JP2013173605A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】認識精度を向上させる。
【解決手段】エレベータ乗場21が撮像された映像データに基づいて、当該エレベータ乗場21にいる人物の移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出部31と、映像データに基づいて、人物の興味対象方向を動作意思方向として検出する動作意思方向検出部32と、移動ベクトルおよび動作意思方向に基づいて、人物のエレベータ1への搭乗意思を判定する搭乗意思判定部33と、判定結果に基づいて、エレベータ乗場21に着床したエレベータ1の扉12,22の開閉制御を行う扉開閉制御部34とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータシステムの動作を制御するエレベータ制御装置に関するものである。
従来から、各階にエレベータ乗場を撮像する撮像装置を設け、ある階にエレベータが着床し開扉状態になっている際に該当撮像装置による映像からエレベータ乗場に人物がいると判定した場合に、開扉状態を継続するエレベータ制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、人物の移動状態(移動方向・移動速度)を認識して開扉状態を継続するエレベータ制御装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2005−179030号公報 特開2006−347686号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された従来のエレベータ制御装置では、エレベータへの搭乗者の有無を判定する際に、エレベータ乗場での人物の有無や、人物の移動方向・移動速度のみしか考慮していない。そのため、特にエレベータの搭乗方向に対して直角方向に移動している人物に対しては、扉近傍まで移動しないと判定が難しいという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、単純な人物の移動方向や移動速度のみだけではなく、人物の興味対象方向を動作意思方向として検出し、移動ベクトルと当該動作意思方向との重ね合わせでエレベータへの搭乗意思の有無を判定することで、認識精度を向上させることが可能なエレベータ制御装置を提供することを目的としている。
この発明に係るエレベータ制御装置は、エレベータ乗場が撮像された映像データに基づいて、当該エレベータ乗場にいる人物の移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出手段と、映像データに基づいて、人物の興味対象方向を動作意思方向として検出する動作意思方向検出手段と、移動ベクトル検出手段により検出された移動ベクトルおよび動作意思方向検出手段により検出された動作意思方向に基づいて、人物のエレベータへの搭乗意思を判定する搭乗意思判定手段と、搭乗意思判定手段による判定結果に基づいて、エレベータ乗場に着床したエレベータの扉の開閉制御を行う扉開閉制御手段とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、単純な人物の移動方向や移動速度のみだけではなく、人物の興味対象方向を動作意思方向として検出し、移動ベクトルと当該動作意思方向との重ね合わせでエレベータへの搭乗意思の有無を判定することが可能となるため、認識精度を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムの構成例を示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ制御装置による制御動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るエレベータシステムの構成例を示す模式図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置による制御動作例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータシステムの構成例を示す模式図である。
エレベータシステムは、図1に示すように、所望の階へ昇降するエレベータ1と、各階に設けられ、エレベータ1が着床するエレベータホール2とから構成されている。
このエレベータ1には、前面に開口を有し、人物等を乗せるかご11や、かご11の開口面に設けられ、エレベータ1が昇降する際には閉じ、エレベータホール2への着床後に開く内扉12が設けられている。また、図示はしていないが、巻上げ機や、ロープ、所望の階を選択する選択ボタン等も設けられている。
また、エレベータホール2には、エレベータ乗場21や、エレベータ1が着床した際に内扉12と対向して開閉する外扉22を有する外枠23が設けられている。また、図示はしていないが、エレベータ1の呼び出しボタン等も設けられている。さらに、外枠23には、撮像装置24が取り付けられている。この撮像装置24は、エレベータ乗場21全体を撮像範囲として撮像を行い、映像データを生成するものである。なお、撮像装置24の設置場所は外枠23に限るものではなく、例えばエレベータホール2の壁や天井に設置してもよい。
また、図1では、エレベータ乗場21に人物が1人いる場合について示しているが、複数人いてもよい。
また、このエレベータシステムは、エレベータ制御装置3により制御されている。すなわち、エレベータ制御装置3は、ある階のエレベータホール2にて呼び出しボタンが押されることで、エレベータ1を当該階へ移動させ着床させる。そして、内扉12・外扉22を開き開扉状態とさせる。これにより、当該階のエレベータ乗場21にいる人物等をエレベータ1内のかご11に乗せることが可能となる。その後、エレベータ制御装置3は、エレベータ1内にて所望の階を示す選択ボタンが押されることで、内扉12・外扉22を閉じて閉扉状態とさせ、エレベータ1を当該階へ移動させる。これにより、人物等を所望の階へ搬送することが可能となる。
また、エレベータ制御装置3は、撮像装置24により生成された映像データに基づいて、エレベータ乗場21にいる人物のエレベータ1への搭乗意思を判定し、内扉12・外扉22の開閉動作を制御する機能も有している。以下、エレベータ制御装置3の当該機能に関する詳細構成について示す。
図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ制御装置3の構成例を示すブロック図である。
エレベータ制御装置3は、図2に示すように、移動ベクトル検出部(移動ベクトル検出手段)31、動作意思方向検出部(動作意思方向検出手段)32、搭乗意思判定部(搭乗意思判定手段)33および扉開閉制御部(扉開閉制御手段)34から構成されている。なお図2に示す内扉12、外扉22および撮像装置24は、図1に示す内扉12、外扉22および撮像装置24と対応している。
移動ベクトル検出部31は、撮像装置24により生成された映像データに基づいて、該当エレベータ乗場21で移動している人物等を検出し、その移動ベクトルを検出するものである。
動作意思方向検出部32は、撮像装置24により生成された映像データに基づいて、該当エレベータ乗場21にいる人物を検出し、その人物の興味対象方向を動作意思方向として検出するものである。
搭乗意思判定部33は、移動ベクトル検出部31により検出された移動ベクトルおよび動作意思方向検出部32により検出された動作意思方向に基づいて、その人物のエレベータ1への搭乗意思の有無を判定するものである。
扉開閉制御部34は、搭乗意思判定部33による判定結果に基づいて、該当するエレベータ乗場21に着床したエレベータ1の内扉12・外扉22の開閉制御を行うものである。
次に、上記のように構成されたエレベータ制御装置3による制御動作について説明する。
図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ制御装置3による、内扉12・外扉22が開扉状態になってから閉扉状態になるまでの制御動作の一例を示すフローチャートである。
エレベータ制御装置3による制御動作では、図3に示すように、まず、扉開閉制御部34は、内扉12・外扉22が開扉状態であるかを判定する(ステップST31)。
このステップ31において、扉開閉制御部34が内扉12・外扉22が閉扉状態であると判定した場合には、シーケンスはステップST31に戻り待機状態となる。
一方、ステップST31において、扉開閉制御部34が内扉12・外扉22が開扉状態であると判定した場合には、エレベータ1が着床しているエレベータホール2の撮像装置24は、エレベータ乗場21を撮像して映像データを生成する(ステップST32)。
次いで、移動ベクトル検出部31は、撮像装置24により生成された映像データに基づいて、エレベータ乗場21を移動している人物等の移動ベクトルを検出する(ステップST33)。ここで、移動ベクトル検出部31による検出対象は人物に限るものではなく、台車や自転車等の物体も含まれる。また、移動ベクトル検出部31に、エレベータ1の搭乗に関係ない物体(例えば木の葉や風でなびくカーテン等)を、物体の大きさ等に基づいて検出対象から除外する機能を備えるようにしてもよい。
次いで、動作意思方向検出部32は、撮像装置24により生成された映像データに基づいて、エレベータ乗場21にいる人物の興味対象方向を動作意思方向として検出する(ステップST34)。ここで、動作意思方向検出部32による検出対象は人物のみである。また、興味対象方向を検出する際に、顔の向き・目線・体の向き等の情報のうち、いずれかのみを用いるようにしてもよいし、複数を組み合わせて用いるようにしてもよい。
次いで、搭乗意思判定部33は、移動ベクトル検出部31により検出された移動ベクトルおよび動作意思方向検出部32により検出された動作意思方向に基づいて、その人物にエレベータ1への搭乗意思があるかを判定する(ステップST35)。ここで、移動ベクトルが、明らかにエレベータ1への搭乗方向を向いている場合には搭乗意思ありと判定し、明らかにエレベータ1への搭乗方向を向いていない場合には搭乗意思なしと判定する。一方、移動ベクトルがエレベータ1への搭乗方向に対して曖昧な方向の場合や移動ベクトルがない場合(すなわち人物が止まっている場合)等には、動作意思方向を参照する。そして、動作意思方向が、エレベータ1への搭乗方向を向いている場合には搭乗意思ありと判定し、エレベータ1への搭乗方向を向いていない場合は搭乗意思なしと判定する。なお、動作意思方向もエレベータ1への搭乗方向に対して曖昧な方向の場合には、搭乗意思なしと判定するようにしてもよい。
また、この搭乗意思判定は一定時間を要してもよい。すなわち、時々刻々と変化する移動ベクトルと動作意思方向を一定時間観察し、その結果、一定時間同じ搭乗意思が得られた場合には当該搭乗意思を最終的な判定結果とする。
このステップST35において、搭乗意思判定部33が搭乗意思ありと判定した場合には、シーケンスはステップST31に戻り、上記動作を繰り返す。すなわち、内扉12・外扉22の開扉状態を継続させる。
一方、ステップST35において、搭乗意思判定部33が搭乗意思なしと判定した場合には、扉開閉制御部34は内扉12・外扉22を閉じて閉扉状態とさせる(ステップST36)。
以上のように、この実施の形態1によれば、エレベータ1への搭乗方向に対して曖昧な方向に歩いている人物に対し、興味対象方向から動作意思方向を検出するように構成したので、単純な人物の移動方向や移動速度のみだけではなく動作意思方向も考慮してエレベータ1への搭乗意思の有無を判定することが可能となるため、認識精度を向上させることができる。
また、動作意思方向を検出してエレベータ1への搭乗意思を判定することで、エレベータ1から離れた位置にいる人物に対しても、扉12,22の開閉制御を行うことが可能になる。
また、動作意思方向を検出してエレベータ1への搭乗意思を判定することで、エレベータ乗場21にいる静止している人物に対しても、扉12,22の開閉制御を行うことが可能になる。
実施の形態2.
実施の形態1では、エレベータ乗場21にいる人物の移動ベクトルおよび動作意思方向に基づいてエレベータ1への搭乗意思の有無を判定し、内扉12・外扉22の開閉制御を行うものについて示した。それに対して、実施の形態2では、搭乗意思有無の判定結果および内扉12・外扉22の開閉状態に基づいて、エレベータ1の移動動作を制御するものについて示す。
図4はこの発明の実施の形態2に係るエレベータシステムの構成例を示す模式図である。この図4に示す実施の形態2に係るエレベータシステムは、図1に示す実施の形態1に係るエレベータシステムのエレベータ制御装置3をエレベータ制御装置3bに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
このエレベータ制御装置3bは、実施の形態1に係るエレベータ制御装置3が有する機能に加えて、搭乗意思有無の判定結果および内扉12・外扉22の開閉状態に基づいて、エレベータ1の移動動作を制御する機能も有している。
次に、エレベータ制御装置3bの構成例について説明する。図5はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置3bの構成例を示すブロック図である。この図5に示す実施の形態2に係るエレベータ制御装置3bは、図2に示す実施の形態1に係るエレベータ制御装置3に移動制御部(移動制御手段)35を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
移動制御部35は、搭乗意思判定部33による搭乗意思有無の判定結果および扉開閉制御部34による内扉12・外扉22の開閉状態に基づいて、エレベータ1の移動動作を制御するものである。
次に、上記のように構成されたエレベータ制御装置3bによる制御動作について説明する。
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ制御装置3bによる、内扉12・外扉22の開閉制御およびエレベータ1の移動制御の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す実施の形態2に係るエレベータ制御装置3bによる制御動作のうち、ステップST61〜64までの処理は、図3に示す実施の形態1に係るエレベータ制御装置3による制御動作のステップST32〜35までの処理と同様でありその説明を省略する。
このエレベータ制御装置3bによる制御動作は、図6に示すように、ステップST64において、搭乗意思判定部33が搭乗意思なしと判定した場合に、扉開閉制御部34は内扉12・外扉22を閉じて閉扉状態とさせる(ステップST65)。この際、内扉12・外扉22が開扉状態である場合には、内扉12・外扉22を閉じて閉扉状態へ移行させる。一方、既に内扉12・外扉22が閉扉状態の場合にはこの状態を継続させる。
一方、ステップST64において、搭乗意思判定部33が搭乗意思ありと判定した場合には、扉開閉制御部34は内扉12・外扉22が開扉状態であるかを判定する(ステップST66)。
このステップST66において、扉開閉制御部34が内扉12・外扉22が開扉状態であると判定した場合にはこの状態を継続させる。
一方、ステップST66において、扉開閉制御部34が内扉12・外扉22が閉扉状態であると判定した場合には、移動制御部35はエレベータ1の呼び出しがされているかを確認する(ステップST67)。
このステップST67において、移動制御部35は、エレベータ1の呼び出しがされていると判定した場合には、呼び出し状態を変更せず継続させる。
一方、ステップST67において、移動制御部35は、エレベータ1の呼び出しがされていないと判定した場合には、エレベータ1の呼び出しを行う(ステップST68)。これにより、エレベータ1を該当するエレベータ乗場21に移動させることができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、搭乗意思有無の判定結果および内扉12・外扉22の開閉状態に基づいて、エレベータ1の移動動作を制御するように構成したので、移動ベクトルおよび動作意思方向からエレベータ1への搭乗意思を判定した時点で、エレベータ1を呼び出すことが可能になる。その結果、例えばエレベータ乗場21に設けられた呼び出しボタン等を押下する必要がなくなり、エレベータ1の早期呼び出しや利用者の負担軽減を図ることができる。
また、搭乗意思があるにも関わらず、例えばかご11内の乗客が満員でエレベータ1への搭乗ができなかった場合、当該エレベータ1の扉が閉まり始め次第、次のエレベータ1を自動で呼び出すことも可能である。その結果、エレベータ1の早期呼び出しや利用者の負担軽減を図ることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 エレベータ、2 エレベータホール、3,3b エレベータ制御装置、11 かご、12 内扉、21 エレベータ乗場、22 外扉、23 外枠、24 撮像装置、31 移動ベクトル検出部(移動ベクトル検出手段)、32 動作意思方向検出部(動作意思方向検出手段)、33 搭乗意思判定部(搭乗意思判定手段)、34 扉開閉制御部(扉開閉制御手段)、35 移動制御部(移動制御手段)。

Claims (4)

  1. エレベータ乗場が撮像された映像データに基づいて、当該エレベータ乗場にいる人物の移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出手段と、
    前記映像データに基づいて、前記人物の興味対象方向を動作意思方向として検出する動作意思方向検出手段と、
    前記移動ベクトル検出手段により検出された移動ベクトルおよび前記動作意思方向検出手段により検出された動作意思方向に基づいて、前記人物のエレベータへの搭乗意思を判定する搭乗意思判定手段と、
    前記搭乗意思判定手段による判定結果に基づいて、前記エレベータ乗場に着床した前記エレベータの扉の開閉制御を行う扉開閉制御手段と
    を備えたエレベータ制御装置。
  2. 前記搭乗意思判定手段は、前記移動ベクトルが前記エレベータへの搭乗方向を向いている場合、または、前記移動ベクトルでは判定不能であり、前記動作意思方向が前記エレベータへの搭乗方向を向いている場合には、搭乗意思ありと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記搭乗意思判定手段による判定結果および前記扉開閉制御手段による扉の開閉状態に基づいて、前記エレベータを移動させる移動制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記移動制御手段は、前記搭乗意思判定手段により搭乗意思ありと判定され、前記扉開閉制御手段により扉が閉扉状態とされている場合に、前記エレベータを前記エレベータ乗場に移動させる
    ことを特徴とする請求項3記載のエレベータ制御装置。
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