第2油室R2内に配置されて、カバー部材22とセパレートプレート23とに挟まれている。これにより、ソケットベース50の軸方向の移動が規制されている。第1ソケット部51及び第2ソケット部52はソケットベース50の円周方向の両端部に形成されている。
−第1ソケット部51−
第1ソケット部51は円筒状に形成されている。第1ソケット部51のベースプレート21側の第1端部はソケットベース50から突出して第1油室R1内にまで延び、逆側の第2端部はソケット用孔22d,22eを貫通してクラッチ装置側に延びている。この第2端部からパイプ38が挿入されて固定されている。
第1ソケット部51の第1端部の端面には、ベースプレート21の側面との間に隙間が形成されるように、切欠き51aが形成されている。油圧供給部18側では、この切欠き51aを介して第1油室R1から第1ソケット部51の内部に作動油が導入される。また、空気排出部19側では、この切欠き51aを介して第1油室R1からの作動油及び空気が第1ソケット部51の内部に導入される。
なお、ソケットベース50の両側面において、第1ソケット部51の外周部にはOリングが配置され、第2油室R2内部の作動油が外部に漏れるのを防止している。また、第1ソケット部51の外周において、セパレートプレート23とベースプレート21との間には、同様にOリングが配置されている。
−第2ソケット部52−
第2ソケット部52は円筒状に形成されている。第2ソケット部52はソケットベース50からクラッチ装置側に突出して形成されている。そして、この先端部からパイプ38が挿入されて固定されている。
第2ソケット部52が形成されたソケットベース50の端面(セパレートプレート23側の面)には、セパレートプレート23との間に隙間が形成されるように、切欠き52aが形成されている。油圧供給部18側では、この切欠き52aを介して第2油室R2から第2ソケット部52の内部に作動油が導入される。また、空気排出部19側では、この切欠き52aを介して第2油室R2からの作動油及び空気が第2ソケット部52の内部に導入される。
なお、第2ソケット部52の外周において、ソケットベース50の側面とカバー部材22との間にはOリングが配置されている。
<油路P1,P2>
−第1油路P1−
第1シリンダ部31に作動油を供給する第1油路P1について説明する。図7は図1の背面図であり、ベースプレート21を取り外して示している。したがって、この図7では、主に図1の右側から視た第1スペーサ24が表れている。また、図7は図6とは左右反転した位置関係にある。
この図に示すように、第1スペーサ24のベースプレート21側の面には、溝S1〜S8が形成されている。また、前述のように、第1スペーサ24の内周端とカバー部材22の内周部の内壁面との間には溝S0が確保され、第1シリンダ部31とベースプレート21との間には隙間31dが確保されている。これらの溝S0〜S8及び隙間31dと、油圧供給部18及び空気排出部19の第1ソケット部51の端面に形成された切欠き51aによって第1油路P1が形成されている。
より詳細には、溝S1は第1ソケット部51の切欠き51aと溝S0とに連通している。溝S2は切欠き51aと一体型シリンダ16aの第1シリンダ部31の底部隙間31dとに連通している。溝S3は一体型ソケット39aの第1ソケット部51の底部切欠き51aと溝S0とに連通している。溝S4及びS5は一体型シリンダ16cの第1シリンダ部31の底部隙間31dと溝S0とに連通している。溝S6は一体型シリンダ16bの第1シリンダ部31の底部隙間31dと溝S0とに連通している。溝S7は一体型シリンダ16bの第1シリンダ部31の底部隙間31dと空気排出部19の第1ソケット部51の切欠き51aとに連通している。溝S8は第1ソケット部51の切欠き51aと溝S0とに連通している。
−第2油路P2−
第2シリンダ部32に作動油を供給する第2油路P2について、図6を用いて説明する。前述のように、図6はカバー部材22を取り外した状態を示す図である。したがって、図6では、主に、第2油室R2内に配置された、一体型シリンダ16a〜16cと、一体型ソケット39a,39bと、第2スペーサ25と、が表れている。
この図に示すように、また前述のように、3つの一体型シリンダ16a〜16cのシリンダベース30の側面には、第2シリンダ部32の内部に連通する切欠き32aが形成されている。また、油圧供給部18及び空気排出部19の第2ソケット部52の端面には切欠き52aが形成されている。これらの切欠き32a,52aが第2油室R2に連通しており、各切欠き32a,52aと第2油室R2とによって第2油路P2が形成されている。
[動作]
まず、第1クラッチ装置を操作(接合)する際の動作について詳細に説明する。
クラッチ作動装置1に対して作動油が供給されていない状態では、第1ベアリングユニット11のベアリング4は第1クラッチ装置のダイヤフラムスプリングの内周端部に当接している。
クラッチ装置を接合する場合は、油圧供給部18の油圧供給パイプ38を介して作動油が第1ソケット部51に供給される。第1ソケット部51に供給された作動油は、第1油路P1を介して3つの第1シリンダ部31に供給される。これにより、ピストン17がクラッチ装置側に突出する。このピストン17の突出によって、第1クラッチベアリングユニット11はクラッチ装置側に移動し、図示しないダイヤフラムスプリングの内周端部を押圧する。このため、ダイヤフラムスプリングの押圧力が付与されて、クラッチが接合される。
第2クラッチ装置を接合する際の動作は、作動油が第2油路P2を介して3つの第2シリンダ部32に供給される以外は、第1クラッチ装置を接合する際の動作とまったく同様である。
ここで、組立初期等において、油圧経路内に空気が混入する場合がある。この場合は、空気排出部19のパイプ38の先端に設けられたブリーダ41を緩め、かつ油圧供給部18に油圧をかける。これにより、本装置の油圧経路内に混入した空気を作動油とともに排除することができる。このとき、油圧チャンバ15内においては、第1スペーサ24及び第2スペーサ25の存在によって、空気排出部19の各ソケット部51,52より上方には空間がないので、空気が油圧チャンバ15内に残ることはない。
[特徴]
(1)複数のシリンダ16a〜16c及びピストン17が、油圧チャンバ15にそれぞれ独立して設けられており、また油圧チャンバ15が板金加工等によって容易にかつ安価に製造できるベースプレート21、カバー部材22、及びセパレートプレート23により構成されている。このため、装置全体が安価になる。また、ベアリングユニットのサイズが変更された場合にも、安価な油圧チャンバの変更のみで対応が可能となる。
(2)第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32に作動油を供給するための第1油室R1及び第2油室R2が、油圧チャンバ15に軸方向に分割して形成されているので、油圧チャンバ15を小型化することができる。
(3)第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32が同一円周上に配置されているので、装置の径方向寸法が大型化するのを避けることができる。
(4)空気排出部19より上方部分に第2スペーサ25を配置しているので、第1油室R1及び第2油室R2内に空気が残留するのを防止できる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、シリンダを一体型のシリンダとしたが、第1シリンダ及び第2シリンダを別々に形成してもよい。また、油圧供給部及び空気排出部においても同様であり、一体型ソケットに限定されない。
(b)空気排出部の構成は前期実施形態に限定されないし、場合によっては空気排出部を設けなくてもよい。
(c)前記実施形態では、複数の第1シリンダ及び第2シリンダを同一円周上に配置したが、複数の第1シリンダを同一円周上に配置し、複数の第2シリンダを別の同一円周上に配置するようにしてもよい。
(d)取付用カラー33は必ずしも油圧チャンバ内に設ける必要はなく、別の方向でクラッチ作動装置を車両に固定することも可能である。
(e)前記実施形態では、本発明のクラッチ作動装置をクラッチ接合操作のために用いたが、本発明はクラッチをレリーズ(接合解除)する際の操作にも同様に適用することができる。
(f)シリンダ及びピストンの個数は前記実施形態に限定されない。
1 クラッチ作動装置
2 クラッチシリンダ装置
4,7 ベアリング
5,8 ベアリング取付プレート
11,12 ベアリングユニット
15 油圧チャンバ
16a〜16c 一体型シリンダ
17 ピストン
18 油圧供給部
19 空気排出部
21 ベースプレート
22 カバー部材
23 セパレートプレート
24,25 スペーサ
31,32 シリンダ部
38 パイプ
39a,39b 一体型ソケット
51,52 ソケット部

Claims (11)

  1. ツインクラッチ装置を作動させるための第1及び第2ベアリングユニットを油圧によって駆動するためのシリンダ装置であって、
    軸方向に分割された第1油室及び第2油室を有する環状の油圧チャンバと、
    前記油圧チャンバにそれぞれ分離して配置されるとともに前記第1油室に連通する複数の第1シリンダと、
    前記複数の第1シリンダのそれぞれに移動自在に配置され、前記第1ベアリングユニットに連結される複数の第1ピストンと、
    前記油圧チャンバにそれぞれ分離して配置されるとともに前記第2油室に連通する複数の第2シリンダと、
    前記複数の第2シリンダのそれぞれに移動自在に配置され、前記第2ベアリングユニットに連結される複数の第2ピストンと、
    前記複数の第1及び第2ピストンを作動させるための作動油を前記油圧チャンバに供給する油圧供給部と、
    を備えたツインクラッチ用シリンダ装置。
  2. 前記複数の第1シリンダは同一円周上に等角度間隔で配置され、
    前記複数の第2シリンダは同一円周上に等角度間隔で配置されている、
    請求項1に記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  3. 前記油圧チャンバは、
    環状のベースプレートと、
    環状でかつ断面C字状に形成され、開口部が前記ベースプレートによって塞がれて内部に油室を構成するためのカバー部材と、
    前記油室内に配置され、前記油室を前記第1油室と前記第2油室とに分離するための環状のセパレートプレートと、
    を有する、請求項1又は2に記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  4. 前記カバー部材は、複数の前記第1シリンダ及び前記第2シリンダが配置された位置に開口を有しており、
    複数の前記第1シリンダ及び前記第2シリンダのそれぞれは、前記カバー部材の開口を貫通して軸方向に突出しており、
    複数の前記第1ピストン及び前記第2ピストンのそれぞれは、先端が前記第1シリンダ及び前記第2シリンダの外部に突出し、先端部に前記第1ベアリングユニット及び前記第2ベアリングユニットが連結される、
    請求項3に記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  5. 前記油圧供給部は、
    外部から油圧を供給するための第1給油パイプ及び第2給油パイプと、
    前記カバー部材に設けられるとともに前記第1給油パイプが連結され、前記第1給油パイプからの作動油を前記油圧チャンバの第1油路に導入するための第1給油ソケットと、
    前記カバー部材に設けられるとともに前記第2給油パイプが連結され、前記第2給油パイプからの作動油を前記油圧チャンバの第2油路に導入するための第2給油ソケットと、
    を有する、請求項4に記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  6. 前記油圧チャンバに設けられ、前記第1油室及び前記第2油室の内部の空気を排出するための空気排出部をさらに備えた、請求項1から5のいずれかに記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  7. 前記空気排出部は、
    外部に空気を排出するための第1排出パイプ及び第2排出パイプと、
    前記カバー部材に設けられるとともに前記第1排出パイプが連結され、前記第1油室内部の空気を外部に排出するための第1排出ソケットと、
    前記カバー部材に設けられるとともに前記第2排出パイプが連結され、前記第2油室内部の空気を外部に排出するための第2排出ソケットと、
    を有する、請求項6に記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  8. 前記空気排出部は、車両搭載状態で前記各シリンダ及び前記油圧供給部より上方に配置されており、
    前記油圧チャンバは、前記第1油室及び前記第2油室において少なくとも前記空気排出部より上方部分に配置され前記第1油室及び前記第2油室内に空気が残留するのを避けるためのスペーサを有している、
    請求項7に記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  9. 前記第1シリンダと前記第1ピストンとの間、及び前記第2シリンダと前記第2ピストンとの間のそれぞれに設けられ、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダ内に異物が侵入するのを防止するダストシールをさらに備えている、請求項1から8のいずれかに記載のツインクラッチ用シリンダ装置。
  10. ツインクラッチ装置の第1押圧部材及び第2押圧部材を操作するためのツインクラッチ用作動装置であって、
    前記ツインクラッチ装置の回転軸に沿って移動し、前記各押圧部材による押圧を解除するための第1ベアリングユニット及び第2ベアリングユニットと、
    前記第1ベアリングユニット及び第2ベアリングユニットを油圧によって駆動する請求項1から9のいずれかに記載のツインクラッチ用シリンダ装置と、
    を備えたツインクラッチ用作動装置。
  11. 前記第1ベアリングユニットは、
    内輪及び外輪を有し、前記内輪を介して前記第1押圧部材を押圧する第1ベアリングと、
    前記第1ベアリングの外輪を保持する外周部と、前記第1ピストンの先端が連結される内周部と、を有する第1ベアリング取付プレートと、
    を有し、
    前記第2ベアリングユニットは、
    内輪及び外輪を有し、前記外輪を介して前記第2押圧部材を押圧する第2ベアリングと、
    前記第2ベアリングの内輪を保持する内周部と、前記第2ピストンの先端が連結される外周部と、を有する第2ベアリング取付プレートと、
    を有する、
    請求項9に記載のツインクラッチ用作動装置。
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