JP2013173293A - 液滴噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴噴射ヘッドからキャップ部材に液体を排出させた後、キャップ部材に溜まった液体をこぼすことなく排出する。
【解決手段】切換ユニット23では、連通溝67による、キャップ部21aに接続された大気導入接続部42aと大気連通孔43aとの連通と、隔壁66aで隔てられた遮断溝66による、大気導入接続部42aと大気連通孔43aとの遮断と、を切り換えることができる。キャップ部21aでノズル10を覆い、キャップ部21aに接続された吸引接続部41aと吸引ポンプ24とを接続するとともに、大気導入接続部42aと大気連通孔43aとを遮断した状態で、吸引ポンプ24を駆動することにより、ノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるパージを行った後、大気導入接続部42aと大気連通孔43aとを連通させた状態で、吸引ポンプ24を駆動することにより、キャップ部21aに溜まったインクを排出させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、ノズルから液滴を噴射する液滴噴射装置に関する。
特許文献1には、記録ヘッドのノズルを吸引キャップ(キャップ部材)で覆った状態で、吸引キャップに接続された吸引ポンプを駆動することにより、ノズルから記録ヘッド内のインクを吸引する、いわゆるパージを行った後に、記録ヘッドを吸引キャップと対向しない位置に移動させてから、再度吸引ポンプを駆動することにより、吸引キャップ内に溜まったインクを吸引することが記載されている。
特開2002−225298号公報
しかしながら、特許文献1では、パージの後、キャップ部材にインクが溜まっている状態で、記録ヘッドが吸引キャップから離れるため、キャップ部材に溜まったインクがこぼれてしまう虞がある。
本発明の目的は、液滴噴射ヘッドからキャップ部材に液体を排出させた後、キャップ部材に溜まった液体をこぼすことなく排出することが可能な液滴噴射装置を提供することである。
第1の発明に係る液滴噴射装置は、液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、吸引口と大気導入口を有し、前記液滴噴射ヘッドに前記ノズルを覆うように装着されるキャップ部材と、前記キャップ部材の前記吸引口と前記大気導入口に接続され、且つ、前記大気導入口の大気との連通/遮断を切り換える切換手段と、前記切換手段に接続された吸引手段と、を備え、前記切換手段は、大気に開放された第1大気開放部と、前記キャップ部材の前記吸引口に接続される吸引接続部と、前記キャップ部材の前記大気導入口に接続される大気導入接続部とを有するケース部材と、前記ケース部材内において位置変更可能に収容された切換部材と、を有し、前記ケース部材と前記切換部材との間に、前記吸引接続部と前記吸引手段に対応した第1の連通路と前記第1大気開放部と前記大気導入接続部に対応した第2の連通路と、が形成され、前記キャップ部材が前記液滴噴射ヘッドに装着された状態において、前記切換部材は、前記吸引接続部と前記吸引手段とを前記第1の連通路を介して連通させ、且つ、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部は遮断する第1位置と、前記吸引接続部と前記吸引手段とを前記第1の連通路を介して連通させ、且つ、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部も前記第2の連通路を介して連通させる第2位置とをとることを特徴とする。
本発明によると、キャップ部材をノズルで覆い、切換部材を第1位置にした状態で吸引手段を駆動することにより、密閉されたキャップ部材内の空間を減圧して、ノズルから液体を排出させるパージを行うことができる。さらに、パージの後、切り替え部材を第2位置にした状態で、吸引手段を駆動することにより、パージによってキャップ部材内に溜まった液体を排出することができる。したがって、キャップ部材内の液体がこぼれることがない。
第2の発明に係る液滴噴射装置は、第1の発明に係る液滴噴射装置において、前記ケース部材は、前記第1大気開放部とは別の、第2大気開放部を有し、前記ケース部材と前記切換部材との間に、前記吸引接続部と前記第2大気開放部に対応した第3の連通路がさらに形成されており、前記キャップ部材が前記液滴噴射ヘッドに装着された状態において、前記切換部材は、前記第1位置と前記第2位置に加えて、さらに、前記吸引接続部と前記第2大気開放部とを前記第3の連通路を介して接続し、且つ、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部は遮断する第3位置をとり、前記切換部材が前記第2位置にあるときの、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部とを連通させる前記第2の連通路の流路抵抗が、前記切換部材が前記第3位置にあるときの、前記第2大気開放部と前記吸引接続部とを連通させる前記第3の連通路の流路抵抗よりも小さいことを特徴とする。
液滴噴射ヘッドを使用しない場合は、ノズルの乾燥を防ぐためにキャップ部材でノズルを覆う。このとき、キャップ部材内を完全に密封してしまうと、外気の温度変化等によってキャップ部材内の圧力が変動し、ノズルのメニスカスが壊れてしまう虞がある。そこで、本発明では、キャップ部材によりノズルが覆われている状態で、切り替え部材を第3位置にすることにより、キャップ部材の吸引口を大気連通状態とすることができ、これにより、キャップ部材内の圧力変動を防止することができる。
さらに、本発明では、第2の連通路の流路抵抗が、第3の連通路の流路抵抗よりも小さくなっているため、キャップ部材内のインクを排出する際には、第2の連通路を通してキャップ部材内にスムーズに外気を導入することができる。一方で、キャップ部材によりノズルを覆っている状態では、第3の連通路を通したキャップ部材の内外での空気の移動を極力抑えることができ、これにより、ノズルの乾燥を極力抑えることができる。
第3の発明に係る液滴噴射装置は、第2の発明に係る液滴噴射装置において、前記ケース部材は円筒形状を有し、前記切換部材は円柱形状を有し、その外周面が前記ケース部材の内面に摺接しつつ前記ケース部材の軸心回りに回転することによって、位置が切り換えられ、前記切換部材の外周面には、前記切換部材が前記第2位置にあるときに前記ケース部材の前記第1大気開放部と前記大気導入接続部とを連通させる、前記第2の連通路を形成する第1の溝と、前記切換部材が前記第3位置にあるときに前記ケース部材の前記第2大気開放部と前記吸引接続部とを連通させる、前記第3の連通路を形成する第2の溝とが形成され、前記第1の溝は、前記第2の溝よりも、深い溝であることを特徴とする。
本発明によると、切換部材が、ケース部材内で摺接しつつ回転して位置が切り換えられる構成では、切換部材の外周面に形成された溝とケース部材の内面との間に連通路が形成される。この場合に、溝の深さを変えることによって、流路抵抗を簡単に異ならせることができる。
第4の発明に係る液滴噴射装置は、第1〜第3の何れかの発明に係る液滴噴射装置において、前記ケース部材は円筒形状を有し、前記切換部材は円柱形状を有し、その外周面が前記ケース部材の内面に摺接しつつ前記ケース部材の軸心回りに回転することによって、位置が切り換えられ、前記ケース部材の軸心方向において、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部とが並んで配置されていることを特徴とする。
ケース部材内の円柱形状の切換部材が摺接しながら回転して、切換部材の位置が切り換えられる構成を採用した場合、ケース部材の真円度が低いと、切換部材の外周面との密着性が低下する。つまり、ケース部材と切換部材間に形成される連通路間のシール性が低下し、連通路間で漏れが生じる虞がある。
一方で、吸引接続部や大気開放部等の孔を有する円筒状のケース部材は、孔に対応したピンが取り付けられた型によって成型し、その後にピンを抜くことによって孔を形成する。しかし、上記のピンを抜く際に、ケース部材に対し径方向に力が作用することによって、ケース部材の真円度が低下する虞がある。そして、ピン(孔)が周方向に多く配置されていると、ケース部材に対して異なる方向にそれぞれ力が作用することになるから、真円度の低下も大きくなりやすい。
これに対して、本発明では、ケース部材の軸心方向に、第1大気開放部と大気導入接続部とが並んでいる。すなわち、第1大気開放部と大気導入接続部の周方向位置が一致している。そのため、周方向に並ぶピンの数が少なくなり、ピンを抜くことによる、ケース部材の真円度の低下を極力抑えることができる。
第5の発明に係る液滴噴射装置は、第1〜第4の何れかの発明に係る液滴噴射装置において、前記第1大気開放部は、前記大気導入接続部よりも上方に配置されていることを特徴とする。
本発明によると、第1大気開放部が大気導入接続部よりも上方に配置されているため、キャップ部材内の液体が、大気導入口に接続された大気導入接続部からケース部材へ逆流してきた場合でも、ケース部材外へ漏れ出しにくくなる。
本発明によれば、キャップ部材でノズルを覆い、切換部材を第1位置にした状態で吸引手段を駆動することにより、密閉されたキャップ部材内の空間を減圧して、ノズルから液体を排出させるパージを行うことができる。さらに、パージの後、切り替え部材を第2位置にした状態で、吸引手段を駆動することにより、パージによってキャップ部材内に溜まった液体を排出することができる。したがって、キャップ部材内の液体がこぼれることがない。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 (a)が図1のメンテナンスユニットの上側から見た斜視図であり、(b)が(a)から外側の筐体を除いた内部構造を示す図である。 (a)が下側から見たメンテナンスユニットの斜視図であり、(b)が(a)から外側の筐体を除いた内部構造を示す図である。 切換装置を構成するケース部材及び切換部材の構成を示す分解斜視図である。 通常時におけるケース部材及び切換部材の軸心方向と直交する断面を下側から見た断面図であり、(a)が下側部分における断面、(b)が中央部における断面、(c)が上側部分における断面を示している。 カラーインクのパージを行っている状態における図5相当の図である。 カラーインクのパージ後、キャップに溜まったインクを排出するときの状態における図5相当の図である。 図6、図7のVIII−VIII線断面図、及び、当該断面で示す部分と吸引キャップ及び吸引ポンプとの接続関係を示す図であり、(a)が図6の状態、(b)が図7の状態を示している。 ブラックインクのパージを行っている状態における図5相当の図である。 ブラックインクのパージ後、キャップに溜まったインクを排出するときの状態における図5相当の図である。 排気パージを行っている状態における図5相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下では、図1に示すように右側及び左側を規定して説明を行う。
図1に示すように、プリンタ1(液滴噴射装置)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4(液滴噴射ヘッド)、用紙搬送ローラ5、メンテナンスユニット6などを備えている。キャリッジ2は、2本のガイドレール7に沿って走査方向に往復移動する。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。サブタンク3は、4本のチューブ14を介して4つのインクカートリッジ15と接続されている。4つのインクカートリッジ15には右側に配置されているものから順に、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されており、これら4つのインクカートリッジに貯留された4色のインクが、チューブ14を介してサブタンク3に供給される。そして、サブタンク3は、インクカートリッジ15から供給された上記4色のインクを、内部に形成された図示しない4つのインク貯留室にそれぞれ一時的に貯留する。
また、サブタンク3には、インクジェットヘッド4の右側に位置する部分に、上記4つのインク貯留室にそれぞれ連通する4つの排気口13が設けられている。排気口13からは後述する排気パージによりサブタンク3内(インク貯留室内)の気泡を排出することができるようになっている。
インクジェットヘッド4は、サブタンク3の下端部に取り付けられており、その下面に形成された複数のノズル10からインクを噴射する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する紙送り方向に配列されることによってノズル列11を形成しており、インクジェットヘッド4においては、ノズル列11が走査方向に4列に配列されている。そして、各ノズル列11を構成するノズル10からは、右側のノズル列11を構成しているものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが噴射される。
用紙搬送ローラ5は、記録用紙Pを紙送り方向に搬送する。そして、プリンタ1においては、用紙搬送ローラ5により紙送り方向に搬送される記録用紙Pに、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを噴射することにより、記録用紙Pに印刷を行う。
メンテナンスユニット6は、インクジェットヘッド4のメンテナンスを行うためのものであり、キャリッジ2の移動範囲の右端部に配置されている。メンテナンスユニット6は、図1〜図5に示すように、筐体20に吸引キャップ21(キャップ部材)、排気キャップ22、切換ユニット23(切換手段)、吸引ポンプ24などが設けられた構成となっている。
吸引キャップ21は、キャリッジ2がほぼ最大限右側に移動した状態で、インクジェットヘッド4と対向するように配置されている。吸引キャップ21は、インクジェットヘッド4と対向している状態で、左側3列のノズル列11を構成する、カラー(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクを吐出するノズル10と対向するキャップ部21aと、最も右側のノズル列11を構成する、ブラックのインクを吐出するノズル10と対向するキャップ部21bと、を備えている。また、キャップ部21aには、後述するようにインクを吸引するための吸引口18aと、後述するようにキャップ部21a内に外気を導入するための大気導入口19aとが設けられている。同様に、キャップ部21bにも、吸引口18bと大気導入口19bとが設けられている。
排気キャップ22は、キャリッジ2がほぼ最大限右側に移動した状態で、排気口13と対向するように配置されている。また、排気キャップ22には、後述するように、サブタンク3内の気泡を吸引するための吸引口17が設けられている。
また、メンテナンスユニット6は、キャリッジ2が右側に移動してきたときに、図示しない昇降機構によって上昇するように構成されており、キャリッジ2が、インクジェットヘッド4が吸引キャップ21と対向し、排気口13が排気キャップ22と対向する位置まで移動したときに、インクジェットヘッド4に装着される。これにより、左側3列のノズル列11を形成するノズル10がキャップ部21aに覆われるとともに、最も右側のノズル列11を形成するノズル10がキャップ部21bに覆われる。また、このとき、排気口13が排気キャップ22に覆われる。
切換ユニット23は、吸引キャップ21の下側に配置されている。切換ユニット23は、ケース部材31と、回動部材32(切換部材)とを備えている。
ケース部材31は、合成樹脂材料からなる、上下方向を軸心方向とする略円筒形状の部材であり、その上端が開口しているとともに、その下端が壁部31aによって塞がれている。また、ケース部材31の外周面31bには、吸引接続部41a〜41c、大気導入接続部42a、42b、大気連通孔43a、43b(第1大気開放部)及び大気連通部44(第2大気開放部)が設けられている。
吸引接続部41a〜41cは、外周面31bを上下に約3等分したときの下側の部分に、外周面31bからケース部材31の径方向外側に突出するように設けられている。また、吸引接続部41a〜41cの互いの位置関係について説明すると、下側から見て(図5の方向から見て)、吸引接続部41bが、ケース部材31の軸心回りに、吸引接続部41aから時計回り方向に約90°ずれた位置に設けられており、吸引接続部41cが、ケース部材31の軸心回りに、吸引接続部41aから反時計回り方向に約90°ずれた位置に設けられている。そして、ケース部材31の内部空間31cは、吸引接続部41a〜41cをそれぞれ介して、外部と連通している。
また、吸引接続部41aは、チューブ51aを介してキャップ部21aの吸引口18aに接続されている。吸引接続部41bは、チューブ51bを介してキャップ部21bの吸引口18bに接続されている。吸引接続部41cは、チューブ51cを介して排気キャップの吸引口17に接続されている。
大気導入接続部42a、42bは、外周面31bを上下に約3等分したときの中央の部分に、外周面31bからケース部材31の径方向外側に突出するように設けられており、それぞれ、吸引接続部41a、41bのほぼ真上に位置している。そして、ケース部材31の内部空間31cは、大気導入接続部42a、42bをそれぞれ介して、外部と連通している。
また、大気導入接続部42aは、チューブ52aを介してキャップ部21aの大気導入口19aに接続されている。大気導入接続部42bは、チューブ52bを介してキャップ部21bの大気導入口19bに接続されている。
大気連通孔43a、43bは、外周面31bを上下に約3等分したときの上側の部分に設けられており、それぞれ、大気導入接続部42a、42bのほぼ真上に位置している。そして、ケース部材31の内部空間31cは、大気連通孔43a、43bをそれぞれ介して外部と連通している。
大気連通部44は、吸引接続部41a〜41cが設けられているのと同じ、外周面31bの下側の部分に、外周面31bからケース部材31の径方向外側に突出するように設けられている。また、大気連通部44の吸引接続部41a〜41cとの位置関係について説明すると、大気連通部44は、下側から見て、ケース部材31の軸心回りに、吸引接続部41bから時計回り方向に約45°ずれた位置に設けられている。
また、ケース部材31の上端を塞ぐ壁部31aには、ポンプ接続部45が設けられている。ポンプ接続部45は、ケース部材31の径方向に延びており、ケース部材31の軸心上に位置するその基端部において、ケース部材31の内部空間31cに接続されているとともに、その先端部が、ケース部材31の径方向に、ケース部材31よりも外側まで延びている。
また、ケース部材31には、外周面31bの紙送り方向上流側の端部にポンプ取付部36が設けられている。ポンプ取付部36は、吸引キャップ21と上下に重ならない位置まで延びており、その先端部の上面に吸引ポンプ24が取り付けられている。吸引ポンプ24は、チューブポンプなどであり、図示しないチューブを介してポンプ接続部45の先端部と接続されているとともに、ポンプ接続部45と反対側において、チューブ54を介して図示しない廃液タンクに接続されている。
回動部材32は、ゴム材料などからなる、内部空間31cよりもわずかに径の大きい略円柱形状の部材であり、ケース部材31の上側の開口から内部空間31cに挿通されることによって、弾性変形された状態で内部空間31c内に収容されている。これにより、回動部材32は、その外周面32aが、内部空間31cの壁となるケース部材31の内周面31dに密着している。
回動部材32の上面32bには溝61が形成されている。溝61は接続部62と、3つの分岐部63a〜63cとを備えている。接続部62は、回動部材32の上面32bの略中央部に位置しており、ポンプ接続部45の基端部と接続されている。3つの分岐部63a〜63cは、それぞれ、その基端部が接続部62に接続されているとともに、接続部62との接続部分から回動部材32の径方向に3方向に分かれて外周面32aまで延びている。ここで、回動部材32の軸心を中心とした分岐部63aと分岐部63bとが為す角度、及び、分岐部63bと分岐部63cとのが為す角度とは、ほぼ同じ角度である(例えば35°程度)。
また、回動部材32の外周面32aは、下側約3分の1の下側部分32c1と、上側約3分の2の上側部分32c2の2つの部分に分かれている。
下側部分32c1には、3つの切り欠き64a〜64c、溝65(第2の溝)が形成されている。切り欠き64a〜64cは、下側部分32c1の3つの分岐部63a〜63cの先端部と上下に重なる部分に形成されており、分岐部63a〜63cとそれぞれ連通している。溝65は、下側部分32c1のうち、切り欠き64a〜64dが形成された部分を除いた部分の大部分にわたって連続的に延びている。
上側部分32c2には、外周面32aの周方向に沿って、4つの遮断溝66と、4つの連通溝67(第1の溝)とが、交互に形成されている。遮断溝66には、上下方向に関する略中央部に隔壁66aが設けられており、隔壁66aにより上下2つの領域66bと領域66cとに隔てられている。また、4つの遮断溝66のうちの1つは、切り欠き64aと上下に重なる位置に形成されており、残り3つの遮断溝66は、溝65と上下に重なる位置など、切り欠き64a〜64cとは上下に重ならない位置に形成されている。
4つの連通溝67は、それぞれ、外周面32aの周方向に関する長さが遮断溝66よりも長く、上下方向に上側部分32c2のほぼ全域にわたって連続的に延びている。また、4つの連通溝67のうちの1つは、切り欠き64b、64cと上下に重なる位置に形成されており、残り3つの連通溝67は、溝65と上下に重なる位置に形成されている。また、連通溝67の深さD1は、溝65の深さD2よりも深くなっている。
そして、ケース部材31の内部空間31cに、回動部材32が収容されることにより、切り欠き64a〜64cとケース部材31の内周面31dとの間に第1の連通路が形成される。また、連通溝67とケース部材31の内周面31dとの間に第2の連通路が形成される。また、溝65とケース部材31の内周面31dとの間に第3の連通路が形成される。また、連通溝67の深さD1が、溝65の深さD2よりも深くなっているので、第2の連通路は、第3の連通路よりも流路抵抗が小さくなっている。
また、回動部材32は、ギア70を介して図示しないモータと接続されており、モータを駆動することにより、回動部材32を、ケース部材31の内周面31dに摺接させつつ、ケース部材31の軸心回りに回動させることができるようになっている。
次に、メンテナンスユニット6の動作について説明する。メンテナンスユニット6は、印刷を行うときや、後述するパージ及び排気パージを行うときを除いては、次に説明する待機状態となっており、インクジェットヘッド4のインクが増粘したときや、サブタンク3内に気泡が流れ込んだ場合などには、インクジェットヘッド4内の増粘したインクを排出させるパージや、サブタンク3内の気泡を排出させる排気パージを行う。
待機状態では、キャリッジ2がメンテナンスユニット6と対向する位置にあり、ノズル10が吸引キャップ21(キャップ部21a、21b)に覆われている。これにより、ノズル10のインクの乾燥が防止される。
このとき、回動部材32は、図5に示すように、溝65が、吸引接続部41a、41bと大気連通部44とにまたがるような位置(第3位置)に位置している。これにより、キャップ部21aは、吸引口18a、チューブ51a、吸引接続部41a、溝65(第3の連通路)、及び、大気連通部44を介して大気連通している。また、キャップ部21bは、吸引口18b、チューブ51b、吸引接続部41b、溝65(第3の連通路)、及び、大気連通部44を介して大気連通している。
このように、本実施の形態では、待機状態において、キャップ部21a、21bが大気連通しているため、ノズル10をキャップ部21a、21bで覆ったときに、キャップ部21a、21b内の空間の圧力が変動することがない。これにより、ノズル10内のインクのメニスカスが破壊されてしまうのを防止することができる。
このとき、溝65の深さD2は、連通溝67の深さD1よりも浅くなっており、溝65とケース部材31の内周面31dとの間に形成される第3の連通路の流路抵抗は大きくなっているため、キャップ部21a、21bと外部との間での空気の移動量は少ない。したがって、キャップ部21a、21bを大気連通させたことによる、ノズル10の乾燥を極力抑えることができる。
パージによりインクジェットヘッド4からカラーのインクを排出させる場合には、図6(a)に示すように、切り欠き64aが吸引接続部41aに面する位置(第1位置)まで、回動部材32を回動させる。これにより、キャップ部21aが、吸引口18a、チューブ51a、吸引接続部41a、第1の連通路(切り欠き64a)、分岐部63a、接続部62、ポンプ接続部45及び図示しないチューブを介して、吸引ポンプ24に接続される。
また、この状態では、図6(b)、(c)に示すように、遮断溝66が大気導入接続部42a及び大気連通孔43aに面しており、大気導入接続部42aが遮断溝66の領域66bに接続されるとともに、大気連通孔43aが遮断溝66の領域66cに接続される。そのため、大気導入接続部42aと大気連通孔43aとは遮断され、チューブ52aを介して大気導入接続部42aに接続されたキャップ部21aは大気連通していない。
次に、この状態で吸引ポンプ24を駆動する。すると、上述のとおりキャップ部21aが大気連通していないため、キャップ部21a内が減圧され、図8(a)に示すように、インクジェットヘッド4内のインクがノズル10からキャップ部21aに排出され、排出されたインクが、吸引口18aから吸引される。
そして、カラーのインクの排出が完了したときに吸引ポンプ24を止め、続けて、図7(a)に示すように、切り欠き64bが吸引接続部41aに面する位置(第2位置)まで、回動部材32を回動させる。これにより、キャップ部21aが、吸引口18a、チューブ51a、吸引接続部41a、第1の連通路(切り欠き64b)、分岐部63b、接続部62、ポンプ接続部45及び図示しないチューブを介して、吸引ポンプ24に接続される。
さらに、この状態では、図7(b)、(c)に示すように、連通溝67が大気導入接続部42a及び大気連通孔43aに面しており、これにより、大気導入接続部42aと大気連通孔43aとが、連通溝67を介して接続される。したがって、キャップ部21aは、チューブ52a、大気導入接続部42a、第2の連通路(連通溝67)及び大気連通孔43aを介して大気連通している。
次に、この状態で吸引ポンプ24を駆動する。すると、上述のとおり、キャップ部21aが大気連通しているため、図8(b)に示すように、キャップ部21a内に溜まったカラーのインクが吸引口18aから吸引されるとともに、大気導入口19aからキャップ部21a内に外気が導入される。なお、このとき、キャップ部21a内に外気が導入されるため、キャップ部21a内の圧力は変動せず、ノズル10からインクが排出されることはない。
そして、キャップ部21aに溜まったカラーのインクの排出が完了したときに吸引ポンプ24を止め、その後、回動部材32を回動させて、上述の待機状態における位置に戻す。
パージによりインクジェットヘッド4からブラックのインクを排出させる場合には、図9(a)に示すように、切り欠き64aが吸引接続部41bに面する位置(第1位置)まで、回動部材32を回動させる。これにより、キャップ部21bが、吸引口18b、チューブ51b、吸引接続部41b、第1の連通路(切り欠き64a)、分岐部63a、接続部62、ポンプ接続部45及び図示しないチューブを介して、吸引ポンプ24に接続される。
また、この状態では、図9(b)、(c)に示すように、遮断溝66が大気導入接続部42b及び大気連通孔43bに面しており、大気導入接続部42bが遮断溝66の領域66bに接続されるとともに、大気連通孔43bが遮断溝66の領域66cに接続される。したがって、大気導入接続部42bと大気連通孔43bとは遮断され、チューブ52bを介して大気導入接続部42bに接続されたキャップ部21bは大気連通していない。
次に、この状態で吸引ポンプ24を駆動する。すると、上述の通り、キャップ部21bが大気連通していないため、キャップ部21b内の気圧が低下し、インクジェットヘッド4内のブラックのインクがノズル10からキャップ部21bに排出され、排出されたインクが吸引口18bから吸引される。
そして、ブラックのインクの排出が完了したときに吸引ポンプ24を止め、続けて、図10(a)に示すように、切り欠き64bが吸引接続部41bに面する位置(第2位置)まで、回動部材32を回動させる。これにより、キャップ部21bが、吸引口18b、チューブ51b、吸引接続部41b、第1の連通路(切り欠き64b)、分岐部63b、接続部62、ポンプ接続部45及び図示しないチューブを介して、吸引ポンプ24に接続される。
さらに、この状態では、図10(b)、(c)に示すように、連通溝67が大気導入接続部42b及び大気連通孔43bに面しており、これにより、大気導入接続部42bと大気連通孔43bとが、連通溝67を介して接続される。したがって、キャップ部21bは、チューブ52b、大気導入接続部42b、第2の連通路(連通溝67)及び大気連通孔43bを介して大気連通している。
次に、この状態で吸引ポンプ24を駆動する。すると、上述のとおり、キャップ部21bが大気連通しているため、キャップ部21b内に溜まったブラックのインクが吸引口18bから吸引されるとともに、大気連通口18bからキャップ部21b内に外気が導入される。なお、このとき、キャップ部21b内に外気が導入されるため、キャップ部21b内の圧力は変動せず、ノズル10からインクが排出されることはない。
そして、キャップ部21bに溜まったブラックのインクの排出が完了したときに吸引ポンプ24を止め、その後、回動部材32を回動させて、上述の待機状態における位置に戻す。
排気パージにより、サブタンク3内の気泡を排出させるときには、図11(a)に示すように、切り欠き64cが吸引接続部41cに面する位置まで、回動部材32を回動させる。これにより、排気キャップ22が、吸引口17、チューブ51c、吸引接続部41c、第1の連通路(切り欠き64c)、分岐部63c、接続部62、ポンプ接続部45及び図示しないチューブを介して、吸引ポンプ24に接続される。
次に、この状態で吸引ポンプ24を駆動する。すると、排気キャップ22に接続された排気口13からサブタンク3内の気泡が排出される。そして、サブタンク3からの気泡の排出が完了したときに吸引ポンプ24を止め、その後、回動部材32を回動させて上述の待機状態における位置に戻す。
以上に説明した、実施の形態によると、パージによりインクジェット3からブラック又はカラーのインクを排出させた後、キャップ部21a、21bに溜まったインクを排出させてから待機状態に戻している。したがって、キャップ部21a、21bに溜まったインクがキャップ部21a、21bからこぼれてしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、キャップ部21a、21b内のインクを排出させる際に、キャップ部21a、21b内に積極的に外気を導入するために用いられる連通溝67の深さD1が、単にキャップ部21a、21b内を大気連通させるための溝65の深さD2よりも深く、第2の連通路の流路抵抗は小さくなっている。したがって、キャップ部21a、21b内のインクを排出させる際に、キャップ部21a、21b内にスムーズに外気を導入することができる。
また、印刷、パージ及び排気パージを行わない待機時には、ノズル10がキャップ部21a、21bに覆われているため、ノズル10内のインクの乾燥が防止される。さらに、このとき、キャップ部21a、21bが、大気連通しているため、キャップ部21a、21b内の圧力変動を防止することができる。これにより、例えば、キャップ部21a、21b内の圧力変動によってノズル10のメニスカスが破壊されてしまうことを防止することができる。
ここで、キャップ部21a、21bを大気連通させるための第3の連通路(溝65)は、キャップ部21a、21bの圧力変動を防止するためのものである。すなわち、溝65は、第2の連通路(連通溝67)とは異なり、積極的に空気を流すためのものではない。そこで、本実施の形態では、溝65の深さD2を、キャップ部21a、21b内に積極的に外気を導入するために用いられる連通溝67の深さD1よりも浅くすることで、第3の連通路の流路抵抗を大きくしている。これにより、キャップ部21a、21bと外部との間での空気の移動量が少なくなり、キャップ部21a、21bを大気連通させたことによる、ノズル10の乾燥を極力抑えることができる。
また、本実施の形態では、切換ユニット23が、略円筒形状のケース部材31の内部空間31cに、略円柱形状の回動部材32が収容された構成となっており、回動部材32を、ケース部材31の内周面31dに摺動させつつ、ケース部材31の軸心回りに回動させて、切り欠き64a〜64c、溝65、遮断溝66及び連通溝67の位置を変えることによって、上述の第1〜第3位置を切り換えている。
そして、切換ユニット23がこのような構成の場合には、溝65の深さD2を連通溝67の深さD1よりも浅くすることにより、容易に、第2の連通路の流路抵抗を、第3の連通路の流路抵抗よりも小さくすることができる。
また、切換ユニット23がこのような構成の場合には、ケース部材31の真円度が低いと、ケース部材31の内周面31dと回動部材32の外周面32bとの密着性が低下し、これらの間からインクが漏れ出してしまう虞がある。
一方で、合成樹脂材料からなるケース部材31は、吸引接続部41a〜41c、大気導入接続部42a、42b、大気連通孔43a、43b、大気連通部44を形成する孔に対応したピンが取り付けられた型によって成形し、その後ピンを抜くことによって形成する。しかしながら、ピンを抜く際にケース部材31に対して径方向に力が作用し、この力によってケース部材31の真円度が低下してしまう虞がある。また、このような孔が、ケース部材31の周方向に沿って多く配置されていると、ケース部材31に対して、互いに異なる方向にそれぞれ力が作用することになるため、真円度の低下が大きくなりやすい。
これに対して、本実施の形態では、吸引接続部41aと大気導入接続部42aと大気連通孔43a、及び、吸引接続部41bと大気導入接続部42bと大気連通孔43bが、それぞれ、ケース部材31の軸心方向に並んでいる。すなわち、ケース部材31の周方向に関する位置が一致している。したがって、ケース部材の周方向に並ぶピンの数が少なくなり、成形時にピンを抜くことによるケース部材31の真円度の低下を極力抑えることができる。
また、本実施の形態では、キャップ部21a、21bが、大気導入口19a、19b、チューブ52a、52b及び大気導入接続部42a、42bを介して、ケース部材31の内部空間31cに接続されているため、キャップ部21a、21b内のインクが、大気導入接続部42a、42bから第2の連通路(連通溝67)に逆流してしまうことがある。しかしながら、本実施の形態では、連通溝67を介して大気導入接続部42a、42bを大気連通させる大気連通孔43a、43bが、大気導入接続部42a、42bよりも上方に配置されているため、第2連通路(連通溝67)内にインクが流れ込んだ場合でも、流れ込んだインクは、大気連通孔43a、43bから、ケース部材31の外部に漏れ出しにくい。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成については、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、ケース部材31の外周面31bに、大気導入接続部42aと大気連通孔43a、及び、大気導入接続部42bと大気連通孔43bとが、それぞれ上下方向(ケース部材31の軸心方向)に並んでいたが、これには限られない。大気導入接続部42aと大気連通孔43a、及び、大気導入接続部42bと大気連通孔43bとは、それぞれ、互いにケース部材31の外周面32aの周方向にずれた位置に設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、大気連通孔43a、43bが、大気導入接続部42a、42bよりも上方に配置されていたが、これには限られない。大気連通孔43a、43bは、大気導入接続部42a、42bと同じ高さ、あるいは、大気導入接続部42a、42bよりも下方に形成されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、連通溝67の深さD1が、溝65の深さD2よりも深くなっていることにより、第2の連通路の流路抵抗が第3の連通路の流路抵抗よりも小さくなっていたが、これには限られない。例えば、連通溝67が、上下方向に関して、溝65よりも長くなっていることによって、第2の連通路の流路抵抗が第3の連通路の流路抵抗よりも小さくなっていてもよい。
さらには、第2の連通路の流路抵抗が、第3の連通路の流路抵抗よりも小さいことにも限られず、第2の連通路の流路抵抗と第3の連通路とは流路抵抗が同じであってもよい。また、この場合には、第2連通路を形成する連通溝67と、第3連通路を形成する溝65とが別々に設けられていることにも限られず、回動部材32に、第2連通路及び第3連通路を形成する共通の溝が設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、待機時にキャップ部21a、21bを大気連通させる第3の連通路を形成するために、回動部材32の外周面32bに溝65が形成されていたが、第3の連通路(溝65)が設けられておらず、キャップ部21a、21b内が密閉されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、略円筒形状のケース部材31の内部空間31cに、略円柱形状の回動部材32が収容され、回動部材32を、外周面32bをケース部材31の内周面に摺接させつつ、ケース部材31の軸心回りに回動させることにより、上述の第1〜第3位置を切り換えるものであったが、これには限られない。
例えば、ケース部材の内部空間に収容された切換部材が、ケース部材の軸心方向にスライドすることで、第1〜第3位置を切り換えることができるようになっているなど、ケース部材と、ケース部材に移動可能に収容された切換部材とを備えた他の構成によって、第1〜第3位置を切り換えることができるようになっていてもよい。また、この場合には、ケース部材の形状は略円筒形状以外の形状であってもよい。また、ケース部材に収容される切換部材の形状も、略円柱形状以外の形状であってもよい。なお、この場合には、ケース部材及び切換部材の形状や、切換部材のケース部材に対する移動方向に合わせて、切換部材の外周面に、ケース部材との間で第1〜第3の連通路を形成する溝を形成するなどすればよい。
また、以上では、ノズルからインクを噴射することによって印刷を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られず、ノズルからインク以外の液滴を噴射する液滴噴射装置に本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
4 インクジェットヘッド
15 ノズル
21 吸引キャップ
23 切換ユニット
31 ケース部材
32 回動部材
41a〜41c 吸引接続部
42a、42b 大気導入接続部
43a、43b 大気連通孔
44 大気連通部
65 溝
66 遮断溝
67 連通溝

Claims (5)

  1. 液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、
    吸引口と大気導入口を有し、前記液滴噴射ヘッドに前記ノズルを覆うように装着されるキャップ部材と、
    前記キャップ部材の前記吸引口と前記大気導入口に接続され、且つ、前記大気導入口の大気との連通/遮断を切り換える切換手段と、
    前記切換手段に接続された吸引手段と、を備え、
    前記切換手段は、
    大気に開放された第1大気開放部と、前記キャップ部材の前記吸引口に接続される吸引接続部と、前記キャップ部材の前記大気導入口に接続される大気導入接続部とを有するケース部材と、
    前記ケース部材内において位置変更可能に収容された切換部材と、を有し、
    前記ケース部材と前記切換部材との間に、
    前記吸引接続部と前記吸引手段に対応した第1の連通路と
    前記第1大気開放部と前記大気導入接続部に対応した第2の連通路と、が形成され、
    前記キャップ部材が前記液滴噴射ヘッドに装着された状態において、前記切換部材は、前記吸引接続部と前記吸引手段とを前記第1の連通路を介して連通させ、且つ、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部は遮断する第1位置と、前記吸引接続部と前記吸引手段とを前記第1の連通路を介して連通させ、且つ、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部も前記第2の連通路を介して連通させる第2位置とをとることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 前記ケース部材は、前記第1大気開放部とは別の、第2大気開放部を有し、
    前記ケース部材と前記切換部材との間に、前記吸引接続部と前記第2大気開放部に対応した第3の連通路がさらに形成され、
    前記キャップ部材が前記液滴噴射ヘッドに装着された状態において、前記切換部材は、前記第1位置と前記第2位置に加えて、さらに、前記吸引接続部と前記第2大気開放部とを前記第3の連通路を介して接続し、且つ、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部は遮断する第3位置をとり、
    前記切換部材が前記第2位置にあるときの、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部とを連通させる前記第2の連通路の流路抵抗が、前記切換部材が前記第3位置にあるときの、前記第2大気開放部と前記吸引接続部とを連通させる前記第3の連通路の流路抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の液滴噴射装置。
  3. 前記ケース部材は円筒形状を有し、
    前記切換部材は円柱形状を有し、その外周面が前記ケース部材の内面に摺接しつつ前記ケース部材の軸心回りに回転することによって、位置が切り換えられ、
    前記切換部材の外周面には、前記切換部材が前記第2位置にあるときに前記ケース部材の前記第1大気開放部と前記大気導入接続部とを連通させる、前記第2の連通路を形成する第1の溝と、前記切換部材が前記第3位置にあるときに前記ケース部材の前記第2大気開放部と前記吸引接続部とを連通させる、前記第3の連通路を形成する第2の溝とが形成され、
    前記第1の溝は、前記第2の溝よりも、深い溝であることを特徴とする請求項2に記載の液滴噴射装置。
  4. 前記ケース部材は円筒形状を有し、
    前記切換部材は円柱形状を有し、その外周面が前記ケース部材の内面に摺接しつつ前記ケース部材の軸心回りに回転することによって、位置が切り換えられ、
    前記ケース部材の軸心方向において、前記第1大気開放部と前記大気導入接続部とが並んで配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液滴噴射装置。
  5. 前記第1大気開放部は、前記大気導入接続部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の液滴噴射装置。
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