JP2013174255A - 直動装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
適量の潤滑剤を自己潤滑によって安定的に供給する直動装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】
エンドデフレクタ式のボールねじ駆動装置11は、内周面に螺旋溝12aが形成されたナット12と、ナット12の螺旋溝12aに対向する螺旋溝13aが外周面に形成されたねじ軸13と、ナット12の螺旋溝12aおよびねじ軸13の螺旋溝13aによって形成される螺旋状の軌道面14の間に組み入れられた多数のボール15とを備え、ナット12の内部には、軸方向に表面16aを含油性樹脂材料で一体的に射出成形した戻り通路16が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械、搬送等の産業機械においてリニアガイドとして用いられるボールねじ装置およびボールスプライン装置などの直動駆動装置、およびリニアガイド装置などの直動案内装置に関し、特に、長期間にわたって転動体に潤滑剤を自動的に供給する自己潤滑性の直動装置およびその製造方法に関する。
ボールねじ装置およびボールスプライン装置などの直動駆動装置、およびリニアガイド装置などの直動案内装置は、ナットやスライダに組み込まれた多数の転動体をねじ軸や案内レールに接触させて長手方向に滑らかな相対移動を実現している。転動体は、ねじ軸や案内レールとナットやスライダとの間に設けられた軌道面を移動して循環路で移動方向を変え、戻り通路を通ってもとの軌道面まで一周する。
直動駆動装置および直動案内装置は、構造上油だまりとなるスペースが少ない上に往復運動に伴いその両端から潤滑剤が徐々に吐き出されていくので、真空などの特殊な用途を除いて長手方向の両端の循環路などに油やグリースを補給するための給油装置や配管を備え、定期的に油やグリースを軌道面に供給しながら使用する。
本出願人は、スライダの両端にあるエンドキャップを含油性樹脂材料で成形することによって、エンドキャップの外側に潤滑性部材を装着する必要の無いリニアガイドについて特許出願を行っている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、本出願人は、蒸気圧が25℃で10−5Torrと極めて低い真空ポンプ油をポリオレフィン系合成樹脂に混合して成形したサイドシールを使ってリニアガイド装置のスライダと案内レールとの間のすき間開口を塞ぎ、真空環境下でも成分が蒸発せずに自己潤滑性を発揮する駆動装置について特許出願を行っている(例えば、特許文献2参照)。
また、吸振性にすぐれた強化プラスチックで形成した循環溝の表面にナイロン樹脂や二硫化モリブデン、またはオイル含有材等からなる自己潤滑層を被膜または埋設したブロックをナット本体に装着したボールねじもある(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−311246号公報 特開平9−283032号公報 実開平6−54953号公報
しかしながら、特許文献1は、案内レールに直結するスライダの両端にあるエンドキャップ自体を含油性樹脂材料で形成しているため、両脇のエンドキャップから油が染み出て案内レールが直接汚れるという問題がある。
特許文献2は、自己潤滑性を有するサイドシールは、リニアガイド装置のスライダと案内レールとの間のすき間開口に設けられるので、油やグリースをボールまたは軌道面に供給するものではない。
特許文献3は、自己潤滑層の物理的強度不足を補うため、循環溝を形成した強化プラスチックの表面に自己潤滑層を被膜または埋設して、互いの循環溝が合うように2つの強化プラスチックを合体させナット本体に設けた装着部にボルトで締め付けて取り付けており、取り付けの手間と複雑な工程と高度な技術が必要となる。
また、循環溝が2つの強化プラスチックをボルトで締め付けて形成されているため、ボールの回転によって転動体から受ける熱および振動、または外部から受ける荷重負荷に対する循環路の強度に問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、適量の潤滑剤を自己潤滑によって安定的に供給する直動装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の直動装置は、軸方向外周に転動体の軌道面が形成された案内軸と、前記案内軸の外周に嵌合され軸方向内周に前記軌道面に対向する転動体の軌道面が形成された負荷路および前記負荷路の外側に前記転動体の戻り通路が設けられたスライダと、前記負荷路と戻り通路を連通する転動体の転向路と、を備えた直動装置であって、前記戻り通路の少なくとも一部分が含油性樹脂材料を使った射出成形によって一体的に形成されることを特徴とする。
本発明の直動装置の製造方法は、軸方向外周に転動体の軌道面が形成された案内軸と、前記案内軸の外周に嵌合され軸方向内周に前記軌道面に対向する転動体の軌道面が形成された負荷路および前記負荷路の外側に前記転動体の戻り通路が設けられたスライダと、前記負荷路と戻り通路を連通する転動体の転向路とを備えた直動装置の製造方法であって、前記スライダの内周に前記案内軸の転動体の軌道面に対向する軌道面を形成する工程と、前記スライダの内部に前記戻し通路の径よりも大きい貫通穴を形成する工程と、前記スライダの内部に形成した前記貫通穴の表面を粗く加工する工程と、前記スライダの内部の貫通穴の表面に含油性樹脂材料を一体的に射出成形する工程を実施することを特徴とする。
本発明によれば、適量の潤滑剤を自己潤滑によって安定的に供給する直動装置およびその製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態のエンドデフレクタ式のボールねじ駆動装置の断面図 本発明の第2の実施形態のエンドキャップ式のボールねじ駆動装置の断面図 本発明の第3の実施形態のボールスプライン装置を示す図 (a)ボールスプライン装置の斜視図 (b)ボールスプライン装置の断面図 本発明の第4の実施形態のリニアガイド装置を示す図 (a)リニアガイド装置の斜視図 (b)リニアガイド装置の断面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のエンドデフレクタ式のボールねじ駆動装置の断面図である。図1に示すように、エンドデフレクタ式のボールねじ駆動装置11は、内周面に螺旋溝12aが形成されたナット12と、ナット12の螺旋溝12aに対向する螺旋溝13aが外周面に形成されたねじ軸13と、ナット12の螺旋溝12aおよびねじ軸13の螺旋溝13aによって形成される螺旋状の軌道面14の間に組み入れられた多数のボール15とを備える。
ナット12の内部には、表面16aを含油性樹脂材料で成形した戻り通路16が軸方向に形成され、ナット12の両端部には、軌道面14の終端から戻り通路16の一端にボール15を掬い上げ、戻り通路16の他端から軌道面14の始端に案内するエンドデフレクタ17が配置される。
ホールねじ装置11では、ボール15が軌道面14、エンドデフレクタ17、戻り通路16、およびエンドデフレクタ17により形成される無端状のボール通路内を無限に転動しながら循環するため、ねじ軸13に螺合されているナット12がボール15の転動によって継続的に軸方向に直線移動することができる。
ナット12の戻り通路16は、螺旋溝12aが形成された内周面と外周の間のナット12内部に戻し通路16の径よりも大きい貫通穴を形成した後、表面を粗く加工して貫通穴に合成樹脂に潤滑剤を含有させた含油性樹脂材料を射出成形してその表面16aを製造する。ナット12の戻り通路16の表面16aの含油性部材は、射出成形によって貫通穴の内径面と密着し、内周面に螺旋溝12aが形成されたナット12と一体的に形成される。
ボール15は、軌道面14内を移動しながらねじ軸13の周りを複数回回って軌道面14の終点からエンドデフレクタ17に掬い上げられてナット12内部に設けられた戻り通路16に入り、戻し通路16を通過する間に表面16aに接触し、含油性樹脂材料で形成された表面16aから徐々に潤滑剤の供給を受けて、エンドデフレクタ17を介して再び軌道面15の始端に戻る。
ナット12の戻り通路16は、必ずしもその表面16aの全域を含油性樹脂材料によって形成する必要は無い。ボール15の潤滑に必要な潤滑油量に応じて、戻り通路16中で適当な長さを含油性樹脂材料によって射出形成すればよい。
また、ボールねじ装置11に大きな荷重が作用している場合は、小さな荷重が作用している場合と比較するとナット12の温度が高くなり、ボール15の潤滑に必要な潤滑剤の量が増加する。戻り通路16表面16aの含油性樹脂材料はナット12の温度に比例して潤滑油の染み出し量が増加するという性質があるため、ボールねじ装置11を転動するボール15の状態に応じて自己潤滑によって自然に適量の潤滑剤を供給することができる。
ナット12の両端部には、軸方向内側から順にエンドデフレクタ17の取り付け用の凹部12bと非接触シール18の取り付け用の凹部12cが設けられ、リング状の非接触シール18が、エンドデフレクタ17の外側に図示しないボルトで固定されて配置される。シール部材を非接触シール18としているので、ボールねじ装置11の摩擦損失を少なくすることができる。
含油性樹脂材料の第1の実施例として、合成樹脂に潤滑剤を含有させたものを使用する。その場合は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、またはポリメチルペンテン等の基本的に同じ化学構造を有するポリ−α−オレフィン系ポリマ群から選定したポリマに、潤滑剤としてポリ−α−オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル油のようなエーテル油、フタル酸エステル、またはトリメリット酸エステルのようなエステル油等の何れかを単独若しくは混合油の形で混ぜて調整した材料を含油性樹脂材料として使用し、潤滑剤の中に予め酸化防止剤、錆止め剤、摩耗防止剤、あわ消し剤、極圧剤等の各種の添加剤を加えたものを使用してもよい。その材料を射出成形により成形して戻り通路16の表面16aの一部を形成する。
含油性樹脂材料の組成比は、全質量に対してポリ−α−オレフィン系ポリマ20〜80質量%、潤滑剤80〜20質量%である。ポリ−α−オレフィン系ポリマが20質量%未満の場合は、ボール15の戻り通路16として必要な硬さおよび強度が維持できない。また、ポリα−オレフィン系ポリマが80質量%を越える場合(つまり、潤滑剤が20質量%未満の場合)は、潤滑剤の供給が少なくなり、十分な自己潤滑作用が得られない。
ポリマの群は、基本構造は同じでその平均分子量が異なっており、1×103 〜5×106 の範囲におよんでいる。その中で、平均分子量1×103 〜1×105 という比較的低分子量のものと、1×106 〜5×106 という超高分子量のものとを、単独もしくは必要に応じて混合して用いる。戻り通路16の機械的強度を向上させるため、上述のポリα−オレフィン系ポリマに、以下のような熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂を添加したものでもよい。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリスチレン、またはABS樹脂等の各樹脂を使用することができる。熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、またはエポキシ樹脂等の各樹脂を使用することができる。
これらの樹脂は、単独または混合して用いても良い。更に、ポリオレフィン系ポリマとそれ以外の樹脂とを、より均一な状態で分散させるために、必要に応じて適当な相溶化剤を加えてあっても良い。
また、機械的強度を向上させるために、充填材を添加してもよい。例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、チタン酸カリウムウィスカーやホウ酸アルミニウムウィスカー等の無機ウィスカー類或いはガラス繊維やアスベスト、金属繊維等の無機繊維類及びこれらを布状に編組したもの、また有機化合物では、カーボンブラック、黒鉛粉末、カーボン繊維、アラミド繊維やポリエステル繊維等を添加してもよい。
更に、ポリオレフィン系ポリマの熱による劣化を防止する目的で、N,N’−ジフェニル−P−フェニレンジアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)等の老化防止剤、また光による劣化を防止する目的で、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤を添加してもよい。
以上の全ての添加剤(ポリオレフィン+油以外)の添加量としては、添加剤全体として、成形原料全量の20質量%以下であることが、潤滑剤の供給能力を維持する上で好ましい。
以上詳細に説明したように、第1の実施形態によれば、エンドデフレクタ式のボールねじ駆動装置11のナット12の戻り通路16の表面16aを含油性樹脂材料にしたので、ボール15が戻り通路16を通過する間に表面16aに接触し、含油性樹脂材料で形成された表面16aから徐々に潤滑剤の供給を受けるので、潤滑剤を自己潤滑によってボール15に供給することができる。
第1の実施形態によれば、外気に対する密閉度が最も高いナット12の戻り通路16の表面16aを含油性樹脂材料で成形したので、ボールねじ駆動装置11の自己潤滑を恒常的に維持することができる。
第1の実施形態によれば、戻り通路16の表面16aを含油性部材で射出成形によってナット12と一体的に成形したので、ボールねじ装置11の熱、振動および荷重に対する強度および耐久性が増して安定的に潤滑剤を供給することができる。
第1の実施形態によれば、潤滑に必要とされる潤滑油量に応じて戻り通路16中で含油性樹脂材料によって射出成形する長さを調整することができるので、適量の潤滑剤を供給することができる。
図2は、本発明の第2の実施形態のエンドキャップ式のボールねじ駆動装置の断面図である。第1の実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように、エンドキャップ式のボールねじ駆動装置21は、内周面に螺旋溝22aが形成されたナット22と、ナット22の両端面に着脱可能に接合された円板状のエンドキャップ27と、螺旋溝13aおよび螺旋溝22aによって形成される螺旋状の軌道面24の間に組み入れられた多数のボール15とを備える。
ナット22の内部には、表面16aを含油性樹脂材料で成形した戻り通路16が軸方向に形成され、ナット22の両端部には、ナット22と接合する側の端面に、螺旋溝13aおよび螺旋溝22aによって形成される螺旋状の軌道面24と戻し通路16とを連通させる湾曲路28が設けられたエンドキャップ27が配置される
ねじ軸13とナット22とが相対回転すると、ボール15がねじ軸13とねじナット22の螺旋溝13aおよび螺旋溝22aによって形成される螺旋状の軌道面24内を転動しつつ進み、端部のエンドキャップ27に設けられた湾曲路28並びナット22に設けられた戻り通路16を通り、含油性樹脂材料で形成された戻り通路16の表面16aから潤滑剤の供給を受けて、他端部のエンドキャップ27に設けられた湾曲路28を介して再びもとの位置に戻る循環を繰り返すようになっている。
第2の実施形態によれば、エンドキャップ式のボールねじ駆動装置21のナット22の戻り通路16の表面16aを含油性樹脂材料で成形したので、ボール15が戻り通路16を通過する間に表面16aに接触し、含油性樹脂材料で形成された表面16aから徐々に潤滑剤の供給を受けるので、エンドキャップ式のボールねじ駆動装置21内を螺旋しつつ転動するボール15に対し適量の潤滑剤を自己潤滑によって安定的に供給することができる。
図3は、本発明の第3の実施形態のボールスプライン装置を示す図であり、図3(a)は、ボールスプライン装置の斜視図、図3(b)は、ボールスプライン装置の断面図の断面図である。第1の実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、ボールスプライン装置31は、内周面にボールスプライン溝32aがスプライン軸33の軸方向に沿って形成された円筒状のスプラインナット32と、外周面にスプラインナット32のボールスプライン溝32aに対向するボールスプライン溝33aが形成されたスプライン軸33と、エンドキャップ37と、ボールスプライン溝33aおよびボールスプライン溝32aによって形成される軌道面34の間に組み入れられた多数のボール15とを備える。
スプラインナット32の内部には、表面16aを含油性樹脂材料で成形した戻り通路16が軸方向に形成され、スプラインナット32の両端部には、スプラインナット32と接合する側の端面に、ボールスプライン溝33aおよびボールスプライン溝32aによって形成される軌道面34と戻し通路16とを連通させるボール偏向路38が設けられたエンドキャップ37が配置される。
ボールスプライン装置31は、スプラインナット32がスプライン軸33上を直線的に移動すると、ボール15がスプライン軸33とスプラインナット32の間のボールスプライン溝33aおよびボールスプライン溝32aによって形成される直線状の軌道面34内を転動しつつ進み、端部のエンドキャップ37に設けられたボール偏向路38並びスプラインナット32に設けられた戻り通路16を通り、含油性樹脂材料で形成された戻り通路16の表面16aから潤滑剤の供給を受けて、他端部のエンドキャップ37に設けられたボール偏向路38を介して再びもとの位置に戻る循環を繰り返す。
第3の実施形態によれば、ボールスプライン装置31のスプラインナット32の戻り通路16の表面16aを含油性樹脂材料で成形したので、ボール15が戻り通路16を通過する間に表面16aに接触し、含油性樹脂材料で形成された表面16aから徐々に潤滑剤の供給を受けるので、ボールスプライン装置31内を直進しつつ転動するボール15に対し適量の潤滑剤を自己潤滑によって安定的に供給することができる。
図4は、本発明の第4の実施形態のリニアガイド装置を示す図であり、図4(a)は、リニアガイド装置の斜視図、図4(b)は、リニアガイド装置の断面図の断面図である。第1の実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、リニアガイド装置41は、軸方向に長く延びる案内レール43上に移動可能にスライダ42が跨架されており、案内レール43の両外側面には軸方向に転動体転動溝43aが形成され、スライダ42にはその両袖部42の内側面に転動体転動溝43aに対向する転動体転動溝42aが形成され、転動体転動溝43aおよび転動体転動溝42aによって形成される軌道面44の間に多数のボール15が組み入れられている。
スライダ42の内部には、表面16aを含油性樹脂材料で成形した戻り通路16が軸方向に形成され、スライダ42の両端部には、案内レール43と接合する側の端面に、転動体転動溝43aおよび転動体転動溝42aによって形成される軌道面44と戻し通路16とを連通させる転動体循環路48が設けられたエンドキャップ47が配置される。
エンドキャップ47の外側には、リング状の接触シール49がボルトで固定されて配置される。シール部材を接触シール49としているので、摩擦損失は大きくなるが、異物混入を防止することができる。
リニアガイド装置41は、案内レール43上をスライダ42が直線的に移動すると、ボール15が案内レール43とスライダ42の間の転動体転動溝43aおよび転動体転動溝42aによって形成される直線状の軌道面44内を転動しつつ進み、端部のエンドキャップ47に設けられた転動体循環路48並びスライダ42に設けられた戻り通路16を通り、含油性樹脂材料で形成された戻り通路16の表面16aから潤滑剤の供給を受けて、他端部のエンドキャップ47に設けられた転動体循環路48を介して再びもとの位置に戻る循環を繰り返す。
第4の実施形態によれば、リニアガイド装置41のスライダ42の戻り通路16の表面16aを含油性樹脂材料で成形したので、ボール15が戻り通路16を通過する間に表面16aに接触し、含油性樹脂材料で形成された表面16aから徐々に潤滑剤の供給を受けるので、リニアガイド装置41内を直進しつつ転動するボール15に対し適量の潤滑剤を自己潤滑によって安定的に供給することができる。
11・・・エンドデフレクタ式のボールねじ駆動装置
21・・・エンドキャップ式のボールねじ駆動装置
31・・・ボールスプライン装置
41・・・リニアガイド装置
12、22・・・ナット
12a、22a・・・ナットの螺旋溝
12b・・・エンドデフレクタの取り付け用の凹部
12c・・・非接触シールの取り付け用の凹部
13・・・ねじ軸
13a・・・ねじ軸の螺旋溝
14・・・ナットの螺旋溝と螺旋状のねじ軸の螺旋溝で形成される軌道面
15・・・ボール
16・・・戻り通路
16a・・・戻り通路の表面
17・・・エンドデフレクタ
18・・・非接触シール
24・・・軌道面
27、37、47・・・エンドキャップ
28・・・湾曲路
32・・・スプラインナット
32a・・・ボールスプライン溝
33・・・スプライン軸
33a・・・ボールスプライン溝
34・・・軌道面
38・・・ボール偏向路
42・・・スライダ
42a・・・転動体転動溝
43・・・案内レール
43a・・・転動体転動溝
44・・・軌道面
48・・・転動体循環路
49・・・接触シール

Claims (6)

  1. 軸方向外周に転動体の軌道面が形成された案内軸と、
    前記案内軸の外周に嵌合され軸方向内周に前記軌道面に対向する転動体の軌道面が形成された負荷路および前記負荷路の外側に前記転動体の戻り通路が設けられたスライダと、
    前記負荷路と戻り通路を連通する転動体の転向路と、
    を備えた直動装置であって、
    前記戻り通路の少なくとも一部分が含油性樹脂材料を使った射出成形によって一体的に形成されることを特徴とする直動装置。
  2. 前記転動体はボールであって、前記案内軸は、前記ボールの軌道面として外周面にねじみぞが形成されたねじ軸であり、前記スライダはナットであって前記転向路が前記ねじ軸両端のエンドデフレクタに設けられることを特徴とする請求項1に記載の直動装置。
  3. 前記転動体はボールであって、前記案内軸は、前記ボールの軌道面として外周面にねじみぞが形成されたねじ軸であり、前記スライダはナットであって前記転向路が前記ねじ軸両端のエンドキャップに設けられることを特徴とする請求項1に記載の直動装置。
  4. 前記転動体はボールであって、前記案内軸は、外周面に軸と平行にストレートな軌道面が形成されたスプライン軸であり、前記スライダはスプラインナットであって前記転向路が前記スプライン軸両端のエンドキャップに設けられることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の直動装置。
  5. 前記案内軸は、外周面に軸と平行にストレートな軌道面が形成された案内レールであり、前記転向路が前記案内レール両端のエンドキャップに設けられることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の直動装置。
  6. 軸方向外周に転動体の軌道面が形成された案内軸と、前記案内軸の外周に嵌合され軸方向内周に前記軌道面に対向する転動体の軌道面が形成された負荷路および前記負荷路の外側に前記転動体の戻り通路が設けられたスライダと、前記負荷路と戻り通路を連通する転動体の転向路とを備えた直動装置の製造方法であって、
    前記スライダの内周に前記案内軸の転動体の軌道面に対向する軌道面を形成する工程と、
    前記スライダの内部に前記戻し通路の径よりも大きい貫通穴を形成する工程と、
    前記スライダの内部に形成した前記貫通穴の表面を粗く加工する工程と、
    前記スライダの内部の貫通穴の表面に含油性樹脂材料を一体的に射出成形する工程を実施することを特徴とする直動装置の製造方法。
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